「NP後払い」のネットプロテクションズがJCBと資本提携、約60億円の調達とともに事業連携を強化

「NP後払い」のネットプロテクションズがJCBと資本提携、約60億円の調達とともに事業連携を強化

ネットプロテクションズホールディングスは2月25日、ジェーシービー(JCB)を引受先とする約60億円の第三者割当増資について合意したと発表した。今回の資金調達により、JCBの同社に対する出資比率は10.24%となった。また国内外において拡大するBNPL(Buy Now, Pay Later。信用販売)市場における事業連携を開始する。

ネットプロテクションズホールディングスは、子会社ネットプロテクションズを通じて、BtoC EC向け後払い決済を軸に2002年よりサービスを展開。同グループの主力サービス「NP後払い」では、2019年度の年間流通総額が2900億円、年間ユニークユーザーは1450万人以上、サービス開始以来の累計利用件数は2億件に達するなど、国内のECにおける決済プラットフォームとしての成長を実現した。

また、BtoB向け後払い決済「NP掛け払い」においては現在加盟企業数は約2300社、年間流通総額は590億円、累計取引件数780万件超となった。企業の掛け売り業務すべてを代行する決済インフラとして成長しているとした。

同グループでは、国内外において拡大するBNPL市場のプラットフォームおよびBtoB決済インフラとしてのさらなる成長実現、事業推進の強化を図るべく、今回の資本提携を行ったという。

日本発唯一の国際カードブランドを運営するJCBの豊富な加盟店ネットワークおよび多様な決済ソリューションとそれを支える高度なサービス運営オペレーションと連携することで、「NP後払い」「NP掛け払い」に加えて、BtoC向けカードレス決済「atone」(アトネ)においてさらなるサービス拡大と品質向上の実現を目指す。

同グループは「つぎのアタリマエをつくる」をミッションに、テクノロジーを活用して新しい信用を創造する「Credit Tech」(クレジットテック)のパイオニア企業として、あらゆる商取引を円滑にしていくことを目指す。JCBとの資本提携により、後払い決済プラットフォームとしてのさらなる強化を行い、ミッション実現のための成長するとしている。

1961年設立のジェーシービーは、日本で唯一の国際カードブランドを運営する企業としてJCBカードを利用できる加盟店ネットワークを展開。国内外で1億4000万人以上がJCBカードを利用している(2020年9月末現在)。

2000年1月設立のネットプロテクションズは、テクノロジーを活用して新しい信用を創造するCredit Tech企業として、あらゆる商取引を円滑にしていくことを目指しているという。

2002年より、日本で初めて未回収リスク保証型の後払い決済サービス「NP後払い」の提供を開始し、前年比約116%のスピードで成長を続け、現在では累計利用件数が2億件を突破した。

2014年より、同サービスにより培った独自の与信ノウハウとオペレーション力を企業間取引向けに展開した「NP掛け払い」の本格販売を開始し、前年比約137%のスピードで成長を続けているという。

2017年にはatoneを提供開始。2018年には、台湾においてもスマホ後払い決済サービス「AFTEE」(アフティー)をリリースした。

これらの事業を通じて、顧客の購買歴・支払い歴をあわせた取得難度の高い信用ビッグデータを保有しており、今後は様々な領域でのデータ活用・展開を模索していくとしている。

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カテゴリー:フィンテック
タグ:Credit Tech(用語)JCB / ジェーシービー(企業・サービス)資金調達(用語)ネットプロテクションズ(企業)BNPL / 信用販売(用語)FinTech日本(国・地域)

個人向けモバイルクレジットのCrezitがプレシリーズAで3500万円を追加資金調達

CrezitがプレシリーズAラウンドで3500万円を追加資金調達、累計資金調達額2.7億円に到達

Crezitは2月9日、第三者割当増資による3500万円の資金調達を発表した。引受先は有安伸宏氏(エンジェル投資家)、FINOLAB、杉山全功氏(エンジェル投資家)。創業からの累計調達額は2.7億円となった。今回の資金調達により、豊富な企業経営経験やFinTech領域の専門性を有する方が同社に参画することで、経営体制の一層の強化を図る。

2019年3月創業のCrezitは、「Optimize Credit, Unleash Potential. / 信用を最適化して、人の可能性を解き放つ。」をミッションに掲げ、個人向けのモバイルクレジットサービス「CREZIT」の運営と、Credit as a Service「X Crezit」構想の実現に向けたプロダクトの開発を進めている。

このX Crezit構想とは、消費者信用事業(貸金・割賦販売など)に参入したいあらゆる企業に対して、金融サービス構築に必要なシステム基盤やオペレーションをサービスとして提供するというもの。今春より展開していく予定だ。

通常、与信サービスの立ち上げには膨大なリソースを必要とし、金銭的にも時間的にも多大なコストがかかる。その結果として、一部の大資本を持つ事業者以外による参入は限定的な状況にあった。

テクノロジー企業が、自社の顧客基盤に対して、ユーザーデータを活用した金融サービスを展開する流れ起こりつつある中で、Crezitは与信サービスに必要な様々な要素をソフトウェアとして提供することで、利用企業の早期の消費者信用事業の立ち上げを可能とするという。

Crezitのサービスの利用企業とともに新たな金融サービスを共創していくことで、より多くの個人に対して適切な金融サービスが届く世界を実現していくとしている。

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カテゴリー:フィンテック
タグ:Crezit資金調達(用語)FinTech日本(国・地域)

三井住友海上中国が上海保険取引所と提携、ブロックチェーン活用のスマート国際貿易保険プラットフォーム開発

三井住友海上中国が上海保険取引所と提携、ブロックチェーン活用のスマート国際貿易保険プラットフォーム開発

暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン技術に関連する国内外のニュースから、過去1週間分について重要かつこれはという話題をピックアップしていく。今回は2020年11月22日~11月28日の情報から。

三井住友海上火災保険が100%出資する三井住友海上火災保険(中国)有限公司(三井住友海上中国)は11月22日、上海億通国際および上海保険取引所と提携し、ブロックチェーン技術を活用したスマート国際貿易保険プラットフォームを開発したこと発表した

提携先の上海億通国際は、中国の税関システムである国際貿易単一窓口(国際貿易に係るオンラインワンストップサービス)を運営しており、上海保険取引所は中国保険業界のITインフラの整備・開発を行っている。

スマート国際貿易保険プラットフォームは、上海国際貿易単一窓口が持つ税関手続きデータを、ブロックチェーンを活用して取得し、保険ユーザーが保険証券や保険料請求書などを自動発行できる保険プラットフォーム。税関データを利用し、正確かつ迅速な保険加入手続きを実現する。それにより、保険の加入漏れの防止、未加入貿易企業への保険加入の促進していく。中国保険業界共通のプラットフォームの構築による保険利用者の利便性向上を図るという。

今回は、貿易における輸送中の損害を補償する外航貨物保険のみを対象とするが、今後は生産物賠償責任保険、関税ボンド、輸出取引信用保険等、貿易に関わる他の保険にも対象を拡大する予定という。

三井住友海上中国が上海保険取引所と提携、ブロックチェーン活用のスマート国際貿易保険プラットフォーム開発
プラットフォームの開発は、億通国際、上海保険取引所および三井住友海上中国の三社で行い、運営は上海保険取引所が行う。

現状の貿易プロセスは、荷主、物流業者、銀行、税関、保険会社など多くの事業者が参加する中で、売買契約書、信用状、船荷証券、保険証券など類似した膨大な量の書類のやり取りが行われている。各業務は個々の事業者、異なる国にまたがる状況下で事務作業が発生していることから、多量の人足と時間を要するといった課題を抱えている。それらの業務を、ブロックチェーンを活用し効率化することで、多大なコスト削減と時間の短縮が期待されている。

上海市は「上海五大センター設立」(国際経済、貿易、金融、水運、世界イノベーション)の国家戦略のもと、世界の経済、貿易、金融の中心都市となるべく各施策を推進している。三井住友海上中国は、貿易が盛んな上海において市政府関連機関と連携しながら、貿易プロセスにおける課題解決に挑戦し、顧客の利便性の向上と中国保険業界の発展に貢献していくとした。

また親会社の三井住友海上は11月18日、今回のプラットフォームの運営や今後の新たなシステム開発事業を積極的に行うことを目的に、中国上海市にてITシステム開発やその他のサービスを行う100%出資のMSIG管理(上海)有限公司を設立した。今後は、他業界ともブロックチェーン技術で連携を行い、さらなる利便性の向上を目指していく。

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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:FinTech保険(用語)

Crezitが1.65億円調達、与信サービス構築基盤を提供する「Credit as a Service」を来春展開

Crezitが1.65億円調達、与信サービス構築基盤を提供する「Credit as a Service」を来春展開

Crezitは12月1日、プレシリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資による総額1.65億円の資金調達を発表した。引受先は、既存投資家のジェネシア・ベンチャーズ、また千葉道場ファンド、East Ventures、Plug and Play Ventures。

2019年3月創業のCrezitは、「Optimize Credit, Unleash Potential. / 信用を最適化して、人の可能性を解き放つ。」をミッションに掲げ、個人の顧客向けにモバイルクレジットサービス「CREZIT」を中心とした金融サービスを開発。今回の調達資金を元に、これまで自社サービスで構築してきた基盤を、与信サービスを構築したい企業に対して開放する「Credit as a Service」構想の実現に向けたプロダクト開発のための組織体制の強化を行う。

消費者信用事業(貸金・割賦販売など)に参入したいあらゆる企業に対して、金融サービス構築に必要なシステム基盤やオペレーションをサービスとして提供するCredit as a Serviceを来春より展開する予定。

通常、与信サービスの立ち上げには膨大なリソースを必要とし、金銭的にも時間的にも多大なコストを要する。結果として、一部の大資本を持つ事業者以外による参入は限定的な状況にあったという。

テクノロジー企業が自社の顧客基盤に対して、ユーザーデータを活用した金融サービスを展開する流れ起こりつつある中で、同社が与信サービスに必要な様々な要素をソフトウェアとして提供することで、利用企業の早期の消費者信用事業の立ち上げを可能とする。

同社サービスの利用企業と共に新しい金融サービスを共創していくことで、より多くの個人に対して適切な金融サービスが届く世界を実現していく。

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カテゴリー:フィンテック
タグ:Crezit資金調達(用語)FinTech日本(国・地域)

Metro BankがP2P金融会社のRateSetterを約17億円で買収

従来型の銀行がフィンテックを買収することは目新しいことではなく、新型コロナウイルス(COVID-19)危機の中でこの傾向が続くと予想される。同様の動きの最新版は上場企業のMetro Bank(メトロバンク)からのもので、同社は米国時間8月3日にP2P金融会社のRateSetterを最大1200万ポンド(約16億6000万円)で買収すると発表した。

英国の規制当局の承認を待って、Metro BankはRateSetterを250万ポンド(約3億5000万円)の初期価格で買収し、完了後12カ月後に最大50万ポンド(約6900万円)の「追加対価」を支払う。さまざまな業績基準を満たした場合、Metro Bankは買収から3年目に追加で900万ポンド(約12億5000万円)を支払う。

取引が3段階に分けられ条件付きであることは、M&Aにおいては必ずしも珍しいことではないが、これはP2P融資ポートフォリオのリスクを反映している可能性が高い。なお今回の買収には、RateSetterの株主が保有するRateSetter Australiaの株式は含まれていない。

2010年に設立されたRateSetter(未訳記事)によると、75万人以上がこのプラットフォームを通じて投資あるいは借入を行い、40億ポンド(約5538億7000万円)の融資が発生したという。2019年3月31日を区切りとする会計年度において、同社は3300万ポンド(約46億円)の収益、800万ポンド(約11億1000万円)の税引き前損失、4200万ポンド(約58億2000万円)の総資産を報告した。

Metro BankによるRateSetterの買収は無担保融資を増やし、ひいては利益を増やすという戦略の一環であるという。興味深いことに、同社は今後もRateSetterを独立したプラットフォームとして運営し、RateSetterブランドとMetro Bankブランドの両方でローンを提供する予定である。

しかし、RateSetterにとっては1つの大きな変更点がある。Metro BankはRateSetterのプラットフォームを介して、すべての新規無担保個人ローンの資金に同社の預金を使用すると述べている。つまり、将来のRateSetterの融資はMetro Bankのバランスシートに記載される。とはいえRateSetterは、既存の同社の投資家に代わってRateSetterのローンポートフォリオと「Provision Fund」を引き続き管理し、一方でMetro Bankは「これらの既存のローンの信用リスクを負わない」と表明している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

シンガポール金融管理局のブロックチェーン構想「Project Ubin」が商業化に向けて始動

シンガポール金融管理局(MAS)と国営投資会社のTemasek(テマセック)は米国時間7月13日、ブロックチェーンを基盤とするマルチカレンシー決済ネットワークであるのProject Ubinが40社以上の企業とのテストを経て、商業運用が可能であることを証明したと発表した(Monetary Authority of Singaporeリリース)。

この取り組みは2016年に始まり(The Business Times記事)、TemasekとJ.P.Morgan(J.P.モルガン)によって開発されたプロトタイプのシステムは、商用ブロックチェーンアプリケーションとの統合性を確認するために2019年からテストを受け付けていた。

MASとTemasekの委託を受けて本日発表されたレポート(Monetary Authority of Singaporeリリース)によると、Project Ubinのプロトタイプは40社以上の金融・非金融企業とのワークショップを通じて検証されたという。潜在的な用途には迅速かつ低コストなクロスボーダー取引、外貨両替、エスクローや貿易のためのスマートコントラクトなどが含まれている。

報告書によればProject Ubinのプロトタイプは、中央銀行や他の金融機関と国境を越えたより良い決済ネットワークを構築するために、より多くの連携を可能にする道を開く可能性があると述べている。

TemasekのChia Song Hwee(チア・ソン・フウィー)副CEOは声明で「これはデジタルアイデンティティ、デジタル通貨、金融資産トークン化に焦点を当てたブロックチェーンのソリューションでの探索と構築におけるTemasekの努力を証明するのだ。我々はブロックチェーン技術のさらなる普及を促進する観点から、Project Ubin及び他の応用分野から生じる商業化の取り組みをサポートすることを期待している」と述べている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

サブスクサービスの年間利用料を契約時に一括受領、MF KESSAIがB2B事業者の早期資金化を支える新プラン

マネーフォワードのグループ会社で企業間後払い決済サービス「MF KESSAI」を展開するMF KESSAIは4月30日、BtoBサブスクリプションサービスを運営する事業者の請求業務効率化と早期資金化をサポートする新プラン「MF KESSAI グロースサポート」を開始した。

このプランはMF KESSAIの1つのオプションのような形で提供されるもので、サブスクサービスの年間利用料を本来の支払期限が到来する前に一括受領できる点が最大の特徴。早期資金化によってSaaSを始めとしたB2B事業者の資金繰りや攻めの投資をサポートすることが狙いだ。

MF KESSAIは取引先の与信審査から請求書発行、代金回収までの決済業務を一括代行する“企業間後払い決済サービス”として2017年にスタートしたサービスだ。企業は管理画面(CSVもしくは手動入力)やAPI経由で取引データを入力するだけで取引先の与信審査を実施することができ、承認された場合には一連の業務をMF KESSAIに代行してもらえる。

審査に通過した取引についてはMF KESSAIが債権を譲り受けて請求業務を行う形をとっており、請求先の未入金リスクも同社が負担。利用企業にとっては一連の請求業務を大幅に効率化できることに加えて、回収業務の不安や悩みを解消できることが大きなメリットだ。

本日からスタートするMF KESSAI グロースサポートではそのような特徴を引き継ぎつつ、そこにサブスク事業者のニーズに応えるための仕組みが新たに追加された形になる。具体的には「年間契約分のキャッシュをある意味“前借り”できるような仕組みによって、その資金をどんどんサービスグロースに投資できるようにするサービス」(MF KESSAI取締役の田中謙太朗氏)だ。

SaaSなどを展開する事業者の中には年間契約で顧客にサービスを提供している企業も多い。事業者にしてみれば年間契約時の利用料を一括前入金で受け取り、事業を加速させるための軍資金にできるのが理想だけれど、導入企業側としては稟議やキャッシュフローの観点から月ごとに分割して支払いたいという場合もある。

その結果として年間契約であっても毎月利用料を受領するケースも少なくないそうで「それに伴う請求業務の負担増加に加えて、途中解約や何かしらのトラブルが発生した際の料金回収など将来的な与信の問題を抱えやすい構造である点が課題になっている」(田中氏)という。

実はMF KESSAI グロースサポート自体、第一弾の導入先でもあるカラクリとの商談から生まれたサービスだ。カラクリはまさにAIチャットボットSaaSを展開するスタートアップとして、上述したような課題の解決策を探していたとのこと。MF KESSAIでも解決方法を模索する中で、サブスク事業者とサービス利用企業の間に同社が入れば「利用企業の分割払いの要望にも応えながら事業者の毎月の請求業務や与信業務も代行できる」という手応えを掴めたため、新プランの提供を決めたという。

なおMF KESSAI グロースサポートについてカラクリでは以下のようにコメントしている(本件のリリースより一部抜粋)。

「エンタープライズ向けのSaaSは、契約期間中の売上が確約されているものの、前払いの交渉負荷が高く、資金化までの期間が長いのが問題点でした。本サービスの導入により、取引先へ前払いをお願いすることなく契約期間中の売上金額を先立って受領することができるようになるため、資金調達を必要とするスタートアップSaaS企業にとって、新たな調達手段になりうると考えております」

MF KESSAI グロースサポートはMF KESSAIの資料請求時に同プランを利用したい旨を告げることで使うことができる。全体の利用フローはMF KESSAIと基本的には同じだ。

最初に請求先のデータを入力して与信審査を受けた後、通過した場合には1年間分の請求情報(1年以内であれば半年や9ヶ月などでも可能とのこと)をまとめて登録する。これらのフローが完結すると債権がMF KESSAI側に譲渡され、サイト上から早期の振り込み手続きを行えば最短5営業日後に年間利用料を一括受領できる仕組みだ。

期間が長くなる分、審査は若干厳しくなるとのこと。ただ審査を厳しくしすぎて利用できる企業が限定されてしまうことを防ぐため、利用料率を6%〜10%と通常のMF KESSAIよりも少し高めに設定している(MF KESSAIの場合は0.5% 〜3.5%)。

「これまでMF KESSAIを通じて請求代行の部分を、MF KESSAI アーリーペイメントというファクタリングサービスを通じてファイナンスの部分をサポートしてきた。ただ事業部サイドとしてはこの2つが重なる部分をまだ十分にやりきれてはいなかった感覚で、ファイナンスと請求代行の両機能を自前で持っているなら、それらを融合したサービスにもチャレンジしたいという思いもあった」(田中氏)

特に直近ではコロナウイルスの影響もあって資金繰りやファイナンスをサポートするサービスの需要は高まっている。MF KESSAIのファクタリングサービスの申し込み件数自体も増えてきているそうで、今月にはMF KESSAIとMF KESSAI アーリーペイメントの累計取扱高は200億円を超えたという(両サービスを通じてMF KESSAIが譲り受けた累計債権額)。

スタートアップの資金調達環境も今後厳しくなることが予想される中で、自前の売掛金を早期に資金化して使っていける仕組みには需要がありそうだ。田中氏によると「まずは今年度中に20社への導入を目指していく」という。

ウォレットアプリのKyashが約47億円調達、チャレンジャーバンクへの進化目指す

ウォレットアプリ「Kyash」や決済プラットフォーム「Kyash Direct」を展開するKyashは3月31日、シリーズCラウンドで約47億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

Kyashにとっては昨年7月に実施したシリーズBに続く調達で、本ラウンドを含めた累計調達額は約74億円となる。

今回興味深いのはリード投資家を務めたGoodwater CapitalとGreenspring Associatesを筆頭に、海外投資家が多く参画していること。具体的な投資家リストは以下の通りだが、既存投資家でもあるジャフコ以外は全て海外勢となった。

  • Goodwater Capital(既存投資家 / 米国VC)
  • Greenspring Associates(米国ヘッジファンド)
  • Altos Ventures(米国VC)
  • Greyhound Capital(英国グロースキャピタルファンド)
  • Partech Partners(米国VC)
  • Broadhaven Capital Partners(米国ヘッジファンド)
  • Tekton Ventures(米国VC)
  • ジャフコ(既存投資家)
  • Rahul Mehta氏(DST Globalのマネージングパートナー)

Kyash代表取締役の鷹取真一氏によると、同社にとって今回の調達は「決済からその先を作っていく」ことを目的としたものだ。以前から鷹取氏が言及していたデジタルバンク(チャレンジャーバンク)への進化に向け、関連するライセンスの取得なども含めて体制や事業基盤を整えていくという。

新しくなった「Kyash Card」を発表

Kyashでは昨年7月のシリーズB以降、いくつかのアップデートを行ってきた。

個人向けのウォレットアプリ・Kyashでは10月より新たなインセンティブプログラム「Kyashポイント」の提供をスタートし、2020年2月からは新しくなった「Kyash Card」の申し込みも開始した。

概要発表時にも紹介した通りだが、Kyash CardではICチップを搭載して新たにサインレス決済やVisaタッチ決済にも対応。これまで以上にスムーズな決済体験を実現するとともに、1回の利用限度額(30万円)と1ヶ月の利用限度額(100万円)を従来のリアルカードから大きく拡張した。

鷹取氏いわく「(従来の)ライトなプリペイドカードから、カード事業者としてより深く決済事業に入り込んでいくフェーズに差し掛かっている」状況だ。

法人向けのKyash Directについても10月にサービスを始めた。これはKyashがウォレットアプリを通じて培ってきた決済技術を外部企業でも使えるようにする取り組みで、カード発行からプロセシング業務まで、決済に関わる一連のプロセスをAPIを通じてワンストップで提供する。

利用企業にとっては長期の開発期間と大規模な初期投資が必要とされてきた法人Visaカードを、スピーディーかつ低コストで発行できることが大きな特徴だ。この基盤を用いたサービスとして、経費精算サービスと一体となった法人プリペイドカード「Stapleカード」がすでに発行を開始している。

ペイメントからバンキングへの進化へ

鷹取氏の中ではこの2つのサービスをAmazonにおける「Amazon.comとAWS」のような関係性だと捉えていて、今後のKyashにおいても両サービスを軸に展開していく計画。ただ足元ではウォレットアプリの方が1つの大きな転換期を迎えつつあり、これから決済・送金アプリからチャレンジャーバンクへの進化に向けた動きもありそうだ。

「現時点で開示できる情報は限られるが、バンキング関連の準備が徐々に整ってきている。今までは決済および送金ができるペイメントサービスの色が強かったが、今後はそれを軸に周辺の金融サービスも含めて横断的に提供することを目指していく」(鷹取氏)

Kyashが狙っているのは、ローンの引き落としや貯蓄といったセービングアカウントではなく、日常生活での支払いなどで活用するチェッキングアカウントとしての役割だ。

海外ではこの2つが明確に分けられている場合が多いそうだが、日本では「銀行口座」として1つにまとめられている。まずは国内で利便性の高いチェッキングアカウントとして使えるように、関連する機能を準備していく計画だという。

「今でも1ヶ月、1週間で必要な金額をKyashにチャージして支払いに使っているユーザーも多く、管理のしやすさやお金の流れを見える化できる点に利便性を感じてもらえている。その体験をより口座に近い概念で提供できると、もっと便利に使ってもらえる感覚がある」(鷹取氏)

鷹取氏の言う「口座に近い概念」が実現すると何が変わるのか。たとえば、そもそもチャージしなくても使えるようになる。わかりやすく言えば、Kyash上で給料を受け取れるという話だ。

もちろん現行の日本の労働基準法では電子マネーでの給与支払いが認められていないため、法律が変わらない限りは実現できない。ただこれについては以前から議論が進んでおり、規制の見直しが期待されている分野でもある。

Kyashでは電子マネーでの給与支払いが解禁されることも見据え、解禁後に少しでも早く対応できるようにライセンスの取得や体制の強化を進めていくとのことだった。

特定のライセンスに関する言及はなかったものの、現時点で同社は資金移動業者として登録されていないため、仮に給料をアプリ上で受け取れるようになっても現金で引き出すことができない。資金移動業の取得は当然視野に入っているだろう。

デジタルバンクとして新たな市場を作るチャレンジ

Kyash代表取締役の鷹取真一氏

今回同社が新たに資金調達を実施したのは、上述したようにデジタルバンク事業を推進することが大きな目的だ。本ラウンドでは複数の海外投資家が参加しているが、投資家からは既存事業のトラクションやプロダクト基盤なども踏まえた上で「海外のデジタルバンクと今後同じ軌道を辿っていけると期待してもらえた結果、投資に繋がった」という。

「海外では『Monzo』や『N26』など自分たちより数年先を行っているプレイヤーがいるが、各社はバンキングになったタイミングで一気に評価額を上げた。(デジタルバンクは)モバイルファーストの体験によってユーザーの利便性を上げているだけでなく、顧客獲得コストや管理コスト、収益構造なども従来の金融機関とは全く異なる」

「そこに業界を変革できる可能性があることを海外の投資家はいち早く目の当たりにしている。今回のラウンドではテクノロジーカンパニーがこの市場を変えていくと本気で信じている投資家に参画してもらえたことが自分たちにとっても大きい」(鷹取氏)

実際にGoodwater CapitalやGreyhound Capitalなど、すでに海外のチャレンジャーバンクへ出資している投資家が加わっているのも興味深いポイントだ(前者はMonzo、後者はRevolutに出資済み)。

チャレンジャーバンクに関しては欧米を中心にグローバルで複数のユニコーンが存在し、競争が激しくなってきている。一方でこの領域は法規制や既存事業者の状況など地域ごとでも大きく環境が異なるため、各地でローカルのプレイヤーが生まれやすい側面もある。少なくとも今回の投資家陣は、Kyashには日本で市場を作っていけるポテンシャルがあると考えているのだろう。

とはいえ日本の競争環境もシビアだ。昨年末の「ヤフーとLINEの統合合意」や「Origamiのメルカリグループ参画」のニュースは大きな注目を集めたが、変化のスピードが早い上に、豊富な資本力によるパワープレイの要素も大きく、スタートアップが単独で生き残っていくことは簡単ではない。

その点について鷹取氏は「国内の競争環境は当然無視できないものであり、ユーザー視点でも複数の選択肢が存在することは事実」としつつも、「他社サービスに勝つ・負けるということ以上に、日本の金融市場や社会において(デジタルバンクという)新しい市場を作っていけるかが最大の挑戦だ」と話す。

「自分たちの特徴はニュートラルで中立性が高いこと。何か別で本業のミッションがあるわけではなく、『ユーザーのファイナンシャルサクセスを実現すること』に注力して事業に取り組んでいるのはユニークなポジションだと考えている。新しい道を切り開き、市場を作っていけるようなリーディングプレイヤーを目指したい」(鷹取氏)

英オンラインバンクのMonzoのCTOが辞任

現在400万口座を抱える英国のチャレンジャーバンクであるMonzoが、CTOを失ったことが明らかになった。

複数の情報筋によると、2018年9月に鳴り物入りで急成長を遂げているフィンテック企業のMonzoに加わったMeri Williams(メリ・ウィリアムス)氏は、自らコスト削減策を支援したいとして、社内で退社を発表したという。しかし、ウィリアムス氏はすでにMonzoとの関わりを減らしており、他のテック企業のコンサルティングを行っていたことは注目に値する。ある情報筋がTechCrunchに語ったところによると、彼女は最近週に1日しかMonzoで働いていなかったという。

一方で、誰がウィリアム氏の代わりにCTOを引き継ぐのかは明らかになっていない。特に、前CTOでMonzoの共同創業者であるJonas Huckestein(ジョナス・ハクステイン)氏(写真右、ウイリアムス氏と一緒に写っている人物)は、育児休暇中に入っていると思われる。Monzoはこの件に関して、コメントを拒否した。

MonzoでCTOの職に就く前、ウイリアムス氏はロンドンのスタートアップエコシステムにて初期の寵児だった印刷・デザイン会社のMOOで働いていた。そしてMonzoでの就任時に発行されたプレスリリースによると、彼女の「複雑なエンジニアリング組織の成長と、迅速なチームの管理」の経験をかわれ、Monzoに移籍した。またMOOに勤務する前は、M&S Digitalのエンジニアリング部門の責任者を務め、その前は英国のGovernment Digital Serviceで勤務していた。

新型コロナウイルス 関連アップデート

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

消費者信用市場の変革目指すCrezit、スマホ完結のモバイルクレジットサービスをローンチ

「個人が自分の信用情報を確認するのが難しい現状を変えていきたい。これまでのローンやクレジットカードにおいては、消費者が自分自身の信用情報について正しく把握・管理し、向上させる手段が乏しかった。たとえば学生時代のクレジットカードの支払い遅延が原因で、数年間ローンやカード審査に落ち続けてしまう事例など、信用情報に関しては不透明な部分も多い」

そう話すのはモバイルクレジットサービスを手がけるCrezit代表取締役社長の矢部寿明氏だ。同社では信用情報に関する課題の解決に向けて、ユーザーが自身の与信評価に関するデータを管理し、その情報を向上させられる仕組みを実現しようとしている。

本日3月26日にローンチしたスマホ完結型の無担保ローンサービス「CREZIT」にもその概念を取り入れ、誰でも「自分の現在の与信評価がどうなっていて、今後何をすればその評価を高めていけるのか」が簡単にわかる状態を目指していく計画だ。

個人が自分の信用情報を管理し、育てていけるプラットフォーム

Crezitが本日公開したCREZITは、登録から借入までの工程をスマホ上で完結できるモバイルクレジットサービスだ。

スマホから必要な情報を入力しCREZIT発行申請をすると、独自の与信審査に基づき各ユーザーには最大10万円の与信枠が付与される。与信枠内の金額であればいつでも好きなタイミングで借入を行うことが可能。返済回数と金額を選べば、登録した口座に希望額が振り込まれる。

現在用意されているベーシックプランは金利が0%。24時間オンライン上で申し込みを受け付ける。枠自体は最大でも10万円なので少額にはなるものの、既存の消費者金融や銀行カードローン、キャッシングなどと比べて低金利かつ手続きが簡単で、審査時間が最短5分とスピーディーなのも特徴だ。

冒頭でも触れたように、今後はプランの拡充などと共にユーザーが自身の行動によって与信枠を引き上げたり、契約条件を向上させられる仕組みを実装していく。

まずは利用履歴や返済状況、提出する追加データなどに基づいて、一定タイミングごとに与信枠が少しずつ拡大する体験を提供。ゆくゆくは独自のスコアないしランクのようなものも取り入れ、ユーザーが自身の与信評価を定量的に把握できるようにする計画だ。

「与信枠が上がる体験を大事にしていて、その粒度や頻度を従来よりも細かく設計している。たとえばローンやクレジットカードの審査に通らない人でも、少額からスタートして徐々に自分で信用を積み上げていけば、与信枠を上げていけるようにしたい。既存の仕組みだと与信評価を向上させることが難しいため、一度延滞などが原因で審査に通らなくなってしまうと、信用情報機関からその履歴が消えるのをじっと待つことくらいしかできない」(矢部氏)

消費者にとってこれまでブラックボックスになっていた「信用情報」を可視化し、ユーザー起点でそれを改善するためのアクションが取れるようにする。矢部氏たちが作ろうとしている体験はまさにそのようなもので、個人が自分の信用情報を管理し、育てていくプラットフォームという意味で、社内では「パーソナルクレジットマネジメント(PCM)」という表現をしているそうだ。

きっかけは自身がカードを作れなくなってしまった体験

Crezitは2019年3月の設立。創業者の矢部氏は大学卒業後にGE(ゼネラル・エレクトリック・カンパニー)でファイナンス業務に従事した後、2018年3月からはBASEに参画して子会社BASE BANKの立ち上げや、将来債権譲渡のスキームを活用した「YELL BANK」の企画・開発などに携わってきた。

そんな矢部氏が消費者信用産業の変革に向けて起業したのは、自らの原体験の影響がある。実は矢部氏自身が学生時代にケニアでインターンをしていた際にクレジットカードの支払いが滞ったことが原因で、その後カードを作れなくなってしまったのだ。

「自分自身の体験もあって、コンシューマー側の金融サービスにすごく興味を持った。調べてみると信用情報や与信だけでもたくさんの課題があることがわかり、それを解決したくてCrezitを創業することを決めた」(矢部氏)

2019年4月にはジェネシア・ベンチャーズとインキュベイトファンドから約7000万円の資金調達を実施。同年12月には貸金業登録を完了するなど、着々と準備を進めてきた。

現時点のCrezitは非常にシンプルなため、インターネットを活用することでローンを使いやすくしたサービスに見えるが、矢部氏の話では既存のローンや消費者金融などの仕組みを単純にオンライン化したいというわけではないようだ。

同社の大きなチャレンジの1つは、業界のビジネス構造自体を変えていく点にもある。これまでのカードローンやキャッシングなどは、高い金利を設定するか、リボ払いのように返済期間を長く設けてトータルで膨大な金利を得るような形が多かった。Crezitではその現状を変えていきたいという。

「分かりにくさや不透明制を高めることでマネタイズをするのではなく、与信評価を管理し、高めていけることに対して価値を感じてもらい、その対価として収益が得られるようなモデルを作っていく」(矢部氏)

与信上限や返済回数の自由度を高めたプレミアムプランなど、個人向けにもマネタイズをする計画はあるが、より重要になってくるのは法人向けのビジネス。CREZITを通じて培ってきたデータや要素技術を外部へと提供する、与信プラットフォームとしての展開だ。

Credit as a Service(CaaS)の展開も見据える

従来銀行や金融が担っていたようなバンキングサービスを機能単位で切り分けて提供するBanking as a Service(BaaS)が日本でも注目されるようになってきているが、それに対してCrezitの場合は「与信」に関わる機能群をAPIを通じて外部に提供する。

矢部氏の言葉を借りれば「Credit as a Service(CaaS)」だ。同社の中長期的な展望としては個人向けのPCMと事業者向けのCaaSという2つの事業が軸で、今回の無担保ローンサービスはPCMの一部という位置付けになる。

今はメルカリがメルペイを立ち上げたり、Uberが金融商品・サービスに特化したチームを作ったり、BtoBのバーティカルSaaSを手がける企業がユーザー向けに融資などの金融サービスを提供したりするように、様々なプラットフォーマーが金融事業を手がけるような時代だ。

いざ事業者がコンシューマー向けのクレジット・ファイナンス機能を構築したいと考えた際に、Crezitが提供するCaaSに繋ぐことで低コストかつスピーディーに実現できるようにするのが目標だという。

「たとえば中国の芝麻信用ですらも、スコア評価の30〜40%くらいは信用情報機関のクレジットヒストリーを参照していると言われている。CREZITでこれから蓄積されていくデータだったり、そこで培われた要素技術は、何かしらの換金価値が生まれうるだろうと考えている。それを推進することが、巡り巡ってユーザーにより多くの価値が還元されることに繋がるような仕組みを目指していく」(矢部氏)

もちろんこの大きな構想は簡単に実現できるものではないだろうし、時間もかかるだろう。まずはCREZITでしっかりと実績を作ることが前提にもなる。

矢部氏が「まだまだ課題も多く、変革の余地もある」と話す消費者信用市場を、テクノロジーを活用してどのように変えていけるのか。今後のCrezitの動向に注目だ。

OLTAが地銀とタッグで「クラウドファクタリング」拡大へ、山陰合同銀行と実証実験

オンライン完結のクラウドファクタリングサービスを展開するOLTAは3月25日、山陰合同銀行と共同事業に向けた実証実験を実施することに合意したと明らかにした。

山陰合同銀行は島根県松江市に本店を構える地方銀行で、今回の実証実験では山陰両県(島根県、鳥取県)に所在する同行の顧客に向けてOLTAのサービスを紹介し、顧客ニーズの調査・検証を行うことから始める。

まずはOLTAが西武信用金庫やりそな銀行と結んできたビジネスマッチング契約に近しい取り組みからのスタートとなるが、その先の展開も視野には入っているようだ。今後OLTAと山陰合同銀行は「中小企業や個人事業主の方々が、手軽に素早く運転資金を調達できるよう共同で事業化の検討を進め、より多くの中小事業者の資金繰り改善・経営サポートに注力してまいります」としている。

これまでOLTAではクラウドファクタリングの仕組みを浸透させるべく、2月に紹介した新生銀行との事例をはじめ、さまざまな金融機関や事業会社と積極的にタッグを組んできた。ただ地銀との取り組みについて公になったのは今回が初めてだ。

2019年6月の資金調達時にOLTA代表取締役CEOの澤岻優紀氏や同取締役CSOの武田修一氏に話を聞いた際、印象的だったのが「クラウドファクタリングは既存の金融機関をディスラプトするものではなく、補完する存在だ」と2人が語っていたこと。

その上で地銀を含めた金融機関との協業を今後のポイントの1つにあげ、地銀とタッグを組むことで「既存の融資の対象にはならなかった地方の事業者に新たな資金調達手段を提供でき、地銀にとっては新しい顧客との接点を作ることができる」という話もしていた。

そういった意味でも今回の山陰合同銀行との実証実験は同社にとって大きな一歩と言えるだろうし、地銀が地元企業の資金繰りをサポートする手段としてクラウドファクタリングに興味を示していることも興味深い。

武田氏によると1月時点でOLTAの申込総額は200億円を突破したそうで、世の中にもクラウドファクタリングがじわじわと浸透し始めている。OLTAの強みはオンライン、非対面、最短24時間以内で請求書を現金化できることだが、一方で「影響力という点ではまだまだこれから。特に地方の人たちに東京のOLTAというフィンテックベンチャーを広く知ってもらうには相応の時間やコストもかかる」(武田氏)という。

今回は山陰地域の事業者とネットワークのある山陰合同銀行の力を借りながら、同地域でクラウドファクタリングの認知度を広げていくことも狙いの1つ。本件に限らず、今年はOLTAと地銀のコラボレーション事例が増えていくかもしれない。

ドイツのフィンテックN26が急成長、米25万人を含む500万人の顧客を獲得

フィンテック系スタートアップのN26が500万人の顧客を獲得した。その数は2019年だけで250万人以上も増えている。また、2019年6月の時点で顧客数が350万に到達していたことを考えると、同社の成長率は急上昇しているようだ。

これは、2019年上半期に100万人、そして同年下半期に150万人の顧客が増えたことを意味する。

N26が急速に成長している理由の1つは、同社が新しい市場に進出していることだ。N26は以前から、ユーロ圏全域でローンチされている。イギリス、デンマーク、ノルウェー、ポーランド、スウェーデン、リヒテンシュタイン、アイスランド、スイスの居住者も、同社のアカウントを開設できようになった。

そしてN26は、2019年夏にアメリカにも進出しており、Chimeのような地元企業と競合しているにもかかわらず、大きな成長を示している。

過去5カ月の間に、N26はアメリカ国内で25万人の顧客を獲得した。同社はアメリカ国内では、若干異なるモデルで運営されている。N26はホワイトレーベルのパートナーで資金を管理するAxos Bankと提携しており、N26は顧客とその資金のやりとりのすべて担当している。

アメリカの銀行規制は複雑であり、銀行パートナーなしでは新興銀行を全米50州に展開することは難しい。

現在、N26のベルリン、ニューヨーク、バルセロナ、ウィーン、サンパウロの5つのオフィスで1500人が働いている。なお、サンパウロオフィスが存在することからもわかるように、N26はブラジルへの進出を計画している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

すべてのチューリップはいずれ枯れる、2020年の差し迫る仮想通貨の価値半減のウワサ

最近、仮想通貨にとって不幸な日が続いている。夏の間に一部回復した後、ビットコインやその他の仮想通貨の価値は、ここ数週間で急落した。1カ月前を振り返ると、ビットコインの価値は1コインあたり約8500ドル(約93万円)だった。しかし現在の価値は2000ドル近くも下がっている。

イーサリアムの値は先日6%下がり、リップルはさらに悪く7%の下落だ。ビットコインキャッシュも同日に7%下がっている。大きな下げ幅だ。どれも、ビットコイン支持者を増やすような段階ではない。なお仮想通貨関連のフォーラムを見ると、ビットコインはわずかな間しか売られておらず、後に再び上昇するという。そうだといいのだが。たとえ、2020年の差し迫る価値半減のウワサが、強気の影響を持たないとしても。

しかし、2019年も終わりに近づいてきた今、ビットコインなどの仮想通貨にとって、事態ははそれほど素晴らしくはない。ここでは、英国のロックバンドであるAlan Parsons Projectの不朽の言葉を引用しておこう。

上がったものは下がる

立ち上がったものは朽ちる

そして、人生には

悪い兆しがある!

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

利用者が100ユーロ使うたびに植樹するBunqのメタルカード

フィンテックのスタートアップのBunqは、Green Cardと呼ばれるメタルカードをローンチした。一部の銀行がプレミアムカードでキャッシュバックプログラムを提供している一方で、Bunqは特別なキャッシュバックを提供する。Bunqは顧客が100ユーロ(約1万2000円)使うごとに木を植えるのだ。同社はEden Reforestation Projectsと提携し、ファイナンスによる世界中の森林再生を実施する。

メタルカードの製造は、特に環境に優しいわけではない。そのため、Green Cardの有効期限は4年ではなく6年に設定されている。また、リサイクル可能素材(チップや磁気ストライプ、NFCアンテナのリサイクルが容易かどうかはわからないが)を使用している。

それ以外は、おおむねTravel Cardのように使える。Bunqは一般的な銀行口座を提供しており、Travel CardやGreen Cardの申し込み、既存の口座を維持することができます。

Green Cardは外国為替手数料のかからないMastercardだ。同社は標準のMastercardによる為替レートを使用しているが、追加の手数料は加算されない。また、クレジットカードではあるが、通常のクレジットカードのようには機能しない。クレジット機能を維持するために、毎月1回の銀行口座からの引き落としは行われない。代わりにBunqアプリを開いてBunqアカウントに入金しなければならない。アカウントに別のカードを追加すると手数料が発生する可能性がある。詳細については、こちらを参照して欲しい。また口座に十分な残高がないと、デビットカードのように取引が拒否される。

Travel Cardを手に入れるには9.99ユーロ(約1200円)かかるが、月額料金はかからない。Green Cardの場合は年間99ユーロ(約1万2000円)だ。BunqではATMでの出金は1回につき0.99ユーロ(約100円)を請求するが、Green Cardを使えば10回の無料出金が可能だ。

なおBunqは現在、右上に「Founders Edition」と刻印された限定カードを販売しているが、初回出荷ぶんはほとんど売り切れている。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

金融のプロが最適な資産運用プランを提供、「資産のセレクトショップ」目指すOneMile Partnersが約1.3億円調達

「資産のセレクトショップ」をコンセプトに、個々人のニーズに合わせて厳選した資産運用プランを提供するOneMile Partnersは11月6日、Coral Capital、マネックスベンチャーズ、電通国際情報サービスなどを引受先とした第三者割当増資により総額約1.3億円を調達したことを明らかにした。

同社は個人の資産運用に関する三重苦(わからない、選べない、続けられない)の解消を目的として2018年11月に設立されたスタートアップだ。

代表取締役の小田嶋康博氏、取締役の原田慎司氏、取締役の泉田良輔氏ら経営陣はそれぞれが創業前にヘッジファンド、証券会社、生命保険会社などで勤めていた経験のある金融のプロフェッショナル。彼らが厳選した既存の金融商品を、各顧客のニーズや状況を踏まえて“適切に組み合わせながら提案する”というのがOneMile Partnersの事業の根幹であり、資産のセレクトショップを謳っている由縁だ。

原田氏と泉田氏はもともと2013年にナビゲータープラットフォームを立ち上げ、金融関連のプロダクトを複数手がけてきた。中でも「経済ワイドショー」をテーマにお金の話を解説する「LIMO」は、開始から3年強で多い月には月間1000万PVに達するなど、30〜40代の女性を中心にユーザーから反響が大きかったという。

一方でLIMOがある程度の影響力を持つメディアに育ったにも関わらず、それでも解決できない課題に直面し葛藤を感じることもあった。

「読者向けに有料で勉強会などを開催すると、わざわざ遠方から新幹線などに乗って参加してくれるような人もいたが、銘柄の選定の仕方など資産運用のレクチャーをしても最終的に実際の行動に移せる人は少なかった。立派な学歴や職歴がある人でも『本当に買っても大丈夫なのか』『このタイミングでいいのか』など選んだ銘柄に対して自身が持てず、前に進めないという人が多く、明確なペインがあった」(原田氏)

原田氏によると、日本株の勉強会でも米国株の勉強会でも、熱心なユーザーが集まるものの最終的には同じ課題に行き着くことが多かったそう。OneMile Partnersはまさにその状況を打破するために立ち上げた会社だ。

同社の事業構造は「ほけんの窓口」の資産運用版というとイメージしやすいかもしれない。顧客との接点となるリアル店舗を開設した上で、お金のプロによる無料相談や勉強会などを実施。顧客ごとのニーズや状況を踏まえながら個々に合わせた資産運用プランの提案やフォローアップを行う。

「一口に金融商品と言っても、保険や投資信託、株式、債券などその種類は多岐にわたる。『自分に合ったものがわからない』『何からやったらいいかわからない』というのが多くの人に共通する課題。自分たちが目利きをして商品をある程度絞り込んだ上で、顧客ごとのシチュエーションに応じて個別でカスタマイズをすることによって購入までのお膳立てをしていきたい」(原田氏)

泉田氏は「資産運用のラストワンマイルをきっちりサポートする」という表現をしていたけれど、いくら資産運用について学んでも結局金融商品を買わなければ目標達成や課題解決には繋がらないということをこれまでの経験で強く感じていたそう。

OneMile Partnersではそこにコミットするため、まずはオフラインの店舗を軸としてスタートするに至ったようだ。同社では丸の内に1号店となる店舗を開設し、2019年11月27日にオープンする予定。今後は各地に店舗を拡大していく計画だという。

また中長期的にはテクノロジーの活用にも取り組む方針。アプリなどを活用しながら複合的に顧客のサポートを行っていきたいとのことだ。

モバイルウォレットのCurveがSamsung Payをサポート

英国ロンドンを拠点とするモバイルウォレットアプリのCurveは、同国でSamsung Payのサポートを追加し、Samsung(サムスン)のスマートフォンにて誰との取引でも簡単に支払えるようになった。

この新機能は、すべての銀行のカードを1枚のCurveのカードに統合する機能によって実現される。つまり、CurveカードをSamsung Payアプリに登録すれば、他のMastercardやVisaのデビットカードやクレジットカードと連携させることが可能になる。

これはサムスンのスマートフォン所有者にとって、大きな意味を持つ可能性がある。大手銀行の多くはNFCによる支払いを自社の銀行アプリに組み込もうとする一方で、Samsung Payをサポートしていない。

Apple(アップル)がiPhoneのNFCシステムを厳しくコントロールするため、銀行に協力を強いているのとは異なり、Samsungや他社のAndroidスマートフォンの場合は、NFC技術をサードパーティーのデベロッパーが利用できる。これは、銀行にとってSamsung PayやGoogle Payなどのデジタルウォレットを含む、競合するNFCアプリをサポートするインセンティブが減っていることを意味する。

また情報筋によれば、Curveが数週間以内にGoogle Payに対応する可能性もあるという。さらに、Apple Payへの対応も進められていることが公式に明かされている。これについて、同社はコメントを控えた。

Samsung Payへの対応は、Curveが6月に発表した5500万ドル(約60億円)のシリーズBラウンドに続くもので、同社の評価額は2億5000万ドル(約270億円)に達した。その際、Curveは新たな資金をプラットフォームへの機能追加と、さらなる欧州での市場拡大に充てると述べていた。

Fintech分野にスタートアップが数多く存在するように、Curveはユーザーのスマートフォンを資産管理センターに変え、異なる金融商品や機能をバンドルして一括的にを管理するための、単一アプリを提供しようとしている。

しかし、MonzoやStarling、Revolutなどの挑戦者に位置づけられる銀行がそうであるように、Curveも新しい銀行口座を作るのではなく、他のすべてのデビットカードやクレジットカードと連携し、1枚のカードを持つだけですむカードとアプリを目指している。

そして今回はSamsung Payをサポートしたことで、NFCによる購入ではサムスンのスマートフォンを持ち歩くだけよくなった。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

チャレンジャーバンクChimeは顧客を500万人集めて手数料なしの当座貸越を実現

フィンテック企業のChime(チャイム)は米国で500万人の顧客を獲得した。サンフランシスコを拠点とするこのスタートアップは、連邦預金保険公社によって保証された支店を持たないモバイルバンクを育てている。同社はまた、手数料の値下げも約束している。

Chimeは3月、2億ドル(約210億円)のシリーズDラウンドを発表した際に、300万人の顧客を獲得したと述べた。そして約5カ月の間に、200万人の顧客を獲得したことになる。

Chimeによると、同社は世界で最も急速に成長しているチャレンジャーバンクだという。言い換えれば、同社はMonzoやN26のような欧州のチャレンジャー銀行にも影響を与えている。N26は米国市場に参入したばかりだ。

同社はまた、しばらく前からテストしていた新機能を公開した。Chime SpotMeは銀行のオーバードラフト(当座貸越)に代わるもの。特にターゲットとしているのは、給料を自分のChimeアカウントに入金し、そのまま生活費に使う人だ。

毎月500ドル以上の給与振込を受け取っているChimeユーザーは、Chime SpotMeへとサインアップできる。その後、残高が0ドルを下回っても、デビットカードでの支払いが続けられる。当座貸越(オーバードラフト)の限度額は複数の要因が関係するが、一部のユーザーは100ドル以上が利用できる。

そして次の給与が振り込まれると、口座のマイナス残高は払い戻され、オーバードラフトの手数料を支払う必要はない。Chimeによると、他のChimeユーザーのやりくりのためにチップを残すこともできるという。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Revolutがカスタマーサポート強化しポルトで400人雇用を計画

フィンテック系スタートアップのRevolut(レボルート)は急成長を遂げ、現在は600万人の顧客を抱えている。そして、同社はそれに応じてサポートチームを拡大しなければならない。そこで、Revolutはポルトガルのポルトにカスタマーオペレーションセンターを開設する計画を発表した。

ポルトのRevolutでは、すでに70人の従業員が働いている。そして最終的には400人を雇用する計画だ。彼らは顧客サポート、苦情、調査、そしてコンプライアンスに取り組むことになる。

これまでRevolutはポルトガルにて大きな成功を収めてきた。現在ポルトガルには25万人のRevolutユーザーがいて、同社は毎日1000人の新規ユーザーを獲得している。

また、それは地元の人材を雇うことに関しても役に立つ。Revolutはポルトガルでグロースマネージャー、コミュニケーションとPRのリーダー、コミュニティーマネージャーを雇用する。新しい成長マネージャーのRicardo Macieira(リカルド・メシェーラ)氏は、ポルトガルのAirbnbの元マネージャーだ。コミュニケーションとPRを率いるするRebecaVenâncio(レベッカ・ベナンシオ)氏は、ポルトガルでMicrosoft(マイクロソフト)の下で働いていた。そして、コミュニティマネージャーのMiguel Costa(ミゲル・コスタ)氏は、Mog and Nomad Techに務めていた。

この夏、Revolutはベルリンにテックハブを開設する計画も発表した。ロンドンで設立されたRevolutは、現地の才能ある人材を雇用するため、徐々に英国とヨーロッパに複数のオフィスを展開している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Venmoが銀行口座への即時送金サービスをローンチ

PayPalが所有する決済アプリのVenmoは米国時間8月13日、米国の銀行口座への即時送金をサポートすると発表した。この機能は、通常1日から3日営業日ほどかかる銀行送金サービスのオプションとなる。一方でInstant Transferを使えば、Venmoアカウントからの資金を数分以内に銀行口座に入金することができる。

2018年1月の段階で、VenmoはInstant TransferにてVISAとMastercardのデビットカードを使用した少額の即時送金を提供していた。ローンチ時の手数料は一律0.25ドルだったが、昨年10月には送金金額の1%へと引き上げられた。現在の最低手数料は0.25ドル、最高手数料は10ドルとなっている。もちろん、この便利な即時送金を利用したくない場合には、通常の送金オプションも利用できる。

デビットカードへの送金はVemnoに保管された現金に素早くアクセスするのに役立つが、誰もがデビットカードを持っているわけではないし、自分の資金がいつもそのカードに送られるのを望んでいるわけではない。銀行振込は通常の支払いや家賃、その他の自動引き落とし処理のために、Venmoの現金をメイン口座に移すことで、中小企業やギグエコノミーの従業員にとって役立つ。

VenmoによるInstant Transferサービスの拡大のニュースは、SquareのCash Appや、銀行が運営しVenmonのライバルとなるZelleとの競争の激化と同時に登場した。内部顧客と米国の銀行アプリとの統合のおかげで、Zelleは2019年第2四半期に1億7100万件の取引で440億ドル(約46000億円)を送金し、米国最大のピアツーピア支払いアプリとなった。一方、Venmoの第2四半期の支払額は240億ドル(約2兆5000億円)だった。

しかし4000万件以上のアクティブアカウントを持つVenmoは、アメリカの一部大手銀行よりも多くのユーザーを抱えている。そして、その成長は続いているのだ。

手数料ベースのInstant Transferサービスを顧客に提供することでVenmoは収益を上げ、独自のクレジットカードのローンチなどその他の計画とあわせて、サービスを収益化することができる。

Venmoの親会社であるPayPalも、2017年に最初に発表されていた銀行口座への即時送金を今年3月に提供している。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

Revolutで支払い額を切り上げ、チャリティへの寄付が可能に

FintechスタートアップのRevolutは、チャリティへの寄付を簡単にしたいと考えている。新機能では、カードの支払金額を最も近い整数へと切り上げ、少額をチャリティーに寄付できる。時間が経てば、大きな金額となるかもしれない。

Revolutにはすでに、少額をためておくValutsという機能がある。今回の機能も同様のものだが、お金を貯めるかわりに寄付をする。

取り引きの端数を処理するのにくわえ、少額に2倍、3倍、4倍と倍率をかけることもできる。また、毎日や毎週、毎月に一定の金額を寄付することもできる。

寄付に最低金額は設定されていない。たまにしかカードを使わなかったとしても、Revolutは寄付を実施する。また、チャリティパートナーへの報酬も存在しない。100ドルを寄付すれば、慈善団体が100ドルを受け取る。

寄付目的をタップすると、寄付した金額を確認することができる。また、顧客全体から各チャリティにどれだけ寄付が支払われたかも表示される。もちろんタップ一つで、寄付を中止することもできる。

Revolutは今のところ、Save the ChildrenWWFILGA-Europeの3つの慈善団体と提携している。将来的に、対応する慈善団体は増える予定だ。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter