GoogleとFordが自動運転車の開発と生産で提携か…とくに“生産”をFordが担当するらしい

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Yahoo Autosの記事によると、GoogleFordがジョイントベンチャーで自動運転車を開発し生産する、そしてそのことを、来月ラスベガスで行われるConsumer Electronics Showで発表するそうだ。テクノロジ業界と自動車業界、両世界の大物同士のパートナーシップだ。

Googleのスポークスパーソンは、同社のコメントは何もない、と述べた。今、Fordにも問い合わせ中だ。

Yahoo Autosの記事では、GoogleはFord一社に縛られるわけではなく、自動運転車の技術に関心のあるほかの自動車メーカーと協働してもよいらしい。

でもGoogleとの提携を最初に発表したFordには、それなりの先行利益があるのだろう。Mercedes-BenzやBMW、Volvo、Teslaなどのライバルはいずれも独自に、自動運転車を売り出そうとしている。2014年の1月のCESでFordのCEO Mark Fieldsは、どこかが最初に自律的な自動車を5年以内には発売するだろう、と述べた。

上記記事によるとこのジョイントベンチャーは、Fordから完全に独立の企業体とし、自動運転車が事故などを起こしたときに責任がFordに及ばないようにする、という。今現在は、自律的自動車に関して法律も規制も何もないから、このあたりが、前から厄介な問題なのだ。でも、VolvoとMercedes-BenzとGoogleの三社は、それぞれ別々に、自律的自動車の事故に関して責任を負う、と明言している。

一方Googleは、Fordとのパートナーシップで、自律的自動車の実際の生産に関する費用やもろもろの面倒から解放される。個人や運輸交通企業が導入するときの法的手続きなどなども、Fordの方が得意だろう。Googleの協同ファウンダSergey Brinは、トップクラスのOEMたちと提携したい、と言っていた。何もかもGoogleがやるのではなく、生産に関してはパートナーを見つける、という意味だ。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Google自動運転車の10月度月次報告:事故ゼロ、ハロウィンは役に立つ

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Googleは今日(米国時間11/2)、自動運転車月次報告書を公開した。良いニュースは、事故がなかったこと。そして、彼らがどうやってソフトウェアを訓練しているかについてチームが共有した内容が興味深い。

どうやらハロウィンが大いに役立ったらしい:

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ハロウィンは特別な学習を行うために最適の機会だ。今週は数多くの悪霊やスーパーヒーロー、ロボットまでもが、Google周辺を家族と共に走り回っていたので、われわれは駐車している車の近くをうろうろするよう彼らにお願いした。これはわれわれのセンサーとソフトウェアにとって、小さな子供たちがあらゆるおかしな形や大きさと奇妙なコスチュームでいても、認識できるようにするための特別な練習になった。

われわれは車に、子供の近くでは特に注意深く運転するよう教えている。センサーが近くに子供 ― 仮装していてもいなくても ― がいることを検出したとき、ソフトウェアは彼らが普通と異なる行動をすることを理解している。子供の動きは予測が難しく ― 突然道路に飛び出す、歩道を走る ― 駐車中の車の陰に容易に隠れてしまう。よってうちの車たちは、もし子供たちが大好きなアナ雪のキャラクターに紛していることをちゃんと理解できなかっとしても、やはり万全の注意を払っている。

走行距離と走行地域に関する最新情報も掲載されている:

– 23台のLexus RX450h SUVが公道を自動運転中。カリフォルニア州マウンテンビュー:19台、テキサス州オースチン:4台
– 25台のプロトタイプが公道を自動運転中。カリフォルニア州マウンテンビュー:21台、テキサス州オースチン:4台

2009年のプロジェクト開始以来の走行マイル数
“Autonomous mode”はソフトウェアが車両を運転し、テストドライバーはマニュアル制御装置に触れていないことを意味する。
“Manual mode” はテストドライバーが運転していることを意味する。
– Autonomous mode: 126万8108マイル
– Manual mode: 93万8621マイル
– 現在、週平均1万~1万5000マイル公道を走っている

報告書は実に興味深く、この未来的だが達成可能なプロジェクトがどれほど雑雑であるかを垣間見ることができる。彼らは自動運転中に「ドライバー」の注意を保つ方法について説明している。これは業界全体の懸念事項だ。車の中でカバンの中から携帯電話を取り出そうと身を乗り出す人の例が挙げられており、これは自動運転がいくら正確であろうとも私を脅えさせる。教訓? 人々は車を信頼している。これは、少なくともテストドライブに参加したボランティアたちはそうだという意味だ。彼らは全員Google社員だから、当然だが。

それは何一つとして簡単なことではない、なぜなら ― 運転を楽しむ人たちもいるから。Googleはこのテクノロジーが通勤に最適であることを説明している。それは間違いなく退屈なドライブである。われわれは今後も報告書を読み続けるので、みなさんは道路に注意を払い続けていただきたい。

ありがとう。

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[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleの自動運転車、オースチンでは完全無人運転をテスト

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Googleは、オースチンにおける自動運転車のテストを開始する旨、6月にアナウンスしていた。そして今回のテストは、内容的にも進化したものとなるらしい。テスト環境となるテキサス州は、自動運転車を法律で認める5番目の州となる。

Googleによると、今回のテストで用いる2人乗りGoogle Carには、安全ドライバーは乗車しないのだそうだ。

各都市にはそれぞれケアしなければならない事情があるもので、記者会見などでもその点が話題にのぼることは多い。オースチンでは「飛び出してくる鹿に対応できるのか」という話が出たらしい。

Googleの自動運転車部門のビジネスオペレーション部門のトップであるJennifer Haroonは「問題ありません」と述べたとのこと。

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問題ないのなら良かった。おそらくは鹿が飛び出してきても、その鹿を避けて走ることができるんだろう。こうした話題がのぼるということは、オースチン市民はきっと鹿のことが大好きなんだろう。それも良い話だ。

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なお、これまでGoogleの自動運転車は、公道を走る際には安全ドライバー(英語ではsafety humanという)が同乗していた。つまり人の力で路上の物体(鹿など)を避けることができていたわけだ。また、安全ドライバーが空腹を感じたり(もしかするとドライブスルーのテスト?)したときにはマクドナルドに立ち寄ったりすることもあった。オースチンでは人の乗っていない、「本当の自動運転車」を目にすることができるようになるわけだ。

NOTE:もしかして鹿がテスト車に乗り込んで運転しているように見えたりするケースに遭遇したら、直ちに写真を撮ってtips@techcrunch.comに送ってほしい。

原文へ

(翻訳:Maeda, H