「忘れられたサービス」、ウェブサイト構築ツールのGoogle Sitesが全面リニューアル

2016-11-23-google-sites

Googleの生産性ツールの中でGoogle Sitesは長年「忘れられたサービス」だった。長期間にわたる放置の後、今年始めにGoogleはSitesを全面的にリニューアルする計画を発表した。今日(米国時間11/22)、Sitesはベータ・テストを終了し、一般ユーザー向けに公開された

Google Sitesは簡単にいえばドラグ・アンド・ドロップのウェブサイト構築ツールだ。サイトはインターネットに公開することもできるし、組織内でプライベートに利用することもできる。当然ながら他のGoogleの生産性ツールとの親和性は高い。たとえばGoogleドライブのドキュメント、スライド、スプレッドシートなどを簡単にドロップすることができる。これには(なにやら思わせぶりな名前の)G Suiteの各種サービスも含まれる。またGoogle Analyticsともデフォルトで連携している。Sitesの新しいサイトでは複数のユーザーによる共同編集が可能になった。これにはGoogleドライブの生産性ツールの共同編集のテクノロジーが使われており、機能もほぼ同様だ。

管理者はユーザーがサイトをインターネットに公開できるかドメイン内のみ公開できるかを選択して権限を与えることができる。

今回のアップグレードでSitesで作成したページは表示するデバイスのスクリーンサイズに合わせて自動的に拡大、縮小するようになった。プレビュー・モードではサイトをスマートフォン、タブレット、デスクトップ、それぞれでどう見えるか簡単に確認できる。誰でも簡単にプロっぽい外観のページを作れるようGoogleでは6種類のテーマを用意している。新しいテーマではフォントとカラー設定を自由に変えられる。欲を言えばカスタマイズのオプションがもう少し充実していると良かったと思う。将来に期待したい。

ただし既存のサイトを新しいサイトに変換するのはあまり簡単ではない(TechCrunch編集部ではこの点を残念がっている)。 アップデート:: Googleの広報担当者がわれわれに話したところによれば、2017年にはいって旧ツールで作成されたサイトを新しいサイトに変換するオプションが提供されるとのこと)。

いちばん重要なのはSitesが実際に役立ち、人々が使いたがるようなツールに生まれ変わったという点だ。Sitesは現代化された。一昔前のカビ臭く古びたGoogleデザインは一掃され、モダンなアプリだと感じられるようになった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleがAIを使った企業ユーザーのためのアシスタントSpringboardを立ち上げ、Google Sitesはデザイン一新

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Googleが、同社の企業顧客のための二つの重要な発表を行った。とくに注目すべきはデジタルアシスタントSpringboard(跳躍台)で、これによりGoogleの企業用サービスをユーザーはより便利に利用できるようになる。

これまで少数の顧客を対象にテストしてきたSpringboardは、会社で仕事をする人たちのためのGoogle Now、ともいえる。まず、人工知能を利用する単一の統一的な検索インタフェイスがある。これにより、Google Drive, Gmail, Calendar, Google Docsなどなど、ユーザーが使っている複数のGoogle製品から情報を取り出すことができる。この機能が重要なのは、Google Appsの技術担当VP Prabhakar Raghavanによると、“平均的な知識労働者は今、検索と情報収集に一週間にまる一日ぶんの時間を投じている”からだ。

Springboardはこのほか、会社での一日を通じてユーザーに、“便利で実際に何かのアクションに結びつく情報やリコメンデーションを提供する”、という。

本日の第二の発表は、Google Sitesのデザイン新装だ。このプロダクトはユーザー企業の社内的情報ポータルみたいなもので、そこに決算報告とかニューズレターなど、いろんな情報を収める。今度の新しいデザインにより、ユーザーはドラッグ&ドロップによる編集や、リアルタイムのコラボレーションなど、Googleのそのほかのサービス、Google DocsやGoogle Sheetsなどで標準になっている機能が導入された。

またプレゼンテーションを便利にできるために、Google Sitesのコンテンツをスマートフォン、ラップトップ、大型モニタなど、いろんなサイズのスクリーンに表示できるようになった。

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これらの変更はまずアーリーアダプタープログラムの一環として提供されるが、Google Apps for Workの既存の顧客は誰でもそれに参加できる。Springboardのプログラムはここにあり、Google Sitesはここだ。ただしGoogleは、両サービスとも、“もっとほかにも新機能はあるよ”、と言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))