Apple、6月13日午前10時のプレスイベントの招待状を発送

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つい先ほどAppleは、Bill Graham Civic Auditoriumで行われる次期プレスイベントの招待状を発送した。これまでと同じく、イベントは6月13日の午前10時(PT)、WWDCの初日に行われる。例によって彼らが何を発表するのかはわからない。しかし、いくつか可能性の高いものはある。

まず、AppleはiOS 10を発表するに違いない。おそらくOS X 10.12も。WWDCはデベロッパーカンファレンスなので、満場のデベロッパーの前で最新ソフトウェアのイノベーションを披露するのは理にかなっている。

iOS 10の目玉機能のひとつは大きく改善されたSiriかもしれない。このバージョン2のSiriは、コンテキストや補足質問を理解できるものと思われる。SDKも提供されるので、Amazon Echoのような複雑なアクションを起こさせることも可能になる。

しかしAppleは、この機会をその他の発表のためにも利用してきた。今回噂されているのは新MacBook Proだ。新しいノートパソコンには、TouchIDセンサーとキーボードの上にOLEDミニ画面が付き、新しいIntel Skylakeプロセッサーを塔載すると言われている。

Appleの外部ディスプレイはもう何年も更新されていない。WWDCで新しいレティナディスプレイを発表する意味は十分にある。デベロッパーは巨大なディスプレイが大好きだから。だったらMac Proも改訂されていい。

AppleがApp Storeを刷新し、発見しやすくデベロッパーにもっと多くのオプションを与えるという噂もある。改善の余地があるApple Musicについても何か話をするかもしれない。

一つ、確実なことがある。Appleが新しいiPhoneを見せる可能性はない。通常彼らは新しいiPhoneを9月の個別イベントで発表する。本誌は現地にチームを送り込んでイベントのライブログをお送りし、最新ニュースをカバーする。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、WWDC 2014カンファレンスのキーノートをライブ中継―日本時間6月3日午前2時から

今日(米国時間5/27)、Appleは今年のWWDC(Worldwide Developers Conference)のキーノートを太平洋時間で6月2日午前10時〔日本時間で6月3日午前2時〕からライブでストリーミング配信すると発表した。Appleは特別イベントのライブ中継をいつでも行うわけではない。また中継を行う場合でもこれほど早くからそのことを告知するのは今回が初めてだ。その意味でも興味深い展開だ。

Appleは今回のカンファレンスの目玉が何になるのかは発表していない。しかし「エキサイティングな発表がある」と予告している。TechCrunchもこのカンファレンスには出席する予定だ。おそらく、iOS 8、OS X 10.9.3、それにいくつかの新しいハードウェアが発表されると思われる。噂では健康モニタとホームオートメーションの分野での発表があるという。いずれにせよ、重要なニュースが満載のカンファレンスになることは間違いないだろう。

Appleは今回のカンファレンスないしキーノートがデベロッパーを対象としているとは述べなかった(実際、カンファレンスの名称としてもWWDCという頭文字のみを用いている)。 つまり、消費者、一般ユーザー対象のニュースも期待できるということだ。なおストリーミングの再生にはOS Xの場合はSafari 4以降、iOSの場合4.2以降、Windowsの場合はQuickTime 7が必要とされる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Apple経営陣、昨年の組織変更を反影してWWDCでの息はぴったり

昨日行われたAppleのWWDCキーノート講演は、私にあることを印象づけた。経営陣たちがかつてないほど、CEO Tim Cookに安心感を持ち、息が合っているように感じたことだ。昨日のAppleほど、キーノートやイベントがスムーズに進行することは稀であり、アンサンブル・キャスト方式(複数の幹部がそれぞれ機能説明や発表を行う)がこれほど無理なく安心感を与えながらテンポ良く進み、成功することもめったにない。

Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長で、iOSおよびOS Xの責任者であるCraig Federighiが、iOS、OS Xに関するこの日最大のニュースと共に、今年のキーノートのスポットライトを奪ったと指摘する向きもある。Federighiは間違いなくこのショウのスターとして際立っていたが、全幹部が魅力的かつ安心感のあるプレゼンテーションを行ったという事実は、決して普通のことではない。

これは、Appleが昨年末に会社のトップ組織を入れ替え、Scott ForstallとJohn Browettが会社を去り、Jony Ive、Eddy Cue、Federighi、およびBob Mansfieldが新たな役職について以来、初のイベントだった。Federighiは、Forstallの職務を引き継いだのに加え、AppleのデスクトップOSの開発を率いている。

Appleは、社内の工業デザイン部門とソフトウェアデザイン部門の新しいレベルの協調関係について明言していたが、その証拠はiOSとOS Xの新しいソフトウェアだけでなく、発表のテンポとやり方にも表れていた。CookがAppleを率いるようになって以来、経営チームが最も団結していたと言ってもよい。ともあれ、この新たに再編されたより結束の強いと思われるApple経営チームから、まだまだ多くのイノベーションが生まれることを予感させるエネルギーがそこには漂っていた。

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(翻訳:Nob Takahashi)