Google、”Play for Education” を静かに終了

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去る2013年、GoogleはPlay for Educationをスタートさせた。教師がアプリや電子書籍を購入し、簡単に生徒のAndroidタブレットに配布するためのプログラムだ。CRNが報じ、今日本誌が確認したところ、GoogleはPlay for Educationのライセンス販売を3月14日で終了する。

われわれが理解する限り、Googleは既存のPlay for Educationユーザーをタブレットの使用期限までサポートし、教師は引き続きPlay for Educationをアクセスしてコンテンツを探し生徒にプッシュ配信できる。

「3月14日以降、GoogleはGoogle Play for Educationのライセンスを販売しない。われわれは、教室で使うのに最適なツールを学校に提供することに全力を傾けており、米国のK-12教育で最も売れている端末であるChrombookを含め、教育アプリの強力なエコシステムを成長させている」とGoogleの広報担当者が本誌に言った。「今後もGoogle Play for Educationのユーザーおよび購入したデバイスのサポートは続ける」。

Play for Educationはまず米国でスタートしたが、Googleはカナダおよび英国にも昨年進出していた。

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GoogleはPlay for Educationを終了するが、教師や管理者はGoogleおよびパートナーの端末管理サービスを使って、Play Storeから教育アプリを生徒のタブレットに送り込むことができる。Google Play for Educationはわずかな種類のタブレットにしか対応していなかったが、これらの管理ツールは事実上全Androidタブレットを対象としている。

また、GoogleのChromebook ― タッチスクリーン内蔵機を含む ― が教育市場に大きく侵略していることも忘れてはならない。その一方でAndroidタブレットは、教師や管理者にそこまで受け入れられていなかった。多くの場合、Chromebookの方が安価でもあり、キーボードも付いていることが、教室とは相性がよかったのだろう」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Playにアプリの検索広告―すべてのGoogleサービスへのユニバーサル・アプリ広告も近く登場

2015-07-30-googleplayad

今日(米国時間7/29)、GoogleはAdWordsでアプリのインストールを呼びかける検索広告キャンペーンを実施中のデベロッパーに対し、Google Play内での検索結果にもそのアプリの広告が表示されるプログラムを開始した。

これに伴ってコンバージョン・ベースの新しい広告料金計算法も導入された。これはユーザーがアプリの検索広告をクリックした後で実際にアプリをインストールし、起動した回数をモニタする。

この新しい広告方式は今年2月から実施されているパイロット・プログラムの拡張だ。Googleは2月に、AndroidアプリのデベロッパーがGoogle Playストア内に 直接に広告を掲載できるようにする実験を開始した。

Google Playストア内広告を申し込めるのは、当面Google.comですでに検索広告を購入しているデベロッパーに限られる。Playストア広告は、ユーザーが「ホテル・アプリ」、「クーポン・アプリ」など特定のキーワードで検索を行った場合、対応するアプリの広告が表示されるというものだ。

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パイロット・プログラムの初期の参加者にはBooking.com、Nordeusなどが含まれている。参加者は新しい広告を利用した成績を発表していないが、Nordeusのマーケティング責任者、Tomislav Mihajlovićは「われわれは検索広告を利用しているが、これにGoogle Playが追加されたことで、高価値ユーザーへのアクセスが可能になりこれまでよりはるかに多数のアプリのダウンロードを実現している」と述べた。

Mihajlovićによれば、「高価値ユーザー」というのは、アプリ・ストア内でキーワードで検索を行うユーザーだという。つまりそのようなユーザーはすでに特定のアプリに関心を抱いているため、他のチャンネルからストアに来ているユーザーよりもアプリをインストールする確率が高い。

そもそもGoogleが今日の地位を築いた主たる要因がウェブ上での検索連動広告の成功だった。Googleはいよいよこれをモバイル分野にも拡張し始めた。

「今日から開始されたGoogle Play検索広告は、190ヵ国、10億台のAndroidデバイスに表示される」とGoogleは述べている。この広告を申し込めるのは現在AdWordsでアプリ・インストール検索広告キャンペーンを実施しているデベロッパーに限られる。

これに伴って新たに導入されたコンバージョン方式はAndroid first app opens と呼ばれ、ユーザーがPlayストア内検索広告をクリックし、インストールした後で最初にそのアプリを起動した回数を数える。

アプリの初回起動を数えるのはサードパーティーの広告ソリューションではすでに標準的な手法なので、GoogleはTune、AppsFlyer、Kochava、Adjust、Apsalarなどの主要なパートナーと協力してデータの信頼性を高めていくという。また広告主であるデベロッパーもAdWords以外のサードパーティーの広告最適化ツールを自由に選ぶことができる。

またGoogleはユニバーサル・アプリ・キャンペーンを準備中だ。これはデベロッパーがGoogle Play Store、ウェブ検索、YouTube、AdMobアプリ内広告ネットワーク、Google DisplayネットワークなどのGoogleのすべてのプロパティーに対して単一の申し込みで広告を掲載できる。Googleによればこのキャンペーンは数週間以内にスタートするという。

アプリ・ストアの規模が拡大するに連れて、ユーザーにとって必要なアプリをインストールする上で検索の重要性はますます増している。Google Playには現在150万以上のアプリが登録されている。つまりユーザーはトップチャートに望みのアプリが見つからない場合、検索に頼るしかない。

最大のライバルであるAppleはまだストア内検索広告を実施していない。Appleはユーザーを関連するアプリに誘導するためストア内検索機能を強化 しているが、デベロッパーがキーワードの入札によってストア内に直接広告を表示できるような検索広告の実施には至っていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

女子生徒のグループが視覚障害者向けAndroidアプリを開発、Verizonのコンテンストで優秀賞に

テキサス州フレズノのResaca中学校1年生の女子生徒たちのグループが視覚障害のある同級生を手助けしようと思いたち、視覚障害者向けアプリを開発した。

Hello Naviと呼ばれるアプリは、このグループのGrecia Canoという少女が同じ学校に通う視覚障害のある生徒たちが日ごろ校内を移動するのに苦労しているのを見て心を痛めたことが誕生のきっかけだった。

理科の教師、Maggie BoladoはVerizonが中高校生向けに開催しているInnovative App Challengeコンテストについてのツイートを読んで、生徒たちに興味があるかと尋ねた。すると6人のグループが興味があると答えた。

このコンテストには1200グループが応募したが、視覚障害者向け移動援助アプリのアイディアは高く評価された。Verizon challengeの中学校部門で優秀賞を受賞し、オバマ大統領と会ったり、サイエンス・ガイとして有名なビル・ナイや「怪しい伝説」のキャリー・バイロンにこのアプリを説明する機会に恵まれた。

グループのメンバーは誰もプログラミングの経験がなかったので、MITメディア・ラボの専門家グループがプログラミングの手助けをすると同時にプログラミングの基礎を教えた。.

メンバーの一人、Sandra Baqueroは「プログラミングするのが好きになりました。プロジェクトに加わる前はプログラミングって何をすることなのか全然知りませんでした。何か面白そうだったので参加したのです」と語った。

指導した教師によると、グループは視覚障害者の同級生の一人と移動技術の指導者に協力してもらい、どんな困難があるのかを集中的に調査したという。そのデータを元に視覚障害者の移動を効果的に手助けするアプリがデザインされた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+