IKEAがSonosと共同開発したWi-Fiスピーカーを発表、Alexa対応で2台でステレオ化も

スウェーデン発祥の家具メーカー・販売店のIKEA(イケア)は1月29日、スマートスピーカーなどの音響機器を開発しているメーカーである米国のSonos(ソノス)と共同開発したWi-Fiスピーカー「SYMFONISK」(シンフォニスク)を発表した。2月1日からIKEAの実店舗とオンラインストアで販売開始される。

SonosはTechCrunchでは何度も取り上げている米国のスピーカーメーカー。SYMFONISKの開発では音響部分を担当しており、部屋のどこの置いても最適な出力となるようにスピーカーが自動調整される。同スピーカーは2.4GHzの無線通信に対応しており、IEEE802.11b/g/nでルーター経由でインターネットに接続可能だ。さらにWi-Fiを経由することで、Amazon AlexaやGoogleアシスタントといった音声認識アシスタントを利用できる。なお、Googleアシスタント対応には2020年中の予定で、対応時期などの詳細は不明だ。アップルのAirPlay2規格にも対応しているので、iPhoneやiPadで再生している曲を手軽にSYMFONISKへ出力可能だ、

そのほかの機能としては、アップルのHome Padのように2台設置することでステレオサウンドを構築できる。複数のスピーカーをグループ化して同じ曲を流したり、別々の曲を流したりすることも可能だ。音量などの各種操作は専用のスマートフォンアプリを利用できる。対応する音楽ストリーミングサービスは、Amazon Music、Spotify、Apple Music、Google Musicをはじめ50種類以上。ただし、dヒッツやLINE MUSIC、うたパスなどローカルなストリーミングサービスには対応していない。これらのサービスを使っている場合は、AirPlay 2経由でiPhoneなどからSYMFONISKに音楽を飛ばす必要がある。

発売されるモデルは、ブックシェルフ型とテーブルランプ型の2種類で、いずれも本体色はブラックとホワイトがある。価格はそれぞれ1万4900円、2万4990円。サイズは、ブックシェルフ型が幅15×奥行き31×高さ10cmで重さは2.16kg、テーブルランプ型は21.6×21.6×40.1cmで3.28kg、オプション品として、スピーカーフック(税別699円)、スピーカーウォールブラケット(税別1500円)も用意される。ブックシェルフ型は縦置き、横置きが可能。ランプシェードのランプ部分を覆うガラスのカバーは吹きガラスで作られており、1台1台形状が微妙に異なる。

IKEAがデザインする火星の居住空間

IKEA(イケア)は、狭い空間を住み易いものにするという同社のアプローチが、地球以外の星にも応用できると考えている。Fast Companyによると、同社は火星の居住地に似た施設を地球上に作って研究する機関と協力して仕事に取り組んでいるという。当初IKEAは、デザイナーをその施設に送り込んで、狭く区切られた部屋用の機能的な家具を造るためのインスピレーションを得ようとしていた。しかし、それはすぐに双方向のコミュニケーションとなった。ということは、将来、他の惑星へ入植する人の生活方法に関して、IKEAが発言権を持つようになったということかもしれない。

FastCoによれば、IKEAのデザイナーであるChristina Levenborn(クリスティーナ・レベンボーン)氏は、ユタ州にあるMars Desert Research Station(火星砂漠研究ステーション)で、実際に生活してみたという。このステーションは砂漠の中にあり、現実の火星での生活と作業に近い体験が味わえるように設計されている。このようなタイプのシミュレーションに基づく研究プロジェクトは、常にいくつも同時に進行している。志願した人を、シミュレーション用の作業/生活環境の中に入れて、宇宙飛行士が実際に体験する準備を事前に整えようというもの。NASAは2024年までに、人類が月に恒久的に居住できるよう準備しようと考えている。つまり、こうしたシミュレーションが実際に宇宙で役立つ日も、意外に早く訪れる可能性があるということになる。

レベンボーン氏は、その居住空間で過ごした時間に触発されたIKEAの製品を実際にデザインすることができた。しかし、彼女を含め、IKEA側でもちゃんとお返しをしている。かなり狭い場所でも、プライバシーと個人的なスペースが確保されていると感じられるような整理整頓の技術と、インテリアのレイアウトを考え出したのだ。そこではIKEAの棚のユニットと、キャスターの付いたモジュール式の家具を使い、フレキシブルで、さっと片付けができるように工夫されている。暖色系の照明や、屋外用の機器を室内で使うことも、居住空間をより住みやすくするために役立っている。

地球上の狭い空間をより住みやすいものにするというIKEAのアプローチが、地球以外でも有効だというのは、別に驚くべきことではない。むしろそれは、人間が研究、実験用の施設を月や火星、さらにその他の星に設置するための継続的な取り組みに貢献できるという好例なのだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Ikeaがスマートホーム技術に本腰、専門部門を新設

Ikeaのスマートホームへの投資はこれまでも賢いものだったが、散発的だった。そして今回、このスウェーデン拠点の家具ブランドは専門の部門を新設することでスマートホームに賭けようとしている。

同社の取り組みは2012年にスタートし、ワイヤレス充電とスマート照明にフォーカスしていた。以来、ワイヤレス充電を搭載した家具や、照明とチャージャーのコンボなどを手がけ、Sonosと提携してワイヤレススマートスピーカーのラインアップとしてSymfoniskをプロデュースした。

Ikeaはまた、未来のスマートホーム製品のハブになるという野望も抱いている。これはハードウェアという観点からだけではなく、同社のHomeスマートアプリという点においてもだ。このアプリは接続する電球のTradfriラインアップにフォーカスしていたものから6月に名称変更された。Symfonisk発売のとき、Ikeaは顧客向けにホームコントロールのためのハブとしてのHomeスマートアプリについて大きな野望を持っていると語っていた。

IKEAで我々は今後も多くの人に、家庭でのより良い暮らしのためのプロダクトを提供し続けたい。これを実現するために、従来の家具を超えたプロダクトやソリューションを模索する必要がある」とIKEAの新Home smart事業部門のトップであるBjörn Block氏はプレスリリースで述べている。

Ikeaはまた、この部門設置を子供向けのラインアップ以来、すべての事業とブランドにおける最大かつ新たな注力部門と位置付けている。

SymfoniskラインアップをプロデュースしたSonosとIkeaの提携は長期的なもので、両社とも今後新たな製品を展開するとしている。しかし、Ikeaはスマートホームの技術を全部門への開拓を検討しているようなので、さらなる提携や製品カテゴリーの追加が予想される。

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(翻訳:Mizoguchi)

SonosとIkeaが共同開発したスピーカーは音とデザインを融合

Sonos(ソノス)とIkea(イケア)のSymfonisk(シンフォニスク)コラボが今年初めに発表された時、多くの人が驚いた。しかしこのコラボはなくはないものだ。Ikeaのミッションは、実用的で、かつ多くの人が手にしやすい価格の高品質なデザインコンセプトを提供することにある。家具ではなくサウンドではあるが、これこそが今回Sonosとのコラボで行なったことだ。新しく発売される99ドル(約1万800円)のSymfonisk Wi-Fi本棚スピーカーと、179ドル(約1万9400円)のSymfoniskテーブルランプWi-Fiスピーカーはどちらも素晴らしいパフォーマンスだ。Sonosブランドに期待される音質で、そしてIkeaにより毎日使えるよう実用的デザインとなっている。

Symfonisk本棚スピーカー

ここでいう本棚スピーカーという記述は、言葉以上のものを意味する。Ikeaはこのスピーカーを本棚にある実際の本のコレクションとマッチするよう、そして壁に取り付けるマウントと物を載せる(最大6.6ポンド)ときに表面を保護するためのゴム製マットを含むアドオンのアクセサリーキットを使ってスピーカーを棚そのものとして使えるようデザインしている。このスピーカーはまた、Ikeaの便利なキッチン据付のためのキッチンレール製品に取り付けることもできる。そして縦置き、横置きどちらにもできるようにボトムと両側面はゴム製パッドで覆われている。また、縦・横どちらでも使えるようケーブルの差し込みは2カ所ある。そしてイーサネットが1つあり、ネットワークにつなげるためのケーブルが付いてくる。

99ドルというのはPlay:1より50ドルも安く、Sonosシステムを最もリーズナブルに利用する新しい手段となる。どこにでも設置できるという実用性は置いておいて(面積は約30×15cmで、多くの人のベッドサイドテーブルに置ける大きさだ)、Sonosの製品は高価すぎると感じている人にとってSonosを初めて使うにはパーフェクトなものだろう。そしてこのスピーカーはSonosサラウンドサウンドホームシアターのコンフィギュレーションのリアスピーカーとしてぴったりだ。私はSymfonisk本棚スピーカーをすでに設置していたSonos BeamサウンドバーとSonos Subにペアリングしたが、Symfonisk本棚スピーカーとPlay:1の操作性はほぼ同じだ。

そうは言っても、音質に関していえば、個々に、あるいはステレオとペアリングしたスピーカーとして使用するときにはSymfonisk本棚スピーカーとPlay:1の違いに気づくことになる。本棚スピーカーは完全に新しい内部スピーカーデザインとなっていて、形状は現在販売されているその他のSonos製品とは異なる。結論を言うと、よりずんぐりとして丸い形のPlay:1とは異なるサウンドプロフィールとなる。

私の耳には、Symfonisk本棚スピーカーよりもSonos One and Play:1の方がわずかに音質は良い。これは驚きではない。Sonos One and Play:1はより高価で、全体的な音質でいえば、このクラスのスピーカーとしては最上位のものとなる。Symfonisk本棚スピーカーは同レベルではないにしても、それでもこの値段にしては素晴らしい音質のワイヤレススピーカーではある。Sonos OneにビルトインされているAlexaやGoogleアシスタントは必要でない、けれどもハイファイサウンドを聞きたいという場所に置くのには、私は間違いなくPlay:1sではなくSymfonisk本棚スピーカーを選ぶだろう。ステレオとペアリングしたときには、これらスピーカーの違いはさほど顕著ではない。

Symfonisk本棚スピーカーのデザインはほぼ実用性を重視しているようだが、見た目はいい。長方形ボックスのルックスはSonos Oneに比べてインテリアと調和させるのが難しいように私には思える。その一方で、Symfonisk本棚スピーカーがぴたっと収まるセッティングがある。ソファの後ろの壁に設置したり、本棚でブックエンドとして使ったりする場合だ。ファブリックのスピーカーグリルは取り外しができ、将来的にはSonosが外観を変えられるように素晴らしいアップデートをすることが期待できるかもしれない。

ワイヤレススピーカーなので、他にもパフォーマンスで重要な点がある。接続性だ。Symfoniskスピーカーは(本棚スピーカー、そしてこの後に取り上げるテーブルランプの両方とも)この点におて、私が数日テストした間は完璧で、音楽の再生が一度も途切れたことはなく、私の既存のSonosスピーカーネットワークとも問題なく動いた。スピーカーの数に関していえば、おそらく私はかなり特異なSonos客だろう。Symfoniskを含めて現在14のスピーカーを活用しているが、全てのスピーカーがイーサネット接続なしに完全にワイヤレスで作動し、このIkea新製品を試す間、ワイヤレスでの再生はしっかりしたものだった。

Sonosを使うのが初めであっても利用したことがあっても、セットアップはかなり簡単で、Sonosのアプリでできる(Ikeaが私に語ったところによると、同社はゆくゆくは自前のスマートホームコントロールソフトウェアを加えるとのことで、そうなったときにはどちらででも操作できる)。アプリを加え、AlexaやGoogleアシスタントをSonosシステムにリンクさせると、そうした音声アシスタントからもスピーカーを操作できるようになる。

Symfoniskテーブルランプスピーカー

本棚スピーカーと同様にSymfoniskテーブルランプも驚くほどセットアップやSonosアプリの使用が簡単で、Alexa、Googleアシスタント、そしてAirPlay 2が使える。ワイヤレスの接続性や他のスピーカーとの接続のパフォーマンスも素晴らしく、空間に合ったサウンドになっているかスマホのマイクを使って素早く調整できるTruePlayサウンドチューニング機能も使うことができる(これは本棚スピーカーでも使える機能で、いずれのSonos製品ででも使用することをお勧めする)。

テーブルランプは音質で、そしてスピーカーと同様にランプとしても素晴らしいという点で本当にすごい。ランプのベースにはスピーカーが搭載されていて、遠くから見ても近くから見てもかっこいい取り外し可能なファブリックで包まれている。シェードは手細工で作られた不透明なガラスでできていて、明かりをつけたとき快適な光を発する。固定するには口金突起のマウントを使う。

このマウントとシェードを選んだのはルックスのためだけではない。SonosとIkeaはいくつかのオプションを検討したが、大音量で出力できるランプの残響とガタガタする音を最小限にするためにはこのスタイルが簡単でベスト、との結論に至った。この選択は正しかったようだ。テストでSymfoniskランプスピーカーを通じで大音量の音楽をかけたが、ガタガタする音は少しも聞こえなかった。

繰り返しになるが、デザインのおかげでルックスはいい。最初、写真で見たときに私はモダンすぎると思ったが、いざ部屋に置いてみるとすごく良くて、私の部屋の装飾で最もお気に入りのものになった。このランプスピーカーで気になる点はあまりないのだが、強いていえば側面についているダイヤルだろうか。最初私はそれを音量調整ノブだと思ったのだが、実際はオン・オフのスイッチだった。その代わりコントロールはソーサーのように見えるベース部分にある。これは、ガジェットらしさを抑え、より家具のように見せる賢い方法だ。

ライトそのものは、シャンデリアなどでよく使われているE12口金で最大7Wの電球を使用する。Ikeaが私に提供したのは、ワイヤレス接続し、ホワイトスペクトル温度の調整が可能なTradfriスマート電球の一つだった。ランプスピーカーで使うには最適なもので、私はこのランプを使用しているPhilips Hueハブにすぐさま接続させることができた。スマート電球のおかげで、Symfoniskスピーカーランプでは照明やスピーカー機能を音声でコントロールできる。

Symfonisk本棚スピーカーは音においては他のSonosプロダクトとは異なるが、Symfoniskランプスピーカーは驚くほどPlay:1(149ドル)やSonos One ($199)に似ていて、価格はその中間の179ドルだ。Sonosによると、内部構造の大部分はそうしたプロダクトのものを応用していて、そのために基本的に小さめの円柱形のようなデザインとなっている。ともあれ、その結果は素晴らしいものだ。素敵なスピーカーとして機能するランプで、パーティーなどでゲストにハイクオリティで部屋を満たすほどの音のソースがどこにあるのか謎かけすることもできる。このランプは室内の装飾に溶け込むので、質の高いサラウンドサウンドを選ぶか、あるいはHi-Fiオーディオショップのように見えない居間にするかのどちらかを選択しなければならないという古い問題を解決してくれる。

だが、Symfoniskランプは大きい。シェードなしでSonos Oneより2インチ背が高く、ベース部分とソーサーのようなボトムはどちらも幅が広い。外観は私には魅力的にうつるが、必ずしも皆にとってそうではなく(好みで黒と白のバージョンを選ぶこともできるが)、これは他のSonos製品を選ぶ理由となるかもしれない。しかしこのライトとSonosスピーカーのコンボはユニークな製品で、強力な価値を持っている。

結論

Symfoniskのラインアップで、IkeaとSonosは実用的で素晴らしいオーディオ機器でもあるスマートな装飾品というかなりすごいものを出してきた。妥協なしに2社の世界をうまくブレンドし、人中心のデザインに2社が一緒になって取り組み、名前を連ねる以上に深く連携することに注力したとき、何ができるのかを真に示す例となっている。

SonosとIkeaの連携は限定コレクションにとどまらない。長期的なパートナーシップであり、今後も何か出てくることが期待できる。しかし差し当たっては、Symfonisk本棚とSymfoniskテーブルランプのスピーカーが、米国のIkeaのオンラインストアIkea.comと店頭で8月1日に発売される。もしスマートスピーカーを探しているなら、いい選択肢だ。

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(翻訳:Mizoguchi)

可動式家具のOri LivingがIKEAとタッグ、2020年にまずは日本と香港で展開

未来的なロボティックベッドルームが2020年にまず香港と日本の小さなアパートの部屋に登場し、ゆくゆくは世界展開される。

IKEAはストレージと座席のユニットをベッドとクローゼットに変身させ、そしてまた元に戻すことができるというロボティックな家具を売り出そうとしている。

同社のPLATSAストレージユニットを元にした新たな家具のラインナップの名称はROGNANだ。部屋の空間を有効活用できるようにデザインされている。世界中で毎週150万人が都市部に流れ込んでいるが、そうした人たちが暮らすことを想定して小さくなっている部屋用に作られている、とIKEAは発表文で述べている。

「小さな居住空間に合う家具の開発に我々は長い間取り組んできた。住まいに関する大きな課題が、ストレージとやりたいこと全てを行うスペースの確保だ」とスウェーデン企業IKEAで新製品の開発を手がけるSeana Strawn氏は発表文の中で述べている。「家の機能で妥協しなければならない大都市においては特にそうだ。我々はそれをなんとかしたかった」。

Ori LivingのCEO、Hasier Larrea氏によると、Ori LivingとIKEAの交渉は水面下で2年間にわたって行われ、2020年に始まる香港でのコラボ商品展開はほんの始まりにすぎない。

「我々は初の商品を2年前に発売し、米国の人たちはOriのロボティックインテリアを使って狭い部屋に広々と住んでいる。時期を同じくして、ロボティック家具を世界に紹介するためにIKEAと話し合いを始めた」とLarrea氏は発表文で語っている。「人々が生活空間を最大限活用できるようにしたいというIKEAの情熱に我々は共感していて、次世代のためのリビング空間の開発を継続することで人々がそれを実感できるようにすることを楽しみにしている」。

Larrea氏とMITのKent Larson教授が同大の有名なMedia Labで行なった研究に端を発しているOriは、都市部における生活空間を小さくする方策として2015年に立ち上げられた。

この2人はUrban Land Instituteのかなり注目を集めた研究“The Macro View on Micro Units”に刺激を受け、タイトな空間で多くのことをしようとする人たちの需要に応えようと、ベッド・ストレージ・ワークスペースを備えたユニットをつくるために著名デザイナーYves Béharと組んだ。

最初のシステムは、壁に取り付けたコントローラーのボタンを押してスライドして引っ込めたり引っ張り出せたりできるベッドと、スマホのアプリで構成される。またはプログラムされたAlexaのスキルを使っても操作できる。

IKEAとの提携では、Ori Systemsは技術をライセンス契約で提供し、製造をIKEAと同社のかなり洗練されたサプライチェーンに任せる。「このコラボではライセンス契約している。テクノロジーのモジュール性のおかげで、Ori はパートナーと協業できる」とLarrea氏は電子メールで述べた。

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「ROGNANを活用することで、狭い居住空間に住む人は多機能な居住環境を優先させるためにニーズや夢、快適性で妥協しなくてもよくなる。実際ROGNANではベッドルームをウォークインクローゼットやワークスペース、リビングルームに変えるロボティクスを使って居住空間を8平方メートル増やすことができる。シンプルなインターフェースのタッチパッドを通じて動かせるオールインワンのソリューションだ」とSeana Strawn氏は話している。

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(翻訳:Mizoguchi)

SonosとIKEAによるスマートスピーカーは99ドルから

IKEA(イケア)とSonos(ソノス)は提携し、スマートスピーカーを2019年8月に発売する。「Symfonisk」と名付けられたスマートスピーカーは、単に廉価かつSonosのロゴが入った製品ではない。他のSonos製品と同じく、同社のアプリからコントロールが可能なのだ。

今回両社が発表したのは、2タイプの製品だ。ブックシェルフ型スピーカーが99ドル(約1万1000円)で、テーブルランプ型のスピーカーが179ドル(約2万円)。本体色はブラックとホワイトの2色。棚やランプのデザインに落とし込まれたスマートスピーカーは、部屋ではその存在に気づかないかもしれない。

ブックシェルフ型スピーカーは水平方向と垂直方向の両方で使用可能。また、IKEAのラック「Kungsfors」にもマウントできる。普通の棚のように植木鉢を置いたり、デコレーションを施すのもいいだろう。

テーブルランプ型スピーカーは、明かりとサウンドをもたらしてくれる。Amazon(アマゾン)の「Echo Plus」やApple(アップル)の「HomePod」にランプを取り付けたような形だ。既存のランプとスマートスピーカーをこの1台で置き換えるのもありだ。

このスマートスピーカーの最大のメリットは、他のSonosのスピーカーと連携できる点だ。例えば、2つのスピーカーを組み合わせてステレオ再生したり、サウンドバー「Sonos Beam」と組み合わせてTV用の音響セットを構築することもできる。

もしバスルームに追加するスマートスピーカーに200ドルも払いたくないのなら、ブックシェルフ型のSymfoniskを片隅に置けばよい。Sonos Oneほどはパワフルではないだろうが、選択肢が増えることはいいことだ。

SymfoniskはWi-Fiでネットワークに接続する。その後はSonosのアプリが使え、Spotify ConnectアプリからSpotifyの楽曲をコントロールしたり、AirPlay 2で音楽を転送することができる。

なお、これらのスマートスピーカーにはマイクはなく、AmazonのAlexaから直接音楽をコントロールすることはできない。

 

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

LINE Payがイケアで利用可能に、10%オフクーポンも配布開始

スウェーデン発祥の家具ストアの日本法人であるイケア・ジャパンは、3月1日からQRコードによる支払いに対応した。LINE Payのほか、Alipay、WeChat Payが利用可能だ。

同社はLINE Payでの支払いが可能になったことを記念し、3月8日から「100万人にイケアストアで使える10%OFFクーポンプレゼントキャンペーン」を実施する。イケア各店でLINE Payを使って決済すると、還元上限額1000円の10%オフクーポンがもらえる。クーポンは3月17日まで配布するが、100万枚に達した時点で終了となる。

クーポンは、LINE Payのコード払い時のみ有効で、Google Pay(QUICPay)、LINE Pay カードは対象外。また、IKEAオンラインストア、および各ストアの1階にあるビストロでは使えない。

10%オフのクーポンは、還元上限が1000円、利用できる回数も1回だけなので使いどころが少し難しい。できるだけ1万円前後の商品の購入に利用しよう。

IKEAの家具を組み立てるロボットをMITとシンガポールNTUが開発

世の中には2種類の人間がいる。IKEAの家具を組み立てるのが嫌いな人と狂人だ。しかし今ではIkeaBotのおかげで狂人をリプレースできる。〔IKEAの家具を組み立てるのが好きな人は狂人だ、という意味〕

こちらのIkeaBotは、シンガポールNTU(南洋理工大学)Control Robotics Intelligenc(CRI)グループのプロジェクトだ。チームはロボットに、ピンを挿入してIKEAのパーツを扱うやり方から教え始めて、それから徐々に、ロボットに家具の扱い方を教えていった。結果は、Billy〔IKEAの書棚〕の組み立てで誰かと競争したことのある人を、元気づけるものだった。

以下はIEEE Spectrumより:

CRIの組み立て工程は必ずしも自律的ではない; “すべてのステップが自動的に計画され制御されるが、それらの順序は相当量の技術的努力によりハードコードされた”。研究者たちによると、“順序の自動的決定を、組み立てマニュアルや、人間監督者の自然言語による対話や、最終的には椅子の画像から行うことは構想可能である”。しかしわれわれは、彼らがRoss Knepperとチャットすべきだったと感ずる。彼の方のIkeaBotは、そういうことをいっさいせずに、上手に仕事をするからだ。

つまり、そのNTUのロボットは半自動だが、無駄な努力ではない。そして、ベーシックなヒューリスティクスにより、次のステップを見つけ出せる。そのロボットは今、椅子を約20分で組み立てるが、それは誰にでも真似できる偉業ではないだろう。最後のダンスは、ロボットが自分をほめているようだ。

ベストシーンは? ロボットもいらついて部品を放り投げることがある:

ぼくとしては、IKEAの椅子作りロボットに人類が支配されてもよい、と思うね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

SonosとIKEAが家庭用サウンド製品で提携

SonosIKEAが共同で、「将来の家庭内サウンドエクスペリエンスを創造する」ための、新たなコラボレーションを発表した

両社は、家庭内のどこでも音楽の再生が楽に行えるようにしたいと説明している。Sonosの主目標が、ソフトウェアを活用して家庭内各所におかれたスピーカーシステムを管理することであることを思えば、このコラボレーションは理にかなっている。

「Sonosと協力して、私たちは家庭内に音楽とサウンドを解放したいと思っています。そして人びとが家庭の中で一緒に音楽を聴くやり方に沿ったプロダクトを提供したいと考えています。Sonosと提携することで、IKEAの家具の知識と、Sonosの優れた家庭内音響技術を組み合わせたいと考えています」と説明するのは、スウェーデンのIKEAの、IKEAホームスマート部門のビジネスリーダーである、BjörnBlockだ。

有りがちなことではあるが、両社が具体的にはどのような製品で協力するのかの詳細は明かされていない。また、2019年までは製品が発売されないため、コラボレーションの成果がどのようなものになるのかを正確に知るには、まだ時間がかかることだろう。しかしもし両社が、Sonosのソフトウェアで制御可能な高品質のスピーカーを、IKEAの家具に組み込む方法を見いだせるのなら、是非使ってみたい。

このコラボレーションはどちらかと言えば予想外のものだった。なにしろSonosはプレミアムブランドだと考えられているが、IKEAは安価な家具屋だと思われているからだ。加えてSonosの製品バリエーションは限られている。現在生産しているのはわずか9製品だけである。つまり、IKEAとわずかばかりのコラボレーションを行うだけでも、Sonosは生産数を倍増させなければならないのだ。

IKEAはこの取組を、自社のホームスマート部門の、第3ステップとみなしている。彼らはまず2015年に一部の家具でワイヤレス充電を可能にした。そして2016年にはスマート照明製品を発売している。そして今度は音楽に取り組むことにしたというわけだ。

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(翻訳:sako)

Ikeaのスマート電球がApple HomeKit、Amazon Alexa、Google Homeをサポート

Ikeaのスマート照明システムのアップデートにより、そのワイヤレスハブがAppleのHomeKitとAmazon Alexa、そしてGoogle Homeに対応することになった。つまり、ハブがあってスマート電球があれば、これらのデバイスのどれかを使って音声でコントロールできるし、またAppleのiOSアプリHomeからもコントロールできる。

このアップデートにより、Philips HueのHomeKit互換のハブに、Ikeaのスマート電球を認識・装着できるようになった。Philips Hueをすでに使っているユーザーには、ほかのオプションも使えるようになったという意味で、重要なニュースかもしれない。9to5Macがそう書いている。Ikeaは10月から色付き電球の提供を開始する予定だ。

Hueの初心者向け白色電球はアメリカで15ドル、Ikeaのは18ドルだから、HueシステムでIkea製品を使う費用的メリットはない。でも、オプションが増えて、いろんなことができるようになったのは、良いことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Ikeaがソーラーパネルと家庭用バッテリーの販売をイギリスで開始

Ikeaがイギリスで家庭用太陽光発電と蓄電の市場に進出し、ソーラーパネルと家庭用蓄電システムを発売する。パネルはイギリスのソーラー企業Solarcenturyの屋根用製品で、パネル本体は25年保証となっている。据付工事や関連のハードウェアは6年保証だ。

Ikeaとはいっても、お値段は自分で組み立てるコーヒーテーブル並とは行かない。据付工事の費用だけで、4000ドル弱ぐらいからだ。蓄電部位はIkeaとSolarcenturyが提供するパネルだけでなく、既存の家庭用ソーラーでも使える。Ikeaによると、これらのバッテリーによって、イギリスの家庭の総エネルギー消費量の中でソーラーが占める比率を、やや上げることができる。また電池があることによって、太陽光の利用効率が80%近くに上がる。

Ikeaは太陽光発電に進出して、Teslaなどの専業企業の仲間入りをする。後者は買収した子会社SolarCityにより、発電と蓄電のソリューションを提供している。家庭用バッテリーシステムは、Tesla Powerwallというブランドだ。

家具と違ってIkeaは、ソーラーに関してDIYは提供しないかもしれないが、ものごとの単純化という全社的ミッションは貫くのだろう。ソーラーに関して同社はとくに、契約から据え付け完了までの関連作業(家屋調査など)や書類手続き(見積もりなど)を簡素化し、迅速にする、と言っている。

イギリスでうまくいけば、もちろん世界のほかの店でも展開するだろう。そうなると各地各国の業者とパートナーすることになり、各国の家庭用ソーラー市場の成長にも寄与するはずだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Ikeaのスマート電球はAmazon Alexa, Apple Siri, Google Assistantから操作できるようになる

Ikeaのスマート電球が、この夏から声の命令に応じるようになる。同社のスウェーデン語のプレスリリースは、スマート照明製品系列のTrådfriが、Amazon Alexa, Google Assistant, そしてAppleのSiri/HomeKitに対応する、と述べている。

現在、Trådfri製品はリモコンやアプリから操作するが、家にあるどんなデジタルアシスタントからでも使えるとなると、そのスマート電球はテクノロジー愛好家たちも魅力を感じる。しかも世界28か国340店を抱える世界最大の家具店であるIkeaは、スマート照明を大量の見込み客に訴求する能力をすでに持っている。

Ikeaは、お客に買うつもりのなかったものを買わせてしまう能力で悪名高いから、たぶんTrådfriも価格を安く設定して衝動買いを誘うだろう。家具を買い換えたり家の模様替えをする人なら、なおさらだ。Trådfriのゲートウェイ(コントローラー)は今$29.99、PhilipsのHueの$59.99の半分だ。電球そのものは、$14.99から。

Ikeaは、小売企業でありながらVC部門GreenTechを持っているが、自社製品としてのスマートホーム製品を今後数年間は次々と出していく、と言っている。でもIkeaは世界的な知名度と人気があるから、ここがスマートホーム製品として出すものは、少数のマニア向けではなく、今後の消費者向けIoT製品の、グローバルスタンダードになってしまうかもしれない。Billyが、本棚の世界的定番になってしまったように。

Ikeaのスマートホーム製品部門のトップBjorn Blockが、今日の発表声明で言っている: “ネット上の複雑で高価なものをすべて、家庭向けの製品にすることが、わが社のチャレンジだ。そしてわが社の製品が市場の他の製品と確実に併用できるようにすれば、人びとのニーズの充足にさらに一歩近づくことになり、さまざまなスマートホーム製品と容易に対話できるようになる”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

IKEAが顧客の家具購入検討をVRで行うパイロット事業をHTC Viveのアプリで開始

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IKEAがVRにやってくる。でも、同店の名物料理スウェーデン風ミートボールは、ふつうの現実の中にしかないらしい。

この低価格家具店が今朝(米国時間4/5)突然、SteamVRのストアでHTC Vive用のパイロット体験をリリースする、と発表した

このアプリのゲームプレーはキッチンの中を歩きまわってキャビネットの色を変えるだけだから、すごい、すばらしい、という形容詞は似合わないが、でも、こんなテクノロジーをトライしてみるIKEAの根性はクールだ。

まじめな話、VRはリテール(小売商業)にとって意味が大きい。とくに、今後拡張現実を利用して業態(〜売り方)を抜本的に変えようとしているところにとっては、VRの導入が重要な契機になるだろう。

スウェーデンのIKEA本社の専務取締役Jesper Brodinが、声明文の中でこう述べている: “仮想現実は急速に発展しているから、5年ないし10年以内に人びとの生活の中に定着するだろう。弊社の顧客の未来にも、仮想現実が重要な役割を演ずるはずだ。たとえば、未来のある日には、顧客は仮想現実を使ってさまざまな家具やインテリアを、実際に買う前に検討できる”。

このアプリがとくにクールなのは、Viveではスペースのサイズ、つまり部屋の大きさなどを自由に調節できるので、顧客の実際のリビングルームなどに合わせた家具などの検討を、メジャー(巻き尺)を使わずにできることだ。

IKEAの店内を数時間かけて歩きまわるようなVRは遠い先の話だろうが、今小売企業は確かに、この新しいコンピューティングプラットホームが業界と顧客にもたらすものを、前向きに気にし始めたようだ。

〔関連記事: 住宅リフォーム店とMicrosoft Hololens

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))