Chrome OSがバージョン100の誕生日に新ランチャーを搭載、簡単GIF作成や音声入力改善

Chrome OSチームは、本日、その軽量オペレーティングシステムのバージョン100を発表し、それにともない、プラットフォームにかなりの興味深い変更をもたらした。最もわかりやすいのは画面の左下から横に広がる新しいランチャーで、さらにいくつかの新機能が追加されている。内蔵カメラアプリでは、作成したメディアをGIFとして保存できるようになり、Chrome OSの音声入力機能では、テキストの編集がより簡単にできるようになった。また、新たに登場したChrome OS Flexは、100以上のデバイスが追加サポートされる。開発者向けには、Google(グーグル)はデザインを一新したChromeOS.devサイトを立ち上げた。

ランチャーは、おそらくユーザーが最初に気づく部分だろう。もっとも、タスクバーそのものが移動するわけではなく、Chrome OSのWindowsスタートメニューに相当する部分について話しているだけである。Googleは、開いている他のウィンドウのためにスペースを確保することが目的だと述べている。ユーザーは、アプリの表示順を名前や色(それが好みなら)で整理したり、手動で納得のいく順番に並べることができる(あるいは、筆者のようにカオスにしておいてもいい)。

画像クレジット:Google

そのランチャー内部で、Googleは検索機能を更新した(これまでは、検索結果の簡単なプレビューが表示されていた)。このアップデート後は、ブラウザに入っていく前にも、かなり多くの情報を見ることができるようになる。ショートカットもこの検索体験に統合され、例えばスクリーンショットを簡単に撮ることができるようになった。

画像クレジット:Google

音声入力による編集に関しては、期待通りの体験だ。例えば「delete(消去)」と言えば最後に入力した文字を削除でき、「move to next character(次の文字に移動)」でカーソルを移動させることができるようになった。なぜ今までこのような機能がなかったのかと思うほど、とても率直だが、音声入力に頼っているユーザーにとっては非常に便利な機能追加であることは間違いない(利用するには[設定]で「音声入力」を有効にする必要がある)。

ChromebookカメラのGIF作成は、かなり簡単だ。動画撮影の際に新しくトグルが追加され、それをオンにすると、最長5秒のGIFを作成することができるようになった。

画像クレジット:Google

画像クレジット:aluxum / Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Den Nakano)

TikTokが新しい動画作成ツール「TikTok Library」でGIFのコレクションを提供するGIPHYと提携

TikTokは米国時間3月29日、新しいアプリ内作成ツール「TikTok Library」を発表した。クリエイターがエンターテインメントコンテンツにアクセスしたり、トレンドに参加したりしやすくなることを期待している。当初は、GIPHY Clips(ジーフィークリップス)と呼ばれる音声付きGIFのコレクションなど、GIPHY(ジーフィー)から厳選されたコンテンツがライブラリに掲載される予定だ。時間の経過とともに、TikTokは追加のコンテンツソース、オーディオやサウンド、テキストテンプレート、その他のTikTokクリエイターのコンテンツでライブラリを拡張するとしている。

ただし同社は、そうした取り組みのために将来的にどのようなパートナーと提携するのかについては言及を避けた。

2019年にGIPHY Videoとして開始された今日のGIPHY Clipsは、テレビや映画のスタジオ、ゲームメーカー、レコードレーベル、スポーツリーグ、ニュースメディアなどのエンターテインメントパートナーが、GIPHYのプラットフォーム上で適切にライセンスされたコンテンツを共有するための手段だ。この機能は時間とともに拡大し、音声付きGIF(短編動画としても知られている)を活用してGIPHYの数億人のデイリーアクティブユーザーにリーチしたいと考える何千ものコンテンツメーカーが参加するようになった。これらのGIPHY Clipsは、GIPHYの開発者向けツールセットであるGIPHY SDKを介して、ウェブ上のリンク、メッセージングアプリ内、Slackなどの職場用ツール、その他のサードパーティアプリケーション内のどこでも共有することが可能だ。

画像クレジット:TikTok

TikTokによると、さし当たってはリアクション、引用、人物、アイコニック・モーメントといったGIPHY Clipsのカテゴリーをサポートする。

リアクションは、誰かの生の感情をとらえたGIFで、引用は著名人の印象的なキャッチフレーズや格言だ。人物は、有名人やスポーツ選手などファンを抱える人に特化したカテゴリーだ。そしてアイコニック・モーメントは、スポーツの名プレーや授賞式のスピーチなど、大きなイベントでの忘れられない瞬間だ(おそらく、私たちが3月27日にアカデミー賞授賞式で目撃したものなど)。

TikTokへの統合には、GIPHYの幅広いライブラリからの数百万のGIFに加えて、数万のGIPHY Clipsライブラリの一部が含まれると同社の広報担当者は述べた。

TikTokはすでにソーシャルビデオアプリで多くのクリエイティブツールを提供しているが、クリエイターの自己表現をサポートする新しい方法を探し続けているという。そこで、GIPHYとの統合が実現した。

この機能を使うには、TikTokのユーザーはアプリのカメラ画面の垂直サイドバーにある新しい「ライブラリ」アイコンをタップする。ライブラリに入ると、トレンドのコンテンツをスクロールしたり、検索バーを使ってより具体的なものを探したりすることができる。使いたいコンテンツを選んだら、好きな長さにクリップし、撮影画面に戻って動画の撮影を続けることができる。

画像クレジット:TikTok

TikTokによると、ライブラリ機能はまずAndroidの一部のマーケットで展開され、iOSでは来週、そして今後数週間で世界中のより多くのTikTokユーザーへと拡大される予定だ。

もちろん、Facebook(フェイスブック)の最大の脅威の1つとなっているTikTokが、Facebookがかつて4億ドル(約490億円)で買収した会社のコンテンツを活用して短編動画アプリを改良しているという皮肉もそこにはある。しかし、Facebook、現在のMeta(メタ)は英国の競争市場庁(CMA)が反競争的との視点で買収取引を調査したため、GIPHYを完全に統合することを阻止されている。CMAは2021年11月、MetaにGIPHYを売却するよう求める判断をした。Metaは現在、その判決を不服として控訴している。しかし、もしMetaがGIPHYを完全に自社に統合することが許されていたら、このようなTikTokの統合は進んでいたのだろうかと思わざるを得ない。

公平を期して言えば、これはTikTokにとって初めてのGIPHY統合ではない。TikTokは以前、Green ScreenでStickersGIFsを立ち上げた。しかし、GIPHYの動画を活用するのは今回が初めてだ。

TikTokはGIPHY統合をより広範な機能の始まりにすぎないとしているが、考えられる将来のパートナーについての詳細がないため、この追加はまだ初期段階のようだ。「TikTok Library」と呼ぶことで、単純なGIPHY SDKの統合よりもずっと興味深いものに聞こえる。

さらに、この機能がより完全なものになる前にLibraryを発表することで、TikTokは今週末のアカデミー賞授賞式とそれに付随するハイライトや修羅場といった最新のポップカルチャー・モーメントの勢いにすばやく乗ることができ、これらはすでに数百万回試聴されたTikTokビデオに組み込まれている。

画像クレジット:Nur Photo / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

Megie Funeral Home

GIFファイルフォーマットの発明者として知られるスティーブン・ウィルハイト(Stephen Wilhite)氏が3月14日、新型コロナウイルス感染による合併症で亡くなりました。74歳でした。

1980年代、ウィルハイト氏はConpuServeに勤務していた頃にGIF(Graphics Interchange Format)を開発しました。

当時のネットワーク通信はアナログのダイヤルアップ回線が主流だったため、ビットマップ画像のデータ量を大きく圧縮し、パラパラマンガ式のアニメーションも作れるGIFは、写真の表示に適したJPEG形式とともに、初期のワールドワイドウェブ(WWW)を快適にするための重要な画像フォーマットでした。

次第にインターネット回線が末端まで高速化しても、GIFフォーマットはとくに簡易なアニメーション表示用として重宝され、現在でもSNSなどで投稿への反応、ネットミームを表示する手段など、時代とともにその用途を変えつつ、およそ40年にわたって使い続けられています(先日にはTwitterがiOSアプリでカメラを使ってのGIF画像生成を可能にしています)。

2013年には、ウィルハイト氏はGIFフォーマットを発明した功績が評価され、国際デジタル芸術科学アカデミーが主催する「ウェビー賞」でLifetime Achievement賞を贈られました。授賞式ではよく議論になっていた”GIF”の発音について、よく言われていた”ギフ”ではなく、「柔らかいGの”ジフ”だ」と説明し論争に終止符を打ちました(その後もギフと呼ぶ人はたくさんいますが)。

ちなみに、ウィルハイト氏は最もお気に入りのGIF画像は何かと問われた際、まだミームという言葉が使われていなかった頃に流行した”ダンシング・ベイビー”がお気に入りだと答えていました。GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

(Source:Megie Funeral Home。Via the VergeEngadget日本版より転載)

ツイッターのiOS版アプリでGIFが作成可能に

Twitterアプリを使っているときに、iOSのカメラからGIFを作りたいと思ったことがあるなら、今日はラッキーな日だ。Twitterは、今、まさにそれができるようになったと発表した。

iOSで新しいツイートを作成する際に、カメラボタンをクリックすると写真、ビデオ、アニメーションGIFのいずれかを選択することができる。GIFの録画は数秒程度とあまり長くないが、まぁ一度や二度は便利に使えるかもしれない。

短いGIFを録画したら、ループ再生するか、Instagramのブーメランのように順方向と逆方向をループ再生するか、どちらかを選択できる。2秒以上のGIFを作りたいのでなければ、その可能性は無限大だ。

GIGを作成すると、データは自動的にカメラロールの画像フォルダに保存される。動画ではなくGIFだからだ。

最近、Twitterは数多くの新機能をリリースしているため、追跡が難しい。ユーザーが見逃しているであろう最近のアップデートには、スペースからクリップの投稿(Instagramの「親しい友達」リストといくつかのタイムラインアルゴリズムのごたごたを再現するかもしれない)がある。Twitterは、このGIF機能がAndroid向けに提供されるのかを明らかにしていないが、いずれいつものようにAndroidユーザーにも追加されるだろう。近いうちに、あなたも観葉植物のGIFを投稿することもできるはずだ。

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Katsuyuki Yasui)

TikTokがMeta傘下のGIPHYと連携、グリーンスクリーンやHDビデオ、猫の鳴き声エフェクトなどの新機能を発表

米国時間12月16日、TikTokはFor Youの変更に加えて、カメラや編集ツールのアップデートも発表した。具体的には、広く使われているグリーンスクリーン編集ツールの新機能や、ビデオ補正とサウンドエフェクトのアップデートがある。

今回のアップデートで注目されるのはグリーンスクリーンの新機能だ。TikTokによれば、グリーンスクリーンは2019年の公開以来、同プラットフォームで目立って多く使われているという。このツールを使うと自分の背景を別の写真やビデオにすることができるが、このツールが新たにGIFに対応した。

この機能を実現するために、TikTokはMeta傘下のGIPHYと協業した。この連携により、TikTokユーザーはライブラリからGIFを選んで自分の背景にし、さまざまなビデオを作れる。例えばGIFを背景にした「リアクション」ビデオを作ったり、ミームの紹介や言及をするツールとしても使えるだろう。

一方、TikTokはプロのクリエイターにも使われるようになっており、ライブストリーマー向けデスクトップソフトウェアのテストに見られるように特定の対象者に向けたツールの展開も始めている。同社は1080pのHDビデオをアップロードするオプションを今後公開すると発表した。この機能を利用できるようになるのは「一部の国」で、対象となる国では投稿ページのオプションに「HDをアップロード」の項目が表示されるようになる。

画像クレジット:TikTok

他の新機能としては、ビデオの露出や光量不足、色を自動で補正するボタンが追加される。ビデオの専門家でなくてもタップするだけで簡単に利用でき、コンテンツが良い仕上がりになる。このツールを使うには、ビデオを撮影またはアップロードした後で、右側のパネルに表示される補正ボタンをタップする。補正が気に入らない場合はもう一度ボタンをタップすればエフェクトが取り消される。

TikTokはさらに音楽とオーディオの新しいエフェクトも公開する。声や音を動物の鳴き声や楽器の音、例えば猫やフルート、日本では一般にチャルメラと呼ばれる中国の管楽器のチャルメラに変えるおかしなエフェクトもある。この新機能は、編集ページの右側にあるパネルでボイスエフェクトボタンをタップして使用する。

画像クレジット:TikTok

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

好きなアプリでの「会話的メディア」を実現するHollerが40億円調達

創設者にしてCEOのTravis Montaque(トラビス・モンタキュー)氏が「会話的メディアの企業」と呼ぶHoller(ホラー)が、シリーズB投資3600万ドル(約40億円)を調達したことを発表した。

会話的メディアとは聞き慣れない言葉かも知れないが、みなさんがすでにHollerのテクノロジーを使っている可能性は十分にある。例えばVenmo(ベンモ)での支払い時にGIFステッカーを貼り付ける際、、ステッカーの検索や、アプリ上での話の内容に則したおすすめステッカーの提示は、実際にはHollerが行っている(ウィンドウの下を見ると小さくPowered by Hollerと書かれているのがわかる)。

モンタキュー氏は、2016年にメッセージングに軸足を移したが、そもそも同社はニュースと動画コンテンツのアプリの企業としてスタートしたと同氏は語る。彼は、メッセージングは「オンラインで最も重要なエクスペリエンス」だと主張する。なぜなら「親しい人たちとコミュニケーションを行う場所だから」という。

さらに彼は「1992年に最初のメッセージが送信されて以来、テキストメッセージというエクスペリエンスにイノベーションが起きていないのが不思議だ」と語る。

そこでHollerは、PayPal(ペイパル)が所有するVenmoやThe Meet Group(ザ・ミート・グループ)などの提携企業と協力し、それらのアプリのメッセージ部分に、より魅力的なコンテンツを導入する事業を行っている。つまり同スタートアップは、モンタキュー氏の言葉を借りれば「至る場所で会話を豊かにする」ことを目指しているという。

画像クレジット:Holler

そこにはアートと科学が関わってくると彼はいう。アートは、上質なステッカーやGIFアニメの制作とキュレーション。科学は、Hollerの「おすすめ」AIテクノロジーというかたちで示されている。これは、ユーザーの会話や話の流れに沿った最適なコンテンツを提案するというものだ。デートアプリで送るようなステッカーやGIFアニメを、仕事のチャットで使うのは場違いだ。モンタキュー氏は、こうしたその場の状況に応じたアプローチにより、ユーザーのプライバシーを尊重した形で賢い提案ができるのだと話す。

「未来はアイデンティティではなくコンテンツにあると思っています」と彼はいう。「なぜなら、私はアンソニーのことを知る必要はなく、ただランチに行きたい人を知りたいだけだからです。あなたがメキシコ料理を食べたい気分だということさえわかれば、過去にメキシカンレストランに行った10回すべての彼の局面を知る必要はないのです」。

Hollerは、HBO Max、IKEA(イケア)、Starbucks(スターバックス)などのブランドと提携し、ブランドのステッカーやGIFアニメを制作してコンテンツの収益化を図っている。これらは同社のコンテンツライブラリーに加えられる。モンタキュー氏によれば、同スタートアップは、それらブランドのために、数々の指標を用いて、それらのキャンペーンの効果の測定も行っているという。

Hollerのコンテンツは、現在、月あたり7500万ユーザーが利用している。1年前は1900万ユーザーだった。収益は226パーセント増加したと彼は話している(どうやら2020年は、同社でも初めての収益の急激な伸びを経験したようだ)。

今回の投資により、同スタートアップの総調達額は5100万ドル(約56億4000万円)に達した。このシリーズBラウンドは、CityRock Venture PartnersとNew General Market Partnersが共同で主導し、 Gaingels、Interplay Ventures、Relevance Ventures、Towerview Ventures、WorldQuant Venturesが参加した。

「Hollerは、単に革新的テクノロジーの企業というだけではありません」とCityRockの経営パートナーOliver Libby(オリバー・リビー)氏は声明の中で述べている。「トラビス・モンタキュー氏の洞察力に優れたリーダーシップの下、Hollerは、ソーシャルメディアにおける倫理の新時代を大胆に象徴し、本質的な多様性、包括性、帰属感を反映しています」。

モンタキュー氏(テック企業の黒人CEOとして、2020年TechCrunchに、業界の多様性を高める方法について寄稿してくれた)は、Hollerは今回の資金を、製品と広告モデルの継続的な開発に使うと話している。ステッカーとGIFアニメの制作もその1つだが、現在は新しいメディア形式を作り出そうと模索している。

「私たちは新しい種類のコンテンツ消費パラダイムを発明したいのです」と彼は話していた。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Holler資金調達メッセージGIFステッカー

画像クレジット:d3sign

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(文:Anthony Ha、翻訳:金井哲夫)