グーグルの検索結果からFlashを使っているサイトが消える

Flash(フラッシュ)の死が言われるようになってから長い年月が経つ。今でもまだそれは生きている。もう存在しないという説もあるが、最近の1カ月で迷子のようなFlashビデオやウィジェットをまったく見なかった人はいないだろう。その終わりを早めたいGoogle(グーグル)はこのたび、当然のような手段に出た。それは「ないふりをする」ことだ。

Googleは年内に、Flashを使っているコンテンツを検索結果に出すのを止めることを明らかにした。まともなサイト管理者なら誰もがそれを使わなくなってから何年も経つのに、今さらなんでそんなことをするのだろうと思うかもしれない。その答えは「昔のコンテンツがまだたくさん健在だから」だ。おそらくGoogleはウェブのロングテールに、その長い尻尾を巻き上げる機会を与えたいのだ。

Flashが検索に表示されなくなると、Flashを使っているサイトは完全に無視される。Flashを使っている店舗やビデオ、ゲームなどはすべて、Googleのクローラーがスキップする。それでも頑張ってFlashを使ってるサイトは、検索結果で下位に表示されるだろう。

関連記事:Adobe、2020年末でFlashのサポートを終了と発表

とはいえ、Flashを使っているサイトは最近少ないから何も気づかない人が多いかもしれない。それにメジャーなブラウザーはすべてデフォルトでFlashをブロックする。Flash本家のAdobeでさえ、見限った。

本当に良質なゲームがFlashを使っていて、どうしてもそれをプレイしたければ、それらを直接検索すればいい。そんなゲームを集めているようなサイトは、Googleの検索でも目立つように努力しているからだ。例えば「cool old flash games」(クールな昔のFlashゲーム)などで検索すれば上位に出てくるだろう。

これでやっとFlashも終わりか?そんなことはないだろうけど、今や生きてるとは言えない。でもFlashの墓の画像は、まだあと何度か使われるかもしれない。

画像クレジット: Bryce Durbin

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マイクロソフトはexFATをLinuxのカーネルに含めたい

exFAT、すなわちExtended File Allocation Tableは、Microsoft(マイクロソフト)が2006年にローンチしたフラッシュドライブやSDカード用のファイルシステムだ。これは同社の独自規格なので、Linuxマシン上にマウントするためには専用のソフトウェアをインストールする必要がある。しかし米国時間8月29日、MicrosoftはLinuxカーネルにexFATを加えることをサポートすると発表し、exFATの技術仕様書を公開した

本日の発表声明で同社は「Linuxのコミュニティが、Linuxカーネルに含まれているexFATを安心して利用できることが重要だ。そのために私たちは、exFATのMicrosoftの技術仕様書を一般公開して、それに準拠した相互運用性のある実装開発の便宜を図りたい」とコメントしている。

MicrosoftはexFATがLinuxカーネルに含まれることだけでなく、その仕様がOpen Invention Networkに(OIN)おけるLinuxの定義にも含まれること、すなわち特許を主張しないことを望んでいる。それについて同社は「OINの3040件あまりのメンバーとライセンスの防御的パテント管理の恩恵を受ける」としている。

MicrosoftとLinuxはお互いに宿敵と見なされ、Linuxコミュニティの一部は今でもMicrosoftをオープンソースの敵と考えている。しかし最近ではMicrosoftは明らかにオープンソースとLinuxを受け入れ、LinuxはAzure上のもっとも人気のあるオペレーティングシステムであるとともに、Windows Subsystem for LinuxによりオプションでWindows 10にも含まれている。しかし今回の提案に、コミュニティはどう反応するだろうか。Microsoftの「受け入れて拡張して消滅させる」戦略の苦い後味が、まだコミュニティの舌の上には残っている。MicrosoftとLinuxの関係は、今後果たしてどうなっていくのだろうか。

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一般消費者向け完全菜食製品のKenckoが3.6億円超を調達

果物や野菜の摂取量を増やそうとするKenckoが、シードラウンドで340万ドル(約3億6700万円)獲得し、その成長と製品開発をさらに加速していくことになった。

TechCrunchは昨年同社を紹介したが、ここであらためてご紹介するとKenckoは、植物を原料とする製品で、ひどい味の食品や極端な食事に悩まされずに健康な食生活を確保しようとする。最初の製品であるフルーツドリンクには、プレスジュースにない食物繊維やビタミンが含まれているが、小袋に入っていて、急速冷凍と遅乾処理により、栄養分をすべて保持している。同社によると、1袋20グラムを水で溶いて飲むことにより、1日の果物と野菜の推奨摂取量の5分の2を摂取できる。

Kenckoは健康を意味する日本語で、6種類のフレーバーのフルーツドリンクを売っている。ファウンダーでCEOのTomás Froes(トマス・フロス)氏によると、今年中にさらに6種類の新製品を出したいという。そのうち2つは近く発売されるが、それらはドリンクと同じく100%有機栽培の果物と野菜で作られ、簡単に食べられておいしく、しかも健康的だそうだ。

製品のほかに今度の資金でKenckoが開発しようとしているのは、消費者への直販方式だ。それはモバイルアプリをメインで使うが、アプリは今ベータで、初期の顧客と共にテストしている。一般公開は年内を予定している。

Kenckoの製品は好きな量を買うこともできるが、会員制もある。後者では同社のチームにいる栄養士が各人に合ったアドバイスをする。つまり食生活指導の個人化、パーソナライゼーションだ。米国内ならリモートだけでなく個人面談も提供できる。

同社は今、社員数が25名で、共同ファウンダーでCBO(最高ビジネス責任者)のRicardo Vice Santos(リカルド・ヴァイス・サントス)氏もいる。

関連記事:Kencko wants to help you eat more fruit and vegetables(果実食野菜食を振興するKencko、未訳)

Kenckoは米国とカナダが中心だが、製品は世界中から買える。フルーツドリンクは3日間試用パックが16ドル、20袋60袋がそれぞれ、60ドルと150ドルだ。

フロス氏は、急性胃炎になったあとにヴィーガン(Vegan、完全菜食主義者)になった。90%が果物と野菜、という食事療法で薬に頼らずに治ったあと2017年に、起業する気になった。それまで医師は、大量の薬を今後一生服用せよ、と彼に命じていた。

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今ではImpossible FoodsやBeyond Meatのような植物性食品のブランドに人気があり、メディアも熱心に取り上げているから、健康な食生活への関心も最高に盛り上がっているようだ、とフロス氏は見ている。

「消費者は食品の原料について知りたいと思うようになっている。表示にも、もっと透明性と正確性が必要だ。ここ5年ぐらいで、食べ物をめぐる革命が起きているのではないか」とフロス氏。

今回の投資家は、NextView Ventures、LocalGlobe、Kairos Ventures、Techstars、Max Ventures、そして匿名の支援者たちだ。同社は昨年、Techstarのロンドンのアクセラレーター事業に参加した

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中国のアプリデベロッパーがインド市場に大進出、金も人も「地元主義」が成功の鍵に

中国を征服したら、次はインドだ。世界で人口が二番目に多いこの国が、次の寄港地であることは当然だから、消費者向けアプリの世界はまさしくインドブームになりつつある。

スマートフォン本体では中国のXiaomiとOppoがこのところインド市場を支配し、そしてそのタッチスクリーンのガラスの背後のコンテンツでも、中国勢がますます増えている。FactorDaily誌によると、インドのAndroidアプリの上位100のうち44が中国製で、それは昨年の18からの急上昇だ。インドの5億人と言われるインターネットユーザーのほとんどがAndroidのユーザーだから、メディアの記事がもっぱらAndroidにフォーカスするのも当然だ。

上位の中国製アプリとそのベンダーには、ByteDanceのような大物もいる。ここは評価額が世界最高のスタートアップで、大人気のTikTokや、インド語のニュースアプリHeloを提供している。そのほか、AlibabaのUCbrowserや、知名度はやや低いTencent傘下のNewsDog、目立たないけど稼いでいるストリーミングアプリBigoなどが顔を揃えている。

Sensor Towerのデータでは、Androidアプリのトップテンのうちの5つが中国製で、それは2017年末にはわずか2つだった。

近年のインドのテクノロジーシーンをウォッチしてきた者にとって、このようなアプリストアの中国ブームは意外ではないが、変化のスピードは予想外だ。

中国の二大企業AlibabaとTencentは、インドの有望なスタートアップへの投資を増やし、他の中国企業にとってもそれ(地元投資)が中国進出の標準形になりつつある。

Alibabaは2015年に、数億ドルを投資してSnapdealPaytmを買収し、その後は買収のペースをさらに上げている。2017年にTencentは、Gaana(音楽ストリーミング)とSwiggy(フードデリバリー)に大型投資をし、その前年にはByju’s(教育)とOla(ライドシェア)にも投資した。またAli–、Ten–の両社は昨年、インド国内用のクラウドコンピューティングサービスを立ち上げた。

またXiaomiも、スマートフォンを売るだけでなく地元企業を支援し、またその顧客のためのローカルサービスを開発している

このような、地元に根ざす主義のアプローチが、インドで成功するアプリメーカーに共通している。かつてTencentが保有する中国のメッセージングアプリWeChatは硬直的なやり方で失敗したが、対してByteDanceは、地元にチームを育てるだけでなく、インドだけ用の完全にローカルなアプリを作ることもある。今後の何億というインドの新しいインターネットユーザーは、いよいよますます田舎の人たちで、言語は各地固有の方言でばらばらだ、…だからローカルなコンテンツと音声対応の技術が成功の鍵になる。そういうローカル対応はスマートフォンメーカーが当然のように前からやってきたことだが、中国のアプリデベロッパーも、インド市場で一発屋で終わらないためには、その点を十分に意識する必要がある。

FactorDailyの記事はここで読める。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Adobe、2020年末でFlashのサポートを終了と発表

今日(米国時間7/25)、Adobeはその昔インターネットの世界で普遍的だったFlashのサポートを終了する計画を発表した。多くの人々がFlashプラグインでYouTubeのジャスティン・ビーバーのビデオを初めて見たり、KongregateのDolphin Olympics 2をプレイしたりしたはずだ。 しかしAdobeは2020年の年末をもってFlashのアップデート及び配布を終了する。

それまではAdobeはAppleMozilla,、MicrosoftGoogle等々と提携してFlashのブラウザ・プラグインの配布とサポートを続ける。ただしセキュリティー・アップデートを行うのみでFlashに新機能を追加することはしない。

また、ライセンスを受けていない古いバージョンのFlashが広く使われている地域では、AdobeはFlashのサポート終了を一層強力に進めるという。

もちろんFlashのサポート終了は予想されていた事態だ。きわめて広い範囲で使われている(かつ時代遅れになったバージョンがそのままになっている)ため、Flashは世界中でハッカーの攻撃のターゲットになっている。そうしたFlashプラグインは穴だらけで、ハッカーがコンピューターを乗っ取るために無数の方法を提供している。

そうたことがあってAppleはFlashをモバイルでは一度もサポートしなかった(ジョブズがFlashを批判した2010年の公開書簡が有名だ)。新世代のブラウザとHTML5の普及もFlashの死期を早めることとなった。最近のブラウザにはFlashの機能が組み込まれており、Adobeのプラグインを必要としない。実はAdobe自身も他のプレイヤーにも増してFlashを厄介払いしたがっていた。実際、2015年以降、Adobeはその意味のことを言っている。

同様にブラウザのベンダーもここ数年Flashのサポートを終了させる努力をしている。GoogleはChromeのFlashプラグインをクリックして作動するタイプに切り替えた。つまりユーザーはFlashを使うために明示的な意思表示をすることが必要となった。他の主要なブラウザの場合もほぼ同様だ。

こうした新世代ブラウザの場合、HTML5にできなくてFlashにのみできることというのはほとんどない。Adobeもプレス会見で「Flashに依存している会社の数はここ数年着実に減少している」と述べている。にも関わらず、Flashは教育とゲームの分野でまだ利用者が残っており、たとえばFacebookはゲームのデベロッパーがオープンなウェブ規格に準拠することを助けるプロジェクトを発表している。【略】

画像: Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Web上のビデオエディターWeVideoがFlash依存から完全なHTML5化に改装…可能だが技術をぎりぎりまで酷使

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ブラウザー上のビデオエディターWeVideoが、Flashの使用をやめてHTML5に切り替えた。

HTML5 vs. Flashという話題は、タイムマシンで2010年に戻ったような錯覚を与えるが、でもFlashはまだ生きながらえている。たとえばGoogle Chromeは、未だにその脱Flash努力を完了していない

WeVideoの新しいエディターは先週ひそかにローンチしたが、CEOのKrishna Menonによると、高度な、そして応答性の良いビデオエディターをHTML5で実装するのは、かなり大変だった。MenonとUXデザイナーのDiana Madrigalが、その苦労の過程を実際のデモで説明してくれた。そして最終的にはエディット行為と結果の再生がともに、気になる遅れもなく、可能になったのだ。

Menonは曰く、“ユーザーが再生ボタンを押すと、楽屋裏ではHTML5の3つか4つの成分がリアルタイムで混じり合うことによって、30fpsの動画を表示する。HTML5をレンダリングするブラウザーの能力を、限界ぎりぎりまで酷使しているね”。

WeVideoによると、現在のユーザー数は1400万、iOSとAndroidのアプリもあるけれども、どんなデバイスでも、このビデオエディターをいちばん使いやすいのはブラウザーの上だね、ということだ。

この新しいエディターはユーザーインタフェイスも改良され、スタンダードなビデオトラックではタイムラインのデザインが変わった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Firefoxが目に見えないFlashコンテンツを完全ブロック、Flash自動再生も廃止へ

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8月からMozillaのFirefoxブラウザーは“ユーザー体験にとって重要でない”Flashコンテンツをブロックする、と今日(米国時間7/21)同社が発表した。

Googleは昨年同様の決定を行い、今年はChromeブラウザーからFlashコンテンツをほぼ完全に排除するつもりだから、Mozillaはその動きに追随していることになる。

それまでのWebの標準技術(HTTP, HTML)では動画などのリッチなメディアを作れなかったから、どうしてもFlashに頼らざるを得なかった。でも今は、HTML5などWebの標準技術だけで、Flashと同じことができるから、現代的なブラウザーの上ではFlashは足かせ、あるいは邪魔物になってきた。Flashはセキュリティの欠陥も多く、電池を大食いし、ページのロードを遅くした。

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Mozillaは、当面はFlashのサポートを継続するけど、重要でないFlashコンテンツとはユーザーには見えないコンテンツだ。同社(同団体)は今、Flashのコンテンツと、それらをHTML(HTML5)で表現する場合のやり方を対照したリストを作っている。

2017年には、FirefoxはすべてのFlashコンテンツに対して”click-to-play”(クリックして再生)方式を導入するから、ユーザーが意志的にクリックしないかぎりFlashコンテンツが動き出すことはないし、またブラウザーの設定でFlashプラグインを有効にしていなければ、Flashコンテンツは無視される。

Mozillaの品質担当技術マネージャーBenjamin Smedbergは、今日の発表声明の中でこう述べている: “これらの変更は、ユーザーが愛するWeb体験を犠牲にすることなく、より安全でより高速な閲覧を可能にしようとする、われわれのかねてからの取り組みの、一環である”。

今回なぜか、Flashを使った広告については何も言ってないが、でもGoogleのAdWordsや広告ネットワークDoubleClickなどがすでに、広告からFlashを締め出そうとしているので、そういう広告はますますレアになりつつある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ゲーム対戦実況のTwitchもFlashからHTML5へ移行、プレーヤーのベータを開始

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毎年同じことを言ってきたようだけど、Flashの命運は、いよいよ尽きようとしている。Flashに依存してきた大規模なビデオストリーミングサイトTwitchもこのたび、ついに運命のボタンを押してHTML5に切り替えようとしている。まず、ベータから。

TwitchがHTML5プレーヤーのベータを出す、という話は6月からあったが、今日(米国時間7/14)やっと、同サイトの”Turbo”会員に提供されることになった。さらに、この夏の終わりにはランダムに選ばれたユーザーに、Flashを切るというオプションが提供される。

遅い展開は、必要だった。Twitchは6月に言っていたことを今日も繰り返しているが、ベータは名ばかりのベータではない。HTML5プレーヤーは、まだ完成していない。バグがあり、広告の問題があり、ほかにもいろいろある。

でも、待つだけの価値はある。ロードが速くなり、CPUの負荷が軽減、コマ落ちも減る。

会員としてTwitchを頻繁に使う人は、そのうち、HTML5が有効になりました、とお知らせが来るかもしれない。そのときは、プレーヤーの使い心地などを教えていただきたい。

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macOS上のSafariがFlashにとどめを刺す…インストールされていてもデフォルトで無効

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Adobe Flashは死ぬ必要がある。そしてどうやら2016年は、Flashの最後の年のようだ。macOS Sierra以降Appleは、ユーザーがたまたまインストールしていた場合でも、Flashプラグインをデフォルトでは無効にする。それには多くのアドバンテージがある。

まず、Flashには数えきれないほど多くの悪用の履歴がある。つい昨日(きのう)も、誰かがまた悪用を見つけ、Adobeは大慌てでそれに対応した。

第二に、Flashは電池を殺す。どうやらそのプラグインは、今日のコンピューター向けに最適化されていないのではないか。Flashを動かすたびに、電池寿命が失われる。

第三に、Flashはもう誰も要らない。多くのWebサイトがビデオをHTML5や現代的な技術で再生する。YouTubeは? HTML5だ。Soundcloudは? HTML5だ。本誌TechCrunchのビデオは? HTML5だ。

目立つ例外もある。たとえば、FacebookのライブストリームとPeriscopeのビデオはまだFlashを必要とする。でも、彼らがFlashを捨てるのは時間の問題だろうな。

そして最後に、今ではみんながFlashを嫌いだ。SafariはmacOS SierraでFlashを無効にする。どうしてもFlash(やQuicktime, Silverlightなど陳腐化しているプラグイン)が必要なWebサイトをあなたが開いたら、Safariは、このプラグインを本当に動かしてよいのか、確認する。ChromeもQ4 2016に同じことをする。Microsoft Edgeは、重要でないFlashコンテンツをポーズする。Adobe自身も、たぶんFlashを捨てたがっている。

もう、定めの日が壁に貼りだされている。人より一歩進んでいるあなたは、とっくにFlashをアンインストールしただろう。ChromeにFlashがあるのは、悪用対策を素早く展開するためだ。メインのブラウザーとしてSafariやOperaを使い、Flashが必要なときだけChromeを使う手もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

AdobeがAnimate CCをローンチ、Flash Professionalをついに改名; デザインツールMuse CCもアップデート

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Adobeが今日(米国時間2/8)、Animate CCを公式にローンチした。それは同社のWeb用アニメーションツールの最新バージョンだ。Animate CCは前にはFlash Professionalという名前だったが、しかしFlashの重要性は(ありがたいことに)この数年間で下がったから、同社はその一般的な役割を強調する名前に変えよう、と決意したのだ。

Flash Professional、じゃなかったAnimate CCのニューバージョンと、WebデザインツールMuse CCのアップデートは、Creative Cloudの会員なら誰もが使える。

Animate CCは、名前を変えただけでなく、新しい機能もいろいろ加えた。その多くは、Creative Cloudのそのほかのツールと歩調を揃えるためだ。まず、Animate CCはCreative Cloud Librariesをサポートし、それによってたとえば、そのほかのCCアプリケーションや他のユーザーとコンテンツを共有できるようにする。また、Adobe StockTypekitも最初からサポートされている。アニメーターは、自分のビデオを4Kでエクスポートできる。

Animate CC_Stock and CC Libraries integration

Adobeによると、Flash Professionalで作られたプロダクトの1/3は、実際にはHTML5のコンテンツだった。そのことも、旧名が今や場違いである理由のひとつだ。AdobeのエヴァンジェリストPaul Trani曰く、“HTML5がスタンダードになったし、今度の名前の方がツールの役割を正しく表している。ユーザーは、何をどうしても構わない。Flashを使いたいって? おぉ、それもけっこうですよ!”。

Traniの説明では、ほんの少しの例外を除いては、Animate CCのユーザーがやりたい標準的なユースケースのほとんどを、FlashでなくHTML5で実装できる。

今日同時にリリースされるMuse CCのニューバージョンは、ユーザーがコードを1行も書かずにWebサイトをデザインし構築できるツールだが、やはりこちらも最初から、CCのライブラリや、AdobeのCreative Sync機能、Adobe Stockなどをサポートする。

そしてもっと重要なのは、Muse CCのニューバージョンではデザイナーがレスポンシブなサイトをデザインできることだ。これまでのMuseにこの機能がなかったことが、むしろ奇妙だけどね。

Muse CC_setting breakpoint for responsive layout

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AdobeがFlashの棺桶にまた釘を一本打ちこむ…Flash ProfessionalをAdobe Animate CCに改名

flash-crosses

Flashの死は、ぐずぐずと遅くてぶざまだ。Flashを抱えるAdobeは、今度はAdobe Flash ProfessionalをAdobe Animate CCに改名することによって、Flashに何度めかの死の宣告を与えた(次は何だろう?)。

Flash Professionalは、Web上のリッチなアニメーションを作るアプリケーションだ。というかFlash Professionalは、Flashを使った広告を作るためのツールだ。

しかし最近では、ますます多くのFlash Professionalのユーザが、HTML5とWebGLを使ってアニメーションを作るようになった。そのアニメーションはモバイルとデスクトップの両方で使えるし、エンドユーザはFlashプラグインが要らない。パブリッシャーもwin、コンシュマーもwin、すなわちwin-winだ。

Adobeによると、今ではFlash Professionalで作られるコンテンツの1/3はHTML5を使っている。みんながFlashのことを忘れるまでは、まだ時間がかかると思うが、今回アプリケーションの名前からFlashを消したことによって、アニメーションはFlashだけではないよ、とAdobeは宣言したのだ。

名前からFlashが消えただけだから、これまでのFlash Professionalユーザが困ることはない。Flashそのものは健在だ。でも、早めに新しい現代的な方式に乗り換えた方が良いと思うけど。

Adobe Animate CCには、ペンシル(鉛筆)やブラシ(絵筆)の改良や、ベクタ方式のブラシ、回転キャンバス、色の変化とオーディオのシンクの改良など、新しい機能が導入された。Adobe Animate CCからAdobe Stockを利用できるし、クリエィティブクラウドのライブラリも使える。

Flash Professionalは、20年前にリリースされた古いツールだ。新装のAdobe Animate CCは2016にリリースされ、同社は今後の長期サポートを約束している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

9月1日はChromeがFlash広告の再生を停止した日

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インターネット上で50%以上の人が利用するブラウザであるChromeが、本日(9月1日)より正式にFlash広告の動作を停止させることとなった。標準的メディアプレイヤーとしての地位を失ったFlashは、ついに歴史的遺物となる道を歩み始めた。Googleによる発表時の言葉を引いておこう。

6月にChrome上にてFlashによる広告の動作を停止させる旨をアナウンスしていました。これは利用者のパフォーマンスを改善することを狙ったものです。2015年9月1日より、Flash広告は初期状態で再生されなくなります。

Googleは警告を発し、そしてFlash広告をHTML5に自動変換するツールなども提供してきた。今回の変更により、たいていのウェブページでのFlash広告は動作しなくなる。Flashを利用した広告が「静物」化するわけだ。広告制作者が作ったFlashコンテンツは利用者に届かなくなる。

なお、AmazonでもFlash広告を制限する方向に進みつつあり、Flashビデオを再生する広告はほぼなくなっている状況だ。そうは言ってもこれまでの蓄積もあり、Flashコンテンツはあちこちで目にする。しかし(ようやく)Flash広告は作られなくなり、そして消え去っていくこととなりそうだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

Chromeは9月1日からFlash広告をデフォルトで停止へ

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GoogleのWebブラウザChromeが、ますます良くなる。Google+のポストによるとChromeは9月1日から、デフォルトでは、広告中で使われているFlashを停止し、ブラウザとしてのパフォーマンスを上げる。この変更は6月に発表され、Chromeのデスクトップブラウザのベータに導入されていた。

当時Googleは、ユーザにとって重要でないと思われるFlashコンテンツをデフォルトでは停止するが、ユーザがそのビデオを見たければ見られる、と述べていた。Googleに止められていたビデオを見たければ、そのアイテムをクリックするだけで再生できた。

最近はAC電源につながれていないラップトップでWebを閲覧する人が多いから、Flashビデオを自動再生する広告などのFlashコンテンツ…電池急速消耗の犯人…を停止することは理にかなっている。停止すれば電池が長持ちするだけでなく、Web閲覧のスピードも上がる。

Flashの開発にはGoogleも関わっているから、ChromeでFlashコンテンツを封ずることは必ずしもAdobeへの敵対行為ではない。この夏の初めごろの記事でGoogleは、これからはブラウザが自分で当否を判断して、Webページ上のFlashアニメーションなどを停止するが、そのページにとって重要なビデオコンテンツは妨害しない、と説明している。これからは、ACアダプタを使わなくても長時間、Webを閲覧できる、というわけだ。

Flashコンテンツが表示されないと広告主は困るが、Googleは今週のポストで、AdWordsへアップロードされたFlash広告の多くは自動的にHTML5に変換される、と言っている。自分たちの広告が9月1日以降もGoogle Display Network上で表示されることを望む者は、そのためのちょっとした手続きをしなければならない。

Googleは、Appleなどと並んで、Flashの技術には距離を置いてきた。1月にGoogle傘下のYouTubeは、ビデオのストリーミングをデフォルトではHTML5に切り替えることを発表した。

そしてさらに最近ではFacebookが、今後はFlashをサポートしない、と発表した。FacebookはHTML5と並行してFlashもサポートしていたが、それはセキュリティの点で批判を浴びていた。なにしろFlashにはおそろしいゼロデイ脆弱性があるというのだから。

ビデオゲームをストリーミングするTwitchも先月、ビデオプレーヤーの設計を変えることによって、Flashに別れを告げた。でもKotakuが先月述べていたように、ゲームの世界では依然としてFlashが健在だ。ゲーム企業にとっての懸念は、今後ブラウザが完全にFlashのサポートを停止すると、何万ものオンラインゲームがごみになってしまうことだ。

自動再生を停止するというChromeの最新の決定は、そこまで極端な事態ではない。しかし一般的な方向性としては、Flashの命運は尽きつつある。

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大量のデータアップロードで回線を長時間占領したくないユーザのためにGoogleが物理メディアによるデータ送付サービスを開始

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2年前の2013年にGoogleは、ユーザがハードディスクを送って、そのデータを同社のCloud Storageにインポートしてもらう、という新しいサービスをプレビューで立ち上げた。今日(米国時間8/24)そのサービスが拡張され、Offline Media Import/Exportと名前を変えた。

このサービスでは、ユーザがハードディスクやテープ、USBフラッシュドライブなどの物理メディアをパートナーに送り、パートナーはをそれらをCloud StorageのStandard、DRA、あるいは最新のローコストでハイレイテンシのNearlineなど、任意のクラスを選んでインポートする。これまでのバージョンは、ハードディスクだけをサポートしていた。

データをふつうにインターネットでアップロードせず、宅配便や郵便で物理メディアを送るのはなぜだろう。Googleによると、企業内の典型的なDSL回線では1テラバイトのデータをアップロードするのに約100日かかる。高速な回線を使える企業もあるが、しかしそれでもなお、オンラインアップロードよりはクロネコやサガワ(上図)の方が速いだろう。

Googleはこのサービスを、北米の顧客に関しては、Iron Mountainに代行させている。近くこのサービスは、世界のそのほかの地域でも供用されるだろう。

プレビュー期間の料金は、どんなデータサイズでもメディア一つにつき80ドルだ。Iron Mountainからの課金については、まだ分からない。

インポートは分かったが、Cloud Storageからのエクスポートはどうなるのだろう。GoogleやIron Mountainからデータが送られてくるサービスに関しては、今のところ、何も発表がない。

AmazonのAWSも、かなり前から、AWS Import/Exportという似たようなサービスを提供している。料金はデバイス1基につき80ドル+データロード時間1時間につき2ドル49セントだ。サービスの名前がImport/Exportだから、ハードディスクへのエクスポートもできる。Azureにも同様の機能があり、それはAzure Import/Exportという、たいへん独創的な名前だ〔皮肉!〕。

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Flashに第三のゼロデイホール発見、被害者のシステム乗っ取りもありえる凶悪欠陥

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TrendMicroがまた、ユーザのデータを危険にさらす、Flashの緊急のゼロデイホールをポストした。政府にハッキングツールを提供し、その情報データベースの全体が最近リークされた、プロフェッショナルなハッカーグループThe Hacking Teamが、このエクスプロイトを利用して、ユーザに気づかれずにコンピュータを攻撃することに成功した。

この新たな脆弱性はCVE-2015-5123と呼ばれ、ほかの二つのゼロデイエクスプロイトに続くものだ。このエクスプロイトは、Adobeによると、“クラッシュを引き起こし、犯人が被害システムのコントロールを奪うこともありえる”。

今では、Flashを完全に亡きものにせよ、との声がある。そうすれば、穴(ホール)掘りが大好きな何百万ものアナグマたちもいなくなる。

まじめなご忠告: Flashを無効にしてください。Windowsではこうやって削除します。OS Xではこうです。Flashを使うというリスクを、冒す価値はまったくありません。

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AdobeがまたまたFlashのゼロデイホールを修復…まだ実害の報告はないが

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多くの企業にベストプラクティスがあるが、連邦政府や州政府のお役所にハッキングツールを売ってきた“コンピュータセキュリティのエキスパートの集団”Hacking Teamも、その例外ではない。同社の情報データベースにはおもしろいハッキングティップがいろいろ載っていて、その中にはAdobe Flashのまだパッチされてないゼロデイホールへの言及もある。Adobeは目下、その穴を閉じる工事をやっている。

セキュリティ研究家のBrian Krebsが数日前にそのドキュメントを、ハッカーたちがリークしたデータの山の中に見つけた。Hacking Teamが概念実証のためにやってみた攻撃は、WindowsやOS Xのカリキュレーター(電卓)を開く、といういたずらだが、もっと悪質なバージョンもある、とそのドキュメントには書かれている。

Adobeは今日(米国時間7/8)、Security Bulletin CVE-2015-5119をポストして、今その穴を塞ぐ作業をしている、と述べている。

セキュリティ企業のTrend Microは、“現時点ではユーザはこの脆弱性についてそれほど心配する必要はない。実際の犯行はまだ発見されていない。今後は必要に応じて、このポストの内容を更新していく”、と述べている。しかしHacking Teamがこの脆弱性の新たな悪用の方法を発見したかどうか、それがまだ明らかでない。

ひとつだけはっきりしているのは、Flashを無効にした方が良さそうだ、ということ。Krebsは曰く、“疑問の余地なくAdobe Flash Playerは攻撃者の主要なターゲットの一つだ。AdobeがFlash Playerのゼロデイ欠陥を修復する緊急アップデートを発行するのは、この数か月間で今回が7度目だ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

もうすぐChromeが、Macのバッテリーに優しくなる

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様々なブラウザーオプションのメリットが何であれ、Appleの自家製ブラウザー、Safariにはライバルに対して一つ大きな利点がある ― ポータブルMacのバッテリー消費が著しく少ないことだ。今Googleは、そのギャップを次期Chromeで埋めようとしている。

既にChromeは、くだらないFlash広告を無効化する新機能を入れ、ある程度バッテリーの節約を実現しているが、まだ続きがある。Chromeの上級エンジニア、Peter KatingがGoogle+に書いた将来計画によると、Chromeはバックグラウンドタブ(たった今見ていないタブ)のレンダリング方法を変更する他、Googleで検索する際のCPU効率にわずかだが重要な改善を加える。

他にも数多くの取り組みが進められており、その大部分がChromeのCPU効率をSafariに追い付くあるいは近づかせるものだ。Kastingは「われわれのユーザーが苦しんでいるのを黙って見ているつもりはない」とまで言う。実際Chromeの性能問題に対する不平不満は、Macパワーユーザーの間でかなりよく耳にするが、Googleがこの問題にそこまで力を入れているのは興味深い。

新バージョンはChromeベータチャンネルにあと1ヵ月と少しでやってくるので、一般公開は数ヵ月後になるだろう。現在私は、ほぼフルタイムSafariを使っているが、バッテリーに優しいChromeがどんなものになるのかを見るのは興味深い。

Via TechSpot

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

PlayStation 4のアップデートでゲームの中断/再開ができるようになった、外部ハードディスクへのバックアップも

Sony PlayStation 4の最新アップデート”Yukimura”には、プレイヤー待望のSuspend/Resume(中断/再開)機能がある。一時停止するとPS4はRest Mode(休憩モード)に入り、再開すると、さっきやめたところから始まる。

このSuspend/Resume機能を使うと、いちいちセーブしてからアクションを止めなくてもよい。またRestModeで低電力消費の静止状態に入っても、何ごともなかったかのように蘇生する。これまでは、こういう一時的なポーズをするためには、メニューを開いて何かをチェックするふりをする必要があった。メニューが開いている間(かん)、ゲームはフリーズする。

YukimuraすなわちPS4のソフトウェアのバージョン2.50には、本体のHDDの内容を外部のUSBドライブ(ハードディスクやSSD)に/からセーブ/リストアするバックアップ機能が加わった。設定も、保存したデータも、ゲームのスクリーンショットも、パッチもダウンロードも、…システムのすべてをバックアップできる。

保存したデータのバックアップは前にもできたが、それはUSBのフラッシュドライブだけで、しかも新たなセットアップ(あるいはリセット)が必要ならシステムデータをPlaystationのサーバからダウンロードする必要があった。経験者として言えば、それはかったるいプロセスであり、システム全体をモバイルのSSDから単純にロードできるようになったのは、ほんとに良いことだ。

PSNの上の友だちを、Facebookのアカウントから探せる機能も加わった。また進行中のゲームに加わったり、招いたりするのも、前より簡単にできるようになった。自分のTrophy情報をFacebookやTwitterなどでシェアできる。Dualshock 4のボタンのレイアウトをカスタマイズできる。さらに、障害者のためのテキスト読み上げやグラフィカルな表示機能などもある。

ほかに、次のようなものも新たに加わった: (Sonyのサイトより)

  • リモートプレイとシェアプレイ**: 60fpsをサポートしているゲームでは、リモートプレイやシェアプレイのゲームを60fpsのデバイスにストリームできる。

  • システムソフトウェアのアップデートを自動インストール: 将来のシステムソフトウェアのアップデートは自動的にインストールされる。

  • サブアカウントのアップグレード: 18歳以上のユーザはPS4上のサブアカウントから直接、マスターアカウントをアップグレードでき、チャットの制限を取り除いたり、ウォレットにファンドを加えたり、コンテンツを買ったり、いろいろできる。

  • 公認アカウント: デベロッパやプロデユーサーやゲームデザイナーやコミュニティのマネージャなど、ゲーム業界のプロフェッショナルとして公認されているアカウントはバッジをつけて表示される。

  • Dailymotion.com: SHAREボタンでビデオクリップをDailymotionに直接アップロードできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Playrを使えば、iPhoneだけでゲームを作れる

巨大な金の成る木のCandy Crush Saga等を別として、今モバイルゲームで最も興味深いトレンドの1つは、Flappy BirdやTimbermanのような瞬発的バイラルヒットだ。この種のゲームは数秒で遊び方を覚えられ、数日でマスターし、価格は無料または数ドルで、初期の騒ぎが終れば基本的に捨てられる。そんなゲームをたくさんプレイした後「これなら自分でも作れるに違いない」という趣旨のことを言った人を、私は山ほど知っている。

2年近くの間、18歳のChris Galzeranoは、Playrを開発してきた。誰にでもゲームが作れるアプリだ。

UnityGameSaladのようなエンジンと異なり、PlayrはパワフルなPCやプロ水準のツールがなくても始められる ― 開発はすべてiPhone上で行う。いや、「開発」という言葉はこのアプリでやることを指すには大げさすぎるかもしれない。このアプリを初めてiPhoneにインストールすると、簡単なタテ型2DシューティングゲームやDoodle Jumpのようなシンプルなゲームのテンプレートが5種類入っている。

テンプレートを1つ選んだら、ゲームに登場するスプライトやゲーム中に流れる音声を編集できる。すべてiPhoneで撮った画像や録音したサウンドを使って行われる。こうしてマイクロゲームを作ってシェアするまでには数分しかかからない。保存したプロジェクトは、アプリ内で組織された小さなソーシャルネットワークで公開される。新ゲームのランキングがあり、友達をフォローして作ったりプレイしたりしているゲームを見ることもできる。

Galzeranoは、このアプリをちょっとVine風にしたいと言った ― 一見難しそうだが誰でも簡単に短いけれども楽しい体験を創造できるツールだ。

最初の5本のゲームテンプレートで満足できない時は、追加のテンプレートを5本につき1ドルでアプリ内購入するか、人の作ったゲームで貯めたポイントを使って無料で手に入れることができる。Galzeranoは、ゲームデザイナーを参加させてもっと幅広いテンプレートを作る計画でいる他、そう遠くない将来には、キャラクターの発生速度や移動速度等の変数を変更してもっとユニークなゲームを作れるようにするつもりだ。

現在までに1万2000人以上がPlayrをダウンロードして、合計1万3000本のゲームがそのユーザーたちによって作られている。ユーザーがオリジナルのゲームを作れるというコンセプト自体は新しいものではないが(スマートフォンやタブレットにおいても)、Galzeranoは複雑さを極力取り除きつつ、ユーザーが「ゲームを作った」という印象を与えることによって、メインストリームになるチャンスがある。ホビイスト向けのお楽しみではなくプロフェッショナルツールとしてスタートした、UnityやUnrealにはなし得なかったことだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


このUSBメモリーはパソコンを物理的に破壊する


決して得体の知れないUSBメモリーを使ってはいけない。あなたのパソコン、いやあなたの命を損うかもしれない侵入ソフトウェアが山ほどある。そしてこのUSBメモリーは、USBコントローラーに過大な電圧負荷をかけることによって、パソコンを物理的に破壊する。アニメの腹ペコおおかみのACME人間大砲みたいなものだ。ドッカーン!

このUSBドライブの基本的アイデアは極めて単純だ。パソコンのUSBポートにつながると、反転DC/DCコンバーターが作動してコンデンサーをマイナス110Vに帯電させる。その電圧になるとDC/DCコンバーターは切断される。それと同時に電解トランジスタが作動する。これが -110 VをUSBインターフェースの信号線に送り込む。コンデンサーの電圧が -7Vになると、トランジスタが切断されDC/DCが動きだす。このループは破壊できる限りのものを破壊し終えるまで続く。電気に詳しい人なら、なぜ負電圧を使うのかもう想像できるだろう。それ以外の人のために説明すると、負電圧の方が整流が容易で、それを使うNチャネル電解トランジスタは、Pチャネルと比べて同じサイズでより大きい電流を作ることができる。

要するに、このUSBメモリーには巨大な電力を引き出して蓄積するしかけが入っている。あるレベルに達すると、その電力を元の供給源に戻し、それは専用のUSBコントローラあるいはCPUそのものだ。これは悪いニュースだ。戻された電力は回路に過負荷をかけ、使いものにならなくしてしまう。多くのUSBコントローラーはCPUに内蔵されているので・・・バイバイ、コンピューター。

恐ろしい。幸い作者はこのUSBメモリの設計図を公開していない。

世の中には注意するに足るほど数多くの侵入USBメモリーが出回っている。知らぬ間にマルウェアや侵入ソフトウェアをインストールするものもあるが、現在少なくとも1つ、実際にパソコンを破壊するものが存在する。これはコリン・ファレルのスパイ映画から抜け出てきたような話であり、Appleの未来へのビジョンにとっても興味深い話題だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook