Flickr、性的な写真のアップロードを有料ユーザーに限定

Flickrは金儲けが得意ではないが、古い格言にあるように、セックスは金になる。そこでFlickrは、より多くの有料会員を引き込むため、Flickr Proユーザーのみが「restricted(制限付き)」または「moderate(適度)」のコンテンツを投稿できるように、コンテンツのガイドラインを変更した。「moderate」とは「胸や下半身を露出するような部分的なヌード」写真のことで「restricted」には「正面からの全裸や性的行為」の写真が含まれる。

正直に言って、これは悪い動きではない。有料会員に「Flickrにお金を払うように友人を勧誘してくれ」と頼むよりは効果的かもしれない。

2018年にSmugMug(スマグマグ)がこの写真ホスティングサービスを買収したとき、CEOのDon MacAskill(ドン・マカスキル)氏は、このサービスを「インターネットの構造全体の中核」と呼び、利益を生めるようにしたいと望んだ。これは単なるCEOの大げさな表現ではなく、マカスキル氏の言葉にも一理ある。Flickrは歴史のアーカイブだ。1つには、実際に歴史的な画像が展示されていること。それだけでなく、2004年以来、何百万人もの人々のレンズを通して、世界の視覚的な歴史が記録されてきたということもある。それがすべて消えてしまうのは残念だ。

しかし、Flickrはインターネット上に膨大なデータをホストしているため、運営に非常にお金がかかる。しばらくの間、Flickrにお金を払う理由はあまりなかった。すべてのユーザーには、写真のために無料で1テラバイトのストレージが与えられていたからだ。しかし、SmugMugの管理下となってから、Flickrは無料ユーザーが保存できる写真の枚数に制限を設けた。1テラバイトのデータを、わずか1000枚にまで減らしたのだ。さらに、一定期間を過ぎると写真が削除される可能性もあると、ユーザーに警告した。これらの大きな変更は、有料プランにアップグレードして個人的なアーカイブを保存するよう、ユーザーを促すために実施されたものだ。

これまでのところ、Flickrは実際にアップロードされた画像を一切削除していないと言っている(Flickrよ、ありがとう。しかしそれは、私がこれまでに投稿したすべての写真のZIPファイルをダウンロードするために、2019年のある日の午後を無駄にしたということでもある)。しかし、依然としてFlickrはまだ儲かってはいない。それゆえ、NSFW(いわゆる職場閲覧注意)な写真のアップロードに誘うように戦略を転換したのだ。

Flickrの責任者を務めるAlex Seville(アレックス・セヴィル)氏はブログ記事で「一部の人から際どいと思われるような作品を制作している写真家たちは、互いに交流し、興味を共有し、そして自分のアートを世界に発信することができる、オンラインの安全な場所を手に入れることができ、それが削除されたり、自分の愛するコミュニティから完全に追放される心配がありません」と書いている。「しかし、私たちは、このような写真家のためのスペースを、きちんと定義することに甘かったのです、今までは」。

あまりセクシーではないニュースもある。Flickrは引き続き、ユーザーが無料アカウントでできることを制限しようとしており、今回の発表では、無料ユーザーは非公開の写真を50枚までしか投稿できないようになると述べている。

「私たちは、あなたの写真を預かることが大好きです。しかし、私たちは、それらの写真が、発見され、グループに追加され、写真コンテストに提出されるのを見ることの方が、もっと好きなのです」と、セヴィル氏は説明する。「一生分の画像を保存する安全な場所をお探しなら、私たちは決してあなたを追い出しません。プロ会員になるだけでいいのです」。

これらのアップデートがいつ、どのように無料アカウントに影響を与えるようになるのかについて、Flickrは今後、無料ユーザーに最新情報の提供を続けていくと述べている。しかし、Flickrがサブスクリプションによる収入を増やすために狙っているこの市場は、非常に特殊なものだ。それはプライベートな写真(ただし、1000枚以下)をアップロードしたい人々や、NSFW写真家たちである。ヌード写真によってインターネットにおけるこの一角が救われることを祈りたい。

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Flickrへのログインが10年ぶりにYahooから解放された

嬉しい!感動!やっと自由になれるわ!Flickrのログインシステムが、ついにYahooと縁を切った。この写真共有プラットホームは米国時間3月4日、今後数週間かけて全会員に、YahooのIDが要らない新しい認証システムを提供する、と発表した。この‘制度’はYahooがFlickrを買収した2年後の2007年に導入され、ログインに際して誰もがYahooの認証情報の入力を要求されるので、長年のFlickrユーザーに今でも嫌われている。その後Flickrは2018年4月にSmugMugに買収され、同社のブログに載った記事によると「コミュニティの最大の要望がやっと実現した」。

今のFlickrには、Instagramがまだなかったころのような輝きはないかもしれないが、私も含めまだ多くのユーザーが長年写真をアップロードしているし、スマートフォン全盛期以前に撮った写真のアーカイブとして利用している。でも、Yahooのログインシステムは必要以上に面倒で、とくにYahoo Mailなど、Yahooのほかのサービスのユーザーでなくて、パスワードをしょっちゅう忘れるユーザーには苦痛だった。Yahooはその後2回も、膨大な量のデータ侵害にやられたため、Flickrは使うがYahoo本体はまったく使わないユーザーは、さらに憤慨した。

でも、新しいログインシステムが行き渡るまではまだ、Yahooの認証情報を使わなけれがならない。そんなときは、ログイン用の新しいメールアドレスと新しいパスワードをFlickrに送るとよい。するとFlickrはそれ以降、認証やメール送付用にその新しいアドレスを使うようになる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Flickrは写真の削除を3月12日までに延期

Flickrのユーザーはすでにご存知と思うが、無料の1テラバイトのプランはなくなる。今後無料のユーザーは、写真を最大1000点しか保存できない。それを超えると、古い方から消されていく。

その期限は昨日(米国時間2/5)のはずだったが、土壇場まで諸般の問題が残り、少し延期された。

Flickrはこう声明している:

会員からのフィードバックと、昨日写真のダウンロード時に一部の会員が経験した問題により、削除の期限を2019年3月12日まで延期する。

これによって、あと1か月あまりはまだダウンロードできることになったが、でも上のメッセージのようにダウンロードに多少の問題があるのなら、早めにトライした方がよいだろう。やり方が分からない人は、この記事を見て。

(情報開示: FlickrはOathがオーナーだった。Oathは本誌TechCrunchのオーナーでもある。Flickrは昨年4月に、SmugMugに買収された。)

画像クレジット: TechCrunch

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Flickrのバックアップを急げ、今日から1000枚+の写真削除開始

ひょっとしてFrickrにアカウントがある? そこに1000枚以上の写真を保存しているだろうか?

それなら急いでバックアップした方がいい。大量の写真を永久に失う可能性がある。

われわれはしばらく前から、FlickrがSmugMugに買収された後、無料アカウントの写真保存容量を1TBからわずか1000枚に縮小しようとしていることを報じてきた。 1000枚の以上の写真は古い方から順に永久に削除される。

「後でバックアップしよう」と思っているなら、その「後」は「今」だ。Flickrは2月5日(米国時間)から削除を始めると言っている。つまり今日だ。

1枚ずつダウンロードするというのは手間がかかりすぎる。次のようにするのがよい。

  1. デスクトップ・ブラウザでFlickr.comへ
  2. ログイン
  3. 右上のプロフィール画像をクリック、“Settingsへ
  4. 下スクロール、“Your Flickr Data”へ
  5. 登録メールアドレスが正しいことを確認(違っていたら修正)
  6. “Request my Flickr data”をクリック
  7. 待つ.

数時間のうちにメールアドレスに巨大なZIPファイルが届くはずだ。外付けHDD、Googleフォトなど適当な場所に保存する。バックアップできればどこでもいい。今はどうとういうことない写真でも数年たつと思いがけない価値が出てくるかもしれない。

SmugMugは1000枚という新たな制限について昨年11月のブログ記事で説明している。

(情報開示:Flickrは現在SmugMugが所有しているが、買収以前はYahoo/Oathの所有だった。OathはTechCrunchを所有している。われわれとFrickrの間に現在なんら利益相反はないと信ずるが、念のためこの情報を公開しておく)

画像:TechCrunch

(日本版)Yahoo USのアカウントを持っている場合、いったんYahoo USにログインし、検索バーにFrickrと入力すると移動できる。まだZIPファイルは受け取っていないが、Request my Flickr dataまでは成功。

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滑川海彦@Facebook Google+

Flickrの新しいビジネスモデルでCreative Commonsの作品は消されるのか

昨日(米国時間11/2)は Flickrの改革プランについて、新オーナーのSmugMugから一連の発表があったが、それにより重要な懸念も生じた: 無料のアカウントの写真の点数を1000に制限すると、Creative Commonsから利用できる写真の数も制限されるのではないか?。

アメリカの非営利団体Creative Commonsは、写真などのクリエイティブな作品にいくつかのタイプの著作権ライセンスを設け、作者が自分の作品をどんな形で共有したいか、設定できるようにしている。たとえば多くのクリエイターたちは自分たちの写真を、彼らの名前とプロフィールやオリジナル作品へのリンクをつけてなら無料で使ってよい、としている。〔クリエイティブ・コモンズ・ジャパン。〕

Flickrは長年Creative Commonsのパートナーで、今では何百万枚もの写真を、さまざまなタイプのライセンスで提供している。

しかしFlickrのストレージ削減プランのもとでは、これらの、合法的に無料で使える貴重な写真集は今後どうなるのか。

Creative CommonsのCEO Ryan Merkleyがブログにこう書いている: “無料アカウントの容量制限によってCCの何百万枚もの写真が削除されることを、多くのユーザーが心配している。今後について多くの人から質問を受けたが、私は解が見つかると確信している。人間の善意と、共同的クリエイティビティーの重要性が理解されることを、私は信じたい”。

彼によると、この非営利団体はすでに今、Flickrとその親会社SmugMugとの話し合いを開始している。それにより、Commonsとその将来の成長を保護し確保するつもりだ。

“ユーザーが自分たちの作品を共有し、永続的にオンラインで可利用にすることが、彼ら自身のすばらしい体験でもあることを、私たちは確証したい”、とMerkleyは語る。

SmugMugの新しいオーナーたちと同様彼もまた、買収前のFlickrのビジネスモデルは破綻していた、と考えている。大量の無料のストレージとその利用に伴う帯域を、Flickrほどの規模(写真点数数十億)で提供すれば、その費用も膨大だ。彼は、Flickrが存続するためには別のオプションを探究すべき、と理解している。

Flickrもまさに今それを、アカウントプランの変革でやろうとしている。無料アカウントのユーザーは、最大1000枚の写真を保存できるが、容量無制限のストレージは年額50ドルになる。

では、Creative Commonsは一体どうなるのだろうか。Merkleyによると同団体は、Creative Commonsの作品が削除されそうになったら、新しいFlickrのやり方に介入する最初のユーザーになるだろう、という。

また彼は、Flickrの新しいオーナーたちにはこの前会ったが、感触は良い、とも言っている。

しかしFlickrがCreative Commonsのサポートを続けるとしたら、CC側としてはそれをどのように支援するのか。同団体はそれを今模索中であり、答はやがて得られるだろう、と言っている。

SmugMugはまだ何もコメントをくれないが、得られ次第この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Verizon/Oath傘下だったFlickrをSmugMugが買収、写真サイトとしてのFlickrは存続

SmugMugがFlickrを、Verizonのメディア系子会社Oathから買収して、二つの写真共有サービスが合体する。

このニュースを速報したUSA Todayは、SmugMugのCEO Don MacAskillにインタビューしている。それによると彼は、Flickrを再び元気にしたい、と言っている。

しかしまだ、具体的なプランはないようだ: “CEOが、これからどうしていいか分からない、なんて言ったら馬鹿と思われるかも知れないけど、SmugMugだって最初にマスタープランがあったわけではない。顧客の声に耳を傾け、多くの人たちが、彼らやコミュニティにとって重要な何かを求めていると分かったら、それを作ってきただけだ”。

Flickrは2004年に創業され、1年後にYahooが買収した。そのYahooはVerizonに買収され、Verizonは同じころ買収したAOLと合わせて、新たな子会社Oathを作った

過去2か月、Oath(本誌TechCrunchのオーナー)はAOLとYahooの一部資産を売却してきた。それらは、Moviefone(MoviePassの親会社(Oathが株主でもある)が買収)、Polyvore(資産をSsenseが買収)、などだ。

この売買に関するFAQで SmugMugは、Flickerは単独のサイトとして運営し、ユーザーのアカウントや写真の併合はしない、と言っている: “いずれはFlickrをSmugMugの技術的インフラストラクチャの上へ移して、Flickrの写真もその移行の一環として物理的には移動すると思われるが、しかし写真そのものはFlickr上に残る”。

このFAQは、今後のサービスについてこう述べている:

SmugMugとFlickrは、世界でもっとも影響力のあるフォトグラファーのコミュニティを代表しており、その強さを数字も示している。われわれはフォトグラファーたちに、彼らが自分のストーリーを語るために必要とするインスピレーションとツールの両方を提供したい。われわれは刺激とエネルギーを結集して、より多くのフォトグラファーたちに、自分が見たものを他と共有したいという意欲を鼓舞していきたい。そしてわれわれは、すべてのフォトグラファーを歓迎するスペースになりたい: ホビイストでも、蒐集家でも、そしてプロの写真家でも。

買収の価額等は公表されていない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Flickr、Gear VRで360度パノラマ写真体験を提供

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Flickrに置かれた150億枚の写真を、私たちはいつでも見ることができるが、ただ静止した写真を見る以上の、世界に飛び込んでいくような体験のアップグレードは何年も行われていなかった。

今日(米国時間12/9)、YahooはOculusのSamsung Gear VRを使った新たなFlickr体験を発表した。チームによると、ユーザーがここ数年の間にアップロードした「何万枚もの」360度写真を、今日からは完全没入型VR体験で見ることができる。

ホリデーシーズンに向けて、SamsungのGear VRの販売を促すアプリの数々に、嬉しい仲間が加わった。

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Samsung Gear VRで初めてFlicrアプリを開くと、Flickrの360度写真トップコレクションが一覧表示される。好きな画像を選べば、あなたはすぐに知らない場所と時間に移動できる。フィンランドの輝く夜空のオーロラから、アリゾナ州コロラド川のホースシューベンドまで、初めてFlickrの360度写真を見た人は、Samsung Gear VRを外したくなくなる。

雰囲気はこんな感じ…だが、専用ギアを付ければ顔を動かして周囲を見られる:

今すぐOculusストアに行ってGear VRを買いに、Flicrアプリをインストールして試してみよう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Yahooの画像検索の結果にFlickrの写真(自分の写真も)が含まれるようになる…プライバシーは守られる

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Yahooの今日(米国時間11/6)の発表によると、同社の画像検索の結果にこれからは、老舗の写真共有サービスFlickrの画像が含まれるようになる。その中にはもちろん、検索者自身がポストした写真もあるかもしれない。それらはFlickrのトップの写真、ユーザがFlickrでフォローしている人の写真、ユーザ自身の写真などだが、それらを見れるのはYahooの登録会員のみだ。

ユーザの写真は、検索と関係のあるものだけが選ばれる。それがプライベートな写真だったら、ほかの人が同じ検索をしても、その人の結果には現れない。つまり、Flickrのプライバシー設定はそのまま尊重される。

Yahooの画像検索のユーザ体験は、5月に行われたFlickrのユーザインタフェイスの刷新(オンライン+モバイル)とよく似ていて、三つのカテゴリ(パブリック(公開)、フォローしている人、個人の写真)から結果を返す。

また、結果を色やサイズなどでフィルタできる。しかも”License”ドロップダウンから適切なアイテムを選ぶと、用途でフィルタすることもできる。

そして”more images”(もっと見る)ボタンを押すと、結果の写真だけでなく、Flickr.comのそのほかの写真も見られる。これでFlickrのトラフィックが増えれば、AppleのiCloud/PhotostreamやGoogle Photosなどとの競合で負けないだろう。これらのコンペティタは、ユーザがいちばん頻繁に使うカメラ、すなわちスマートフォンをターゲットにしているから、競合的には有利なのだ。

Yahooの画像検索の新しい機能は当面、合衆国のデスクトップユーザのみだ。

画像検索のこの変化の前には、FlickrのiOSアプリのアップデートが行われた。それは、3DタッチのサポートなどiOS 9の機能も利用している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Google Photosの「無料無限ストレージ」は、Appleの高価なiCloudを打ちのめすかもしれない

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1テラバイトの写真を保存するのにいくらかかるか? iCloudなら240ドル/年。Dropboxなら100ドル。Microsoft OneDirveなら84ドル。Flickrなら25ドルだ。

Googleは、0ドル。デスクトップでもAndroidでも iOSでも無料だ。

Googleは今日(米国時間5/28)新たなGoogle Photosサービスを公開し、写真とビデオのストレージを無制限に提供する。唯一の制限は写真が16メガピクセルまで、ビデオの解像度が1080Pまでということ。

写真やビデオが大きすぎる時はGoogleが圧縮するが、見た目の画質は事実上変わらないと言っている。iOSおよびAndroidアプリの自動バックアップ機能によって、写真を保存することは忘れてよい。保存のための支払いも忘れてよい。

Google Photos

写真はコンピュータビジョンの金鉱

実質的にGoogleは金をバラまこうとしている。検索広告で十分な利益を上げているので、写真ストレージを長期投資として全面的に補助することが可能だ。Googleは写真が金鉱であることを知っている。そこには撮影した人の情報が大量に含まれ、広告のターゲティングや体験のカスタマイズに利用できる ― それを堀り起こすツールさえあれば。

google-io-20150192Googleには、ある。同社の持つコンピュータービジョン、機械学習、人工知能を始めとする高度な技術を活用すれば、写真に写っている人々、場所、物等を認識し、そのデータをユーザーの個人情報と結び付けることができる。お気に入りの炭酸飲料やオートバイと一緒に写っている写真から、そのユーザーに見せるべき広告がわかる。ランドマークから識別された位置から、何を探しているかを推測できる。そして、友達との自撮り写真から、Googleは誰とシェアするよう薦めるべきかのヒントを得られる。

アプリは、面倒な写真の編集や収集もやってくれる。「アシスタント」機能を使えば、露出過度を修正したり、連続写真をGIFアニメに変換して、あなたの冒険を短編映画にしてくれる。単なるファイルストレージは、誰でも提供できる一般的サービスだが、Google Photosは検索の巨人だけに可能な機能を数多く提供する。

GoogleのVP Bradley HorowitzをインタビューしたBackchannelのSteven Levyの記事によると、同サービスのコンピュータービジョンはまだ完全ではないが、新サービスの中心と言えるものだ。「乗り越えるべき最後の何%かを実現するカギは、大規模に展開することにある。大量のデータを得ることによって、技術を次々と向上させる好循環が生まれる」とHorowitzは言う。

優れたテクノロジーは人間の理解を不要にする

unnamed-fileユーザーを無料ストレージで誘惑することによって、Googleはわれわれの持つ膨大なメディアを手に入れ、同社の機械ビジョン学習システムを教育すると同時に、広告やサービスを改善しようとしている。そして、人は大量の思い出を移動したくないので、Google Photosはユーザーをさらに強く自社のアプリやサービスに結び付けることができる。Googleに情報を与えすぎることを懸念する人もいるだろうが、われわれは既にメールの管理を任せており、さほど悪い結果を招いていない。

しばしばGoogleは、人間を「理解」しようとしないと批判される。しかし、写真が同社の最も強力なテクノロジーを束ねることによって、その必要もなくなる。ストレージ、編集、整理、および検索がすべて同時に実行される。手作業でファイルを移動したり、色を調整したり、対象にタグ付けしたり、山ほどの写真をめくっていく必要はない。

Google Photosが素人フォトグラファーにとって完璧である理由はそこにある。狙ってシャッターを押すだけで、思い出を永遠に残すことができる ― 無料で。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Flickrが20歳未満のフォトグラファーたちの作品集とコンテストを立ち上げ

若いアーチストをユーザとして獲得したいFlickrが、20歳未満のアーチスト20名(collection of 20 artists under the age of 20)と題する、若き天才や名人たちの作品集を立ち上げた。

ユーザは好きな作者を選び、1)創造性、2)技術力、3)ポートフォリオ全体のクォリティ、という三つのカテゴリーで作品をノミネートする。そして優勝者の表彰式が10月1日にニューヨークで行われる。

表彰式の会場では、Laurence Philomeneの作品の展示も行われる。Vogue誌の写真部長Ivan ShawがPhilomeneの作品を選び、今後1年間彼女を指導する。

Yahooのサンフランシスコのオフィスで行われた説明会でFlickrのVP Bernardo Hernandezは、この展示会を行う動機はMalcolm Gladwellの“Outliers”日本語訳)で言われている“1万時間の法則”(10,000-hours rule)と関係がある、と言った。 これは、何かの達人になるためには累積練習/実践時間が1万時間以上必要、という、反論も多い説だ〔米Amazonでは同書のコメントが3000近くある〕。Flickrの論理は、これらの若いフォトグラファーたちが将来陽の目を見るためには、若い頃からその才能を伸ばすための適切な機会を与えられことが必要、というものだ。しかも今では、テクノロジのおかげで写真家の生産性はずっと高くなっている。

ぼくの想像では、これらのフォトグラファーたちは、他人のお世話にならなくても自力で大量の時間を制作につぎ込んでいると思う。中には、すでにFlickr上に2000点近い写真アップロードしている人もいる。

以下は、この20 under 20に選ばれたフォトグラファーたちの作品の一部だ:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


老朽化FlickrがPhotoDriveの天才Jeff Bargmannをスカウト、ついに本格的な化粧直し(インタフェイスの現代化)が始まる

Flickrを利用するすばらしい写真アップロードサービスPhotoDriveが、閉鎖される。でもそれは、ファウンダのJeff Bargmannが当のFlickrに移籍するからだった。

この社員兼社長一人だけのスタートアップがわれわれの目と心にとまったのは、彼のモバイルアプリと、その後の写真アップロードサービスPhotoDriveを見てからだ。サービスはややDropboxに似ていて(というかDropboxが最近買収したLoomに)、ユーザに“無限のカメラロール”を提供するのだ。しかもPhotoDriveはストレージを自分で持たず、Flickrが無料で提供する1TBのストレージを利用する。

PhotoDriveが私のレーダーに映ったのは、まだベータだった1月だ。そのとき彼は、一般公開は春、と言っていた。でも3月が近づくと彼は、もうちょっと手直ししないと一般公開はできない、と言った。 だから厳密に言うとPhotoDriveは、Yahooが(==Flickrが)彼をつまみ上げたとき、まだテスト中だったのだ。

今は世の中の至るところにデジタル写真が氾濫しているが、それらと消費者との対話的な関係をBargmannほど徹底的に考えぬいた人物は、あまりいないだろう。本誌TechCrunchも、彼の初期のモバイルアプリPhotofulPhotoSocialを二つとも取り上げている。ユーザ数は、二つ合わせて20万を超えた…BargmannはPhotoDriveのWebサイトに掲載したお別れメッセージの中で、そう言っている。

そしてPhotoDriveサービスそのものは閉鎖されるが、そのメッセージは、今後のもっと良いものをほのめかしている。

“一人の人間の全人生の写真を管理することは、たいへんな仕事だ。でもYahooの規模と人材があれば、そのでかい仕事に取り組めるのではないか、とワクワクしている。これまでのぼくのプロダクトを気に入ってくれたなら、次のプロダクトもきっと気に入ってくれると思う”、と彼は書いている。

何か、PhotoDrive–のようなもの–が、Flickrのプロダクトになるのか? 楽しみだね。

PhotoDriveは、Flickrの大量の無料ストレージをうまく利用しているからグレートだったわけではない。アップロードした写真の整理や発見のためのインタフェイスが優れていたのだ。Flickrにも整理ツールはあるが、それは古生代(スマートフォン以前の時代)の遺物みたいで、写真の集合とかコレクションとかを、自分の手作業で作らなければならないのだ。

PhotoDriveでは、そのWebサイトの説明によると、日付や場所、カテゴリー(“私の犬の写真”とか)で検索できる。iOSのアプリ上で行った変更は、Mac上のPhotoDriveフォルダにシンクする。またMacからファイルをアップロードしたら、それをまたiOSアプリにアップロードする二度手間は必要ない。

本誌が理解しているところによると、YahooはPhotoDriveの技術を買収したわけではないから、Bargmannがそのサービスを閉鎖する必要はなかった。閉鎖は、あくまでも彼の選択だ。Yahooも、そのことを認めた。でも今は、FlickrのPhotoDriveみたいなものの開発が進行中らしい。それが、今のFlickrのアップローダー(率直に言ってやや老朽化している)に置き換わるのだろう。

この件に関してYahooは、“将来のビジネスプランについてはコメントしない”、と木で鼻だ。

これからのBargmannは、FlickrのプロマネVP Bernardo Hernandezの部下、という形になる。このVPは、前任のMarkus SpieringがスタートアップEyeEmを作るために退社したその後釜だ。

そのHernandezはYahooのブログで、Bargmannの才能とビジョンに感動した、と述べている:

“Jeffは、プログラミングもデザインも事業化も、何もかも彼一人でやった。この三つのどれもが、完璧だった。彼の才能とスキルには独特の深さがあることに、気づかない人はいないだろう。彼がFlickrのチームに来てくれたことに、感激している。彼のビジョンを、われわれが愛してやまないプロダクトに、どんどん取り入れていきたい”。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))
 


Flickrが10歳に: 毎日の写真共有数100万, 各人の容量1TBになってから170%の増

写真共有サイトの元祖(?)Flickrが10歳になり、Caterina FakeとStewart Butterfieldがバンクーバーで立ち上げたこのスタートアップに、歴史の重みが加わった。創業後1年あまりの2005年にYahooに買収され、そのとき彼らは3500万ドルを手にしたと言われる。その時点ですでに、熱心な固定客ならぬ固定ユーザが約100万名いた。

今のFlickrは世界63か国に計9200万のユーザを抱え、グループ数は200万、日々新たに共有される写真はほぼ100万点に達する。Yahooに移ってからおもしろくなくなった、などの批判もたっぷり浴びてきたが、Marissa MayerがYahooのボスになってからデスクトップとモバイルのデザインを一新し、批評家にもユーザにも歓迎された。そして、Flickrはもう終わりだ、という絶望的な声もようやく消滅した。

最近行われたそのほかの変更も、Flickrを大きく成長させた。昨年5月には、ユーザ一人あたりの容量を1TBに拡大して以降、写真のアップロード数が170%増加した。もう一つの大きな変化は、このサイト上でいちばん多く使われているカメラがiPhoneになり、全般的にスマートフォンの利用が拡大したことだ。iPhoneがトップになったのは2011年だが、新機種が出るたびに、トップの機種も交代した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Yahoo、Windows Phone版Flickrアプリケーションの「アップデート予定なし」を公式に表明

Yahooは当面の間、FlickrのWindows Phone版のアップデートを行う予定がないことを公に認めている。これは、かなり古くなってしまったWindows Phone版をアップデートして欲しいというリクエストや、Windows 8.1版をリリースして欲しいという要望に対してなされた(率直すぎるほどの)回答から明らかになったものだ。

ご意見をありがとうございます。現在のところ、私たちはモバイル版の開発はiPhone版およびAndroid版に注力しています。この方針に変更がある場合は、こちらのフォーラムにて改めてご報告いたします。

こちらからも問い合わせてみたが、やはりこの回答がオフィシャルなものであるようだ。改めて回答を示してくれた。

現在のところ、Windows Phone版のFlickrアプリケーションのアップデートは予定しておりません。開発についてはプライオリティ付けを行って対処していかざるを得ません。現在のところは、iOSおよびAndroid版でのモバイルエクスペリエンスの向上を再優先しているところです。

尚、現在のところ、Microsoftからの回答はない(Update:お話することはありません、という回答があった)。

Yahooの方針についての記事を掲載していたWMPowerUserにも「YahooがWindows Phone版のFlickrアプリケーションをリリースしたのはWindowsn Phone 7の時代で、それから長らくアップデートされておらず、Yahooも更新しようとは考えていない様子だ」と記されている。

懸命の努力でスマートフォン界のナンバー3の座を獲得しているMicrosoftは、確かにモバイル界でのプレゼンスも向上してはいるように感じる。しかしまだまだ開発者の関心を多く集めているという状況ではないようだ。

モバイルファーストを強く意識し始めているYahooが、自社サービスの提供について、選択肢からWindows Phoneを外しているという事実は、Microsoftにとっては辛い現実であるといえるだろう。

もちろん、Yahooの選択について、一部の利用者からは批判の声もあがっている。スレッドから発言を拾ってみよう。

「これまでアップロードした写真はSkydriveに移行することにする。使用中のWindows Phoneにまともな環境が提供されるようになったら戻ってこようと思う」。

「伸び率が最も大きなプラットフォームを無視することは、Flickr自身にとって大きなマイナスであるはずだ。Windows Phoneはスマートフォンの中でも最も優れた写真撮影環境を提供しているのに、全くもって残念な話だ」。

「Yahooは非常に多くの開発部隊を買収しているのに、Windows Phoneアプリケーションの開発会社の買収ができないわけもなさそうだと思う。非常に残念な話だ」。

AndroidおよびiOS利用者はYahooの「公式見解」について別段の不満もなかろう。しかしMicrosoftは面目をなくしたわけで、マイノリティであるとはいえ、Yahooは一部利用者の心を蔑ろにしたということはできよう。

Image by Flickr user Vernon Chan under CC By 2.0 license (image has been cropped)

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(翻訳:Maeda, H


Flickrの写真がやっと埋め込み可能に(しかもセットをすべて見られる)

Yahooが、Flickrの写真を、よりまともな形で埋め込み可能にした。ぼくは今、3年前の記事を読み返しているわけではない。

3年前なんて、意地悪な言い方のようだが、でもぼくはFlickrの埋め込みは、すばらしいアイデアだと思うのだ。今ではインターネットを利用する人の誰も彼もが、必ずどこかでFlickrのコンテンツを利用している。なかでも、あの偉大な、Creative Commonsライセンスの画像は広く利用されている。そしてこれからは、同サイトの画像を見ている人たち全員のネットワーク効果を利用して、さらに人気を拡大できるのだ。

埋め込みを提供すると、起源サイト/サービスへのトラフィックが増えることは、数年前からどのメジャーなサービスも経験している。Twitterはツイートの埋め込みを発表し、次いでInstagramやFacebookも発表した。Vineは立ち上げの2か月後に埋め込みを導入し、最近のモバイルアプリ/サービスはそのほとんどが埋め込みを提供している。適切な場所にそのサイトのストリームの一部を埋め込むことは、そのサイトそのものへユーザを誘うよりも、ずっとスマートだ。

Flickrから埋め込みできるのは、一般公開で共有されている写真だけで、プライベートはだめだが、それはまあ当然だろう。どの写真にもタイトルとFlickrのユーザ名が付くが、これも当然の礼儀だ。プロの写真家も一般公開/一般共有で写真をポストするときは報酬を期待しないが、しかしそれでも、クレジットなしで利用してよい、と思う人はいない。利用する側も、クレジットを明記することが、作者へのせめてもの‘報酬’だ。というわけで、Flickrの埋め込み写真にクレジットが付くのは、良いことである。

画像の下に大きくFlickrのロゴがあるのは、なんだか気になる。そのほかの多くのサービスのように埋め込みコンテンツを併置するのではなく、Flickrの埋め込み画像はわざわざIFRAMEに入れられている。それもまた、ロゴと並んで、画像をくっきりと独立させ、注目度を高める工夫なんだろう。

でも、ロゴは透明にした方がいいと思うね。あるいは、マウスオーバーしたときだけ表示されるとか。ささいな問題のようだけど、写真によってはロゴの存在が致命的な欠陥になることもある。

セット(写真集)からの写真を埋め込むと、そのセットの写真をすべて見ることができる。しかもそれらの写真は、縮小されずに原寸で表示される。下の、ウサギさんの写真をクリックしてみよう。

画像クレジット: Thomas Quine

後記: Flickrの埋め込み機能は前からあり、今回のはそれのアップデートである。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Photobucketがスマホアプリを改訂。写真ストレージサービスの完結を目指す

昨年秋にPhotobucketがサイトのデザインとユーザー体験を改訂し、アップロード機能やソーシャル機能を改善したのは、ライバルに比ベて写真の共有とストレージサイトとして衰えてきた人気を取り戻すためだった。

設立10年、今年5月には567万ドルの資金調達を行った同社は、サービスの全機能をスマートフォンユーザーへの拡大すべく、モバイルアプリを公開する。写真の撮影とシェアが人々のデバイスとサービスとに分散していることを認識したPhotobucketは、統一されたエコシステムを構築することによって、ユーザーが同サービスに乗り換え(再乗り換え?)するインセンティブを与えようとしている。

「Photobucketにはオープンでスケール性の高いプラットフォームであるという歴史があり、われわれはそれを基盤としたかった。2つの問題に取り組んだ。写真が複数の端末とサービスとプラットフォームに散逸していること。バックアップが難しすぎて写真を失くす人たちがいること」とPhotobucketのマーケティング責任者、Dovid Tonerは言った。

Photobucketは、先月モバイルウェブサイトを改訂した。現在ここはネイティブアプリへの入口の役目を果たしており、アプリを使うと写真のバックアップ、編集、整理、およびシェアが行える。アプリは手軽な整理ツールとしての役割を果たすが、大がかりな整理はやはりウェブサイトで行いたい。

今後数週間のうちに、Photobucketは次の開発フェーズを公開する。イベントに応じた写真アップロードのためのソーシャルハブで、InstagramやFacebook、Google+などさまざまなサービスを使っている人々のためのものだ。具体的内容については多くを語らなかったが、その狙いは、自分たちのアップロード習慣を変えることなく、互いの写真を発見できるようにすることだ。

Photobucketの米国月間ユニーク数は、10月に2085万人で、9月の2020万人、4月の1650万人から増えている。しかし、Flickr、Instagram、Pinterest、Shutterflyなどの先行するライバルたちと比べると、まだまだ道は遠い。SimilarWebによると、これらのサイトの中で、今年4月から9月にかけて直帰率が最大だったのがPhotobucketだった ― 検索によるトラフィックが悪かったためだろう。

訪問当たりのページビューも、ShutterflyとFlickrより少ない(Instagramもそうだが、おそらくスクロール式フィードはクリックを多く必要としないため)。訪問当たりの平均滞在時間でも、ShutterflyとInstagramの方がPhotobucketより長い。

[画像提供:Flickr / Pedro Ribeiro Simões]

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(翻訳:Nob Takahashi)


Flickrが学習能力のある画像検索になるのか?, Yahooが”ディープラーニング”のためにLookFlowを買収

LookFlowは自分のことを、“お好きな画像を探すためのまったく新しい方法”と言っている。今日の発表によると、同社はYahooに買収されFlickrのチームに加わる。

同社のホームページはこう言ってる; “LookFlowのファンよ、怒るな。これからはFlickrの今後のバージョンの中に、うちの製品が見られるのだ。そこにはたくさんの素晴らしい写真があり、Flickrというすてきなサービスもある”。同社とYahooが共同して新たに“ディープラーニンググループ(deep learning group)”を作る、とも言っている。

Yahooの広報は簡単にこう言った: “弊社は強力な画像認識企業LookFlowを買収いたしました”。このメールは、上記LookFlowのホームページを紹介している。

インターネット上にLookFlowに関する情報は少ないが、協同ファウンダBobby JarosSimon OsinderoのプロフィールがLinkedInにある。それによると、同社の創業は2009年だ。Osinderoはこう書いている: “弊社のアプローチは人工知能の最近の進歩と、情報の視覚化技術およびインタフェイスデザインの最新の成果を取り入れている”。

買収メッセージには“LookFlowの友人たち”への謝辞があり、Michael Dearing、John Lilly、Reid Hoffman、Alex Rampell、Josh McFarland、Max Ventilla、Jeff Hammerbacherらが挙名されている。この中には同社に投資した人もいるのだろう(HammerbacherはLookFlowのAngelListプロフィールに載っている)。

Yahooが買収魔として有名になったのは、Marissa Mayerが昨年CEOになってからだ。前四半期だけでも買収にキャッシュ1億6300万ドルを投じている。そして8月には、同じくFlickrのために画像認識のIQ Engineを買収した。

金額など買収の条件は公表されていない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Flickr、リニューアル後は成長を加速。参照元の7.2%はTumblr

YahooはFlickrについて新たな料金プランを導入、買収により関連サービスを強化、ウェブページのリニューアル、あるいはモバイルエクスペリエンスの改善などを行ってきており、どうやらそれが実を結びつつあるようだ。SimilarWebのレポートによれば、Flickrの訪問者数は着実に伸びており、4月比で38%の伸びを示すまでになっているのだとのこと。

統計データは4月比ということになっているが、Flickrが大規模なデザイン変更や、あるいはこれまでの料金体系を変更して広告なしのメンバーシップや、1テラバイトの追加(年間500ドル)といった料金プランを導入したのは5月末のことだった。マリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)指揮のもと、ビジュアル面での変更や、モバイル版のアップデートなどを強力に推し進めてきている。

4月と5月を比較すると、訪問者数は8600万から9000万へと伸びていた。これはすなわち、サイトの外見や機能面での改善がなくても、利用者は増加傾向にはあったということだ。但し、サイトの各種リニューアルを経た6月には、訪問者数が1億700万となり、7月には1億1000万へと伸びを加速させている。

さらに、平均のサイト滞在時間も6月には4月(4.5分だった)比で11%伸びて4.9%となり、7月には5分となった。ソーシャルトラフィックも増加し、4月に970万だったものが6月には1200万、そして7月には1370万へと伸びている。つまるところ、Flickrのリニューアルは、「ソーシャル」という視点からみても成功だったということを意味するのだろう。

尚、同じくYahooが買収したTumblrが、Flickrの成長に寄与している点も興味深いところだ。検索エンジンおよびソーシャルネットワークを除いて、Flickrにとって最大の参照元となっているのだ。この3ヵ月のトラフィックのうち7.2%がTumblrからのものなのだ(訪問者数になおすと475万人ということになる)。Yahooが傘下に収めたがったのも当然ということなのだろう。SimilarWebによると、この関係はTumblrの買収前と後にて特に変化はないそうだ。Flickr利用者の多くも、Tumblrとの親和性が高いことは以前から感じていたようだ。プロの写真家兼ブロガーであるThomas Hawkは、FlickrがTumblrを買収して、種々のリニューアルを行い始めた時点で「Flickrに投稿した写真の最大の参照元はTumblrだ」という旨を発言している。

FlickrおよびTumblrは、今後ますますシナジー効果を高めていくということがあるかもしれない。Tumblrの買収がアナウンスされてから、Flickr利用者たちは、Flickrの写真を簡単にTumblrに登録する方法だとか、あるいはTumblrに投稿した写真をすぐにFlickrにバックアップする方法などについてブレインストーミングを行っている様子だ。

もちろん、SimlarWebのトラフィックっ解析は(他のサービスと同様に)一部の利用者の行動に基づいたものではある。しかしSimilarWebは、自社ブランドプラグインなどからのみではなく、自社名を冠していない利用者向けプラグインなどからも情報を収集している。調査報告に出てくる数字が全く正確なものではないにしても、時期毎の変化などについてはきちんと読み取ることができる。もちろん、他のトラフィック計測サービスでも、Flickrはリニューアル以来トラフィックを伸ばしているという報告を行っているようだ。

たとえば、アメリカ国内での状況は、QuantcastやCompeteなどでも見ることができる。ちなみにQuantcastの予測では、利用者像がリニューアル後の一時的な現象で、また減っていく可能性もあるとはしている(一番下に掲載したGoogle Trendsのデータとも比較して考えてみたいところだ)。

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(翻訳:Maeda, H)


Yahoo、Flickr Proを廃止。広告嫌いとプロ向けに新たな有料版を提供


Yahooのビッグニュースデー ― 傘下の写真共有サイトFlickrの大規模改修 ― の締めくくりとして、同社はFacebook/Instagramをはじめとするオンライン写真分野のライバルとの戦いを有利にすべく、Flickr Pro版を廃止する、しかし、有料版を全面撤廃するわけではない。広告のないAd Free、およびパワーユーザー向けのdoublrを、それぞれ年間49.99ドル、および499.99で提供する。

Ad Freeサービスは、49.99ドルで写真フィードの右側に並ぶ広告がなくなる。そして、もしYahooのTumblr広告に関する今日の議論が何らかのヒントになるとすれば、近いうちにフォトストリーム中に広告が現れるようになるかもしれない。

doublrサービス(これまた母音欠落・・・これは同社のTumblr買収を後押ししたに違いない)は、499.99ドルで無料の1テラバイトに加えて追加の1テラバイトが手に入る。

