Googleマップ、「お気に入り」や「行きたい場所」などをリスト化/共有する機能を実装

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iOSおよびAndroid版のGoogleマップに新しい機能が加わった。お気に入りの場所を登録して保存しておいたり、他の人と共有したりすることができるようになったのだ。初期状態では、「お気に入り」、「行きたい場所」、「スター付きの場所」の3つのカテゴリーで保存しておくことができるようになっている。「バケツリスト」(死ぬまでにやりたいことリスト)を作っておくようなこともできるわけだ。自分で独自カテゴリーのリストを追加することもできるようになっている。

この機能は昨年の秋から、パワーユーザーやローカルガイド向けに公開してテストを重ねてきたものだ。なお、スターをつける機能については、5年以上前から追加されてはいた。

リストを作成して共有できるようにすることにより、Googleマップはソーシャルな要素を持つようになる。GoogleマップのプロダクトマネージャーであるZach Maierも、ソーシャルな要素を持つようにしていきたいとしている。

なおZach Maierは、これまでのGoogleマップは道を見失わないためのツールであった、というようなことも話している。新しい機能を追加したGoogleマップは、決まった道を意図的にはずれ、新しい発見をするためのツールとしても進化させたいと述べている。

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この新機能を使うには、マップ上に表示されたピンをタップして、「保存」を選ぶことで実行することができる。レストランやバーなどでもよいし、公園や駅などの場所でも保存しておくことができる。また、自ら配置したピンの場所を保存しておくこともできる。Maier曰く「大きな公園の中の特定の場所などを示したい時にも便利です」とのこと。

「お気に入り」と「スター付きの場所」の違いがよくわからないという人もいることだろう。べつにこだわる必要もないとは思う。一般的には「お気に入り」というほどではないものの、頻繁に参照する必要のある場所を保存するのに「スター付きの場所」を利用するのだろう。たとえば病院やオフィスなどが「スター付きの場所」になるのだと思う。

テスト中から、独自のリストを作る機能が実装されていたが、一般公開にともなって共有したり、特定のリストをフォローしたりすることもできるようになった。

たとえば近所の「ベストレストラン」をリストにまとめれば、リストを公開して他の人と共有することもできるのだ。もちろん特定の個人や友だちだけと共有数rこともできる。

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リンクを共有したリストでは、リンクをクリックすればリストが表示される。Googleにログインしていれば、リストの内容を確認したり、更新状況をチェックしたりすることができるわけだ。

今のところは、この新機能について他企業と提携して情報を提供するようなことは行なっていない。しかし将来については、他企業と連携していく可能性もあるようだ。たとえばNYT、USA Today、Michelin、あるいはGoogleの保有するZagatなどと、検索結果にさまざまな付加情報を追加するようなサービスについて話を進めているところであるそうだ。

ちなみにこの新機能は、もちろんFoursquareなどと直接に競合することとなる。他にもSoonSpotなど、バケツリスト作成アプリケーションとも競合していくこととなろう。

Googleが実装するリストは、今のところ検索結果に反映されていないようだ(Foursquareは検索できる)。今のところは検索ボックスに文字を入力したさいに、自分のリストがポップアップされるに留まっている様子だ。今後はおそらく検索に対応するようになるのだろう。ちなみに自分のリストおよびフォローしているリストは、オフラインでも参照することができるよういなっている。

Googleによれば、新機能はiOSおよびAndroidアプリケーションにて順次公開しているところだとのこと。ウェブ版でもリンクをたどることで公開されたリストを見られるようにしていくらしい。遠からず、ウェブ版などでもリストに関するすべての機能を公開していく予定であるそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

FoursquareがGoogleに対抗してリストの検索機能を新たに導入、もっと早くからあるべきでは?

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Google Mapsが、場所にスターをつけたりするための、複数種類のリスト作成機能を準備している。対抗してFoursquareは、そのリスト機能をもっと便利にしようとしている。同社の今朝(米国時間1/13)の発表によると、リストを検索する機能が新たに加わるらしい。

考えてみれば、この便利な場所発見アプリに、ユーザーが集めた情報に対する検索機能が今までなかったこと自体が驚きだ。でも昔から、Foursquareの考えることはいつも謎めいている。アプリを分割してシティガイドとソーシャルネットワークに分けるなんて、謎の最たるものだ。

そのよく分からない決断は、分割後のソーシャルアプリSwarmにとって吉(きち)とは出なかった。アプリのトップチャートをどんどん落ち続け、今ではiTunesの「ソーシャルネットワーキング」カテゴリーで280位、Google Playでは330位だ。

それでも、Foursquareのメインのアプリは健在で、App StoreでもGoogle Playでも「食べ物と飲み物」カテゴリーでトップ50に入っている。新たにリスト検索機能が加われば、場所探しお店探しがもっと便利になるだろう。

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同社によると、ユーザーの地域のベスト店のリストの検索ができるようになる。リストは企業作でも個人作でもどちらでもよい。タコス店だけ、のように、対象を絞りすぎたベスト店リストでもよい。逆に、“どこそこでいちばんおいしい店”、のように漠然としたリストでもよい。

この機能の立ち上げ時に選べる企業作のリストは、Bon Appetit, PureWowなどだ。Foursquare自身が作ったリストもある。それらは、州別のベストピザ店全米新開店レストランのベストカクテルバーのベスト50、などなどだ。

この機能はモバイルアプリの[list]タブをタップし、キーワードやブランド名などを入力して検索を開始する。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))