TCLのスライド式ディスプレイ採用スマホの画像がリーク

米国時間2月17日朝、2020年のモバイル・ワールド・コングレス(MWC)で発表されるはずだったと思われる製品の写真が明らかになった。MWCはコロナウイルスの懸念でキャンセルになったが、ニュースは続いている。

中国のTCLがいくつかの「新しい」タイプのスマートフォンを披露する計画だったことは我々も把握していたが、その1つがCNETに掲載された。デバイスはスライド式のようなディスプレイを備えており、それによりスクリーンを拡大し、普通のスマホをタブレットのようにすることができる。

TCLは2019年のMWCでフォルダブル端末を発表したが、そのデバイスは厚いガラスケースに入っていた。フォルダブル端末が不安なスタートを切ったことを考えると、マーケット投入を急がないというTCLの決定は正しいものだった。

リーク画像の情報元は、このデバイスがMWCでデビューする予定だったと語っているが、実際のところ画像がレンダリングされているものであることから、その技術の完成度を判断するのは難しい。あえて推測するとしたら、ガラスケース内に展示されるいるというのがベストシナリオだろう。自動車メーカーは実際に製品化するかどうかわからない初期コンセプトを発表するが、このところスマホメーカーはそうした動きをまねる傾向にあるようだ。この場合、「プロトタイプ」という言葉がぴったりとくるだろう。

いずれにしろ、TCLはこの画像についてTechCrunchに対しコメントは出さず、キャンセルされたMWCに代わってきちんとした写真を発表するのかどうかについても答えなかった。

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(翻訳:Mizoguchi

Samsungが次期折りたたみスマホをアカデミー賞授賞式で予告

オスカー賞の夜はNetflixのためではなく、韓国のためのものだった。Bong Joon-ho(ボン・ジュノ)監督の痛烈な階級風刺映画「Parasite(パラサイト 半地下の家族)」 のおかげで、韓国は最高の名誉を手にした。

Samsung(サムスン)は、米国時間2月11日にサンフランシスコで開催される「Unpacked 2020」のイベント予告動画として、オスカー授賞式の主要な広告枠に、次期折りたたみ式スマートフォンの360度ビューを公開した。

このCMでは、バックグラウンドでSerge Gainsbourg(セルジュ・ゲンズブール)Brigitte Bardot(ブリジット・バルドー)のコミック・ストリップサウンドとパチパチパチという音が流れる中、スマートフォンが開閉する様子があらゆる角度から映し出されている。

スマートフォンは画面を半分、または4分の3まで開いた状態で、折りたたみディスプレイでハンズフリーのフェイスタイム形式のチャットができる(まさに、2020年のフリップ式携帯そのものだ)。

また、スクリーンを隠すクラムシェルのデザインを最大限に生かした美しい玉虫色のパープルのカラーリングも確認できる。なお、黒バージョンの方が背景にうまく溶け込んでいるようだ。

側面には、指紋スキャナが存在するように見える。これまでのリーク情報でも、それは示唆されている。

本体を閉じた時に着信をどのようにして表示するのかについては、背面のマイクロディスプレイに電話をかけてきた人の名前が表示される。

サムスンのGalaxy Z Flipのリーク画像をオンラインで見たことがあるが、これは新たな折りたたみ式スマートフォンの公式情報であり、レトロなクラムシェル型かつフリップ型のスマートフォンが、ファッションブームを巻き起こすことを期待している(縦折りスマートフォンとしてMotorola Razrも存在している)。

もちろんサムスンは、この折りたたみ式スマートフォンがすぐに壊れないように祈っていることだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

MotorolaのRazrは10万回折りたためなかった

Galaxy Foldは、この芽生えたばかりの折りたたみ式という新しいカテゴリーの前兆のような存在だっや。その魅力的で前途有望な製品は、記者たちに渡したレビュー機の破損に悩まされ、Samsung(サムスン)は設計図を描き直して丈夫なモデルを作った。しかしそのバージョンにもやはり問題があり、初日からユーザーを悩ませた

言うまでもなく他社はこの機会をとらえて、自分たちのやり方を見直した。その一例としてHuawei(ファーウェイ)は、安全を期すだけのために約束していたMate Xのリリースを遅らせる、と公表した。注意と用心は山のようにあるが、やはり折りたたみ式は魅力的なフォームファクタなのだろう。しかし多くの人たちは、間違いなくRazrは違うだろうと期待した。

関連記事: A false start for foldables in 2019…2019年の折りたたみスマートフォンのスタートはフライングだった(未訳)

Galaxy Foldのストレステストのときと同じような折りたたみ端末であるRazrの登場に、CNETは待ってましたとばかり食らいついた。そのデバイスは10万回を超える折りたたみに耐えたというが、Motorola Razrは今週のテストで激しく失敗した。CNETが配信する動画の最初のタイトル「Motorola Razrはテストで10万回の折りたたみに達しなかった」は、そのデバイスの失敗を正しく伝えていない。現在のタイトルは「MotoのRazrは27000回の折りたたみで壊れた」だが、ヒンジ(蝶番)が27000回の折りたたみをやや超えたあたりで、ぐらぐらしてきている。それは、わずか4時間足らずのことだ。Galaxy Foldの14時間におよぶテストに比べると、あまりにも差は大きい。

しかし、たった1回のテストで評価を下すべきではないが、実際のところすでに発売された製品にも関わらずネットなどでのレビューが少なすぎる。それだけでも用心すべき理由にはなるが、なにしろ新しいフォームファクタの第一世代の製品ならそれも当然だ。この折りたたみ式を買った人がすでにTwitterに登場してヒンジの音が大きいと文句を言っている。たかが音だが、良い評価ではない。

これはRazrをたたむときのヒンジ(蝶番)の音だ。いい音ではない。1500ドル(約16万5000円)のスマートフォンにしてはちゃちくて安っぽいヒンジだ。店員の女の子は、すぐ壊れそうで使うのがこわいと言ってた。

Galazy Foldの場合と同じくMotorolaのRazrも、注意書きの多い取説が付属するだろう。Foldより安いとは言っても、1500ドル(約16万5000円)だ。子供用手袋をして持つべきものに支払うお金としては高額だ。今後数週間でさまざまな評価や反応が出てくると思うが、それは製品の最初の発表で盛り上がった期待を上回るような、Motorolaが喜ぶ報道にはならないだろう。

ところで、300ドル(約3万3000円)のMoto Gはいかがでしょうか?

画像クレジット: Motorola

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

サムスンが縦折りスマホのイメージを披露

Samsung(サムスン)は昨年に開催した開発者向けカンファレンスにて、開発中の折り畳みスマートフォンをいち早く披露した。今考えると、Galaxy Foldのリリースはもっとスムーズにできたかもしれないが、第1世代のプロダクトとはそういうものだ。少なくとも、同社が折り畳みスマートフォンにおいて、さらなる野望をいだいていることは明らかだ。

今年のイベントのステージでは、同社は折り畳みスマートフォンの新たな試みを披露した。動画では、Galaxy Foldのフォームファクタが従来のフリップ型携帯に近いクラムシェル型へと姿を変えている。

昨年のイベントとは異なり、今回のイベントを新製品の発表だと受け取るべきではない。サムスンは、「折り畳み可能なカテゴリーのさまざまな新フォームファクターを説明する」と語っている。これは最初からはっきりしており、折り畳みスマートフォンの初期段階ではどのフォームファクタが適しているかを判断するのが重要だ。そして同社は現在、開発者と協力してこれらのコンセプトに取り組んでいる。

今回のコンセプトは、折り畳みスクリーンを閉じることでポケットサイズに収まる、Motorola(モトローラ)の折り畳みスマートフォンことRazrのリーク情報とも一致している。CESやMWCのようなイベントで、その計画の詳細が明らかになるかもしれない。

たぶん。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

GoogleがAndroidに折りたたみ式画面のサポートを加える

デベロッパーイベントのでっかい一日だった(米国時間11/7)。Samsungがステージで新製品の折りたたみ式スマートフォンを紹介しようとしているとき、Googleは同社主催のAndroid Developer Summitで情報をばらまいていた。同社は、そのモバイルオペレーティングシステムに折りたたみ式スマートフォンのサポートを加える計画を述べていた。

その生まれたばかりの技術は、今後の形状やサイズがさまざまだから、サポートが難しいだろう。そこでGoogleは、ハードウェアのパートナーたちと共同開発を進めてきた。最初の相手は、もちろんSamsungだ。Googleによると両社は、来年前半に発売予定のデバイスに関して密接に協力してきた。そのデバイスこそが、今Samsungが自社のステージでデビューさせようとしているやつだ。

Googleはそのカテゴリーを“Foldables.”(フォールダブル)と呼んでいる。

[折りたたみ画面を連続的画面として扱う]

Androidのエンジニアリング担当VP Dave Burkeは、こう説明している: “そのデバイスはスマートフォンとタブレットの兼用機だ。二画面デバイスと一画面デバイスの2機種ある。折りたたむと、スマートフォンのようにポケットやバッグに収まる。この形状の最大の特徴は、画面の連続性だ”。

Android OSに新たに加わる機能としては、画面の状態(ひらいている、たたまれている)を告げるフラグだ。その効果は、これまでのスマートフォンで、ポートレートモードとランドスケープモードでアプリケーションの表示が変わるときのような、効果になるだろう。

今目立つのはSamsungだが、フォールダブルを最初に発売するのは同社ではない。その名誉はRoyoleのFlexPaiへ行くが、でもそのハンドセットはすでに、出来栄えをけなされている。Samsung独行ではない、とは言え、マーケットリーダーはやはり同社だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Samsungの折りたたみディスプレイの開閉動画はこちら

噂されていた通り、本日(米国時間11/7)Samsungは 折りたたみディスプレイのプロトタイプを披露した。たたむとスマートフォン。開くとタブレット。すばらしい!

あまりすばらしくないこと:Samsungは本当の意味で見せるつもりがなかった。プロトタイプがステージにいたのは45秒間で、意図的に背面から光を当てられてほぼシルエット状態になっていた。彼らは「デザイン要素を偽る」ことで、秘密の調味料がなんであるかを隠していた。

プロトタイプが開閉する映像を探すためには2時間にわたるSamsungのデベロッパー向け基調講演を掘り起こす必要があるので、読者のためにGIF動画にしたものを貼っておく。

これがスマホモードからタブレットモードに変わる瞬間だ:

そしてこちらがタブレットモードからポケットに優しいスマホモードに戻るところ:

これは初めての折りたたみ端末ではないが、最後でもないだろう。本日Googleが折りたたみディスプレイ対応機能をAndroidに追加したということは、複数のメーカーがこのコンセプトを試そうとしていると考えたに違いない——少なくとも、Androidのコードベース本体にこの変更を加える価値があると判断できる数のメーカーが。

Samsungが基調講演で話した関連部分を見たい人は、下に貼り付けたストリームの1時間25分の少し前から始まっている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Samsung、折りたたみスマートフォン「Infinity Flex Display」をチラ見せ

長らく噂されていた折りたたみスマートフォンの発表をほのめかしていたSamsungが、これを発表と呼べるのかどうか、折りたたみディスプレイ付き端末のプロトタイプを披露した。

「デバイス自身のサイズを大きくすることなく画面を大きくするにはどうすればよいだろうか?」とSamsungの幹部が壇上で問いかけた。

同社は折りたたみできるデバイス、”Infinity Flex Display”のプロトタイプを紹介した。真っ暗な部屋の中で幹部が披露したそのデバイスは、「フォームファクターを隠す」ために大きめのケースに入れられていた。外側には本体と比べて小さめの通常画面が置かれていたが、開くとそこには巨大な7.3インチディスプレイがあった。

折りたたみ画面が外側ではなく内側に置かれていたのには少々驚かされたが、画面の実際に折れ曲がる部分が端末の縁にならなくてすむ方が、ディスプレイの信頼性を高められるに違いない。

端末を開くと、動いていたアプリは前面ディスプレイからタブレットサイズのディスプレイへと移動する。Androidの最近のアップデートで初めて可能になった機能だ。

この「イノベーション」を大きく謳ってはいるものの、Samsungはこのタイプのデバイスを発売できる準備がまだ整っていない。新型ディスプレイの量産は数ヶ月のうちに開始すると言っていた。また2019年の次期Samsung Unpackedイベントでこのデバイス関連の発表をさらに行うことも同社は示唆した。

これがファブレットの未来なのかどうかはともかく、スマートフォンのフォームファクターの進化の一つであることは確かだ。Samsungは折りたたみディスプレイが「明日のスマートフォンの基礎をなす」と信じているが、果たしてギミック以上のものになるかどうか、もちろんまだわからない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook