Google Glass、ホワイトモデルは既に売切れ

どうやらGoogle Glassを欲しがっている人はまだいるらしい。ホワイトモデルはGoogleが一般販売を開始してから数時間後に売切れた。他のカラーのモデルはまだ購入できる ― 少なくともGoogleが今夜販売を中止するまでは。

今日一日だけ、GoogleはGlassを誰にでも買えるようにした。これは、製品発表以来Googleが一般向けに販売した初めてのケースだ。これまで興味のある人は、購入を申請するか、Googleに十分オタクであると認められた人物から招待を受けるしか方法がなかった。

ホワイトモデル、正式名称コットンは東海岸時刻の午後3時すぎに売切れた。スカイ、チャコール、シェール、およびタンジェリン店各モデルは執筆時点でまだ入手可能だ。

2012年にGoogle Glassが発表されて以来、同製品に対する一般認識は、楽観から愚行へと変わっていった。一部の人々の間では、今やGlassはかつての遠い夢ではなくジョークだと言われている。しかし、1500ドルを払ってGoogleのためにベータテストをしようという奇特な人々がいることも間違いない(私を含む)。


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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Glass、アメリカで一般販売開始―外国ユーザーはメーリングリストに登録

Googleがメガネ型コンピュータのGlassを発表してから1年近くたつが、これまではGoogleに承認された幸運な人々しか購入ができなかった。しかしそれがとうとう終わった。

今日(米国時間4/15)、Googleは新しいExploreプログラムを発表し、誰でも自由にGlassが購入できるようにした。「Glassを何に使いたいのか」を詳しく説明する申込書は不要になった。ただしあいかわらず値段は高価だ。

今回発売されるGoogle Glassの価格はこれまで同様、1500ドル+税に据え置かれた。 これにはGlass本体、充電器、ソフトケース、モノーラル・イアフォンが含まれ、好みの色が選択できる。

Explorerプログラムの待機メーリングリストにGoogleが送ったメールによると、今回出荷されるGlassは1年前の製品から大きく改良されたまったく別物だという。「この1年でわれわれはGlassのソフトウェアを9回アップデート、42種類のGlasswareアプリをリリース、接続デバイスにiOSを加え、度付きメガネにも対応した。これらの改良の多くなExplorerプログラムに参加したユーザーからの要望に基づくものだ」とメールは述べている。

Googe Glassの購入はこちらからできる。場違いなところへGlassをかけて行って乱暴されないようご用心。

〔日本版〕上のリンクからアメリカ以外の外国居住ユーザー向け情報提供メーリングリストへの登録ができる。氏名、メールアドレスの記入以外はドロップダウンメニューから選択するだけで、従来のように使用目的をテキストで説明するなどの必要はない。「アメリカ以外の国でも販売を開始すべく努力中」とのこと。これまでのGoogleのプロダクト発表の例からすると日本はまっさきにGlassが発売される外国になりそうだ。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、コンタクトレンズ内埋め込みカメラの特許を申請

9to5Googleが発見したところによると、Googleはアメリカ特許庁にコンタクトレンズ内カメラの特許を申請したという。超小型のカメラをコンタクトレンズ内に埋め込むという基本概念の特許だ。Google Glassのコンセプトをさらに一歩進める可能性があると同時に視覚障害者に対して視覚情報の補助を与えるのに役立つことも期待されている。

Googleは最近、血糖値測定装置をコンタクトレンズに組み込む計画を詳しく公表している。これが実現すれば糖尿病患者はいちいち指先に針を刺すことなく、リアルタイムで連続的に血糖値がモニタできる。

コンタクトレンズ・カメラについても、視覚障害者に対して装着者の位置や危険な障害物の存在を知らせるなどの医療技術への応用が考えられている。さらに将来はGoogleGlassのようなウェアラブル・コンピュータとの接続も考えられる。

Googleのような巨大テクノロジー企業は常に数多くの特許を出願している。そのうち実際の製品となるのはごくわずかだ。それにカメラを目の中に装着する考えに抵抗を感じる消費者も多いだろう。しかし障害者に対する補装具として考えれば、難聴者に対する人工内耳の内耳蝸牛への埋め込みなどに比べて侵襲性が少なく、比較的近い将来実用化されてもおかしくない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Livestream、Google Glass対応アプリケーションを発表

音声コマンドとクリックひとつで、Google GlassからLivestreamアプリケーションを起動することができるようになった。目の前の出来事を簡単にストリーミング配信することができるようになったわけだ。Glass用のアプリケーションは全米放送事業者協会(National Association of Broadcasters)の総会にて発表された。

これまでもGoogle GlassはGoogle Hangoutsでビデオストリーミングを行うことができた。しかしLivestreamに対応することで、商業的な活用可能性も大きく広がることとなるだろう。

細かな機能調整は今後行われることになるが、現在のところではGlassからストリーミングビデオが、利用者のLivestreamチャネルに流れるようになっている。

世界的にも最大級の規模や利用者数を誇るサービスとして、Livestreamは、当初よりGoogle Glassのとりこみにも興味を示していた。これまでもさまざまなライブ提供手段を用意してきていたが、Google Glassに対応することにより、またひとつ、新しい視点からのライブビデオ配信の世界が広がることとなる。

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(翻訳:Maeda, H


Google、レイバン、オークリーの親会社ルックスオティカと将来のGlass開発で提携

Googleは、イタリアのメガネメーカー、Luxotticaと、将来のGlassフェイスベース・コンピューティング・システムに関する提携契約を結んだ。Wall Street Journalが報じ、TechCrunchがGoogleに確認した。ニュースはLuxottica自身が発したもので、同社はGoogleのウエアラブルの新バージョンを開発し、理論的にそれらは、レイバン、オークリー、ミュウミュウ、アルマーニ、その他多くのLuxotticaサブブランドを冠することになると言っている。

以前Googleは、Glass用に独自の内製処方メガネフレームを225ドル(レンズ別)で提供すると発表した。Luxotticaとの提携は、世界最大級のメガネ製造会社からビッグネームによる支持を得られることを意味している。そしてそれは、同社のアイレベル・スマートデバイスが一般大衆市場に浸透する可能性を持っていることを、批評家たちに納得させるのにも役立つはずだ。

LuxotticaとGoogleは、すでに昨年からGlassプロジェクトで協業してきたが、プロジェクトの結果や、契約の財務的内容については明らかにされていない。しかし、GoogleがGlassの一般販売開始日を明言していないことを別にすれば、これはデベロッパーコミュニティーや業界ウォッチャーに対して、同製品がいずれは店頭で買えるようになることを示す強力な意思表示だ。Google自身、Luxotticaが消費者にアイウェアを販売してきた経験は、同社とパートナー契約を結ぶ決定的理由の一つだったと言っており、TechCrunch宛のメールには、提携の結果Luxotticaとは全Glass互換フレームで協業することとなり、当初は米国市場に集中すると書いている。

Glassを、既存のアイウェアのフォームファクターに直接統合することは、この依然としてかなり未来志向の強い接続デバイスを、一般ユーザーが安心して使えるようにするための大きな一歩だ。私はこの提携が、単に既存のメガネフレームでGlassをサポートする以上の何かを生むことを期待している。あるいは、すでにExplorer(先行Glassユーザー)向けに提供されている処方メガネフレームにブランド名を付けるだけかもしれない。

Google Glassとその一般販売開始時期については、今年中に詳しい情報がわかるはずだ。それはGoogleが誰でも買えるGlass製品を発売すると長らく噂されている時期だ。Luxotticaとのつながりが公になった今、この提携によってGlassがより多くの一般向けニュースに載る機会が増えると予想している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Glassは医師がカルテを見るのにとても便利, Augmedixがそんなシステムで$3.2Mを調達

Google Glassは今、世の中に受け入れられるか、られないかの瀬戸際にいるようであり、こんなもの何の役に立つのかという議論があちこちで絶えない。しかし、消費者製品として大ヒットするかどうか、という話とは別のところで、とてもすばらしい用途が開拓されつつあるようだ。その一つが医療で、スタートアップのAugmedixは、Glassがお医者さんの役に立つことを証明するために、このほど320万ドルの資金を調達した。

DCMとEmergence Capital Partnersからのこの投資によりAugmedixは、新たな人材を補強すると同時に、これまで小規模なパイロット事業でしかなかった同社のユーザベースを拡大したいと考えている。ファウンダのIan ShakilとPelu TranはStanford大学でBiodesignプログラムに参加した人物だが、Google Glassに特化したプロダクトでこれだけの初期資金を獲得した企業は、現段階ではきわめてまれだ。ウェアラブル技術は、一般消費者よりもむしろ、特定の垂直市場をねらうべきなのかもしれない。

Augmedixの創業は2012年で、医師がGoogle Glass上で患者のカルテを閲覧し、音声によるコマンドで必要な情報を取り出す、というシステムを作ってきた。カルテの電子化はかなり前から進んでいるが、コンピュータ上でそれを取り出して閲覧する手間は多忙な医師にとって相当な負担になる。Shakilはそれを、“猛獣の餌やり作業”と呼ぶ。それは医師の一日の労働時間の1/3を占めることもあり、Augmedixによれば、それは本当は患者を診るために使いたいと医師が願っている時間だ。

患者の保健医療記録がGoogle Glassで簡単に見られるようになると、プライバシーの不安が生ずることもあると思われるが、Aubmedixのこれまでのフィールドテスト(オプトイン方式)では、都市部でも農村部でも、患者の受容性はきわめて良い。どうやらGlassに違和感を抱(いだ)かれないためには、日頃から信頼し、自分の健康に関して頼りにしている医師のような、専門職の人だけが使う必要がありそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Lumusのウェアラブル向けVRディスプレイは「レイア姫の瞬間」を実現する

Lumusはまだ消費者向け市場では有名ではない。しかし近い将来、繰り返し耳にする名前になるはずだ。

私は2年前にLumusのセールス担当のAri Grobmanからこの驚くべきテクノロジーを紹介された。これは基本的には拡張現実ディスプレイだが、通常のフレームと通常のレンズの普通の眼鏡に装着できるところが画期的だった。720pモデルはHDに近い高画質の画像を目の前の空中に浮かんだように表示した。ユーザーは近くこのテクノロジーを利用して映画を見たりゲームをプレイしたりモバイル・デバイスを操作したりできるようになると説明された。

今回Lumusは次世代のプロダクトを発表した。

システムにはフル機能のAndroidコンピュータとカメラが追加され、機能はGoogle Glassを上回るものになっている。

ジェスチャーをサポートしているので、スワイプで通知を次々に消すことができる。また目の前の地面に重ねて地図を表示することもできる。私は実際に試してみたが、作動は完璧だった。ジェスチャーで自由に操れるディスプレイが目の前に浮かんでいるところ想像してほしい。残念ながらまだビデオは無理だが、ともかくクールなシステムだ。

といってもLumusブランドの新製品がすぐに市場に出るわけではない。同社では複数の大手メーカーと提携してプロダクトを開発中だ。ウェアラブル・メーカーのMetaはLumusのテクノロジーを利用した製品を近くリリースする予定だという。

Lumusは軍用ヘッドアップディスプレイで50%のシェアを占めており、次にはウェアラブル・ディスプレイの世界のIntelになろうと努力中だ。Grobmanは「われわれは双眼視によって空中に3D動画を目の前に表示する、つまりスター・ウォーズのレイア姫を実現させることができると期待している」と」語った。

Grobmanによれば、ユーザーがテーブルに向かっている場合、テレプレゼンスの対話相手の姿を自動的にテーブルでマスクして、その向こう側に座っているように見せるデモも行われたという。“「われわれの提携先はすごいことをやっている。ただし市場に出るのはまだ少し先になる」そうだ。

ゲームのメーカーも3Dで完全没入型のゲーム開発を試みているそうだ。しかしLumus Insideのログ付きデバイスが発売される時期はまだわからない。

Grobmanは「Glassは顔に装着するウェアラブル・デバイスに人々を慣らすためのGoogle’なりの入門デバイスだろう。次のステップは双眼視が可能で、装着しても不自然でないファッショナブルなデバイスだ。そこまでの道のりは長いが、近くわれわれはそこに行き着く」と語った。

Lumusの写真ギャラリーは原文参照。下は関連動画:MetaのVRヘッドセット

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


GoogleがGlass利用のマナーのガイドラインを発表―「グラス迷惑人間(Glasshole)になるな」

Google自身がGoogle Glassの利用マナーのガイドラインを発表した。

たとえば、部屋の隅に黙って突っ立って人々を録画するような使い方をしてはいけないのだという。そういうことをする人間はglassholeだそうだ〔glass+asshokle〕。

現在Googleが直面している最大の課題はGlassのプラットフォームの構築ではなく、社会にGlassユーザーを受け入れさせることだ。Glassの将来は一般公衆のこのテクノロジーに対する態度にかかっている。Bluetoothのヘッドセットのように「オタクっぽい」とか、さらに悪いことにNSAのプライバシー・スキャンダルに関連づけられたいるするとGlassの普及は暗礁に乗り上げる。

つまりExplorerプログラムでGoogleGlassを購入したユーザーの振る舞いはGoogleにとって非常に重要な意味合いを持つ。

Glassの登場はテクノロジー界にセンセーションをもたらしたが、Googleは一般消費者向けの広告は出してこなかった。つまり市民がGlassのことを知るチャンスは、ほとんどの場合、Glassのユーザーに出会う場合に限られるわけだ。Explorerユーザーは良きにつけ悪しきにつけGlassの代表者とならざるを得ない。

Glass利用のマナーのガイドラインの最後の項目にはこうある。

胡散くさかったり無礼であったりしてはならない(Glassholeになってはいけない): 他者に敬意を払おう。誰かがGlassについて質問したら、Glassが何を記録するのかデモするなどして丁寧に説明してあげよう。小さな努力が結局大きな影響を与える。携帯電話のカメラで撮影が禁止されている場合、当然それはGlassにも当てはまる。携帯電話の電源を切らねばならない場所ではGlassも外さねばならない。こうしたルールを破ったり無礼な態度を取ったりすることは相手にも迷惑なら他のExplorerユーザーにも害を与える。

〔日本版〕Googleのガイドラインには、 ・Glassを長時間連続して使用しない。『戦争と平和』を読んだりして宙を見つめていると周囲の人々に違和感を与える。
 ・撮影には周囲の許可を求めよう
 ・スクリーンロック機能を利用しよう
などの注意がリストされている。下はTechCrunchのDrew Olanof記者によるデモ:

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Google、地方ロードショーでGlassの認識是正を期待

Google Glassの一般公開はまだ何ヵ月も先だが、初期の騒動以来最近のニュースの殆どはネガティブである。Google Glassに関してポジティブ話題が出るたびに、ネガティブな声が直後に聞かれるようだ。

例えばつい数日前、ニューヨーク警察がGlassをテストしているという噂が広まった。私が知る限りGoogle自身は警察に協力していないので、恐らく誰かが実験プログラムに参加してGlassを入手したのだろう。それでも、そのニュースはプライバシーとGlassを巡る恐怖がニュースサイクルに(そしてDrudge Reportに)乗るには十分だった。人々がGlassをどう思っているかを知りたければ、これに関するCNNの記事を見てほしい。

Googleの問題は、ごくわずかな人しかGlassに触れていないのに、誰もがこれに関して一家言を持っていることだ。同社はまだ一般販売する準備ができていないため、昨年終り頃からGlassの全米ロードショーを行っている。例えばこの週末には、Glassチームがアトランタを訪れ、現地の人々がGlassを試す機会を作った。

発想は単純だ。試してもらえばそれが何かを理解できる。今でも大多数の人々が、Glassは常にまわりにある物すべてを録画していると思っている。顔認識システムが内蔵されていてプライベートを侵害していると信じる人もいるだろう。現実は、それよりずっと面白くない。アトランタのイベントでGoogleは、多くのスポーツ関連GlasswareやWord Lensを披露して、Glassが天気やGoogle+のアップデートをチェックする以外にも大いに役立つことを示した。

Googleは、ロードショーで人々にGlassを使わせるだけでなく、地元政治家が試す機会も必ず用意している。政界で名を上げたい人物が、Glassを一度も試すことなくGoogleを攻撃し、地元のニュースで15分間(あるいはケーブルニュースで数分間)名声を得るのは簡単なことだ。

Glassに対する一般認識を変えるために(それがまだ可能であれば)、Googleは一般公開前にこの種のプログラムを拡大する必要がある。それまでの間、Glassは殆どの人にとってプライバシー侵害、顔認識、盗撮用ヘッドセットであり続けるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Glass、メジャーアップデート―ウィンクで撮影、ロックスクリーン、YouTubeアップロード、ハングアウトでチャットなど

さきほどGoogleはGoogle Glassのソフトウェアに大幅なアップデートを行ったことを発表した。これにはロックスクリーン、ハングアウト・チャット、YouTubeへの直接アップロード、ウィンクで写真撮影などの機能が含まれる。ウィンクで撮影については、だいぶ前にデベロッパーがGlassのファームウェア中にその機能を推測させるコードを発見していた。

ユーザーが「ウィンクで撮影」モードをオンにすると片目をつぶるだけで写真撮影ができる。これまでのように撮影ボタンを押したり音声で命令したりする必要がなくなった。

ただ、一部のレストランではすでに店内でGoogleGlassの着用を禁止しているが、手をメガネのツルまで上げたり声で撮影を命令したりするのにくらべてウィンクはずっと目立たない行為だから、プライバシー問題を懸念する声が再燃するかもしれない。

「Glassはユーザーがテクノロジーに振り回されることなく、周囲の環境に応じて適切なデータを得ることができるようにする仕組みだ」とGoogleの公式ブログは述べている。この記事によると「ウィンクで撮影」は手始めに過ぎないようだ。「タクシーメーターに向かってウィンクすると自動的に支払いが行われる、ショーウィンドウの気に入った靴に向かってウィンクすると自分のサイズの靴が購入され、自宅に発送される」など例を挙げている。

レシピに向かってウィンクすると料理の手順が即座に表示され、両手がふさがったままでも読めるなんていうのは素敵だろう。 ”

また今回のアップデートでGoogle MusicのAll Access契約者は楽曲と自分のプレイリストにGlassからもアクセスできるようになった。

GoogleはまたiOS版のMyGlassを早まってApp Storeに公開してしまったことを認めた。このアプリは公開後すぐに削除されたが、Googleによると今週中に再公開されるという。

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Google、Glass購入希望のデベロッパーに招待状を発送

Googleは、Google Glassの購入を案内する追加の招待状をデベロッパー宛に送った。 Engadgetによる。

招待されたのは、以前GoogleウェブサイトでGoogle Glassの購入方法を尋ねたデベロッパーだけだ。下に招待状の画像が貼ってある。

本誌の知る限り、現時点でGlassを購入するための一般ウェブサイトはない。

また、何人のGlasswareデベロッパーに購入の機会が与えられるのかも不明だが、現在Googleに問い合わせているので情報が入り次第追記する予定だ。

この新たな招待ラウンドは、タイミング的につじつまが合う。

先週Googleは、Glass Mirror APIおよびGDK(Glass開発キット)先行リリースを一般公開し、あらゆるデベロッパーがGlass用アプリの開発できるようにしたところだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google、Glassを持っていない開発者にもMirro APIを開放

Google Glassが登場して間もない頃、購入者全員がMirror APIを利用できるホワイトリストに載せられた。Googleは実物のハードウェアを持っているデベロッパーだけに使ってほしかったからだ。Googleは先週末、ホワイトリストをやめ、Mirror APIを全員に開放したと発表した。

現在Glassのアプリを書く方法には2種類ある。1つがMirror API経由で、デベロッパーはGlassと非同期に情報をやりとりし、カード型インターフェースでGlassに表示させられる。これは、新しいアプリやソーシャルネットワーク等、近況アップデートや類似の情報をGlassに表示するサービスに最適だ。

Glassのハードウェアをリアルタイムにアクセスしたり、カードインターフェース以外に情報を表示する必要のあるアプリのために、Googleは先週Glass開発キット(GDK)を公開した。これはデベロッパーに全く新しい可能性をもたらすもので、Mirro APIのアプリは多少ウェブ開発の経験があれば誰でも書けるのに対して、GDKアプリの開発は少々複雑だ。

現在Googleは、ごく極られた数のアプリのみを公式 “Glassware” ディレクトリーに登録しているため、Mirror APIベースのGlassアプリが既にいくつ存在するかを調べるのは事実上困難だ。しかしこの発表によって多くのデベロッパーが、たとえまだハードウェアの実物を手にしていなくても、開発を動機づけられることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google Glassが断然面白くなってきた

過去1年間、Google Glassはその悪名高い誇大宣伝サイクルの前半を走り終えたように感じる。噂のプロタイプから、最高水準技術デモの完全に誇大化された物体となり、さらには深夜テレビ番組でジョークのネタにもなった。しかし今週まで、われわれは実際Glassに何ができるのか本当のところを見ていなかった。それはGoogleがその能力の多くを、意識的にデベロッパーから隠してきたからだった。これまでデベロッパーがGlass用アプリを作ってきた方法は、Glassで走っているAndroid OS上にアプリを書くよりも、ウェブアプリを書くやり方に近かった。しかし、今週公開されたGlass開発キット(GDK)先行リリースによって、Glassはついにその潜在能力をフルに活かせるようになる。

最新ニュースを知らされるのはいつも楽しいものだが、Field Tripによる身の回りの気のきいた物事に関する通知と、Glassの内蔵ナビゲーションツールを組み合わせれば、ずっと面白いアプリケーションの世界が広がる。Googleが言うように、リアルタイムのユーザー相互作用とハードウェアのアクセスが必要な人にとっては新GDKがもってこいだが、他の様々な種類のアプリのためには、従来のMirror APIも使える(両者を組み合わせることも可能)。

例えばGDKを使うと、Glass上の拡張現実アプリが現実になる。GDK発表と同時に、Glass用Word Lensも公開されたが、恐らくこれは現在入手可能な最もクールなGlassアプリだ。スマートフォン用のWord Lensと同じく、このGlassアプリは目で見たテキストを単語ごとに翻訳する。Google Translateのような機械翻訳ではなく、コンテキストを考慮しない辞書風の体験ではあるが、実にクールなGlassの使い方であり、テクノロジーの可能性を示すものだ。

私は、大したゴルファーではなく、パー3のコース以上にはめったに出ないが、これも今週公開されたSkyDroidのGolfSightレンジファインダーは、熱心なゴルフファンなら欲しくなるだろうし、ランナーやサイクリストは、新しいGlass版Stravaアプリを試してみたくなるだろう。

これまでGlassは、見せかけだけの高価なスマートウォッチであり、よく比較もされた。そこで走ることのできるアプリは、Pebble所有者がずっと安く体験できることとあまり変わらなかった(ある意味でもっと制約が多かったものもある)。しかし、Pebble用のWord Lensや拡張現実ゲームが出てくることはないだろう。今や、拡張現実を使ったユーザーマニュアルはそう突飛な話ではなく、metaioや他の拡張現実会社は、Glassプラットフォームで何ができるかに注目している。

拡張現実だけではない。事実上、高度なグラフィクスを使うあらゆるスマートフォンアプリは、Glassで動かせるようになった(もちろん小画面用に最適化されてから)。もしFlipboardがGlassアプリを作りたければ、あの特徴的なアニメーションを使える。RovioはAndry Birdsの3Dバージョンを作り、スリングショットの角度を頭の傾きで変えられるようにできる。しかし、Glassプラットフォームが生まれたばかりであることを踏まえれば、もっと基本的なアプリを作る余地もある。Googleは、タイマー、ストップウォッチ、およびコンパスのアプリをGlass用に公開したばかりだ。この種のアプリでさえ、従来は不可能だった。

現時点でGoogleは、新しいアプリを「Glassware」ディレクトリーに登録することを許しておらず、またこうした新アプリをコーディングするためには、未だにGlass本体が必要であることは指摘しておくべきだろう。GDKが先行リリースから「デベロッパー・プレビュー」状態に移行したら、もっと多くのアプリがディレクトリーで見られるようになるだろう。将来は ― そしてGlassを誰でも買えるようになれば ― Googleは有料アプリその他のオプションを提供するに違いない。Googleとしてその時までに興味深いアプリ一式を揃えておきたいことは間違いなく、GDK先行リリースはそこへ向けての第一歩だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


GoogleがGlass Development Kit(GDK)(開発キット)を試写会的にリリース; 実用アプリのデモも

今日(米国時間11/19)GoogleがGlass Development Kit(GDK)(Google Glass開発キット)を、デベロッパのための非公開試食会的にリリースした。誰が使ってもよいが、Glassのエミュレータはないので、実際にすでにGlassを持っている人でないとアプリのテストなどは無理だ。

GDKが出たことによってGlassは、すてきな玩具(おもちゃ)からプラットホームに脱皮し、開発の対象になるとともに、消費者製品としても正式にデビューした。今Glassの最大の問題は太い流通~配布チャネルがないことで、今現在、デベロッパを中心として5桁の下の方ぐらいの台数(1万~5万)、世の中に出回っていると思われる。

それでも、AndroidデベロッパへのGoogleの売り込み方は単純だ。あなたがこれまでに作ったAndroidアプリケーションを、若干書き換え、インタフェイスを最適化して、Glassに移植しなさい。つまりGoogleは、デベロッパたちに、Glass==Androidという暗示をかけることによって、Glassが平均的消費者たちの手に届くようになったころには、山のように大量のアプリがある、という状態にしたいのだ。

今日は、このGDKを使って作ったアプリケーションもいくつか紹介された。Googleはそれらを今朝、記者たちとデベロッパの集団、そしてGlass Explorerたちにデモした。実際に触ってみる機会もあり、そのときの注記には下記のようなことが書かれていた。すなわち、それらのアプリケーションは:

  • Allthecooks: 両手で料理をしながらレシピーを読む。
  • Spellista: 言葉拾いゲーム。
  • GolfSight: ださいズボンをはいて棒きれを振り回して小さな丸いものに当てるとき、距離などを測るツール。
  • Strava: ランニングの友。
  • Wordlens: 印刷されている言葉を各国語に翻訳する。

Wordlensは、元のテキストを削除して翻訳と置き換える(なにしろ表示スペースが狭いから)のが、かっっこいい。ぼくは、感心してしまった。まるで、言葉の壁と呼ばれる壁を、次々と壊していくようなUIになる。これなら、ドイツで地下鉄に乗っても迷子にならないね。

GDKの現状はごく初期的なプレビューだから、今後変わるだろう。今動いた自作アプリが今後どうなるか、それが心配だ。でもGoogleとしては、Glassを狭い檻から広い世間に解き放ちたいのだ。そして、世界中のクリエイティブな人たちに、いのちを吹き込んでもらいたい。ぼくはGlassについて、そのうち試してみよう、というぬるい関心しかなかったが、今日のデモを見て、うーん、欲しいなぁ、と本気で思うようになった。

カット画像クレジット: Flickr

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


調査結果:テクノロジーに強いユーザーはグラスよりスマートウォッチを好む

JessicaLessin.comのユーザーを対象としたごく少規模な調査によると、一般に、ユーザーはスマートグラスよりスマートウォッチの方を好むことがわかった。これは、何らの決定的証拠ではないが ― サンプル数が少なすぎる ― 来シーズン、アーリーアダプターたちが何を着用するかを予測する材料にはなる。

Eric Newcomerが実施したこのアンケートは、今後5年以内にスマートデバイスを買う予定があるかどうかと、好みのタイプを尋ねている。62%が5年以内にスマートウォッチを所有する予定で、41%がスマートグラス端末を買う予定があると答えた。今すぐ買うかどうかを聞かれると、数は少々怪しくなり、45%がどちらも選ばなかった。それでもスマートウォッチがグラスをリードした。

Newcomerはこう語った。

多くのアプリデベロッパーやハードウェア会社は、新世代のウェアラブルデバイスが新しいハードウェア市場を作ることに賭けている。2014年には、1500万台のスマートウォッチが出荷され、2020年にはその数字が3.73億になると、市場調査会社のNexMarketは予測している。この明らかに楽観的な予測は、年間10億台を越える通常の腕時計の出荷台数に、一部基づいている。

この手の調査で興味深いのは、一部のテクノロジーに強いユーザーの声を聞けることだ。もし同じ質問を一般人に聞いたら、まだタブレットに投資しようかどうか迷っているところで、顔面ユーザーインターフェースのことなど考えてもいないだろう。

実際、スマートウォッチもGoogle Glassも、間違いなくプライムタイムにはまだ遠い。殆どの能力はCPU能力とバッテリーの厳しい制限を受けているし(私はOmateの最新製品に強く期待しているのだが)、Google Glassは今のところ楽しい気晴らしだ。現実はまだ両者の戦争ではなく、ウェアラブル製品の普及に向けて緩やかに匍匐前進しているところだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)


Google GlassのExplorerたちをGoogle+ Hangoutsで教育, はしけは一般消費者対応か

Googleがまたまた、Glass Explorer事業を拡大する。今度は、今現在の参加者が友だちを三人まで招待できる、という新方針だ。もちろん招待された人も、参加する意思があれば1500ドルを払って、このきわめて実験的なハードウェアを入手しなければならない。これまでは、今年のクリスマス~年末商機がGlassの一般消費者向け発売となっていたが、このウェアラブル製品はそれには間に合わないらしい。でもAndroid CentralによるとGoogleは少なくとも、このガジェットの使い方を対面ではなくリモートで教えられる、と感じ始めたようだ。

Glass Explorerの最初の参加者は、このコンピュータつき眼鏡に大金を投じなければならなかっただけでなく、ロサンゼルスまたはニューヨークまでおでかけして、Glassを受け取るとともに、Google Glass公認教官(?)から教習を受ける必要があった。でも今回からは、Google+ HangoutsのGlass 101で、必要な教習を受けられる。セットアップ、機能説明、フェイスピュータ(faceputer)の歴史、など。最初のExplorerたちもデバイスを送ってもらうことはできたようだが、オンラインんの教習はなかったと思う。

Android Centralの編集長Phil Nickinsonは、最近のExplorer事業の拡張によって運良く参加者になれた一人だが、Hangoutの教習は約45分だ、と教えられた。本誌のライターだったDrew OlanoffがExplorer事業の開始時に経験したことから類推すると、それは十分にリモートでできる教習内容なのだろう。

GoogleはGlassのための移動式ショウルームとしてはしけを作っている、と報じられたが、これはこれで意味がある。Glassの仕様やデザインなどが、来年(いつ?)の発売日までに大きく変わることはないだろうから、今からそれに慣れたおいても損ではない。艀(はしけ)を使ったショウルームは、GoogleのGlass教官からじきじきに、対面で教わるチャンスだ。今後、発売日までに何が開発されても、そこで得た体験と知識は役に立つはずだ。

いずれにしても、デベロッパ対象のExplorer事業ではなく、もっともっと広範囲な一般消費者向けに今後Googleが何をやっていくのか、それが興味深い。Amazonは新製品のKindle Fire HDXで、実機上のリアルタイムビデオチャットで技術サポートを提供する。それはGlassにはなおさら望ましい方法だ。いずれにしてもGoogleがGlassに関して、一般消費者向けには何をやるのか、それが今のところ大きな疑問符だ。これからのExplorer事業を見ていると、そのヒントをつかめるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleの艀(はしけ)はリースの書類を見るとGlassの展示場らしい

サンフランシスコとポートランドにあるGoogleの謎の艀(はしけ)をめぐって、先週から騒動がエスカレートしている。本誌情報筋によると、艀がGoogle Glassを売っていくための展示施設だ、という各種の報道は正しい。

今日(米国時間11/1)になってLos Angeles TimesのChris O’Brienが書いた記事が、この艀を追っている記者たちの多くが、正しいリース文書を見ていない、と主張している。O’Brienによると、この艀の正しいリース文書では、目的が“特殊なイベント用構造物の製作と美術的展示のみで、ほかの目的はない”、とされている。

本誌が接した情報筋は、艀の最終的な目的を正確には知らないが、サンフランシスコのTreasure Islandの後ろに係留されているユニットのいちばんありえる行く末は、Google Glassを今後の小売目的のために展示することだ、と見ている。

昨日のCBS KPIXの報道は、本誌も今朝早く紹介したが、それは、パーティー用のデッキとその下に小売店舗があり、Google GlassやそのほかのGoogle製品用の豪華なショウルームだ、と述べていた。本誌情報筋はこの報道を、‘かなり正確だ’と評した。

その艀はその上に船舶用コンテナが積まれている構造だ。大きな張り出し窓が随所にあるが、それらはカバーがかかっている。船舶用コンテナはGoogleのお気に入りの構造物で、拡張が容易なのでデータセンターとしてここ何年も使っている。今回また使うのは、その展示スペースが恒久的な施設ではない、ということを示すのだろう。むしろ、分解してあちこちに移動するのが目的ではないか。海上だけでなく。

Google Glassについては、かねてから、小売店舗のないことが大衆的普及を妨げる、と言われていた。ぼくがGlassを使ってみた経験からも言えるが、多くの人はこれを見ても、一体何をするものか、どうやって使うのか、何の役に立つのか、見当もつかないだろう。ぼく自身がいろんな人に見せたお粗末なデモでは、だいたい、眼鏡型のビデオカメラ、という認識で終わってしまう。だからGoogle Glassの真価を分かってもらうためには、もっと本格的なデモや展示が必要なのだ。Googleは今、それをやろうとしている。

これらの艀を作っているのは‘Buy and Large Llc’という名のペーパーカンパニーで、明らかにWall-Eからの借用だ〔ウォーリーを作った会社〕。先週CNETが特ダネとして大々的に報じたときは、海に浮かぶデータセンター、とされていた。でもO’Brienが言うように、CNETが見たのは別のリース文書だ。その文書の日付は8月1日だが、Googleの艀の建造が始まったのは昨年だ。

The Vergeの今週の記事によると、Treasure Islandの艀は完成後に Fort Masonへ曳航されて展示に使われるらしい。上の画像を載せたPortland Press Herald紙は今週、Rickers Wharfで密かに接近撮影を行ったのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Glassがアップデートへ―既存ユーザーは無料交換、知人を3人まで招待できる

Googleはエクスプローラー・プログラムでGlassを購入した最初のユーザーを非常に尊重しているようだ。

GoogleはGlassハードウェアの改良を進めてきたが、このほど1500ドル払って最初にGlassを購入したユーザーに対し、無料で改良版と取り替えるサービスを実施すると発表した。

もちろんGlassが一般に発売されるまでにはまだだいぶ間がある。早くても2014年中だろうと推測されている。今回Googleは人柱エクスプローラー・プログラムの参加者を拡大することにした。エクスプローラー・プログラムの参加者は向こう14日の間に知人を3人招待することができる―つまり1500ドル払ってGoogle Glassを買いたいという知人がいればだが。

しかし本題に戻ろう。今回のアップデートはなかなか重要なものになりそうだ。GoogleのGlassチームがGoogle+ページに発表したところによれば、今回のアップデートは将来は専用のサングラスや度入りメガネに対応可能となるバージョンで、モノーラルのイアホンも同梱されるという。現行の骨伝導スピーカーは音が小さく騒音レベルの高い場所では聞きづらいという訴えに対応したものだろう。

運がよければGlassの心臓部も改良されるだろう。現在GlassにはTI OMAP4430チップセットと1GBのRAMが搭載されているが、これは基本的に2011年に発表されたGalaxy Nexusと同じスペックだ。現在のスマートフォンの恐ろしく向上したパワーと比べるとやや見劣りがする。

念のためエクスプローラー・プログラムに参加できる条件を再掲しておく。

  • アメリカ国内の居住者
  • 18歳以上
  • Glassを購入すること
  • アメリカ国内に送付先住所があるか、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスのいずれかのGoogleオフィスで受け取りができること

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


フィットネスはGoogle Glassで新展開? Race YourselfのGlassFitは10万ポンドを集めてリリース準備中

Google Glassは、まだ市場に出てきたわけではない。しかし世間はいったいどういう使い道があるのだろうと大いに期待して、そして議論している。操作をハンズフリーで行える点からすると、歩行中のナビゲーションや人気スポット案内などに便利ではあろう。そういう面でも面白いアプリケーションが出てくると思うが、もうひとつ、エクササイズ方面でも大いに可能性があるのではないだろうか。

この可能性を確信しているのがロンドンのRace Yourselfで、Glass用のフィットネスアプリケーションを世に出す費用として、CrowdCubeというクラウド型株式ファンディングプラットフォームを通じて10万ポンドの資金を調達した。

Race Yourselfが世に出そうとしているアプリケーションはGlassFitという名前だ。RunKeeperや、Nike Fuel Bandのように、エクササイズの記録をとったり、あるいはモチベーションを高めるのに用いる。ランニングなどのエクササイズにゲーミフィケーションの要素を持ち込み、Glassの特性を活かして拡張現実の面も強化しようとしている。たとえば、自己ベストを記録した自分との仮想レースなどということも行える。あるいは3ヵ月前の平均記録との対戦などということもできる。もちろんソーシャル機能を使って、友人のタイムと競い合うということもできるわけだ。

自転車でも同様の仕組みを利用する。もちろん、加速中の様子を再現する心配りもある。また「勝負」に熱中するあまり、信号無視をしてしまわないような仕組みも組み込まれている。取り敢えず、Race YourselfはGlassFitにたくさんのミニゲームを実装してスタートする予定なのだそうだ。拡張現実世界に住むゾンビとの命がけのレースなどもあって面白そうだ。これは確かにGoogle Glassの魅力を一気に高めることになるかもしれない。

「エクササイズはもちろん身体に良いことです。そしてゲームというのは楽しくて、人々を夢中にするものです。私たちは、それらを拡張現実世界の中で融合して、エクササイズを本当に楽しく、熱中できるものにしたいと考えているのです。その最初のプラットフォームとなるのが、Google Glassなのです」。これはRace Yourselfの共同ファウンダーであるAlex Fosterの言葉だ。「スマートフォン環境よりもはるかにモチベーション作りにも役立ち、記録を活用する方法もいろいろと考えられ、タイムを競うのにも新しい方法を導入することができます。パーソナルベストと競争をするのなら、果たしてそれを上回っているのかどうか、ランニング中により具体的なイメージとして見ていくことができるわけです」。

Glass上のセンサーのおかげで、たとえば「爪先を触る」動きを検知することができたり、あるいはタップ操作によってすぐに記録動作を一時停止することもできる。また「怪我モード」(injury mode)も搭載している。怪我をしているときや調子のよくないとき、より多くのアクティビティを消化したことにしたりしてくれるそうだ。ちなみにフィットネスと縁遠いところにいる筆者にとって、このモードがどういうものなのかよくわからなかった。

GlassFitのビジネスモデルもまた、Clash of ClansやLeague of Legendsなどのゲームを参考にしたものだ。「数多くのゲームを提供し、また今後も追加していきます」とFosterは言う。「利用者はカロリー消費や自己ベストの更新、フィットネス活動連続記録の達成などによりポイントをゲットします。集まったポイントはゲームのアンロックに利用することができます。面白いないし機能満載のゲームということになれば、アンロックするのにより多くのポイントが必要となります。ポイントが足りない場合に“購入”することもできるようにしていて、それがひとつの収益策ということになります。またアプリケーションを利用するのに必要となる心拍計や速度計の販売も行っていきます」。

GlassFitのリリースは、Google Glassの正式リリースと同時に行いたい考えだ。但し、来月ないし再来月あたりには、プレセールスや、Kickstarterでのキャンペーン等も行う予定にしている。Glassの一般向けリリースが行われないうちは、どうしてもGoogle Glassはニッチな存在ということになる。そのような中で行うキャンペーンなどがうまくいくのかどうかは微妙なところだ。但し、いざ正式リリースとなれば、多くの人がGoogle Glassに殺到するようになると、Race Yourselfは期待しているようだ。

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(翻訳:Maeda, H


Google Glassに乗り換え案内機能が追加―これを着けてバスに乗るのはまだちょっと目立つ

今日(米国時間10/7)、Google GlassにXE10アップデートで乗り換え案内が追加された。ただしこの機能を利用するにはAndroidデバイスとペアリングする必要がある。これまでGlassには徒歩とカーナビの機能はあったが、公共交通機関はカバーしていなかった。

今回のアップデートで、バス、路面電車その他の交通機関が案内されるようになった。目的地を告げるとGlassが望みの交通手段による正確な経路と所要時間を教えてくれる。ナビゲーション・システム事態は接続されたAndroidデバイスにインストールされているのでGlass単独、あるいはiOSとの接続では機能しない。現在のところAndroid版のMyGlassアプリだけがGlassに位置情報サービスを提供できる。

Glassの開発チームによれば使い方はこうだ。ホームスクリーンから“Ok glass, get directions to…”と音声で命じる。Glassはユーザーが前回利用した交通手段による経路案内を表示する。乗り換え案内を見るにはカードをタップし、スワイプしTransitを表示させればよい。

なるほど操作は簡単だ。しかし私としてはいささか気がかりな点ががある。サンフランシスコのような新しもの好きの都会でもGlassはまだ物珍しい。Glassを着用して公共交通機関に乗るのはまだいささか周囲の視線が気になる。私は町中と郊外の両方でGlassを着けて電車やバスに乗ってみたが、居心地がいいとはいえなかった。なにしろ1500ドルもする製品だから盗られやしないかと心配だった。

もっともそんなことでGlassチームが開発の手を緩めることはない。Google I/Oでの約束のとおり、毎月1回のアップデートを続けるに違いない。

今回のアップデートではその他に2つの機能が追加された。一つはカードをタップしてツイートやメールの中のリンク先を開く機能だ。もう一つは、メッセージを送信するときに相手のプロフィール画像が表示される機能だ。テキストは画像の上にスーパーインポーズされる。

まだお気に入りのアプリが見つからない? 最近公開されたGDK (Glass Developer Kit)を使えば、現在のウェブベースのアプリではなく、ネーティブのGlassアプリが開発できる。その登場を期待しよう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+