フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が顧客ごとにカスタマイズしたPinterest風フィードを導入

フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が、Pinterestに似たインタラクティブなモバイルエクスペリエンスを導入した。Fiverrを利用するユーザー企業ごとに構成したビジュアルコンテンツのフィードを頻繁にアップデートしてアピールすることを目的としている。Fiverrによれば、この「Inspire」という新機能は新しいプロジェクトのヒントを提供し、企業がマーケットプレイス上のフリーランサーを見つけやすくするためのものだという。企業はフィードでコンテンツに「いいね」したり、後で参照できるようにアプリ内でムードボードやリストにコンテンツを追加できる。

Fiverrは、この新機能にはユーザー企業が自社のビジネスやプロジェクトのニーズに役立つさまざまなサービスや機能を見つけられるようにする意図もあると説明している。フィードのコンテンツは企業の最近の検索や購入に応じて表示される。企業がフィードを延々見ていけば自社との関連性が強いコンテンツに接することができ、さらに以前に見たものを補完するコンテンツも見つかると同社は説明している。

Fiverrのプロダクト担当バイスプレジデントであるLiron Markus(リロン・マーカス)氏は発表の中で「この新しいエクスペリエンスからどのようなインスピレーションやアイデアが生まれるかを楽しみにしています。我々は今後も優秀なフリーランサーの仕事ぶりに称賛と感謝を送ります」と述べた。

画像クレジット:Fiverr

Fiverrは2021年11月に、企業がフリーランスのチームを管理するStoke Talentを9500万ドル(約109億1500万円)で買収した。Stokeには新たに参加するフリーランサーのオンボーディング機能がある他、企業はこのプラットフォームを通じてフリーランサーに支払いをしてそれに応じてフリーランス用の予算全体を管理することもできる。2021年10月にはシアトルを拠点とするオンライン学習企業のCreativeLiveも買収した(金額非公表)。CreativeLiveは起業家向けの学習プラットフォームで、ユーザーはビデオ、写真、デザイン、ビジネス、マーケティングなどのコースを受講できる。

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フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が単発だけでなくサブスクでの支払いプランも開始

2021年2月には、Fiverrはそれまでの単発の支払いに加えて3カ月または6カ月のサブスクリプションをスタート。この機能を利用して、Fiverr上のフリーランスは毎月所定の業務をする。利用企業もフリーランスもいつでもサブスクリプションをキャンセルでき、残りの月の費用は発生しない。

Fiverrは2010年にテルアビブで創業し、現在はニューヨークに本社を置く。ニューヨーク証券取引所に上場しており、評価額は63億ドル(約7240億円)だ。同社によれば、このプラットフォーム上で直近の会計年度内に160カ国以上の400万社を超える企業がフリーランサーのサービスを購入した。同社マーケットプレイスでカバーしている専門技能は、グラフィックデザイン、デジタルマーケティング、プログラミング、ビデオ、アニメーションなど9つの分野、500以上のカテゴリーにわたる。

画像クレジット:Fiverr

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(文:Aisha Malik、翻訳:Kaori Koyama)

フリーランスのマーケットプレイスFiverrが学習プラットフォームのCreativeLive買収

フリーランスのマーケットプレイスであるFiverr(ファイバー)は、米国時間10月7日朝、シアトルを拠点とするオンライン学習企業のCreativeLive(クリエイティブライブ)を非公開額で買収すると発表した。CreativeLiveは、ユーザーが動画、写真、デザイン、ビジネス、マーケティングなどのコースを受講できる起業家向けの学習プラットフォームだ。

企業とオンデマンドのフリーランサーをつなぐオンラインマーケットであるFiverrは、変化する労働環境の中で新しいスキルを身につけることができるCreativeLiveの力が、Fiverrのプラットフォーム上で買い手と売り手の変革を導く役割を果たすと説明している。

「Fiverrは単なる仕事のプラットフォームではなく、フリーランスのライフスタイル全体をサポートするものであると私たちは信じており、それには専門的な教育やトレーニングも含まれます」と、Fiverrの創業者兼CEOであるMicha Kaufman(ミカ・カウフマン)氏は、声明の中で述べている。「今回のCreativeLiveの買収は、この幅広い戦略の一環です。CreativeLiveが提供するコースは、内容の深さと水準の高さが並外れており、それらを私たちのコミュニティ全体に提供できることを楽しみにしています」。

CreativeLiveの掲げる講師陣には、ピューリッツァー賞、グラミー賞、オスカー賞受賞者、New York Times(ニューヨーク・タイムズ)紙のベストセラー作家、著名な起業家など、多彩な顔ぶれが揃っている。魅力的な学習体験を作り上げたCreativeLiveの専門知識は、Fiverrのプラットフォームに自然に適合すると、Fiverrは述べている。

