AppleはFaceTimeの盗聴バグを修復している間グループ通話機能を無効化

Appleは、盗聴を許す悪質なバグを修復するためのパッチを当てる工事の間、FaceTimeのグループ通話機能を無効にしている。

Appleのステータスページを見ると、“Group FaceTime is temporarily unavailable”となっている。これは今週中に恒久的な修復をするまでの、間に合せの対応だ。グループ通話はちょっと前までは有効にできて問題を再現できたが、今はできない。

すべてうまくいけば、このやり方ではバグのせいでFaceTimeを完全に無効にする必要はないが、気の短い人は焦るだろう。

この脆弱性が露呈したのは月曜日(米国時間1/28)で、誰かがグループ通話を開始してほかの人たちがそれに参加しているときに起きる。詳しくは前の記事で説明しているとおりだ:。

どうやら、FaceTimeのグループコールのシステムのロジックに、バグの原因があるようだ。ここでやり方を書くことは控えるが、このバグによって受信者のスマートフォンはグループコールがすでに進行中である、と思ってしまうらしい。何かタップするとFaceTimeはたちまちトリップ状態になり、まだその起呼を受け取っていないのに受信機のマイクロフォンをonにしてしまう。

さらに奇怪なのは、受信者がその起呼を無視しようとしてボリューム下げボタンや電源ボタンを押すと、こんどはカメラもonになることだ。受信機の画面はその入信を表示しているままだが、マイクロフォンとカメラはストリーミングを開始している。

Appleは、恒久的な対策を数日以内に講じる、と本誌などのメディア上で言っている。

同社のスポークスパーソンは、“この問題はすでに承知しており、すでに対策は分かっているので、今週後半のソフトウェアアップデートでそれをリリースする”、と言っている。

ちょっと気になるのは、iOSのある問題のため、グループ通話機能の提供が計画より遅れたことだ。それは一度加えられたが、iOS 12の8月のベータバージョンでは姿を消し、全ユーザーに行き渡るのにかなり手間取った。iOS 12が9月に全ユーザーに届いたときにはこの機能がなくて、10月のiOS 12.1で提供された。Appleは、遅れの理由を述べていない。

Appleは長年、企業や製品のポリシーとしてプライバシー重視を強調してきただけに、今回のバグは恥ずかしい事件だ。この前のCESでは、誇らしく、“あなたのiPhoneの上で起きることはあなたのiPhoneの上にとどまる”、と宣言していたのだから。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

iOS 10、デバイスの3分の2が採用

2016-10-11-ios10-fiksu

Appleの最新のモバイルOS、iOS 10の普及のスピードはこれまでのどのiOSよりも速いようだ。モバイル市場のマーケティング企業、Fiksuが発表したデータによると、リリース後約1ヶ月の現在、iOS 10はアクティブなデバイスの66.7%にインストールずみだという。つまりiOSデバイスの3分の2が最新のOSを作動させていることになる。当初の採用スピードが遅かったことを考えると驚くべき数字だ。

このデータはまず9to5Macに発見された。このブログはまたMixpanelもiOS 10の採用率に関して同様のトレンドを報告していることを指摘した。Mixpanelのデータによれば、月曜日現在のiOS 10の採用率は65.38%だ。

興味深いのは、一般公開後の最初の2週間のiOS 10の動きはかなりゆっくりしていた点だ。実際iOS 6からiOS 9のどれよりも遅かった。それが9月の末になって急に動き出した。Appleのユーザーにおける新しいiOSのインストールとしては今までにないパターンだ。途中から採用スピードが急上昇するというのはこれまでになかった。データによれば、9月27日から10月4日にかけてiOS 10の採用率は20%アップしている。

こうなった原因はまだ明らかでない。しかしAppleが「アップデート通知」の出しかたを変えたことと関係があるかもしれない。つまり通常であれば、Appleは新しいiOS1を公開直後にユーザーにOSのアップデートを勧める通知を送っていた。しかし今回は通知を出すタイミングを遅らせたため、そのすぐ後で採用の急増が起きたのかもしれない。

データを比較してみると、iOS 9が 50%のデバイスにインストールされるまでは1週間だったが、過半数のデバイスにインストールされるには1月かかっている。さらにiOS 9が70%のデバイスにインストールされるまでには2ヶ月半かかった(Appleの発表による)。しかしiOS 9の普及速度はその1年前のiOS 8のときよりも上で、iOS 7の場合とほぼ同様だった。

Fiksu DSPの新市場戦略担当副社長Tom Cummingsは次にように語った。「iOSのアップデートでこれまでに中途から採用が加速するパターンはこれまで見たことがない。最初の2週間は伸び悩んでいた。その後、Appleの努力とユーザーのiOS 10への信頼感が増したことで採用が増加したのだろう。当初、iOS 10にはバグや作動不良のニュースが流れ、ユーザーはインストールをためらっていた可能性がある。

Cummingsによれば、当初のバグ等はすぐに修正された上に、iMessageとの統合などiOS 10の新機能がユーザーに好感されたことも採用を加速させたのだろうという。

screen-shot-2016-10-10-at-11-51-45-am

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleの新CMは「メッセージ」アプリの背景アニメーションが主役

screen-shot-2016-09-29-at-5-26-52-pm

AppleがiPhoneとiOSの新しいビデオ広告を公開した。これまでの広告と同じく、このビデオは従来のものとは大きく異なっている。そこにはTor Myhrenの影響が感じられる。

最近入社したこのマーケティング・コミュニケーション担当副社長は、広告業界で輝しい実績を持つ人物で、現在Appleの広告を任されている。昨年のCMと比べて、さらに洗練され、ストーリーを伝えようとしていると感じるのは、そのためだろう。

今日の新CMには、終了直前までiPhoneが登場しない。代わりにAppleは、風船が飛んでいってしまうと何が起きるかを、ゆっくりと明らかにしていく。

最後の最後になって、すべてがiOS 10のメッセージ・エフェクトのことだったとわかる。気の利いたCMで、製品を売ろうとしていない。そもそもiOS 10は無料でダウンロードできるので、これはAppleのブランドイメージ向上を狙ったものだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Appleは、最高のバッテリー節約ハックを潰した

img_8790

iOS 10には良いところが山ほどあるあなたのiPhoneやiPadが文鎮にならなければの話だが。しかし、最も巧妙な ― そして最も知られていない ― バッテリー節約ハックを、Appleが秘かに葬っていたことはおそらくご存じないだろう。

私と同じように、iPhoneのバッテリーからできる限りパワーを絞り取りたいと思っている人なら、位置情報/GPSをオフにしているだろう。これはBluetoothやWiFiの使用を減らすことと並んで、Appleをよく知る人たちが認めるバッテリー節約術の一つなのだが、いら立たしくもある。GoogleマップやYelp等で実際にGPSが必要になるたびに、設定アプリの「位置情報サービス」に行かなくてはならいのはひどく面倒だ。しかも、WiFiやBluetoothと異なり、上にスワイプするだけで出てくるコントロールパネルからは設定ができない。

そこに登場したのが、ブルダウンの「通知センター」にアプリのショートカットを忍び込ませるアプリ、Launcherだ。

これはアプリだけでなく、システム設定でGPSのオンオフをする「位置情報サービス」等の設定メニューも起動できる。下にスワイプするだけでGPS設定をオフにできればかなりのバッテリー節約になる。

ところが残念なことに、iOS 10ではランチャーアプリ内でシステム設定項目を扱うことができなくなったために、この優れたバッテリーハックはもはや存在しない。

「AppleはiOS 10の最終公開予定版でこの機能を復活させなかったため、システム設定項目を起動することはできない。これは大変残念なことだが、Appleが将来iOS 10をアップデートしてこの機能を復活する可能性は残っている」と、Launcherを開発したCromulent Labsが自社のブログで説明した

「どれほど多くのユーザーがこの機能に頼っているかAppleは知らないのだろう」と同社は語り、影響を受けた人々に対して、このiPhoneメーカーに復活を求めるフィードバックを送るよう働きかけている。

それでもLauncherや、Launch Center ProWorkflow等のサービスは、iPhoneやiPadの生産性を高める優れたアプリなので、マルチタスキングを活用する人には一見することをお薦めする。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 10アップデートで一部のiPhone/iPadが文鎮化【解決済み】

img_5665

アップデート:Appleによると問題は修正されたようだ。TechCrunch宛に次の声明が送られてきた。

「ソフトウェアアップデートのプロセスに問題があり、提供開始後の1時間に少数のユーザーが影響を受けた。問題は直ちに解決したが、当該ユーザーにはお詫び申し上げる。問題に遭遇した人は、iTunesに接続してアップデートを完了するか、AppleCareに連絡してサポートを受けてほしい。」

Appleはつい先ほどiOS 10を一般公開したが、一部のiPhoneおよびiPadが文鎮化しているらしい。

数百人もの人たちがTwitterに押し寄せ、Appleサポートのアカウントに苦情を訴えた。アップデートしたら端末が動かなくなったのだ。このバグは全員にあてはまるものではないが、TwitterやiPhoneユーザーの友人からの反応を見る限り、かなり広範囲にわたっていると思われる。

screen-shot-2016-09-13-at-11-18-26-am

私もiPhone 6s Plusを9.3.3からiOS 10(正確には10.0.1)に、WiFi経由でアップデートしたばかりだが、アップデートの完了とともに文鎮化した。”connect to iTunes” の画面が表示されたが、iTunes経由でのアップデートも失敗し、再び “connect to iTunes” 画面に戻った。復元を試みたがそれも1度目は失敗した。2~3回試した後、ようやくクリーンなiOS 10ビルドに復元された。

エラーの原因は全く不明であり、Twitterでは、iPhoneだけでiPadは大丈夫と言う人もいれば逆のことを言う人もいる。

本誌はAppleにコメントを求めており、回答があり次第この記事を更新する予定。バグの詳細がわかるまで、当面iDeviceをアップデートするのは控えたほうがよさそうだ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 10、今日からいよいよ一般公開―Appleはアプリ開発の再活性化を目指す

2016-09-14-ios-10

AppleがいよいよiOS 10を一般公開した。iOSの「歴史の中で最大のアップデート」だという。読者はアップデート内容についてすでに聞いたことがあるかもしれない。新しいiOSは数ヶ月前からベータ版として入手可能だった。またAppleは新バージョンの変更点をきわめてオープンにしてきた。主な変更点はソフトウェアのダウンロードの際にも表示されるので、ここではiOS 10特有の新しいユーザー体験を紹介したいと思う。

私はメインのiPhoneに6月にiOS 10ベータをインストールし、この夏中利用してきた。今日からiOS 10は正式版としてアップデート可能だ(無料)。まず目につくのは大量の新しい絵文字かもしれない。「新しい絵文字」と聞いて大勢のユーザーが「設定」に殺到してiOSのアップデートを試みている様子が想像できる。絵文字の追加は新OSのインストール率をアップする戦術としてたいへん巧妙だった。

アプリの新しいエントリーポイント

しかし絵文字はどちらかといえば飾りであり、iOS 10の本当の価値は目につきやすい飾りの背後に隠されている。iOS 10をインストールしたとき、私は3つの変更点に気づいた。まずデバイスを取り上げると自動的にスリープから復帰する。ボタンを押す必要がない。ホームボタンがロックスクリーンにある新しいデバイスの場合はその役割は異る。ユーザーはTouch IDを起動するためにロックスクリーン上のホームボタンを押す必要がある。さらに重要な点だが、ロックスクリーン自体がゼロから作り直されている。

壁紙を覆い隠すようなプッシュ通知は姿を消した。iOS 10での通知はmacOSの場合にやや似た個別のバブル表示になった。それぞれのバブルに表示される情報は以前より多い。いちばんいいのはバブルを拡大できることだ。3D Touchの場合、通知バブルを「深く押す」と小さなアプリが開く。まだすべてのアプリがこの機能をサポートしているわけではないが、大きなポテンシャルだ。

Apple自身のアプリはサードパーティー・アプリのプラットフォームとなった

たとえばメッセージの一つを深く押すと小さなMessagesアプリが起動され、現在のメッセージ・スレッドが表示される。ユーザーはロックスクリーンを離れないままでチャットのやり取りができる。Messagesアプリを起動することなくほとんどの機能が利用できる。呼んだUberの位置を調べたい、 Instagram写真を見るなどのときにも便利だ。

同様に、ホームスクリーンから小さなウィジェットを呼び出すことができる。この場合もアプリを起動する必要はなしに天気予報を見たりカレンダーに登録したアポを確認したりできる。こうしたウィジェットを「今日」タブに追加する方法は従来どおりだ。しかし今後はホームスクリーンから直接内容を見ることができる。

次はエクステンションだ。Appleは大量のエクステンションをApp Storeに掲載している。ユーザーはSiriやメッセージ、電話などのアプリにエクステンションをインストールして機能を拡張できる。コントロール・センターに追加された新しい「ホーム」パネルについても同様だ。

この包括的な変更のおかげでユーザーは何かしようとするとき、それに適したアプリを探して起動するという操作が必要なくなった。つまりApple自身のアプリがサードパーティーのアプリを立ち上げるためのポータルの役割を果たす。

iOS 10ではSiriやWeChat使って友達への支払いなどさまざまなアプリを起動できる。。マップでは配車を頼んだり、レストランのレビューが読める。。電話アプリではSkypeなど他社製のVoIP通話がサポートされる。

私はこうした機能をすべてベータ版で実際に使ってきた。たしかにiOS 10はさまざまなアプリの使い勝手にApp Store始まって以來の最大の変化をもたらしそうだ。

iOS 10 - 1

メッセージからメッセンジャーへ

Appleのメッセージ分野への参入は遅かったが、参入するからには徹底的なものとなっている。iMessages App Storeが用意され、メッセージ・アプリ自身がプラットフォームとなった。ユーザーはメッセージのやり取りで写真の上に手書きで図を描き、吹き出しを付加できるだけでなく、スクリーンいっぱいに風船を飛ばすようなエフェクトも送信できる。こうした新しいエフェクトを受け取ればユーザーは嫌でもその機能に気づき、別の友達に試してみるだろう。こうした口コミによる新機能の広がりはAppleが初めから計画したものだと思う。

さらに重要な点だが、私はメッセージ機能の追加されるさまざまなiMessageアプリの出来栄えに感心した。これまで友達とのコミュニケーションで専用アプリ内からやってきたことが、数ヶ月以内にiMessages Appから可能になるだろう。Citymapperの旅行日程を送る、チェスをプレイする、割り勘を精算する、スタンプをやり取りする、などなどがすべてメッセージ内からできるようになる。

こうした追加機能がすべてネイティブ・アプリなのが大きな利点だ。アプリとしてみるとWeChatもメッセンジャーもアプリとしては機能は限定されている。iOSとAndroidのメッセージ・アプリ開発にあたってデベロッパーはウェブ・アプリ開発のテクノロジーを流用している。

これに対してAppleは違うアプローチを選んだ。つまりiOSの場合、メッセージ・アプリを離れずに文書をScanbotでスキャンしてそのまま相手に送れる。この便利さが多くのユーザーにiPhoneを選ばせる理由だろう。

現在のiMessages App Storeはスタートしたばかりで、デベロッパーはその表面をわずかにひっかいたに過ぎない。メッセージにまったく新しい可能性が開けたといえる。

iOS 10 - 4

App Storeの再活性化

スマートフォンの利用における「アプリ疲れ」は現実の問題だ。テクノロジー・ビジネスの人間は別として、私は新しいアプリをインストールするよう友達を説得することが事実上不可能になっている。誰もApp Storeで新しいアプリを探す気にならない。

AppleはApp Storeから大量の放置アプリを削除中―カビのはえたパンを食べる者はいない

私の結論はこうだ。iOS 10におけるAppleの真の狙いはApp Storeの再活性化だ。当面は小さい変化から始めているようだが、それでもアプリ登録のための審査時間は劇的に短縮された。またデベロッパーはアプリのプロモーションのために検索広告が利用できる。 Appleが放置アプリの削除にとりかかっているのカビのは、カビのはえたパンを食べる者はいないからだ。

iOS 10でAppleはさらにiMessage App Storeを新設し、メッセージ内に新しいアプリをインストールさせようと図っている。このいわばミニ版のApp Storeは従来のApp Storeよりはるかに見通しがよく、ユーザーを萎縮させないよう気が配られている。

iOS 10は新しいアプリ・プラットフォーム

まだiOS 10の新機能の紹介の半分も済んでいない。新しいフォト機能、新しいApple Music、新しいコントロール・センター、それにデフォールトのアプリが削除可能になったことなど、歓迎すべきアップデート満載だ。さらに数多くの巧妙な隠し機能があり、大勢のライターがテスト中だ。読者がiOS 10の技術的詳細に興味があるなら、ここ数ヶ月は読み物に困らないだろう。

