ギターの自動チューナーRoadieがバージョン2を発表、ベース専用機も登場

初代のRoadieチューナーは、プラスチックケースに収まった奇跡だった。その小さなデバイスをスマートフォンにつなぐと、ギターのマシン・ヘッド(小さなチューニングノブ)を回して正しい位置にする。実に、見事だった。

そして今度のRoadie 2は、ギターを自力で(スマートフォン不要で)毎日一晩中チューニングする。Roadie 2とRoadie Bassがそれぞれ別のチューナーで、スマートフォンのアプリから目的のチューニングをロードする。目的のチューニングがロードされたら、デバイスの小さな画面をスクロールしてチューニングタスクをセットする。あとは、デバイスの振動〔==音の周波数〕検出システムがすべての仕事をする。完全に緩んだ弦でも、その弦を指定すれば正しく張る。

ひとことで言うとこれは、最初のRoadieの良いとこ+使用中にスマートフォンは要らない、だ。(最初に、使用するチューニングをロードするときだけ。)

とにかくRoadieがあるとセットアップの時間が短くて、すぐに演奏を初められる。ジミーがいなくなったり、ジョーディーが結婚したりして、さびしくなっても、Roadieがあればすぐに、ギターがぼくを慰める。弦はいつも綺麗で、血はつかない。ストラトキャスターでも5ドル10セントで買ったのでも、立派に仕事をする。

どちらも金属製のギアを使って、トルクを稼いでいる。ベース用は弦が重いから、ややトルクが強い。Kickstarterで初期の支援者は79ドルで買えるが、発売は10月だ。発送は申し込み順に行われるから、待ちきれない人は早めに79ドル(またはそれ以上)を支援しよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

YouTube上の音楽ビデオに合わせてその曲の弾き方を覚えるRiffstation Play

孤独なティーンエイジャーの人や、前はそうだったけど今は音楽が上手になった大人の人はご注目。YouTube上のどんな曲でも、Riffstation Playのとても簡単なインタフェイスを使って、弾き方を覚えられるのだ。このWebアプリケーションのベースとなっているRiffstationは、インターネット上のほとんどどんな曲でも、コード進行と音符を教えてくれるサービスだ。

昨年取り上げたCapo 3と同じく、とてもシンプルなシステムだ。複雑な曲は無理かもしれないが、ロックのヒット曲ぐらいなら大丈夫。すでにコードパターンを記録した大量の曲のライブラリと、それ用の検索エンジンもある。これをステージでiPadなどで利用すると、Fake Bookよりも効果的かもしれない。

ウクレレのコードもサポートしているから、友だちと気軽にウクレレバンドを作れる。同社が作った厚顔無恥なデモビデオも、おもしろい。

Riffstationの協同ファウンダDan Barryは曰く、“世界中のどんな曲のどのバージョンでもコード進行を提供できるだけでなく、うちはギターを弾いてる人たちのあいだで人気がある曲の、ヒットチャートも作っている。コードの認識は自動的に行われるので、うちのカタログのサイズは事実上無限大だ。うちのインデクスにはすでに、1000万曲以上の曲が載っている”。

このアプリケーションにはプロ用バージョンもあり、曲を詳しく分析し、スローな再生もできるから、派手々々なリフやリードなどでも弾けるようになる。でも、コードを知るためだけなら、いろんな無料の演奏サービスでも、十分に役に立つけどね。


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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


曲を分析してギタリストにコード進行などを教えてくれるCapoがバージョンアップ

本誌TechCrunchの正社員ギタリスト/恐怖のギタリストであるぼくは、Capoのようなアプリが好きだ。この29ドルのプログラムを使うとiTunesにあるどんな曲でも分析してタブ譜を作ってくれる。また、演奏/練習中にコードを教えてくれるし、難しいところをループしたり遅くすることもできる。

試しに、Radioheadの”Creep”を、Capoが教えてくれるコードにしたがって、録音してみた。ゲームのRock Bandみたいに。この曲が使ってるコードはG、B7、C、Cmの4つで、バレのコードは通常、3rdまたは4thのポジションで弾く。 Capo が教えてくれるコードはほとんど正しくて、曲がよく分かるし、音も本物のギターの音ではないけど役に立つ。ぼくが録音した結果を、聴いてみよう:

たしかに、完璧ではなかった。BマイナーとDのコードが抜けている。でも、最初はこんなもんだろう。完全な初心者には無理でも、経験者なら練習したり調べたりして直せる。ほかの曲もいろいろ試してみたが、Icona Popsの”I Love It”は、コードの認識が完璧だった。

このアプリは、ピッチや速さを変えられるのが良い。速さを1/4ぐらいにすると、ギターのパートがよく分かるし、難しい部分の練習にも役に立つ。Riffstationのような同種のアプリもあるけど、使いやすさという点ではCapoが上だ。

まだ不出来なところもある。タブ譜のシステムは、曲の音響スペクトログラムをスワップイプして、どの音を拾いたいのか、教えてやる必要がある。しかもそれは、不正確だ。でも、このアプリに合った曲を見つけて練習すれば、かなり使いやすくはなる。

Capoはアマチュアのギタリストにとってクールなツールだし、プロのためのおもちゃとしても、おもしろい。こんなアプリに出会うといつも思うのだけど、ぼくが高校生のときCapoと良品のストラトキャスターを持っていたら、たぶん学校へは行かなかっただろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


クラウドファンドのギターで曲を作った16歳のミュージシャンがクラウドファンドでアルバム制作

Rafael AtijasのLoog Guitar(ルーグギター)は、その報道を本誌が終えた2011年の初めごろにはKickstarterの目標額を軽く超え、大人気の中で発売された。それは、本誌のレーダーがとらえたKickstarterプロジェクトの中では、初期の成功例の一つだ。その後も人気は続き、しかもこの三弦の楽器を使って録音し、アルバムを作る人まで現れ始めた。

その好例が、16歳のシンガーソングライターPip Blomだ。彼女はアルバムの全曲をLoogを使って演奏し録音した。そのすべてをBandcampで聞けるが、彼女はアルバムを売って得たお金で、オランダのVlielandで行われるバンドキャンプTeenage Kicksに行くつもりだ。つまり、クラウドファンドのプロジェクト(三弦ギター)が、今度は学生のクラウドファンドプロジェクト(音楽)を支えている。クラウドファンディングが、連鎖するのだ。

音楽はとてもチャーミングだし、録音も良い。Pip自身は、グラストンベリー(Glastonbury)のフェスティバルに出たいと思っている。選ばれたら。

このクールなご縁が、クラウドファンディングの力を見せつけている。Rafaelは、子ども用の楽しくて安いギターを作りたくて、インターネットの上の親切な人びとに頼った。そして今度はPipが、そのギターでコードを学び、すてきな曲を作り、自分の夢を追おうとしている。こうやってインターネットの上のクラウドソーシングからは、ちょっとしたきっかけで人と人とのご縁が生まれ、新しい世界が切り開かれる。クラウドファンドが動かす社会的なエンジンは、創造性のエンジンでもある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))