オープンソースソフトのバグフィクスにインセンティブを払うサービスシステムGit Bounty

オープンソースのソフトウェアを使っていてバグらしきものに遭遇したけど、自分にはバグフィクスのためにコードを精査しているひまもないし、原作者も今ほかのことで忙しいらしい、というときは、コミュニティの力に頼るしかない。そういうときのために、モントリオールからDisrupt SFのハッカソンに参加したフランス系カナダ人のチーム(一人は本物のフランス人)が考えたGit Bountyは、バグフィクスをやってくれるプログラマにインセンティブを提供する。直してもらいたいバグとお礼の金額を指定して、Git Bountyにポストするのだ。

Git Bountyを作ったAngus MacIsaacとAdam Burvill、Anton Shevchenko、Nathan Boiron、Martin Coulombeの5人は、モントリオールのデベロッパOsedeaで仕事をしている。これのアイデアを思いついたのは、先週の金曜日(米国時間9/5)だった。

“ハッカソンには、なにか有意義で便利なもので参加したかった”、OsedeaのCoulombeは言う。実は最近同社は、いつも使っているオープンソースのフレームワークのバグフィクスを、2000ドル払って第三者にやってもらったことがある。同社のチーム自身がバグフィクスをやると、人と時間を取られすぎて、本来の仕事が遅れてしまうからだ。

Git Bountyの正式ローンチはDisrupt SFの終了後を予定している。Coulombeが言うには、“こういうサービスの需要は十分あると思う。オープンソースのコミュニティがどれだけ利用してくれるか、結果を見たいね”。今後は、バグフィクスだけでなく、新しい機能、‘こういう機能がほしいけどなぁ、自分にはやってるひまがない’機能の実装も、インセンティブの対象にしたい、と。

チームはこのハッカソンに参加したことを機会に、新しいPHPフレームワークLaravelを勉強した。Git Bountyの通知機能にはTwilioのAPIを、支払決済にはStripeを使っている。

長期的には、インセンティブの額から同社がマージンを取ることを考えている。‘取る’というより、Git Bountyという活動への自発的な‘寄付’がいいかな、とCoulombeは言っているが。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))