私の結論はこうだ。AppleはモバイルOSを柔軟かつオープンなアプリ開発プラットフォームに変えることに成功した。ユーザーがアプリを探し、インストールし、利用する方法はiOS 10で根本的に変わるはずだ。この点はすぐには実感されないかもしれないが、長期的にはApp Storeを生まれ変わらせることになると思う。

〔日本版〕 日本語iOS 10のダウンロード、インストールはすでに可能。訳者のiPad Airでは特に問題なくアップデートが完了した。時間は再起動含めて20分程度かかった。万一の場合を考え、パソコンに接続するなどして事前にデータのバックアップを取っておくことが推奨されている。3D Touch未装備のデバイスの場合、ロックスクリーン上の通知バブルをスワイプすると従来どおりアプリが起動される。パスコードを設定している場合はここで入力が求められる。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple Musicのパーソナライズした最新プレイリスト、iOSとmacOSのベータ版ユーザーはもう試せる

screen-shot-2016-05-17-at-2-07-44-pm

Appleが9月7日に開催するiPhoneイベントが目前に迫る中、同社は近々リリース予定のiOS 10モバイルOSとmacOS Sierraのベータ版に登録しているApple Musicのサブスクライバーに対して、パーソナライズした音楽プレイリストの展開を開始した。この機能は、今年の6月にAppleが開催したWorldwide Developers Conferenceで発表されていたものだ。Apple Musicの最新プレイリストは、Spotifyが提供している「Discover Weekly」プレイリストに真っ向から挑むものだ。Spotifyのこの機能は、ローンチした年に4000万人が使うほど人気を得た。

Appleは、独自の「Discover Weekly」ならぬ「My New Music Mix」プレイリストを提供する。このプレイリストの楽曲は、毎週金曜日に更新される。

WWDCで、このプレイリストの名前は「Discovery Mix」と発表されていたが、AppleもさすがにSpotifyの機能と名前が似すぎていると思ったのか、リブランディングを行ったようだ。

  1. img_6629.png

  2. img_6630.png

「My New Music Mix」はミュージックアプリの「For You」のセクションにあり、現段階ではユーザーの視聴履歴に基づいて選んだ25曲を配信している。

この機能の目的は、頻繁に聞く音楽に基づいて提案することで、Apple Musicの登録者が好きな楽曲やアーティストをより多く見つけられるようにすることだ。Spotifyの「Discover Weekly」と同じ意図だ。

本当の問題は、どちらのサービスのアルゴリズムが良いかということだろう。Apple Musicの機能はこの週末に展開し始めたばかりで、現段階では誰も十分に試せていない。結果が分かるのはもう少し先になる。

「My New Music Mix」以外にも、iOS 10のベータ版を利用しているApple Musicの有料登録者は、「My Favorites Mix」という別のプレイリストも追加されていることに気がつくだろう。これは毎週水曜日に更新され、このプレイリストではお気に入りの曲に加え、「他の曲も追加して」配信すると、Appleは説明に書いている。この「他の曲も追加」というのは、アプリがユーザーの最も気に入っている楽曲に基づき、ユーザーの好みにマッチすると選ばれた曲がこのプレイリストに追加されることを指している。ユーザーの好きな曲の中に、巧妙にいくつか新しい楽曲を忍ばせるもので、Appleはユーザーが楽曲を発見する手法に一捻り加えた。

Apple Musicのカスタマーはどちらのプレイリストにも登録でき、Spotifyと同じように新しい楽曲が配信されるごとに自動でダウンロードするよう設定することができる。

この最新プレイリストはiOS 10 ベータ版のApple Musicアプリ内にある。macOS SierraのiTunes 12.5にも同様に更新されている。

プレイリストの追加は、Apple Musicの大幅改訂の一環だ。Apple Musicのもともとのデザインは少しごちゃごちゃしていると批判を受けていた。AppleはWWDCで、Apple Musicの新な装いを発表した。アプリの下にあるナビゲーションタブから「Connect」と呼ぶソーシャルネットワーク機能を撤廃し、ユーザーの楽曲ライブラリをアプリの前面に持ってきて、それをアプリの中核に据えるようにした。

最初のレイアウトには課題があったものの、Apple MusicはApple OSに最初から内蔵されているという優位性だけで、Spotifyの脅威となることを示した。Appleは6月に、有料登録者が1500万人に届いたと発表している。Spotifyは3000万人の有料カスタマーを持ち、1億人の無料視聴者がいるのでまだリードしている。しかし、Apple Musicアプリの刷新と、より良い音楽発見機能が実装されれば、Spotifyにとってさらなる脅威となるだろう。

(画像クレジット:9to5Mac.comに感謝)

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Apple、最新iOS 10ベータにオリンピック、LGBT旗など絵文字多数を追加―😱🎉🙌

2016-08-02-ios-10-emoji

Appleは先ほど次世代OSのベータ版のv4をリリースした。これにはiOS、tvOS、 macOS、watchOSが含まれる。特に注目されるのは絵文字のセットが一新されたことだ。多数の新しい絵文字が追加され、既存の絵文字もデザインがアップデートされた。

Appleは新しい絵文字の一部をサイトで公開しているが、これだけでも多くの変更がみてとれる。まず既存の絵文字については性差別化の撤廃に留意したアップデートが行われた。たとえばスポーツでは女性アスリートの絵文字が充実した。

Apple_Emoji_Basketball

既存のデザインが一新された絵文字も多い。ピストルの絵文字は消え、代わりに水鉄砲の絵文字が追加された。

Apple_Emoji_Water_Pistol

新しい旗が追加された。今回は国旗ではなく、LGBTのシンボルのレインボーフラッグだ。

Apple_Emoji_Rainbow_Flag

iOS 10でAppleは絵文字に非常に力を入れている。この秋に正式公開される予定のiOSでは、QuickTypeの単語バーに絵文字を含んだ候補が表示される。メッセージでは絵文字だけを送信した場合、これまでより3倍も大きく表示されるようになった。私が個人的に気に入っているのは絵文字化機能だ。入力を絵文字キーボードに切り替えると、iOSは既存のテキスト中で絵文字に置き換え可能な単語をハイライト表示する。タップするだけで単語は魔法のように絵文字に変わる。

現在iOSまたはmacOSの公開ベータ版プログラムに参加している場合、今日はまだアップデートは行われない。Appleはアップデートをいくつかの段階に分けるのが通例だ。新バージョンはまずデベロッパー版が公開される。つまり年額99ドルを支払ってデベロッパー・アカウントを取得したユーザー向けだ。これで大きなバグが発見されなければiOS 10、macOS Sierraがアップデートされる。これには数日かかる見込みだ。

もちろん新しいiOS 10には他にも無数のアップデートを受けている。 強化されたSiri、スクラッチで作りなおされたメッセージ・アプリ、等々だ。これらについて私はこちらの記事で紹介している。

しかし正直に言えば、新しい絵文字こそユーザーをiOS 10にアップデートさせる切り札になりそうだ。他のユーザーがぴかぴかの新しい絵文字を使っているのに自分だけ取り残されたくはないはず。

アップデートを今日ダウンロードできるのは上記のようにデベロッパーやMac App Storeのオーナーに限られる。

  1. apple_emoji_body_builder.png

  2. apple_emoji_mountain_biker.png

  3. apple_emoji_runner.png

  4. apple_emoji_single_family_dad.png

  5. apple_emoji_single_family_mom.png

  6. apple_emoji_sleuth.png

  7. apple_emoji_surfer.png

  8. apple_emoji_swimmer.png

  9. apple_emoji_worker.png

  10. 1f6a3-2-w-320px.png

  11. 1f6b4-4-w-320px.png

  12. 1f466-3-320px.png

  13. 1f475-4-320px.png

  14. 1f487-3-m-320px.png

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Apple、iOS 10ベータ版を一般向けに公開

2016-06-14-wwdc2016-ios10

ついに公開された。iOS 10の最初のベータ版がこちらからダウンロードできる。読者も読者の友達も、要するに誰でもダウンロードできる。さらに良いニュースは年額99ドルを支払ってデベロッパー・アカウントを取得する必要がないことだ。しかしあくまでベータ版なのをお忘れなく。

Appleではこの秋にiOS 10を正式に公開する予定だが、それまで待ちきれないというユーザーにはぴったりだ。これまで公開されていたバージョンはアプリを開発するのに必要なAPIをデベロッパーに周知させるのが目的だった。公開ベータの目的は利用にあたってのバグの発見が目的だ。デベロッパー向けベータ版に関しては、数日前にバージョン2が公開されている。一般向けベータ版はデベロッパー向けバージョン2とおそらく同じものだろう。

しかし日常メインに使っているiPhoneやiPadにこのベータ版をインストールするのは止めた方が賢明だ。作動しない機能もあるだろうし、デバイスをクラッシュさせるようなバグも残っているはずだ。要するにベータなのだ。メインのデバイス以外に手頃なiOSデバイスを持っているとしてもまずデータのバックアップをしておくことをお勧めする。iCloudなら最新の状態に同期されていることを確認するように。設定アプリを開いて同期させるかiOSデバイスをコンピューターに接続し、iTunesでマニュアル・バックアップする(できれば両方やっておく)。

次にファイルのダウンロードとなる。Apple Developer Programにサインインし、手持ちのiOSデバイスを登録する。最初にコンフィグレーション・プロファイルをインストールする。次にiOSをアップデートする。9月の正式公開時にはアップデートはすべて自動的に行われるはずだ。

iOS 10にはSiriの大規模なアップデートとサードパーティーとの提携が含まれる。iOS 10の正式公開に間に合わせるべくサードパーティーは現在Siri利用アプリの開発に取り組んでいるところなので、最終的な結果を予測するのは難しい。しかしこのアップデートはiPhoneの使いかたを大きく変える可能性がある。

またAppleはロックスクリーンのデザインと機能を一から作り直した。通知はリッチメディア化され、小さなライブ・ウィジェットが表示される。写真アプリは大幅に改良された。顔認識、ディープラーニングによるコンテンツのカテゴリー分類、スマート写真アルバムなどの機能が付加された。Apple Maps、Apple Music、HomeKit、電話アプリもアップデートされた。AppleはまたMessagesアプリを大幅に改良して多数の新機能を導入した。絵文字、効果が利用できるようになり、Slack風のフィードバックもできるようになった。リンクのプレビューがリッチメディア化され、サードパーティーのエクステンションも利用できる。

iOS 10ベータをダウンロードしてみる予定ならTechCrunchのiOS 10紹介記事に目を通すことをお勧めする。ここにはiOS 10についてユーザーが知っておくべき情報が掲載されている。新機能を詳しく説明して友達を驚かせるのにも役立かもしれない。

〔日本版〕AppleサイトではiOS 10の日本語版ベータが公開されている。個々の機能の日本語紹介記事はこちらを参照

IMG_0038

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

iOS 10ベータ2がデベロッパー向けに公開

0195

Appleは、iOS 10のデベロッパー向けベータ2を公開した。このアップデートはデベロッパーアカウントを持つiOSデベロッパーのみが利用できる ― 少なくとも今は。AppleはiOS 10を、同社の年次デベロッパーカンファレンスで発表した。

Appleは、デベロッパーウェブサイトの更新後、macOS Sierraのベータ第2版もリリースするはずだ。こちらもデベロッパー専用だ。しかし、もしSierraについてもっと知りたければ、本誌のプレビューをご覧あれ。

過去数年と同じく、AppleはiOS 10とmacOSの最初のベータをWWDCキーノートの直後に公開した。これはWWDCの最中にデベロッパーが新しいAPIをいじり始められるためだ。AppleはmacOS SierraおよびiPhoneとiPadのiOS 10の最終バージョンを、9月に公開する予定だ。

今日は最初のデベロッパー向けアップデートであり、夏にはさらに多くのバージョンが出るだろう。しかし、登録Appleデベロッパー以外の人はどうなのか?

幸運なことに、Appleはパブリックベータを一般公開し、アーリーアダプターたちが新機能に触れ、バグを見つけられるようにする予定だ。最初のバブリックベータは7月に公開予定。Appleは、ベータ2に今後数日間重要なバグがみつからなければ、それを最初のバプリックベータ版として公開するかもしれない。

iOS 10には、Siriの大幅なアップデートとサードパーティー統合がある。サードパーティーからiOS 10アプリがまだ出ていないため、ベータ期間中に結果を見るのは難しいだろうが、iPhoneの使い方に大きな影響を与える可能性が秘められている。

Appleはロック中の画面も全面改訂し、通知で小さなライブウィジェットを表示できるようになる。同じウィジェットはホーム画面の3Dタッチショートカットでも利用できる。

写真アプリも大幅に改訂され、顔認識、ディープラーニング・カテゴライゼーション、インテリジェント・フォトアルバム等が追加される。Appleマップ、Apple Music、HomeKitおよび電話アプリも改訂される。Appleは、iOS 10に臓器提供も組み込む。

そしてAppleは、メッセージアプリも一新し、数多くの新機能を盛り込む ― 絵文字、メッセージ効果、Slack風のメッセージに対するフィードバック、リッチリンクプレビュー、サードパーティー拡張等。このメッセージのアップデートだけでも、iOS 10は全iPhoneユーザーにとって必須といえる。

CmnaFy5WgAAbz8l

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 10のApple Mapsでは、自動車を停めた場所やそこまでの所要時間を示してくれる

shutterstock_224409601

Appleは未だApple Carの噂について、きちんと言及せずにいる。独自の車を開発するということについて、どれほどの意図を持っているのかはわからない。ただ、iOS 10によってApple Mapsに導入される新機能によって、ドライバーに快適さを提供しようという気持ちはあるようだ。

AppleInsiderが報じているが、新しいApple Mapsでは、車を自宅以外の場所に停めたときに、その場所を自動的に地図上に表示するようになる。

Apple Maps上に停車した車のアイコンが表示され、車のある方向を示したり、その場所まで行くのにかかる時間を表示してくれたりもする。詳細な場所を示すために、停車場所を編集するための機能もついている。

Apple Maps parked car

言うまでもないかもしれないが、停車場所を示すためのアプリケーションは、サードパーティーからいろいろと出てきているものではある。新機能を実装する際に、そうしたサードパーティーの機能を奪うようなことは、しばしば起こることではある。

WWDCのキーノートにおいて、AppleはiOS 10においてApple Mapsに加えられる変更点についてアナウンスしていた。Mapsとのインタフェースをサードパーティーに提供し、たとえば地図をつかって近くのレストランを予約したり、Uberなどのサービスを呼ぶことができるようになる。

Map上から展開するサービスではApple Payも利用できるようになり、自分のいる場所の近辺に存在するサービスを、手間いらずで利用(購入)することができるようになる。またMapsは、利用者のカレンダー情報から次のミーティング場所近辺の食事場所を提案したり、もちろんその場所へのルートを示すといったインテリジェンスも持つようになる。今回明らかになった停車場所通知の機能なども、Mapsへの追加機能のひとつというわけなのだろう。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

このところエンタープライズ開拓に本気のAppleがCiscoのネットワーキング技術を本格的に統合

shutterstock_217604671

今日(米国時間6/13)の2時間あまりにおよぶApple WWDCのキーノートの中で、比較的目立たなかたのが、近くリリースされるiOS 10におけるAppleとCiscoの統合だ。そう、あの、Ciscoであります。

Appleのエンタープライズ方面のパートナーシップというと、ほとんどIBMばかりが騒がれる。そしていちばん最近では、SAPとのパートナーシップの発表が目を引いた。しかし昨年8月には、AppleとCiscoが合意を発表している

Appleはこれまで、Ciscoの技術者やインタフェイスの設計者たちと協働して、CiscoのソフトウェアおよびネットワークとiOSデバイスの緊密な統合に努めてきた。そして今日は、CiscoのクラウドコラボレーションプラットホームCisco Sparkと、そのほかの高度なネットワーキング提携事業が発表された。

今年後半にお目見えするiOSとの統合によりSparkのVoIP機能がiPhoneの中核的な機能になり、ユーザーに多様なアクセス(コンタクト(通常連絡先)、最近の通信相手、お気に入り、など)を与える。ユーザーはロック画面から直接、入呼に応じることができ、アドレス帳のコンタクトの呼び出しをSiriに命ずることもできる。後者は、今日発表されたSiriへのサードパーティアクセスによる実装だ。

またこのパートナーシップによりiOSデバイスは、最速のCiscoワイヤレスネットワークを見つけることができ、ユーザーは“最良”かつ“最速”の接続を利用できる。Ciscoのブログ記事によると、これにより企業のIT部門は重要なアプリケーションにCiscoワイヤレスネットワーク上の優先権を与えるなど、私企業的な帯域幅調整(internet throttling)を実現できる。

もちろん、まったく、あるいはほとんど、CiscoのユーザーではないApple/iOSの顧客企業も多いが、しかしSparkとの統合(VoIP)は、それとは関係なく有効だ。

これら、Appleのエンタープライズ関連パートナーシップは、いわゆるウィンウィンの関係だ。ベンダ企業はAppleの優れたデザインセンスにアクセスでき、Appleはパートナーたちのエンタープライズ能力に乗っかって企業向け売上を伸ばせる。これまでのAppleは、消費者には強かったが、エンタープライズ方面はいまいちだった。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Apple iOS 10の “Memories” は、古い写真をミニムービーに変える

0166

Appleは新しいiOS 10の写真アプリに加わったMemories機能で、TimeHop、Facebookの過去のこの日、Googleフォトのアシスタントにまとめて対抗しようとしている。ローカルに端末上で顔認識とAIを使用して画像に何があるかを検知することによって、写真とビデオからテーマ別のミニムービーを作り、画面遷移やサウンドトラックも加えられる。

Appleは今日のWWDCで、iOS 10そのその他の数々の発表と共にこの新機能を披露した。

Memories Gif

TimeHopと「過去のこの日」は特定の日に起きたことに絞って古いメディアを並べるだけだが、Appleはもっと新鮮でシェアできるものを作ろうとしている。特定の人物や、ハイキング、ビーチ等のシーンの写真を認識してまとめてくれる。

しかし、プライバシーにも配慮しており、処理は端末上で行われるため、写真や顔認識データがAppleサーバーに送られないことを強調している。

Memoriesムービーのデモは印象的だった。いくつかの写真とビデオを自動的につなぎ合わせて、のんきな家族スキービデオが出来あがる。しかし、テーマはクール、穏やか、元気がでるもの、長さも短いものから長いものまで、いろいろ変えられる。「壮大な」テーマに変えれば、ビデオクリップがマイケル・ベイ風アクションムービーの予告編にもなる。

Apple Memories Tab

AppleはiOSの写真アプリを単なるメディア管理アプリ以上のものにしたがっている。もしiOSで自分の古い写真やビデオの価値が高くなれば、Androidに乗り換える可能性は低くなるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

WWDC 2016でApple、iOS 10を発表―過去最大のアップデート

2016-06-14-wwdc2016-ios10

今朝(米国時間6/13)開幕したWWDC 2016カンファレンスで、AppleはiOS 10を発表した。その名の通り、iPhoneとiPadのエコシステムにとって10回目となるメジャー・リリースには大小とりまぜて多数の新機能が投入されている。Appleは来月、公開ベータ版をリリースする。

Appleのソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長、クレイグ・フェデリギ(Craig Federighi)はキーノートで「過去最大のiOSのアップデート」だ述べた。以下、新機能の概要を報告する。

iOS 10でAppleは“Raise to Wake”という新しいロックスクリーンを導入した。いちいちデバイスに触る必要なしにロックスクリーンを表示させることができるようになった。デバイスの方がスマートに目を覚ましてくれる。この機能の実装は、正当な所有者以外がロックスクリーンの通知を読んでしまわないよう、iPhone 6の3D Touchが即座に作動するように進歩するのを待つ必要があった。

これで3D Touchを備えたデバイスでもロックスクリーンで通知のプレビューができる。たとえば通知を強く押すとウィジェットが小窓を開きチャットができるようになる。Uberなどのサードパーティーはこの機能を有効に活用できるだろう。Uberからの通知を強く押すと配車された車が今どこを走っているのかが分かる。

ロックスクリーンを表示させた状態で右にスワイプするとカメラが起動し、左にスワイプするとロックスクリーンを離れずにウィジェットが一覧できる。画面上部から下へスワイプすると通知/コントロールセンターが現れるのは今まで通りだ。

通知センターのデザインも一新された。外見はApple Watchの通知センターによく似ている。新しいコントロールセンターは2ページになり、右スワイプで次のコントロールセンターのページが表示される。ここには音楽プレイヤーだけがある。

ホームスクリーンでの3D Touchのショートカット・メニューの表示も大きく実用性が高められた。3D Touchのポップアップにアプリのライブ情報が表示される。同時にTodayタブのウィジェットを強く押すとアプリのミニ版を開くことができる。

  1. 0197.jpg

  2. 0199.jpg

  3. 0203.jpg

  4. 0206.jpg

  5. 0207.jpg

  6. 02071.jpg

  7. 0208.jpg

  8. 0210.jpg

  9. 0211.jpg

  10. 0213.jpg

  11. 0214.jpg

  12. 0215.jpg

  13. 0218.jpg

  14. 0217.jpg

  15. 0216.jpg

  16. 0219.jpg

  17. 02161.jpg

  18. 0220.jpg

  19. 0222.jpg

  20. 0223.jpg

  21. 0225.jpg

  22. 0226.jpg

  23. 0227.jpg

  24. 0228.jpg

  25. 0229.jpg

  26. 0230.jpg

  27. 0232.jpg

  28. 0233.jpg

  29. 0234.jpg

  30. 0235.jpg

  31. 0237.jpg

  32. 0239.jpg

Siriの改良もiOS 10のトップニュースの一つだ。フェデリギはSiriでWeChatをデモした。ユーザーはSiriにWeChatでメッセージを送るよう命じることができる。SiriはWeChatアプリをミニ窓で開き、指示された相手にメッセージを送信する。これ以外にも、UberやLyftで車を呼ぶ、RuntasticやRunkeeperでエクササイズの記録を取る、Number26やVenmで借りていたお金を友人に返す、SkypeやViberで通話するなどユースケースはいろいろ考えられる。

SiriはMessagesでもテキストで回答できるようになった。現在位置や連絡相手の情報を受取るには便利だ。キーボードも多言語サポートが強化された。

iOS 10はiPhone上でのディープ・ラーニングを利用して顔認識を強化した。ユーザーはこの機能を利用して人物をキーとして、家族や友達の写っている写真でアルバムを作ることができる。iOSは写真に写っている対象を、川や山などと認識できるようになった。「山」というキーワードで検索すると、山の写真がすべて表示される。

iOS 10のアップグレードで写真の使い勝手はGoogleフォトにかなり近づいた。ただしAppleは従来どおり、すべての写真をローカルで処理する。つまりAppleがユーザー情報を収集することはない。iOSに新しく追加されたMemories機能は、 家族や友達と過ごした休暇の写真からミニ動画を作ってくれるだけでなく、写りのよいカバー写真も選んでくれる。ユーザーは複数のMemoriesを簡単に切り替えることができる。iOS 10はビデオにサウンドトラックを付加してくれる。ユーザーはビデオを編集して短くしたり雰囲気を変えたりできる。macOSの写真も同様のアップデートを受けた。

  1. 0240.jpg

  2. 0241.jpg

  3. 0242.jpg

  4. 0243.jpg

  5. 0245.jpg

  6. 0246.jpg

  7. 0247.jpg

  8. 0249.jpg

  9. 0250.jpg

  10. apple-memories.png

  11. memories-gif.gif

iOSのマップも大がかりなアップデートの対象となった。マップはユーザーの状況に基づいて積極的な提案をしてくる。たとえば、仕事に行くときは今日の日程を尋ねてくる。Appleはターン・バイ・ターンのナビのデザインも一新して使いやすいものにした。またAppleマップはサードパーティーのデベロッパーに開放された。たとえば、FoursquareはAppleマップのエクステンションを作ることができる。Uberもパップから車を呼べるようにできるだろう。

一新されたといえばApple Musicもゼロから作り直された。独立のConnectタブはなくなった(Connect機能は利用できる)。現在再生中の楽曲を示す画面は新しくなった(Rdioにそっくりになった)。おかげでごたごたした感じが消えてすっきりした。Musicアプリを開くとライブラリー・タブが最初に表示される。下にスクロールするとApple Musicに追加されたアカウントを見ることができる。

「再生中」のスクリーンを下にスクロールすると歌詞が表示される。For You画面のトップにはDiscovery Mixが追加された。これはSpotifyのDiscover Weekly〔今週のおすすめ〕に生き写しだ。これにPlaylistとConnect.が続く。この画面はいろいろな要素を盛り込み過ぎてまだかなりごたごたしている。RadioタブはBeats 1、オンデマンドでストリーミングできる番組がフィーチャーされる。

  1. 0253.jpg

  2. 0254.jpg

  3. screen-shot-2016-06-13-at-11-15-18.png

  4. screen-shot-2016-06-13-at-11-14-14.png

  5. 0255.jpg

  6. 0256.jpg

  7. 0258.jpg

  8. 0260.jpg

  9. 0261.jpg

  10. 0262.jpg

  11. 0263.jpg

  12. 0264.jpg

  13. 0265.jpg

  14. 0267.jpg

  15. 0266.jpg

  16. 02651.jpg

  17. 0268.jpg

  18. 0270.jpg

  19. 0269.jpg

  20. 0271.jpg

  21. 0272.jpg

  22. 0273.jpg

  23. 0278.jpg

  24. 0280.jpg

スマートホームを実現するHomeKitも大きくアップグレードされた。iOSに接続されたすべてのデバイスを新しいHomeアプリから操作できる。またHomeKit対応デバイスをコントロールセンターに追加することもできる。つまりコントロールセンターからスマート照明の明るさを変えられるわけだ。自宅のデバイスをリモートで操作する場合、Apple TVがセキュリティーを確保されたアクセスポイントとなる。HomeアプリはiPadからも利用できるのでiPadをスマートホームのコントロール・スクリーンとして利用できる。

ここで電話アプリをチェックしてみよう。iOS 10はボイスメールのメッセージをテキストに文字起こししてくれる。電話アプリのエクステンションではネーティブの電話アプリのUIのままVoIPアプリを利用することができる。着信音も通常と変わりない。このエクステンションはスパム着信にフラグを立てて知らせてくれる。

メッセージ関係も大きく変わった。特にプレビュー機能が充実した。たとえばYouTubeの共有URLが送られてきた場合、 メッセージ・アプリ内から動画のプレビューができる。カメラを起動すると、iOSはライブ・カメラとPhoto Pickerを用意してすぐに写真を保存できるようにする。絵文字はこれまで3倍の大きさになった。メッセージ・アプリは絵文字の候補も提案する。ユーザーは単語をタップして絵文字と入れ替えることができる。絵文字キーボードを立ち上げると、アプリはテキスト中で絵文字に置き換えることができる単語をハイライト表示する。誰もが絵文字の達人になれる!

Appleはチャットのテキストのバブル〔吹き出し〕をユーザーがその場でサイズを変えるなどができるdynamic bubble機能を追加した。ユーザーは手書き風、ポップ風、ミニ吹き出しなどさまざまな公開を選べる。Slackの絵文字と同様、フィードバックを付けるとこともできるし、フルスクリーン効果を加えることもできる。花火のフルスクリーン効果を選ぶとスクリーンをフルに使って花火が打ち上げられる。

改良はメッセージ・アプリ内にとどまらず、サードパーティーのデベロッパーもAppleのMessagesアプリにエクステンションを作れるようになった。これはFacebookのMessengerアプリに似たやり方だ。Messengerはスタンプや写真を追加できるし、料理の出前を注文などができるようにこなる。

  1. 0281.jpg

  2. 0282.jpg

  3. 0283.jpg

  4. 0287.jpg

  5. 0285.jpg

  6. 0284.jpg

  7. 0288.jpg

  8. 0289.jpg

  9. 0290.jpg

  10. 0291.jpg

  11. 0292.jpg

  12. 0296.jpg

  13. 0297.jpg

  14. 0298.jpg

  15. 0299.jpg

  16. 0301.jpg

  17. 03031.jpg

  18. 0305.jpg

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+