Apple TVがようやくゲーム用プラットフォームになれるチャンスを得た

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没頭型ゲームには本格的コントローラーが必要だが、Apple TVのSiriリモコンは本格的コントローラーではない。しかし、最近までAppleはゲームデベロッパーに対して、あらゆるゲームでSiriリモコンへの対応を必須にしていたので、それがこのプラットフォームにデベロッパーを引き寄せられない理由の一つだったに違いない。

ゲームは最新世代Apple TVにとって重要な売り文句だった。しかし、第4世代のApple TVは殆どのモバイルゲームを家庭で最大の画面でプレイできる馬力を持ちながら、まだゲーミングプラットフォームになっていない。

どうやらAppleは、Apple TVのSiriリモコン対応を必須にする方針を変えたようだ。代わりにデベロッパーはMFiコントローラー必須のゲームを作れるようになる。そう、本物のゲーム用コントローラーだ。

ニュースはAppleのデベロッパー・カンファレンスで発表され、Appleは「可能であればデベロッパーはSiriリモコンにも対応すべき」とも言っている。

これは、Appleがタッチ&モーションのSiriリモコンだけで使えるようにゲームを作ることを、デベロッパーに要求していたのとは大きな違いだ。この当初の要件は、一見消費者の勝利かと思われた。どのゲームも追加オプションを買わずにApple TVでプレイできるからだ。しかし、ボタンが数個だけのSiriリモコンは、良いゲームコントローラーではない。

MFiコントローラーを必須にすることで、デベロッパーは伝統的ボタン配置を持つSteelSeries NimbusやHoripad Ultimateを完全にサポートできる。モーション&タッチ方式のコントローラーは一部のゲームにとってはすばらしいが、ファイナルファンタジーやストリートファイターやスカイランダーズ等、今のクールな連中がプレイするゲームには向いていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

iOS 9.3へのアップデートが途中で止まってしまった古い機種のユーザーにAppleが対策を提供…最新のサポート記事で

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古いデバイスのiOSユーザーの一部が、9.3へのアップデートで思わぬトラブルに遭遇しているらしい。アップデートに際してApple IDとパスワードを入力するのだが、それらは最初にそのデバイスをセットアップしたときのでないといけない。あとから変えたIDやパスワードでは、だめなのだ。

ID/PWが違うと、アップデートは途中で停止し、そこから先へ進めない。

Appleは本誌TechCrunchにこんな説明をくれた:

“一部のケースでは、顧客がパスワードを思い出せないとデバイスは不活状態になり、正しいパスワードを入力するまでその状態を保つ。そのような古いデバイスに関しては、一時的にアップデートを控えている”。

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この問題が生ずるのは、iPhone 5SまでとiPad Airまでの機種の一部だ。“古い”ではなくて、“新しくはない”と言うべきだね。たぶん今でも多くの人たちの現用機だから、アップデートを待たされる人が多いだろうな。

Appleは、この問題を修復するためのアップデートのアップデートを“数日後”にリリースするそうだ。でも、今すでに、停止した画面を見て途方に暮れている人は、この最新のサポート記事に書いてあることを、試してみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

iOS 9はリリース後24時間ではやくも12%の普及率(iOS 8を上回る速度)

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情報分析事業を展開するMixpanelによると、iOS 9は順調に受け入れられつつある模様だ。更新についてトラブルのあったユーザーもいたようだが、なかなかのペースで広まりつつあるらしい。

Mixpanelによると、リリース後24時間にも達しないうちに、iOS 9は12%の普及率(adoption)を示したとのこと。これはiOS 8よりも速いペースであるとMixpanelのCEOであるSuhail Doshiは述べている。これは、Appleとして始めて一般利用者向けにベータ版を公開して、新しい機能に慣れてもらいつつ、リリーススケジュールを調整した成果のひとつといえるだろう。

またDoshiは、Androidの普及ペースとも比較しつつ、次のようにも述べている。

iOS 9は24時間で12%の普及率(adoption)を示しました。昨年のiOS 8の際と同様な状況を示していると言えます。AndroidではのLollipopについていえば、同様の普及率を達成するのに5ヶ月を要しています。Appleの成功の理由のひとつとして、アップデートモジュールのサイズ(前回のアップデートモジュールよりも3.5倍も小さくなっている)を挙げることもできるでしょう。iPhoneの記憶容量がほとんど残っていないような利用者にも配慮しているともいえるわけです。ただし、サーバー側で一部不具合があったこともあってかiOS 7と比べると普及の速度は大きく遅れてはいるようです。

各OSの割合は次のようになっている。

Screen Shot 2015-09-17 at 10.04.43 AM

上の図から明らかなように、iOS 9はすでに「8以前のOS」よりも多くインストールされているようだ。

iOS 8にくらべて3.5倍も小さいというのが、やはり大きく寄与しているようだ。対応機種をもつひとは、即座にアップデートしようとすることが多い様子。現在も猛烈な速度でiOS 9が増えているようだ。

(なお、タコスの絵文字は9.1からの対応となっている)。

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(翻訳:Maeda, H

AppleがiOS 8.1.1を公開。iPhone 4SとiPad 2ユーザー待望のバグ修正


iOS 8.1.1が公開さるた。同プラットフォームにApple Payが登場して以来初めてのアップデートだ。内容は、バグ修正、全体的な安定性の向上、そして最も重要なのが旧機種iPhone 4sおよひiPad 2の性能改善だ。これらの端末はiOS 8.0の正式サポート対象ではあるが、新OSの要求のためと一部で言われている原因による性能問題が起きていたので、既にアップデートしている人たちには朗報だ。

Appleは性能改善について詳細を明らかにしていないが、何かが良くなるかもしれない、というだけでもiPhone 4sおよびiPad 2オーナーにとって歓迎すべきニュースだ。本誌でもアップロードをダウンロードして、iPhone 6および6 Plus等新しいハードウェアで試しているが、今のところ8.0.1で見られたような目立ったバグはない。iCloudドライブ関連、およびiWork for iOS等いくつかのアプリで起きていた問題が修正されたようだ。

アップデートは[設定]>[一般]>[アップデート]で見つかる。小さな差分なのでダウンロードは比較的早く終る。iOS 8.0以降を載せた旧機種ユーザーには特にアップデートをお薦めする。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Slateはテキスト・メッセージをリアルタイムで日本語など88言語に翻訳するiOS 8キーボード

コミュニケーションというのはいつでも難しいものだが、特にそれが外国語の場合、ハードルは非常に高くなる。コンピュータ翻訳の発達でずいぶん助けられるようになったものの、やはり不完全な翻訳がたびたび起きるし、カット&ペーストを繰り返せなければならないのも煩わしい。App Storeに登場したiOS 8向けソフトキーボード、Slatedはチャットのテキストをリアルタイムで翻訳し、ワンクリックで送信もできる翻訳アプリだ。

Slatedはなんと81ヶ国語の翻訳をサポートする。しかも入力窓にテキストを入力するはしから翻訳していく。ソフトキーボード自体はオートクレクトと候補表示の機能を外しただけで、基本的にiOSのデフォールトのキーボードそのものだから初めて使うユーザーでも戸惑うことは少ないだろう。 入力窓に自国語で入力するとその下の翻訳窓にリアルタイムで翻訳される。sendボタンを押せば相手に送信される。会話窓に表示されたテキストを長押し、コピーすると翻訳窓に翻訳テキストが表示される。

Slatedの開発者、Alaric Coleはわれわれの取材に対して、「もちろんこのアプリはお互いに理解できない言葉を話す同士の会話を可能にするために開発したものだが、キーボードをいちいち切り替えるのは面倒だから、普段のキーボードとして常用してもよい。それに同じ言語の相手とひんぱんい会話していれば知らず知らずに日常よく使われる表現を覚えてしまう」と語った。

私は昨夜、Slatedを少し使ってみた。相手は元TechCrunchで現在はEngadgetの記者、Chris Velazcoだ。Chrisはフィリピン系なのでタガログ語が話せる。しかし構文や綴りにかなりのエラーがあり、大声で読み上げてみてやっと私の送ったメッセージが解読できるということももあった。しかし結局最後にはこちらの意図が伝わった。

Slatedは当初2.99ドルのプロモーション価格で販売されているが、正価は4.99ドルだという。いずれにせよ多言語リアルタイム翻訳アプリにしては非常に安価だ。Translator Keyboardも同種のアプリだが、Slatedは翻訳能力とUIの使いやすさの点で一歩先んじている。正式公開の際にはさらにサポート言語を増やす計画だ。現在アプリはApp Storeで公開されている

いよいよ外国語がバリヤーにならない時代がやってきつつある。驚くべき時代になったものだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iOS 8.1は火曜に公開―目玉はApple Pay、iCloud写真ライブラリー、カメラロールも復活

今日(米国時間10/16)、Appleのクパチーノ本社のタウンホール・オーディトリアムで開かれたプレスイベントで、ソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長のCraig FederighiがApple PayとiCloud Photo Libraryを始めとするiOS 8.1の新機能について説明した。iOS 8.1の一般公開は月曜日〔日本時間火曜〕となる。

Federighiによれば、8.1でiCloud Photo Libraryを利用する場合、5GBまでは無料、20GBまで月額0.99ドル、 200Gまで月額3.99ドルだという。プランは最高1TBまで用意されている。

もうひとつの良い知らせは、8.0で削除されて不評だったカメラロール・ギャラリーが8.1で復活したことだ。

Federighiは「この点についてAppleに苦情が押し寄せたのでわれわれは改善を決断した」とジョークを飛ばした。つまりカメラロールの削除を取りやめたわけだ。.

iOSデバイスのユーザーは8.0にアップデートした後、カメラロールとフォトストリームが見つからず、アップデートによって削除されたと知って強い不満を訴えていた。この問題に対する問い合わせと苦情でAppleのサポートスレッドはパンクしてしまった。iOS 8.0でAppleはカメラロールの代わりに「最近追加された写真」というセクションを用意したのだが、古い習慣は根強く、新しい仕組みはユーザーに受け入れられなかった。

iOS 8.1にはiCloud Photo Libraryのベータ版が追加され、すべてのAppleデバイスで写真を閲覧、編集できるようになる。またContinuityという新機能はユーザーがひとつのAppleデバイスで始めた作業を他のAppleデバイスで続けることができるようにする。デスクトップ、ノート、スマートフォン、タブレットがすべてシームレスにつながるという。またContinuityにはMacで電話を受ける機能が含まれている。

アップデート:iOS 8.1の一般公開は月曜という発表があったので本文をそのように修正した〔日本では火曜〕。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iOS 8の採用率、公開3週間後に47%で停滞

Appleが最新モバイルOSを公開してから3週間、iOS 8の採用率は47%で停滞している ― クパチーノが9月21日、前回のデータをApp Store Distributionページで公表してから、わずか1%しか増えていない。

10月5日時点での採用率を測定した最新データによると、直前バージョンのiOS 7を使っているユーザーは47%(前回報告時は47%)、それ以前のOSユーザーは6%(同5%)だった。

iOS 8は9月17日に一般公開が始まったが、数々のバグにつきまとわれ、それが移行の遅れの原因となっている可能性がある。

iOS 8の公開直前、Appleは当初提供予定だった目玉機能、HealthKitの公開を取り止め、HealthKit統合を実装したアプリを間際になってApp Storeから引き上げたため、デベロッパーは見捨てられた形になった。

早期のアップデート ― 8.0.1 ― が急拠公開され、HealthKitおよびサードパーティーキーボード実装の不具合等のバグを修正するはずだった。

ところがこのアップデートがトラブルに見舞われ、一部のユーザーは携帯電話通信ができなくなった。Appleは同アップデートを取り下げると共に、既にアップデートしたユーサーに対して、iOS 8に戻して通信を復活される方法を提供した。

次の緊急修正 ― 8.0.2 ― が、8.0.1が対応するはずだった問題を、iPhone 6と6 Plusで携帯電波の受信を妨害することなく修正すべく、公開された。

様々なバグとバグまみれのパッチを踏まえると、他のユーザーがiOS 8に飛びつかないのも不思議はない。問題が片付くまで様子を見る方が多くの人々にとって賢明な選択だろう。

さらに、iOS 8はワイヤレスでアップデートしようとすると端末上に巨大な空き容量が必要になる(MacやPCにつなげば必要なくなるが、明らかに面倒である。しかもパソコンを所有している必要があり、これはモバイル中心の「ポストPC」時代には前提と言えない。

MacRumoursはAppleが公式iOS 8採用率を更新したことを報じる記事で、Appleの公式数値は、Mixpanelのデータと類似していることを指摘している。Mixpanelの昨年のデータによると、iOS 8の採用はiOS 7の時と比べてはるかに遅く、昨年は公開後わずか20日間で70%近かったのに対して、iOS 8は50%以下だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


タイプした文章をその場で翻訳してくれるTranslator Keyboard for iOS 8…もうGoogle翻訳はいらない?

iOS 8にキーボードアプリが殺到している。ついにAppleが、Qwerty以外の多様なキーボードを認めたからだ。

今週初めに登場したPhraseboardは、よく使うフレーズを一瞬で入力できるキーボードなので、テキスティングをスピードアップできる。そして今回ご紹介するのは、ふつうにタイピングして入力したセンテンスを、一瞬で翻訳してくれるキーボードだ。

そのTranslator Keyboard for iOS 8と名乗るキーボードは、33か国語のどれかでタイプした文を44の言語のどれかに翻訳する。フランス語やスペイン語はもちろん、ウェールズ語にも。Beth annisgwyl!(ウェールズ語: 驚き!

イギリスのデベロッパSteven Barnegrenが作ったこのアプリは、Microsoft TranslateのAPIを呼び出して翻訳をやらせる。

使い方は、キーボードの上部を左スワイプすると出るインタフェイスで、from言語とto言語を指定するだけだ。

すると、入力したセンテンスは(オートコレクトあり)上に表示され、下の方の隅にある[translate]ボタンを押すと翻訳された文が表示される。きわめて、簡単。

便利だけど、キーボードの反応がやや鈍くて速いタイピングはできない。またデリートキーはオートリピートがなくて、一文字ずつしか消せない。このへんを、ぜひ改良してほしい。

もひとつ残念なのは、コピペしたテキストを翻訳しないことだ。というか翻訳ボックス内へはコピペができない。また、今のかわいいインタフェイスでは、長文は無理ね。このあたりも、次のバージョンではぜひ改良を。

というわけで、まだ完全ではないけど、いちいちGoogle翻訳を使うことに比べれば、Translator Keyboardはずっと簡単ではやい。今やっている文書作成作業をいったん中断して、ブラウザを立ち上げなくてもよい。ごめんね、Google。

このアプリはApp Storeで1.99ドルで売られている。下に、スクリーンショットをいくつか載せてみた。

あなたが完璧なiOS 8用キーボードを探している人なら、9機種を比較しているこの記事が、お役に立つかもしれない。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

〔to言語(日本語あり)〕
Arabic, Bulgarian, Catalan, Chinese (Simplified), Chinese (Traditional), Czech, Danish, Dutch, English, Estonian, Finnish, French, German, Greek, Haitian Creole, Hebrew, Hindi, Hmong Daw, Hungarian, Indonesian, Italian, Japanese, Klingon, Klingon (pIqaD), Korean, Latvian, Lithuanian, Malay, Maltese, Norwegian, Persian, Polish, Portuguese, Romanian, Russian, Slovak, Slovenian, Spanish, Swedish, Thai, Turkish, Ukranian, Urdu, Vietnamese, Welsh

〔from言語(日本語なし)〕
Catalan, Czech, Danish, Dutch, English, Estonian, Finnish, French, German, Haitian Creole, Hmong Daw, Hungarian, Indonesian, Italian, Klingon, Latvian, Lithuanian, Malay, Maltese, Norwegian, Polish, Portuguese, Romanian, Slovak, Slovenian, Spanish, Swedish, Turkish, Vietnamese, Welsh

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、iOS 8の通知センターからアプリを起動するアプリを禁止

Appleは、通知センターから直接アプリを起動するアプリがお気に召さないと見え、iOS 8から追加されたこの新機能を利用した最初のアプリをApp Storeから削除した。問題のアプリ、Launcherは本誌でも先週取り上げており、ホーム画面で何度もスワイプやタップをすることなくアプリを起動できる、便利で賢い方法だと感じた。

残念ながら、Launcherはほんの数日間App Storeにいただけで9月26日金曜日に公開が中止された。Appleはこの種のアプリを認めないという一方的決断を下したようだとデベロッパーは主張する。最初のこの種のアプリに拒否権を発動したことは、後に続くと見られている様々なアプリに対して基調を示すことになる。

Launcherの作者、Greg Gardnerによると、彼のアプリはApp Storeにデビューした直後から高い人気を保ち、世界43ヵ国の生産性アプリ部門でトップ10にランクされていた。

30万人近いユーザーが、削除されるまでの9日間にLauncherをダウンロードした ― さしたるプロモーションも行っていない新アプリとして悪くない数字だ。

Gardnerは、自らのウェブサイトの記事に詳しく経緯を書いており、それによるとAppleは、彼の作ったようなランチャーアプリは「ウィジェットの誤使用」であるとして、ランチャーアプリが存在してはならないという明文化されたルールがないにもかかわらず、アプリをストアから削除する決定を下したと言った。彼は、タップしたユーザーを一旦Launcherアプリへ誘動してからターゲットアプリへ飛ぶようにする修正を申請したが、1時間以内に却下され、その後LauncherはApp Storeから削除された。

すでにダウンロードしたユーザーは使い続けることができるが、Pro版(広告なし)へのアップグレードはできず、いくつかのバグはそのままになる。

Appleが「ランチャー」ウィジェットを拒否する理由はいくつか考えられる。セキュリティーの懸念、将来Appleが競合機能を正式提供する可能性、通知センターが第2のホーム画面になってユーザー体験を損なわせたくない、等々。

しかし、どうやら最もありそうな理由は、このアプリがApp Storeのランキングを操作する「ゲーム」に使われるか、ホーム画面での広告に使われる(あるいは両方の)可能性があるからだろう。Launcherの無料バージョンには、「スポンサー付」アプリのリストが表示される枠があり、Pro版にアップグレードすると非表示になる(上のスクリーンショット参照)。そして、そのスポンサー付アプリをタップすることによって、アプリのダウンロード数が増える ― よってランキングが上がる ― ことが考えられる。

同アプリの作者は今回の経験でかなり幻滅を感じており、他のアプリを作るかどうかわからないと言っている。「AppleはiOS 8でプラットフォームをオープンにして、アプリ間コミュニケーションを推進するつもりだと思っていたが、この決定を見ると、Appleはまだ自分たちが一番良くユーザーを知っていると思っているようだ、たとえユーザーが同意しなくても」とGardnerは言う。「現時点でiOSアプリの開発を続けるつもりはない」。

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Apple、謝罪を添えてiOS 8.0.2の提供を開始

Appleが早速iOS 8.0.2をリリースした。iOS 8.0.1の問題点に対処するものだ。8.0.1では、iPhone 6やiPhone 6 Plusで通話ができなくなるなどの問題が出ていた。8.0.1で対応したはずだった、ヘルスキットアプリケーションが立ち上がらなくなるといった各種バグにも対応している。

アプリケーション利用中に入力システムを切り替えた際に、すぐにApple標準のものに戻ってしまうという問題も報告されていたが、これにも対応したようだ。アップデート版のリリースとともに、以下の声明を発表している。

iOS 8.0.2をリリースいたしました。iPhone 6およびiPhone 6 Plusで問題となっていたiOS 8.0.1のバグを修正いたしました。またiOS 8.0.1で行ったバグフィックスは8.0.2でも対処済となっています。iOS 8.0.1のバグによりご迷惑をおかけしたiPhone 6およびiPhone 6 Plus利用者のみなさまにお詫び申し上げます。

Appleによると、iOS 8.0.1へのアップグレードによりトラブルを被ったiPhone 6およびiPhone 6 Plusの利用者は4万人弱程度であったとのこと。iOS 8.0.1が公開されていたのは1時間少々の間だった。

アップデートを行うにはiTunesにつないでアップデートの確認を行うか、あるいは「Settings> General」のメニューからSoftware Updateを選べば良い。

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(翻訳:Maeda, H


AppleがiOS 8.0.1のバグを直したiOS 8.0.2を”数日後に”リリースと発表

Appleが、iOS 8のアップデートiOS 8.0.1のバグに対応した。そのバグは、アップデート後に電話ができず、Touch IDも使えない、というもの。Appleは陳謝とともに、“数日後に”アップデートのアップデート8.0.2を提供する、と約束している。また、コンテンツの喪失やシステムの復旧努力なしで安全にiOS 8.0に戻す方法を述べている、Appleの公式サポートサイトも紹介している。

Appleの公式の声明文を、Recodeが取り上げている:

ユーザのみなさまにたいへんなご不便をおかけしたことを、お詫び申し上げます。弊社は目下不眠不休で、問題を修復するiOS 8.0.2のご用意を進めております。それが完成次第、数日後にはリリースする予定です。

Appleのサポートページには、アップデートを取り消してiOS 8に戻す方法が、詳細に書かれている。それは、われわれが昨日、自分たちのiOS 6のバグを修復するために見つけた方法と同じだ: iPhone 6または6 PlusのiOSのディスクイメージである.IPSWをダウンロードし、(Macの)Option→“Check for Update”ボタンでiTunesから手作業でインストールする。Appleのインストラクションの全文を、以下に引用しよう:

次のようにしてiOS 8.0を再インストールする。

  1. iTunesの最新バージョンを使っていることを確認。

  2. iPhoneをiTunesに接続。

  3. MacまたはPC上でiPhoneをiTunesにバックアップする。iCloudへのバックアップはiOS 8など前のバージョンに復旧しない。

  4. あなたのデバイスに対応する以下のどちらかのファイルをダウンロードする:
    iPhone 6
    iPhone 6 Plus

  5. 以下のどちらかにより、今iTunesでダウンロードしたばかりのファイルを選択する:

    • Mac: Optionキーを押し、Check for Updateをクリックする。
    • Windows: Shiftキーを押しながらCheck for Updateをクリックする。
  6. iPhone上でUpdateを押し、iOS 8をインストールする。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Apple、iOS 8.0.1アップデートの公開を中止。iPhone 6/6 Plusに重大障害が発生

アップデートAppleはiOS 8.0.1アップデートの公開を中止し、近々修正版が出る模様。現時点では、iPhone 6およびiPhone 6 Plusユーザーのみが影響を受けているようだ。Apple広報担当者から以下の声明を受け取った。

「iOS 8.0.1アップデートに問題があるという報告を受けた。現在鋭意調査中であり、できるだけ早く情報を提供する予定。iOS 8.0.1アップデートの公開は中止した。

問題のアップデートで被害に遭った人は、iTunes経由で、iOS 8.0ファームウェアを復帰されると修正できるようだ。コンピューター環境のない人には、Apple Storeが支援してくれるはずだ ― 本誌のSarah Perezが現在地元のストアで、何人かの影響を受けたユーザーにこの修正が施されているのを見た。

警告! 多くのiPhone 6および6 Plusユーザー(私を含む)が、このアップデート適用後に携帯電話サービスが使用不能になり、Touch IDも認識されていないようだ。これは、WiFi経由のアップデートに特有な現象である可能性もあり、iTunes経由でアップデートしたユーザーで正常に動作しているという報告もある。安全を期して、どのiPhoneモデルのユーザーも、状況が確認されるまでこのアップデートの適用控えるべきだ。

Appleは、iOS 8の公開から間もなく新バージョンを提供した。8.0.1アップデートは、いくつかのバグを修正したが、最も重要だったのは、ヘルスキットアプリが立ち上がらないバグの修正だ。サードパーティー製ソフトウェアキーボードでもいくつかのバグが修正された。

下の画像(英文)にあるように、Appleは他にも、フォトライブラリーで一部の写真が表示されない問題や、iPhone 6、6 Plusのホームボタンをダブルタッチして片手操作をしやすくする機能、その他いくつかの細かいバグ修正を行っていた。

このアップデートで、ヘルスキットアプリが動作するようになるはずだ。アプリのデータが、どうヘルスアプリに入力され、Appleがどのようにアプリ間でデータを共有されるのかを見られることになる。

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iOS 8の採用率はリリースから5日後で46%、大方の予想を裏切る高率

AppleがiOS 8の採用率の最新の数字を発表した。すなわちApp Storeのデベロッパ向けサポートページによると、9月21日現在でiOS 8にアップデートしたユーザの比率は46%、iOS 7にまだとどまっているユーザは49%だった。さらにそれよりも前のバージョンのユーザは5%だ。

この数字を見つけたiClarifiedによると、iOS 8がリリースされた9月17日以前は、iOS 7のユーザが90%を超えていた。

iOS 8がデベロッパ向けにリリースされたのは6月WWDCにおいてだ。

先週は、ユーザ調査を行った複数のソースが、今回のアップデートの出足は前のアップデートに比べて遅いと予想していた。前のバージョンには、視覚面での大きな変更があった。MixpanelとAppseeは、iOS 8のリリースから最初の24時間で採用率は16〜17%に達する、と予想していたが、それはiOS 7のときの約半分だ。

採用が急上昇しない、という彼らの予想の根拠は、iOS 8に無線でアップデートするためには大きな空きスペースが必要だったからだ。しかしコンピュータにテザリングした状態でアップデートしたら、この要件は関係ない。

また今回は、前回ユーザが経験した戸惑いを避けるために、アップデートしにきたユーザを全員、待ち行列に入れることにした。それでアップデートをやめてしまうユーザが減ったため、大きな採用率になったのだろう。。

いずれにしても、iOSの採用率が短期間で全ユーザの半分近くに達したのは、すごい。これはたぶん、Androidユーザのアップデートよりも速いペースだろう。たとえばMixpanelによると、Androidの最新バージョンKitKatの採用率は、リリースから9か月後でやっと40%だった。

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iOS 8の通知センターに自分が好きな/必要なアプリやアクションを登録できるLauncher

【抄訳】

最新のiOSアプリケーションLauncherは、iOS 8の拡張機能をうまく利用している。iOS 8では、デベロッパが自作の対話的ウィジェットをNotifications Centerに登録できる。でも今のところ、それらのウィジェットの多くが、自分のアプリケーションを呼び出したりするだけだ。でもLauncherは違う。このアプリを使うと、通知に対して実行ないし呼び出してほしいアプリやアクションを指定できるのだ。たとえば、どこそこへ電話をかける、テキストを送る、どこかのWebサイトを見る、などなど。

先日のTechCrunch Disrupt SF 2014のハッカソンにも、Blitzという、これと似たアプリが登場した。

でもBlitzはまだ未完成なアプリなので、完成してApp Storeに登場するまでは時間がかかりそうだ。

しかしLauncherは、iOS 8がリリースされる前から、2か月もかけて開発されているから、ハッカソンの作品とは違う。

ユーザがウィジェットを通知センターに登録する点では、そのほかのアプリと同じだが、ただしそのウィジェットにユーザが、アプリケーションやアクションのショートカットを指定できるのだ。彼女/彼氏に電話する、ツイートをポストする、車で家へ帰る、などなど。Launcherをインストールしたら、ユーザがウィジェットの中身を指定するための構成画面が出る。そのシンプルな画面で、電話する、メッセージングする、メールする、だれかとFaceTimeする、家への近道を表示する、特定のWebサイトを表示する、などを指定する。

以上のような一般的なアクション以外に、アプリケーションを指定してもよい。アプリケーションはAppleの内蔵アプリPhotosやiTunesでもよいし、自分がダウンロード〜インストールしたアプリでもよい。またFacebookなどに対しては、‘Facebookで何をするか’も指定できるし、TwitterやWhatsapp、Yelpなどならユーザがツイートやメッセージを作文してから送信する。

この、カスタムURLとディープリンク(アプリ内からのリンク呼び出し)を多用しているアプリには2ドル99セントのプロバージョンがあり、そっちを買うと、スポンサーつきのショートカットがウィジェットに登録されないようになる。広告メッセージ等が煩わしければ、プロバージョンを買うべきだろう。

無料のダウンロードは、ここから。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


今週のまとめ―iPhone 6はカメラがすごい、Amazonは新Kindle発表、IBMのWatson、いよいよ商用化

新iPhoneはカメラがすごい

先週発表されたiPhone 6/6 Plusは24時間で400万台予約受付と大人気だ。インターネットは新しいiPhoneのファーストインプレッションで花盛りだが、TechCrunch記事で反響があったのはEtherington記者のiPhone 6のカメラはやはりすごい―とうとうコンデジを捨てる決心がついたという記事だった。カメラ・フリークを自認し、自ら記事のフォトグラファーも勤めるEtherington記者は私生活でもコンデジを離さない。しかしiPhone 6をじっくり使った結論は、「これは普段使いのメインカメラになる」だった。

しかしiPhone 6/6 Plusを実際に使ってみて、低光量での写真が十分以上に使いものになることがわかった。もちろんデスクトップ・パソコンの大画面で表示すればノイズが目立つし、周辺の解像度も甘い。しかしiPhone自体のディスプレイで見た場合はすばらしくきれいだし、Facebook、 Twitter、Instagramに投稿した場合も十分な画質だ。

特に低光量で十分が画質が得られる点が決めてになったようだ。たしかにこの作例を見ても納得できる。



暗いシーンではさすがに粒子がやや荒れるが、光が十分回っていれば、犬の毛並みもはっきり写るし、花の背景もきれいにボケている。

新しいiPhoneの解像度と画質は、普通の人間の98%のユースケースで十分以上のものがある―いや、私のようなカメラ・フリークにとってさえ十分だ。コンパクト・デジタルカメラにまだ居場所があるという幻想は最終的に消えていこうとしている。

というのがEtherington記者の宣告だ。


コンパクト・デジタルカメラ、いわゆるコンデジはここ数年、スマートフォンのカメラの進化に正確に反比例して売上を落としてきた。CIPA(カメラ映像機器工業会)によると、2014年のデジタルカメラの販売台数は5000万台という予測で、2010年の1億2000万台から60%の急減だ。

この減少の大部分はコンデジによるものだ。キヤノン、ニコン、ソニーのトップ3社の場合は半減程度だが、下位メーカー中には90%減という壊滅的な例もある。iPhone 6/6 Plusのカメラがこれだけ進歩すればAndroid機も当然対抗してカメラに力を入れてくる。Panasonicは高機能コンデジにスマートフォン機能をもたせたカメラフォンMC-CM1を発表した。その意欲は買えるが、ニッチ製品という印象は免れない。来年はコンデジ市場の消滅がますます加速することは間違いない。日本の下位カメラメーカーから脱落者が出ることになるかもしれない。

iOS 8―キーボードが大人気、日本ではiOS版ATOKが登場

iOS 8のアップデート内容のまとめはiOS 8レビュー:洗練されてユーザー体験は大きく進化―制限緩和はデベロッパーのチャンスを参照。メッセージ、写真、QuickType、サードパーティー・キーボード、ヘルスケア、ファミリー共有、iCloud Drive、連携、通知と拡張、音声認識などカテゴリーごとに要点がまとめてある。アメリカではiOS 8がリリースされてからのApple App Storeの上位はキーボードアプリが占拠しているという

Swypeはキーボードに指を滑らせることで入力され、予測変換によって高い確率で正しい候補が表示される。Swiftkeyも予測変換の精度が売りだ。いずれもAndroidで人気の高いアプリだった。もちろんこれらはいずれも英語入力用だ。日本ではジャストシステムがATOKのiOS 8版を開発中だと告知しているが、詳しいことは明らかになっていないアップデート:ATOK for iOSはこちらから購入できる。料金は1500円。

Amazon、プレミアムeブックリーダー、Kindle Voyageを発表

Appleが新iPhoneを発表した直後にAmazonも新しいデバイスをリリースした。出荷は10月中の予定で、クリスマス商戦に十分間に合う。新製品はe-inkタブレットの新しいKindleとKindle Voyage、タブレットのFire HD 6、HD 7、8.9インチディスプレイとKitKatベースのFire OS 4.0を搭載したFire HDX 8.9、それに子供向けにペアレンタル・コントロールや丈夫なケースを備えたFire for Kidsだ。日本のAmazonサイトではFire for Kids以外の5モデルについて予約受け付け中

クイズ王を破ったIBMの人工知能、Watsonで誰でもビッグデータ解析ができる

アメリカの人気クイズ番組『ジェパディー』で人間のチャンピオン2人を打ち破った人工知能としてあまりにも有名なWatson人工知能の商用利用がいよいよ始まった。 IBM、Watson Analyticsを発表―Watson人工知能が万人にビッグデータ解析能力を与えるという記事によると、Watson Analyticsという新しいプロダクトは一般のビジネス・ユーザーに高度なビッグデータ解析能力を与えるという。

ユーザーは既存のビッグデータ、たとえばSalesforce.comのCRMデータなどをそのままインポートして利用できる。このサービスにはポピュラーなビジネス・ツールによって生成されるデータをインポートするためのコネクター・ツールが用意されており、データをセットすれば、ユーザーは思いつくままに自然言語で次々に質問をすることができる。またサービスにバンドルされているストーリー・テンプレートを利用して標準的な統計分析を行うこともできるという。IBMではこれまでデータサイエンティストとビッグデータ処理に通じたエンジニアのチームがなければ不可能だった高度、大規模な処理が誰でもできるようになるとしている。しかもベーシック版は料金無料というフリーミアム・モデルだ。

「このミステリー作家とその夫はシリアの古代都市ウルケシュの発掘を試みました」という質問に即座に「アガサ・クリスティー」と答える(ビデオの0:41あたり)ことができるWatsonがさまざまな知的専門分野に進出してくることを考えると、いささか不気味なものがある。

滑川海彦@Facebook Google+


iOS 8の自撮り誤送信機能で人生を棒に振らないために

iOS 8のメッセージアプリで、自撮り写真を誤送信した人はいないだろうか?

私はやってしまった。

これがそれだ。

イマイチだ。

私はiOS 8に関しては奥手だった。仲間のITジャーナリストの多くはOSのベータ版を手に入れる術を知っているが、私は怠惰からか、あるいはその手のものには近づかないという偽りの信心からか、AppleのモバイルOSの新バージョンは公開されるまで待つのが普通だ。iOS 8もそうだった。

水曜日、私は多くの人々と共にiPhoneの画面を見ながら新OSの到着を待っていた。私は寝入ってしまったが、ケーブルにもWifiにも確実つながれていた私のiPhoneは、ゆっくりとアップデートされていた。

iOS 8の新しいメッセージアプリは、Appleの大きな目玉だ。同社のメッセージプラットフォームは、徐々にプラットフォーム無依存のチャットアプリになりつつあるが(iMessageや、既読通知など)、iOSは最新のソーシャルアプリやコミュニケーションアプリに対する大きな一歩だ。

例えば、iOS 8のiMessageは、意識して保存しなければ消滅するボイスメモやビデオを送れるようになった。これらの機能は、入力ボックスに組み込まれていて、右側のアイコンは押すと音声を録音するが、左の見慣れたカメラアイコンは少々油断がならない。

このカメラボタンをタップすると、従来通りのオプションが表示される。カメラロールから写真を選ぶか、写真またはビデオを撮るかだ。しかし、ボタンを長押しすると、新たにボタンが2つ現れる。左がカメラボタンで、右が赤い丸の録画ボタンだ。The Vergeが指摘するように、このボタンを押して写真やビデオを送るしくみは、Snapchatを思い起こさせる。

ボタンを押したら,手を放してカメラボタンまたは録画ボタンを押すか、そのままこれらのボタンに指をずらせば、写真またはビデオを撮影できる。

しかし、ここに罠がある。

ビデオでも、ボイスメモでも、iMessageは送る前にプレビューすることかできる。一度再生してみてから、削除するか世界に向けて発信し他の人の視聴と判断を仰ぐかを選ぶことができる。

静止画像では、なぜか、カメラボタンから指を離した瞬間に自動的に送信されてしまう!

寝起きでiOS 8に初めて触り、新しいiMessageを嬉しくいじっていた私は、会話画面を開いてボイスメモを「ドラフト」モードで安全に録音してはバカな音声を聞いていた。そして、左で有効になっていたカメラボタンに指を伸ばした。

そして、気付く間もなくこれが送信されていた。

読者の多くは私より賢いと信じているが、もし誰かが私の失敗を繰り返さないために役立つのであれば、この警告を心に留めておくように。iMessageのカメラショートカットボタンは、
〈ボタンから指を離した瞬間、自動的に送信される〉。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


iOS 8がリリースされてからのApple App Storeの上位はキーボードアプリが占拠

iPhone 6と6 Plusが今日発売されることによって、Appleの新しいモバイルオペレーティングシステムiOS 8に多くの消費者が初めて触れることになる。そしてユーザは、そのiOS 8の上にApp Storeでどんなアプリをダウンロードするだろうか? 今の状況から見ると、それはキーボードアプリだ。これまで長年iOSのユーザインタフェイスを厳しく取り締まってきたAppleが、ついに門戸を開いた。これからは、ユーザはiOSのデフォルトのキーボードだけでなく、自分の好きなキーボードを選んで使うことができる。人気上位のアプリはSwiftKeyやSwypeで、特に前者はこれまでに100万回ダウンロードされたという。今やそれは、App Storeの無料アプリのトップだ。

そのほかのキーボードアプリも、App Storeの上位にひしめいている。有料アプリではトップファイブのうちの3つがキーボードアプリ(一位Swype; 二位Fleksy; 三位Color Keyboards)、無料アプリでも上位5つのうちの3つがキーボードだ(一位SwiftKey; 二位CoolKey; 三位Kiwi)。どちらのチャートも、20位までにそのほかのキーボードアプリ(複数)も入っている。

しかし、一つ問題がある。これらのキーボードアプリの中には、デフォルトのキーボードに置き換わらないものもある。そういうアプリは説明の中で‘スタンドアロンのアプリだ’と断わってはいるが、これら擬似的キーボードアプリのうちいくつかは、リビューで“泥棒”、“詐欺”と叩かれている。

これらのキーボード偽装アプリは、iOS 8でAppleがキーボードAPI/SDKを公式に公開する以前から、キーボードをカスタマイズしたいというユーザの要望に応える形で存在している。そういう、ちょっとハッキング臭のあるアプリは、ほかにも、ホーム画面を綺麗にしますとか、ロック画面を変えます、“ライブの壁紙”をインストールします、アイコンを変えますなどなど、いろいろあった。しかしその多くは、ユーザの期待を裏切るものだった。なぜなら、これまでのiOSは、カスタマイズのできないOSだったのだから。これらのアプリはせいぜい、カスタマイズの幻想を与えるだけで、iOSの振る舞いを本当に変えるものではなかった。

もちろんユーザはドキュメンテーションの細部を読まないから、そんなアプリを買い続け、それらをチャートの上位に押し上げていた。

iOS 8では正規に(キーボードの)カスタマイズがサポートされるが、しかしそれでも、一部の偽装キーボードアプリはチャートから消えない。たとえば無料アプリの九位”Pimp My Keyboard”は、説明にこう書かれている:“注意: このアプリを使ってキーボードをエディットできるのは、このアプリケーションの中だけです”。

つまり、iOSの正規のキーボードが置き換えられるわけではない。

ご注意: 最近の、色を変えて絵文字を入力/表示できるiOS用キーボードアプリをダウンロードするときは、説明をよく読むように。

新しいiOS 8用のキーボードで、本当にグレートなのを試してみたい人は、本誌TechCrunchのSwiftKey記事Fleksy記事、そしてThemeBoard記事などを、まず読んでみよう。私たちが気に入ったのを、一覧されるのもよろしかろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS 8へのアップデート率の出だしはiOS 7より低い―空き容量が足りないとTwitterに悲鳴

iOS 8のダウロード数は膨大だが、率でみると、昨年のiOS 7を下回っている。少なくとも、ChitikaTapjoyMixpanelAppseeなどのOSモニター統計によればそうなる。これらの統計は一致して、ダウンロード数は大きいが、昨年のiOS 7への当初のアップデート率には及ばないとしている。iOS 7はiPhone 5sの出荷直前に公開され、iOSのビジュアル・デザインを根本的に変えたことで大きな注目を集めた。

MixpanelとAppseeのiOS 8のアップデート状況のライブ・モニターによれば、現在のアップデート率は16%から17%だという。この数字は両社のモバイル・アナリティクス・アプリを搭載している全ユーザー中のiOS 8ユーザーの割合だ。

MixpanelのCEO、Suhail Doshiは「現在のiOS 8のアップデート率は昨年のiOS 7のアップデート率のほぼ半分程度だ。iOS 7の場合、最初の24時間でアップデート率は38%に達した」と述べた。

Doshiは私のインタビューに答えて、iOS 8のアップデート率が低い理由について「まずiOS 8はWiFiでインストールする場合、サイズが大きすぎる。多くのユーザーは写真や動画にスペースを取られて、iOS 8が必要とする空き容量がない。第2に、多くの会社が、前回のセキュリティー問題を教訓にして、iOS 8に大きな脆弱性がないことが確認されるまで、数日間アップデートを待つように社員に求めている」と原因を推測した。

たしかに多くのユーザーがTwitter上で「iOS 8をインストールするためのスペースがない」と悲鳴を上げている。デスクトップ・コンピュータに接続してiTunes経由でアップデートする場合には、写真などを移動してスペースを作り出せるが、それでもiOS 7の場合に比べて一手間余計にかかることに変わりない。

しかしDoshiは「Androidの場合、KitKatが40%になるのに9ヶ月かかったことに比べればiOSのアップデートのスピードは依然として非常に速い」と指摘する。またiOS 8のシェアはiPhone 6が出荷された後、拡大を続けるはずだ。iPhone 6の人気からすると、多くのユーザーが手持ちの古いiPhoneをアップデートしないでiPhone 6の出荷を待っているということも考えられる。

Mixpanelのリアルタイム統計

TapjoyとChitikaの数字も同じ傾向を示している。両社のブログは「iOS 7はビジュアル要素を一新するメジャー・アップデートだったために、初期のアップデート率が高まったのだろう」と推測している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


iOS 8レビュー:洗練されてユーザー体験は大きく進化―制限緩和はデベロッパーのチャンス

AppleからiOS 8が公開された。 昨年のiOS 7へのアップデートほど劇的ではないが、それでも大幅な改良であり、追加された新機能も多い。新しいiPhone 6でiOS 8を利用するとその真価がよく理解できる。Appleが制限のいくつかを緩和したことはサードパーティーのアプリ・デベロッパーにとって大きなチャンスを開くものだ。iOS 8でもたらされた自由化と新機能は今後iOSエコシステム全体に大きな変革をもたらす可能性がある。以下、カテゴリーごとに紹介していこう。

メッセージ

iOS 8のAppleメッセージ・アプリは他の人気のあるメッセージ・サービスによく似たものになっている。いちいち新しいメッセージアプリをインストールし、登録しなくても今流行の機能がデフォールトで使えるのだから便利だ。

新しいAppleメッセージでは、タップとスワイプで画像、音声、動画が送れる。私が一番気に入った機能は、グループを選択して「ミュート」し、一時的に非表示にできることだ。これはAppleがグループ・メッセージ機能を導入したときから必要だと強く思っていた。私の家族はAppleメッセージの大の愛用者で、仕事中には少々邪魔になるのだ。

また特定のスレッドに自分の位置情報を付加するのも簡単になった。友達や家族の間で居場所を教えあうのがずっと簡単になった。単独アプリのFind My Friendsを使うより便利だ。

写真

写真で特筆すべきなのは検索機能の充実だ。iOS 8では写真やビデオを日時、場所、アルバム名で検索できる。また高度なコンテキスト検索機能が利用できるようになり、たとえば「ある場所で撮ったすべての写真」を検索して表示できる。編集能力も強化され、露光、明るさ、ハイライト/シャドウ別調整などをマニュアルで操作できるようになった。今や写真編集能力はApertureのような単独アプリなみの水準となった。

しかも機能が豊富になっても、複雑なオプションで初心者を迷わせるようなことはない。デフォールトでは高度な編集機能は隠され、自動補正のオン/オフのボタンだけが表示される。自動補正の傾きの補正機能はアマチュアの写真の多くを救ってくれるだろう。

ひとつだけ私を面食らわせたのは、iCloudでの共有はすべてのデバイスの写真を統合してしまうので、どの写真がローカルにあるのかクラウドにあるのかを判別することができないことだ。もちろんこれによってユーザー体験がシンプルになっているわけだが、 iPadとiPhoneで別々のライブラリを管理できないのはちょっと不便な場合もある。

QuickType

Appleのモバイル用ソフトウェア・キーボードはこれまでiPhone登場の当初からほとんど変わっていなかった。今回初めて予測変換機能を取り入れるなど大幅な改良が図られた。予測変換はあまりに便利で、いままでこれなしにどうやっていたのだろうと思うほどだ。メッセージなどの入力の場合、過去の履歴を参照して相手ごとに最適な予測候補を表示するようになっている。本当のところこの機能はもっと早く実装して欲しかった。

サードパーティー・キーボード

ソフトウェア・キーボード関連ではもうひとつ、Appleがサードパーティーにシステム全般で利用できる独自のキーボードの開発を許した点も見逃せない。残念ながらAppleはその手順を「設定」の奥に隠しているため、サードパーティーのソフトキーボードをインストールするのはあまり簡単ではない。もっともAppleはこれによって知識のない初心者がうっかり新しいキーボードをインストールしてまごつくことを防ごうとしているのかもしれない。

いずれにせよ、この機能は大歓迎だ。〔これにともなってジャストシステムはiOS版ATOKのリリースを予告している。〕

ヘルスケア

Appleのヘルスケア・アプリはiPhone自体のモーションセンサー(5sのM7、6/6 PlusのM8)」から取得されるデータも含め、さまざまなデバイスからアップロードされる健康とフィットネス関連のデータを集中管理するハブとなる。またそれらのデータをアプリを通じて特定の相手と共有することもできる。

今のところ私自身はヘルス関連のデータを記録するデバイスをたくさん使っているわけではないが、 それでもサードパーティーのヘルス関連アプリをインストールしたり、データの種類ごとにあれこれアプリを移動したりする必要をなくしてくれた。Apple Watchが登場すれば、ヘルスケア関連のデータは飛躍的に拡充されるだろう。

デベロッパーは収集されたデータを一般ユーザーにわかりやすく表示するアプリを開発するチャンスだ。

ファミリー共有

iOS 8では6人までの家族が単一のiTunesアカウントを共有できるようになった。メインのユーザーはApple IDを使って家族をファミリー共有機能に登録できる。すると登録された家族メンバーは他のメンバーが購入、ダウンロードしたiTunesの音楽やiBookの本、App Storeのコンテンツを自由に利用できる。子供のために特別のApple IDを作ることもでき、両親のクレジットカードが使える。ただし子どもたちの購入には親の承認が必要になる。

またファミリー共有では家族のメンバー全員が写真、カレンダーなどを共有、同期して利用できる。ファミリーといっても別にDNAで親子関係を鑑定するわけではないから、親しい友だちとファミリー共有のグループを作ることも可能だ。その他、ファミリー・メンバーの間で位置を共有したり、「iPhoneを探す」で協力して位置がわからなくなったデバイスを探したりできる。

iCloud Drive

iCloudも強化され、iOS 8のiCloud DriveはDropboxやGoogleドライブに近づいてきた。ドキュメント、ファイルをクラウドに保管するだけでなく、デバイス間での同期も自動的に実行される。つまりあるデバイスで編集した結果が即時に他のデバイスにも反映されるようになった。また同じファイルを目的によって異なるアプリで開くこともできる。

連携

新しい「連携」機能によってデバイス間での作業の連携がより緊密になった。メールを書き、メッセージを読み、ウェブをブラウズするというような作業はiOSデバイスとMacの間でシームレスに実行できる。ただしMac側でこの機能が完全に実現するためにはYosemiteの登場を待つ必要がある(おそらく来月一般公開となるもよう)。しかしHandoffはiOS 8デバイス同士の連携を実現しているので、iPhone 6で書きかけた文書をiOS 8にアップデートしたiPad Airで開いて作業を続けるといったことはすでに可能だ。

Instant HotspotはiPhoneが自動的にホットスポットとなってiPadとMacにWi-Fiを提供する。iPad、Mac側ではWiFiが届かなくなるといちいち接続操作を行わなくてもiPhoneのホットスポットに切り替わる。

Spotlight

Spotlightを利用すると多様な情報源を横断的に検索して答えが得られる。Wikipediaからの結果がすぐに得られるのは特に便利だ。その他App Storeの関連あるコンテンツ、最新ニュース、周辺の位置情報なども検索される。

一見ささいな追加に思えるかもしれないが、iOS 8の有用な新機能のひとつだ。これでiPhoneがモバイル検索ポータルとして大幅に価値を増した。Spotlightはホーム画面の上部からプルダウンするだけで使える。いちいち検索やApp Storeなどのアプリを開く必要がなくなった。

通知と拡張

iOSデバイスの通知センターは必要な情報を見落とさずにすむ便利な機能だが、iOS 8では、メール、カレンダー始めサードパーティー・アプリからの通知に対してもいちいちアプリを開かずに通知センターから直接返信ができるようになった。私の場合、これはたいへんな時間の節約をもたらしている。ロック画面をスワイプしてアプリを開くとInstagram/Twitter/Facebookという魔のバミューダ・トライアングルにはまりんで、とんでもなく時間を無駄しがちだが、通知センターからの返信機能のおかげで、その回数が大幅に減った。

拡張機能はサードパーティーのデベロッパーが、たとえば、ロック画面で下にスワイプするだけでフィリップスのスマート照明を操作するショートカットを作るなど、さまざまな可能性を開くものだ。

音声認識

音声認識はiOS 8で大きく改良された。ユーザーの頭の中を読み取っているのではないかと思うほど正確に音声を認識してテキスト化してくれる。

さらなる成長への期待

iOS 8にはこれ以外にも無数のアップデートが含まれている。上でも述べたとおり、AppleはiOS 8でソフトウェア・キーボードを始めいくつかの重要な領域で制限を緩和した。またApple Payがアメリカでリリースされた。これらはデベロッパーにとっては大きなチャンスであり、今後エコシステムの多方面に影響が出てくるだろう。また来月のYosemiteの公開で「連携」がMacから利用できるようになることも重要だ。

現在iOS 8のアップロードは始まったばかりで、サーバーへの負荷などのため、やや待ち時間がかかっているようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Apple、iPadとOS Xのイベントを10月開催か

AppleはiPhone 6の派手な9月発表イベントを終えたばかりだが、新しいiPadとMac、さらにはOS X Yosemiteを披露する10月イベントの準備も進めている。Bloombergは、発表イベントの時期を「10月中旬」と報じAppleInsiderもこれに倣っているが、Daily DotのMichah Singletonは、10月21日がその日であると特定している。本誌は他からも21日に注意という声を聞いており、さらに新しいiPadが一部のアプリデベロッパーのところ送られているという噂もある。

昨年Appleは、iPadに焦点を絞ったイベントを10月22日に行い、iPad AirとRetina iPad mini、およびOS X Marvericksを発表した。今年はより薄く、より軽くなったiPad Airを開発中との噂を聞いている(少なくとも1人のアナリストは9月イベントでの披露を予想していた)。本誌はさらに、Appleが12.9インチの大型iPadを発表するという情報も得ている。スーパーサイズ5.5インチiPhone 6 Plusの発表を踏まえると、Appleが大型化をはかっているとしても不思議ではない。Daily Dotは、第3世代のiPad miniが出てくるとも予想している。

Yosemiteの発表はほほ間違いない。なぜならこのMac OSは、Appleが既に公開を始めたiOS 8が描く世界の、残り半分を描くものだからだ。OS X Yosemiteでは、「連係」(continuity)によって、ウェブ閲覧、メール作成等の作業途中でも、モバイルからデスクトップへスムーズに移行できるようになる他、iMessege以外のテキストメッセージや音声通話を、iMac、MacBook、Mac mini、およびMac Proに転送することもできる。

イベントはまだ確定してはいないが、得られている情報と過去の発表サイクルに加え、これでホリデーシーズンを前に製品ラインアップが全面リフレッシュされることを考えると、開催は間違いないだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook