Googleマップメーカーが閉鎖

昨年11月Googleはマップメーカーのサービスを終了すると発表した。誰でもGoogleマップの編集に参加できるオンラインツールだ。2008年から長い間提供されてきたサービスで、地図上の場所の詳細や道路、店舗情報などをユーザーが訂正したり不足部分を追加したりできた。公式の地図や詳細な地域地図が入手できないことの多い新興地域では特に有効だった。

同サービスのヘルプサイトの投稿には、マップメーカーが2017年3月31日金曜日に正式に終了したと書かれている。

これまでにユーザーコミュニティは無数の箇所を編集、修正してマップを改善してくれた、とGoogleは発表文に書いている。

もちろんマップメーカーがいつも順調だったわけではない。コンテンツをクラウドソースに依存していることで時としてトラブルに見舞われた。AndroidキャラクターがAppleロゴに放尿している画像をGoogleマップに貼り付けるといういたずらに、マップメーカーが使われたことがよく知られている。その事件以来いくつかスパム攻撃を受け、Googleが一時的にサービスを停止してセキュリティを強化したこともあった。

しかし、やがて同サービスはGoogleのローカルガイドとの重複が増えてきた。ローカルガイドは、Googleマップのアップデートに寄与したパワーユーザーに報奨を与えるプログラムで、商業施設の情報更新を主目的としている。

マップメーカーの編集機能の一部、例えば場所の追加・編集、場所に関する追加情報の共有、編集の管理、編集状況の確認、最近では道路区間の編集などはローカルガイドに吸収されてきている。

Googleが道路区間の編集機能を発表したとき、近々ほかにも、未掲載道路の報告、全体経路の問題の報告、道路閉鎖やイベントなどのリアルタイム情報の報告などの機能を追加すると言った。

ローカルガイドでは今後もユーザーの貢献に対してGoogleマップの新機能の早期利用などの報奨を与えて、マップメーカーコミュニティの役割を引き継いでいく。Googleは、編集の交通整理機能も改善中だと言っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook