WordPress.com、特定業界向けテーマを拡充。今回はホテル、B&Bなど宿泊施設向けをリリース

WordPress.comで、ホテル、イン、B&B運営会社ないしマネジャー向けのテーマが公開された。簡単に宿泊施設向けのサイトが構築できるようになっている。同時に、この宿泊施設向けテーマの活用事例ページ公開して、WordPress.comを利用して如何にホテルなどの施設のプロモーションを行なっていくかのサンプルを提示している。

WordPress.comは、これまでにもさまざまな業種向けのテーマを加えてきている。ここ数ヵ月のうちに、レストラン向け教育系、ないしは写真家あるいはデザイナーが利用するポートフォリオ用のテンプレートなど、さまざまな分野が追加されてきている。こうした各種ツールを用意することにより、WordPress.comが単なるブロギングツールなのではなく、さまざまなニーズに応じたコンテンツ管理システムとして機能し得るものであることを示そうとしているわけだ。

今回リリースされた宿泊施設向けのレスポンシブテーマも、もちろん自身の施設に合致するようにカスタマイズできるようになっている。たとえば、特定の部屋やアメニティ施設についての詳細を掲載したいのであれば、ページテンプレートを用いて行う。また必要事項を簡単に記述して登録ができる予約ウィジェットも提供されている。ちなみにこのウィジェットはあくまでも汎用的なニーズに応える形のもので、ウィジェット経由で直ちに予約を完了できるような仕組みにはなっていない。また支払いシステムとリンクするような機能も提供されていない。

WordPressは、各種機能のアナウンスをする際には、しばしば有料版へのアップグレードについても詳細を報じていた。有料版ではカスタムドメインを利用でき、ディスク容量も増え、カスタマイズ可能な範囲も広がることとなる。但し、ホテル系利用者の多くは有料版へのアップグレードを必要しないと判断したのだろう。アナウンスに有料版アップグレードについての話はとくに見られない。しかしもちろん、次々に各種業務向けテンプレートを追加していくことで、「業務目的」の利用者が増えることを狙っていることに変わりはない。業務向けに利用していれば、さまざまなニーズから有料版にアップグレードする人も増えてくるという目論見だ。

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(翻訳:Maeda, H)