名門Harvey Muddカレッジはコンピュータ科学専攻の女子学生をどうやって増やしたか

Harvey Muddカレッジは、理工学および数学の世界的なエリート校の一つだ。でも同学のコンピュータ科学学部は、それまであまり共学化が進んでいなかった。2006年でも、専攻学生のうち女性はわずかに10%だった。

しかし、その2006年に、著名なコンピュータ科学者で、Microsoftの役員でもあるMaria Klawe博士が学長になってからは、その性差が徐々に縮まり、今年は、コンピュータ科学学部の新入生の48%が女性である。

本誌は先週ミネアポリスで行われた、コンピューティングを職業とする女性のための、毎年開催される大会TGrace Hopper Celebrationで、Klawe博士にお話を伺うことができた。Harvey Muddのコンピュータ科学学部が短期間で大きく変わった背景には、博士ご自身の、そうしたいという情熱もあった。そのあたり、とても詳しいお話を聞けたので、ぜひ上のビデオをご覧いただきたい。

今はテクノロジ企業の多くが、技術者チームを男女混成にすることによってより良い製品を作ろうとしている。そういうシフトが、大学でも起き始めていることはすばらしい。ほかの大学にも、これからそんな動きがどんどん見られることを、期待したい。

2013 Grace Hopper Celebrationを取材したビデオの全編はここで見られる。

〔関連日本語記事: (1)(2)(3)。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


女性プログラマたちに聞く: プログラミングのどこがそんなにすてき?

毎年行われる、コンピュータを職業とする女性たちのためのGrace Hopper顕彰イベントは、“カンファレンス”(conference, 会議)ではなく“セレブレーション”(celebration, 祝典)と題されている。先週TechCrunch TVがミネアポリスでHopper 2013日本語記事〕を取材したときには、こんなにたくさんのソフトウェアエンジニアが一堂に会しているのだから、一体何を“祝って(celebrate)”しているのか、聞いてみようと思った。コードを書いて何かを作ることの、どこが・何がめでたいのか?

画一的な答はなく、どの答もユニークだった。そしてどれも感動的だった。そのいくつかを、上のビデオにまとめてみた。私がとくにおもしろかったのは、Harvey Mudd Collegeの学長Maria Klawe博士だ(3:30から)。一部を以下に引用しよう:

“私は抽象的な問題が好きだし、それに人びとの生き方が変わるかもしれないような問題に取り組むのが好き。コンピュータ科学とコンピュータ技術は、今あるすべての学問や技術の中でいちばん学際的だと思う。それは人間のまわりにある宇宙の論理構造を分析する(parseする)方法であり、また、その宇宙の中に新しいものを作ることにも貢献する方法だ。

今の現状に関して私が嫌だなと思うのは、テクノロジが‘使う・利用する’ものと捉えられがちなこと。自分が‘作り出す’ものとしては、なかなか認識されないこと。だからいつも、うちの学生たちにはこう力説している: 世界を変えたいと思うなら、クリエイティブな人間になりたいなら、そして難問を解決したかったら、コンピュータ科学にまさる学問はほかにないでしょ?”

本誌にはいつも、ベンチャーキャピタルのこと、投資のこと、M&AやIPOのことがあふれているけど、あらゆるものごとの基盤が個人の情熱と日々の努力であることを、忘れてはいけない。ね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))