Duckyの新しい限定版メカニカルキーボードは台湾のパイワンコミュニティを賛える

台湾のDuckyは、メカニカルキーボードが人気製品だ。同社は今日のComputexカンファレンスで、この国の文化を賛える製品を展示した。それは限定版の65%キーボード「Year of the Pig」(豚年)だ。それはDuckyの今年の干支(えと)バージョン(日本では猪、中国では豚)で、金属工芸のアーティストKulele Ruladenとの共作により、台湾原住民のひとつであるパイワン族に贈る賛辞にもなっている。

Symbols inspired by Paiwan culture on Ducky's limited edition Year of the Pig mechanical keyboard

Ruladenのデザインは、パイワン族の文化から多くを借りている。キーボード前面の金属の切り抜きは、パイワンの人びとの勇気のシンボルである野生の猪がヒントだ。ゴールドのバックプレートには、猪たちと戦うパイワンの戦士たちが描かれている。

「Kulele Ruladenの情熱は、美術と工芸を通じて台湾の文化に光を当てること。彼は数々の国際的な賞を受賞し、台湾の指導的アーチストとしての地位を固めている」。

キートップの色はブロンズレッド(金赤)で、パイワンのアートではブロンズが重要なメディアだ。キーには通常の文字ではなく、パイワン社会の重要なシンボルから借りた象形文字が載っている。たとえばスペースバーの鷹の羽(はね)は「男性と女性の貴族社会」を表している。パイワンのガラスビーズをヒントにしたキーが4つあり、4つの価値、機敏(Kaluazung)、勇気(Mananigai)、高貴(Mulimulitan-maca)、愛(Kurakurau-liling)を表している。

Details from Ducky Keyboard's Year of the Pig limited edition mechanical keyboard

この豚年キーボードは2019台しか作られていない。それは今年を意味すると同時に、未来への永続性も意味している。アルミニウムのケースはナノコーティングされ、キーボードスタンドは亜鉛合金製、キーキャップ上のシンボルは昇華印刷、そしてType-C USBポートとRGBバックライトがつく。

画像クレジット: Catherine Shu

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

新しいMacBook Proのキーボードは静かになった

どんな仕事でもそうだろうが、ITジャーナリストには細部に執着する傾向がある。Appleが今週のイベントで新しいMacBook Proを披露した時、会社(および少数のプロフェッショナルクリエイティブ集団)は、スペックに関して多くのことを言わずにいられなかった。しかし、話題の大部分はその第3世代キーボードについてだった。

みなさんの熱い疑問に答えるなら、このキーボードは以前のモデルと比べてあきらかに静かになった。並べて比較するチャンスはまだないが(それは本格的レビュー記事に任せる)、第2世代キーボードを毎日使っている一人として、改善点はすぐにわかるレベルであることを確認した。

これは大きな問題の一つに答えるものであり、会議や図書館にMacBookを持ち込んでいる人にとっては、かなり気が楽になる改善だ。もしジョン・クラシンスキーがあの静かな映画(”A Quiet Place” )で古いMacBookを使っていたら、彼はほぼ間違いなく殺人モンスターの餌食になっていた。新しいProなら、彼にもう少しだけ戦うチャンスを与えるはずだ。

新しいキーボードは、技術的にそれ以外の違いはなさそうだ。バタフライスイッチは同じで、移動距離も前機種とかわらない。クリック音を下げるために何をしたのかについて同社は何も語らないが(これはどこかの分解アーティストの仕事だ)、改善されたことは間違いない。

なぜキーボードを全面変更しなかったのかは誰もが気になるところだ。可能性はいくつか考えられる。まず、キーボード問題が持ち上がったのは比較的最近のことであり、新しい技術を開発するための時間がなかった可能性がある。また、一部で批判はあるものの、あのキーボードにはファンもいる。実際われわれ編集部でも何台か使っている。

おそらく一番重要なのは、問題になったキーボード欠陥がAppleユーザーベースの中では比較的レアケースだったことこだろう。メーかーは欠陥を認め、影響を受けたキーボードの 無料修理を約束した。遠くない未来にキーボードが全面改訂されたとしても私はさほど驚かない。ともあれ、新しいキーボードが改善されていることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

AppleがMacBooksとMacBook Prosの不良キーボードを無料で修理する、申し込みはお早めに

2016年にAppleは、MacBook Proのキーボードの設計を変えた。彼らがおそらく望んだように、消え去りはしなかったが。

その後すぐに、キーの不具合に関する苦情が殺到し始めた。押すと、そのまま戻らないキーがあった。動きは正常だが反応しないキーもあった。

それから2年経ったが、その間には訴訟もあった。そしてついにAppleは問題を公式に認め、キーボードを無料で修理することになった。

これまでに、Appleに有料で修理してもらった人はどうなる? 連絡し、相談せよ。サポートページによると、これまでの修理代は返金するようだ。

Appleによると、無料キーボード修理の対象機は以下のとおり:

  • MacBook (Retina, 12-­inch, Early 2015)
  • MacBook (Retina, 12­-inch, Early 2016)
  • MacBook (Retina, 12-­inch, 2017)
  • MacBook Pro (13­-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports)
  • MacBook Pro (13-­inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports)
  • MacBook Pro (13-­inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
  • MacBook Pro (13-­inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
  • MacBook Pro (15-­inch, 2016)
  • MacBook Pro (15-­inch, 2017)

まずやることは、上記該当のラップトップをApple公認のサービスプロバイダーかAppleのリテールストアへ持ち込む。郵送してもよい。彼らは、ジュースやコーヒーをこぼしてキーボードが壊れたのではなく、確かに問題の機種であることを確認し、キーボードまたは基板を交換する。ただし、その修理は、すぐには終わらないことが多い。コンピューター全体を、一度完全に分解するらしい。数日かかる、と覚悟しよう。

保証期間が過ぎていても、Appleによれば、このキーボードの修理にかぎり、保証期限とは関係なく購入後4年以内の製品なら対象機となる。製品の設計不良の問題だから、もっと長くてもよいと思われるが、まあ、出だしはこんなところだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

まるくてかわいくてキャンディーのようにカラフルなキーボードlofreeはタイプライターを思い出す

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新しい珍しいガジェットは、だれもが好きだ。これもその一つ。角(かど)がまるくて、キーもまるい、キュートでフレンドリーなワイヤレスキーボード。キーボードに‘楽しそう’という形容詞が似合うのは珍しい。かわいらしくて、しかも十分に使える、それだけの製品だけど、細かいところまでよくできている。

Lofreeという名前だが、正式には小文字の“l”(エル)を使ってlofreeと書く。キーはメカニカルで、誰もが大好きな書く機械、タイプライターに似せている。タイプライターは、ラップトップコンピューターのようにコーヒーショップで使えないが、今でも多くの人がタイプライターに愛着を持っている。

LofreeのWebサイトは曰く: “lofreeに、クラシックでしかもコンテンポラリーな感じを与えるために、まるいキートップを考えた”。いい仕事してますね、とぼくも言いたい。このキーボードは、あの醜い(と言いたい!)Freewriteよりもっと上手に、旧と新を組み合わせている。バックライトも、このデザインによく合っている。

スライドをご覧あれ:

  1. c2dw6zkxuac5xz9.jpg

  2. c2eajgexuaaxihn.jpg

  3. 10.png

  4. lofree-typewriter-inspired-keyboard-1.jpg

  5. c2jkmy9xcamxnhx.jpg

  6. c2mj1aaxaaaitsw.jpg

このキーボードは心が広くて、主なオペレーティングシステムのどれとでも相性が良い。しかしそれ以外の点では、Lofreeはミステリーだ。いくらで売るのか? いつ発売か? 今の不確定の時代にあっては、ちょっとした確実性が欲しい。でも、もうすぐ分かるだろうから、そのときはぜひ試してみたい。

画像を見ただけで気に入った人は、同社のサイトに自分のメールアドレスを登録すると、近く詳細を教えてくれるらしい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

タイプした文章をその場で翻訳してくれるTranslator Keyboard for iOS 8…もうGoogle翻訳はいらない?

iOS 8にキーボードアプリが殺到している。ついにAppleが、Qwerty以外の多様なキーボードを認めたからだ。

今週初めに登場したPhraseboardは、よく使うフレーズを一瞬で入力できるキーボードなので、テキスティングをスピードアップできる。そして今回ご紹介するのは、ふつうにタイピングして入力したセンテンスを、一瞬で翻訳してくれるキーボードだ。

そのTranslator Keyboard for iOS 8と名乗るキーボードは、33か国語のどれかでタイプした文を44の言語のどれかに翻訳する。フランス語やスペイン語はもちろん、ウェールズ語にも。Beth annisgwyl!(ウェールズ語: 驚き!

イギリスのデベロッパSteven Barnegrenが作ったこのアプリは、Microsoft TranslateのAPIを呼び出して翻訳をやらせる。

使い方は、キーボードの上部を左スワイプすると出るインタフェイスで、from言語とto言語を指定するだけだ。

すると、入力したセンテンスは(オートコレクトあり)上に表示され、下の方の隅にある[translate]ボタンを押すと翻訳された文が表示される。きわめて、簡単。

便利だけど、キーボードの反応がやや鈍くて速いタイピングはできない。またデリートキーはオートリピートがなくて、一文字ずつしか消せない。このへんを、ぜひ改良してほしい。

もひとつ残念なのは、コピペしたテキストを翻訳しないことだ。というか翻訳ボックス内へはコピペができない。また、今のかわいいインタフェイスでは、長文は無理ね。このあたりも、次のバージョンではぜひ改良を。

というわけで、まだ完全ではないけど、いちいちGoogle翻訳を使うことに比べれば、Translator Keyboardはずっと簡単ではやい。今やっている文書作成作業をいったん中断して、ブラウザを立ち上げなくてもよい。ごめんね、Google。

このアプリはApp Storeで1.99ドルで売られている。下に、スクリーンショットをいくつか載せてみた。

あなたが完璧なiOS 8用キーボードを探している人なら、9機種を比較しているこの記事が、お役に立つかもしれない。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

〔to言語(日本語あり)〕
Arabic, Bulgarian, Catalan, Chinese (Simplified), Chinese (Traditional), Czech, Danish, Dutch, English, Estonian, Finnish, French, German, Greek, Haitian Creole, Hebrew, Hindi, Hmong Daw, Hungarian, Indonesian, Italian, Japanese, Klingon, Klingon (pIqaD), Korean, Latvian, Lithuanian, Malay, Maltese, Norwegian, Persian, Polish, Portuguese, Romanian, Russian, Slovak, Slovenian, Spanish, Swedish, Thai, Turkish, Ukranian, Urdu, Vietnamese, Welsh

〔from言語(日本語なし)〕
Catalan, Czech, Danish, Dutch, English, Estonian, Finnish, French, German, Haitian Creole, Hmong Daw, Hungarian, Indonesian, Italian, Klingon, Latvian, Lithuanian, Malay, Maltese, Norwegian, Polish, Portuguese, Romanian, Slovak, Slovenian, Spanish, Swedish, Turkish, Vietnamese, Welsh

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


iOS 8がリリースされてからのApple App Storeの上位はキーボードアプリが占拠

iPhone 6と6 Plusが今日発売されることによって、Appleの新しいモバイルオペレーティングシステムiOS 8に多くの消費者が初めて触れることになる。そしてユーザは、そのiOS 8の上にApp Storeでどんなアプリをダウンロードするだろうか? 今の状況から見ると、それはキーボードアプリだ。これまで長年iOSのユーザインタフェイスを厳しく取り締まってきたAppleが、ついに門戸を開いた。これからは、ユーザはiOSのデフォルトのキーボードだけでなく、自分の好きなキーボードを選んで使うことができる。人気上位のアプリはSwiftKeyやSwypeで、特に前者はこれまでに100万回ダウンロードされたという。今やそれは、App Storeの無料アプリのトップだ。

そのほかのキーボードアプリも、App Storeの上位にひしめいている。有料アプリではトップファイブのうちの3つがキーボードアプリ(一位Swype; 二位Fleksy; 三位Color Keyboards)、無料アプリでも上位5つのうちの3つがキーボードだ(一位SwiftKey; 二位CoolKey; 三位Kiwi)。どちらのチャートも、20位までにそのほかのキーボードアプリ(複数)も入っている。

しかし、一つ問題がある。これらのキーボードアプリの中には、デフォルトのキーボードに置き換わらないものもある。そういうアプリは説明の中で‘スタンドアロンのアプリだ’と断わってはいるが、これら擬似的キーボードアプリのうちいくつかは、リビューで“泥棒”、“詐欺”と叩かれている。

これらのキーボード偽装アプリは、iOS 8でAppleがキーボードAPI/SDKを公式に公開する以前から、キーボードをカスタマイズしたいというユーザの要望に応える形で存在している。そういう、ちょっとハッキング臭のあるアプリは、ほかにも、ホーム画面を綺麗にしますとか、ロック画面を変えます、“ライブの壁紙”をインストールします、アイコンを変えますなどなど、いろいろあった。しかしその多くは、ユーザの期待を裏切るものだった。なぜなら、これまでのiOSは、カスタマイズのできないOSだったのだから。これらのアプリはせいぜい、カスタマイズの幻想を与えるだけで、iOSの振る舞いを本当に変えるものではなかった。

もちろんユーザはドキュメンテーションの細部を読まないから、そんなアプリを買い続け、それらをチャートの上位に押し上げていた。

iOS 8では正規に(キーボードの)カスタマイズがサポートされるが、しかしそれでも、一部の偽装キーボードアプリはチャートから消えない。たとえば無料アプリの九位”Pimp My Keyboard”は、説明にこう書かれている:“注意: このアプリを使ってキーボードをエディットできるのは、このアプリケーションの中だけです”。

つまり、iOSの正規のキーボードが置き換えられるわけではない。

ご注意: 最近の、色を変えて絵文字を入力/表示できるiOS用キーボードアプリをダウンロードするときは、説明をよく読むように。

新しいiOS 8用のキーボードで、本当にグレートなのを試してみたい人は、本誌TechCrunchのSwiftKey記事Fleksy記事、そしてThemeBoard記事などを、まず読んでみよう。私たちが気に入ったのを、一覧されるのもよろしかろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))