「Google マップ」の屋内ARナビ「インドア ライブビュー」が東京駅や渋谷駅などJR東日本の主要駅で提供開始

「Google マップ」の屋内ARナビ「インドアライブビュー」が東京駅や渋谷駅などJR東日本の主要駅で提供開始

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「Google マップ」での屋内ARナビゲーション「インドア ライブビュー」が東京駅や渋谷駅など、JR東日本の主要駅で提供が開始されました。

この機能は、5月のGoogle I/Oで発表されていた機能。ARを利用したライブビューは、周囲の風景をカメラで認識し、そこに画像を重ねることで目的地までのナビゲーションを行うというもの。地図ではなく、実際の風景の中に進む方向が示されるので、地下鉄の出口から出た際など、地図上で自分の向いている方向が分からないといった場合にも便利な機能です。

インドアライブビューは、この機能を建物内でも利用可能にするもの。建物内であっても正確な位置や高度を判別でき、空港や駅での乗り換え、ショッピングモールなど、これまでナビゲーションが難しかった屋内施設でもスムーズなナビゲーションが行えるとしています。確かに、内部が複雑な巨大ターミナル駅などでは、乗換ホームを探すのに苦労することもなくなるかもしれません。

現在、JR東日本の駅では、東京駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅、上野駅、池袋駅、新橋駅、秋葉原駅、高田馬場駅、五反田駅、恵比寿駅、日暮里駅、中野駅、北千住駅、立川駅、大宮駅、浦和駅で利用でき、今後も順次拡大予定とのことです。

(Source:GoogleEngadget日本版より転載)

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カテゴリー:VR / AR / MR
タグ:iOS(製品・サービス)Android(製品・サービス)Google / グーグル(企業)Google I/O 2021(イベント)JR東日本 / 東日本旅客鉄道(企業)地図(用語)日本(国・地域)

グーグルが今夏ニューヨークに店舗を開設、ハードウェア販売に本腰

Google(グーグル)はここしばらく店舗を模索してきた。マンハッタン・ソーホー地区のポップアップ店舗をTechCrunchが紹介したのは4年以上前のことだ。しかし同社のブランドを冠した小売店舗はかなり限られてきた。同社がまずソフトウェアの会社であることを考えると、驚くことではない。

しかし今夏、同社は増えつつある小売店舗を展開する他のテック企業の仲間に加わる。初のGoogle Storeがニューヨークのチェルシー地区にある元ポート・オーソリティの建物にオープンする。このビルには同社のNYオフィスも入っている。

店舗開設はAppleやSamsungに続くものだ。2社とも近くに店舗を持っている(Amazonは本屋を展開しているが、それは少しアップタウンの方のエンパイア・ステート・ビル近くにある)。

競合するかのように、店舗はGoogleのハードウェア製品を中心に据える。つまり、PixelスマホやさまざまなNestデバイスなどだ。Googleの製品の提供はAppleやSamsungなどに比べるとまだかなり限定されているが、直近のFitbit買収完了は明るく照らされた商品棚にバラエティに富んだ商品を陳列するのに役立つはずだ。

初の小売店舗をオープンするのに、2021年は特に奇妙な年だ。Googleがチェルシーにかなりの面積の小売スペースをもってしばらく経つが、新型コロナウイルスが2020年店舗をオープンさせるという計画をほぼ台無しにした。しかしニューヨーク市は巨大な人口にかなりのスピードでワクチン接種を進めていて、2021年5月初めの時点で成人の41%が接種を完了した。

それでもGoogleは安全を優先している。ブログには以下のようにある。

Google Storeではマスク、手指消毒、そしてソーシャルディスタンシングが求められ、1日に数回全スペースを清掃します。顧客がショッピングの間、安全だと感じられるよう、入店できるゲストの数は制限されます。手軽なピックアップオプションも利用可能です。必要に応じて健康と安全に関する手順を展開するため、引き続き市や州、国の当局のガイダンスを遵守します。

店舗設置は、同社にとってよりハードウェア推進という大きな取り組みの一部のように聞こえる。ハードウェアは同社が遅れを取っている分野であり、特にモバイル部門においてはそうだ。Googleは初の店舗について「当社のハードウェア・ジャーニーにおける重要な次なるステップ」と表現している。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle I/O 2021店舗PixelGoogle Nestニューヨーク

画像クレジット:Google

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

Googleマップに間もなく新機能、急ブレーキを避ける経路案内や地域ごとの混雑度表示など

Google(グーグル)は、そのプラットフォームにAIを活用した100以上の改良を年末までに行うという大きな目標の一環として、Google マップに導入が予定されているいくつかのアップデートを明らかにした。米国時間5月18日に開催された開発者会議「Google I/O」で発表された新機能は、経路検索の改善、ライブビューの強化、高精細ストリートマップの拡大、混雑エリアの可視化、よりパーソナライズされたマップ体験などだ。

新たに改善された経路検索では、機械学習とナビゲーション情報を利用して、なるべく急ブレーキを踏まなければならない状況が少なくなりそうな経路を案内するようになる。急に交通の流れが遅くなる可能性のある場所は避けるように考慮されるというわけだ。

現在、Googleはマップで経路案内をする際に、道路の車線数や曲がる箇所の回数など、様々な要素に基づいて複数のルートを算出している。今回のアップデートでは、「急ブレーキを踏む」可能性が最も低いルートがそれらに加わる。Googleによると、他の経路と比べて到着予定時間が同じか、あまり差がない場合、急ブレーキを踏む可能性が最も少ないルートを推奨するようになるという。この変更により、Google マップを利用して走行する経路では、急ブレーキを踏む回数が年間1億回も減ると同社は見込んでいる。

2019年に導入されたGoogleマップの拡張現実機能「ライブビュー」は、間もなくマップのボタンから直接利用できるようになり、即座に近隣の情報を調べたり、近くのショップやレストランの混雑状況や最近のレビュー、写真などの詳細情報を確認できるようになる。また、複雑な交差点には道路標識が表示されるようにアップデートされ、旅先では滞在しているホテル等の場所と自分の位置関係を教えてくれるので、慣れない土地でも帰り道がわかりやすくなる。

関連記事:Googleマップが歩行者のためのナビ「Live View」を拡張現実で実装

画像クレジット:Google

Googleは2020年に、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドンで初めて提供したより詳細な地図を、他の都市にも拡大していく。これらの地図はより精細で、自然の特徴が色分けで示され、歩道や横断歩道、歩行者用の安全地帯などの有無や位置まで表示される。これらの情報は、街を徒歩や自転車、あるいは車椅子などで移動する人にとって特に有用だ。

関連記事:Googleマップがコンピュータビジョンで衛星画像の彩色強化、一部都市では表示詳細化も

2021年末までには、ベルリン、サンパウロ、シアトル、シンガポールなど、さらに50の都市でこの詳細な地図が利用できるようになる予定だ。

画像クレジット:Google

もう1つの新機能は、既にGoogleがマップの店舗情報で提供している、ユーザーから収集された匿名化された位置情報に基づく「混雑状況」の表示を拡張するものだ。新型コロナウイルス流行時には、この機能が、健康と安全のために店舗内での混雑を避ける有効な手段となった。今回のアップデートで、Google マップは街の一部や地域について、相対的な「混雑度」情報が表示されるようになる。これによって、ストリートフェスティバルやファーマーズマーケット、ナイトスポットなどの混雑している場所を避ける(あるいは見つける)のに役立つ。

さらにGoogle マップは、新たな方法で個人に合わせたインターフェイスのカスタマイズを開始する。

まず、ユーザーの現在の時間帯に応じて適切な情報が表示されるようになる。

例えば、平日の午前8時にマップを開くとコーヒーショップが目立つように表示されるが、夜になるとディナースポットが多く表示されるといった具合だ。郊外に出かけている時には、これらの店舗に代わってランドマークや観光地が表示されるようになる。同じ種類の場所をもっと探したいと思ったら、どれか1つをタップすれば、近くにあるそれと同じ種類の場所を見ることができる。

画像クレジット:Google

Googleによると、これらの新機能は今後数カ月のうちにiOSとAndroidでグローバルに展開する予定だというが、各機能の正確な導入時期については言及していない。ただし、より詳細な地図は年末までに提供されるとのことだから、他のアップデートよりも少々遅くなるのかもしれない。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogle I/O 2021地図iOSAndroidアプリGoogleマップ

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

グーグルがアプリ開発プラットフォーム「Firebase」を改訂、パーソナライズ機能、セキュリティツールなどを強化

Google(グーグル)は米国時間5月18日のI/Oデベロッパーカンファレンスで、デベロッパープラットフォームのFirebase(ファイアベース)の数多くのアップデートを発表した。同社はFirebaseが300万以上のアプリに使われていることも明らかにした。

主要なアップデートがいくつかあり、その多くはFirebase Remote ConfigやFirebaseのモニタリング機能など既存ツールの改善に関わるものだが、まったく新しい機能もある。Android App Bundleを作成する機能や、App Checkと呼ばれる新しいセキュリティツールなどだ。

「デベロッパーの成功に役立つことがFirebaseの成功です」とFirebaseのプロダクトマネージャーであるKristen Richards(クリステン・リチャーズ)氏がこの日の発表に先立って私に話した。「そのために、有用性とデベロッパーに役立つことを私たちのすることすべての中心に据えています」。彼女は、パンデミックの中でGoogleは、初心者からプロフェッショナルまで多くの人達がアプリ開発に集中するようになったのを見てきたという。同時に彼らは、新しいアプリを早く公開にしようとする多くの企業が同社のプラットフォームに移行するところも見た。

おそらくI/Oで最も注目を集めたFirebaseの発表はRemote Configだろう。デベロッパーにとって、新しいバージョンをリリースすることなく、公開中のアプリに変更を加えられるという機能は、常に非常に強力だ。A/Bテストから、特定のユーザーグループ向けにカスタマイズされたアプリ内体験を提供することまで、さまざまな場面で利用できる。

Googleはこのアップデートで、Remote Configコンソールも改訂し、デベロッパーがツールの利用状況を把握しやすくするとともに、パブリッシングのフローを改め、A/Bテストの結果ページのデザイン変更も行った。

画像クレジット:Google

しかし最も重要なのは、GoogleがRemote Configを一歩前進させて、デベロッパーが個々のユーザーのユーザー体験を自動的に最適化するPersonalization(パーソナライゼーション)機能を追加したことだ。「この新機能は、Googleの機械学習を使って、個人ごとに独自のアプリ体験を作り出します」とリチャーズ氏は説明した。「設定するだけで、ユーザーごとに仕立てられたパーソナライズド体験を自動的に作り出すので実に簡単です。人によって好きなものは違うでしょう。体験をカスタマイズすることで、最近のユーザーが本当に期待しているものを作ることができます。おそらく今は、誰もが以前よりもっとカスタマイズされた体験を期待していると思います」。

画像クレジット:Google

GoogleはFirebaseの分析およびモニター機能にもいくつか改善を施していて、アプリがクラッシュした理由を解析するCrashlystics(クラッシュリスティスク)サービスがその1つだ。たとえばゲームデベロッパーにとって、それはUnityプラットフォームを使って書かれたゲームのサポートがよくなることを意味しているが、全デベロッパーにとって、Firebaseの性能モニタリングサービスがリアルタイムにデータを処理するようになったことは、性能データが(特に公開日に)半日近く遅れてやってくる現在と比べて大きな改善だ。

FirebaseはAndroid App Bundlesのサポートをようやく追加した。アプリのコードとリソースをパッケージにまとめるGoogleの比較的新しいフォーマットで、Google PlayがAPKを作る際にインストールされるデバイスの種類に応じて正しいリソースを使って最適化できる。これによってダウンロードサイズが小さくなりインストールも速くなる。

セキュリティ面では、App Checkのベータ版が公開される。App Checkはデベロッパーがアプリを外部の脅威から守るのを助けるツールだ。たとえばFirebaseのCloud StorageやRealtime Database、Cloud Functions(その他も近くサポートされる)などのオンライン・リソースに対する有効な認証情報をもたないトラフィックを自動的にブロックする。

画像クレジット:Google

もう1つ紹介しておくべきアップデートは、Firebase Extensionsに関するもので、かなり以前に公開された機能だが今回拡張機能がいくつか追加された。Algolia(アルゴリア)、Mailchimp(メールチンプ)、およびMessageBird(メッセージバード)から新たな拡張機能が提供され、たとえばAlgoliaの検索機能やMessageBirdの通信機能をプラットフォーム上で直接利用できるようになる。Google自身も新しい拡張機能として「人々を会話から離れさせるような乱暴で無礼で理不尽な」コメントを検出する仕組みをデベロッパーに提供する。

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Google CloudのVertex AIは機械学習を果てしないパイロットから価値を生む実用技術にする

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:GoogleGoogle I/O 2021Firebaseアプリ

画像クレジット:Westend61 / Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google CloudのVertex AIは機械学習を果てしないパイロットから価値を生む実用技術にする

米国時間5月18日のGoogle I/Oにおいて、Google Cloudは開発者が自分のAIモデルをもっと容易にデプロイしメンテナンスできるための、新しいマネージド機械学習プラットフォームであるVertex AIを発表した。I/Oは以前からモバイルとウェブのデベロッパーが対象であり、Google Cloudのニュースはあまりなかったため、やや違和感のある発表にも思えたが、GoogleがVertexの発表を本日行なうと決めた事実は、この新しいサービスが多様な分野の開発者にとって重要と同社が考えている証拠だ。

Vertexのローンチは、Google Cloudのチームが反省をたくさんしたことの結果だ。Google CloudのAI Platformでプロダクト管理を担当しているディレクターのCraig Wiley(クレイグ・ワイリー)氏は、次のように語る。「私見では、エンタープライズの機械学習は今危機にあります。その分野で何年も仕事した者の1人として現状を見れば、Harvard Business Reviewなどに論評を書いているアナリストの誰もが、今や大半の企業が機械学習に投資をしたり、投資に関心を示しているが、どこもそこから価値を得ていないと言っている。こんな状況は、そろそろ変わるべきです」。

画像クレジット:Google

2016年から2018年までAWSのAIサービスであるSageMakerのゼネラルマネージャーを経験して2019年にGoogleに来たワイリー氏によると、Googleのように自分たちのために機械学習を動かすことのできる企業は、どうやればそれが変革への力になるかを実際に見て知っている。しかし彼がいう問題とは、大きなクラウドがそんなサービスを提供するときは何十ものサービスに分割されてしまうことだ。「しかも(Google自身も含めて)そんなサービスの多くが袋小路にあります。そこでVertexの目標は、エンタープライズにとって機械学習への投資からのROIの時間を短縮し、モデルを作ったことが終わりではなく、彼らが作ったモデルから確実に、リアルな価値を得ることです」とワイリー氏はいう。

そこでVertexは、極めて柔軟性に富んだシステムとして、デベロッパーやデータサイエンティストのスキルのレベルがそんなに高くなくても、モデルを迅速に訓練できるようにする。Googleによると例えばモデルの訓練に要するコードの行数は他社の類似製品に比べて80%少なく、しかも彼らはモデルの全ライフサイクルを自分で管理できるようになる。

画像クレジット:Google

このサービスにはGoogleのAIオプティマイザVizierが統合されていて、機械学習のモデルのハイパーパラメータを自動的にチューニングする。これによりモデルのチューニングに要する時間が大幅に減り、エンジニアはより多くの実験をより短時間でできるようになる。

また、Vertexが提供している「Feature Store」でユーザーは機械学習のいろいろな機能をサービスし、シェアし、再利用できるようになる。そしてVertex Experimentsという機能を利用するとモデルの選択が速くなり、モデルの本番へのデプロイが加速される。

デプロイは、継続的モニタリングサービスとVertex Pipelinesが支援する。後者はGoogle CloudのAI Platform Pipelinesからの改名で、モデル用のデータを準備および分析し、モデルを訓練し、それらを評価してプロダクション(本番展開)へとデプロイしていくワークフローの管理を助ける。

いろいろなタイプのデベロッパーにとってとっつきやすいシステムにするために、このサービスには3つのインタフェイスがある。「ドラッグ&ドロップのツール」と「高度なユーザーのためのノートブック」、そして意外かもしれないがBigQueryのデータウェアハウスの中で、SQLの標準的なクエリを使って機械学習のモデルを作り実行するGoogleのツールである「BigQuery ML」だ。

Google CloudのCloud AIとIndustry Solutionsの副社長兼ゼネラルマネージャーであるAndrew Moore(アンドリュー・ムーア)氏は、次のように述べる。「Vertex AIを作るときには、2つのことを指針とした。1つはデータサイエンティストとエンジニアを組織の藪から救い出すこと、もう1つは、AIを果てしないパイロット事業から正規のサイズのプロダクションへと移行させることに誰もが真剣になるために、業界全体としての気運を作り出すことだ。このプラットフォームとして実現したことを、私たちはとても誇りに感じている。それは、データサイエンティストとエンジニアがクリエイティブな仕事に充実感を持てるような、新世代のAIの本格的なデプロイを可能にするものだからだ」。

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グーグルが実物大の相手がすぐ向こう側にいるかのような3Dビデオ通話ブースを開発中

カテゴリー:人工知能・AI
タグ:GoogleGoogle I/O 2021Google Cloud機械学習Vertex AI

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)

グーグルが実物大の相手がすぐ向こう側にいるかのような3Dビデオ通話ブースを開発中

Google(グーグル)は、3Dディスプレイ上の3D映像を利用して、双方のユーザーをリアルに映し出すビデオ通話ブースの開発に取り組んでいる。まだ実験的なものではあるが「Project Starline(プロジェクト・スターライン)」は長年の研究と買収を基にしており、近い将来、よりパーソナルに感じるビデオ会議の中核となる可能性がある。

このシステムは、事前に何も知らなかった参加者のビデオを通じてのみ公開された。参加者たちはまず、スクリーンとカメラのセットアップがほとんど隠された部屋に入るように指示された。その後、スクリーンが点灯し、家族など大切な人のビデオ映像が映し出されたが、それは誰も予想していなかった方法によるものだった。

「彼女を見て、感じることができ、まるで3Dの体験のようでした。まるで彼女がここにいるかのようだった」。

「彼に本当に触れられるような気がしたわ!」。

「本当に、本当に彼女と私が同じ部屋にいるように感じました」。

Sundar Pichai(サンダー・ピチャイ)CEOは、この「エクスペリエンス」は高解像度のカメラと独自の深度センサーによって可能になったと説明している。これはほぼ間違いなく、人物や場所を撮影した動画をインタラクティブな3Dシーンに変換するという、グーグルの研究プロジェクトに関連していると思われる。

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ディスプレイの周囲に隠されたおそらく10数台のカメラとセンサーが、人物をさまざまな角度から撮影し、正確な形状を把握して、ライブで3Dモデルを作成する。このモデルと、すべての色やライティングの情報は、(多くの圧縮と処理を経て)相手のセットアップに送られ、迫真の3Dで表示される。さらに、頭や体をトラッキングし、その時々の視点に合わせて映像を調整する(この技術の初期バージョンについては、こちらでもう少し見られる)。

しかし、3Dテレビはどちらかというと廃れてしまった感がある。誰も特別なメガネを何時間もかけて見たいとは思わないし、メガネなしの3Dはこれまで一般的に画質がかなり悪かった。では、この特別な3D画像は何によって作られているのだろうか?

ピチャイ氏は「当社は画期的なライトフィールドディスプレイを開発しました」と述べているが、これはおそらく、独自の技術を軌道に乗せることができず2018年に解散した、ライトフィールドカメラのLytroを買収して獲得した人材とIPの助けを借りたものだろう。

ライトフィールドカメラやディスプレイは、さまざまな技術を使って2Dで説明したり見せたりするのが非常に難しい3D画像を作成し、表示する。スタートアップのLooking Glassは、3Dモデルや写真のシーンが小さなホログラムのように見える、実際に見ると非常に印象的なものを制作している。

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Googleのアプローチが似ていようと違っていようと、参加者たちが示すように、そのインパクトは同様に目覚ましいものであるようだ。現在、社内でテストを行っており、人の存在感が大きな違いを生むさまざまな業界(医療など)のパートナーにユニットを送り出す準備をしているという。

現時点では、Project Starlineはまだプロトタイプに過ぎず、おそらくとんでもなく高価なものになるだろうから、すぐに家に置くことはできない。しかし、このライトフィールド・セットアップのコンシューマー版が将来的に登場するかもしれないと考えることは、決して荒唐無稽ではない。Googleは、2021年後半にもっと情報を共有すると約束している。

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タグ:GoogleGoogle I/O 20213Dビデオチャット

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(文:Devin Coldewey、翻訳:Aya Nakazato)

スマホが自動車のキーになるAndroid 12の新機能をグーグルが発表

Google(グーグル)は、BMWをはじめとする自動車メーカーと協力して、Androidスマートフォンから車両の施錠 / 解錠やエンジン始動ができるデジタルキーを開発中であることを、米国時間5月18日に行われた開発者向けイベント「Google I/O」で発表した。

このデジタルカーキーは、同社のモバイルOSの最新版であるAndroid 12で採用される数多くの新機能の1つ。Android & Google Playのプロダクト・マネジメント担当バイス・プレジデントであるSameer Samat(サミア・サマット)氏によると、デジタルカーキーは2021年後半に一部のPixel(ピクセル)およびSamsung Galaxy(サムスン・ギャラクシー)のスマートフォンで利用可能になるという。対応する車両は、BMWを含む2022年モデルの新型車と一部の2021年モデルとのことだが、具体的な車名やBMW以外のメーカー名はまだ明らかにされていない(発表で例として提示された画像は、BMWが2021年内に発売する新型電気自動車「i4」だった)。

このデジタルカーキーには、UWB(Ultra Wideband、超広帯域無線)と呼ばれる無線通信技術が使われている。これは、センサーが信号の方向を知ることができる、小さなレーダーのようなものだ。この技術によって携帯電話に内蔵されたアンテナは、UWB送信機を備えた物体の位置を特定し、識別することができる。UWB技術を利用するため、Androidユーザーは携帯電話を取り出さなくても、車両の施錠 / 解錠が可能になる。

画像クレジット:Google

NFC(近距離無線通信)技術を搭載した車種を所有するユーザーは、携帯電話をクルマのドアにかざすことでロックを解除できるようになる。通常はクルマのドアハンドル内に搭載されているNFCリーダーが、ユーザーの携帯電話と通信を行う仕組みだ。Googleによると、ユーザーはクルマの貸し借りをする場合にも、友人や家族とクルマのキーを安全かつ遠隔で共有することが可能になるとのこと。

Googleが今回の発表を行う前に、Apple(アップル)も2020年、iPhoneやApple Watchに同様のデジタルカーキー機能を追加すると発表している。iOS 14で導入されたこの機能は、NFCを介して動作する仕組みで、2021年モデルのBMW 5シリーズで初めて利用可能になった。

関連記事:アップルはiPhoneをクルマの鍵に変える、WWDC20で発表

最近では、独自にアプリを開発する自動車メーカーも増えており、それらを使えばユーザーはスマートフォンからリモートロック / アンロックなど、特定の機能を制御することもできるようになっている。GoogleやAppleの側から見た大きなメリットは、モバイルOSにデジタルキー機能を統合することで、ユーザーがアプリをダウンロードする必要がないということだ。

その意図は、面倒な体験を減らすことにある。そしてさらに、これをシームレスにしようという動きもある。Apple、Google、Samsung、そしてBMW、GM、Honda(ホンダ)、Hyundai(ヒュンダイ)、Volkswagen(フォルクスワーゲン)といった自動車メーカーが加盟するCar Connectivity Consortium(カー・コネクティビティ・コンソーシアム)は、メーカーの枠を超えて容易にスマートフォンを自動車のキーとして使用できるデジタルキーの標準規格を策定するために、数年を費やしてきた。

デジタルカーキーの開発は、スマートフォンが消費者の生活の中心になることを目指すGoogleの活動の一環だ。そしてその目標は、自動車抜きには達成できない。

「最近では、携帯電話を購入する際には、電話機のみならず、テレビ、ノートパソコン、自動車、スマートウォッチやフィットネストラッカーなどのウェアラブルなど、連携が求められる機器のエコシステム全体を購入することになります」と、Googleのエンジニアリング担当バイス・プレジデントを務めるErik Kay(エリック・ケイ)氏は、今回のイベントにおける発表にともなうブログ記事の中で書いている。「北米では現在、1人あたり平均約8台のコネクテッド・デバイスを所有しており、2022年にはこれが13台に増えると予測されています」。

Googleは、ユーザーがワンタップするだけでデバイスをBluetoothを介してペアリングできる「Fast Pair(ファストペア)」機能を、自動車を含む他の製品にも拡大すると言っている。

ケイ氏によると、現在までに消費者は3600万回を超える「Fast Pair」を利用して、Sony(ソニー)、Microsoft(マイクロソフト)、JBL、Philips(フィリップス)、Google、その他多くの人気ブランドを含むBluetooth機器とAndroidスマートフォンを接続しているという。

このFast Pair機能は、今後数カ月のうちに、Beats(ビーツ)のヘッドホンやBMW、Ford(フォード)の自動車など、さらに多くのデバイスに導入される予定だと、サマット氏はGoogle I/Oで語った。

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グーグルがWear OSの大規模アップデートを発表、Fitbitの「健康」関連機能も導入

カテゴリー:モビリティ
タグ:GoogleGoogle I/O 2021AndroidBMW自動車電気自動車

画像クレジット:Google/screenshot

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

グーグルがWear OSの大規模アップデートを発表、Fitbitの「健康」関連機能も導入

Wear OS(ウェアOS)はこれまで、Google(グーグル)のOSの中でもダークフォース的な存在だった。パートナーシップや投資がなかったわけではないが、何らかの理由で、Googleはそのウェアラブル用オペレーティングシステムを成功に導くことができなかった。

このカテゴリーでは、以前からApple(アップル)が圧倒的な強さを誇っている。Googleは家電業界のいくつかの大手企業から協力を得たにもかかわらず、この市場を切り崩すことにほとんど失敗してきた。Strategy Analytics(ストラテジー・アナリティクス)の表によれば、市場シェアでWear OSは「その他」に分類されている。

ここでもう一度確認しておくが、Googleの戦略とはパートナーシップによるものだ。より正確に言えば、パートナーシップと買収の組み合わせである。その「勝てなければ仲間にしてしまえ」というアプローチは、長年オープンソースのTizen(タイゼン)にこだわってきたSamsung(サムスン)にも向けられた。Samsungの戦略は奇策の1つのように見えたが、Tizenの独自バージョンを作り出すことは、このカテゴリーでアップルに次ぐ存在となったSamsungにとって、勝利の戦略であることが証明された。

過去最大のアップデートを@wearosbygoogleに施します。Googleマップのターンバイターンナビゲーションや、YouTube Musicから曲をダウンロードしてオフラインで聴くことが可能になるなど、各Googleアプリにも新機能が導入されます。もう携帯電話を置いてきても大丈夫。#GoogleIO

米国時間5月18日行われた「Google I/O」の基調講演で、GoogleはSamsungとの新たなパートナーシップを明らかにし「Wear OSとTizenの長所を組み合わせる」と発表した。これがどのように展開されるのか、我々にはまだわからないが、2つのビッグプレイヤーが力を合わせてアップルに対抗するというのはおもしろい見物になりそうだ。「You come at the king, you best not miss.(王者を目の前にしたら、見逃すべきではない)」とは、有名な人気テレビドラマの言葉である。両社にとって大きな問題となっていたのがサードパーティ製アプリの品揃えだが、このパートナーシップによって開発者は両プラットフォーム向けに共有のアプリを作成できるようになると思われる。

Wear OSのもう1つの大きな変更は、GoogleがFitbitに興味を持った理由を明らかにするものだった。確かにFitbitは、フィットネスバンドで市場を席巻したウェアラブル製品のリーダー的存在であり、最終的には(Pebble[ペブル]を買収するなどして)独自のスマートウォッチを開発しているが、ここで重要なのは「健康」である。

画像クレジット:Google

健康モニタリングは近年、ウェアラブル製品における話題の中心となっている。GoogleのFitbit買収は、何よりもその情報を統合することが目的だったようだ。「Fitbitが提供するワールドクラスのヘルス&フィットネスサービスが、このプラットフォームで利用できるようになります」と、Googleは述べている。人気が高いFitbitのフィットネストラッキング機能を追加するだけでなく、Wearの機能をGoogleのハードウェアに統合することで、両社の境界線を曖昧にしようとしている。

「健康とフィットネスのトラッキングは、ウェアラブルにとって不可欠です」と、Googleはブログに書いている。「最新のWearアップデートでは、Fitbitが長年培ってきた健康に関する専門知識を取り入れることになります。1日を通して健康状態をトラッキングしたり、達成した目標を手首の上で祝う機能などが、より健康になるための意欲を高めます」。

ユーザー体験も同様に改善される。Calm(カーム)、Sleep Cycle(スリープ・サイクル)、Flo(フロー)などのアプリには専用のタイルが用意され、どこからでもショートカットにアクセスできる。Google自身のアプリも、Google マップ、Google アシスタント、Google Payなどが刷新され、Google Payは現在の11カ国に加えて新たに26カ国で展開が始まる。2021年後半には、YouTube Music(ユーチューブ・ミュージック)アプリのWear版もリリースされる。

以上のようなアップデートは、2021年後半から利用できるようになる予定だ。

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Android TV OSの月間アクティブデバイスが8000万台に到達、新機能も発表

米国時間5月18日、Googleは開発者会議「I/O」でTVプラットフォームの最新情報を公表した。同社によると、2020年後半に登場したChromecastのGoogle TVやスマートテレビなどのプラットフォームを含めて、Android TV OSの月間アクティブデバイスは8000万台を超えた。また同社は、利用者向けのリモコン機能の他、キャスティングやエミュレータなどの開発者向けアップデートといったAndroid TV OSにこれから登場する新機能も紹介している。

Googleは2021年秋にGoogle TVエクスペリエンスを発表してAndroid TV OSの位置づけを変更した。新しいGoogle TVは裏側ではAndroid TVが動作するもので、Chromecast with Google TVやソニーのスマートテレビ、そして近々一部のTCLのテレビに搭載される。GoogleはI/Oイベントで月間アクティブデバイス数が8000万台に達したと発表した際に、Android TV OSの成長の80%以上は米国からのものだと述べた。

関連記事:新Google TVが登場、ストリーミング、ライブテレビ、検索などを単一のUIに統合してChromecastに搭載

Googleが発表した節目の数字では、Android TV OSがRokuやAmazon Fire TVといったライバルより先行しているように見えるかもしれない。月間アクティブアカウント数はRokuが5360万、Amazon Fire TVが5000万以上だ。しかしこれは数え方が違う。

Android TV OSの数字は、月内に利用されたデバイスの数をカウントして計算されている。つまり1人のユーザーが複数のデバイスを持っていれば別のデバイスとしてカウントされ、複数の家族が1台のデバイスで見ていれば1台とカウントされる。

RokuとAmazonは月間アクティブユーザーを、月内に利用された「アカウント」と定義している。つまり、あるアカウントが複数のデバイスにストリーミングしても、1つとカウントされる。もしRokuやAmazonがGoogleと同じ方法でアクティブなデバイスを計算すれば、数字はもっと増えるだろう。

さらに、RokuとAmazon Fire TVはそれぞれの企業が提供しているデバイスのラインナップとパートナーが提供する一部のテレビで利用でき、一方でGoogleのAndroid TV OSのデバイスやサービスはテレビやストリーミングデバイスのブランドパートナーとテレビサービスプロバイダでも利用できる。つまり全体の数字にAndroid TV OSが動作する事業者の分やセットトップボックスも含まれるということだ。これは市場の種類が異なる。

同日にGoogleはAndroidにリモコン機能を追加することも発表した。このためユーザーはリモコンが見当たらなくなってもテレビを操作できるようになる。この機能が登場するのは2021年後半の予定で、ユーザー名やパスワードを入力したり長いタイトルを検索したりするのが楽になるとGoogleは説明している。Google TVを含めAndroid TV OSの全ユーザーがこの機能を利用できるようになる。

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一方、GoogleはAndroid TVエクスペリエンスの開発者向けにも今後登場する新機能をいくつか発表した。Cast Connectは、ユーザーがスマートフォンやタブレットのChromeブラウザからAndroid TVアプリにキャストできる機能だ。Stream Transferはユーザーがメディアを別のデバイスに転送する機能、Stream Expansionは複数のデバイスでオーディオを再生する機能だ。

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GoogleはAndroid 11で動作する初のGoogle TVエミュレータと従来のAndroid TVエクスペリエンスを備えたAndroid 11のイメージも提供する。開発者はエミュレータ内で直接、テレビのリモコンにもっと近いリモコンを使うこともできる。

開発者からの要望に応えて、Firebase Test LabにAndroid TVのサポートも追加する。提供開始当初はFirebase Test Lab Virtual Devicesとしてクラウド内の開発者のアプリをAndroid TVエミュレータ上で実行し、数百台、あるいは数千台のバーチャルデバイスでテストをスケールすることができる。物理的なデバイスのサポートは近日中に開始される。

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最後に、米国時間5月18日からAndroid 12ベータ1がADT-3 Developer Kitでテレビ用として利用できるようになる。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

