今やPCのストレージは最初からクラウドが主体、HPのChromebook 14とHP Streamにその傾向を見る

今朝(米国時間8/18)発表されたのは、Windows 8.1を載せたHPの新型ラップトップHP Streamのスペック一覧で、予価は199ドルとなっている。MicrosoftがChromebookの対抗機種と位置づけている製品で、後者は今、低価格機種のシェアを少しずつ食っている。

MicrosoftはWindows搭載機に価格競争力を持たせるため、小型でしかも低価格のマシン向けにWindowsの価格を下げた。HP Streamも、それに当てはまる。

StreamとHPの14インチChromebookの詳しい比較記事を、Paul Thurrottが書いている

ぼくが今日言いたいのは、GoogleとMicrosoftは低価格のPCを使ってクラウドストレージのシェア競争をしている、ということだ。 Chromebook 14では、100ギガバイトのGoogle Cloud Storageを2年間使える。Windows 8.1を載せたStreamには、Microsoft OneDriveの100ギガバイトがつく。

どちらも100ギガバイトのストレージの正規の使用料は月間1.99ドルだから、2年では約50ドルだ。しかし両社とも、自分たちのプラットホームを載せたコンピュータをより魅力的にするためのコストを、価格に反映させない気だ。

その状況はまた、クラウドストレージの料金が急速にゼロに近づきつつあることを、裏書している。100ギガバイトのストレージを無料で提供することには、それを餌として得られるであろう、いろいろな、小さな収益や売上への期待がある。広告収入とか。

Streamの最小仕様ではストレージが32ギガバイトと小さいが、ほかにクラウドストレージの100ギガバイトがあるのだから、それほど貧しくはない。製品上のストレージを小さくすれば、マシンの原価は下がる。

いずれも、消費者にとってはメリットだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


GoogleがAWSからの移行促進のためデータインポートツールOnline Cloud Importを提供

Googleは今日(米国時間6/20)、他のクラウドからデータをインポートするツールOnline Cloud Importを立ちあげた。AWSのストレージサービスS3や、そのほかのHTTP/HTTPSサーバからGoogleのCloud Storageへの乗り換えを勧誘することがねらいだ。今現在はユーザ数を制限したプレビューなので、使ってみたい人はここで登録をする。

Google、Microsoft、Amazonなどを筆頭として今はクラウドコンピューティングサービスの競争が激しくなっているので、デベロッパは多くのイノベーションと料金の値下げという漁夫の利を享受している。多くのサービスが、自社プラットホームへのロックインはない、と宣伝しているが、引っ越しはそれほど簡単ではない。

それはまだ当分変わらないと思われるが、しかしOnline Cloud Importは、AWSからGoogleのCloud Platformへのデータの移送は、同社の“高性能なネットワークにより”容易である、と主張している。

このツールはGoogle Cloud Storageへ単純にデータを転送するだけでなく、バックアップのセットアップもする。また、ファイル作成日やファイル名などでフィルタリングして、特定のデータだけを移送することもできる。

また、当然かもしれないが、S3(など)からGoogleへ、という移送は行うが、その逆はサービスしてくれない。

Googleのデータインポートツールは前からあるが、ユーザフレンドリな、という形容詞を付けられるのは今回のが初めてだろう。10TB未満のデータ転送には、コマンドラインツールgsutilを使うことを、Googleは推奨している。またデータ量が数百テラバイトを超える場合は、ハードディスク本体ををGoogleのアップロードセンター(スイス、日本、インド、合衆国)に送るべきだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Cloud Platform–Cloud Storage上でHadoopを簡単に使えるためのコネクタを提供開始

かねてからGoogle Cloud StorageはHadoopに対応しており、デベロッパはデータをここに置くことによって、分散コンピューティングによる高度なデータ分析ができる。そして今日(米国時間1/14)Googleは、新たなコネクタをリリースして、Google Cloud Platform上でのHadoopの利用が、より容易にできるようにした。

クラスタやファシステムの管理をそのGoogle Cloud Storage connector for Hadoop(HadoopのためのGoogle Cloud Storageコネクタ)がデベロッパに代わって行うので、デベロッパは物理レベルの面倒な管理業務から解放され、データの処理に専念できる。

Googleが2003年に開発したGoogle File Systemは、今ではHadoopの土台だ。HadoopはApache Software Foundation(通称Apache)が管理するオープンソースの分散コンピューティング環境で、データをサーバのクラスタ上に分割分散して分散処理によるデータ分析を行う。今ではHadoopのまわりに、多様なソフトウェアやサービスから成るエコシステムが形成され、ClouderaやHortonworksなど多くの企業がそれを支えている。

Google Connector for Hadoopは、Googleの最新のクラウドストレージシステムColossusを使用する。また、シンプルなコネクタライブラリを使用して、Hadoopに直接Google Cloud Storageへアクセスさせ、データ処理を行わせる。

Googleは、このコネクタの利点をいくつか挙げている。HadoopのクラスタをGoogle Cloud Storageが一か所で管理するので、デベロッパはHadoopの使用をすぐに開始できる。Google本体のスケーラビリティを利用するので、可利用性がつねに高い。データのコピーを持つ必要がないので経費節約になる…つまり、バックアップ用にコピーを作るなどは、Google Cloud Storage自身が勝手にやってくれる。

今やHadoopは、ビッグデータ分析の分野における主流派だ。先月の記事でも書いたように、Hadoopは、Twitterなど、毎日ペタバイトのオーダーでデータを処理するインターネット企業にとって欠かせない技術だ。また一般企業でも、処理する情報量の爆発的な増大とともに、やはりHadoopを利用せざるをえなくなっている。

しかしHadoopを本格的かつ有効に利用するためには複雑な技術課題が多く、高度な経験知識をもった技術者を何人も必要とする。そこで今回のGoogle Cloud Storage Connector for Hadoop(Hadoop用のGoogle Cloud Storageのコネクタ)のようないわば‘仮想技術者’がいろいろ登場することによって、Hadoopを誰もが気軽に使えるものに、していく必要があるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))