GoogleがAndroidの銃の絵文字を水鉄砲に変えたようだ

2016年にAppleは、銃を表す絵文字を本物のような銃から明るいグリーン色の水鉄砲に変えた。

数日前にはTwitterが、それに倣った

そして、どうやら今度はGoogleだ。Androidの銃の絵文字が近く、明るいオレンジと黄色の、人をびしょ濡れにして楽しむもの(別途水タンクがあって水量が多い水鉄砲)、になるらしい。

最初に気づいたEmojipediaによると、Googleは今日(米国時間4/24)、GitHub上の公開リポジトリNoto Emojiライブラリのグラフィクスを入れ替えた。それらはAndroidがデフォルトで使用する絵文字だから、デバイスに対するアップデートもいずれ始まるのだろう。

今となっては、Googleが絵文字を変えるのは避けられない。Appleがそれをやったときに、すべては始まった。そしてTwitterが続き、SamsungもGalaxy S9のリリースでそれをやる。Googleも、やるに決まっている。

明朗なコミュニケーションのためには、必要なことだ。誰かが(iOSユーザーが)メッセージで水遊びの玩具の漫画を送れるのに、ほかの多くの人たち(Androidユーザー)がそれを本物の拳銃のような絵として受信したら、ちょっと面倒なことになるかもしれない。Appleに、それを元に戻す気はない。そして今や他社も右へ倣えしている。Googleも、変人と思われたくない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleの第1四半期は311.5億ドルの好成績――CPCは漸増だが売上、利益ともアナリスト予想を上回る

Googleの親会社、Alphabetが2018年最初の四半期決算(PDF)を発表したが、きわめて堅実な内容だった。事業が着実に拡大を続けているだけでなく、昨年に比べて成長速度はさらに加速している。

Googleによれば今年第1四半期の売上は対前年比で26%のアップで311.6億ドルとなった。昨年同期の売上は247.5億ドルだった。このときGoogleは第1四半期売上が対前年比22%アップしたと発表していたので今年はそれを上回ったことになる。

CPC(クリック単価)が引き続き低下傾向にあるにもかかわらずGoogleは売上を増加させてきた。CPCはあるサイトの価値を表すといってよいが、インターネット閲覧がますますモバイル・デバイスにシフトする中でここ数年低下を続けている。

またAlphabetが「それ以外の賭け」と呼ぶGoogle部門以外の他事業、自動運転車やインターネット・アクセスを提供する気球なども全体として売上が増加し赤字が減少している。Googleは広告収入に全面的に依存する現在の体質を改善する必要があるのでこれはよい兆候だ。しかし他事業の収入はGoogle全体でみればまだごく一部を占めるに過ぎない。今回はGoogleが自動運転車のノウハウをめぐってUberと和解した後の最初の決算となる。

スコアカードは以下のとおり。

  • 売上: 311.6億ドル(アナリスト予測は303.6億ドル)で対前年比26%アップ
  • 利益: 調整済1株あたり9.93ドル(アナリスト予測は9.28ドル)
  • Google内の他事業売上: 43.5億ドル、前年同期32.7億ドル
  • Googl外の事業売上:1.5億ドル(前年同期は1.32億ドル)
  • Google外の事業損失: 5.71億ドル(前年同期は7.03億ドル)
  • 売上TAC比(%) 24% 〔TAC=トラフィック獲得コスト〕
  • 実効税率: 11%(前年同期は20%)

この結果、Googleの株価は延長取引時間で2%アップした。時価総額世界最大の座をめぐってGoogleがMicrosoftやAmazonと並んでAppleを追う中で、Googleの時価総額に100億ドル以上を加えたことになる。

GoogleのTACは比較的安定しているようだ。Googleがトラフィックを得る代償としてアフィリエイト先や提携先から支払う金額はGoogleウォッチャーにとって重要な意味を持つ。これが上昇することはネットワーク企業の経営にネガティブを影響を与えるからで、ウェブ閲覧がモバイルにシフトするなかでここ数年GoogleのTACもわずかに増大していたのが懸念を呼んでいた。しかし今期は24%と安定した水準を保った。

Googleは本質的に広告企業であり、世界中の何十億ものユーザーからわずかずつ収益を上げている。しかしすべてがモバイルに移行する中で現在のような広告の価値は減少傾向だ。モバイルによるウェブブラウジングはデスクトップやノートなどのコンピューターを利用したブラウジングとは全く異なる消費者行動をもたらしているからだ。これまでGoogleはCPC(クリック単価)の減少をインプレッション(広告表示回数)の増大で相殺してきた。実際、今期の決算もそのとおりの傾向を示している。【略】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

今度のGoogle Chromeでは自動再生ビデオの音声をカットできる

Google Chromeのユーザーに良いニュース。全世界で人気最高のこのブラウザーの最新のアップデートでは、音声の自動再生を無効にできる。サイトを開くと広告のビデオが勝手に再生されて、音がガンガン鳴る、なんてことは、ユーザーがそれを有効にしないかぎり、今後はない。

迷惑なだけでなく、自動再生ビデオはデータを大食いし、Webの閲覧そのものを遅くする。モバイルデバイスでは、たいへん困ることだ(データ契約でインターネットに接続してる場合)。

このアップデートは、数日後にユーザーに行き渡る。この機能の開発は昨年から行われていた。機能には、例外が少々ある。

まず、自動再生は、サイト自体が音を含んでいないときだけ許される。あるいはユーザーが、そのメディアに関心があるときには音があっても許される。過去にそのサイトに頻繁に訪れているときは、関心があると判断される。そのサイトのページの上でタップやクリックを頻繁にやったり、モバイルではそのサイトをホーム画面に載せているときも、関心あり、と判断される。

Chromeのこの最新バージョンを最初に見つけたVentureBeatによると、YouTubeはあまりにもビデオの数が多いので、関心ありを単純には判断できないそうだ。

しかしそれでも、今度のChromeはコントロールの粒度が細かくなり、特定のWebサイトだけビデオの自動再生を恒久的にブロックすることもできる。だからYouTubeでもどこでも、オーディオの勝手な自動再生をやらせないことができるのだ。

画像クレジット: AFP

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アプリケーションにチャット(会話)機能をつけるAPI、Dialogflow Enterprise EditionをGoogle Cloudが一般公開

会話ができるための入出力インタフェイスを作ることは、デベロッパーにとって新しい挑戦分野だ。チャットボットはWebサイトやアプリにおけるトラブルを減らし、会話ができるという構造の中では、企業はよく聞かれる質問に簡単迅速に答えることができる。そこで今日(米国時間4/17)Googleは、これまでベータだったDialogflow Enterprise Editionを一般公開した。

この技術は、2016年におけるAPI.AIの買収の成果だ。Googleは賢明にもツールの名前を変え、それが実際にすることにマッチした名前にした。同社によると、現在すでに、数十万のデベロッパーがこのツールを使って会話のためのインタフェイスを構築している。

これは必ずしもGoogleオンリーのツールではなく、Google AssistantやAmazon Alexa、Facebook Messengerなどの音声インタフェイスでも使えるから、デベロッパーが一度チャットアプリを作ったら、それらを、コードを大幅に変えなくてもさまざまなデバイスで使えるようになる。

さらに今日のリリースでは、機能を増やすとともに、エンタープライズエディションへの移行を容易にした。

GoogleのCloud AIのプロダクトマネージャーDan Aharonが、このツールを発表するブログ記事で、こう述べている: “今日からは、一つのAPI呼び出しで複数のAPI呼び出しが必要になるような、バッチ的な処理ができるようになり、コードの行数を減らして開発時間を短縮できる。Dialogflow API V2は今や、すべての新しいエージェントのデフォルトであり、Google Cloud Speech-to-Textを統合、APIからのエージェントの管理が可能になり、gRPCをサポート、そしてコードのマイグレーション不要でEnterprise Editionに容易に移行できる”。

同社は、Dialogflowを使って顧客のためのチャットインタフェイスを構築した企業の例として、KLM Royal Dutch AirlinesやDomino’s、Ticketmasterなどを挙げた。

この新しいツールは今日(米国時間4/17)から可利用になり、30以上の言語をサポートする。一般公開されたエンタープライズプロダクトには、サポートパッケージとサービスレベルアグリーメント(SLA)がつく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

アメリカ製品の使用を禁じられたZTE、AndroidのライセンスでGoogleと相談中か

昨日(米国時間4/16)はZTEにとって厳しい一日だった。1年前、イランと北朝鮮に対する制裁を守らなかったことで有罪を認めた同社は、アメリカ商務省からさらなる鉄槌を喰らい、アメリカ企業は向こう7年間、同社に製品を売ることができなくなった〔虚偽報告で〕。

推定によると、それは同社製品に使われている部品の1/4以上に相当し、Qualcommなど有名大企業の製品も含まれる。また無形のアメリカ製品としては、同社Androidハンドセットの重要部位である、OSに関するGoogleのライセンスも含まれる。Bloombergの匿名情報筋によると、ZTEはモバイルのオペレーティングシステムの今後について検討するため、弁護士がGoogleの役員に会っている、といわれる。

有形部品の多くは、自国である中国のメーカーなどからも購入できるが、オペレーティングシステムはどうなるのか。まともな選択肢は、残されていない。たとえば、アプリなどをすべて同社が作って揃えなければならないだろう。OSそのものの開発にも、手を出さざるをえないかもしれない。

ZTEの一件がAndroidの今後の命運を左右するとは思われないが、Googleが失うものは大きい。アメリカ市場だけでも、同社製スマートフォンのマーケットシェアは12.2%で、Apple、Samsung、LGに次いで4位だ。Googleとしては、有力なハードウェアパートナーをできるだけ多くつなぎ留めておきたいのはやまやまだが、ただしそれは、商務省の逆鱗に触れない場合に限る。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

GoogleとCyArkが協力して世界中の著名な史蹟や遺跡を3Dモデルで保存、その中を歩き回れる

インディ・ジョーンズの“これは博物館のものだ!”、という叫びがデジタルの時代へタイムスリップしたら、遺跡をクラウドに保存しようとするGoogleのプロジェクトになるだろう。

Googleの非営利事業部門Arts and Cultureが、オークランドの同じく非営利のCyArkとパートナーして、何千もの写真とデータで史蹟の細密な三次元モデルを作る。現場のスキャンには、複数のカメラのセットアップとドローンを用い、写真測量製図法とライダーの技術を利用する。CyArkは前からそういうスキャンをやっていたが、これまでは一般公開されなかった。しかし今度はGoogleの協力により、それらへのアクセスを公開するとともに、さらに新たな史蹟のスキャンも行うことになった。

CyArkの本来のミッションは、史蹟の保護だ。同社によると、これらの歴史的構造物は天災と人災の両方にさらされているので、同社のデータを利用する今度の企画では、それらの正確な視覚的再現が、次世代にとっても有益だ、という。

GoogleのArt and Cultureチームはこれまでにも、世界中の優れた美術作品の高解像度な保存作業を大量にやってきた。過去数年で大きな3Dモデルを捕捉するためのさまざまな方法が発達してきたので。Googleが次の段階として物理的な構造物の保存に目を向けるのも理にかなっている。こういう3Dのデジタル化技術は、初期段階の消費者向けVRから始まっているので、それらを見るための高品質なプラットホームはすでにある。それらは今後、もっともっと良くなるだろう。360度写真と違うのは、見る人が実際に遺跡のまわりを歩いたり、中を覗いたり、何かのうしろにあるものを同じく3Dで見たりできることだ。

これは相当エキサイティングだし、文化を原寸大で保存してその中を歩けることは、歴史を肌で感じる感覚を人に与え、またそれは、現代のテクノロジーの最高の到達点でもある。Googleが非営利でも活動していることは大いに素晴らしいが、今後は参加し助力するリソースがもっともっと増えて、これらの努力の対象と結果を世界中各地で広げ、世界のみんなが体験できるようになると良いね。

今は、18か国25の史蹟をこのプロジェクトで見ることができる。これらのモデルと環境は、デスクトップモードやPC、モバイルのVRヘッドセットなどで見ることができる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Facebookはネガティブなメッセージに非対称の優位性を与えている


Facebookの批評家としてRoger McNameeほど適した人物はいない。Elevation Partnersのマネージイング・ディレクターでFacebookの初期の投資家でもあるMcNameeは、Mark Zuckerbergのメンターを務めただけでなく、彼にSheryl Sandbergを引き合わせた人物でもある。

このため、過去数年のFacebook、中でもCambridge Analytica 騒動に対する高まる世論の批判のなかでもMcNemeeの意見は決して軽視することはできてい。

McNameによると、Facebookは「人間の感情」に基づくテクノロジー企業を開拓した。Facebookがわれわれの「潜在的感情」をすべて知っていることから、第三者がこの国の民主主義と経済を根本から揺るがす事態が起きている。McNameeは、2016年の英国EU離脱の国民投票と、米国大統領選挙の両方でこれを目の当たりにし、Facebookはネガティブなメッセージに「非対称の優位性」を与えていると結論づけた。

McNameeは今もFacebookは修正可能だと信じている。しかしそのためには、ZuckerbergとSandbergのふたりが今起きていることに対して「正直」になり、民主主義を強化する「市民の義務」を認識する必要があると主張する。そして彼の言う「ダークサイド」を認めそれに直面するうえでは、テクノロジーも役割を担うことができるとMcNemeeは信じている。

もちろんMcNamee自身もそれを実践している。彼は元Googleの製品哲学担当者、Tristan Harrisと共にThe Center for Human Technologyを設立した。これはシリコンバレーの著名人たちによるアライアンスで、「テクノロジーを人間の最大利益に合わせて再編する」ことを目的としている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleのセマンティック体験(Semantic Experiences)でAIと言葉遊びをしよう

Googleは自然言語の処理や合成で大量の研究開発をしているが、それらはアシスタント機能や音声認識/合成だけが目的ではない。その中には、AIの機能でできる範囲内での楽しいものもあり、そして今日(米国時間4/13)同社は、Webの閲覧者が言葉の連想システムで遊べる実験を発表した。

最初の実験は、膨大すぎて言及される機会も少ない本のデータベースGoogle Booksの、おもしろい検索方法だ。それは、言葉そのものでテキストやタイトルを探すのではなく、データベースに質問をする。たとえば、“なぜナポレオンは流刑になったのか?”(Why was Napoleon exiled?)とか、“意識の本質は何か?”(What is the nature of consciousness?)など。

すると、その質問の言葉と密接に結びついている文節が返される。結果はヒットもあれば空振りもあるが、でも良くできているし、柔軟性もある。ぼくの質問に答えるセンテンスは、必ずしもキーワードに直接関連していないし、とくにそれら〔物理的な言葉そのもの〕を探した結果でもない。

でも、それが人間と知識の内容が対話するとても分かりやすい方法か、というと、それは違うようだ。質問をするのは、答が欲しいからであり、質問と関係があったりなかったりするいろんな、互いに相反するような、引用を見たいのではない。だからぼくがこれを日常的に使うとは思えないけど、ここで使われているセマンティックエンジンの柔軟性を示す、おもしろいやり方ではある。しかもそれによって、今まで自分が知らなかった著作家に触れることができるが、ただし、データベースの収蔵書籍数は10万もあるから、当然、結果は玉石混交だ。

Googleが紹介している二つめの実験プロジェクトは、Semantrisというゲームだ。“なんとかトリス”というゲームは昔からどれも難しいが、これは超簡単だ。言葉のリストが表示されて、一つが高輝度になっている(下図)。それと関連があると思われる言葉〔連想した言葉〕をタイプすると、GoogleのAIが、関連性の強いと思う順に言葉を並べ替える。ターゲットの言葉を下に移動すると、一部の言葉が爆発して、新たな言葉がいくつか加わる。

これは、暇つぶしには良いかもしれないが、やってるうちに自分が、Googleの連想エージェントの訓練に使われるモルモットになったような気がしてくる。遊び方は、とてもやさしい。でも、水(water)からボート(boat)を連想しても、誰もすごいとは思わないね。でも、やってるうちに、だんだん難しくなるのかもしれない。ユーザーの応答がAIの訓練用データとして使われるのか、今Googleに問い合わせている。

プログラマーや機械学習のマニアのためには、Googleは訓練済みのTensorFlowモジュールをいくつか提供している。そしてそのドキュメンテーションは、このブログ記事の中のリンク先の二つのペーパーにある。

〔訳注: Googleはセマンティック検索の実現を目指して、これまで多くの企業〜スタートアップの買収を繰り返している。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

カリフォルニア州が自動運転車の完全無人テストを許可、Waymoはさっそく申請か

Alphabet/Googleの自動運転車事業Waymoが、セーフティードライバー不在でカリフォルニアの公道に出られる、州が新たに設けた許可を、二番目に申請する企業になった。San Francisco Chronicleの記事が、そう報じている。これにより同社の車–ミニバン–が、マウンテンビュー周辺の路上に出ることになる。そこは同社が(Google時代も含めて)、大量のテストをして大量のデータを取得した地域だ。

同社はすでにフェニックスで、人間運転者のいない自動運転車を走らせ、先月は宣伝のためのビデオも撮った。だから今回のは、同社が自分の自信を示す初めての公開デモではない。

カリフォルニア州がセーフティードライバーが同乗しない自動運転車の許可を認めたのは、つい先日の4月2日からだ。あと一社申請しているようだが、それがどこかは分からない。今度の新しい許可では、従来的な手動制御がまったくない車でも認められる。ただしWaymoが申請したのは、Chrysler Pacificaの改造車だ。既存の商用車なら、実用化も早いだろうな。

最近はUberの自動運転車が歩行者に当たって死亡事故を起こし、Teslaも半自動モードでで人を死なせたから、セーフティードライバー抜きで公道を走ることには、ためらいの雰囲気があった。ただしどちらの事故も、事故時には運転席に人がいた。人がいなかったから事故が起きた、のではない。

申請が許可されたら、Waymoの車は走行範囲をマウンテンビュー地区に限定される。そこは、同社がGoogleの研究プロジェクトだったころから利用してきた場所だから、テスト地として理にかなっている。詳しいデータも累積している。地元当局とも顔なじみだから、万一の事故時にもあわてる必要がない。

テストの目的や内容はまだ明らかでないし、われわれプレスを乗せてくれるのかも分からない。今は、じっと待つだけだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google、Gmailに「自動消滅メール」を導入予定

Googleは、ウェブ版のGmailのリニューアル作業を行なっているところだ。新しいデザインのスクリーンショットについては昨日の記事でも触れている。このスクリーンショットを最初に提供してくれたのはChaimというハンドル名の人物だが、氏はデザインだけでなく、興味深い新機能も発見していた。どうやら、Gmailにて期間限定メールを送ることができるようになりそうなのだ。

昔から存在する「メール」という仕組みに、新たな機能を追加するのは意外に難しいことだ。ユーザーは膨大だし、またメールクライアントの数も多数にのぼるからだ。しかしGoogleは、シンプルなPOP3/IMAP/SMTPプロトコル以上のサービスを提供しようとしているようだ。

スクリーンショットをみると、動作の仕組みはProtonMailに近いものであるようだ。一定の期間が経過すると、メールは読めなくなる。

編集画面には、「confidential mode」という名前の小さなアイコンが表示されている。このモードをオンにすると、受信側でメールを転送したり、あるいは内容のコピー&ペースト、ダウンロードや印刷ができなくなるようだ。

メールが読めなくなるまでの期間は、1週間、1ヵ月、数年などの期間を指定して設定することができる。また、受信者にテキストメッセージで送信するパスコードを入力するように要求することもできる。メールアドレスと電話番号を組み合わせて、セキュアな情報のやり取りをすることができるようにしているわけだ。もちろんこれは、Googleの広告提供にもプラスの効果をもたらすことだろう。

この情報を提供してくれた人物が、画面上の「Learn more」をクリックしたところでは、ヘルプページらしき場所に遷移しようとしたものの、目的のページは(まだ)存在していなかったそうだ。

新しいGmailで作成された「confidential mode」のメールを、これまでのGmailで受け取った場合、メール本文へのリンクを受信することになるようだ。読むにはGoogleへの再ログインが要求されるとのこと。再ログイン後にメールを読むことはできるが、コピー&ペーストないし印刷機能は動作しないようになっていたとのこと(それでもスクリーンショットはとれたようだ)。

現状ではどうやらGoogleアカウントを通じてセキュリティチェックを行なっているようだが、果たして「confidential mode」機能が、Google以外の環境でも動作するのかどうかについてはまだ不明だ。また、新しいGmailが普及した段階で、より快適に利用できるようになるのかどうかについても、現段階ではわからない。

たとえば、ProtonMailの利用者が、他のProtonMailの利用者に自動消去メッセージを送った場合には、メールはあたかも普通のメールのように送受信され、そして期日がくれば勝手に受信トレイおよび送信者の送信ボックスから消え去ることになる。

Gmailが用意している新インタフェースでは、メールがリンク情報としてやり取りされることになっているようなのだ。有効期間が経過すればメール本体は消滅するが、しかしリンクをやり取りしたメールは消えないようだ。

また、このメールについて、暗号化の可否などについて一切言及されていないことについても気をつけておくべきかもしれない。「confidential mode」のメールであっても、暗号化されないのであれば、Googleはそのメールの内容を見ることができるわけだ。物理的に見ることができないわけではないことになる。新デザインの公開については、まもなくとアナウンスされている。Confidential modeも同時ないし若干のタイムラグで公開されることになるだろうと思われる。

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(翻訳:Maeda, H

Gmailの新デザイン(スクリーンショットを入手)

Googleが、G Suite利用者に対して新しいGmailがやってくる旨をアナウンスしたのは、昨日お伝えした通りだ。そしてその後、Chaimと名乗る情報提供者から、新しいGmailのスクリーンショットとされる画像をいくつか受け取った。他の人物からも同様の画像が送られてきており、どうやらこの情報は信頼に足るものである様子。

まずはみての通り、Gmailとinbox.google.comのハイブリッドとも呼べそうなデザインになっている。これまでのインタフェースから全く変わってしまうというわけでもなさそうだ。これまでGmailを使ってきた人は、違和感なく新しいGmailに移行することができるだろう。

もちろん全く変化がないわけではなく、マテリアルデザインを採用することで、他の最新プロダクトとのデザイン的整合性を保つものとなっている。Android利用者は、ボタンや色づかい、ないしポップアップにも慣れ親しんでいることだろう。従来のテキストボタンはすべてアイコンに置き換えられており、すっきりとした外観にまとまっている。

また、昨日の記事でも触れたように、新たな機能が搭載されていることもわかる。たとえばメールを数時間後ないし数日後などに表示する機能(スヌーズ機能)が備わっている。スクリーンショット上では「later today」、「tomorrow」、「this weekend」、「next week」ないし「someday」などと表示されている。おそらくは、ショートカットで操作ができるようになっているのだろう。

さらに、メールの末尾には「スマートリプライ」も表示されている。モバイル版で実装されている機能と同様の働きをするものと思われる。

ちなみに、もっとも興味深いのは画面右側のカラムだ。ここには他アプリケーションのウィジェットなどを読み込めるようになっているようだ。標準ではGoogle CalendarやKeepを表示して、メールに関連するスケジュール情報などを設定するようになっているようだ。

Streakの共同ファウンダーである<>Aleem Mawaniによれば、Clearbit、Streak、およびDropboxなどの拡張機能が、この新デザインに対応しているのだとのこと。それらアプリケーションはInboxSDKライブラリーを利用していて、このSDKを利用しているアプリケーションは、新しいGoogleインタフェースのもとで動作することができるようだ。Googleによると、新デザインは数週間のうちに公開されることになるだろうとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

Googleのスプレッドシートにマクロが来た――G Suiteツールにメジャーアップデート

今日(米国時間4/11)Googleはスプレッドシートに大きなアップデートを行いマクロのサポートを開始したと発表した。発明されて以来40年も経つスプレッドシートだが、いまだにビジネスでも日常生活でも広く用いられている。これはG Suiteのスプレッドシート利用者の生活を少し楽にし、Microsoft Excelからの乗り換えを少し加速するかもしれない。

今回のアップデートでGoogleの表計算アプリでとうとうマクロの記録が可能になった。他の生産性ツールではほぼ100%マクロ機能があるのに、Googleスプレッドシートにだけはなく、大きな弱点となっていた。

ツール・メニューに加えられた「マクロ記録」機能を選択すると、その名称のとおり、スプレッドシートに対して加えた操作が逐一記録される。記録を開始したら普段どおり作業を行えばよい。以降、マクロを実行するだけで正確に同じ動作が繰り返される。新しいシートを作るたびに表示形式を設定するなどのわずらわしい操作をする必要がなくなる。空いた時間で犬と遊ぶもよし、別の仕事にとりかかるもよし、だ。

GoogleスプレッドシートはバックグラウンドでマクロをApps Scriptのコードに変換する。つまりGoogleのスクリプトについて知識があれば、スクリプトを編集して動作を変えることができる。

今回のアップデートではマクロのサポート以外にも重要な新機能が追加された。改ページ(大きなスプレッドシートをプリントアウトする際に便利だ)、カスタム用紙サイズ、行とカラムのグループ化、セルのチェックボックス化などだ。行、カラムのグループ化は生産性向上に大きな影響があるだろう。また時系列(週、月、年など)でピボットテーブルを作成できるようになった。

〔日本版〕 マクロ機能はG Suiteに対するもので一般向け無料版のGoogleスプレッドシートではまだサポートされていない(スクリプトは以前からサポートされている)。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、ウェブ版Gmailのデザインを刷新予定

Googleが、 G Suite利用者に対してメールを発送した。内容は、ウェブ版Gmailをリニューアルするというものだ。デザインのリニューアルと同時に、機能的にも新しいものを実装するという話になっている。

たとえば、Gmailのインタフェース内から直接にGoogleカレンダーにアクセスできるようになる。これはOutlookを使ったことのある人から、多くの希望が寄せられていた機能となっている。

また、メールを「スヌーズ」して、一定時間後(ないしは数日後)に新着として表示する機能も備えるようだ。ただちに対応できないメールを扱うのに、スヌーズを便利だと感じる人も多いことだろう。

さらに今現在、iPhoneやAndroidでGmailを使っている人にはすでにお馴染みかと思うが、ウェブ版でもスマートリプライの機能が実装される。

加えて、オフラインでメールを読むための、新しい保存方法も構築中なのだとのこと。Chrome Appsで利用していた独自技術を利用するのではなく、より一般的な技術を利用して機能を実装するつもりであるようだ。

新デザイン(および機能)についての詳細はまだ明らかにされていない。Web版Gmailのインタフェースは、数年間にわたって維持されてきていた。今回のアップデートにて、マテリアルデザインを採用したものとなるのだろう。

追記:
本稿を公開したあとで、Sahil Bhutaniから情報が寄せられた。Googleの社員が公共交通機関の中で、新しいGmailを操作しているのを見たのだとのこと。デザイン的には、GmailとInboxのハイブリッドのような感じだったそうだ。左側はinbox.google.comのような感じで、右側はGmailのデザインを拡大したような感じだったとのこと。背景は青っぽいグラデーションになっているらしい。画面左に配置されるフォルダーには、アイコンも表示されていたとのことだ。証言に基づくイメージ画像を掲載しておこう。

Googleによれば、今回のアップデートによりClearbit、StreakなどといったGmailアドオンが無用になるとも言っている。

G Suite利用者に送られたメールによれば、まずはオプトイン形式により、新デザインを利用することができるようになるらしい。数週間のうちに、オプトインによる新デザイン提供が開始されることになるようだ。

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(翻訳:Maeda, H

GoogleとNetflixがオープンソースのカナリア分析ツールを共同開発、プロダクションレベルの問題発掘を目指す

【抄訳】
GoogleとNetflixが今日(米国時間4/10)、Netflixが内製したカナリア分析ツールを一般公開することになるオープンソースのプロジェクトKayentaのローンチを発表した。Kayentaは、Netflixで育った継続的デリバリのプラットホームSpinnakerに統合されており、それはパブリックかプライベートかを問わずほとんどすべてのクラウドで使える。今回のリリースはSpinnakerにフォーカスがあるが、しかしKayentaはそのほかの環境にも適応させられる。

カナリア分析は、概念としては単純明快である。その名前が示しているように、サービスやインフラストラクチャを展開またはアップデートしたときの大きな問題を防ぐための早期警戒システムだ。展開やアップデートの対象をユーザーやサーバーやネットワークの一部に絞って行うテスト的実施で、カナリア分析は新しいシステムの振る舞いが正しいこと、あるいは前と変わらないことをチェックする。各ステップでシステムはチェックを実行し、その展開やアップデートが、通常のテストでは問題ないが、もっと複雑なプロダクションシステムに投じられたときにも問題が生じないことを、それら各ステップで確証していく。

GoogleのプロダクトマネージャーAndrew Phillipsによると、すでにそれをやっているデベロッパーは多いけれども、しかしそれはしばしば、非公式に行われている。チームがアプリケーションをビルドすると、いくつかのサーバーにデプロイしてみて数分動かし、ダッシュボードに異状が出ていないかチェックする。そんなやり方は人的エラーにつながりやすいし、偏りもありうる。それに対してカナリア分析ツールは、いくつかの測度の値を求めて、そのコードの完成度を客観的に判定する。コードのテストは多くの企業が自動化しているが、その種のテストではコードをプロダクションに投じたときに起きる問題を捉えられないことが多い。とくにそのプロダクション環境がマイクロサービスの集合から成り、それらが予期せざる対話をし始めたような場合には、お手上げとなる。

【後略】
〔以下、技術的な話題よりも、G社N社共同開発の経緯が中心。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleのテキスト音声変換APIにメジャー・アップデート――音声認識も改善

今日(米国時間4/9)、Googleは数週間前に公開したクラウド・テキスト音声変換サービスのAPIにメジャーアップデートを行ったことをを発表した。Googleは同時に逆方向のサービスである音声テキスト変換のクラウド音声認識APIにも大きな改善を行った。Googleのテストによれば、新しいAPIは認識エラーを全体で54%減らしたという。ただし一部のケースでは改善はこれをはるかに上回った。

アップデートされた音声テキスト変換APIを利用するとデベロッパーは 複数のユースケースをベースにした機械学習モデルから適したものを選ぶことができる。新APIは現在4つのモデルを提供している。そのひとつは検索と命令のための短い発話だ。また電話の音声認識、ビデオファイルの音声認識も提供されており、Googleがすべてのデベロッパーにデフォールトとして推薦するのが4番めの新しいモデルだ。

こうした新しい音声テキスト変換モデルに加え、Googleはパンクチュエーション(句読法)のモデルをアップデートした。Googleの開発チーム自身も認めているとおり、音声認識でこれまで最大の問題となってきたのは正しいパンクチュエーションの生成だった。ことに話者が通常と異なる発話の癖を持っている場合、パンクチュエーションを含めたテキスト起こしはきわめて困難になる

これはトランプ大統領の発言をパンクチュエーションを含めてテキスト起こししようと試みたデベロッパーなら同意するだろう。アップデートされたモデルははるかに読みやすいテキストを生成できるという。センテンスの切れ目を認識することに失敗するケースが減少し、ピリオド、コンマ、クエスチョンマークなどを正しく挿入できるとGoogleは述べている。

今回のAPIのアップデートにより、デベロッパーはテキスト起こしを行うことにより、音声ファイルないしビデオファイルにタグ付けなど基本的なメタデータを付与できるようになった。Googleではユーザーの各種機能の利用状況を総合的に勘案して、次のアップデート開発の優先順位を決めていくという。

Googleはサービスの料金体系も多少変更した。従来どおり、音声ファイルのテキスト変換は15秒ごとに0.006ドルで、ビデオはその2倍の15秒ごとに0.012ドルとなる。ただし5月31日まで新モデルの利用料金は15秒ごとに$0.006ドルに抑えられる。

〔日本版〕上にエンベッドされた例ではセンテンスの切れ目が正しく認識されピリオドが挿入されている。No、That’sなどの冒頭が赤文字で強調表示されている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GitLabがGoogleのKubernetes Engineを統合、コンテナアプリケーションのデプロイが超簡単に

今や多くの人が使っているVCSのGitを、独自にホストしているサービスとして人気の高いGitLabが、最近とくに好調だ。わずか2週間前にはGitHubとの統合を発表したが、今日はGoogleのKubernetes Engine(GKE)を統合してクラスターの展開を自動化し、ユーザーであるデベロッパーが自分のアプリケーションをほんの数クリックでデプロイできるようにした。

この機能を作るために同社はGoogleと協働したが、しかしこの統合はGitLabに前からあるAuto DevOpsツールを大々的に使っている。それは、コンテナを扱うためのよく似た機能をすでに提供していた。Auto DevOpsは、CI/CDパイプラインのセットアップやコンテナへのデプロイなど、面倒な仕事をすべて引き受けることをねらっている。

しかし、“GKEを統合する前は、GitLabのユーザーは自分のクラスターを管理するためにKubernetesの深い理解を必要とした”、とGitLabのCEO Sid Sijbrandijは今日の発表で述べている。“Googleとの協働により、われわれのユーザーはGoogle Cloud Platform上に、管理サービスを伴うデプロイ環境をセットアップし、GitLabの堅牢なAuto DevOpsの能力を利用することが簡単になった”。

このGKEの統合を利用するためには、デベロッパーはGitLabから自分のGoogleアカウントに入るだけだ。GKEがクラスターを自動的に管理するので、デベロッパーは自分のアプリケーションを書くことに集中でき、デプロイと管理はGitLabとGoogleにまかせられる。

この新しい機能はGitLab 10.6 releaseの一部として、GitLabの全ユーザーが今すでに利用できる。

〔この記事の日本語訳。〕

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Cloudがユーザーのネットワークを最適化できるための詳細分析情報を提供

Google Cloudが今日(米国時間4/5)ローンチする新しい機能でユーザーは、Google Cloud上のユーザーのサーバー群とGoogleのそのほかのサービスやオンプレミスのデプロイメント、そしてそのほかのありとあらゆるインターネットのエンドポイントとの間のデータフローをモニタし、最適化できる。名前が示すように、そのVPC Flow Logsと呼ばれる機能は、GoogleのVirtual Private Cloud機能(仮想プライベートクラウド, VPC)を使って自分たちのリソースを他のユーザーから隔離している企業が利用する。

VPC Flow Logsは、VPC内の仮想マシンが送受するすべてのネットワークフロー(UDPとTCPの両方)をモニタしログする。それには、Google Cloudの複数のリージョン間のトラフィックも含まれる。そのデータをGoogle Cloudに保存したければ、すべてのデータをStackdriver LoggingやBigQueryへエクスポートできる。後述のように、そのほかのリアルタイムアナリティクスやセキュリティプラットホームにエクスポートするには、Cloud Pub/Subを使える。データは5秒おきにアップデートされるが、このサービスの利用がユーザーがデプロイしているアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えないことを、Googleは約束している。

今日の発表におけるGoogleの注記によると、これによりネットワークの運用者はGoogleのネットワークのパフォーマンスを詳細に知ることができ、ネットワークのトラブルシューティングも可能になる。またユーザーのグローバルなトラフィックに関するさまざまな情報が得られるので、ネットワークの使い方や費用を最適化できるようになる。

そのデータはすべて、不審者がユーザーのネットワークに入り込んでいたときなどの捜査にも役に立つ。ただしそのためには、データを、SplunkやArcSightのようなセキュリティ情報とイベント管理(security information and event management, SIEM)の専門企業へエクスポートした方がよいだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTube TVがFirefoxに対応、しかしまだ割高感が

YouTube TVが、Googleが作ったのではないブラウザーでも見られるようになる。

これまでChromeに閉じ込められていたこのライブTVサービスが、今ではFirefoxで動いているYourTechExplainedが最初に見つけたこの事態はしかし、衝撃的とは言えない。Googleは、ほかのブラウザーもサポートすると約束していたし、その約束が守られたのは良いことだ。SafariやEdgeしか使わない人は、気の毒だけど。

この月額40ドルのストリーミングサービスで視聴と録画ができるのは、NBA TV, MLB Network, Comedy Central, MTV, そしてCNNだ。まだ割高感はあるが、今後もっと対応ネットワークと機能が増えれば、テレビの視聴でケーブルテレビ会社の支配を脱したいと願っている、いわゆるコードカッター(cord-cutters, ケーブルを切る人)たちも、徐々に買い気をそそられるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Apple、GoogleのAIトップを引き抜く

Apple GoogleのAI担当幹部を引き抜いた。これはかなり大きな影響及ぼすに違いない動きだ。

Appleは、Googleの人工知能と検索の責任者、John Giannandreaを同社に迎えたとNew York Timesが報じた。GiannandreaはAppleの「機械学習およびAI戦略」の責任者になると同社がNY Timesに伝えた。同氏はAppleに16人しかいないCEO Tim Cook直属となる。

つい昨日(米国時間4/2)、The Information(有料ページ)は、GiannandreaがGoogleの職務を外れ、Google19年目の古参であるJeff Deanが引き継ぐことを報じたばかりだ。Giannandreaは2010年にGoogleがMetaWebを買収したあと同社に加わった。MetaWebではCTOを務めていた。当時このスタートアップはタグ付けされた膨大なデータを利用してコンテキストを意識した検索結果を追求していた。

この動きが特に重要なのは、現在Appleは人工知能を利用した知的ソフトウェアの分野でライバルに大きく遅れをとっているからだ。同社が消費者向けAI技術を注ぎ込んでいるデジタルアシスタントのSiriは、AmazonのAlexaやGoogleのアシスタントに能力面で大きく水をあけられている。

TechCrunchは、最近のDisrupt SFカンファレンスでGiannandreaと話す機会があり、人間はコンピュータを賢くするのに役立つが、十分に注意しないと人間の偏見も植えつけてしまうおそれがあると時間を割いて話した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

速報:YouTube本社で乱射事件発生中――詳細は不明

カリフォルニア州サンブルーノ市のYouTube本社で乱射事件が発生したというニュースがソーシャルメディアに流れた。地元テレビ、KRONも多数の911通報を確認したと報じている。地元警察は現場付近に近づかないよう警告している。

緊急対応チームが人々を避難させている。これにはYouTube Liveプロダクトのメンバー、Vadim Lavrusikも含まれている。LavrusikはTwitterでもっとも早く事件を報じたユーザーの一人だった。ABCテレビのローカル局は現場から中継中だ。

YouTube本社で乱射事件。デスクの前で銃声を聞いた。人々が走リ回っている。同僚のいる部屋に犯人が立てこもった。

GoogleによればYouTubeの本社には 1100人以上の社員がいる。TechCrunchはサンブルーノ警察に取材し、事件を確認した。警察はまだ正式な発表を行っていない。ただしHollywood Reportに 「事件は進行中だ」 と述べたことを確認した。

Snap Mapsの写真によれば周囲の広い範囲で避難誘導が行われている。多数の警察車両が現場に停車しており、目撃者によれば爆弾処理班のトラックや消防車も含まれていたという。.

Googleは当局に協力しているとだけ述べた。ただし情報が入手できしだい詳細を発表するという。

Googleに取材中。情報を得られ次第アップデートする。

画像:Travis Wise / Flickr under a CC BY 2.0 license.

〔日本版〕現場はサンフランシスコ市の南側でサンフランシスコ国際空港の内陸側。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+