完全なサウンドラボ/スタジオの完全なWeb化をねらうWavepot、よちよち歩きだが将来性は大きい

ノブ回し屋さんたちはご注目を。Wavepotは、あなたの寝室やテクノ小屋などで一人っきりで、すごいホットなEDM(Electronic Dance Music)のビートをプログラムできるクールな新しい方法だ。ライブのプログラマブルなデジタルオーディオワークステーションとして設計された(現状はデジタルシグナルプロセッサに近いが)このWebサイトでは、Webページやシンプルなアプリをプログラムするような感覚で音楽とサウンドをプログラムできる。パラメータを設定し、いろんなファンクションを加える、するとそれがすぐに実行できる。JavaScriptを使っているから。

いまのところサウンドと波形をシーケンスできるだけだが、究極の目標は、すべての機能が揃ったマルチトラックのレコーディングシステムをブラウザ上に提供することだ。プログラムをサイドメニューからロードして、そのプログラムをリアルタイムで書き換えることもできる。たとえば”got some 303″の192行の”saw”(ノコギリ波)を”sin”(正弦波)に入れ替えるだけで、まったく新しいリフになる(下図)。


〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

今このサイトでは、会社などで遊ぶとほかの人の迷惑になるようなことしかできないが、チームは機能強化のために寄付を募っている。また、なかなかしっかりしたフォーラムもあり、そこではお互いのサウンドやプログラムの共有が行われている。今のあなたはBurning ManのためのEDMで忙しいかもしれないが、このWavepotも一見の価値はある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


PDP-11のブート方法ハウツー

時代は完全にユビキタス・コンピューティングの時代で、IoTも普通の言葉になった。人とマシンを繋ぐ仕組みも多く出揃いつつある。しかしそんな時代でも歴史を振り返って見ることは大事なことだと思う。たとえばTrammell HudsonのPDP-11のブート方法などは(もしかすると)実用性もありとても楽しい。これを見て学習しておけば、いつでもPDP-11をたちあげて、そのモノクロスクリーンの上でAdventureを楽しむことができるようになる。記事を見ながら、古いマシンならではの、T型フォードなみの気難しさを思い出す人もいるかもしれない。

ちなみに、PDP-11とは最初にUnixを動作させたマシンだ。1970年にリリースされた16ビットコンピューターで、256Kのメモリと、スマートウォッチのPebbleにも劣る処理能力を持つCPUが搭載されていた。

下にあるのはシャットダウン時には取り外しを強いられるディスクドライブだ(ディスクドライブというのも、近いうちに消えていくのかもしれない)。

どの分野でも、古いマシンを動かしている様子というのは、どことなく面白いものだ。物置にしまいこんだAppleのNewtonや、Atari 800XLなどを動かしてみたくなる人も多いことだろう。ただ、昔のハードウェアを繋ぐことのできる周辺機器などはどんどん少なくなってもいる。昔のPCをつなげることのできるテレビや、その他アクセサリ類もどんどん消えつつある。シリアルポートをもつPCも少なくなってきているし、またGAME/TV切替器もすっかり見かけなくなってしまっている。

実際にPDP-11を触ったことのある人などは懐かしくてたまらなくなったことと思う。こちらに、ブラウザ上で動作する仮想PDP-11がある。昔を知ることで、今のiOSやAndroidをまた新しい観点から見つめられるようになるかもしれない。

via Adafruit

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(翻訳:Maeda, H


ブラウザ上でWindows 1.01とMac OS 7のゲームをプレイできる

ひまを持て余しているあなたは、久々にKidPixやAdventureをプレイしたい、と思った。そして実は、それができるのだ。Hampa Hugのブラウザ内エミュレータPCEは、二人のプログラマによる巧妙な作品で、二つのクラシックなOSをあなたのブラウザ上に再現できる。

James FriendはSystem 7の実装を作り、その法律的な問題について述べている:

なぜ、古いコンピュータのエミュレータをブラウザにポートするのか? それは、まず第一に、過去から学ぶことが重要だ、と強く感じるからだ。言い換えると、歴史的視野を欠いたところでは、同じ間違いを何度も何度も犯すからだ。そのことに関して、DBXカンファレンスでBret Victorの話がとても参考になった。そのとき彼は1970年代の技術をいろいろ再現してみせ、それらが、今でもわれわれが悪戦苦闘している問題を解こうとしていたことを示した。彼の質問は、痛いところを突いていた: ‘今でもこれが解けないのはなぜか’、そしてより本質的な問いとして、‘今これらの問題に取り組んでいる人たちはなぜ、昔の人の努力を知ろうとしないのか? なぜ数十年後戻りした位置から始めてしまうのか?’。そこでぼくは、初期の重要なコンピュータシステムを今の世代のクリエイターたちがよく知るために、実際に使える対話的なデモを作った。彼らが、過去から学べるように。

PCjrの実装は、Jeff Parが同じやり方で作った。それほど新しくないし、すぐにクラッシュするようだが、でもとにかく昔のOSがインターネットの上に蘇り、しかも本誌のDisruptの記事を読みながらPCjr Adventureをプレイできることは、すごいね。

出典: hackernews

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))