文書補完機能の「Smart Compose」がGoogleドキュメントで利用可能に

米国時間11月20日、英国ロンドンで開催されたCloud Nextイベントで、Google CloudのThomas Kurian(トーマス・クリアン)CEOはG SuiteのGoogleドキュメント向けの新機能としてSmart Composeを発表した。AIを利用して文書作成を補助するものでGmailにはすでに導入されている。ただし新機能を使うためにはG Suite管理者がベータテストに登録する必要がある。対応言語は英語のみだ。

GmailのSmart Composeは、全世界で人々がタイプする文字数を毎週20億文字減らしている、とGoogleは言っている。私の経験でもこの機能は驚くほどうまくいっていて、公開以来改善を続けている(個人やユーザー全体の行動を学習して反映している)。同じ技術がGoogleドキュメントの長い文にどれほど適用できるかはまだわからないが、長い文も形式に沿っていることが多いので、アルゴリズムは有効に働くはずだ。

Googleが最初にSmart Composeを発表したのは2018年5月のGoogle I/Oデベロッパーカンファレンスだった。GoogleがSmart Reply機能のために開発したものと同じ機械学習技術を利用している。その後GoogleはSmart Composeを2018年7月からG Suiteおよび個人のGmailユーザーに公開し、後にモバイルアプリも対応した。

関連記事:GmailのSmart Composeで簡単に英文レターが書ける

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Google Docs, Sheets, Slides, SitesがMaterial Designへ装いを一新

Googleが今日(米国時間1/15)、Google Docs, Sheets, Slides, Sitesのアップデートで待望のMaterial Designを実装する、と発表した。同社はG Suiteアプリケーションのこのアップデートを昨年、Google Driveのデザイン一新でテストしていた。

なお、デザインは一新されるが、機能の追加や変更はない。機能的には前のままで、ピクセルが増えたり減ったりする。つまり、デザインのリフレッシュだけがアップデートの目的だ。

アップデートが完了してあなたが気づくのは、インタフェイスのフォントが変わっている; コントロールもやや変わった; 新しいアイコンがある; といったところだ。あちこちで、色も変わっている。以上が、すべてである。

Googleは新しいデザインの展開を今日、G SuiteのRapid Releaseスケジュール上のサブスクライバから開始し、その人たちは15日以内に新デザインを取得する。アドミンがやや臆病でScheduled Releaseのスケジュールに固執しているところは、展開は2月11日ごろになる。いつものように、無料ユーザーに関してGoogleは無言だが、でもまあ、来月中には新デザインになるだろう、と思うけどね。

GoogleはMaterial DesignへのアップデートをWebやモバイルアプリの多くに対して過去数か月間やってきた。その最新の例のひとつがGoogle Calendarで、今回G Suiteの生産性アプリケーションが加わると、ほぼすべてが完了する。最後には、Material Designのガイドラインもアップデートしてもらいたい。

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ブラウザーのURL欄に‘doc.new’とタイプするだけでGoogle Docsが新文書で立ち上がる

Google Docsが今日から提供する時間節約のためのテクニックは、DocsだけでなくSheets, Slides, Sites, Formsなどのヘビーユーザーに喜ばれるだろう。それは.newというドメインで、これらのサービスでこれを使うと、新しいファイルが一瞬にして作られる。

これまでのように、Google Driveへ行って、“new”ボタンをクリックして、それから、これから使うサービスを指定しなくても、たとえば“doc.new”とタイプすると新しいGoogle Docが開かれる。

Googleはすでにいろんな形の.newを登録しているから、たとえばdoc.newだけでなく、documents.newでもよい。

Googleのそのほかの生産性ツールでも同じトリックを使えるから、たとえばこんなものを使える:

  • sheet.new
  • sheets.new
  • spreadsheet.new
  • site.new
  • sites.new
  • website.new
  • slide.new
  • slides.new
  • deck.new
  • presentation.new
  • form.new
  • forms.new

(“www”はタイプしない。ドメインだけだ。)

Google Docsをよく使う人は、これによってかなり時間を節約できるだろう。ショートカットとして使うドメインをブックマークしておけば、いつもワンクリックで同じブランクドキュメントが得られる。

これが可能なのはGoogleが.newドメインを保有しているからで、そのサイト上でどんなサブドメインでも作れるのだ。

[アドレスバーにdoc.newとタイプするだけでG Docsが立ち上がるのは、まるで別世界だ。]

Googleがこのニュースをツイートしたのは木曜日(米国時間10/25)だが、感激したユーザーたちはすぐに、そのほかのドメインをリクエストし始めた。たとえばあるTwitterユーザーは、“drawingsもぜひお願いします”、と言っている。別のユーザーは、“email.newもぜひ”、とリクエストしている。

Googleはこれらのリクエストにまだ答えていないが、でも今後はもっといろんなのが、続々登場することだろう。

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GrammarlyがGoogle Docsでも使えるようになった、これで恥ずかしい文法間違いともお別れだ

GrammalyがGoogle Docsをサポートするようになった。ここ数年の間に、Grammarlyは優れた文法並びにスペルチェッカーの1つとして、市場でその名を上げている。だがChromeの拡張機能として、実質的にほぼすべての主要なオンラインツールやソーシャルメディアサイトときちんと統合されていたものの、これまではGoogle Docsは未対応のままだった。

何故ならGoogle Docsエディタは、そのリアルタイムコラボレーション機能のために、単純なテキストフィールドではないからだ。このためGrammerlyはそのサービスが動作するように少々余計な作業をしなければならなかった。拡張機能をインストールしたならば、今や他のWebアプリケーションと同じように機能するようになった(訳注:日本時間9月13日夕方の時点では、日本からアクセスする場合には、”Google Drive Not Supported”と言われてまだ動作しないようである)。

実際にはこの機能は、有料のプレミアムユーザーに対してベータ版として提供されていたのだが、今回全員に対して公開された。

GrammarlyがGoogle Docs上で動作するのを見るのは興味深い。実はGoogleも7月の時点で、独自の文法チェッカーをGoogle Docsに導入する予定だと発表していたのだ。ここでのGoogleの工夫は、基本的には、その翻訳ソフトウェアを支えているものと同じ機械学習技術を使って、ドキュメントの間違いをチェックするといるということだ。私の感想としては、Grammarlyは文法間違い(例えばピリオド、カンマの間違いとか)の恥ずかしさから、ユーザーを救ってくれるより包括的なツールを実際に提供してくれると思うが、Googleのツールはまだプライベートベータ版なので個人的にはまだ試すことができていない。

Grammerlyの有料プランは月額29.95ドルから始まるが、3ヶ月分あるいは1年分を前払いすることでディスカウントを受けることができる(さらに同社は定期的にその無料ユーザーに対してディスカウントを提案している)。月額が1メンバーあたり10ドル(最低3人の加入者)からスタートするビジネス向けのチームプランもある。

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(翻訳:sako)

急速に広まったGmail/Google Docsのフィッシング詐欺に対してGoogleが公式声明を発表

今日(米国時間5/3)の午後早い時間に、Google DocsとGmailのユーザーをねらう新種のフィッシング攻撃が現れ、急激に広まった。巧妙に偽装されたGoogleのURLをクリックすると、謎の犯人は被害者のGmailをすべて読めるようになり、そしてそのフィッシング攻撃を、被害者がこれまでメールを送った全員に転送する。

犯行は単純だけど悪質だ。あなたに以前メールを送ってきたことのある人、その人の連絡先リストにあなたも載っている人から、メールが来る。それは、あなたとの“共有ドキュメント”になっている。ボタンをクリックしてそのドキュメントを開くと、一見無害なページが現れる…URLを見るとGoogleがホストしているページだ。パスワードは要求されないが、そこにはすでにあなたのアカウント情報がすべて載っている。そのページは、“Google Docs”アプリケーションにあなたのメールと連絡先を読む許可を与えてください、と求めている。

しかし: その“Google Docs”アプリケーションは実際にはGoogle Docsではなく、そのように見せかけているだけだ。

ほかのチェックボックスはどれも正しいから、疑り深い人でも信じてしまう。でも、“allow”をクリックした途端、万事休す!…謎の犯人はあなたの受信トレイにアクセスして、そのクリックベイトを、あなたの連絡先リストの全員に転送する。

Googleによると、その攻撃はすでに撃退したし、“再犯を防ぐ努力をしている”そうだ。

Google Docsは、こんなツイートをポストした:

[フィッシングメールに関するGoogleの公式声明: Google Docsを偽装するメールからユーザーを保護する措置を講じました。犯人のアカウントを無効にしました。偽装ページを削除し、アップデートをSafe Browsingと弊社の対策チームにプッシュしました。この種のなりすましの再発を防ぐ措置を講じております。Gmailでフィッシングメールを受信された方は、ぜひGoogleにご一報ください。]

今回の特定の攻撃に限っては、Googleの努力で停止した、ということだ。でも、類似犯が今後続発する可能性もある。Googleは今、この犯行のタイプ(コンセプト)そのものをブロックする努力をしている。でも、それが実現するまでは、知らない人や会社などからのGoogle Docsの共有リクエストには、十分に注意しよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

警報:Google Docフィッシング拡大中――PSAは連絡先全員に偽の招待メールを送る

Googleドキュメントを利用したフィッシングが数時間前に発見された。感染が急速に拡大しつつあるので十分な注意が必要だ。Googleも対策を取ろうしているが、とりあえずGoogleドキュメントへの招待にはスーパー警戒して欲しい。このフィッシングにひっかかると(他の点では非常に注意深いユーザーが大勢ひっかかっている)連絡先リストに載っている全員に偽の招待が送信されてしまう。

現在判明しているのは以下のような点だ。

  • メールの招待リンクをクリックすると本当にGoogleが管理しているページに飛び、Googleアカウントのリストが表示される。
  • アカウントを選択すると“Google Docs”という名前のアプリが表示される。フィッシング側はどういう方法でか偽アプリに“Google Docs”という名前をつけることに成功したらしい。アカウントの許可を求めてくる。
  • ユーザーが“ALLOW”ボタンをクリックすると同時に、偽Google Docsはユーザーのメールを読む権限が与えられる。フィッシング側はユーザーが過去に一度でもメールを送った相手に偽の招待を送り始め、フィッシングを拡散しようとする。

“Google Docs”のリンク先は実際にGoogleがホストしているのでたいへん巧妙な手口だ。予めこの手口を知っているのでなければ事前にフィッシングに気づくのは不可能に近い。

Hack ClubのZach Lattaがトリックが作動するもようを下のビデオに記録しているので読者諸氏は自分でテストするには及ばない。

感染しているか知るには? 感染していたらどうすればよい?

Googleのアカウントに接続しているアプリのパーミッションをチェックしよう。“Google Docs”という名前のアプリがあってはならない。本物のGoogle Docsはアプリではない。本物はデフォールトでユーザーのアカウントにアクセスする権限を持っている。“Google Docs”というアプリがあったらクリックして「削除」ボタンを押して削除すること。

アップデート: 本物のGoogle Docsのツイッターがフィッシング攻撃が行われていることを認め、対策が取られるまで偽のメールを受け取ってもURLを「クリックしないよう」注意を呼びかけている。

取材続行中…

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleのG Suite(元Google Apps for Work)がチームワークのための機能を充実、Slackの統合もあり

gsuite-docs

GoogleのG SuiteGoogle Apps for Work)が今日(米国時間10/19)、小さいけど気の利いたアップデートを二つ発表した。今回特別のテーマはないけれども、だいたいのところは、大企業における既存のワークフローのサポートをより充実し、各アプリケーションの機能もGoogleの最新技術(とくに機械学習)によりアップする、というものだ。

仕事をほかの人に割り当てることの多い職場にいる人は、これらのアップデートのうち、最初の新機能に喝采を叫びたいだろう。たとえば“Mathew to create a document with all the upcoming earnings”(決算報告のドキュメントはマシューが作る)、とタイプすると、Docsは自動的に、アクションアイテムを作ってそれをマシューに割り当てるよう示唆する。ただしそのアクションアイテムを実際に作るのは、あなただ。

この自動化機能はデスクトップのDocsのみだが、マニュアル(手作業)による割当はデスクトップとモバイルのDocs, Sheets, Slidesでできる。仕事の割当は、その人にメールで行く。

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また、どのアクションアイテムが自分に割り当てられているか、どのドキュメントを見なければならないかが、簡単に分かるようになった。ファイルの上にバッジが表示され、そこに、それに付随するアクションアイテムと、他の人があなたのファイルに対して行った未解決の示唆が表示される。

Google Formsのアップデートもある。Googleお得意の機械学習を利用して、このサービスをやや使いやすくしている。Googleが示している例では: 今度の会社のイベントでは全員が会社のロゴ入りTシャツを着るので、みんなにそのサイズを尋ねるためのフォームを作りたい。すると、その質問をタイプするだけで、答えの項目が提案されるのだ(下図)。

また、今度からFormsでは、記入者にファイルのアップロードを求めることができる(ただしドメインを共有している者同士のみ)。

formautosuggest

そしてSlackを愛用している企業にとって嬉しいのは、Googleの生産性アプリケーション(G-Suiteの一連のアプリケーション)がSlackの会話に統合されたことだ。Slackのメッセージボックスの横の+ボタンをクリックすると、メニューが出るので、そこから、新しいドキュメントを作ったり、Google Driveからファイルをインポートしたりできる。

生産性アプリケーションに機械学習の機能を導入することでは、Microsoftも、Googleに負けたくないと頑張っている。長年退屈なプロダクトだったMicrosoft WordとGoogle Docsも、今では人工知能と高度なアナリティクスを装備して、ユーザーの関心を喚起し、フレッシュに若返ろうとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleドライブの検索機能がよりスマートになった、Google Docsも地味に改良

google_drive

Googleドライブの検索ボックスが、アップグレードにより、更にGoogle検索のように振る舞うようになったことを、今朝Googleが発表した。改善に含まれるのは、検索語に対する修正提案を表示する自動修正機能や、自然言語処理に対するサポートなどだ。これが意味することは、日常使うような言葉を使ってドライブ上の検索を行うことができるようになったということだ。

自然言語処理の追加は、ウェブサービスやアプリとの対話に音声を使った検索が増えていることを思い出させるし、Googleドライブが後日狙っている広範な音声支援の先触れである可能性もあるだろう。とはいえ当面はタイピングの代わりに音声-テキスト入力を使用するときに便利、ということになりそうだ。

オートコレクト

自然言語処理(NLP)を利用すれば、以下のようなことを喋ることでGoogleドライブを検索できるようになるだろう「去年の12月の予算スプレッドシートを見つけて」、「Anissaのプレゼンテーションを見せて」。Googleは新しいクエリ方法の利用法の例を示して説明している。この機能は時間と共に改善されて行くので、頻繁に利用すればするほど、より結果が正確になるとGoogleは言っている。

これらの大きな変化に伴い、Googleドキュメントもユーザーからのフィードバックの要求に基づいて、幾つかの調整を受けている。手始めは、ドキュメントをマルチカラムにすることができるようになったことだ。これは「表示形式」の新しい「列」オプションを選択することで可能になる。そして、Googleドキュメントが非Googleファイルを開いたときに、自動的にドキュメント、スプレッドシート、スライドに変換して編集できるようになった。オリジナルのファイルには「変更履歴」メニューからアクセスできる。

改良された検索インタフェースと一緒に、これらの機能も世界中のすべてのユーザーが今日から利用可能になっている。もしまだ見ていないなら、ほどなく使えるようになる筈だ。

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(翻訳:Sako)

HTML5はこれからのWindowsか?、普遍的なアプリケーションの普遍的な開発/利用ベースとして

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[筆者: Paul Stannard](SmartDrawのCEO)

1990年代の初めには、MS-DOSからWindowsへという重要な移行が起きた。MS-DOS上の人気アプリケーション、Lotus 123やWordPerfectなどは、この地殻変動に対応できず、市場から姿を消した。Microsoft WordとExcel for WindowsがLotusやWordPerfectの座を奪い、ワードプロセッサーと表計算ソフトの分野でトップになった。ソフトウェアのそのほかの分野でも、同様の移行が生じた。

1990年5月にWindows 3.0がリリースされたとき、その革命が始まった。それは、5年という短い期間に、世界中の企業の、何百万台ものコンピューターで、DOSのプロンプトをアイコンやマウスで置換した。

Windows 1.0がリリースされたのは1985年だったが、アプリケーションメモリの640Kという制約と、とても遅いプロセッサーのため、本格的なアプリケーションをその上で使うのは無理だった。Windows 3.0がメモリ640Kの壁を破り、Intelの80386プロセッサーがスピードの限界を上げてから、ついにゲームが始まった。

WindowsのUIと、640Kという拘束衣が破られたことにより、オペレーティングシステムやユーザーインタフェイスだけでなく、日常的に使われるアプリケーションにも新しいスタンダードが生まれ、そして広まった。

Webブラウザーの中で動き、データをクラウドに保存するクラウドベースのアプリケーションは、今多くの人が使っているデスクトップ環境を大きく上回る利点を持ち、同様の移行を起こすだろうか? 実は、クラウドベースのアプリケーションの到来と、30年前のWindowsの到来は、互いに似ている点が少なくない。

クラウドベースのアプリケーションのアドバンテージ

私はごく最近、クラウドベースのアプリケーションを使い始めたばかりだが、たちまちファンになった! この川を渡ってしまったら、もう戻る気にはならない。どうしてか? 自分のアプリケーションとそのデータを、どんなコンピューターやどんなデバイスからでも、そしていつ何時(なんどき)でも使える。それは、ものすごく便利だ。これまでは、自分のメールを見るためには会社へ行って自分のコンピューターの前に座り、そのコンピューターの上にあるメールソフトを起動する必要があった。私も15年前までは、そんなサラリーマン生活をしていた。クラウドベースのアプリケーションがなければ、ドキュメントの操作に関しても同じだ。

HTML5が強力なアプリケーションをブラウザーに持ち込む

クラウドベースのアプリケーションのアドバンテージがそこまで強力なのに、なぜ私は、始めるのが遅かったのか? 同じ理由で、Windows 3.0の前には誰もWindowsアプリケーションを使わなかったのだ。それらは、ごみだった! 初期のWebアプリケーションは、それらがリプレースしようとしているデスクトップアプリケーションのコピーのようなものだった。Google DocstとGoogle Sheetsが最初無料だったのは、WordやExcelにはかなわないからだ。

HTML5はスタンダードを提供する … それにより高度なアプリケーションの構築が可能になり投資の対象にもなる。

しかし、昨年あたりから状況が変わってきた。1990年にWindows 3.0がWindowsへの移行の契機になったように、HTML5スタンダードの採用が広まり2014年には公的な規格がリリースされたことにより、それと同じような革命が始まっている。今では、デスクトップアプリケーション並に強力なWebアプリケーションを、書くことが可能だ。Microsoft Wordのブラウザーベースのバージョンは、ルックスも動作もWindowsバージョンと酷似している。

HTML5はHTMLとCSSとJavaScriptにスタンダードを提供する … それにより高度なアプリケーションの構築が可能になり、十分に投資の対象にもなる。

それはファイルへの普遍的なアクセスだけではない

ドキュメントにどんなデバイスからでもアクセスできるだけなら、アプリケーションの出番はない。Dropboxは、ファイルを複数のデスクトップPCでシンクする(同期化する)ソリューションを提供し、その後ほかのデバイスでもそれができるようになった。Dropboxは、アプリケーションを特定しない。ファイルを読むアプリケーションが、ユーザーのデバイスにあるだけでよい。たとえば職場でWordのファイルを保存し、家の自分のコンピューターの上のWordでそのファイルを開けばよい。

