ついにやっとGmailの住所電話番号メールアドレスなどの情報がリンクに換わるようになった

Gmailには、モバイルのSmart Repliesなどをはじめ、時間節約機能がたくさんあるから、アドレス(住所)や電話番号や連絡先(メアド)を自動的に検出してそれらをリンクに換える機能がやっと今日(米国時間9/18)から使える、と知ったときには意外だった。

この機能は今日からiOSとAndroidとWebのGmailやInboxで使えるようになるが、主なeメールクライアントのほとんどにすでにあるから、みんなよく知ってるはずだ。リンクになった住所をクリックするとGoogle Mapsが開き、メールアドレスをクリックするとメールの作成ウィンドウが開き、電話番号ならHangoutsなどから電話をかける。

G Suiteのチームのブログにこう書かれている: “Gmailのユーザーは住所や電話番号などの情報を互いに交換して、ミーティングをセットアップしたり、同僚を紹介したり、イベントを計画したりなどによく利用している。これらの情報をメールからほかのアプリへいちいちコピペするのは時間の無駄だから、もっと良い方法を提供するべきである、と考えた”。まったく、そのとおり。

この機能は三日かけて全ユーザーに行き渡るそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

返信を自動的に書いてくれるSmart Reply機能がWeb上のInboxにもやってきた

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Gmailチームが作ったInboxは、GoogleがGmailユーザーに贈る次世代eメールクライアントで、とくに、入信メッセージを便利に扱えるためのさまざまな機能がある。それらの中で、前から最良と言われている機能のひとつがSmart Replyだ。これは、Googleの機械学習のインテリジェンスがユーザーのメールを見て、とても短い三つの返信を提案する

これまで、この機能が使えたのはInboxのモバイルアプリだけだったが、しかし今日からは(米国時間3/15)、Webでも使える、Googleによると、モバイルアプリでは返信の10%がSmart Replyを使っている。

ぼくの経験では、Smart Replyが提案する返信は、使える場合が多い。というか、使える返信がたいてい一つか二つはあるから、なかなかお利口なアプリである。

ぼくはメールの返事が長い方だが、Smart Replyが提案する返事はセンテンスが3つか4つぐらいだ。でも、町を歩いていたり、空港であせって駆け足していて、しかもメールに早めにとりあえず返事しなければならないときには、とても便利だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

InboxのSmart Replyはユーザーに代わって着信Gmailに返信する―Googleの機械学習は進歩中

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一部では「メールはもう死んだ、次第に滅びるだけだ」と考えられているらしい。しかしGoogleはそう考えていない。高度な機械学習と人工知能テクノロジーをinboxに適用してメールを大きく進歩させようとしている。

Inboxは言うまでもなくGmaiをベースにしたメール・クライアントだが、今回の改良で人々がコミュニケーションを図る方法が改善され、いわばメール体験の効率性を測定するバーが跳ね上がった。今日(米国時間11/3)、Googleが公開したSmart Replyはユーザーに代わって自動的に返事をするテクノロジーで、同社としてInboxに対する最大のアップデートの一つだろう。

Googleによれば、Smart Replyは今週中に一般に利用できるようになるという。機能は概ねこうだ。ユーザーがメールを受け取ると、Smart Replyがその内容を「読む」。そして内容に応じて、予め設定されている3種類の基本的な返信の一つを選んで送信する。返信内容は画面下部に表示される。

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Googlesでこのサービスの開発を担当したエンジニアのBálint Miklósは次のように説明する。「メールの返信をいささか貯めこんでしまうユーザーの場合、Smart Replyはコミュニケーションをたちどころに大きく加速させる。ユーザーは即刻返信のメールを出すことができる」。

「たちどころの加速」の秘密はInboxに設定された短い自動返信メッセージだ。これがSmart Replyの処理の入り口となる。

このアプリはまた使用するにしたがって自ら「学習」する。もしX氏が開発したプロダクトに関する情報をメールで送ってきたとき、ユーザーが何も介入しなければシステムは自動的に「さらに詳しい情報を送ってください」という短いメッセージを返信する。 以後同じ人物から製品情報が送られてきた場合、Inboxはユーザーにいちいちオプションを表示することなく、同じメッセージを(繰り返し)返信することになるだろう。

受信トレイの混雑を解消しようというのは他にも多くのアプリが試みているが、Smart ReplyはTL;DRという小さなアプリを思い起こさせた。これは今はシャットダウンされているEverything.meというAndroidのアプリ・ランチャーの共同ファウンダーの一人が開発したもので、読むのに手間を食う長いメールをメッセージアプリのメッセージのように短く要約し、さらに返信の雛形も提示してくれる。

このアプリもSmart Replyもそうだが、重要な点は、一般ユーザーにとって大量のメールの返信をスマートフォン上で書くのが苦痛だという点にある。そこでこの苦痛を軽減するテクノロジーというのは理にかなっている。

今回のSmart Replyは、モバイル・アプリが次第に認識、予測能力を高めていることの証でもある。他の分かりやすい例としてはAppleのSiriや
Google Nowなどがある。また連絡相手がユーザーの付近に来るとその旨表示するLinkedInのアプリもその仲間かもしれない。スマートフォンの小さな画面での大量の入力を省き、ユーザーにアプリを使いやすいものにさせることが大きなトレンドだ。また入力量だけの問題でなく、こうしたアプリはさらに高度な知能を獲得し、われわれを助ける能力も増大している。

もちろん、デベロッパー側ではこうした方向に努力をせざるを得ないという面がある。スマートフォンのホーム画面アプリのアイコンでごった返すようになると、われわれは使いにくいアプリを開かないようになる。それでもすべてのアプリがやがて知能化していくことは大きな流れだろう。

Googleは長年にわたって大量の優秀な人材を機械学習、自然言語処理、人工知能などの開発の分野に投じてきた。その成果が検索やモバイル・アプリを始め各方面に現れている。

その意味で、Smart Replyは単に Inboxの改良と見るべきではないだろう。2015年5月にこうしたテクノロジーに基づくアプリがInbox始め多数公開された。 Googleはその後も予定を通知するリマインダーや旅行を管理するアプリなど、われわれの生活を「助ける」ソフトを多数発表してきた。こうしたアプリはそれぞれささやかな形ではあるが、われわれが「次にどうすべきか」を教えてくれる。Smart Replyの場合、Googleのエンジニアはディープ・ニューラル・ネットワークのテクノロジーを用いている。これはGoogleの音声認識による検索やYouTubeに適切なサムネールを表示する技術の基礎をなすものだ。Smart Replyのテクノロジーに関してはこちらが詳しい

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、Google Appsアカウント用Inboxの招待プログラムを開始


昨年秋、GoogleはウェブとモバイルのGmail体験の全面的に改訂するInboxを(ゆっくりと)提供し始めた。。未だにサービスは招待制だ(ただし、最近は簡単に招待してもらえる)。そしてこれまで、InboxをGoogle Apps for Workアカウントで使うことはできなかった。それが今日(米国時間2/23)変わる。Googleは、Google Apps for Workの管理者が同サービスのアクセスを要求できる招待プロセスを開始した。

またしてもGoogleのスタートは遅い。これはアーリーアダプター向けのプログラムとなるもので、既にGoogle Apps for Workを使っている会社の管理者が、Googleにメールで招待状をリクエストしなければならない(inboxforwork@google.com)。招待状が届いたら ― そして会社のInbox利用が有効になったら ― ユーザーは使えるようになる。Googleは招待状の第一群を来月発信する予定。

ちなみに招待状をリクエストできるのは管理者だけなので、7月31日には近くのシスアドに何か良いことをするのをお忘れなく。

Googleは、このアーリーアダプタープログラムへの参加を検鼎すべき企業について、Inboxを主たるメールサービストして使用し、従業員がモバイルメールのヘビーユーザーであり、従業員がどのようにサービスを使うかをもっとよく知るために、Googleと協力してユーザー研究をする意志のある会社だと言っている。

Inboxのゴールは、先週GoogleのAlex Gawleyが私に言ったところによると、人々がどうやって物事を成し遂げるかを常に考え直すことにある。メールの利用は、初期に比べて大きく変わったが、殆どのメールクライアントが未だにこの新しい現実に適応していない。Google自身、Inbox for Workを内部で数ヵ月使ってきており、チームはそこから多くを学んだとGawleyは私に言った。

Inbox for Workの体験は、最終的には事実上消費者版と区別できなくなるだろう。しかしGawleyは、人々が仕事でメールを利用するやり方は、個人メールとは違うことを認めた。

