世界(日本を除く)でiPhoneがAndroidからシェアを奪う―米では販売台数1位を奪回

世界的広告代理店WPPの市場調査事業部であるKantar Worldpanel ComTechから世界のスマートフォン市場の2014年第4四半期の調査結果が発表された。Appleは大画面のiPhone 6、6 Plusの大成功によって新たな記録を樹立した。最重要市場のアメリカで3年ぶりに販売台数の首位を奪回した。

Kantorのレポートによれば、アメリカでiPhoneは各種Androidの合計を上回る台数を販売した。iPhoneが販売台数で1位になったのは2012年の第4四半期以来だ。ただしその差はごくわずかで、あるいは誤差の範囲内かもしれない。iOSが47.7%であるのに対してAndroidは47.6%だった。

もっと重要なのはこれが季節的変動に過ぎないのか、長く続くトレンドを現しているのかという点だ。KantarはAppleの製品ラインアップがAndroidに対して優位に立ったとみて、今後もAppleに有利な展開が続くと予想している。.

一方、MicrosoftのWindows Phoneシリーズは依然として無視しうる程度のシェアから抜け出すことができずにいる。ドイツ、イギリス、フランス、イタリー、スペインの ヨーロッパのトップ5市場はNokiaの販売網とユーザーという遺産のおかげ有望視されていたが、Windows Phoneは対前年同期比で1%ポイント下落し、9%のシェアにとどまった。.

最近までNokiaのSymbianデバイスが中国スマートフォン市場でトップであり、それ以前は世界でトップだった。そのSymbianの直系の後継者たるWindows Phoneがこの現状というのは驚くべき転落ぶりと言わねばならない。

2大陣営が確立した後の3位以下には過酷な運命が待っている。BlackBerryはKantarの統計から消えてしまった。

しかしトップシェアのAndroidは今期、世界的にダウンした。ヨーロッパのトップ5市場でAndroidはアメリカと同じく、3.8ポイントもシェアを落としている。特にイギリスではiPhoneが13.1%ポイントもアップし、Androidが7.5%ダウンした。イギリスのスマートフォン市場ではiPhone 6が20%を占めて首位に立っている(Galaxy S5は2位だが、シェアは8%と大きく引き離された)。

とはいえ、EU全体でAndroidは66%のシェアを握って依然トップだ(キャリヤとそれ以外の流通経路での販売の合計)。

もうひとつの重要市場、中国でもiOSがシェア動向では一人勝ちとなった(Appleは四半期決算報告でも160億ドルの売上など中国で好調であることを力説した)。ただし小米(Xiaomi)などローカル・メーカーンの躍進でAndroidは77%とシェアの低下は1.6%ポイントにとどまり、iOSは21.5%だった。

Kantarによれば、スマートフォンの普及率はアメリカで59%、EUで67%に達しているのに対して、ブラジルでは35%、メキシコでは37%にとどまっている。これらの市場で最初にスマートフォンを買うユーザーを誰が押さえるかがこうした市場の将来を占う上で重要になる。

Kantorの主任研究員、Carolina Milanesiによればアメリカ、EUにおけるAppleのブランドロイアルティーの平均は「きわめて有望な87%」だという。

なおAndroidの中ではSamsungが依然として売上台数の首位を確保している。Galaxy S5はiPhoneに次いで2を占めた。

〔日本版〕Kantorが調査した市場では、イタリーと日本以外のすべての市場でAndroidのシェアがダウンしている。またイタリーを含む日本以外のすべての市場でiOSのシェアがアップしている。これに対してAndroidのシェアがアップし、iOSのシェアがダウンした市場は日本だけだが、同時にiOSのシェアが依然として38%と極めて低いのも日本市場のみの特徴だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


ヨーロッパでWindows Phone一人負け―日本ではAndroidがiOSのシェアを大幅に奪う

Kantar Worldpanel ComTechが9月までの3ヶ月のスマートフォンの販売台数のOS別シェアのデータを発表した。この中で注目すべき動向は、Windows Phoneのそれでなくても小さいシェアがヨーロッパでさらに減ったという点だ。ヨーロッパの主要5市場(イギリス、フランス、スペイン、イタリー、ドイツ)のすべてでAndroidとiOSがいずれもシェアを伸ばす中、 Windows Phoneは5カ国合計で0.3%ポイントの減少となった。

市場ごとの内訳を見ると、イタリーだけはWindows Phoneのシェアが対前年同期比で増加している(1.5ポイント)。Windows Phoneのイタリーでのシェアは15.2%で、Androidの71.8%に次いで2位だ。しかしWindows Phoneが好調なのはイタリーだけだ。他の3市場では微減、ドイツでは8.5%から7.1%と1.4ポイントの大幅減となっている

対象となった3ヶ月はAppleがiPhone 6と6 Plusをリリースした時期にあたっているため、Kantarの統計にはヨーロッパでiOSシェアの増加が見られる。このためヨーロッパ5カ国の合計ではiOSは1.5%ポイント増加し、Androidの1.4%ポイント増加をわずかに上まわった。

〔日本版〕Kantor Worldwideの統計によれば、日本ではこの期間にAndroidのシェアが14.5%ポイント増加し、iOSがほぼそれに見合う分、15.9%ポイント減少している。

Kanterの統計で10%ポイント以上の大幅なシェアの変化があったのは日本だけだ。これによってAndroidのシェアは64.5%となり、アメリカの61.8%とほぼ同様の水準となった。iOSは日本の他にアメリカでもシェアを3.3%ポイント落としている。こちらに地域別のインタラクティブ・グラフが掲載されている。これまでiOSが優勢だった2大市場で、しかもiPhoneの新シリーズが投入された時期の変化だけに注目される傾向だ。

ただ、Kantor Worldwideの元記事はヨーロッパでのiOSの好調を紹介する一方、これまで必ず触れてきた日本の動向について一切触れていない点が気になる。この点についてはさらにフォローしてみたい。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


世界のスマートフォン市場の2013年第1四半期―Androidが64%、Windows Phoneが堅実な伸び(Kantar調べ)

今日(米国時間4/29)、Kantar Worldpanel Comtech(WPPグループの市場調査会社)が発表したレポートによれば、GoogleのAndroid OSは世界のスマートフォン市場で首位に立ち、引き続き勢力を拡大している。

これは毎年実施されている主要市場における四半期ベースの調査で、Kantarのオーストラリア、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、イギリス、アメリカの各現地法人が調査にあたった(記事末に表あり)。3月31日以前の12週間においてこれらの地域で販売されたスマートフォンのうち、Android onは64.2%を占めていた。

主要市場のうちAndroidがトップでなかったのは日本だけだった。ここではAppleのiOSがわずかにAndroidをしのいでいる(それぞれ49.2%、45.8%)。 他の市場では飽和に近づいている場合(アメリカ、イギリス、ドイツ)でも、成長中(中国)でも、経済危機のさなか(スペイン)でもAndroid携帯が首位を占めた。スペインでは全スマートフォン販売数のなんと93.5%を占めて新記録となった。

Kantarのレポートは、年間アメリカで24万人、ヨーロッパで100万人などの大規模な聞き取り調査に基づいている。その分析によると、Samsung Galaxy S4とHTC Oneという有力なAndroid製品2機種の発売で、Androidの優位は向こう数ヶ月でさらに広がりそうだという。

Kantarの調査によると、アメリカでAndroidの他に市場占有率を増加させているプラットフォームはWindows Phoneだけだ。この傾向は先月から現れていた。Windows Phoneは対前年同期比(以下同様)で1.9ポイント上昇し、5.6%に達した。その大部分はNokiaの製品だ。

アメリカ以外でもAndroidの優位とWindows Phoneの増加という傾向が広く見られた。ヨーロッパの5ヶ国ではWindows Phone が6.5%を占め、2.5ポイントアップしている一方、 Androidは68.8%で10ポイントのアップだった。同様にオーストラリアでもAndroidは63%弱を占め、8.8ポイントアップした。ここでもWindows Phoneは0.8ポイント、アップして4%強となった。〔日本は前年のデータがないため変化は不明〕

ではWindows Phoneが増加している理由は何だろう? Kantorのアナリスト、Mary-Ann Parlatoによれば、WPのメーカー(主としてNokia)が従来フィーチャーフォンを使っていた層に対して最初のスマートフォンとして強力にプロモーションをかけたことが大きいという。

なるほど、新規の販売するではスマートフォンがフィーチャーフォンを追い越す状況になっているものの、現在利用されている携帯電話全体で考えると、まだまだフィーチャーフォンの数のほうが多い。Kantarの分析によれば、Nokiaのカラフルで機能がシンプルで安価なWPは初めてスマートフォンを使うユーザー(アメリカではWPの52%を占める)に魅力的なものとなっているのだという。

これに対してAndroid とiOSのユーザーは大半が過去にスマートフォンを使っている(それぞれ 51%、55%)。 Windows Phoneがフィーチャーフォンのユーザーに特に好まれるという傾向が事実なら、WPは今後さらに有利になるかもしれない。イギリスではスマートフォンの普及率が63%という高率で、同時にWPの市場占有率も7%と好調だ(絶対的にはさほど高いレベルではないが)。〔今回Windows Phoneの市場占有率がもっとも高かったのはイタリアの10.9%、最低は日本の0.3%〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+