Pro版 ― 3ヵ月6.95ドル、12ヵ月24.95ドル、2年間44.95ドル ― には無制限アップロード、無制限ストレージ、広告なしに加えて、アップロードした写真を縮小サイズではなくダウンロードできる、という実にたちの悪い条件があった(つまり、一般利用者はProにアップグレードしない限りフルサイズ画像をダウンロードできなかったという意味だ。オリジナルファイルは常にFlickrに保存されている)。

Flickrに近い筋から聞いたところによると、Proの終了が会社に与える影響は小さい、なぜなら元々Proが好調だったことはないからだと言う。

「全ユーザー中の比較的少ないパーセンテージしかProを使っていなかった」と本誌の情報筋は言い、はるか昔のCEO Terry Semelはプレミアムサービスを強く推していたが、彼が辞めてから(実際には在任中も)、Proバージョン推進のための「投資は事実上ゼロ」だったと付け加えた。

そうはいっても、現行のProユーザーはYahooがどう残りの年間使用料を補償するつもりなのかを心配している。Yahooの注意書きによると、今回の変更に伴い、名前の横に表示されていた “pro” バッジは削除され、Pro版のギフトもできなくなる。奇妙なことに、AOLの定額料金のやり口を彷彿されるかのように、YahooはPro版自動更新ユーザーに対しては更新を可能にしている。

実はPro版にはもう一つ役割があった。今日CEO Marissa Mayerは、Flickrを再考することになったそもそものきっかけは縮小画像のダウンロードだったと語った。「われわれのサービスを見渡してみてこう自問した。何故こんなことをしているのか? それが思考実験の始まりだった」と彼女は言った。そして、Flickrはこれ以上「劣化」画像を提供したくないという決断が下された。「われわれは画像を保管し、ユーザーはいつでも高解像度画像を利用できる。これは大きな差別化要因だ」

しかしDropbox、BitTorrent、Mega等の時代、今や写真を保存できる場所はいくらでもある。保管場所をFlickrにするためにYahooにプレミア料金を払う人などいるだろうか? いずれにせよ、既に指摘されているように、無料アカウントを2つ取ればいいところを、誰が追加ストレージに499.99ドル払うだろうか。

そんな中、FlickrユーザーたちはTumblrの先例にならって、変更に対する辛辣な批判を書き並べている。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Flickrが驚きのリニューアル―高解像度、新Androidアプリ、1TB無料ストレージなど

新Flickrはすでにオープンずみだ。

Tumblr買収が公式に確認された当日、Yahooはニューヨークでプレスイベントを開催した。しかしそこでわれわれを驚かせた発表はTumblrではなく、2005年3月に3500万ドルでYahooに買収された写真共有ソーシャル・ネットワークのFlickrの完全リニューアルだった。

今日(米国時間5/20)、Flickrはルック&フィールから機能に至るまで徹底的に改良された。大きく分けるとその焦点は3つの分野になる。まず第1に、UIからテキストや青いリンクが追放され、高解像度の写真がPinterest風のグリッドに配置されるようになった。

第2に、最近のiOS版のアプリで行われたアップデート(これによってアップロード数が25%も急増したという)を取り入れたAndroid版アプリが発表された。これでAndroridユーザーもiOS版と同様の機能を利用できるようになった。

第3に、Flickrは無料ストレージの容量を大幅に拡大した。実際、それは巨大なものになった。Flickrは今やすべてのユーザーに無料で1テラバイトの記憶容量を提供する。Yahooは「1テラバイトの容量を無料で提供するインターネット・サービスは世界で初めてだ」と宣言した。この容量は写真に換算すると53万7731枚になるという。.

新UIでは写真ストリームはグリッドに隙間なく同じ大きさで配置される。Facebookのタイムライン風のヘッダーにユーザーのプロフィールが表示される。上部の左側にPhotostream(写真ストリーム)、Sets(アルバム)、Favorite(お気に入り)にビューを切り替えるボタンがある。

では共有の方法も簡単になった。グリッドの写真をクリックして単独表示にすると下部に共有アイコンが表示される。クリックするとメール、Facebook、Twitter、Pinterest、Tumblrの共有ボタンが表示される。また写真へのリンクもワンクリックで取得できる。

写真の表示のデザインも大きく変わった。背景は黒になり、どの写真もフルスクリーン表示が可能になった。フルスクリーン表示状態でも矢印で前後の写真に簡単に移動できる。

Yahooのモバイルおよび最新プロダクト担当上級副社長のAdam CahanはFlickrには現在8900万のユーザーがおり、80億枚以上の写真がアップロードされているという。これは大変な数だ。

Marissa Mayerは「Yahooで起きている改革のほとんどはユーザーの日常の行動の観察から生まれている」と説明した。それがホームページ、メール、天気予報などユーザーにもっとも身近なプロダクトのの改良に力を入れている理由だという。これらのプロダクトはそれぞれに写真によって機能を強化されている。

Yahooは、Marissa Mayerのイニシアチブの下でFlickrを含めたYahooプラットフォームのリニューアルに成功しつつある。しかし一方で、Flickrが今後収益性を高めることができるのか、そしてもっと重要な点だが、Instagramという怪物と戦えるのかという疑問にはまだ答えが出ていない。

ここでタイミングが興味あるものとなる。Yahooはインターネッで最大のブログ・プラットフォームの一つを買収した。Flickrはブログに対する写真の巨大なリソースだ。ではYahooどのようにしてこの2つの大規模な資産を統合していくつもりだろうか?

Flickrのリニューアルを発表した他に、MayerはYahooが新しいニューヨーク・オフィスを以前ニューヨーク・タイムズの本社だったタイムズ・スクエアのビル内に開設することを発表した。これまでニューヨーク市内の各所に分散していた500人のYahoo社員はこの新オフィスに集中される。ただしTumblrのチームは新おフィルへ移動せず、従来どおりのオフィスで独立に業務を続けるという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+