Inbox for Workでは、PurchaseおよびSocialのバンドル(Inbox版のフォルダー)を、一般Gmailユーザーほど頻繁には使わない可能性が高い。例えばGawleyによると、Google Appsユーザーは優先受信箱への依存が人よりも高くなる傾向にある。さらに彼は、ユーザーはいつでも独自のフィルターを作ることができるが、Googleとしては、全ユーザーがそのままで最高の体験を得られる解を作りたいと考えていると言った。これを実現するために、Googleは例えば仕事環境における自動メール分類を、どうすれば改善できるかを考えている。

仕事環境でうまく使えるバンドルを作るには、かなりの手作業が必要になると思われるが、Inboxのスヌーズおよびリマインダー機能は、利用環境によらず、追加設定なしで実にうまく働く。

「われわれはユーザーから学びたい」とGwaleyは強調した。「われわれのゴールは、この製品に関してみんなと協力関係を作ることだ。昨年終りにInboxを公開した時 ― あれはまだ旅を始まりにすぎなかった」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、向こう24時間Inbox招待キャンペーン実施中―MicrosoftのiOS版Outlookのローンチに対抗

GoogleはGmailチームが開発した新しいモバイル・メールアプリ、 Inboxについて、向こう24時間に申し込んだ場合、即刻招待すると発表した。これはGmailの公式アカウントでツイートされ、次いでInboxサイトのプロフィールにも掲載された。

inboxへの招待希望者は、東部時間で今日の正午から明日の正午〔日本時間1月30日午前2時から1月31日午前2時まで〕の間に、個人のGmailアカウントからからinbox@google.comに空メールを送信すればよい。折り返し招待メールが届くはずだ。

24時間というのはinboxの招待キャンペーンとしては最長で、また2015年にはいって最初のキャンペーンだ。これまでinboxは招待ベースで徐々にユーザーを拡大してきており、申し込みをしてもいつ招待されるかは不明だった。しかし向こう24時間以内に申し込めば間違いなしにすぐ招待される。

もうひとつ興味深いのはタイミングだ。たまたま今日(米国時間1/29)はMicrosoftがOutlook for iOSをリリースした日だ。このアプリはMicrosoftが2014に買収したサードパーティーのGmailアプリのデベロッパー、Accompliのプロダクトをベースにしている。Outlook for iOSは無料で、早くもiOSのモバイルGmailアプリとしてベストだと賞賛されている(実際、オリジナルのAccompliアプリとほとんど変わっていない)。

Inboxはモバイル環境でのGmailの使い勝手を向上させる努力の一環だが、優秀なサードパーティー・デベロッパーを買収したMicrosoftによっていささか先を越された感があった。いずれにせよ、今回の招待キャンペーンはInboxを実地にテストしてみる絶好のチャンスだ。

〔日本版〕引用されたツイートはPST(太平洋時間)、記事本文の時間は東部時間(EST)なので紛らわしいが、矛盾しているわけではない。念の為。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Google Inboxチーム、Google Appsアカウントのサポートを約束。ユーザー需要が開発を早めた

私がGoogle Inboxについて書くと必ず、同じこの2つのコメントが繰り返される。相当数の読者が「まあ、試してみたけどハマらなかった」と言い、別の相当数の人たちは「カスタムGmailドメインで動いてさえくれれば」と言う。

もしあなたが後者のグループに属しているなら、良い知らせがある! Google Inboxチームは今日(米国時間12/3)、そのサポートが進行中であり、優先度を高めたことを報告した。

(カスタムGmailドメインは、長年様々な名前で呼ばれてきた。”Google for Work” と呼ぼうが、”Google for Business” あるいは “Google for Domai” と呼ぼうが、ここで言っているのは、GoogleのGmailサーバーとインターフェースを通じて、@whatevercompanynamehere.comアドレスを取れるサービスのことだ。

悪い知らせ? それがいつになるのか、凡その予定も決まっていないこと。

たとえこれまでいくら長くかっていたとしても、今後は少し速くなるだろう。Inbox公開後のGoogle Appsアカウント対応への需要の高さが、Inboxチームをして「みなさんにInboxを届けるための努力をスピードアップする」決断をさせた。

今日RedditのAMAに登場したInbox製品マネージャーの言葉を引用する。

他の要望と共にこれらのアカウントをサポートするために、われわれは懸命に対応してInboxをGoogle Appsユーザーに届けようとしている。
Inboxのユーザーたちがメールのワークフローを大きく変えることに対して柔軟であることは、われわれにとって嬉しい驚きだった。そしてGoogle Appsアカウント対応への需要の高さは、みなさんにInboxを届けるための努力をスピードアップさせた。もう少しの辛抱だ!

さらに、Chromeではないブラウザーのサポートも約束してくれた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Inboxを使ってみた―優れたアプリだが、まだGmailからの全面移行には踏み切れず

編集部:この記事はBrian Clayの執筆。Clayはユタ州に住むテクノロジーライター、テクノロジー・エンスージアスト。結婚して2年目で、ノースカロライナ州出身。

数週間前にGoogleの新しいメール・アプリInboxを入手できた。たいへん優れたアプリだと思ったが、いくつかの問題を発見したため、まだ私のメインのメール・アプリとはなっていない。

まず良いニュースから。

UIはオリジナルのGmailアプリよりむしろ洗練されており動作も速いだ。Nexus 6のような巨大なデバイスを使っている場合、片手操作が楽だ。たとえばメールを読んでいてinboxに戻るには上にスワイプするだけでよい。Inboxは私が最後にメールを出した相手を覚えていて、次にメールを作成するときに宛先候補のトップに表示してくれるのも便利だ。

やや疑問が残る機能はバンドルというメールの自動区分だ。Inboxは着信したメールを自動的にカテゴリーに振り分ける。フライトの確認メールが来ると自動的に「トラベル」というバンドルに入れられる。プリセットのバンドルはトラベルの他にショッピング、ファイナンス、ソーシャル、アップデート、フォーラム、プロモーションと7種類用意されている。ユーザーも独自に定義したバンドルを作成して追加できる。ママから毎日メールが届くなら、それは受信トレイではなくアップデートのバンドルに直行する。

私は全部のメールをまとめて一覧したい。こうしたばらばらのバンドルをいちいち開くのはかなり面倒である。そこで私は今のところバンドル機能をオフにしている。

一方、一定時間後にメールを再表示してくれる「スヌーズ」機能はすばらしい。私はサードパーティーのスヌーズ・プラグインを使っているが、メールアプリに内蔵されていればもちろん便利だ。ロケーション・ベースのスヌーズ機能は非常に役に立つ。

デスクトップ版のInboxもオリジナルのGmailより直感的に使える優れたUIデザインだと思う。特にハングアウトとの連携はオリジナルGmailの1000倍も良い。

ところがInboxには不満を感じる部分もいくつかある。

最大の問題は、@gmail.comのアドレス宛のメールしか扱えないことだ。つまり仕事上のメール・アドレス宛に来たメールを開くにはどうしてもオリジナルのGmailアプリに行く必要がある。そうなると2つの別々のアプリから着信通知が来ることになりわずらわしい。オリジナルのGmail 5.0でサポートされるようになったPOP3やIMAPをInboxがサポートする計画があるのかどうか不明だ。

もうひとつ、大量のメールを受け取るユーザーにとって困るのが、「全て選択」の機能がないことだ。この機能はGmailアプリにもないが、デスクトップのGmailにはある。Inboxではデスクトップにもアプリにも「全て選択」がない。

私はInboxとGmail 5.0のパフォーマンスを簡単に比較してみた。Moto XをWi-Fi接続状態で、一週間分にわたって、送受信にかかる時間、ロード時間、クラッシュ回数 を測り結果をグラフにまとめてみた。〔スライドショーは原文参照。Inboxの方が送受信、ロード時間とも多くかかる。クラッシュ回数はInboxがやや多いが双方とも回数が少ないので有意差があるとはいえない。〕

Inboxの利点は大きいので、私は仕事用のアドレス宛のメールがInboxで受け取れるようになり次第、こちらをメインのメールアプリとして使ってもいいと考えている。残念ながらそれまではGmailを使い続けなければならないようだ。

*グラフはDataHeroを利用。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Google Inboxを使いたい人は、今朝の「ハッピーアワー」に申し込めば確実に招待される


Googleは、Inbox招待プログラムを拡大して新たな「ハッピーアワー」を提供する。今日(米国時間11/5)西海岸時刻 3 pm~4 pm[日本時間11/6 木 8 am~9 am]の間に、inbox@google.com にメールで申し込めば、今日の5 pm[同10 am]までにアクセスが保証される。

まだアクセスの順番を待っていた人にとって、これは最も確実に招待状を確保できるチャンスだ。なお、現在Inboxを利用できるのはGmailの個人アカウントのみなので、Google Apps経由でメールを利用している人は、少なくとも今はサインアップできないことに注意されたい。

GoogleのInboxは私に最も興味を抱かせた非伝統的メールアプリであり、Mailboxを含む他の新種メールアプリには惹かれなかった私も魅了された。アプリは、Googleが通常のGmailの自動カテゴリー分け機能や、モバイル用アシスタントアプリGoogle Nowで培った機械学習知能を有効活用している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google Inboxのベータ招待がeBayオークションで高値に

倍率なんと10倍だから、今ごろあなたは、GoogleのInboxアプリのベータを諦めてるかな? それとも、お金を払ってでも試したい?

eBayのユーザbpatel90が、そのオンラインオークションにベータへの招待を出品した。今それは、50ドルぐらいだ。

GoogleのInboxは発表されたばかりのモバイルアプリで、メールの扱い方をこれまでとはがらりと変えてしまう。今は人数を制限した招待制のベータだから、PlayのストアやApp Storeなどからはダウンロードできない。

このアプリを作ったのはかつてGmailを作った連中だが、Gmailとは似ても似つかぬものを志向している。どちらかというと、とてもおせっかいなGoogle Now的、そして部分的にはMailbox的でもある。

Inboxは、レシートとか予約とか、メールを自動的に種類別に分類するから、昔のをさかのぼって探すのが楽だ。また日付や時刻に基づいて重要なメールを見分け、それを高輝度で目立たせてくれる。仕事上の重要なメールを、見逃すおそれが少なくなる。

空港に向かってるときは、目的のフライトに関するお知らせメールなどを高輝度にする。フライトの出発時間が変更になったら、それもリアルタイムで知らせてくれる。またMailbox的に、ある種のメッセージを無視したり、メールからトゥドゥ(to-do)リストを作り、あなたの生産性アップのお手伝いをする。

とにかく機能がすごく豊富だから、ベータの招待をオークションに出せば高く売れる、と考えるやつがいても、おかしくはない。

誰しも、メールは嫌いだ。メールはインターネットの悲しき必要悪だ。だからメールの悩みを解消してくれる新しいアプリ(のベータの招待)は、eBayでどんどん高値が更新されるだろう、かな、果たして?

すでにそのアプリを持ってる人をTwitter上でいじめてもよい。こんなふうに:

昨日発表されたばかりのアプリについて、詳しく知らない人が多いのは当たり前だけど、詳しく知りたい人はGoogleの公式の発表声明を読むか、下のビデオを見るとよいだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleの新メールアプリ「Inbox」は、Gmailとは別物


Googleが新しいメールアプリを作った。Gmailと同じチームが開発しているが、Gmailとは全く異なるものを意図している。そのアプリ、InboxはどことなくMailboxやGoogle Nowにインスパイアされたように見える。

新アプリのInboxは、現在限定されたユーザーグループにのみ提供されており、今後は招待システムによってユーザー基盤を拡大していく。GoogleがGmailに使ったのと似たシステムだ。ただしこちらはクロスプラットフォームのアプリでiOS、ウェブ、およびAndroid版が提供される。また友達から招待されるのを待つのがイヤな人は、inbox@google.com にメールでリクエストすることもできる。

InboxがGmailと違うのは、メールをそのままではなく、コンテンツがコンテキストに関連づけられる形でユーザーに情報を見せようとしている点だ。メールの革命は手に負えないシステムをもたらしてた ― 元は1箇所の仮想的な場所から時折連絡を取るためのシステムだったものが、今やわれわれをあらゆる場所へ連れていき、その分量はユーザーを途方に暮れさせる。

Inboxは、メーユーザーが状況をきちんと把握するための機能を数多く備えている。Bundlesは、似たような種類のメールを自動的にまとめてグループ化する。Highlightsは、フライト情報、イベントの詳細、親しい友人や家族からのメディアを見逃がさないよう目立たせる。Google Nowタイプの機能もある。Reminders、Assists and Snoozesはビルトインのtodoリストとして働き、コンテキスト対応情報ファインダーは、予約したいレストランの営業時間を表示する。

Inboxは、何か目的を持ったプロジェクトのようだが、なぜGmail本体とは別に存在する必要があるのかという疑問を投げ掛ける。おそらくこれらの機能があまりに実験的すぎるので、Googleは長年のユーザーを遠ざけてしまうことを恐れて、正式機能にする前の実験場所を作ったのかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


DropboxのOBらが次世代メールのプラットフォーム、Inboxを発表―Gmail APIに似ているが汎用

MIT出身で元Dropboxのエンジニアらのスタートアップ、Inboxはこれまでステルスモードで開発を続けてきたが、今朝(米国時間7/7)、次世代のメール・プラットフォームともなるべきInboxを公開した。最近発表されたGmail APIに似て、Inboxはユーザーのメールの受信トレイにアクセスする最新のテクノロジーを提供する。Gmail APIの対象がGmailに限られるのに対して、InboxはGmail、Yahoo、Microsoft Exchangeなど主要なメールサービスをサポートしているという。

またInboxはウェブサイトで「Inboxはeメール専門企業です。Googleは広告企業です。われわれはInboxにすべての力を集中しており、ある日突然サービスを廃止するようなことはありません」とGoogleに皮肉を効かせている。

Google I/Oデベロッパー・カンファレンスで発表されたGmail APIはユーザーのGoolgleアカウントのすべてアクセスする権限を必要とせず、Gmail受信トレイのメッセージ、スレッド、ラベルなど必要な部分にアクセスすることを可能にし、デベロッパーがメール・アプリケーションを開発することを助ける新しいツールだ。この狙いは、IMAPのようなメールクライアントを動作させるための古いテクノロジーに頼らず、ユーザーに対して一定時間後にメールを再表示したり、ユーザーに代わってメールを送信したりするなどの限定的な機能を提供することだ。

Inboxの目的もこれに似ており、「古臭いプロトコルやフォーマットをアップグレードしてデベロッパーがメールを・アプリを開発する手助けをする」と主張している。Inboxの機能は非常に広範囲で、シンプルなメールアプリの開発に役立つのはもちろん、フル機能のメール・クライアントの開発も可能だという。

このスタートアップはMIT出身でDropboxのエンジニア、NestのデザイナーだったMichael Grinich、Ksplice (Oracleが買収)でLinuxのカーネルを開発していたChristine Spangが創業した。Inboxの開発チームの中心にはさらに数人のMIT卒業生が加わっている。またMIT CSAIL(MITコンピュータ科学およびAIラボ)の並列分散OSグループの出身者も含まれている。

GrinichはInboxを開発の狙いについて、「私はMITでメールのツールについて論文を書いたときにメール・アプリの開発がいかに難しいか気づいた。その根本的な原因は、IMAP、MIME、文字のエンコードといったインフラにあった。Inboxはそうした問題をデベロッパーに代わって解決する」と説明している。

しかしInboxの最終的な目標は単にデベロッパー向けのツールの開発にとどまらず、次世代のメールの標準を作り出すことにある。 Grinichによれば「Inboxはメール・サービスのインフラをオープンソースのパッケージで提供する」という。

「われわれのメール同期エンジンはGitHubから無料で入手できる。質問や機能の提案なども歓迎する。この同期エンジンは現在GmailとYahooメールをサポートしているが、将来はすべてのIMAPメールに拡張される。Microsoft Exchangeのエンタープライズ・ユーザーはInbox Developer Programにアクセスを求めて欲しい。こちらはActive Syncをサポートしておりプライベート・ベータテスト中だ」とGrinichは語った。

すでにInbox SDK(JavaScript版iOS版)を利用したデモ・アプリがいくつかGitHubで公開されている。 現在デベロッパーはInboxエンジン、アカウント同期をダウンロードし、そのプラットフォームを利用してローカル環境で開発を開始することができる。将来はInboxがホスティングするサービスを提供していく計画だという。

サンフランシスコに本拠を置くInboxへの投資家は、Fuel Capital、SV Angel、CrunchFund(情報開示:TechCrunchのファウンダー、Micheal Arringtonがファウンダー)、Data Collective、Betaworksその他だ。出資額などの詳細は明らかにされていない。

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