JR東日本の「ASMR」をサンプリングしてトラックを作ろう

オーディオブックを中心に展開するオトバンクQUANTUMと共同で運営しているブランデッドオーディオレーベルの「SOUNDS GOOD」。

企業の「特有の音」、例えば「山手線大塚駅周辺のまちの個性を表す音」や「工業用バーナーの燃焼音」をASMR化し、音声コンテンツにすることでブランディングに活用するという試みだ。

ASMRはAutonomous Sensory Meridian Responseの略で、よく“音フェチ”などとも言われる、脳や感情に働きかける“気持ちいい音”のこと。

そのSOUNDS GOODが、JR東日本、東京ガス、ユカイ工学のASMR音源を楽曲制作のサンプリング素材としてプロアマ問わず全てのトラックメイカーに無料での提供を開始した。営利目的での利用も可能だ。

「企業とリスナー、若手アーティストの間に新たな関係性を構築する」ことを目的としている。

企業ASMR音源使用申請フォームを記入することで素材を入手することが可能だ。

ただ、必須条件として、トラックを配信する際に、タイトルに「Sampling – “企業名(英語) on SOUNDS GOOD”」と記載する必要があったり、細かい注意点も多かったり。例えば、「複数社の音源を同時にサンプリングすることはご遠慮ください」とある。

だが、トラックメイカーにもメリットがあり、SOUNDS GOODが気に入ったトラックに関しては同レーベルのTwitterやInstagram、SoundCloud、YouTubeなどで紹介されたりする。また、SOUNDS GOODの公認アーティストとして、SOUNDS GOODから有料での楽曲制作を依頼されるというチャンスもある。

SOUNDS GOODの公式アーティストたちが制作した楽曲も公開されているので、トラックメイキングする際には参考にしてみては。

JR東日本、LINEで忘れ物のお問い合わせができる「お忘れ物チャット」開始

駅や電車で忘れ物をした。でも、電話で問い合わせるのは面倒だし、駅員さんにも迷惑がかかってしまう。そんな、うっかり忘れ物をしがちな方に朗報だ。

東日本旅客鉄道は3月27日、LINEで忘れ物の問い合わせができるサービスを開始した。

このサービスは、同社の公式LINEアカウント「JR東日本 Chat Bot」を友だちに追加すると、忘れ物問い合わせの「お忘れ物チャット」を使うことができるというもの。

お忘れ物チャットは、JR東日本 Chat Bot上の「お忘れ物のお問い合わせ」ボタンから利用できる。ユーザーは、忘れものをした日時、場所と忘れ物の特徴を入力する。

JR東日本は問い合わせ内容を自動受信し、オペレーターが確認。忘れ物が発見された場合は、ユーザーには保管されている駅などの情報がプッシュ通知が届く。

当面は試行期間とし、受付時間は11時から16時、対象の忘れ物は「財布類」に限定。僕自身、スマホを紛失しがちなので、今後、問い合わせ可能な対象が増えることに期待したい。

CAMPFIREがJR東と共同で地域商品開発を支援、日本酒やいちごチョコなど

CAMPFIREは3月13日、地域商品開発を目的としたプロジェクト5件を同社のプラットフォーム上に公開、支援をスタートした。

この支援は、2018年11月に東日本旅客鉄道(以下JR東日本)とJR東日本スタートアップが主催する「JR東日本スタートアッププログラム2018」にCAMPFIREが採択され、共同で地域振興を図る「地域にチカラを!プロジェクト」の一環として行われるもの。

2社共同プロジェクトでは、「地域商品開発」「無人駅の活用」の2つのテーマで新規事業案を募集し、CAMPFIREはクラウドファンディングのプロジェクト立ち上げをサポートし、JR東日本はPR・販路をサポートする。

2018年12月から約1カ月間、事業案を公募したところ、50件を超える応募があったという。その中から2社が選んだ地域商品開発部門の5件のプロジェクトを対象に、先行してクラウドファンディングが始まった。

今回選出されたプロジェクトは以下の通り。いずれも地域の食文化や素材を反映したユニーク(でおいしそう)な商品だ。

1)こだわり農園の果汁はじける 青森県産”完熟”りんごジュレを全国へ発信したい!

りんごの名産地、青森県で採れた完熟ストレート果汁を原料比70%使用した夢のりんごジュレ。人工キャビアの製造ノウハウを生かし、口当たりが抜群なジュレはまさに「飲む果実」です。

2)絶景が一望できる海の街・銚子 体にやさしいお煎餅「素米ruコーン」で笑顔を増やそう!
“醤油の街”としても知られる千葉県・銚子で、ぬれ煎餅やおかきを製造販売する創業69年の米菓専門店が、お客様の声に耳を傾けて開発したグルテン・アレルゲン・添加物フリーのとうもろこしパウダーを使った、体にやさしい煎餅「素米ruコーン」です。
3)岩手県宮古湾産「牡蠣の佃煮」を日本全国で、そして海外でも売れる商品にしたい!
岩手県宮古湾産の、厳選した大粒の牡蠣だけを100%使い、シンプルな味つけでコトコト炊きあげた佃煮。牡蠣本来の旨味が味わえる、この佃煮はお酒の肴としてはもちろんのこと、研いだお米に混ぜれば炊き込みご飯としてもおいしく召し上がれます。
4)【北海道産夏いちごのしみチョコ】北海道の新しい定番のおみやげを作る!!
北海道産夏いちごをフリーズドライにし、ホワイトチョコレートを染みこませた「しみチョコ」。特許を取得した製造機を使用することで、夏いちごは収縮しないまま、色彩・香り・風味を損なわずにサクサクとした新鮮な食感が楽しめます。
5)180ml→90mlへ。これで日本酒がもっと楽しめる、日本酒ハーフカップ。
酒造数全国一を誇る“日本酒王国・新潟”にある、越後のお酒ミュージアム「ぽんしゅ館」からお届けする飲みきりサイズのハーフカップの日本酒。「越後魚沼のドラマを食で語る」をコンセプトに、生産者の思いとともにお客様へお届けします。

目標金額を達成したプロジェクトには、JR東日本からのサポートのもと、デザイナーが商品のパッケージデザインを手がけ、リブランディングが行われる。また、対象商品はJR東日本の地産品ショップや駅構内での販売も予定されている。ファンディング募集期間は4月29日まで。

荷物預かりサービス「ecbo cloak」がJR上野駅・不忍口改札付近へ導入、3月2日から

ecboは2月28日、JR東日本(東日本旅客鉄道)とジェイアール東日本物流の2社と提携し、JR上野駅の手荷物預かり所に「ecbo cloak」を導入したことを発表。3月2日から不忍口改札外の山下口付近で荷物預かりサービスを開始する。

上野は成田空港からのアクセスもいいこともあり、日本で2番目に観光目的の訪日外国人の利用が多いそうだ。ecbo cloakだけで見ても、上野は他エリアと比べて外国人の利用割合が約20%以上多いとのこと。ecboでは上野エリアなど需要の高いエリアはecbo cloakの導入店舗を重点的に増やしてきたが、これまで供給が追い付いていなかったとのこと。

またJR上野駅でも、駅構内に独自の手荷物預かり所を設置していたが、外国語での対応に苦慮するケースもあったという。こういった問題を解決するためにecbo cloakの導入に至った。この荷物預かりサービスは、多言語対応で事前予約により並ばずに預け入れできるほか、複数日預かり可能なのが特徴だ。

同社はこれまでもJR東日本と連携して、2017年11月よりJR東京駅構内に4カ所、2018年12月より池袋駅構内1カ所と品川駅構内2カ所にecbo cloakを導入。今後も、需要の高い駅を中心にサービスをさらに拡大し、手ぶら観光を支援するとのこと。

JR東日本、紛失防止タグMAMORIOを本格導入 51駅にアンテナ設置

eng-logo-2015『駅に忘れ物が届いたよ』と持ち主のスマホに自動通知してくれる。そんな新サービスをJR東日本が2月18日に開始します。この「お忘れ物自動通知サービス」は、紛失防止IoTタグの「MAMORIO」(マモリオ)と提携して実施します。

「MAMORIO」は、約3000円の忘れ物防止IoTタグです。Bluetoothでスマホとペアリングし、同タグを取り付けた財布や鍵、バッグがスマホから一定の距離以上離れると、その位置と時刻をスマートフォンに通知してくれます。

また、駅や商業施設に設置した専用アンテナ「MAMORIO Spot」がMAMORIOタグを検知した場合に、その持ち主に自動通知する機能。そして、手元から離れたMAMORIOタグが、他のユーザーのMAMORIOとすれ違ったときにその場所を通知してくれる「みんなで探す(クラウドトラッキング)」機能も備えます。

JR東日本「試験運用で効果が見込まれた」

今回JR東日本は、首都圏・新幹線の主要51駅の忘れ物取扱所に忘れ物検知アンテナ「MAMORIO Spot」を設置。忘れ物の情報を所有者に通知することで、忘れ物の早期発見・引き渡しを狙います。

同サービスはこれまで東京駅・上野駅・大宮駅・千葉駅で試験運用していましたが、2月18日より本運用に移行します。その理由についてJR東日本は『(試験運用で)一定の効果が見込まれた』と説明しています。

忘れ物検知アンテナの設置駅は、東京、上野、松戸、取手、川崎、鶴見、東神奈川、横浜、大船、平塚、小田原、熱海、桜木町、磯子、 逗子、横須賀、三鷹、府中本町、立川、豊田、八王子、高尾、甲府、浦和、大宮、古河、小山、 小金井、宇都宮、黒磯、熊谷、高崎、新前橋、土浦、水戸、錦糸町、西船橋、津田沼、千葉、佐倉、 成田、成田空港、仙台、山形、新庄、盛岡、新青森、秋田、長岡、新潟、長野となります。

Engadget 日本版からの転載。

JR東日本グループ運営9店舗でモバイルオーダーが利用可能に、駅弁屋やベッカーズなど

僕は先週、出勤前にコーヒーを買おうとしたが、電車の時間に間に合わなくなりそうだったので、レジに並んでいたが途中で妥協した。スマホからの事前決済が可能な中国のLuckin Coffee(ラッキンコーヒー)が日本にも進出してくれればいいのに、といつも思っている。

でもここ日本でも行列に並ばずにコーヒーやお弁当などを買える時代が到来するのはそう遠くはないかもしれない。

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは1月28日、JR東日本グループ運営の首都圏駅ナカ9店舗でモバイルオーダーの実証実験開始した。同社は1月9日にもUCCが運営するカフェにO:derを導入提供することを決定したと発表している。

今回の実証実験では、本日1月28日より駅弁屋、ベッカーズ、ほんのり屋の計9店舗の一部商品をスマホで事前に注文・決済することができるので、店頭で行列に並ぶことなく商品を受け取ることができる。駅弁屋は上野中央改札店など4店舗、ベッカーズはR・ベッカーズ池袋東口店など3店舗、ほんのり屋は池袋南口店など2店舗で利用可能だ。

利用者は専用ページから注文・支払いをし、調理完了の通知が届いたら店舗で商品を受け取る。

Showcase Gigいわく、モバイルオーダー&ペイは利用者だけでなく店舗側にとってもメリットは大きい。口頭注文や会計といったオペレーションの軽減により、スムーズな商品提供を可能にするとともに、混雑や行列による機会損失の防止を見込めるからだ。

JR東日本グループとShowcase Gigは 「店頭で注文と決済が可能なSuica対応のセルフ注文端末」も共同で開発しており、今春を目途に実店舗での試験的な導入も開始予定だという。モバイルオーダーとセルフ注文端末の両方を導入することで、利用者はよりスムーズに注文と決済が行えるようになり、店舗側はさらなる効率化と省人化が見込める。

Showcase Gigは2018年10月にはJR東日本スタートアップと2018年12月には九州旅客鉄道との資本業務提携を発表している。同社提供のO:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。

JR東日本もアクセラレータープログラムを開始、Apple Payに次ぐイノベーションを募る

JR東日本のイノベーションというと、Apple PayでSuicaが使えるようになったのが記憶に新しい。しかし、それにとどまらずJR東日本は新しいイノベーションを生み出すスタートアップとの接点を増やしていきたいようだ。本日、東日本旅客鉄道は「JR東日本スタートアッププログラム」を開催し、スタートアップとのオープンイノーベションを推進すると発表した。

JR東日本スタートアッププログラムが対象とする事業領域は、「当社グループ関連する事業」であり、それには交通、観光、インバウンド、小売、流通、飲食、サービス、まちづくり、IT、決済を含むとサイトにある。JR東日本は、中でもテーマに掲げる「TICKET TO TOMORROW~未来のキップを、すべてのひとに。~」に合致し、社会課題の解決や豊かな未来づくりを目指すスタートアップの参加を募るという。

このプログラムでは、創業10年以内のスタートアップをアクセラレーションからテストマーケティングまで支援する「アクセラレーションコース」と、これから起業する、あるいは創業間もないスタートアップを支援する「インキュベーションコース」を用意している。

これらのコースに参加するスタートアップには、JR東日本グループの所有する情報、ITツール、プロモーション設備、商流・物流網などを提供するという。また、プログラム期間中はJR神田万世橋ビルにあるコワーキングスペースを無料で利用でき、11月以降のテストマーケティングの際には大宮駅西口イベントスペースなどの駅スペースも使用できるそうだ。

近年、JR東日本に限らず多くの大手企業がアクセラレーター・プログラムを立ち上げている。例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループの「MUFG Digitalアクセラレータ」、富士通の「富士通アクセラレータプログラム」、IBMの「IBM BlueHub」、ソフトバンクの「Softbank Innovation Program」などが思い浮かぶ。JR東日本と競合するところでは、東京急行電鉄も「東急アクセラレートプログラム」を展開している。

こうしたコーポレート・アクセラレーター・プログラムはここ数年で立ち上がったものが多く、それぞれのプログラムがどの程度スタートアップの事業の加速に役立っているかは、まだもう少し経ってみないと分からないだろう。ただ、リソースの限られているスタートアップにとっては、自分たちが最も必要としているリソースを持つ企業のプログラムに参加し、戦略的に事業を組み立てられるのならこうしたプログラムに参加するメリットもあるかもしれない。

JR東日本は4月19日と4月25日に説明会を実施する予定だ。アクセラレーションコースの応募締切は5月末、インキュベーションコースは7月末となっている。