【レビュー】Galaxy S22 Ultra、サムスンのファブレットNoteは永遠の眠りにつき「Ultra」として生まれ変わる

Noteは死んだ。10年以上経て、Samsung(サムスン)は正式に革新的なファブレットに幕を下ろした。ブランドは今後も存続するが、それは限定的なマーケティングに止まるだろう。「私たちはNoteをもっと体験してもらうという考え方が強くなっています」と先の説明会で担当者は言っていたが。

Noteが眠りにつくとき、Unpackedイベントの影から見慣れた人物が姿を現した。まるでよくあるメロドラマのように、登場人物は悲劇的な死を迎えるが、デウス・エクス・マキナ、その俳優(まだ契約中)は以前のシーズンでは設定さえなかった一卵性双生児として再び登場する。これがGalaxy S22 Ultraだ。

Galaxy Sシリーズのハイエンドモデルは、悲劇的な死を遂げた兄弟と一緒に、Lucille Ball(ルシル・ボール)とHarpo Marx(ハーポ・マルクス)の鏡があるかのような芸を簡単に実現することができる。今回のイベントまで、私は新しいデバイスに触れる(そして写真を撮る)機会があった。初期の画像ではよくわからなかったが、製品を少し使ってみたことで、Galaxy S 22 Ultraは、あらゆる意味でNoteだと確信を持っていうことができる。

画像クレジット:Brian Heater

確かに同社はここ数世代、境界線を曖昧にすることに費やしてきた。Galaxy Sのラインナップはサイズアップを続け、2021年のUltraでSペン機能を追加された。もちろん、Sペン用スロットがない状態でのSペン対応は、まぁ控えめにいっても不便なものだ。しかし、そこでスマートフォンににスタイラススロットを追加すると、別のNoteになってします。2つのモデルはDNAを共有しており、そのルック&フィールは、丸みを帯びたエッジに至るまで、100%Noteのものである。

私なら、その名称を「Samsung Galaxy S 22 Note」にしただろう、いや「Galaxy Note 22」だ。私は「Galaxy Note」は「Galaxy S」よりもブランド認知度が高いのではないかと思うが、マーケティングの専門家ではない。残念なことに、Samsungの誰かがGalaxy SシリーズはNoteブランドを静かに忘れてしまうほど十分に強力だと判断したのだ。

画像クレジット:Brian Heater

ブランドは複雑で、サムスンは多くのスマートフォンを製造している。そのフォルダブルがフラッグシップモデルの地位を獲得したことで、同社は物事を少し統合することを選択し、最終的にGalaxy SシリーズにNoteを吸収することは、その逆よりも理に適っている。しかし、これはSシリーズによる完全なNoteの乗っ取りではない。スタイラス機能はまだUltra専用で、モデル間の境界線を維持するために、このままだろうと同社は述べている。

Noteシリーズは、ポストiPhoneの世界でスタイラスを再普及させるのに非常に効果的だった、私たちの多くが予想していた以上に。しかし、結局のところスマートフォン全体のパズルの中では、まだ比較的ニッチな存在であることには変わりがない。また、ワコムのデジタイザーをディスプレイパネルに追加し、スタイラスを統合することで、製品のコストが増加している。

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    Samusung Galaxy S22、S22 Ultra、Galaxy Tab(画像クレジット:Brian Heater)
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    Samusung Galaxy S22、S22 Ultra、Galaxy Tab(画像クレジット:Brian Heater)
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    Samusung Galaxy S22、S22 Ultra、Galaxy Tab(画像クレジット:Brian Heater)
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    Samusung Galaxy S22、S22 Ultra、Galaxy Tab(画像クレジット:Brian Heater)
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    Samusung Galaxy S22、S22 Ultra、Galaxy Tab(画像クレジット:Brian Heater)
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    Samusung Galaxy S22、S22 Ultra、Galaxy Tab(画像クレジット:Brian Heater)

S22 Ultraの価格は1199ドル(約13万8700円)で、Note 20とNote 20 Ultraの中間になる(前者に100ドル[約1万1600円]近い)。そのため、6.8インチのディスプレイも同様だ。QHD+は120Hzのリフレッシュレートで、S22シリーズ(S22+は6.1インチ、S22は6.6インチ)に共通する優れた機能だ。スペック的には、1000ドル+αを支払って期待されるほど堅牢なものだ。

米国では、新しいSnapdragon 8 Gen1プロセッサを搭載している。これは市場によって異なるが、5000mAhの大容量バッテリーも同様だ。8GBのRAMでストレージは128GBまたは256GBだ。背面のカメラはあなたのトライポフォビア(集合体恐怖症)を引き起こすのに十分すぎるほどの性能を持つ。

画像クレジット:Brian Heater

12メガピクセルの超広角カメラ、100倍のスペースズームの10メガピクセルの望遠レンズ(3倍光学ズーム、10倍光学ズーム)、そして108メガピクセルの広角カメラでノンビニングを採用して9つのピクセルを1つに統合している。8K動画は24コマ/秒、4K動画は60コマ/秒での撮影が可能だ。低照度での撮影や動画が改善された他、新しい深度マップによりポートレートモードの撮影が向上している。一方、標準のS22とS22+は、背面カメラシステムを3つ(超広角、広角、30倍スペースズームのシングルテレ)に減らしています。フロントのセルフィーカメラは3モデルとも40メガピクセルのカメラを搭載している。

これらのモデルはCorning Gorilla Glass Victus+を採用し、アーマーアルミフレームと相まって保護性能が向上している。また、より持続可能なハードウェアの生産に向けた同社の幅広い取り組みの一環として、漁網を再利用して「部分的」に作られたプラスチックが利用されている。Samsungは次のように述べている。

これらのデバイスは、使い捨てプラスチックを排除し、リサイクルされたポストコンシューマー材料(PCM)や再生紙など、他の環境配慮材料の使用を拡大するための継続的な取り組みを反映するものです。このような変革により、Galaxyテクノロジーの未来は、最先端の製品設計をもたらし、より良い環境への影響をもたらすでしょう。

画像クレジット:Brian Heater

新モデル「S22」は米国では本日より予約受付を開始し、2月22日より発売を開始する。1119ドルのUltraに加え、S22は799ドル(約9万2400円)から、S22+は999ドル(約11万5500円)からとなっている。今回のイベントでさらに、新しいタブレットも3モデル発表された。Galaxy Tab S8、S8+、S8+も本日予約開始で、それぞれ1099ドル(約12万7100円)、899ドル(約10万4000円)、699ドル(約8万800円)となる予定だ。

画像クレジット:Brian Heater

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

グーグルのビデオ通話アプリ「Duo」、アップルのSharePlayにヒントを得た「ライブ共有」機能を追加

Google(グーグル)は、ビデオ通話サービスGoogle Duoのユーザー向けに新しい「ライブ共有」機能を導入する。Apple(アップル)のFaceTimeで使えるSharePlay機能への対抗だ。しかし、Googleの場合、このインタラクティブな共同視聴体験は、Appleのものほど充実したものでなければ、広く利用できるわけでもない。差し当たっては、GoogleとSamsung(サムスン)の一部のアプリでしか動作しない。そして、導入時はSamsungに限定される。

関連記事:アップルが動画や音楽をバーチャル共同視聴できる新機能「SharePlay」をiOS 15で導入

この変更は、Samsungが新しいGalaxy S22シリーズとGalaxy Tab S8シリーズの端末を発表したGalaxy Unpackedイベントの中で発表された。これに関連して、GoogleもDuoをはじめ、YouTubeなど自社アプリのアップデートを発表した。

Google Duoのライブ共有機能が骨抜きのバリエーションのように感じられるとしても、SharePlayと同様のユースケースに対応しているため、他よりも注目すべき変更の1つとして際立っていた。SharePlayと同様、Duoのライブ共有は、離れている友人、家族、同僚とビデオ通話で交流する時間が増えているという、パンデミックが引き起こしたトレンドとも結びついている。今日、人々はビデオチャットで話すだけでなく、より多くのことができるようになればと考えている。一緒にコンテンツを見たり、同じアプリでやり取りしたり、画面を共有したりすることを望んでいる。Duoはこうしたニーズにある程度対応しているが、SharePlayが提供するサードパーティ製アプリとの幅広い統合エコシステムはない。

画像クレジット:Google Duo(スクリーンショット)

Duoのアップデートにより、ユーザーはGoogleのデジタルホワイトボードJamboardを使った新しいアイデアのブレインストーミング、Galleryでの写真共有、Samsung Notesを使ったメモの共有、Google マップでの位置検索、YouTubeでの動画の同時視聴ができるようになるとGoogleは説明する。

それに比べて、AppleのSharePlayはDisney+、NBA、TikTok、Twitch、Paramount+、Showtimeなど多くの人気ストリーミングサービスやApple TV+、Apple Music、Apple FitnessといったAppleのアプリなど、はるかに多くのアプリやサービスと連携する。残念ながら、今後Duoをより機能豊富なサービスにする意図があるかどうかという質問に対し、Googleは言及を避けた。また、開発者向けAPIプラットフォームに関する新たな発表もなかった。

さらに詳しい説明を求めると、広報担当者は「最初に共有されたもの以外に、現時点で共有できる計画は現在のところありません」と述べた。

しかし同社は、長期的にライブ共有がSamsungのみで使えるものとはならないと指摘した。同機能は、Galaxy S22やTab S8など、最新のSamsung製デバイスでまず展開される。そして間もなく他のSamsung端末やPixel端末でも展開され、2022年に他のAndroid端末にも導入される予定だ。

Duoのライブ共有に加えて、別のアップデートでYouTubeユーザーはメッセージでYouTube動画のプレビューを閲覧して、動画を今見るか後で見るかをより適切に判断できるようになった。チャットから離れることなく、タップしてビデオを再生することもできる。この機能は、Android  Goエディション端末を除くすべてのAndroid端末に搭載される。

また、新しいGalaxy S22シリーズとGalaxy Tab S8シリーズにはVoice Accessが搭載されるため、ユーザーが別途アプリをダウンロードする必要はない。そして、これらの端末はGoogleのパーソナライズされた新しいデザイン言語「Material You」に対応するとのことだ。

画像クレジット:Thomas Trutschel / Contributor / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi