Googleのプラットホーム: Androidの全世界アクティブユーザ数が14億–途上国で増加衰えず、合衆国は学校でChromebook急増中

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Google発のモバイルOS Androidの、グローバルの月間アクティブユーザ数が14億に達した。GoogleのCEO Sundar Pichaiが、今日(米国時間9/29)サンフランシスコで行われたNexus関連のイベントで、Android関連のデータを明かした。

2014年6月に行われたデベロッパイベントでの発表では、Androidの月間アクティブユーザは10億強だった。

2013年6月の発表ではAndroidのアクチベーションが9億に達し、毎月150万の新しいデバイスが増えている、とされた。

そして2013年9月に、Androidのアクチベーション総数が10億を超えた。

スマートフォン市場に関するこの夏のGartnerの数字では、Androidの前年度比増加率がこれまでの最低だった。世界のスマートフォン市場の約82%を占めるに至ったAndroidは、そろそろピークに達したか、と思われた。

しかしそれでもPichaiは、途上国市場におけるAndroidの成長に関して強気で、一部の市場では前年比で倍増、と述べた。具体的にはそれは、インドネシアとベトナムだ。

“全世界で4億のアクティブデバイスが増え、勢いは全世界的に衰えていない。とりわけ活発なのが新興経済圏だ。それは一つや二つの地域ではないが、中でもインドネシアとベトナムでは前年比で倍増となった。しかも、増加分の多くはスマートフォン初体験初購入の人びとだから、感動的ですらある”、とPichaiは語った。

“われわれは今、次の10億のユーザをオンラインへお連れする道の途上にいる”、と彼は付言した。

彼は途上国向けの高品質低価格スマートフォンブランドAndroid Oneについても触れた。“われわれはこの事業をさらに多くの国に広げた”、と彼は述べ、“1か月ほど前にはトルコで立ち上げ、General Mobile社のAndroid One機は今ではトルコのベストセラー機だ”、と例を挙げた。〔関連記事。〕

Pichaiはさらに、合衆国の学校におけるChromebookの伸びを強調した。“合衆国以外の国でも徐々にその兆しがある。合衆国の9月のデータでは、毎日3万のChromebooksが新たにアクチベーションされている”。

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Google Play Musicにファミリープランが登場、6名で月額$14.99

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GoogleのGoogle Play Musicサービスにファミリープランが加わる。今日(米国時間9/29)のビッグイベントで同社は、月額14ドル99セントで家族が会員になれる、と発表した。‘家族’は最大6名までで、各自が自分の趣味にあった音楽のレコメンデーションを受け取れる。このプランの供用開始は、“今年の終わりごろ”だそうだ。

Apple Musicの家族会員も14ドル99セントだから、GoogleはAppleを真似たのかもしれない。人数も、Appleと同じく6名だ。

Google Play Musicは世界58か国で提供され、AndroidとiOSのアプリがある。WebブラウザやChromecast、Android TVなどのデバイスやプレーヤーでも曲をストリーミングして聴ける。同じ音楽サービスでも、Googleの方がずっとオープンである。

Apple MusicはAppleのデバイスを必要とする。Google Play MusicはAndroidスマートフォンでもiPadでも楽しめる。そのほかのサービス、たとえばSpotifyなどには、それほどお得な家族プランはない。Spotifyでは二人目から会費が半額になるので、アカウント2つなら14ドル99セント、3つなら19ドル99セント、等となる。

今Googleは音楽ストリーミングで先輩たちに追いつこうとしているが、SpotifyやRdioは歴史が長いから、すでに多くの音楽ファンを囲い込んでいる。彼らがGoogle Play Musicに乗り換える要素はあまりない。でも、そんなSpotifyのユーザも、今度のファミリープランには惹かれるかもしれない。

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Chromecastはどれぐらい成功したのか?売れた台数は2000万台、対応コンテンツサイトどんどん増える

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今日(米国時間9/29)のNexusイベントでGoogleは、Chromecastの二つの新機種を紹介する前に、この、テレビをインターネットテレビにしてしまう小さなデバイスの、近況を報告した。それは2000万台売れたというから、感動的というよりも驚異的な数字だ。

ChromecastはHDMIでテレビに接続し、自宅のWi-Fiからネット上のコンテンツを受け取ってテレビに表示する。本体にコントロール機能はまったくないから、スマートフォン、タブレット、あるいはラップトップコンピュータなどから(専用アプリケーション/アプリをインストールして)コントロール(コンテンツの指定など)する。わずか35ドルのデバイスにしては、よくできている。

テレビでインターネットを楽しめるために、Wi-Fi対応のPCをHDMIスティックにした製品は前からある。しかし完全にテレビの画面らしい表示ができるChromecastは、コンテンツ提供側での対応(Chromecastのサポート)が必要だ。YouTubeをはじめ、有力コンテンツサイトの多くが、すでにChromecast対応になっている。AmazonのFire TVやRokuのStreaming Stickなどは、Chromecastのものまね製品だ。コンペティタはほかにも、もっとあるかもしれない。

今後はさらに、Showtime、Sling TV、NBA、MLBなどもChromecastをサポートする。ただし2000万人が実際にChromecastを使ってるかどうかは不明だ。

今度のChromecastは、従来からのテレビ用のデバイス(デザインを一新)のほかに、テレビではなくスピーカーシステムに接続するChromecast Audioがある。映像を見ずに音楽だけを聴くならこれで十分〔テレビの音声を良質なスピーカーで聴いてもよい〕。今回の新型Chromecastに関する、詳しい本誌記事がここにある。

〔訳注: Chromecast対応アプリ一覧(Spotifyも加わった)。ニコ動などChromecast非対応サイトもChromecastでテレビ表示できるスマホアプリSmartVideoCast for Chromecastがある(iOS/Android)。〕

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Nexus 5Xおよび6Pに触ってみた最初の印象(ビデオ)

Googleが、サンフランシスコで行ったプレスイベントにて、2つの新しいNexusスマートフォンをデビューさせた。同時にChromecastのアップデートおよび音楽専用のChromecastも発表している。Googleが行った中では過去最大級のハードウェアイベントで、新しいデバイスを少々試してみることもできた。

金属ケースをまとったNexus 6Pは、高級感にあふれている。重量はそこそこあるが、これまでの(大きすぎた)Nexus 6よりも若干スマートになったことにより、手に馴染みやすくはなっているようだ。Googleによると、従来モデルよりも多少軽くなっているとのことだが、体感できるほどではないように思う。AMOLEDディスプレイは美しく仕上がっているようだ。ただし実際の使用環境で使ってみるまではよくわからない点もある。会場で見た限りでは非常にシャープで発色も素晴らしかった。しかし、予想を大きく上回るといったほどではない。

やはり会場内の環境下で試した限りでの話だが、カメラの性能も大幅にアップしているように思える。ただし暗い場所でのテストなどは行えていない。

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新しいNexus 6Pに比べると、小型のNexus 5Xの方は高級感に欠けると言わざるを得まい。6Pが金属カバーを採用しているのに対して、5Xの方がプラスチックであることが強く影響している。ただし6Pと比べると130ドルも安いこともあり、全体的には魅力的なデバイスと言えるだろう。カメラ性能については6Pと同等となっている。

5Xを手にしたとき、最初に感じるのはその軽さだろう。2400mAhのバッテリーを使っているとはちょっと信じられないほどだ。1080pの画面に新しさはないが、やはり表示は美しい。

どちらの機種を選ぶべきか。TechCrunchとしてはどちらかをおすすめするほどに十分なテストはまだ行えていない。詳細なレビューはまた時を改めて行いたい。少し触ってみた程度で判断するのであれば、自分としては6Pの方に魅力を感じる。以前のNexus 6ほどの扱いにくさを感じないように思うのだ。それに、手元にNexus 5を持っていることも6Pを持ってみたい理由だ。

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Googleが新しいAndroidタブレットPixel Cを発表…着脱型のキーボードアクセサリを別売

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Googleが今日(米国時間9/29)サンフランシスコで行ったNexusの発表イベントで、なんとNexusタブレットではない新型10.2インチタブレットPixel Cを予告発表した。発表を行ったプロダクト管理担当役員Andrew Bowersによると、このタブレットは、GoogleのPixeel製品系列(すでにChromebookがある)に“遊び”と“生産性”(お仕事)の要素を加えるものだ。

前のPixel機と違って、このタブレットはChrome OSではなくAndroid 6.0(Marshmallow)が載る。最初のPixel機はラップトップだったが、今度はタブレットだ。ただし、その最大の売り物は、着脱式のキーボードアクセサリだ(磁石方式)。タブレットでありながら、完全なQWERTYキーボードを使えるのだ。

Bowersは着脱式キーボードについて、“タブレットは、どうしてもラップトップ的に使って長文を入力したいことがある。メールの返事とかね”、と説明する。“これまでいろんなキーボードアクセサリが登場したけど、本当に使いやすいものは一つもなかった”。

“そこでわれわれは、タブレット用外付けキーボードの理想的な仕様について研究した。それは、タッチ画面とキーボードが互いに補完し合うものでなければならない”。そして彼は、Pixel Cの”C”は’Convertible’(コンバーチブル、可換型)だ、と説明した。

“Pixel Cのタブレットとキーボードは、一つのデバイス上に遊びと仕事の両方がある、新しいユーザ体験を切り拓くだろう”。

閉じたときにはキーボードとタブレットが一体になるが、磁石の配置によって両者は、ずれずにぴったり重なる。文字をタイプしたいときには画面を立てて、キーボードのうしろのフラップに装着する。画面の角度は100-130度の範囲で調節できる。90度(直立)はノー。

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“キックスタンドや留め金のような、邪魔物はない”、とBowersは述べる。それは、キックスタンドのあるMicrosoft Surfaceに対する軽いジャブだ。“膝の上でも、ベッドの上でも、カウチの上でも、どこにいても楽に使える”。

小型化するために、あまり使われない5つの記号キーは省かれている。それは画面上のタッチタイプの仮想キーボードで入力する。

キーボードとタブレットの通信はBluetoothなので、キーボードに電池はあるが、閉じてるときタブレットから電磁誘導で充電されるから、キーボードを単独で充電する必要はない。閉じるのを忘れたときでも、毎日ふつうに使って2か月以上はもつ。

Pixel Cは今年にクリスマス期にGoogle Storeで発売され、タブレット本体が499ドル、キーボードが149ドルだ。両方買うと計648ドル。

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Chromebook Pixelの初代機が発売されたのが2013年の2月 で、自社ブランドのハイエンドラップトップとChrome OSを組み合わせて、そのクラウドベースのオペレーティングシステムへの、世の中の関心を喚起しようとした。そのお値段は高かったが、2年後の今年にはニューバージョンが出て価格もやや下がった。

メタルケースのPixel Cはルックス的には高級機ではないが、Bowersは“手に持ったときの感触が頑丈でしっかりしている”、と形容する。カバーがキーボードアクセサリになっているMicrosoft Surfaceにルックスはやや似ている(キーボードだけで言うなら、Surfaceの方がゴージャスだ)。

ディスプレイは308ppiで2560×1800だ。AppleがRetinaディスプレイで謳ったpixel-free(人間の肉眼で個々の画素が見えない)をねらっているみたい。最大輝度は、500ニト。プロセッサはクワッドコアのNVIDIA X1と、“デスクトップクラスの”Maxwell GPU、RAMは3GBだ。“モバイルデバイスとしては相当強大なグラフィクス能力だ。どんなゲームでも、十分満足できるだろう”、とBowersは言う。

ステレオスピーカーが画面の両端にあるので、映画も十分に楽しめる。マイクロフォンは4基あって、Androidへの音声による命令は“部屋の向こう端からでもできる”。充電端子はUSB Type C、電池寿命は計測されてないが、Bowersによると、タブレットとしては最高だそうだ。今後、発売までに、さらに詳しいデータを発表していく、という。

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新しいNexus 6Pがぐらつかない理由

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Googleは今日(米国時間9/29)Nexus 6Pを正式に発表した。やや低調だったNexus 6の後継機種だ。Huaweiと協同で設計された。今日のイベント後に本誌はNexus 6Pの設計責任者で工業デザインマネージャーのJeff Hoeferに話を聞く機会を得た。Hoeferは2月にGoogleに入社する前、9年近くAppleにいた。

nexus-8「これは進化だ」と彼は言った。「われわれがやったのは、[Nexus 6]で何が起き、その前の年にNexus 5で何が起きたかを調べることだった。5シリーズでしたことは進化的な変化だった。6ではもう少し特徴的な、市場で他と大きく異なることをやりたかった。

Hoeferは新機種のメタルボディーが特に自慢だ。「非常に彫りが深い。こんな削り出しアルミニウムの携帯電話は見たことがない。これを作るのはとても難しい。われわれはメーカーを強く押して良い仕事をしてもらった」

実に無駄のない自然なデザイン。

— Nexus 6Pのデザイナー、Jeff Hoefer

しかしこの端末で最も特徴的なのは、裏面のわずかに飛び出した黒い帯だ。ここにカメラとフラッシュとレーザーセンサーが配置されている。

「私にとってこの黒い帯は、デジタル世界を電話に持ち込む入口。何か神秘的なものが欲しかった」と彼は言う。「ここにはサファイアレンズのような本当のカメラレンズがないことに注目してほしい。これは非常にユニークなガラス工細工だ」。

彼はこの帯のおかげで端末がテーブル上でぐらつかないことも指摘した。「出っぱりは作りたくなかった。これは平らに置ける」。Nexus 6はぐらついて回転した。「アルミボディーは穴が少ない方がいい。実に無駄のない自然なデザインだ」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

新しいChromecastをちょいと触ってみた

今日の(米国時間9/29)Googleのあわただしい発表の中には、二種類のChromecastのデビューもあった。ひとつは本来のChromecast、もうひとつはスピーカーシステムに接続して音だけを聴くバージョンだ。本誌TechCrunchは、この二つに触る機会があったので、上のビデオをご覧いただこう。

下図のように、従来からあるHDMIバージョンは、短いケーブルが付いたのでテレビに接続しやすい。また、新たに出たオーディオバージョンは、下図の右端だ。

Chromecast Family with Audio

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

人気のNexus 5後継機のNexus 5Xが登場。カメラ性能も向上して価格は379ドルより

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噂通り、GoogleはNexus 5の後継となるスマートフォンを発表した。ちなみにNexus 5はNexusシリーズの中でもっとも人気のあるシリーズだ。

新たに発表されたLG製のNexus 5Xは5.2インチディスプレイを搭載し、Qualcomm Snapdragon 808プロセッサーで動作する。RAMは2GBで画面は1080pの解像度となっている。画面サイズは大きくなったが、解像度は変わっていないということになる。バッテリー容量は2700mAhだ。

価格の方は16GBモデルが379ドルで、32GBモデルが429ドルとなっている。本日からPlay Storeでのプレオーダーが開始となる。尚、Play Storeで利用できる50ドル分のクレジットもついているそうだ。

また、Apple Careと似た仕組みも投入されることとなった。59ドルで保証期間を延長して、事故による破損などの保証を1年間延長して受けることができるようになっている。

OSは上にも記したとおりAndroidの最新版(Marshmallow)で、アメリカのキャリアについてはすべて対応するようだ。

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ところで従来のNexus 5については、カメラがその最大の弱点となっていた。新しいNexus 5Xは背面側に12.3メガピクセルのカメラを搭載(旧版は8メガピクセルだった)し、フロント側には5メガピクセルのカメラを搭載している。またカメラアプリケーションの性能も向上しているようだ。これにより良い写真が撮れるようになっていると思いたいところではあるが、これまでNexusのカメラには何度も裏切られてきた。実際に試してみるまでは、カメラについての評価は先送りしておきたい。

なお、新しいカメラではスローモーションビデオも撮影できるようになっているらしい。

さらに、これも噂されていたが、背面には指紋スキャナーも搭載されている。Android Marshmallowは、指紋スキャンをサポートする最初のシステムとなる。それで、これまでと同様に、Nexusシリーズにて最新機能をサポートすることとしたわけだ。

充電にはUSB-Cのコネクターを用いる。USB-Cはデータの通信速度がはやいのが特徴だが、より大きな電力を供給することもできるようになっている。すなわち充電にかかる時間を短縮することができるわけだ。

USB-Cの企画策定にはGoogleも参加しており、Chromebook Pixelでも採用している。AppleもUSB-Cを採用している。但し今のところAppleは、スマートフォンではなく小型のMacbookでのみUSB-Cを採用している。

Neuxs 5Xにはまだいろいろな新機能が搭載されていると思われる。また新たな情報が入れば改めてお伝えしたい。

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(翻訳:Maeda, H

Google、Nexus 6Pを発表。高性能カメラを搭載して価格は499ドルから

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昨年11月、TechCrunchでもNexus 6の記事を掲載した。その際にGreg Kumparakは「美しいのかもしれないが、でかくて扱いにくいシロモノ」(A Big, Beautiful, Cubersome Beast)と評していた。このNexus 6から、Androidファン以外からも「二度見」されるデバイスとなった。

そしてこのたび、Nexus 6の後継機となるNexus 6Pが登場してきた。プレオーダーの受付も開始されている(訳注:日本ではまだのようです)。まずはスペックのみお伝えしておこう。

  • Android Marshmallow搭載
  • Snapdragon 810 v2.1プロセッサー
  • 6.27インチWQHDディスプレイ
  • 12.3メガピクセル背面カメラ
  • 8メガピクセル前面カメラ
  • 3450mAhバッテリー
  • 前面デュアルスピーカー搭載

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メモリーは32GB、63GB、および128GBのものが用意されている。カラーもAluminum、Frost、Graphiteが用意されている。

新しい情報が入り次第、また詳細をお伝えしたい。

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(翻訳:Maeda, H