オンラインでの学位取得を支援するNoodle Partnersが400万ドルの資金を調達

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Noodle Partners Inc.The Princeton Review2U Inc.を創設したJohn Katzmanが新たに立ち上げた教育ベンチャーだ。同社はこの度400万ドルのベンチャー資金を調達し、カレッジや総合大学が高い水準の認定書や学位のプログラムをオンラインで提供する手助けをする。

フィラデルフィアのOsage Venture PartnersがNoodle Partnersのリード・インベスターとなりNew Markets Venture Partners500 Startupsなどが投資に参加した。

KatzmanがTechCrunchに語ったところでは、大学レベルの教育をオンラインで提供することの難しさはここ10年間で劇的に変化を遂げたが、それは単にスマホの普及が原因という訳ではない。

「オンラインで提供する高等教育が実際のキャンパスで実施するものと同等の訳がないとみんなが思っていました。それというのも、その波に最初に乗ったのが営利目的のそれほど質の良い学校ではなかったからです。今日では、多くの良い学校がオンライン化しており、オンラインが悪い訳ではないということはみんな分かってます。取り組むべき事は、素晴らしいプログラムを新規に作成、提供し、同時に高等教育のコストを下げることです」Katzmanがこの様に言ったのは、彼が2008年に、Chip PaucekやJeremy Johnsonと共に2U Incを立ち上げた時の事だ。

オンライン高等教育の初期の波に乗った、非良心的かつ営利目的の大学の代表がTrump UniversityやApollo Education所有のUniversity of Phoenixだ。これらの団体は学生に、役に立たない学位や値段ばかり高いセミナーを売りつけ、生徒には借金以外の何物も残らなかった。

米国における大学進学率は、最新のNational Center for Education Statisticsの統計によると、5年連続で低下している。その傾向に相関しているのが2004年から2014年の間で起こった学費、手数料、賃貸や寮の費用の上昇であり、それは公立(カレッジ及び総合大学)では34%、非営利の私学では25%にも及んだ。

より多くの学位取得プログラムを、これまでを凌ぐ品質で提供することにより、これらの傾向を逆転させることができる、とKatzmanは信じている。

New Yorkに拠点を置くNoodle Partnersは大学がオンラインの学位取得プログラムをセットアップする手助けをする会社だ。プログラム内のコースのための教育デザインや人材の雇用、技術支援、コース完了に向けた生徒の取り組み具合の評価などを手助けする。セットアップ及び生徒一人あたりについて均一に課金するシステムだ。

この、所謂オンライン・プログラム・マネジメントを運営している他の会社の場合、典型的な例では、学校がオンライン・プログラムから徴収する授業料に対して、ずっと高い割合のコミッションを要求する為、ただでさえ苦しい大学の懐がさらに圧迫される。

Noodle Partnersの競合相手には2Uが含まれる。2UはKatzmanが創業した会社だが、彼はもはやそこに属してはいない。その他にはAcademic Partnerships、HotChalk、Keypath、Pearson EmbanetやWiley Education Solutionなどがある。

Osage Venture PartnersのNate LentzがNoodle Partnersを支援するのは、「高等教育の高騰に対して何らかの手を打たねばならない」と、彼が信じているからだ。

Noodle Partnersに対しては、調達した資金を使って米国内のトップカレッジ・総合大学に対してOPMサービスとテクノロジーを展開すること、既に協働している大学に対してはさらにオンラインプログラムを拡大することが投資家から期待されている。

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(翻訳:Tsubouchi)

実践重視で生徒の関心が持続するプログラミングスクールAcadGildが開校

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今、プログラミングを勉強したい人にとって、選択肢はとても多い。Codecademyのようなところでマイペースでやるのもよいし、無料や有料のMOOCもある。あるいは、Holberton Schoolのような個人教授タイプもある。

今日(米国時間6/1)アメリカでローンチするAcadGildは、やり方がちょっと変わっている。その学習課程は10名以下の小さなクラスと、経験豊富な先生たちの指導を組み合わせて、プロジェクトベース(具体的現実的なプロジェクトを作っていく)で勉強をしていく。週に7日、1日24時間のサポートもつく。すべてオンラインで行われるが、クラスは一定の日にちと時間に(ネット上で)集まって、教科を消化する。

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プロジェクトの協同ファウンダーVinod Dhamはそれまで、IntelのPentiumプロセッサー部門のVPだった。彼によると、自分のキャリアはハードウェアで築いたけど、“これからの成長株はソフトウェアだ”、と考えている。しかも現状では、プログラミングのスキルに関して、未だに大きな需給ギャップがある。

Dhamも、今や人びとにプログラミングを教える企業や非営利団体がたくさんあることを知っている。しかし彼は、ビデオを使うMOOCは絶対に、プログラミングを効果的に教えられる方法ではない、と確信している。“プログラミングはビデオを見ておぼえるものではない”、と彼は言う。“それは、人にビデオを見せて水泳を教えようとするのと、おんなじだよ”。

パイロット事業によるAcadGildの最初のテストは、彼の故国インドで行った。故国であるというより、インドはプログラミングを教える人材がアメリカよりも見つけやすいのだ。しかも、ほとんどの人が英語能力が高い。

そのパイロットの間に、いろんなカリキュラムやコース編成をテストした。そのとき彼らはさまざまな発見をしたが、そのうちの一つは、生徒は具体的現実的なプロジェクトに自分で取り組む方が、学習成果が良い、ということだ。だから今日ローンチするコースでも、時間の半分はメンターに助けられながらアプリケーションを実際に作ることに当てられる。

AcadGildが今提供しているコースは、フロントエンドのデベロッパー向け、バックエンドのデベロッパー向け、データサイエンス、モバイル開発、テクノロジー主体の経営学、などだ。ひとつのコースが約12週、授業料は約600ドルだ。

子どものためのクラスもあり、それは500ドルぐらい。今後は、企業の社員教育もやってあげたい、という。

一部のプログラミングスクールと違ってAcadGildでは全員入学、途中で、ついていけないと自覚した者には返金する。インドで行ったパイロットでは、生徒の大半は既存のプログラマーのスキル・ブラッシュアップが目的、しかし、事前のプログラミング経験はゼロ、という人たちもけっこう多かった。後者のような生徒のために同社は、複数のプログラミング入門クラスを設けている。

AcadGildは今、各コースの入学申し込みを受け付けている。新しいクラスは、週に一つまたは二つのペースで始まる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

コーディングブートキャンプが大学の(誰もが受講する)標準課程になる三つの理由

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[筆者: Drew Sing](エドテック(edtech,テクノロジー応用教育)分野のコンサルタント)

それは最初、それまでの大学教育に代わるもの(オルタナティブ)として始まった。それが今や、全国の大学の注目を集めている。

コーディングブートキャンプ(coding bootcamp, プログラミング特訓コース)は、終了者が企業ですぐに実践的な戦力になり(==job readiness, ジョブレディネス)、しかも比較的高給であることが関心を招(よ)んで、学生たちと中途転職者たちのトレンディな話題になっている。しかしコーディングブートキャンプに関心を示しているのは、これら就活者たちだけでなない。

大学もコーディングブートキャンプの成功に目をつけ、テクノロジー方面における、学生たちの効果的なスキルアップの方法として、その利用を検討し始めている。

今コーディングブートキャンプはとくに、Webデベロッパーになりたい人たちのための、教育の高速車線になっている。最初それは、今日のテクノロジー経済において、有能なWebデベロッパーの需要を満たすために作られたが、そういう一種のニッチ産業が今では、一般的全般的な高等教育の分野で増殖し、今や大学のコンペティタとも見なされている。コーディングブートキャンプは今では、プログラマーばかりでなく、データサイエンスやアナリティクスなど、そのほかの需要の多い技術分野の人材も、育てている。

Course Reportによると、2015年にはコーディングブートキャンプの市場が前年の2.4倍に成長し、推定卒業者数は16056名となった。対して2014年のコンピュータサイエンスの学部学生数は推定48700名だった。

学位を与えることを目的とする従来型の大学が、経済が求めるスキルの教育に特化したコーディングブートキャンプの価値を今や理解し始めているから、2016年の教育には大きな変化が訪れるだろう。

今大学は、コーディングブートキャンプに関して、主に次の三つのことをやっている:

ブートキャンプと大学のパートナーシップ

大学は今、コーディングブートキャンプ(の専業企業)とパートナーして学生たちに、これまでよりも多い技術教育を与えようとしている。

フロリダ州ボカラトンのリベラル・アーツ校Lynn Universityは、General Assemblyの大学が認めたコースの習得を、正規の履修証明(単位取得科目)に含めている。たとえばLynn Universityは、昨年9月に7000万ドルの資金を調達した技能ブートキャンプGeneral Assemblyの、16週のコースを終了した者に、一学期ぶんの履修証明を与えている。今現在はその制度を利用する最初の学生たちが、General Assemblyのコースを受講しているところだ。

雇用者が肯定的に認める大学とブートキャンプ的な教育訓練のセットが、一部の学生たちにアピールしている。

Lynn Universityの副理事長Gregg Coxはこう述べる: “学生たちが、労働市場が求めているスキルをすでに持っていることが重要だ。学生たちの全員が将来プログラマーになるわけではないが、今日の世界では、その技術を有することはどんなキャリア(職業的進路)にとっても有益である”。

Lynn Universityは、コーディングブートキャンプとパートナーした初めての大学ではない。昨年はミネソタ州セントポールのConcordia Universityが、コーディングブートキャンプThe Software Craftsmanship Guildとパートナーした。2013年には、合衆国の8つの都市でWeb開発とデータサイエンスをブートキャンプしているGalvanizeが、University of New Havenとパートナーしてデータサイエンスの修士課程を提供した。

大学が自力でコーディングブートキャンプをローンチしている

至近の3か月で、Northeastern, RutgersおよびUniversity of Central Floridaなどの大学が、ブートキャンプ屋さんとパートナーしないことを決定した。その代わりに彼らは、大学自身が作った独自のブートキャンプをローンチすることにした。

たとえばNortheasternのLevelプログラムは、学生たちにデータ分析の基礎を教える8週間のブートキャンプだ。今同大学は、この事業の第二期生をボストン校で教えており、最近はシアトル、シャーロット、シリコンバレーの3地区でもローンチした。

Level事業の創立ディレクターNick Ducoffによると、“Northeasternは全米のトップ50の大学の中で、初めてこのような没入的な学習事業を導入した。学生たちは、われわれのブートキャンプにはNortheasternの高い教育的クォリティがある、と感じて安心している”のだそうだ。

Rutgers Universityも昨年の10月に、独自のコーディングブートキャンプを発表した。それは今年の4月25日に開講する。University of Central Floridaは、3月の終わりに24週のコーディングブートキャンプをスタートする。

大学はブートキャンプとパートナーするのか、それとも独自の事業を開発するのか、あるいはブートキャンプではない別のやり方を見つけるのか?

Whartonを卒業したEdward LandoとAbhi Rameshは、在学中に、学部学生とMBAの学生たちにはプログラミングのスキルを提供する必要がある、と痛感したため、自分たちの母校である大学のためにブートキャンプ的なコースを開発した。そのコーディングブートキャンプは、University of Pennsylvaniaの夏休みを利用して、従来の夏季インターンシップと等価なオルタナティブを提供する。今後学生たちはプログラマーになり、テクノロジーのキャリア獲得に必要なスキルを、さらに深く幅広く理解していくだろう。

このような、最近の大学のブートキャンプは、正規の履修証明を与えるものと、そうでないものとの違いがある点が興味深い。

しかし履修証明(単位付与)のあるなしに関わらず、雇用者が肯定的に認める(ブランドイメージの高い)大学とブートキャンプ的な教育訓練のセットが、一部の学生たちにアピールしている。コーディングブートキャンプによる教育を提供するために必要なリソースは大学にすでにあるが、学生たちに要求しているものの内容やレベルは大学によってまちまちだ。それら大学独自のブートキャンプは、コーディングブートキャンプ専業企業のHack ReactorDev BootcampBlocなどと競合することになるので、大学ごとの方針ややり方の違いを見定めることが今後は重要だ。

合衆国教育省からの支援

2015年10月14日にオバマ政権は、EQUIP(Educational Quality through Innovative Partnerships, 革新的なパートナーシップによる教育のクォリティの向上と確保)と名づけたパイロット事業を発表した。

大学がこの事業への参加を申し込み、EQUIPのパートナーシップを認められると、コーディングブートキャンプ(専門企業)やMOOC(Massively Open Online Course, CourseraUdacityなど)とのパートナーシップを助成され、また参加する学生への学費援助と履修証明が与えられる。この2つのレベルの支援は、これまでのコーディングブートキャンプ(専業企業と大学自身どちらも)が提供できなかったものだ。

このパイロット事業は、ブートキャンプ教育に大きな変革をもたらすかもしれない。これまでのブートキャンプ専業企業は、政府からの財政的援助や大学の正規の課程としての認可を、得られなかったのだ。援助があれば企業や大学が奨学金制度を設けたり、単なる課程終了証明だけでなく、より具体的な就活に結びつける事業展開も可能になる。

大学は2015年10月14日以、EQUIPに申し込めるが、認可された大学が今度は、いくつかの高等教育機関に対する、彼らに合った独自の教育訓練計画を提供していくこともできる。

まだEQUIP認定の大学や学校は発表されていないが、中学は申し込みの締め切りが2015年12月14日とされている。教育省が申し込みを審査するのに時間がかかるだろうから、発表は年内のいつか、となるのかもしれない。

大学がコーディングブートキャンプに関心を持ってくると、今度は各大学の教え方の違い、そして学生に現れる成果の違いが出てくるので、どうやればうまくいくか、という研究が重要になる。

大学はブートキャンプとパートナーするのか、それとも独自のブートキャンプ事業を開発するのか、あるいはもっと幅広いSTEM職業と技能を目指す学生たちのために、ブートキャンプではない別のやり方を見つけるのか?

独自方式にせよ、ブートキャンプ企業とのパートナーシップにせよ、まだやってる大学はそんなに多くないから、学生と大学の管理者の双方が、今やっている彼らをよく見て学ぶことが重要だ。

ブートキャンプの導入に、大学によってスピードの差が生じるのには、いくつかの原因がある。学部の積極性や認可の手続きなど。最初の手始めは、履修証明とは関係のない、気軽な形でやるのが良いかもしれない。大学は今でも高等教育の黄金律だが、学生たちの卒業後の進路をより安定的なものにするためには、今、優れたコーディングブートキャンプが実現/実証していることを、大学は真摯に受け止めるべきである。

もうすぐコーディングブートキャンプは、“出るべきか出らざるべきか?”の域を後にするだろう。大学がそれに積極的に関与していくことにより、未来の学生たちは、“どの大学のブートキャンプが自分の高等教育のニーズにいちばんフィットしているか”、と問うようになるだろう。言い換えるとブートキャンプと呼ばれる実学を学生が履修することは、どの大学でも標準の課程になると思われる。

※参考写真: DEV BOOTCAMP/FLICKER(CC 2.0のライセンスによる)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa