Apple版スマートホームを見学してみた


ディズニーのSmart Houseを1999年に観て以来、自分で掃除をする家や、朝食、昼食、夕食を作ってくれる家をずっと夢に見て来た。まだそこには辿り着いていないものの、AppleのHomeKitとHomeアプリは、その夢に私(たち?)を少しだけ近づけてくれる。

Appleは、スマートホームを採用する世帯の拡大に努力しているAmazonやGoogleに対して、競争を挑んでいる。AmazonやGoogleとは異なり、Appleは独自のデバイスを製造していない – ハブとして機能するApple TVを除いて。その代わりに、Appleは主にサードパーティーの製造業者がHomeKitシステム互換デバイスを供給してくれることを期待している、そしてそれらのデバイスをHomeアプリを介してiOSと深く統合し、一体化させるのだ。

先週、私はカリフォルニア州アラメダの住宅建設会社Lennarによって建てられた究極のApple HomeKit仕様の家を見学する機会に恵まれた。その家の中では100以上のHomeKitデバイスが接続されていた。例えばLutron Serenaのスマートシェード、Honeywell Lyric RoundのWi-Fiサーモスタット、そしてSchlage Senseのドアロックなどだ。

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AppleのHomeアプリは、家庭内の全てのスマートなインターネット接続機器を、1つのアプリから簡単にコントロールすることを目指している。いくつかのHomeKitデバイスをグループにまとめ、新しいシーンを作成し編集することができる。そうすることで、1つのコマンドで複数のデバイスを動作させることができるようになる – 画面タップまたはSiriのいずれかを介して。

上に示したように、自分好みの「シーン」にすることができたり、あるいは最も頻繁に利用するモードにすることができたりする。シーンとは、夕食時にどのような照明の設定にしたいのか、といったものから、家に帰ってきたときにどのプロダクトのスイッチを入れたいのかといったものまでが含まれている。例えば、「ただいま」シーンでは、ドアが解錠され、ライトが灯り、サーモスタットが動作する。

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Apple TVはHomeKitのハブとして働き、家への遠隔アクセスを行わせ、例えば車庫のドアを閉めたり、ドアカメラに映るものを見せたりする。完全なプライバシーとセキュリティを確保するために、AppleはすべてのHomeKit認定デバイスに、高度な暗号とセットアップのためのデバイスへの物理的なアクセスを要求する。

とはいえHomeを使った私の体験は極めて簡単なものだった – 私が到着する前に、Appleは既ににデバイスやシーンのすべてを設定していたのだ。万一私が全てを自分で行うとしたら、100個以上のデバイスを設定することはない、だって私の家は2階建てじゃないので。自分で借りているわけじゃない3ベッドルームのアパートに住んでいるので、正確に言えばその空間に対してやってみたいことは何もできないのだけれど。とはいえ、少しくらいのことならやることができる。

Appleは私に、私がスマートホームスターターキットと呼ぶようになったものを紹介してくれた。それがsmart plugだ、これを使えばHomeアプリからランプ、ヒーター、ファンその他のデバイスをコントロールすることができる。より正確に言えば、このiHome smart plugは、他にNest、Amazon Alexa、そしてSmart Thingsとも互換性がある。Apple版スマートホームに住むことが、どのような感じになるのかを垣間見るには、このページの一番上のビデオをちらりと観て欲しい。

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(翻訳:Sako)