ワイヤレスHDMIスティックのAirtame、Indiegogoの130万ドルに続き、シード資金140万ドルを調達


投資家は追いかけくるのが常だ。だからAirtameがベンチャー資金を獲得したのも不思議ではない。

コペンハーゲン拠点のスタートアップが作っているワイヤレスHDMIスティックを使えば、パソコンやスマートフォンの画面を簡単にテレビやプロジェクターに写しだせる。2013年にIndiegogoでわずか60日間に130万ドルを集めて話題を呼んだ。

この金額に加えて、同社は140万ドルのシードラウンドを、デンマークの投資会社、SEED CapitalおよびLibratoneのファウンダー、Tommy Andersenのリードで完了した。資金は今年第2四半期の本格的製造発売のために使われる。

ただしこれは、Airtameのデバイスがまだ出荷されていないという意味ではない。私が聞いたところによると、Indiegogoキャンペーンで集まった予約1万5000台分のうち、3000台はすでに出荷されており、スケールアップに向けて貴重なフィードバックを同社に与えているという。

そしてそのスケールアップが重要だ。Airtameのような早さでクラウドファンディングの目標を達成すると、新たな問題が生まれる ― もちろん嬉しい問題だが。どうやって当初予定していたよりも生産スケールを高めるかだ。

「予定を超えるファンディングは素晴らしいが、問題もある」とAirtameの共同ファウンダー・CEO、Jonas Gyalokayは言う。「それは、短期間のスケーリングは極めて難しいという事実に集約される。目標を大きく超える資金を集めたハードウェアプロジェクトの殆どが遅延しており、そこにはいくつか理由があると私は考えている」

例えばそれは「ハードウェアはハード」という事実であり、あまりに多くの予約を受けると、当初予定したことが「無意味になる」。そして「起業家は警告に耳を貸さない」とGyalokayは付け加える。

その意味で、Indiegogoのキャンペーンが終って以来、Airtameのチームは6人から17人へと拡大した。追加されたのは主にソフトウェア分野だ。さらに同社はJabil(世界第3位の電子製造メーカー)とも提携を結び、製造力を強化している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook