光の三次元構造が大量のデータを保存/伝送する…デジタルの光速通信も可能か?

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ホログラフィー(ないし“ホログラム”)によるデータの保存や転送に関心のある人に、おいしい朝のニュースを進呈しよう。ヨハネスブルグのヴィトヴァーテルスラント大学の研究者たちが、ホログラフィーによるSpatial Light Modulators(空間的(三次元的)光変調器)のペアを使って送信のエンコードとデコードを行うことにより、光のストリームにこれまでの100倍のデータを詰め込むことに成功した。

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Nature誌に掲載された彼らの論文は、アルゴン・イオンのレーザーと小さなホログラムスクリーンを使う方法を詳述している。レーザーがパターンをSpatial Light Modulatorへペイントし、別のSpatial Light Modulatorがそれを拾ってカメラへ送る。その結果パターンは、大量のデータをきわめて高速にエンコードできる。

もちろんこれは、とても謎めいた技術だが、彼らが何をやっているのかを理解することが重要だ。最大100までのさまざまなパターンをエッチングすることにより、彼らはあらゆる種類の情報を一つの光線にエンコードできる。現在までのやり方では単純なon/offの信号を送るだけだが、この技術はもっと複雑なものを送る。Forbes誌はこう紹介している:

最新の研究でチームは、100種類あまりの光のパターンから成るデータの送信を披露し、そのプロセスで三次元の自由度を利用した。彼らは小さな液晶ディスプレイに書き込まれたデジタルホログラムを使い、複数の色をした100あまりのパターンでホログラムをエンコードできることを示した。

これは、このようなデバイスの上で作られ検出されるパターンの数としてはこれまでで最多であり、これまでの最高の技術をも超えている。

未来のわれわれは、お互いにレーザー光線を射ちっこするのかな? それはないだろうけど、技術が実用化されたら、ネット上のすごい帯域で、光速のデータ転送が可能になるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

スーパーボウルとMicrosoftのホロレンズを組み合わせるとこうなる

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スポーツ観戦はもうすぐ全く違ったものになるかもしれない ― 少なくともMicrosoftとNFLに任せたなら。あなたが気付く間もなく、ホログラフのプレーヤーたちが家の壁を通って押し寄せ、リプレイはコーヒーテーブルの上に3Dで再生される。

Microsoftは今日(米国時間2/2)、HoloLens拡張現実ゴーグルの新たなコンセプトを発表し、スポーツとHoloLensの組み合わせによってもうすぐ何が出来るかという同社のビジョンを披露した。これは一見の価値がある。フットボールが好きでない人にも。

ケチをつけるつもりはないが、HoloLensのプロトタイプを試したことのある人なら誰でも言うように、これはまだまだSFの世界だ ― HoloLensが機能しないからではなく(私は試してみたが、よくできている)、現行バージョンの視野では、Microsoftのビデオに見られるような没頭的体験を得られないからだ。

Microsoftは、現在デベロッパーにアプリ開発を勧誘中で、3000ドルのデベロッパー版HoloLensを、一部のグループに今年第1四半期中に出荷する予定だ(同社のBuild デベロッパー会議が都合よく3月30日に開催されるのでその頃になる可能性が高い)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook