営業やドライバーなど外回り要員を地図上で管理/コミュニケできるGoogle Maps CoordinatesがMaps Engine Proのデフォルト機能に

昨年Googleが立ち上げたサービスMaps Engine Proは、それを使って企業が地図上に重要なデータや情報を視覚化できる。これまでは地図を作るだけだったこのサービスに今日から、地図上のデータを管理できるMaps Coordinateというツールが加わる。Maps Engine Proの、1ユーザあたり月額5ドルという料金は、据え置かれる。またこれは、AndroidアプリのMaps Engineでも利用できる。

Maps Coordinateツールを利用すると企業は、営業、修理サービス、配達ドライバーなど外回り要員の現在位置を管理者が知ることができる。各要員のスマホ上ではMaps CoordinateのiOSやAndroidアプリが動き、管理者や配車係などはWebサービスを利用する。このツールはこれまで単独でユーザ一人あたり月額24ドル(年契約なら20ドル)の料金だったが、今回Maps Engine Proに含まれたことによって、別料金は発生しなくなる。

会社でWebサービスの画面を見ている管理者は、各要員のスマホ上のアプリを介して新たな指示を出したり、情報を得たりできる。得られる情報は、現在の仕事の進捗状況などのほかに、顧客のコンタクト情報など、さまざまだ。

2012年の立ち上げ時に、Google MapsのCoordinate担当チームにいろいろ話を聞いたことがある。そのとき、プロダクトマネージャのDan Chuは、Coordinateを、いろんなことが自由にできるツールにしたい、と言った。それは、大企業でも使えるし、外回りが数人しかいない小企業でも利用できるツール、という意味でもあった。

Maps Engine ProからCoordinateを使えるこれからは、たとえば、ビル管理会社はGoogle Maps上にビルの内部を視覚化し、Coordinateを使って作業員に的確な指示を出せる。たとえばユーザからメンテナンスの要請があれば、その現場にいちばん近い作業員を迅速に送り込めるだろう。

Googleによると、今のMaps Coordinateはローンチ時に比べて多くの点で変わっている。しかしこれまでで最大の‘事件’は、2013年1月のiOSアプリのリリースだ。Maps Engineサービスに含まれたことを契機に、さらにいくつかのアップデートを行いたい、とチームは言っている。

Maps Coordinateのユーザデータはないが、Maps Engine Proに含まれて安く使えることになったこれからは、関心を持つ企業も増えると思われる。Googleが過去に紹介したユーザの中には、オーストラリアのArchitectural Windows & Doorsや、プロフットボールチームSan Francisco 49ersなどがいる。

なお、これまではユーザをGoogle Appsのアカウント保有者に限定していたMaps Coordinateだが、これからはGoogleの通常のアカウントから利用できるから、対象となる外回り要員を簡単に増やせる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))