フランスの発明家がホバーボードで英仏海峡横断に成功

7月にトライして失敗したフランスの発明家Franky Zapata(フランキー・ザパタ)氏が、今週末、ホバーボードに乗って英仏海峡の横断に成功した。フランス北部のサンガットを出発した彼は、20分で英国のセント・マーガレッツ・ベイに着陸した。

ドーバーの近くに着陸したザパタ氏はロイターなどの記者たちにこう語った。「最後の5kmか6kmは本当に楽しかったよ。これが歴史的イベントであるかないか、それを決めるのはぼくではない。そのうち、時間が決めるだろう」。

ジェットスキーのレーサーだったザパタ氏は、このFlyboard Airを3年ほど前に開発した。7月14日にはフランス革命記念日の軍事パレードに、彼はAirに乗って参加した。その同じ月に海峡横断の偉業に挑戦したが、ボートの上に設けた給油用の台座に着陸しようとしたとき、海に落ちた。

今回も途中で給油のため駐機したが、今度は無事故だった。3機のヘリコプターが旅路に同行し、着陸地点では待機していた数十名のファンたちが歓呼の声で彼を迎えた。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

新年のプレゼントに本物のホバーボードはいかが? ―ただし超巨大で予価2万ドル

2015-12-30-arcaboard

平均的で正常な人間がホバーボードの試作品に乗ってみたいと思うかどうかは疑わしいが、インターネットにはぜひとも乗ってみたいと考える変人が大勢いるらしい。そういう人々を惹きつけてきたのは本物に見紛うほどよくできた製品から、違う種類(かつ危険な)のデバイスに恥ずかしげもな誤解を招く名前をつけた製品までさまざまだ。しかしArcaという会社がウェブサイトで本物のホバーボードの予約を募っている。

ArcaBoardはかなり巨大だ。怠惰の極致といえそうな大人一人を空中に浮揚させる動力とメカニズムを収容するためにはやはりこの大きさが必要だったようだ。それだけに機能については広告に偽りなく作動するものと期待したい。

このガジェットにはビデオに見られるように、35基の強力な電動ダクテッドファンが組み込まれている。トータルの推力は430ポンド(195kg)だという。ArcaBoardには自動安定化ソフトが組み込まれており、専用のスマートフォン・アプリが用意される。ユーザーはこのアプリでホバーボードを操縦する。アプリをオフにして体重移動で進路をコントロールすることも可能だという。

Arca Space Corporationはルーマニアの企業で、同国政府や欧州宇宙機関のために成層圏まで上昇する気球やロケットなど航空宇宙関係のデバイスを各種供給してきた。GizMagによれば、同社はこの経験を生かしてドローンその他の飛行デバイスを手がけてきたという。つまりArcaのエンジニアはプロであり、飛行マニアだということだ。

そのためか、この製品の仕様は人を驚かせるようなものではない。 能力は控え目で、最高速度は時速12.5マイル(20km/h)に過ぎず、バッテリー駆動時間は体重の軽いユーザーで6分、240lbs(108kg)以上のユーザーの場合、3分以下となる。

とはいえ、Arcaではこのボードはコンクリート、水面、砂を含むどんな地形でも1フィート(30cm)程度の高度を飛行できることを保証している。

ArcaBoardはかなり分厚く、初期の大型フラットテレビくらいのサイズだ。運ぶには大人が2人必要だ。明るい方に目を向けるとバッテリーの充電には35分しかかからない。

ArcaBoardはインターネットで大評判になっているが、誰かがこのデバイスをテストしたという確実な記事はまだ発見できないことを付け加えておこう。それでもぜひ一番乗りで所有したいのであれば予約はこちらからできる。予価は1万9900ドルだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+