女性特化転職サイト運営のLiBが2.7億円を調達、キャリア支援の新構想も発表

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キャリア女性特化の会員制転職サイト「LiBz CAREER(リブズキャリア)」を運営するLiBは7月30日、リンクアンドモチベーション、クラウドワークス、サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)、日本ベンチャーキャピタル、ニッセイ・キャピタルの計5社を引受先とする第三者割当増資を実施したことを明らかにした。調達額は2億7千万円。出資比率やバリュエーション等は非公開。

LiBは2014年4月の創業。「企業で活躍する女性を増やし、女性が活躍する社会を創る」をミッションに掲げて同年5月にLiBz CAREERを立ち上げた。同年7月にはCAVおよびEast Venturesから7千万円の資金調達を実施している。LiBz CAREERは2015年7月末時点で会員数約2万4000人に到達する見込みだという。

同社では今回の資金調達をもとにマーケティングを強化。さらに女性向けキャリア支援サービスの提供。機能拡充をするが、その一環として発表されたのが今回出資するリンクアンドモチベーション、クラウドワークスとともに展開する「キャリアパスポート構想」だ。

LiBではより広い領域で女性のキャリア支援を行うべく、今回出資を受けた事業会社との連携を進める。まずリンクアンドモチベーションと提携し、クライアント企業に対して女性が働く際のモチベーションの診断や、採用や研修、制度設計などの支援を行う。またクラウドワークスと連携ユーザーにリモートワーク可能な求人情報をの提供していく。

クラウドワークスは「職務の経歴を可視化することで、個人の与信を作っていく」といった話を常々しているが、LiBz CAREERでは同社と連携する形でそんな与信を作っていくことも考えているようだ。具体的な連携内容は明かされていないが、キャリア・評価などをサイト上のレジュメに蓄積して、「次のキャリアに移る際の『パスポート』となる経歴書を作ることが可能になる」(LiB)とうたっている。

LiBの「キャリアプラットフォーム構想」

LiBの「キャリアプラットフォーム構想」

女性特化型の会員制転職サービス「LiB」運営会社がCAVとEastから7000万円を調達

女性特化型の会員制転職サービス「LiB」を運営するLiBは7月17日、サイバーエージェント・ベンチャーズおよびEast Venturesを割当先とした、総額7000万円の第三者割当増資を実施したことをあきらかにした。調達した資金をもとに人材確保やサービスの開発を進める。

LiBは年収400万円以上の女性に特化した転職支援サービス。5月にサービスを開始しており、現在の20代後半から30代前半の女性を中心に3000人以上の会員が登録している。ユーザーの登録や利用は無料だが、今後は有料化ないし有料オプションの提供も検討しているという。

会員登録の際に、仕事でのキャリアを重視する「キャリアアップモード」と、生活と仕事のバランスを重視する「ワークライフバランスモード」の2つの働き方を選択できるのが特徴。働き方にあわせて、提携するエージェントが会員に仕事を紹介する。基本的に紹介するのはフルタイム・正社員のみ。業界はコンサルティングから金融、人材、広告と幅広いそうだ。将来的にはダイレクトリクルーティング(採用したい企業側から会員に対して声を掛けるリクルーティング)の仕組みも導入していく。

会社は4月に登記したばかり。代表取締役の松本洋介氏はトレンダーズの出身で、他の創業メンバーもこれまで人材ビジネスに携わっていた人物が中心になっているという。

会員制転職サービスを展開するビズリーチも5月に女性特化の「ビズリーチ・ウーマン」を開始したばかり。こちらはビズリーチ同様にダイレクトリクルーティング、かつ幹部候補などハイクラス人材が中心になるのに対して、LiBでは、ミドルクラスの人材が中心になると説明している。

LiBではまた、資金調達にあわせてリサーチ部門の「LiB総研」を設立。会員のハイキャリア女性を対象にした調査レポートを作成するほか、企業向けの勉強会なども開催していく予定。