LGのMacBook用5KディスプレイはWi-Fiルーターに近いと狂う、今後は電磁波シールドを装備へ

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今週の初めに広まった噂では、LGのおしゃれなUltraFine 5Kディスプレイには深刻な問題があり、ルーターのそばに置くと“不安定になり”、そして“使えなくなる”、という。当時9to5MacがLGのサポートに聞いた話では、それは既知の問題であり、スクリーンを2メートル以上ワイヤレスのルーターから離してくれ、ということだった。

そして、今日(米国時間2/3)本誌に届いたLGからの公式回答では、同社の技術者が同機を調べて、問題の存在を確認した、という。それは前記の、サポートからの回答と似ているが、推奨距離は2メートルから2フィート(0.6メートル)に縮まった。

LGの対策も似ている: 移動せよ、だ。

ルーターまたはディスプレイの場所を変えれば、問題は解決します。それでもUltraFineディスプレイの問題が持続する場合は、お近くのLGカスタマーセンターにご連絡いただければ迅速に対応いたします。

これで問題が解決する人もいると思うけど、ぼくみたいに、ニューヨークの狭いアパートで、ルーターから2フィートも離れていない場所で仕事をしている人には、助けにならないだろう。LGは、モニターやルーターを移動しても問題が直らない人は、カスタマサービスに連絡しろ、と言っている。

そのモニターは去年、1000ドル弱の値段で発売された。MacBook Proの発売に合わせて、Appleブランドでないモニタを売ろうとしていたのだ。

LGは、謝罪の言葉を述べるとともに、今後のモニタではしっかりシールド(電磁波遮断)する、と言っている。UltraFineの値引きは、昨年おそくに、3月までに延長された。その後は1300ドルになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

LGのMacBook Pro用5Kモニターに、Wi-Fiルーターの近くで使えない問題が発覚

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モニターに1000ドル払ったからには、最低限の期待には答えてほしい。例えば、ルーターのすぐ近くでも使えるなど。LGのUltraFine 5Kディスプレーは、Appleの新しいMacBook Proに合わせて設計された製品だが、その部分で大きな問題が起きているようだ。

9to5MacがLGのサポート担当者に確認したところによると、これは27インチ版モニターに既知の問題であり、ルーターから2メートル以内の距離で使うと「不安定」になったり「使用不能」になったりする。

9to5Macサイトには次のように書かれている。

買ったばかりのUltraFine 5Kディスプレーはほとんど使い物にならなかった。頻繁に切断され、さらには私のMacBook Proをフリーズさせて木曜と金曜の仕事に使えなくした。MacBook Proにつないで使い続けるには、定期的にマシンをリブートする必要があった。

LGの説明によると、この問題は他のモニターでは起こらず、解決策としてWi-Fiルーターから2メートル以上離して置くようユーザーに推奨している ― これは場所の限られた人にとっては解決策になっていない。ちなみに私は、ニューヨーク市のアパートに住んでいる。たぶん、キッチンにルーターを置けばいいのだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

LGの家庭用ロボット新製品Hub Robotは、自力で動きまわるAmazon Echoではないかな?

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LGとSamsungは、CESという大嵐の前の静けさをちゃっかり利用して、彼らの目新しい製品を次々と紹介してきた。この二人を比べると、奇抜な製品が多いという点ではLGの勝ちだ。本誌TechCrunchにもこれまで、空中浮遊するスピーカーや、首周りに着けるウェアラブルスピーカーなどが載った。

LGは今回、ロボットの出品も多いようだ。ただし、すでに掃除機ロボットなども出しているからロボットに新規参入というわけではない。中でもユニークだったのが、昨年のMWCでデビューした転がるロボットRolling Botだ(下図)。

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今年の同社の、“掃除機ではない”ロボットは三つあり、それらは、芝刈り機らしいロボットと、空港やホテルで旅行情報を提供する商用ロボット、そしてHub Robotだ。最後のは、その説明を見ると、Amazon Echoの可動バージョンではないか、と思われる。

現時点ではまだ十分な情報はないが、同社が“Hub Robot”と呼ぶこの製品は、…LGの言い方では…、“消費者向けのスマートホームゲートウェイおよびパーソナルアシスタント”だ。同社によると、今回のロボット製品はどれもAIを搭載しているというが、でもそれらが、Alexa的な音声による応答とホームオートメーションのコントロール機能を“超えた”、新しい何かであるのか、その点がよく分からない。

同社は前にもSmartThinQ Hub(上図)というEchoふうのスピーカーを発表し、それにその後、Alexa的な機能を導入したことがある。だからぼくの推察としては、今度のHubは同社のHOM-BOTに似ていて、お掃除の代わりにパーソナルアシスタントをしてくれる、というものではないだろうか。

まあ、あと数日で分かることだけれどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

LGのCESの呼び物は空中を浮遊し自力で充電する360度スピーカーPJ9

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LGは今度のCESでそれほど意外な製品は見せないようだ。いくつかの出展製品がすでに発表されているが、スマートフォンやモニタが多い。

スマートフォンのすごい隠し玉を一つや二つ持ってるのかもしれないが、それはMobile World Congressでのお楽しみ、というつもりかもしれない。でも、一つだけ確実に言えることがある。同社は、空中浮揚するスピーカーをどうしてもCESで見せたいのだ。

しかしそのPJ9は、音楽の再生と空中浮遊を組み合わせた世界初のBluetoothスピーカーではない。この奇妙な製品に挑戦した企業はほかにもあり、そのいくつかを本誌はすでに見てきた。中にはデザインをDeath Starに似せることによって、銀河帝国で大ヒットした製品もある。

今度のLG製品の特長は、音が360度方向に放射されることだ。そのような設計は、“タービンの翼(ブレード)にヒントを得た”、と同社は言っている。サブウーファーは、かなり大きな基地局に収まっている。そこには、空中浮揚のためのメカニズムも収められているのだろう。

このスピーカーは耐水性規格IPX7を満たしており、電池寿命19時間を約束している。たぶんいちばんすごいところは、電池が減ってくるとスピーカーはゆっくりと基地局に着陸して、自力で充電することだ。お値段はまだ知らされてない。

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Windows 10、ついに冷蔵庫のドアになって登場

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何千、いや、何百万という「Windows 10にアップグレードせずに粘っている」皆さま、長らくお待たせしました!アップグレードするかどうかはWindows 10搭載の冷蔵庫を見てから決める、とのことでしたので、本日はIFAショーの会場から、かなりイケてるニュースをお届けします。こちらはまだはっきりとした発売日も決まっていないただの試作品ではありますが、ひとまずご覧あれ。LG製の高級感ただよう冷蔵庫のドアに、フル機能のWindows 10タブレットがあしらわれています。

しかもこのタブレット、巨大です。サイズは27インチ、Intel Atomプロセッサー搭載(タブレット上部に内蔵)、デモの際には性能もかなり良さそうな感触でした。驚くほどほどレスポンシブで反応が良く、「スマート」と銘打って似た感じのディスプレイを搭載した他の家電よりもはるかに優れものです。

この冷蔵庫の最も「クール」なところは(←冷蔵庫だけあって、なかなかよく冷えたダジャレでしょう?)大きなタッチスクリーン画面が半透明になって、庫内の様子を見通せる点にあります。つまり、スクリーンの表面には向こう側に透けて見えている食品の賞味期限などをバーチャルにタグしておけるという訳です。腐りやすい食べ物の管理などに便利ですね。もちろんデモ機の庫内には4つくらいしか物は入っていませんでしたが、前述のとおりスクリーンは27インチあるとはいえ、実世界では庫内もスクリーンもすぐにぎゅう詰めになることでしょう。

もちろんその他にも、レシピの検索・表示やYouTube動画の再生など、スマートな冷蔵庫ドアにできそうな標準機能にも、Samsung のTizen式にすべて対応しています。(ちなみにこの日のデモではニュース映像が流れていて、プーチン大統領の額が大写しになっていたのが印象的でした。)

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(翻訳: Ayako Teranishi / website

LGの新型旗艦機V20は、Android Nougatを搭載した世界初のスマートフォン製品となる

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明日(米国時間8/2)はSamsungがそのビッグなイベントUnpackedでスマートフォンの話題を独占しそうだけど、でもLGも独自の重要な発表で8月の好スタートを切る気だ。同社はモバイルデバイスで長らく苦戦していたが、今度のV20では、そんな自分に活を入れたいらしい。この新しい同社旗艦機は、Android 7.0を搭載した初のハンドセットなのだ。

このデバイスについてLGは、わざと多くを発表していない。発売はQ3となっているが、同機はV10の公式の後継機だ。V10はAndroid Marshmallowを搭載したジャンボサイズのハンドセットで、その新奇な設計は好評だった。Androidのマルチタスク機能を生かすために、第二ディスプレイがあった。

そして今度のV20では、Nougatの新しい機能をすべて勢揃いさせるようだ。その中には、Vulkan対応のグラフィクス、生産性機能、Dozeによる電池寿命の改善、などがある。これらNougatの機能は、LGの発表というより、5月のGoogle I/Oで発表されたものだ。そのときは、当時の呼称Android Nの愛称の募集もあったね。

LGは、嬉々として記している。同社は2009年、Android 1.5 Cupcakeの時代から、Androidスマートフォンを作っているのだ。当時の機種LG GW620には、引き出しタイプのQWERTYキーボードがあった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

タブレットは死んだ、でも蘇生は可能だ

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2010年には、次の大物はタブレットだと思われていた。Appleが最初のiPadをリリース、SamsungはGalaxy Tabを準備していたし、数えきれないほど多くの企業が市場をAndroidタブレットの洪水にしようとしていた。それから6年後の今、バルセロナで行われたMobile World Congress(MWC)には、タブレットの姿が見えない。企業も消費者も前へ進み、タブレットは取り残された。

よく目を凝らして見れば、一つや二つのAndroidタブレットが、会場の隅っこにあったかもしれない。でもタブレットのトップ企業Appleは、MWCに来なかった。もはや、SamsungやLGのような消費者電子製品のメーカーにとって、タブレットは企業の未来を託せる製品ではない。

というより、SamsungもSonyもHTCもLGも、今年はタブレットの新機種を発表していない。カンファレンスの期間中、彼らがタブレットを話題にしたことは一度もない。消費者のタブレットへの関心が薄れただけでなく、大手のエレクトロニクス企業自身に、このジャンルの新製品を出す気がもはやない。

Nexus 7が出たときは、すごい騒ぎだった。

たしかに、Lenovoは低価格のAndroidタブレットを発売したが、誰も気づかなかったようだ。HuaweiはMateBookを発表したが、これは厳密に言うとタブレットではない…Surface Proのようなデバイスで、ラップトップ用のWindows 10が載っている。

しかしそれでも、最初からこうだったわけではない。Nexus 7が出たときは、すごい騒ぎだった。

今は、各社のAndroidタブレットの主力機種がどれなのか、それすらよく分からない。いろいろ検索してみると、SamsungはGalaxy Tab S2、LGはPad II、そしてSonyはXperia Z4 Tabletらしい。どれも、発売は昨年だ。

では、どれがベストか? ぼくは知らない。

タブレットの人気が衰えた理由はいくつかある。まず、タブレットはコモディティになってしまった。完全に良品のタブレットが10機種以上はあり、どれも200ドル未満だ。それだけ機種の多いAndroidタブレットでありながら、お互いのあいだに明確な差別化要因がない。その結果、各社にとって、タブレットは利益の出ない製品になっている。

次に、今やほとんどの消費者の家にタブレットがあり、十分良好に使えている。別の機種にアップグレードする理由がない。NetflixもFacebookもKindleアプリも、今あるタブレットで十分だ。ブラウザーもあるし、メールもできる。買い替えサイクルが長いから、目の前のぴかぴかの新機種に関心が向かわない。

第三に、スマートフォンが大きくなった。今年のMobile World Congressで発表された、おもしろそうなスマートフォン主力機種は、LGのG5(5.3インチディスプレイ)とSamsungのGalaxy S7(5.1インチディスプレイ)だった。最初のSamsung Galaxy Noteは、ディスプレイが5.3インチだった。当時はそれを、ファブレットと呼んだ。今ならそれは、ふつうのスマートフォンだ。大型スマホが新たな規準になり、ほかの人たちとの対話はもちろん、そのほかの、タブレットでやっていたこともすべて、スマートフォンでできる。

たとえばぼくの場合は、iPadはいつも手を伸ばせば届く場所にあるけど、スマートフォンを使うことが多くなっている。二つのデバイスを使い分けるよりも、一つで間に合う方が簡単だ。何かを読むのも、iPhoneで読むことがとても多い。小さなキーボードも、使い慣れれば、こうやってブログの記事だって十分に書ける。

そろそろ、現実を直視すべきだろう。タブレットはよく走ったが、もう先頭集団にはいない。iPadは今でもよく売れているけど、AppleはiPadとiPhone両者の差別化にあまり熱心でない。ラップトップをリプレースするという、タブレットの未来に関するコンセプトを、撤回したようだ。

iPadは、ここで挙げたどのAndroidタブレットよりも優れたタブレットだろう。GoogleのPixel Cもルックスは良いが、Play Storeにタブレットに合ったアプリはそれほど多くない。iPadの強みのひとつは、アプリが豊富なことだ。

タブレットの人気が盛り返す可能性が、ないわけではない。しかしそのためには、ラップトップのリプレースとしてさらに進化するか、アーチストのためのデジタルキャンバスになるか、そういった“何か”が必要だ。早急に変わるべき部分もある。現状のタブレットには、スマートフォンを大きく凌(しの)ぐ独自の魅力がない。

イラスト提供: Bryce Durbin

参考記事(1)(タブレットの市場動向)、参考記事(2)(デスクトップPCをねらうAndroid)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

スマートフォンに電池交換が戻ってきた、LGは次の新機種で消費者に強い印象を与えることをねらう

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前は、スマートフォンの高級機は電池交換ができたよね。LGは、今度の新機種G5シリーズでそれを復活するらしい。

噂は何週間も前からあったけど、しかしAndroid Authorityはプロダクトのパッケージングを手に入れて、ホットスワップの様子を見せている。それが正しい画像なら…細部はどこもおかしくないけど…、本体の底の部分が外れて、そこから新しい電池を入れられるようだ(下図)。

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この機能はMagic Slotと呼ばれるらしく、LGは来週のMobile World Congressでいくつかの拡張パックを発表する、と言われている。Android Authorityの推測では、その中には、スマートフォンのカメラのマニュアルコントロール(手動制御)もあるという。

LGは、生き残りのために戦っている。今日リリースされた業界レポートによると、この韓国のスマートフォンメーカーは上位5位内に入っていない。拡張ポートで他社を抜けるだろうか? それはたぶんないと思うけど、完全に独自の製品コンセプトで差別化を図るためには、良いやり方だろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Android Wear、セルラー通信に対応してスマートフォンに依存しない利用シーンを拡大

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Googleの提供するスマートフォンおよびウェアラブル向けのOSであるAndroid Wearが、セルラー通信に正式対応した。スマートフォンがない状態でも利用できるシーンが増えるわけだ。

これまでもAndroid WearはBluetoothおよびWifiを使った接続には対応していた。しかしこれからは他デバイスに接続するのではなく、直接に通信を行うことができるようになる。

たとえばSMSの送受信やGoogleでの検索結果の表示などといった作業が、スマートフォンやWifiでネットワークに接続していない状態でも行えるようになるのだ。Googleのブログ記事には、ランニングにいったり、ちょっとした買い物に出かけるようなときにはスマートフォンを置いて出かけても大丈夫だと書いてある。もちろん、外出時間が数分以上になるのなら、スマートフォンを置いて出かけようかと考える人はほとんどいないのだとは思う。

今回の変更を有効に活用できるのは、これからリリースされるAndroid Wearデバイスということになる。最初の適用事例となるのはLG’s new Urbane 2nd Edition LTEだ。こちらのデバイスはアメリカではすでにAT&TおよびVerizonから入手できる。諸外国でも数ヶ月のうちに発売を開始したいと考えているとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H

LG、箸箱サイズにて持ち運び/収納可能なフルサイズキーボードを発表

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フルサイズのキーボードをポケットやバッグにいれて持ち運べたらいいのにと思う人は多いことだろう。そんな方にLGの新プロダクトはいかがだろう。

スマートフォンやタブレット向けのフルサイズQWERTYキーボードで、しまっておくときや運ぶときには箸箱状になるのだ。

名前は「Rolly Keyboard」という。デスクトップPCなどで使用するキーボードのキーは18mmだが、こちらは17mmと若干小さくなっている。単四乾電池を1本使い、デバイスとの接続にはBluetoothを使っている。LGのアナウンスでは、バッテリーは3ヶ月間もつのだとのこと。

「デュラブル」なポリカーボネートとABS樹脂製で、来週にベルリンで開催されるIFA Electronicsで発表するのだそうだ。G Pad IIと同様に、今のところ価格についてのアナウンスはない。アメリカでの発売開始時期は9月になる予定だそうで、その他の地域でも第4四半期になって販売を開始することになっているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

2014年に出荷されたAndroid Wearデバイスはわずか72万台。トップはMoto360(Canalys調べ)


昨年の消費者はスマートウォッチを選り好みしなかったが、だからといって買い漁ったわけではなかった。調査会社のCanalysが今日(米国時間2/11)発表したレポートによると、2014年に出荷されたAndroid Wearベース端末はわずか72万台強で、この年の「スマート・ウェアラブル・バンド」総数460万台の16%だった。Moto 360が集団の先頭を走り、Pebbleも豊富なアプリと積極的価格のおかげで好調を保っているとレポートは伝えている。

出荷台数100万を切るこの数字は、Android Wearにとっても参加OEMにとっても、大成功とは言い難い。ただしMotorolaのMoto 360は、供給不足が原因と思われる。LGのG Watch Rは、初代のG Watchより好調のようであり、これはGoogleのウェアラブル用プラットフォームを使用しているOEMが、市場の探究を続けるうちに重要な教訓を学んでいることを意味している。

ただし、Android Wear端末が出回るようになったのは2014年の後半になってからだ。それでもこの数字は、OEM各社がまだ市場を見守っている段階であることを示すものであり、価格へのプレッシャーもすでに高まっている(アクセサリーとして使われるにもかかわらず、中級スマートフォン自身よりも高い)。そしてGoogle製プラットフォームとOEMメーカーの未来の鍵を握っているのは、皮肉なことにApple Watchかもしれない。

Appleのスマートウォッチは4月にやってくる。AndroidとAndroid Wearにとってはライバルである一方、報道や消費者のマインドにApple Watchが出現することによって、Android端末オーナーに、同等品を探す気を起こさせるかもしれない ― スマホごと買い替えることと比べれば。仮に初期の比較(AppleがWatchの販売台数を公表したとして)でクパチーノの腕時計コンピューターが大きくリードしたとしても、長い目で見れば、Android Wearが恩恵に預かる可能性はある。

Android OSは、2008年(HTC Dreamが最初の一般向け端末としてデビューした年)の64万500台から、2009年には10倍増したので、Android Wearも、スマートデバイスを腕につけることの価値を誰かが消費者に示すことができれば、まだまだ伸びるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


このLGのクレイジーなスマホ画面にはベゼルが殆どない

スマートフォン画面の周囲にあるあの余分なスペースを見飽きた方へ。

あのスペースが実は重要な機能(画面以外の場所に指を置く)を提供していることはとりあえず忘れて、この作品に驚嘆しよう。

LGが作ったその5.3インチ、1080pディスプレイのベゼルはわずか0.7ミリしかない。

まさしくこれはクレイジーだ。それはまるで、新しいiPhoneの発表が近づくたびに出現する、ファン製作による「次期iPhone」のモックアップのようであり、尽きることのない殆ど不可能な機能の欲しい物リストの一項目にありそうだ。

良いニュース? どうやらLGは実際にこれを量産する意志があり、単なる技術力を誇示するためのデモではなさそうだ。残念ながら、ここアメリカ本土のわれわれはしばらく待たなくてはならない。LGは、このスクリーンが中国のスマートフォンで最初に使われると具体的に言っている。

さて、果たしてどうやってこれを手に持てばよいのだろうか…

もちろん上下のベゼルに関しては、前面カメラ、ホームボタン、そして電話を電話として使うためのあの厄介な受話器スピーカーを残さなくてはならない。下の写真は、それらを取りまぜた時にこのスクリーンを使った端末がどうなるかの一例だ。

【日本語版注:〈参考〉シャープ AQUOS Crystal

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


レビュー:LG G3は超薄型ベゼルがクール、ディスプレイ、カメラも優秀―今年のAndroidのベスト機種

私の最後のLGスマートフォンは2008年のLG Shineで、その後はずっとSamsungを使っていた。しかし今回、LGの新しいフラッグシップ・モデルをテストしてみてまたLGに戻ろうかと思っている。

ビデオレビュー

 

スペック

  • ディスプレイ: 5.5インチ、Quad HD IPS (2560 x 1440, 538ppi)
  • チップセット: Qualcomm Snapdragon™ 801 Quad-Coreプロセッサー、2.5 GHz
  • 接続:Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0 LE (APT-x)、NFC
  • メモリ: 32GB eMMC ROM (24GBまで拡張可能)/ 3GB DDR3 RAM / microSD(2TBまでサポート)
  • 価格:598ドル(キャリヤ契約なし)

仕様の詳細はこちら

プラス:

  • 美しいディスプレイ
  • デザイン全般
  • 高性能カメラ
  • バッテリー駆動時間

マイナス:

  • 過熱する
  • 筐体裏側がすべりやすい

Design

超薄型ベゼルに囲まれた5.5インチ・ディスプレイは見とれてしまうほど美しい。前のモデルに比べて角はやや丸められており、裏側や少しカーブしている。全体にスマートなデザインだが、材質はプラティック(ポリカーボネート)だ。

LG3は大型だが、最近では5.5インチは普通のサイズだ。重量は149.8gで、背面のカーブのおかげで私の手にはぴったりだ(もっとも私の手はかなり大きい)。しかし女性など手の小さいユーザーの場合、片手で保持するのは苦しいかもしれない。特に背面が滑りやすいので注意が必要だ。

カラーバリエーションは、黒、金、白、紫、赤だ。

パフォーマンス

Quad HDディスプレイの採用で表示の速度が低下しているのではないという懸念があったが、2.5GHz Snapdragon 801と3GBの RAMは他のフラッグシップ機と同等のパフォーマンスを見せた。

G3はゲームなどでハードに使うと過熱ぎみになることがある。何人かのユーザーが過熱問題を報告しているが、個体差かどうかまだはっきりしない。GmailやChromeなど普通に使っているかぎり過熱することはない。

G3のりあカメラは1300万画素で、Optical Image Stabilizer Plusという手ぶれ補正システムを組み込んでいる。UIはシンプルで使いやすい。このカメラは赤外線レーザーをAFの補助に用いるため、暗いところでもAFが速い。

カメラの能力はすばらしい。暗い場所でもディテールが豊富でノイズも少ない。ただ照明のぐあいによって色味が薄く写るように感じることがある。4Kビデオも撮影できるが、4Kテレビを持っていなくては意味がない。

210万画素のフロントカメラ(LGは自撮りカメラと呼んでいる)には「ビューティー・フィルター」が組み込まれていて肌を明るく滑らかに写す。しかしその効果が強すぎてやや不自然な場合もある。自撮りするときに手を写し込んで、拳を握るとシャッターが切れるというおもしろい機能もある。

機能

SamsungのTouchWizを4年使ってきて、メーカーのスキンではない本来のクリーンなAndroidユーザーインタフェースを使いたいものだとずっと思っていた。しかしG3のスキンは控えめで軽量で好感が持てる。ただし、たいていのAndroidスマートフォンと同様、設定画面わかりにくい。キーボードベストはいえない。キーボードの高さを調節できるのは好むユーザーもいるだろう。

【中略】

ディスプレイ

最近のスマートフォンは能力に問題があるということはまずないので、選択の基準はデザインやなにか突出した能力があるかどうかという点にかかってくる。G3が誇るは2560x 1440(534ピクセル/インチ)のQuad HD LCDディスプレイだ。 この高解像度ディレクターは確かにすばらしいが、正直なところ、他のフラッグシップ機のディスプレイとの差は並べて比べてみないと気づかない。また見る角度によって色が薄れることがある。

バッテリー

私は今週G3をゲーム、メッセージ、ウェブ閲覧などで大いにハードに使ったが、バッテリーが20%以下になるのは8時間から9時間後だった。通常の使い方なら3000mAhのバッテリーはほぼ1日もつだろう。

結論

前に持っていたLG Shineから相当に間が空いてしまったのでどういうモデルか事前に予想がつかなかったが、G3はうれしい驚きだった。長所は数多く、短所はほとんどない。カメラとディスプレイはすばらしい。超薄型ベゼルのデザインもクールだ。今年発表されたAndroidスマートフォンの中で間違いなくベストだと感じた。LG G3に乗り換えて損した思うことはないと保証できる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Samsungもコモディティー化による「死の価格レース」に巻き込まれている

テクノロジーの歴史で繰り返し起きてきた現象がまた起きている。あるジャンルの製品があまりに多様化し、無数のメーカーによってありとあらゆる機能とデザインが試されると、ユーザーの選択の基準は最後には価格に収斂してしまう。いったんそういう状況になると、小回りの効く新興メーカーが低価格を武器に既存の大メーカーに挑戦し、大メーカーは高価なハイエンド製品にシフトして売上高を確保しようと試みる。たとえばDellはネットブック市場の不振にDell Adamoで対応しようとした。そしてけっきょくは底なしの価格競争に疲れ果てて全員が倒れることになる。

ノートパソコン、フィーチャーフォン、上記のネットブックなどみなこの運命をたどった。

どうやらこの「死の価格レース」がスマートフォン市場にもやって来たようだ。いっとき絶好調だったLGもHTCも不振が続いている。次にコモディティー化の波に飲まれそうなビッグ・プレイヤーはSamsungだ。今後ひどいことになりそうな予感がする。

私はGalaxyシリーズの大ファンだ。しかし最新のS5には乗り換えなかった。理由はソフトウェアだ。もともとAndroidは完璧には遠い(といえば非難のコメントが殺到しそうだ。こう感じるのは私だけなのだろう)システムだが、マルウェアがはびこり、Play Storeにはガラクタのアプリが大量に並んでますますユーザー体験を損ねている。私は我慢して使っているが、楽しんでいるわけではない。

そのうえSamsungにはライバルが次々に現れている。300ドルのCyanogenmodベースのギーク向けスマートフォンもあれば、HuaweiやLenovoのエントリー・モデルもある。特に中国ではSamsungのシェアが急速にXiaomiに奪われつつある。130ドルと手頃な価格ながらスマートなRedMiハンドセットはSamsungの安っぽいプラスチックのエントリーモデルから魅力を失わせている。KantarWorldPanel ComTechの5月末のレポートによると、4月にはXiaomiは販売台数トップの座を再度奪った。しかも顧客の4分の1はSamsungからの乗り換えだったという。

つまりSamsungはシェアは低いものの天文学的利益を積み上げているAppleから無名のハードウェア・スタートアップまで全員と競争しなければならない。

この好ましからゼル状況はSamsungの売上高の推移に現れ始めている。売上高は9%から11%ダウンし、利益は24%ダウンした。S5は起死回生の特効薬という触れ込みだったが、 そうはならなかった。笑ってしまうのはこのブルームバーグの記事と記事のURLの食い違いだ。〔記事のタイトルは『Samsung、四半期決算はアナリストの予想を下回るも業績回復を予測』だが、URLの文字列には『Samsung予測を下回る―低価格製品が不振』とある〕。ビジネス界は皆Samsungに回復してもらいたいのだが、そういう情勢にはなっていない。

テクノロジー・アナリストのBen Thompsonはこの点について鋭い説明を与えている。まず第一に「ほとんどの消費者は価格を第一に考える」。たとえばMoto GとSamsungのスマートフォンという選択では結局価格がものを言う。無数の類似製品の山の中ではブランドは無力だ。

Thompsonはこう書いている。

結局のところSamsungの最大の問題はソフトウェアで差別化ができていない点だ。そうなれば長期的な競争力の源泉は価格しかなくなる。この点ではHPとDellを先例として学習する必要があるだろう。スマートフォン市場はパソコン市場とよく似ている。独自のOSを搭載したハードウェアのメーカー〔Apple〕だけが巨額の利益を積み上げる一方で、それ以外の全てのメーカーはソフトウェアの支配者に利益を吸い上げられるだけの敗者となってしまう。

と、これが偽らざる実情だ。どんぐりの背比べの参加者で満員となった市場(そうではないと言っても無駄だ)では差別化の要因は価格だけになる。誰もそんな競争はしたくない。しかしけっきょくはそこに落ち込んでいくのだ。今後状況はさらにひどくなるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Android Wearベースのスマートウォッチ、LG Gのファースト・インプレッション

LG G Watchを手に入れてからまる1日、寝るとき以外はずっと身につけていた。Googleのスマートウォッチ用OS、Android Wearベースのデバイスを試すのはこれが初めてだが、これまでに受けた印象は「間違いなく役立つ」というものだ。

この腕時計の付け心地は普通の腕時計と同様で、特に具合の悪いところはない。軽く、やや大きいが、少なくとも私の腕に対しては大きすぎるというほどではない。LGは万人向けにデザインしたと言っているが、それでも腕の細いユーザーなどにはやや大きすぎるかもしれない。

このスマートウォッチは実に巧妙にスマートフォンを補完してくれる。GoogleはAndroid Wearの開発にあたってどの機能を搭載し、どの機能を省くか慎重に考えぬいたことがうかがえる。スマートフォンに来るプッシュ通知がすべてそのままAndroid Wearにも来る。LG Gの画面下部に通知が来ていることが表示され、上にスワイプすると内容が読める。Wear向けに最適化されたアプリの場合、アプリ内のページをスマートウォッチに表示させることができる。またハングアウト・アプリなどの場合、メッセージに対して音声入力を用いて返信できる。

LG Gの音声入力は良く出来ている。私は昨晩、Google I/Oの懇親パーティーの騒がしい会場でも音声入力を試したが、どんな条件でもほとんど認識エラーは出なかった。“OkGoogle”という呼びかけによる起動も問題なかった。実際、音声コマンドで思ったよりずっとたくさんのことをLG Gにやらせることができて驚いた。

ただしとおりいっぺん以上のことをさせようとすると設定は多少面倒だが、その原因の一部は私が使っているLG Gは一般公開前のベータ版のソフトが搭載されているためだ。あとアプリをロードするのにだいぶ時間がかかり、「少々お待ちください」と何度も言われる。7月7日の出荷までにはこのあたりが改善されていることを期待したい。

一言でいえば、GoogleのAndroid Wearはスマートウォッチのインターフェイスとして合理的であり十分役立つ。Google Nowは天気やスケジュールなどをポップアップで随時表示してくれる。メールやハングアウト・メッセージに定型文や音声入力で返信することがのは大にに時間の節約になる。腕時計タイプのデバイスに向いているタスクはすべて出来るが、余計な機能は省かれている。

Android Wearのおかげで明日にも世界中にスマートウォッチが溢れるということにはならないだろうが、このジャンルをメインストリームに向けて大きく前進させたことは確かだ。LG Gスマートウォッチはそのパイオニアとして十分に納得のいくプロダクトだ。この後、もっと長時間使ってみた上でさらに詳しいレポートもお届けする予定だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google、スマートウォッチOS、Android Wearを発表―最初の製品はLG ‘G’とMotorola Moto 360

Googleは新しいスマートウォッチ向けプラットフォーム、Android Wearを発表した。OEMメーカーはこのOSを利用してウェラブル・デバイスのハードウェアを開発することができる。

Android Wearableを採用した最初のスマートウォッチは次の四半期にリリース予定のLGの Gウォッチとなる模様だ。この製品にはスマートウォッチ版Android UIが搭載されており、いまやおなじみとなったOk Googleという音声コマンドに常時反応する。Googleによれば他のOEMパートナーも今年中に製品を発表するという。

Android Wearはまずスマートウォッチで製品化されたが、Gooleによれば、他のさまざまなウェラブル・デバイスに利用可能だという。

Android Wearableは多くの面でGoogle Nowの拡張として機能するようデザインされており、ユーザーの置かれたコンテキストを判断して、もっとも必要としそうな情報をもっとも必要としそうなタイミングで提供する。常時待機状態の音声コマンドで質問をし、音声で回答を得ることが可能だ。音声コマンドではメッセージやメールが送信できる他、フライトを予約したり、予約の確認をしたりできる。

音声コマンドとコンテキスト化された情報の提供に加えて、Android Wearableはフィットネスとヘルス関連の機能も装備されている。フィットネスの目標設定、実績、目標達成の度合いなどをリアルタイムでモニタするアプリを動作させることができる。またGoogleのスマートウォッチはマルチデバイスの操作をサポートしている。つまりスマートウォッチに音声で命令することによって、タブレットやテレビなど、接続された他のデバイスをコントロールすることが可能になる。GoogleによればChromecastによるコンテンツのストリーミングをAndroidWearableのスマートウォッチから操作できるという。

今回のAndroid Wearの発表にあたってはLGとMotorolaが主要なパートナーだ。MotorolaのMoto 360はLG Gとまったく異なるデザインで、OEMメーカーはAndroid Wearを利用しながらそれぞれ極めて独自な製品を作れることが見てとれる。Moto360の発売は今年の夏になるもよう。

LTとMotorolaに加えて、Asus、HTC、Samsung、Fossilなど多数のメーカーがハードウェア・パートナーに加わっている。

GoogleはAndroidデベロッパー向けにWearableのSDKのプレビュー版を公開した。このSDKを利用すると、既存のAndroidアプリをAndroidスマートウォッチと連携動作させるエクステンションを開発することができる。スマートウォッチ単独で動作するアプリより利便性を高めることができる。

プレビュー版SDKには、Androidアプリの通知がAndroid Wearデバイス上でどのように表示されるかを再現するエミュレータが用意されている。角型、丸型どちらのスクリーン・タイプにも対応しており、通知をさまざまにカスタマイズ表示したり、音声化したりするためのAPIもある。

Androidの拡張としてウェアラブル・デバイス用のOSを提供することはGoogleとしては自然な方向だ。発表された実装を見ると、GoogleNowに非常に近いが、スマートフォンを代替するのではなく、スマートフォンと連携してその機能を拡張するという方向だと感じられた。この点は先行しているPebbleも同様のアプローチだ。ソニーのSmartwatchやSmartwatch2がスタンドアロン型であるため、コンテキストを理解した適切な情報をリアルタイムで提供することに失敗しているのと対照的だ。この点では最初のGalaxyGearも同じような失敗をしている。

現在の段階ではGoogleはハードウェア・パートナーと共にウェアラブル・デバイスで何ができるかをデモし、学んでいる段階だろう。今後さらに洗練された製品が続くことになることを期待したい。

続報あり。…

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Googleのスマートウォッチの仕様がリーク―LGのOEMでハードの能力はGalaxy Gear 2レベル

GoogleとNexusでもGoogleのハードウェアのパートナーを務めるLGが準備中のスマートウォッチについてさらに情報が入ってきた。

情報源は@evleaksだ。この情報源はこれまでにも未発表のデバイスについて何度も正しい情報をつかんだ実績がある。われわれがGoogleのスマートウォッチの開発が進んでいるという記事を掲載したすぐ後で@evleaksはOMEはLGで、発表はGoogleのI/Oデベロッパー・カンファレンスになるだろうとツイートした。

@evleaksによれば、ハードウェアの仕様は1.65インチ・ディスプレイ、画素は280×280、つまり240ppiで、RAMは512MB、ストレージは4GBだという。これはローエンドのスマートフォンのスペックに近い。プロセッサは不明だが、ディスプレイ解像度がやや低いものの、その他の仕様ではSamsung Galaxy Gear 2にほぼ匹敵する。

各種のリーク情報を総合するとGoogleブランドのスマートウォッチの登場は近いようだ。手首を舞台にしたウェアラブル・デバイス戦争が本格的に始まろうとしている。

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LG、LINEと提携してスマート家電をチャットでコントロール―冷蔵庫がビールが何本残っているか教えてくれる

ここラスベガスではLGのCESプレス・カンファレンスが始まったところだ。LGはすでに多数のスマート家電を販売しているが、今回、同社はユーザーがこうしたスマート家電と対話する方法の革新に乗り出した。

CTOのScott Ahnが紹介した、LG HomeChatはユーザーがスマート家電にテキスト・メッセージでコマンドを送り、状態を知らせる回答を得ることができるバーチャル・アシスタント・サービスだ。LGの短いデモ・ビデオではユーザーが冷蔵庫にメッセージを送って(冗談を言っているのではない)ビールが何本残っているか調べたり、テレビに写真を送って大画面で見たりするところが紹介されていた。

LGは本気でスマート家電との統合を進めている。電子レンジにある料理の作り方を尋ねるとレシピが送り返されてくるし、食器洗い機は作業が終わるまであとどれくらいかかるか教えてくれる。 現在のところ、スマート家電と会話するにはLGのHomeChatアプリ、あるいはもっと重要な点だが、LINEメッセージ・アプリを使うしかない。

LGがLINEと提携した理由は考えるまでもないだろう。LINEの登録ユーザーは3億人前後で、CEOの森川亮は2014年には5億人を達成したいと述べている。つまりLGのスマート家電がそれだけの消費者と対話可能になったわけだ。

しかしLINEとの提携は氷山の一角だろう。Ahnは特定の名前は挙げなかったものの、LGは他のメッセージ・サービスとも同様の提携を進めていると語った。同じ韓国企業であるカカオトークと交渉しているだろうことは容易に想像できるが、世界的な大手のWhatsAppや中国の巨大サービス、WeChatとの提携もあるかもしれない。 さらに情報が入り次第アップデートする

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全世界における携帯電話出荷台数のうち60%がスマートフォン。Samsungが首位ながら、5sが人気のAppleもシェア復活を睨む

スマートフォンの出荷台数は全世界的にみて増加し続けているようだ。Strategy Analyticsの最新レポートによると、2013年第3四半期は昨年の1億7280万台から45%伸びて、2億5100万台に達している。

「四半期ベースで2億5000万台を超えたのは初めてのこと。全世界における出荷携帯電話10台につき6台がスマートフォンとなっている。アメリカなどの先進地域では、LTEモデルが成長を引っ張っているようだ。そして中国などの発展途上地域では3Gモデルが主力となっている」と、Strategy AnalyticsのシニアアナリストであるLinda Suiは言っている。

ブランド別で言えば、やはりSamsungが首位に立っている。世界のスマートフォン台数のうち35%のシェアを握っているそうだ。ちなみにSamsungの出荷台数は1年で55%の伸びを示し、合計出荷台数は8840万台にのぼっている。フラッグシップモデルであるGalaxy S4の出荷には落ち込みが見られるが、これは新しいNote 3ファブレットに対するニーズが高まっていたり、あるいはGalaxy Yなどの安値モデルを選択する人もいるせいだ。

この四半期を見るとSamsungはAppleの倍以上のスマートフォンを出荷しているのだが、Strategy AnalyticsのエグゼクティブディレクターであるNeil Mawstonは、「iPhone 5sの大人気により、次の四半期にはAppleが挽回するだろう」と述べている。

2013年第3四半期に関しては、Appleの出荷したiPhone台数は昨年の2690万台から3380万台となっている。iPhone 5sおよび5cの出荷を待っていた消費者も多かったようで、伸び率は26%となっている。スマートフォン全体の伸びが45%程度であったことを考えれば、低い数値に留まっている。おかげでAppleのシェアは16%から13%に下がってしまうこととなった。

Samsung、Appleに続く第3位となったのはファーウェイ(Huawei)で、昨年比67%の伸びを示し、2013年第3四半期での出荷台数が1270万台となっている。但しシェアは5%程度であり、上位2社からは大きく遅れをとっている。ちなみに今期におけるファーウェイの伸びは、国内市場でのP6およびG610モデルの人気が大きく寄与している。

「中国国内でのファーウェイの強さは安定的なものがある。しかしアメリカやヨーロッパでのマーケットでは成功を収めているとは言えない。今後、ビッグ2と競っていくためには、世界市場での成長が欠かせない」と、Strategy AnalyticsのシニアアナリストであるWoody Ohは言っている。

第3四半期におけるベスト5をあげておくと、上記3社とLGおよびLenovoとなっている。

LGは1200万台のスマートフォンを出荷して、5%弱のシェアを獲得している。LGの年間成長率は71%となっていて、これはトップ5の中で最高となっている。LGの伸びはヨーロッパ市場における人気が牽引しているのだとのこと。今後の成長のためには、中国およびインドでのシェア獲得にも力を入れていく必要があるだろうとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H


Nexus 5、新カラーモデルと発売日の最新予想

今やGoolgeとLGの新Nexus 5に関して、われわれの〈知らない〉ことはあまりない — リークしたサービスマニュアルによって技術的詳細が山ほど暴かれた上、GoogleはGoogle Play Storeにこのデバイスを「誤って」掲載し、16GBモデルに349ドルの値札をつけた。

そして今日、@evleaksのおかげで、来るべき新型スマートフォンの新しい外観を垣間みることができた。過去数ヶ月間見てきたつや消しブラックではなく、新たにリークされた画像にはホワイトバージョンが写っている。

Nexus 5の、から 実際の製品に至る長い道のりをご存じない方のために書いておくと、このAndroid 4.4 KitKat端末には、1080ピクセルの4.95インチディスプレイ、4コアSnapdragon 800チップセット 2.3GHzが搭載されている。おっと、RAM 2GB、アクティブLTE通信、およびわずかに改善された2300mAhバッテリーも忘れてはならない。いずれもかなり堅実なグレードアップだと我々は考えている。

新しいカラー以上に重要かもしれないのが、Nexus 5発売日の最新情報だ — どうやら11月1日がカレンダーに印を付けるべき日のようだ。長らく10月15日が正式公開日だと思われてきたが、その日が過ぎてもGoogleからは何も出てこなかった。次に10月24日にニューヨークでGoogle Playの小さなイベントがあるという噂が流れたが、ふたを開けてみれば単なる一部報道機関の顔合わせ程度のものだった。

これにMobileSyrupの10月31日発売という予想を加味すると、今月末にNexus 5がデビューする可能性がにわかに高まってきた。もちろん、それまでには数日しかないのに未だに確たる証拠がない — Googleから招待状は送られてきていない。よって、このあまり秘密ではない秘密がいつまで続くのかは未だにわからない。興味深いことに、Nexus 5が実際にGoogle Play Storeに登場した時、これが唯一のNexusにはならないかもしれない。LTE対応のNexus 4が、Bluetooth分科会の端末認証リストに掲載されている。

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(翻訳:Nob Takahashi)