Microsoftの、Officeのアップデートも、これと似たやり方だ。そのOneDriveと呼ばれるプロダクトはDropboxに似ていて、Office 365の有料会員になるとOfficeのネイティブアプリケーションを複数のコンピューターにインストールできる。基本機能だけのOfficeアプリケーションなら、今ではWindows, Mac, iPad, それにAndroidにもある。Office自体にもクラウドベースのバージョンがあって、それはブラウザーの中で動く。無料だけど、ネイティブアプリケーションの機能の一部がない。

クラウドベースのアプリケーションのアドバンテージがそこまで強力なのに、なぜ私は、始めるのが遅かったのか?

どのデバイスからでもファイルにアクセスできることは、アプリケーションがブラウザーで動かずに各機の上にあることを擁護する理由になるだろうか? それとも、それはまだ道半ばか? 私の個人的な考えとしては、それは道半ばだ。アプリケーションがどのマシンの上にもインストールされていなければならないことは、“どんなデバイスからでも”というクラウドのアドバンテージを大きく制約している。自分のコンピューターにそのアプリケーションがない人と、そのドキュメントを共有しなければならない場合、困ったことになる。だから今の、データはクラウド、アプリケーションはネイティブ、というハイブリッドな形は、いずれ、データもアプリケーションもクラウド、という形に変わり、ますます多くの人がそのメリットを享受するだろう。

クラウドベースのアプリケーションの採用で世界が一変するか?

WindowsやMacのデスクトップからクラウドベースのファイルシステムへの移行は、25年前のWindowsの採用と同じぐらい、急速に進むだろう。機能が完全に揃ったアプリケーションをブラウザベースのアプリケーションとして提供しないソフトウェアベンダ、ブラウザーバージョンはごく一部の機能しかない、というベンダは、市場を失うおそれがある。

MicrosoftのWord, Excel, PowerPoint, それにOutlookを、OneDrive+Office 365という形で提供するやり方は、まさに上記のやり方だが、その、ネイティブプラットホームにこだわるやり方は、そのうち限界にぶつかるはずだ。

でも、そのほかのアプリケーションが、その隙(すき)に乗ずるかもしれない。人気の高いんグラフィクスアプリケーションのVisionやPhotoshopも、完全な移行を成し遂げていない。Accessなど単純なファイルマネージャーも、やはりそうだ。

デスクトップからクラウドベースのアプリケーションへの移行はしたがって、デベロッパーにすばらしい機会を提供し、マーケットシェアをこれまでのマーケットリーダーたちから奪っていくだろう。それは、落ちこぼれになりたくないと願っている今現在の勝者にとって、深刻な脅威にもなる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleフォームがアップデート―アドオン、カラー・テーマ、通知など新機能多数

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Googleフォームは素早くアンケートを作り、回答を収集、分析するのに便利なツールだが、今日(米国時間2/10)、大きなアップデートがあった。 テンプレートのサポートから新しい分析オプションまでフォームに多くの新機能が付け加えられた。

Googleフォームの前回のアップデートは主としてデザイン回りで、ユーザーはアンケートにロゴ、ビデオ、GIFアニメなどを追加できるようになった。

今回のアップデートで、Googleはよく使われるアンケートのテンプレートを使えるようにした。これには顧客アンケート、小テスト、イベントへの参加申し込みなどGoogleフォームがよく利用される場合の標準的書式が含まれている。これまでユーザーがフォームを開くといきなり編集画面が表示され、新しいアンケートを作りたい場合はゼロから書式を編集する必要があった。新しく用意されたテンプレートはこうしたユーザーの手間を大幅に節約してくれる。

また、フォームにはドキュメントやスプレッドシートと同様に、アドオンとGoogle Apps Scriptsがサポートされるようになった。新しいフォームでは、たとえば、Form PublisherChoice Eliminatorg(Math) for Formsといったサードパーティー製のツールをフォーム画面から利用できる。

Googleはアンケート結果の分析にも新機能を追加した。たとえばGoogle Apps for Workや教室でフォームを利用する場合、アンケート作成者は誰がアンケートに回答ずみか簡単に調べることができる。その結果によって、さらに「未回答を注意するメールを送信する」というオプションも使える。

IndividualResponses

ユーザーはフォームのエディター画面から個別の回答をチェックすることができりるようになっている。上のGIFのスクリーンショットのように、フォームを通じて特定の個人に対してリアルタイムでコミュニケーションすることもできる。

〔日本語〕現在の日本版Googleフォームで新機能を利用するには明示的にアップデートする必要がある。ただヘルプはまだ日本語化されていない。

この記事のGIFスクリーンショットをテストするには「新しいフォームを利用する」をクリックしてForm Test{Test Questions}を表示させる。アドオンを利用するにはフォーム・エディター右上隅のメニューを開き、「アドオンを取得」を選択する。通知や数学テスト作成などのプロダクトのリストが表示されるので必要なアドオンをインストールする。フォーム・エディターのトップ中央左側のアイコンをクリックして必要なアドオンを選択、数学テストであればg(math)アドオンを開いて「グラフ作成」などの機能を利用する。またForm Publsherを利用するとアンケート回答者がフォームを開いたときに予め用意したドキュメントやスプレッドシートを表示させることができる(現在説明は日本語化されていない)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Dropbox、高度な生産性ツール、Paperを予約受付中―Googleドキュメントに対決

2015-10-16-dropbox-paper-1

Dropboxは非常に人気の高いウェブサービス、Googleドキュメントと真っ向から対決するつもりのようだ。 同社が発表したDropbox Paper 〔日本語で予約受付中〕はブラウザ内で共有が可能な生産性ツールのプラットフォームだ。ユーザーはこれらのツールを使ってブラウザ内でリアルタイムで文書を処理し、Dropboxに登録された連絡相手なら誰とでも共同作業ができる。機能と操作方法を簡単に見ていこう。sakuradrops2&

Dropboxユーザーはファイル名をテキストで入力するだけでPaperのファイルを作成できる。これはGoogleドキュメントと同様だが、 GoogleやQuipの場合、リッチ・テキストの編集機能はかなり限られている。文書を望みのスタイルに整形したければ、ユーザーはワープロソフトの力を借りねばならない。ある意味でこれはEtherpadの遺産だ。

画像やビデオを挿入したい場合、ユーザーはDropbox内からウェブを検索して文書内に直接リンクを埋め込むことができる。 Paperはリンクを解析して自動的に画像やビデオに変換する。この機能はYouTubeビデオやSoundCloudの音楽など多数のサイトで有効だ。

ユーザーはtodoリストを作成し、他のユーザーの協力が必要な場合「@ユーザー名」で指定してフィードバックを求めることができる。他のユーザーは指定されたパラグラフにコメントを書き込むことができる。

この3月にDropboxがPaperをテストし始めたことを最初に発見して記事にしたのはわれわれのPerez記者だ。PaperはDropboxが昨年春にクラウド生産性ツールのスタートアップ、HackPadを買収した成果だ。その後ウェブにはこのツールの機能の一部をテストすることに成功したレポートも現れた。

私はPaperをGoogleドキュメントのライバルになると書いたが、他の文書へのエンベッド機能などGoogleのプロダクトがとは異なる面も多い。Paperはむしろサードパーティーがさまざまに拡張していくことを期待した巨大なホワイトボードのようなものだと思う。Paperが登場しても、Googleドキュメントがすでに大量に使われており、特にプレーン・テキストで素早くドラフトを作成するときに重宝されていることには変わりがないだろう。

つまりGoogleドキュメントのユーザーが大挙してPaperに乗り換えるかどうかは不明だ。ドキュメントの機能はシンプルだが、多くのユーザーにとってこのシンプルな機能で十分であり、Paperの高度な他文書エンベッド機能は必要とされないかもしれない。現在のところPaperはまだ一般公開されていない。Dropboxユーザーは順番待ちリスト(日本語)に登録することができる。

  1. dropbox-paper-2.jpg

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleドライブがダウン、そんなバカな!(復旧済み)

harddrives

アップデート:全サービスは復旧し、Google広報担当者から以下の声明文が本誌に寄せられた。

Googleドライブ、ドキュメントエディター、およびClassroomは、影響を受けたユーザーの99.5%については西海岸時刻午後1:01に、残る0.5%は午後2:10に復旧した。問題発生中、当社の最優先事項はサービスの復旧だった。現在はサービス停止の原因に注意が向けられている。当社の予備診断によると、コードプッシュが広く展開された際にテスト中と異なる挙動を示したためとみられている。影響を受けた方々には、この問題が起こした混乱についてお詫びする。現在当社の企業ユーザーに与えた影響を計算中であり、適切なSLAクレジットを発行する予定である。全詳細は追って当社のインシデントレポートにて報告する。

OMG OMG OMG OMG OMG.

もし今日(米国時間10/9)、Googleドライブとそこにファイルを保存しているアプリの動きが少し不安定だと感じたなら、それはあなた一人ではない。Googleはアプリステータスページを更新し、現在報告された問題を調査中である旨が表示されている。

Screen Shot 2015-10-09 at 12.17.38 PM

表示は「サービス停止」となっており、〈完全に〉ダウンしているものはない。しかし、一切読み込みもされない。

Screen Shot 2015-10-09 at 12.23.59 PM

//platform.twitter.com/widgets.js

私の個人的体験によると、上記サービスの動作は異常に遅く、ファイルは全く読み込まれない。個人アカウント、ビジネスアカウントいずれもだ。

だから、そう。日々の教訓。常にローカルであれ。

Screen Shot 2015-10-09 at 12.28.23 PM

本誌はGoogleに追加コメントを求めているので、情報が入り次第続報する予定。

アップデート:地獄は終っていないが、私のところは万事オーケー。しかしTwitterは上を下への大騒ぎが続いている。

Screen Shot 2015-10-09 at 1.33.47 PM

//platform.twitter.com/widgets.js

Screen Shot 2015-10-09 at 1.21.47 PM

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google DocsがMicrosoft Wordの変更記録機能をサジェスト編集でサポート、Wordとの互換性がアップ

Googleは今月初めに行ったデベロッパカンファレンスGoogle I/Oで、同社の生産性アプリケーションのスイート…DocsとSheetsとSlides…の大型アップデートを発表した。そのときのメインフィーチャはQuickOfficeの統合で、これによりMicrosoft Officeのドキュメントをオンラインで容易に編集できるようになった。今日(米国時間7/25)Googleは、それらのアップデートの一部をブログ記事で再び紹介するとともに、WordからDocsへの移行をなお一層容易にする新たな仕組みを、Google Docsに導入した。

複数の人たちとOfficeのファイルを扱う機会の多い方は、それの、変化を記録する機能をよくご存知だろう。しかしこれまのGoogle Docsは、この機能が完全でなかった。この前Googleは編集内容をサジェストする(提案する)機能を発表したが、今日からは、Microsoft Word上で記録されている変更をサジェストに変換できるようになった。

これは一見するとマイナーなアップデートに見えるかもしれないが、日常の仕事で文書を編集するときには、変更記録機能をたよりにしつつ仕事をすることが多い。Googleにも独自のそれがあることはあるが、Word的に編集履歴を記録できないので、Docsは使えないと判断する企業が多かった。しかしこれからは、それらがサジェストに含まれることにより、それらをめぐる同僚とのコミュニケーションや共有が、簡単にできるようになった。

サジェスト編集機能をonにするには、メニューバーの[View]メニューから[Mode]サブメニューへ行って[Suggesting]をセレクトする。すると、その後の編集はすべてサジェスト編集になる。”can comment”(コメントできる)でドキュメントにアクセスしている人も これからはサジェストができ、そして”can edit”(編集できる)の人はそれを受け入れたり拒絶したりできる。

これまでGoogleがDriveに対して行ったアップデートを詳しく知りたい人は、ここを訪ねてみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iPad版Officeから遅れること1ヵ月、GoogleがiOS版生産性アプリを公開

Googleは、iOS用Google DocsおよびGoogle Sheetsの単体アプリを公開し、Slidesも近く公開予定だ。これらの生産性アプリは、従来Google Drive内のアプリとしてiPhoneおよびiPadから利用できた。文書、スプレッドシート、およびプレゼンテーション用の各エディターは、カリフォルニア州マウンテンビューのクラウドサーバーにあるGoogle Driveに保存されたファイルを作成、編集できる。

今のところ各アプリは、Google Driveのアプリ内エディターおよびビュワーと基本的に同じものと思われるが、即ちそれは様々なフォーマットの文書を作成、変更するために必要なものがすべて提供されていることを意味している ― Microsoft Officeのコンテンツを含め。このタイミングは興味深い。MicrosoftがOfficeアプリ一式をiPad向けに公開したのはつい1ヵ月前だ。Googleは、これらの単体アプリにオフラインでも利用できる機能を追加しているため、ネット接続がなくても使用できる。

統合アプリから機能を切り出し、特定目的のソフトウェアを複数作ることに力を入れる大企業が増えていることは興味深い。例えばFacebookは自社アプリでこれを進めており、それを会社の方向性であるとしている。

アプリはGoogle PlayおよびApp Storeで公開されており、Googleは今後しばらくの間、Driveアプリで「作成」ボタンを押すと、単独アプリをダウンロードするよう案内して、移行を促進する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Googleドキュメントにアドオンストアがオープン―ラベル印刷やテレカン運営など便利ツール多数

Googleは今日(米国時間3/11)、Googleドキュメントの表計算ワープロにアドオンストアをオープさせたことを発表した。デザインはChromeのウェブストアに似たこのストアに登録されているアドオンは現在50種類ほどだが、今後増えていくという。

Googleによれば、このアドオンストアはGoogleアプリに標準で装備されていない機能をユーザーが手軽に使えるようにするためのものだという。

今回のローンチにはAveryのラベル印刷アドオンが含まれている。これを利用するとGoogle表計算に入力されたデータからAveryの宛名ラベルに印刷ができる。もうひとつ非常に便利なアドオンはEasyBibのBibliography Creatorだ。MLA、APA、シカゴ・スタイル・マニュアルなどの各フォーマットで 論文の参考文献リストを作成するのに多大の時間を費やしている学生や研究者にとってGoogleワープロの価値が飛躍的に高まった。MailchimpアドオンはカスタマイズされたメールをGoogleワープロから送信できる。Letter Feedは文書の変更履歴を管理する。PandaDocは文書に電子署名を加える。Uberconferenceは会議ツールとGoogleワープロを連携させる。

アドオンストアはGoogleドキュメントのメニューバーの「アドオン」からアクセスできる。現在はワープロと表計算だけがサポートされているが、プレゼンテーションとフォームのストアも近くオープンするという。〔日本では「文書(ワープロ)」でアドオンが利用できる。スプレッドシート向けアドオンもインストールは可能だが、まだメニューに「アドオン」がサポートされないので起動できない。〕

下のスクリーンショットはUberConferenceを起動したところ。このアドオンはテレカンファレンスをGoogle文書内からワンクリックで開始できる。UberConferenceのハングアウト向けアプリと同様、会議参加者がアカウントを持っていない場合、このアプリは文書内から自動的にアカウントを作成する。電話のインターフェイスはGoogle文書の右サイドバーに表示される。

今回のアドオンはGoogleに招待されたデベロッパーによって開発されたが、今後は一般デベロッパーもストア向けにアドオンを開発できる。ただし当面はGoogleによって承認される必要がある。Googleではすべてのアドオンを審査してホワイトリストに加えるという。

アドオンはGoogle Apps Script(JavaScriptの一種)で書かれており、開発は容易だということだ。.

Googleはドキュメントのアプリの周囲にデベロッパーのエコシステムを作り上げたいようだ。大局的に見れば、MicrosoftがOfficeのオンライン化に真剣に取り組み始めたことに対応して、Googleドキュメントの競争力を一層高める必要を感じているのだろう。デスクトップのOfficeユーザーの多くはExcelやWordで多数のアドオンが利用できることを大きな長所と感じている。 Avery も以前からWord向けに宛名ラベル印刷ツールを提供している。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Microsoft曰く: Google Docsは仕事の生産性が落ちる危険なギャンブル

Bing、Scroogledと来て、Microsoftによる次のGoogle毀損キャンペーンはGoogle Docsに対する攻撃だ。MicrosoftのOffice担当シニアプロダクトマネージャJake Zborowskiが今日(米国時間5/10)、Docsを貶めるブログ記事をなんと二つもポストした。ひとつはドキュメントの正確さを問題にし、もう一つはユーザたちの証言をもとに、Google Docsは完成度が低いと論じている。

今週の初めにOffice 365担当のマーケティング部長Michael Atallaとチャットしたときには、その中で実際に”Google”の名前が言及されることはほとんどなかった。しかしZborowskiの場合は、藪をつつかなくても蛇がぞろぞろ出てくる。“OfficeのファイルをGoogle Appsに変換することはギャンブルだ”、と彼は書いている。“Microsoft OfficeとMicrosoft Office Web Appsを使えばOfficeのファイルを安全に作成し共有し編集できるのに、なぜOfficeファイルをGoogle Docsに変換するというギャンブルを冒すのか”。

Microsoftは、Webだけでなくタブレット上でもそうだ。と主張する。GoogleのタブレットアプリQuickofficeは、文書の変換をけっこううまくやってくれるが、しかしもちろん、Microsoftが示す例では違う(下図)。

では、最新のChromeドキュメントビューワはどうだろう? Zborowskiに言わせると、これも危険なギャンブルだ: “Googleが提供する最新のギャンブルは、同社のファイルビューワでMicrosoft Officeの文書を見ることだ。しかしこれすらも、リスクの大きすぎるギャンブルだろう”。

ブログ記事に添付されているビデオの中では、登場人物が、Docsにスイッチしたために昇進の機会を失っている:

二つ目の記事”Office is a team player”(Officeはチームプレーヤー)でZborowskiは、Google Docsには多くの重要な機能がどれもない、と主張している。何人かのMicrosoft Officeユーザが、彼に代わって証言している:

Officeはバージョンアップのたびに便利な機能がいくつも加わる。その中には2010年のペーストオプションのようなささやかなものもあれば、ExcelのFlash FillQuick Analysis のような重要な省力省時間機能もある。Officeは機能がとても充実しているので、仕事の生産性が高い。対してGoogle Docsでは、いろんなことを自分で工夫して実現しなければならない。時間もかかるし、ときにはそのためにサードパーティ製のツールを見つけなければならないこともある。

“Google AppsからOffice 365に切り替えたことによって、社員たちの自発的な協働体制が実現した。会社のどの部門でも、良い結果が得られている”[続きを読む]

– Andy Springer, Director, Rookie Recruits

これらと並行してMicrosoftが立ち上げたwhymicrosoft.comには、もっと多くの証言やスクリーンショットなどがある。これらのブログ記事を読んでもまだGoogle Docsへの乗り換えを検討している人たちに、とどめを刺すためだ。

この第二のブログ記事には、こんなビデオがある:

これらのGoogle Docs/Driveやっつけ作戦は、もちろんGoogle I/Oというタイミングをねらっている。とくにQuickofficeは、Microsoft Web Appsの強力な代替製品のベースになる重要なプロダクトだ。今は確かに、Microsoftが言うように、機能はMWAの方がGoogleのツールよりも充実している。しかし来週の水曜日(Google I/O)には、ベースであるQuickofficeの上に乗るものが、いろいろ発表されるのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))