グーグルが自動車用Androidアプリの開発にライブラリの提供などで便宜強化

2021年中に、Volvo(ボルボ)とGMとRenault(ルノー)およびPolestar(ポールスター)の計10車種以上にAndroid Automotiveオペレーティングシステムが搭載され、内蔵のGoogle(グーグル)アプリとサービスのすべてを利用できるようになる。今後同社は、サードパーティの開発者が、ナビゲーションやEVの充電、駐車、メディアなどのアプリを車のスクリーン上にもっと容易かつ直接的に実装できるよう図っていく。

Googleは米国時間5月18日に行われたデベロッパーカンファレンスで、Android for Cars App Libraryの拡張を発表した。ライブラリスイートAndroid Jetpackに含まれ、Android Automotiveオペレーティングシステムをサポートする。これにより開発者は、Android OSとAndroid Autoという、2つの異なる(ただし重複部分もある)プラットフォームに対応したアプリを開発できるため、良いニュースでもある。また開発者は、アプリを1つ開発したらそれが複数の車種で問題なく動くという状態を維持確保できる。

Googleの発表によると、同社はすでに初期パートナーたちとの共同事業を開始しており、ParkwhizやPlugshare、Sygic、ChargePoint、Flitsmeister、SpotHeroらの開発者とともにAndroid Automotive OSで動く各種車載アプリの開発を進めている。

画像クレジット:Google

Android Automotive OSとAndroid Autoを混同しないように。後者はオペレーティングシステムの上に来る二次的なインタフェイスだ。Android Autoは、ユーザーのスマートフォンで動くアプリで、クルマのインフォテインメントシステムとワイヤレスで通信する。一方、Android Automotive OSはLinuxの上で動くオープンソースのモバイルオペレーティングシステムAndroidがその基本形だ。ただしAndroidであってもスマートフォンやタブレットで動くのではなく、自動車メーカーが車載用に使えるよう、Googleが変更を加えている。GoogleはこのOSのオープンソースバージョンを自動車メーカーにしばらく提供していたが、しかし最近では自動車メーカーがテクノロジー企業と共同で、Google AssistantやGoogle Maps、Google Play StoreなどGoogleのアプリとサービスをすべて内蔵するAndroid OSをネイティブで作り込んでいる。

Spotifyなど多くのサードパーティ開発者がAndroid for Cars App Libraryを使って独自のAndroid Autoアプリを開発し、Play Storeへ出している。Cars AppをOSの拡張とすることにより開発者は、アプリを1度だけビルドすればよい。

2年前にGoogleは、Android Automotiveオペレーティングシステムをサードパーティの開発者に公開して、音楽などのエンターテインメントアプリをクルマのインフォテインメントシステム用に作らせようとした。それが最初に実現したのが、Volvoが電動車専門のパフォーマンスブランドとして誕生したPolestarの、Polestar 2だ。その後のVolvo XC40 Rechargeなども、この方式を採用している。

アーリーアクセスプログラムに参加を希望する企業は、こちら書式に記入して申し込むこと。

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画像クレジット:Volvo

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Google I/O 2021が5月18〜20日にバーチャルイベントで復活

2020年初めに、米国でパンデミックが発生した際、各社は長年にわたって開催してきた対面式の開発者イベントをどうすべきか考えあぐねていた。企業はそれぞれに模索し開催したが、Apple(アップル)とMicrosoft(マイクロソフト)は、バーチャルイベントを実施した。

Googleは2020年、I/Oを中止した。同社は毎年5月にカリフォルニア州マウンテンビューのショアライン・アンフィシアターで行われていたデベロッパーカンファレンスを中止にしたのだ。

「開発者、従業員、地域コミュニティの健康と安全への懸念から、またベイエリアの郡による最近の『シェルターインプレイス』の命令に沿って、今年はI/Oを開催しません」と当時同社は述べている。

そして1年間の休みの後、ショーはバーチャル形式で戻ってくることになった。Googleは恒例となっているパズルの招待状を送付し、イベントが2021年5月18〜20日にかけて開催されることを明らかにしている(9 to 5 Googleが解いてくれた、感謝)。最近の他のオンライン限定イベントと同様、この開発者会議も参加費無料で、誰でも参加できます。(「olive(オリーブ)」ではなく「live(ライブ)」だと思われるが、下の図を見る限りでは何とも言えない)。

画像クレジット:Google

2021年にバーチャルイベントを開催する企業が増えているが、Googleもその一社となった。米国では積極的なワクチン接種が始まっているが、I/Oのような伝統的に屋外で開催されるイベントでも、大規模な集会でのウイルスの蔓延については、まだ多くの疑問や懸念が残っている。Appleは最近、2回目となるバーチャル版WWDCを6月に開催することを発表し、MicrosoftのBuildは5月25〜27日に開催される。

関連記事:アップルのWWDC 2021は6月7日に開催、今年もオンラインのみ

カテゴリー:イベント情報
タグ:GoogleGoogle I/OGoogle I/O 2021

画像クレジット:TechCrunch

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)