GoogleのAI音声認識の自動文字起こしがPixel 3/3aでも利用可能に

Pixel 4が発表された10月のGoogleのハードウェアイベントで強く印象に残ったデモが、AI音声認識を利用した自動文字起こしアプリだ。このRecorderアプリは最新のAIテクノロジーを利用してユーザーの音声を聞き取り、リアルタイムでテキストを生成するもので驚くほど誤りが少なかった。残念なことにこの時点ではRecorderは新しいPixel 4専用のアプリだった。

Android Policeが発見したところによれば、RecorderはPixel3/3aなど以前のPixelデバイスのユーザーにも利用可能になっているという。このアップデートは米国時間12月5日に行われたもようで、Sensor Towerも確認している。ただしGoogleからの告知がなかったため、ダウンロード数はまだ1000回以下だ。

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GoogleではRecorderアプリを広い範囲で利用可能にするつもりだと以前から明らかにしていた。最近のRedditのスレッドで、Googleの担当者は「今後のアプリのアップデートでさらに広い範囲のPixelユーザーが利用できるようになる」と述べていた。ただし日時については明らかにしなかった。

ボイスレコーダーは無数に出回っているが、リアルタイムで文字起こしができるアプリは非常に少ない。Otter.aiのように文字起こしをサポートする場合でも、結果には間違いが多く意味が取りづらい文章になっていた。ただ正確性を欠くにせよ、長い録音で目的の箇所を検索するには文字起こし機能は便利だった。

Googleの10月のイベントのデモではRecorderアプリの文字起こし精度は従来のアプリとは比べて非常に高かった。もちろんこの時点ではまだ一般公開されていなかったわけで、異なる声質、訛り、背景雑音であっても精度を維持できるかどうかは不明だった。また発言者を区別してマーキングする機能がなかった。これは会議やインタビューなど発言者が複数となる録音では重要な機能だ。

そういう問題はあっても当初のテストは成功で、ウォールストリートジャーナルのJoanna Stern(ジョアンナ・スターン)氏のレビューは好意的だった。ただし話し方によって多少の問題があったようだ。他のレビューでもデザインに多少問題はあっても機能は強力だという評価が多かった。TechCrunchのPixel 4のフルレビューでも文字起こし機能がテストされており、Brian Heater(ブライアン・ヒーター)記者は高い点数を与えている。

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まだ多少の欠点はあるにせよ、Recorderがライバルに比べて大きく有利なのはオフラインで作動可能だというだ。録音、文字起こしはすべてデバイスのアプリ内で完結する。ユーザーが明示的に転送しない限りデバイスの外に内容が漏れることはない。これはセキュリティ上非常に重要な要素となるが、同時に飛行機の中や屋内で携帯網に接続できない状態でも利用できることを意味する。

また組み込まれている「高度な検索」機能を利用すると特定の単語、フレーズ、音を検索キーにできる他、録音中のどの箇所で発言されたのかも表示されるので再生したい場所に素早くジャンプできる。

Googleはリアルタイム音声認識、文字起こしの機能をこれまでさまざまな場所で利用してきた。例えば、Live CaptionはYouTubeの字幕生成機能に似ているが、ユーザーのAndroidデバイスに保存されたビデオやオーディオのファイルからリアルタイムで字幕を起こせるテクノロジーだ。

Recorderアプリは無料でGoogle Playからダウンロードできる。

我々はGoogleに「Pixel以外のAndroidデバイスでRecorderを利用できるようにする計画があるか?」と問い合わせているが、まだ回答がない。

【Japan編集部追記】アプリは上のリンクからPixel 3にインストールできる(Pixel 3のPlay Storeから検索しても表示されない)。インターフェイスは日本語化されており、録音も正常にできる。なお、自動文字起こしも英語では非常に高精度で実行されたが、日本語音声にはまだ対応していないようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

音声通話できない状況での緊急時連絡機能を米国でAndroidに導入

Googleが米国時間8月1日、災害時などに音声による連絡ができなくても対話できる機能をPixelやそのほかのAndroidデバイスに導入した。怪我などで声を出すと危険な状況や、発話機能に障害のある人が、タッチメニューでコミュニケーションできる。

この緊急通話を開始すると、火災、医療、警察などの状況やニーズを伝えることができる。これらの情報はオペレーターに伝わるので、通話者は話せなくてもよい。位置もGPSから伝わるので、自分が具体的なアドレスを知らなくてもよい。

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メニューの情報は電話機上にローカルに保存され、すべての情報の守秘性が、オペレーター以外に対して保たれる。また可能なら、情報入力後にはオペレーターとは直接に話せる。

この機能は、National Emergency Number Association(全国緊急番号協会)とのコラボレーションで作られた。数か月以内に米国のPixelと一部のAndroidデバイスにやってくる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Googleの低価格機Pixel 3a XLがすでにBest Buyの店頭に登場

Pixel 3aが来週のGoogle I/Oにやってくる。それはもう、一種の決まり文句みたいだったが、そのハンドセットがすでに、オハイオ周辺のBest Buyに出回っていると聞けば、今ならそれは本当だろうなと思うしかない。

Googleの旗艦機Pixelの廉価版は、マウンテンビューで行われる5月7日のキーノートでステージに登場するだろう。でも、オハイオ州スプリングフィールドのお店でそのボックスを見た、というAndroid Policeの読者のおかげで、ひと足先にお目にかかれることになった。

その写真からは、Googleがその愚かしい色の名前の慣習に固執していることが分かる。「Purple-ish」(薄紫)とか「Just Black」(真黒)という言葉が見える。前者は新色で、パッケージの写真からは、紫色の電子製品と本当に言えるのか、微妙なところだ。箱の側面に印刷されているスペックは、われわれがすでに知ってることを確認している。XLバージョンではディスプレイが6インチで、ストレージは64GBだ。

このハンドセットはPixel 3のリリースからまだ半年、という時期に出る。今週の決算報告では旗艦機の売上不振対策が発表されたが、その目玉がI/Oで登場するハードウェアだった。昨年までのI/Oにはなかったことだ。しかしGoogleによるこの製品の位置づけはどうなるのか。もともとソフトウェア企業であり、MLやAIにフォーカスしている同社は、今後どんな方向へ同機をアップグレードしていくのか。

来週マウンテンビューには何が登場するのか。その予測記事がここにある。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Alphabetはスマートフォン市場の逆風を認めハードウェア新製品の発表を匂わす

Googleの親会社であるAlphabetの2019第1四半期は、主に広告収入の過小によりウォール街を落胆させた。また、ほとんどすべての選手たちに影響を与えたスマートフォンのグローバル市場の不調のせいもあって、ハードウェア部門も苦しかった。

CEOのSundar Pichai(サンダー・ピチャイ)氏は、昨年秋のPixel 3Pixel 3 XLに続く同社のスマートフォン系列を指して「逆風が収まらないまま年を越した」と述べた。確かに彼の言うとおり同社はハードウェア部門を独立させてからまだ日が浅いが、同時に彼はまた、今後のイノベーションへの明るい希望も述べた。

「5Gとフォルダブル(折り畳み式スマートフォン)には今後も大きな期待が持てるし、それらはAndroidの重要な活躍の舞台でもある」、と決算報告で彼は語った。Androidのフォルダブルに関しては、そのUIの設計でGoogleが重要な役割を担い、サムスンの最近遅れが発表されたフォルダブルでも密接に協働している。

CFOのRuth Porat氏のコメントもピチャイ氏とほぼ同様だが、将来についても暗示した。「第一四半期の結果はスマートフォンの高級機の全市場的な不調を反映しているが、しかしGoogleアシスタントを実装したHome製品の好調は喜ばしい。とくに良いのはHome HubとMiniデバイスだが、ハードウェアチームは5月7日のGoogle I/Oカンファレンスで新しい発表をするようだから、それも楽しみにしていただきたい」。

上で「スマートフォンの高級機の不調」とあえて言っているのは、中級機ならという思惑があるからだ。その噂のミドルレンジ機のPixel 3aは、来月のI/Oでデビューするらしい。もしかしたらこれによって、Pixelの売上が持ち直すかもしれない。

ピチャイ氏がとくに言及したのは、同社が最近オープンした「キャンパスとエンジニアリングハブ」だ。苦境のハンドセットメーカーHTCで大きな買い物をした結果、Googleの台北R&Dセンターは同社のスマートフォン事業の拠点になるだろう。また彼はAmazonと競合するHome製品、とくにMiniとHubについて、ハードウェア部門の明るい材料、と言った。

彼はこう語る。「Google Homeとアシスタント製品だけを見れば、これまでも良くやっている。市場で勢いがある。グローバルで見れば、弊社はこのカテゴリーにおけるマーケットリーダーだ」。

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Googleのボイスメール着信選り分け書き起こし機能は便利だけど当面アメリカのみ

読者が、9to5Googleのこの記事を書いた人のように、GoogleのPixelスマートフォンの誇り高きオーナーの人なら、とっくに気づいていたかもしれない。11月にすでに知ってた人もいる、その着信選別書き起こし機能が、Pixelユーザーに配布され始めている。Googleもそのことを、本誌に確認した。

この“年の瀬の約束”は、すでに数日前から展開されており、ユーザーはこれを使ってボイスメールの書き起こしを読むことができる。これは、Pixelの前からあった着信選別の新しい機能で、知らない番号からの電話にはGoogle Assistantが対応し、そしてGoogleの優れた音声テキスト化機能を使って、その着信の書き起こしを作る。

しかし全ユーザーへの展開とは言っても、今のところ対象機はPixel 3とPixel 3 XLのみで、しかもアメリカのユーザーだけだ。でもGoogleによると、“近いうちに”他の言語もサポートするそうだ。

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これがGoogle Pixel 3 XLだ、出揃ったリーク総集編

出るのは10月のはずだが、でも今すでに、大量のGoogle’s Pixel 3をわれわれは見せつけられている。大量の上にさらに大量を重ねる、この記事もその典型だ。

まだ出てないスマートフォンの詳細情報や写真が、今や世の中の至るところにあるから、どこかに実物があるはず、と思っても無理ではない。いや、それどころか今朝は(米国時間8/22)、リーク競争の様相を呈し、その一つはカメラを実際に使っている。その写真が、これらだ

どれが意図的なリークか分からないのも、これまた意図的だ。これらのリークは発売前にそれをレーダーに捉えさせるのが目的で、かなりの部分がネタバレを覚悟している。いずれにせよ、このような手口はどこにでもある。

Pixel 3/Pixel 3 XLに関しては、リアクションはまあまあポジティブだが、上部の大きなノッチ(切り欠け)だけは問題だ。しかしAndroid Pieの最新リリースにもその機能があるぐらいだから、Googleはあくまでもノッチ路線で行くらしい。

今朝登場した写真は、これまで見たものの総まとめだ。リアカメラは一つで、Pixelbudsの有線バージョンがある。そのためのUSB-C ドングル/アダプターも含まれている。

ディスプレイは3 XLが2960×1440、2 XLが2880×1440、と言われる。これも噂だが、画面は6.7インチと大きい。これならNote 9の6.4インチを上回る。

多数決で決めると、チップはSnapdragon 845となり、確かに理にかなっている。そしてもちろん、AndroidはAndroid Pieだ。

おっと、こんなものもある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleの次期Pixel 3の噂が出揃ってきた

Note 9が正式発表になり全貌が明らかになった今、次の主要スマートフォンモデルを語るときだ。GoogleのPixel 3の噂はSamsungの発表前ほどには流れてきていない —— しかしまだ時間はある。GoogleのフラグシップAndroid端末の最新機種は、10月になるまで正式公開されないのだから。

それでも、先週の開封儀式の様子など、いくつか信頼できそうな情報が出てきているので、デバイスの内容はかなりよく見えてきている。

まず目につくのはかなり目立つトップノッチ(切り欠き)だ。Googleが今回ノッチを受け入れたことは驚きではない。Samsung以外の事実上全フラグシップ機でブームになっていることに加えて、GoogleはAndroid Pieをノッチフレンドリーにするという策にでた。

世間を二分するデザイン決定をGoogleが採用することは予想がついていた。それでも、今日のノッチ擁護の基準からみても、この切り欠きは大きい。Essentialが最初の端末で採用して以来、ノッチはどんどん大きくなっているように思える。

トレンドの追求といえば、GoogleはPixel 2でヘッドホンジャックを廃止した。1年前にはAppleの決定をあざ笑っていたのだが。外観から察するにGoogleは移行を容易にするべくUSB-Cヘッドホンを同梱してドングルを不要にしている(たたし、箱の中にはドングルも見える)。もちろん、充電しながら音楽を聴くためには何か方法を考える必要がある。

デザイン志向は同社のPixel Budsとよく似ていて、位置を安定させるためのループもある。これをヒモ付きPixel Budsと呼ぶのは行き過ぎだろうが、
ワイヤレスイヤホンの生ぬるい普及状態から同社がなんらかのヒントを得たようではある。

一方、Google Pixel XLは今回本当に大きくなりそうだ。新しい6.4インチのNote 9も、報じられている6.7インチディスプレイと比べればなんでもない。もちろんSamsungには、大型ディスプレイを比較的小さな筐体に収める長年にわたる製品デザインの強みがある。実際に端末を手にとって見るまで、実際にどう扱いにくいかは判断できない。

その他の詳細情報としては、Snapdragonの採用があげられる。今やフラグシップ機にとって必須要件といえる。XLは3430 mAhバッテリー搭載との噂もある。これは、画面サイズが大きくなったにもかかわらず、昨年のモデルからはダウングレードになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleのPixelスマートフォン次期バージョンは10月5日にデビューか

GoogleのPixelデバイスの次世代機は1か月+α後に出るかもしれない、と情報多産でしかも正しいことの多いリーク筋、Evan Blassが言っている。そのPixel 2は、最終的な名前が何であれ、QualcommのモバイルSoC Snapdragon 836が載る、とBlassは主張する。そしてこれまでの噂では、外見はPixelスマートフォンの初代機とそっくりだそうだ。

そして前と同じくスタンダードバージョンとXLバージョンがあり、2:1という細長いアスペクト比の周囲に細いベゼルがある。それはSamsungの新型機Galaxy S8やLG G6と同じだ。大型モデルのXLは、LG製の6インチAMOLEDディスプレイを採用する。スタンダード機は、昨年にくらべて初心者向け機能が充実する。昨年の両者は、サイズ以外では違いがあまりなかった。

小さい方(スタンダード)のPixelは大型バージョンよりベゼルが太くて、4.97インチ1080pのディスプレイだ。大きな変化は、スピーカーが前面につき、音質が良くなること。もうひとつの噂では、側辺を押す(握る)とGoogle Assistantが立ち上がるそうだ。

スペック方面の噂としては、RAMは4GB、内部ストレージは64GBにアップする。カメラは、主にソフトウェアがアップグレードされ、前バージョンでiPhoneとの差別化要因だったヘッドフォーンポートはついになくなるらしい。

Googleは昨年のPixelとPixel XLの発表を、10月4日のイベントで行った。だから、今年は10月5日か。Galaxy S8, Note 8, Essential Phoneと勢揃いしてきて、Android高級機の市場が様変わりした。その中でGoogleは一体何で、Pixelを目立たせようとするのだろうか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleがLG Displayに$875Mを投資してPixelスマートフォン用の曲面ディスプレイを作らせる?

あくまでも噂だけど、なかなかおもしろい。韓国のニュースサイトが、Googleが同社のPixelスマートフォンの画面を曲面にするために、LG Displayに1兆KRW(8億7500万ドル)を投資する、と報じている。LG Displayは、スマートフォンやタブレット用のディスプレイの世界的な大メーカーのひとつだ。

そのニュースサイトYonhap News Agencyの記事は、業界筋の話としてそれは、単なる部品の発注金額ではなくて、戦略的投資だ、と言っている。Googleは今後のPixelスマートフォン用のOLEDパネルの、開発の全体に関心を持っているからだ、という。そしてそれによって、Samsung Displayなどほかのサプライヤーへの依存度を下げる。Samsungの姉妹会社Samsung Displayは、AppleのiPhoneなど用の仕事もしているが、これからはGoogleがほぼ独力でPixel用の曲面ディスプレイを開発生産していける。

この記事に関して、Googleはノーコメント、LG Displayはコメントのリクエストに対して無言だ。

昨年10月にローンチしたPixelは、大好評だった。本誌TechCrunchのレギュラー・ライターBrian Heaterにいたっては、“Androidの最良の代表機種”、と激賞した。

でも、曲面ディスプレイはSamsungが元祖だ。それは、2013年だった…Samsung Galaxy Roundをおぼえておられるかな?! そして今ではフラグシップ機のGalaxy S8にも、不運だったNote 7にもある。

そしてiPhone 8をめぐる最新のうわさ話によれば、あのAppleも曲面スクリーンを検討している、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google Pixelのカメラはスマートフォン中で最高画質―静止画、動画をテストしてみた

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Androidスマートフォンの最新フラグシップモデル、Pixelは Googleの力を最大限に示す製品に仕上がっている。中でも優れているのがカメラだ。ハード、ソフト両面でPixelの撮影能力は非常に高い。だがその能力は写真マニアを満足させるほどのレベルだろうか? 

一言で答えればイェスだ。Googleは非常に高いレベルでの写真とビデオの撮影を可能にした。私がテストしたのはXLだが小型のPixelもカメラのハード、ソフトは同一だ。Pixelでスナップ写真を撮るのは簡単かつ素早くできる。HDR+機能が自動的に起動されるのでほぼあらゆるコンディションで鮮明な写真が得られる。

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ビデオ撮影の手ブレ補正も驚異的だ。ただし最高の結果を得るためには多少の慣れが必要かもしれない(この点ではデジタル一眼やミラーレス用の大掛かりなジンバル・システムも同じことだ。これについては後述)。一般のPixelユーザーはカメラのパフォーマンスに十分以上に満足するだろう。カメラのソフトの設定などで頭を悩ます必要はない。そのまま使えばよい。Pixelの他の要素も優秀だが、これはBrian Heater記者の長文記事に詳しく解説されている。

Pixelのカメラに興味ある読者のために以下で詳しく説明してみる。カメラの性能を説明するには実際の写真やビデオを見るのがベストだ。現実的な条件で撮影した画像を見ていだこう。

静止画撮影

私はストリート写真を撮影するのが大好きだ。スマートフォン・カメラはこの目的には絶好だ。デジタル一眼などと違い、スマートフォンを持っている人間には誰も注目しない。携帯性がよく、常に持って歩ける。ただしスマートフォン・カメラは低光量の条件に弱い。これはデジタル一眼やミラーレスを含め、専用カメラに比べてスマートフォン・カメラのセンサーのサイズが極めて小さいためだ。

しかし下のスライドショーを検討してもらえば、Pixelのカメラは直射日光下でも曇りの日でもストリート写真の撮影にまったく問題ないことが分かるだろう。これらの写真はデフォールト設定で撮影されている(PixelのカメラはデフォールトでHDR+が有効)。色調は「リッチ」、「バランス」に設定されている。この設定で、少なくとも私の目には飽和(サチュレーション)が起きているようには見えなかった。直射日光が当たっている条件でもレンズのグレア、ハレーション、白トビといった深刻な問題は一切起きていない。

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同様にマクロ撮影的なクローズアップでも良好な結果を残した。 上のスライドショーでアサガオの写真を見てもらうとわかるが、ディテールがきれいに出ている。紫色の花びらの中心のシベがしっかり描写されており、フォーカスが来ていることが分かる。

もうひとつPixelのカメラが得意なのは明るい場所での動体撮影だ。こちらも私は設定は調整しておらず、デフォールトのままだ。通行人が自転車で通り過ぎるところや明るい空を背景に飛ぶ鳥の群れの写真は、Pixelをポケットから引っ張り出しざまにスナップしたものだ。手ブレを防ぐためにしっかり構えもしないうちに写したにもかかわらずこれだけに描写されているのは驚きだ。

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こちらは室内のもっと落ち着いた撮影環境だ。頭上の照明は40W相当でやや温かみのある色調だ。私の犬の写真を見ればPixelのカメラの優秀さがわかるだろう。

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静止画をライバルと比較

Pixel、Pixel XLはそれ自身で優れたカメラだが、購入を考えている消費者は他の同クラスのスマートフォンとの比較を見たいだろう。 Pixel XL、Samsung Galaxy S7、Apple iPhone 7 Plusでほぼ同一条件で撮影することに成功したので参考にしていただきたい。

屋外では3モデルのカメラはそれぞれに優れている。どれがベストかは好みの問題で、結論は個人によって違ってくる。iPhone 7 PlusはHDRモードでも標準モードでも光が当たっているエリアの描写では色調がいちばん鮮やかだ(iPhoneが自動的にHDRモードを選択した場合、標準モードと両方の写真を貼ってある)。

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色調、明暗のバランスではGalaxy S7はPixel XLに近い。描写は派手さを抑えておりやや暗めだ。しかしSamsungはPixelよりサチュレーションを起こしやすいようだ。また影の部分が暖色によりがちな設定で、仕上がりが私の好みからすると暖色過ぎる。

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室内、特に非常に低光量な条件だと3モデルの差はもっとはっきりしてくる。犬の写真がその低光量での撮影だが、ホワイト・バランスではGalaxy S7がやや優勢だ。ノイズの有無、ディテールの描写でもGalaxyは良い点数を付けられる。iPhone 7 Plusは色の再現の点では優秀だが、これが最高だと言い切れるほどではない。Pixel XLは光が回った状態での屋外ポートレートでは非常に優秀だったが、屋内の低光量の条件ではさほどでもなかった。

カメラやスマートフォンのサイトでの順位付けは別として、 3モデルの機能はきわめて接近している。どれも重大な欠点はなく、、どれを最良とするかは使用条件とユーザーの好みによることになるだろう。

ビデオ

ビデオはPixelがライバルを大きくリードする分野だ。いちばん大きなセールスポイントはソフトウェアによる手ブレ補正だ。Pixel XLの動画の安定性、スムーズさはAndroidで群を抜いている。周辺画像の劣化や歪みなども見当たらない。私は最近DJI Osmo Mobileというスマートフォン用のジンバル安定化システムをテストしたが、手持ち撮影のPixelはさして遅れをとっていなかった。下のサンブルは私が犬を散歩させているところを手持ちでビデオ撮影したものだ。

もちろんソフトウェアによる安定化にはそれなりのデメリットもある。Googleのカメラ用人工知能はユーザーが狙っている動画の中心を見つけ出し、その点を安定化の基準点とするようだ。しかしユーザーがカメラを大きく振った場合、動画のセンターが突然変化するので、パンニングがぎくしゃくすることがある。ユーザーが画面の中心を意識せず、カメラをランダムにあちこちに向けた場合、この問題が強調される傾向がある。

そういう限界はあるものの、Pixelの動画手ブレ補正で誰でも簡単に安定したビデオが撮影できる。また手ブレ補正の特性に慣れれば比較的簡単に問題を回避できるだろう。パンニングなどでスムーズにカメラの向きを変えるのが難しいというのは、実はジンバル式のカメラ安定化システムでもまったく同様だ。慣れが必要だが、その努力は十分に引き合うと思う。ポートレートでも手ブレ補正は大きな効果がある。

なおiPhone 7 Plusのカメラに組み込まれた光学手ブレ補正システムもスムーズな動画撮影に有効だった。Galaxy S7は3モデルの中では少々安定性に欠ける動画となった。下のサンプルビデオで確認できるだろう。

写真がまずく撮れたのをスマートフォンのせいにできなくなった

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セルフィーもうまく撮れる。

今日の競争の激しいスマートフォン市場では内蔵カメラが優秀でなければ製品として死んだも同然だ。Google Pixelにはそういった不安を抱かせる要素はない。Googleの「最良のスマートフォン・カメラをお届けする」という約束は果たされたと考えていい。

表側カメラもちゃんと役立つ。セルフィーを撮ろうとして失望するということはない。 Googleのカメラ起動方法はよく考えられており、実用的だ。電源ボタンをダブルタップすると、何をしていても即座にカメラ・アプリ起動する。本体をシェイクすることでカメラを操作できるのも便利だ。XLのような大型のスマートフォンの場合、スクリーン上のアプリ起動アイコンに指が届かない場合があるのでこうした片手で操作できる機能は便利だ。

過去にNexusのカメラに失望したことがあるAndroidユーザーにとってPixelはグッドニュースだ。ただしPixelを使い始めると「写真がまずく撮れたのはスマートフォンのカメラだったからだ」という言い訳ができなくなるという大きな問題を覚悟しなければならないだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)</P

ハンズオン:早速Google PixelとPixel XLを試してみた

Googleは新たに2つのスマートフォン、PixelとPixel XLを発表した。これらは、Googleがハードウェアとソフトウェアのどちらの設計も手がけた初の端末だ。見た目も良く、持った時の感触もいい。外観のインダストリアルデザインは、GoogleがPixel Chromebookに施した繊細なデザインを継承しているのが見て取れ、昨年発表したNexusのラインナップも想起させる。

Pixelは5インチ、Pixel XLは5.5インチデイスプレイを搭載している。どちらも見た目も、実際にもiPhone 7と7 Plusより小さく感じられる(けれど、少し厚い)。それは、ハードウェアには表面にいかなるボタンもないからで、ポケットに入れるにも、手に持つのにも収まるサイズだ。

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Pixelのディスプレイ(1080p)とPixel XL(Quad HD)のディスプレイ、どちらもAMOLED画面により深い黒色を再現し、画像がきれいだ。どちらのスマホでも、Androidのソフトウェアナビゲーションボタンをこれまでもより小さく表示するPixelランチャーが映えている。また、全体を通してアイコンは小さく、丸くなり、新しいGoogleランチャーも小さくなった。結果的に、スクリーンの場所を活用していて、背景の高品質な画像が映えている。

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同様に、システム全体を通して使えるGoogle Assistantの新機能の反応も良く、早い。また、会場の騒がしいでもデモエリアでも私の質問に反応することできた。連続した質問をしても、前の文脈を理解して回答していたことには特に感心した。限られた時間の中でしか試せなかったが、Google Assistantを惑わせる質問をすることはできなかった。Assistantは、Googleが先日ローンチしたスタンドアローンのメッセンジャーアプリAlloの中にある1つのゲームのように感じた。けれど、このAssistantはシステムレベルの機能として組み込まれている。これは今後起きる劇的なUXの移行を象徴しているかのようにも思える。

他に特徴的だったのはカメラだ。写真を撮るには良い環境ではないにも関わらず、良いパフォーマンスを発揮した。下記の画像は、光が少ない中でも筆者があほみたいに踊っているところが鮮明に映っている。ノイズもほとんど見当たらない。

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PixelとPixel XLはどちらも魅力的なデバイスで、GoogleのAndroidハードウェアの中の新たな出発点を示す端末になるだろう。10月20日に出荷開始した時、Pixelがヒット商品となるのに十分な機能を備えているかはまだ分からない。けれど、何かが決定的に欠けているということはないだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Google、Hardware 2016でスマートフォンのフラグシップ、Pixelを公開

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今朝(米国時間10/4)、GoogleはHardware 2016イベントの目玉としてPixelスマートフォンを公開した。仕様についはすでに多くの情報がリークされているが、Googleではここ数年で最大のハードウェアの発表だとしている。

ベースモデル(Googleページ)を見るとリーク情報の多くが正しかったことがわかる―デザインとしてはあまり特徴がなく、iPhoneに似ていなくもない。ただしディスプレイは大きく、下部に物理的ボタンがない。予想どおり、Pixelには2サイズあった。標準の5インチ(画面解像度441ppi)と 5.5インチのXLモデル(534ppi)で、両方ともガラスはGorilla Glass 4が使われている。市場に出ている他のモデルとの比較からするとXLと名乗るほどのサイズではなく、単にLでもよかったかもしれない。

背面にはガラス部分と金属部分がある。中央には指紋センサー、下部にはアンテナバンドがあり、GoogleのGのロゴが目立つ。またイベントでGoogleが強調したところによると、「背面には不格好なカメラの出っ張りがない」ということだ。

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出っ張りの有無はともかく、Googleはこのスマートフォンのカメラに自信を持っている。 PixelのカメラはDXOMarkのカメラ・テストのベンチマークで89という高得点を得ている。「このカメラはわれわれが作ったカメラの中で最良というだけではない―スマートフォン・カメラの中で最良だ」とGoogleはステージで宣言した。メインのカメラは1230万画素、f/2.0レンズを搭載する(フロントカメラは800万画素)。

GoogleはPixelが暗い場所でも鮮明な写真が撮れることをデモした。これには撮像素子の受光ピクセルのサイズが1.55ミクロンであることも貢献しているという。Smartburstモードでは数枚の写真を高速で連続撮影する。Lens Blurモードを利用すると最新のiPhoneに似たボケ効果が得られる。またこのカメラは毎秒30コマで4K ビデオを撮影できる。

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またPixelには写真に関して無料、無制限のストレージが付随する。 Pixelで撮影された写真とビデオはGoogleフォトにオリジナルの解像度のまま保存される。また今回発表されたQuick Switchアダプターを利用すると、既存のAndroidデバイスやiPhoneの写真も簡単にコンバートできるという。

PixelにはクアドコアのSnapdragon 821CPUと4GBのRAMが搭載される。バッテリーは2770mAhと標準的だが、7時間分をわずか15分で充電できる。大型のXLモデルは当然ながらずっと強力な3,450mAhバッテリーを積む。最大作動時間はそれぞれ13時間、14時間だ。Pixelのデフォルトのストレージは32GBだが、ユーザーは128GBまで選ぶことができる。

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本体下側にUSB-Cポートが設けられている。また上部にはヘッドフォンジャックがある(どんなもんだ!とGoogleはデモビデオ中で咳払いしている)

このイベントは名前のとおり、ハードウェアがメインだったが、そこはGoogleのことで、本当のテーマはやはりソフトウェアだ。Googleはイベント中で何度もGoogle Assistant AIについて触れていた。Pixelは音声認識に優れた使いやすい人工知能を利用したアシスタントを標準装備する初めてのハードウェアだという。Googleによれば「われわれはGoogle Assistantをコアとしてハードウェアを設計している」という。

「Googleマジック」についてはすでに数多くのリークで概要は分かっていたものの、新しい人工知能アシスタントのデモを眼前に見ると強い印象を受けた。このスマートフォンは当然ながらGoogleの新しいメッセージ・アプリDuoとAlloがプレインストールされている。スマートフォンは両モデルとも最新のOS、Android Nougat 7.1搭載だ。7.1搭載のスマートフォンが市場に出るのはこれが初めてだ(LG V20は7.0搭載だがまだ店頭に並んでいない)。

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GoogleはPixelにカスタマーサポートをデフォールト作り込んだ。これはAmazonがKindle FireタブレットにMayDayというオンライでの直接ヘルプ機能を搭載したことにインスピレーションを受けたのだろうか? スクリーン共有ができる点も同じだ。

Pixelのカラーバリエーションは3色、グレイグレイのVery Silver、黒のQuite Black、それに限定版のReally Blueだが、これは実際、鮮やかな青だ(アメリカ国内のみ)。予約注文は今日から受け付ける(アメリカ、カナダ、オーストラリア)。インドでは13日からになる。

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Pixelの最安モデルは649ドル(27ドル/月)だ。VerizonではなくGoogleのサイトから購入した場合はアンロックモデルとなる。ただしアメリカではVerizonが独占キャリヤとなっている。Googleでは各種のアクセサリーの予約も受け付けているので、ガラスとアルミの美しいデザインにキズをつけたくないユーザーはチェックしてみるとよいだろう。

Pixelの予約はこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Pixelの複数の写真がリークした(状況から見てどれも本物のよう)

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Googleは明日(米国時間10/4)、たくさんの新製品を発表する。そのショウのスターは、前から噂されていたGoogle Pixelだろう。9to5Googleが偶然、その本物の画像と思われる写真を、一つではなく、二つも見つけた。Google PixelはGoogleを代表するAndroidスマートフォンで、現状でいくつかのことが分かっている。

どうやらGoogleが情報を漏らした相手は、カナダの通信企業Bellと、イギリスのショップCarphone Warehouseのようだ。両社は興奮のあまり、予約販売のページまで立ち上げてしまったが、でもそれらのページはすぐに、外された。

Google Pixelは、画面5インチの通常バージョンと、5.5インチのGoogle Pixel XLのニ機種ある。XLがどんな仕様になるのか、まだ分からないが、見たかぎりでは両者にあまり違いはない。

共通の仕様と思われるのは、チップがSnapdragon 821, RAM 4GB, 1080/1440(XL) x 2560のディスプレイ, 内部ストレージ32GBまたは128GBだ。充電時間15分で、電池は最大7時間もつ。

またGoogleは、最新のアプリや機能でも勝負する気だ。とくにセールスポイントにしたいのが、メッセージングアプリのAlloとDuoだ。本誌は明日の取材を、一人ではなくチームで行う。そして、9to5Googleがスクープした写真がこれらだ:

  1. pixelxl_telus.jpg

  2. google_pixel_white_1.png

  3. pixel-cw-1.png

  4. pixel-cw-3.png

  5. pixel-cw-4.png

  6. pixel-cw-5.png

  7. pixel-cw-6.png

  8. pixel-cw-7.png

  9. pixel-cw-8.png

  10. pixel-cw-9.png

  11. google_pixel_xl_black.png

  12. pixel_telus.jpg

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))