CreativeLiveは、今後も独立したサービスとして存続し、シアトルにある現在の本社でチームを拡大していく。Fiverrが現在提供しているオンライン学習プラットフォーム「Fiverr Learn(ファイバー・ラーン)」は、買収後にはCreativeLiveに統合され、内容の拡大を図ることになる。

「私たちの未来は、創造や革新を成し遂げ、速いペースで仕事をする環境に適応できる人や会社にとって、有利なものになります」と、CreativeLiveの創業者兼CEOであるChase Jarvis(チェイス・ジャーヴィス)氏は、声明の中で述べている。「私たちはFiverrファミリーの一員となり、私たちのコミュニティやFiverrコミュニティ、そして現代の労働人口のために、経済的機会を高めることができる魅力的なコースを増やしていけることを、大変うれしく思います」。

CreativeLiveは「未来における創造性、学習、仕事の交差点に座る」ことを目指し、クリエイティブプロフェッショナルのためのオンラインコースに存在するギャップを埋めるために、2010年に設立された。以来、2000以上のクラスを提供し、1000万人以上のユーザーを獲得している。

同じ2010年に設立されたFiverrは、直近の会計年度において、160カ国以上にわたる400万人の顧客が、同社のプラットフォームに登録しているフリーランサーからサービスを購入したと述べている。同社は2019年にニューヨーク証券取引所へ上場を申請した

Fiverrは2021年2月、従来のプロジェクトごとに支払うやり方を拡大し、3カ月または6カ月のサブスクリプションで購入する方法を導入した。この機能により、Fiverrの売り手であるフリーランサーは、毎月一定の業務を提供することができるようになった。これは買い手(発注主)も売り手(フリーランサー)も、いつでもキャンセルすることが可能で、その場合は残りの月額料金の支払いは発生しない。

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画像クレジット:Fiverr

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が単発だけでなくサブスクでの支払いプランも開始

Fiverrのマーケットプレイスで、フリーランスはこれまでにはなかった方法で支払いを受けられるようになる。3カ月または6カ月のサブスクリプションだ。

Fiverrに登録しているフリーランスは、この機能により毎月所定の業務をする。注文者に割引を提供することもできるが、必須ではない。発注者もフリーランスもいつでもキャンセルでき、サブスクリプションの残りの月は費用が発生しない。ただし発注者が1カ月だけなのに割引を受けようとしてサブスクリプションを使うことのないように、キャンセルは2カ月目以降に限られる。

FiverrプロダクトマネージャーのNatasha Shine-Zirkel(ナターシャ・シャイン-ツィルケル)氏は筆者に対し、Fiverrは「1回、またはプロジェクト単位」でフリーランスに仕事を依頼するマーケットプレイスとして定評を得ているが、継続的な仕事の発注も増えてきたと述べた。そこで同社は継続的な仕事の発注と支払いをしやすくしようと考えた。

同氏によれば、サブスクリプションを申し込む企業は「質の高いフリーランスと長期にわたる関係を築く」ことができ、「仕事の要件を毎回入力する手間も省ける」という。フリーランス側は業務量と収入を予測しやすくなる。

Fiverrのサブスクリプションは、ソーシャルメディアマーケティングやSEO、ナレーターなど8つの分野で同社が「トップフリーランス」と認めた人が利用できる。

シャイン-ツィルケル氏は、「質が高くすでに関係を築いているフリーランスから学ぶ」ために小規模に始めたと述べた。最初にサブスクリプションを開始した分野は長期的な仕事とプロジェクト単位の仕事が混在していることが多く、「発注者とフリーランスがこの機能をどのように使うか」をさまざまな状況で観察できるという。

同氏は「まだ始まったばかりです」とも表現する。Fiverrは今後この機能を多くの分野の、多くのフリーランスに公開していく予定だ。

Fiverrはサブスクリプションの開始に加え、長期の業務に関する「マイルストーン」という機能も発表した。これは大きな仕事を分割し、マイルストーンが完了するたびに発注者が支払いをする方法だ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Fiverrフリーランス

画像クレジット:Fiverr

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(文:Anthony Ha、翻訳:Kaori Koyama)

ロゴなどのデザイナーとデザインをDIYで選べるDesignCrowdとBrandCrowdがIPO目前

DesignCrowdが今日(米国時間2/1)、IPO前の資金調達として1000万豪ドル(米ドルで約760万ドル)を獲得した。この資金は新規雇用と製品開発に使われ、同社のDIYプラットホームBrandCrowdの成長加速を目標とする。

この新たな投資は、DesignCrowdがオーストラリア証券取引所における近い将来のIPOを準備しているときに訪れた。主な投資家はPerennial Value Management、Alium Capital、Ellerston Capital、Regal Funds Management、およびCVCで、以前からの投資家であるStarfish VenturesとAirTree Venturesも参加した。これでDesignCrowdの調達総額は2200万豪ドルあまりとなる(約1700万USD)。

2007年にオーストラリアのシドニーで創業したDesignCrowdは、デザインをクラウドソーシングするプラットホームとして評判になった。ユーザーは、世界中のデザイナーからデザインの案をもらえる。BrandCrowdはDesignCrowdのクラウドソーシングでマーケットプレースのようなモデルを補完するもので、ユーザーベースを広げ、99designsやFiverrのようなデザイナーを見つけるための他のサイトとの差別化を狙っている。

大小さまざまな企業がデザイナーを見つけて、ロゴなどを作ってもらえるサイトには、Design HillやCanva、Tailor Brandsなどいろいろあるが、BrandCrowdにはDesignCrowd傘下の80万以上のデザイナーにアクセスできる有利性がある。そのライブラリから好きなものを選んでもよい、と共同創業者でCEOのAlec Lynch氏は言っている。BrandCrowdで好きなデザインを見つけたら、使用料を払う。そうすると、そのデザインはライブラリから削除される。

関連記事: DesignCrowd Raises $6M To Grow Its Creative Marketplace In The West(未訳)

BrandCrowdでは、ロゴなどのデザインをダウンロードするのに一回かぎりの料金を払うだけでなく、月額ないし年額の料金でサブスクライブもできる。Lynch氏によると、両方のプラットホーム(DesignCrowdとBrandCrowd)を使っているユーザーが多いそうだ。

Lynch氏はこう語る: 「たとえば、小企業がDesignCrowdのデザイナーにロゴのデザインをもらったら、そのロゴをBrandCrowdのDIYツールを使って、名刺やInstagramのポスト、メールのシグネチャなど、いろんなものに応用できる。ロゴのエディターツールもあるから、デザインに変更を加えることもできる」。

企業としてのDesignCrowdの年商は2020年に前年比で54%伸びたが、それは主にBrandCrowdのおかげだ。同社によると、BrandCrowdの登録ユーザー数は過去12か月で500万を超えた。その売上の半分以上は米国からだ。

新型コロナウイルスで2020年の3月と4月には逆風を経験したが、しかしLynch氏によると、オンラインデザインに対するグローバルな需要はその後回復して増加傾向に転じた。

それについて、氏は次のように述べている: 「あくまでも仮説だが、パンデミックによって2020年の後半には起業する人が増えて、その結果、ロゴなどのデザインの需要も増えたのだろう。また、起業ブームと並ぶもう一つのブームは、デザインをデザイナーに実際に会ってオフラインで依頼する人が減り、オンラインで探す人や企業が増えたことだろう」。

(文:Catherine Shu、翻訳:Hiroshi Iwatani)

画像クレジット: DesignCrowd

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

コロナ禍で増加するフリーランスが参加するプロジェクトを管理するFiverr Business

フリーランスのマーケットプレースであるFiverrは米国時間9月15日、大企業のチームがフリーランサーたちと一緒に行う仕事を管理するためのサービスを立ち上げた。

CEOのMicha Kaufman(ミカ・カウフマン)氏によると、Fiverrはすでに大企業と一緒に仕事をする機会があり、今回の新製品であるFiverr Businessは彼らのニーズに合わせて設計されているという。

「企業が必要としているのは、チームのアカウントを管理し、プロジェクトを定義し、予算を割り当て、進捗を追跡し、社内のコラボレーションができるためのツールだ。Fiverr Businessはそれらのすべての機能とプラスアルファを提供する。例えばFiverr Businessでは、個人的な秘書役への排他的アクセスがいつでも可能で、管理職的な仕事や全般的なプロジェクト管理、タレントマッチングなどの職務をサポートしてもらうことができる」とカウフマン氏は述べている。

パンデミックによって企業はリモートワークでの採用を強いられており、それが収益を圧迫しフリーランサーを利用する機会がますます増えている、とカウフマン氏はいう。「2020年代は、企業が自らのワークフローに本格的にフリーランサーを統合し、それに投資を行い、そのやり方を学習する10年になるだろう」と語る。

画像クレジット:Fiverr

FiverrのグループプロダクトマネージャーであるMeidad Hinkis(メイダッド・ヒンキス)氏はこの新サービスのデモを行いプロジェクトの作り方や、チームメンバーの割り当て、フリーランスの予算設定などの部分を見せてくれた。また、本サービスにはチームが抱えた仕事に対して、内部と外部の両方からフィードバックを提供できる機能があるとのこだ。

ヒンキス氏によると、Fiverr Businessでは、特定の選ばれたフリーランサーのプールを利用できる。またカウフマン氏のように、顧客はアシスタントにアクセスして、フリーランサーを見つけてもらったり、プロジェクトの管理を頼んだりできる。

Fiverr Businessは、50名までのチームなら年間149ドル(約1万5700円)で利用できる。初年度は無料だ。「このプロダクトには自信がある。みなさんも真価を納得してから採用を決めて欲しい」とヒンキス氏はいう。

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カテゴリー:HRテック

タグ:Fiverr

画像クレジット: Fiverr

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa