広告を見せて携帯電話料金を安くするUnlockdが、1200万ドルを調達

unlockd

携帯電話料金を安くするスタートアップ、UnlockdがシリーズAラウンドで1200万ドル調達した。

スマートフォンのロック画面に広告を表示するスタートアップ以前にも紹介してきたが、 Unlockdのビジネスモデルはいくつか重要な点で異なる。まず、名前が暗示するように、広告はスマートフォンをアンロックした〈後〉にだけ、(短時間)表示される。

CEO・共同ファウンダーのMatt Berrimanは、広告がロックスクリーンだけに表示されていると、「[消費者が]見たことを保証できない」と言う。一方、ユーザーがスマホを使いたい瞬間に広告をポップアップさせると、ユーザーにうるさがられる危険があるが、ユーザー体験の確保は最重要であるとBerrimanは言う ― もし広告や特典に興味がなければ、フリックして消すことができる。

Unlockedは、携帯電話会社と提携している店でも他社と一線を画している ― 広告を見る代わりに携帯電話料金を割引くことができる。この魅力はオプトインする(安くなるなら!)消費者にとって明白であり、Berrimanによると顧客当たり売上が減少している通信会社にとっても価値があるという ― 「競争によって売上は圧迫されている」。

Unlockd Demo Video from Unlockd on Vimeo.

Unlockdと組むことで、携帯電話会社は消費者の望む低料金を提供し、広告収入を通じて割引き分(それ以上の可能性もある)を賄うことができる。同サービスは昨年秋にオーストラリアで提供を開始し、2016年初めに米国で、Sprint傘下のBoost Mobileが月額5ドルの割引きを始めた。米国の広告主には、既にStarbucks、Lyft、Huluらもいる。

次は英国とアジアへの進出を計画している。同社は年内に5つ以上の海外市場で活動する計画だ。Berrimanによると、同社は各国の通信会社と独占契約を結び、広告販売は自社で行っている(プラットフォームはAndroidのみに対応)。

シリーズAラウンドには、以前からの出資者であるPLC Venture、Peter Gammel Sam Mostyn、およびLachlan Murdochと、新たな投資家、Radek Sali(Swisse Wellness CEO)およびGereg Roebuck(carsales.com.au CEO)が参加した。Unlockdはこれまでに合計1700万ドルを調達している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twilio + ChromeOSでコールセンターから古めかしい電話ハードウェアを一掃

コールセンターを作るのはかなりの大仕事だが、やっと動き出したと思えば、電話関連のハードウェアが時代遅れになっていた、ということも少なくない。長年、電話という物理的なコミュニケーションをハードウェアからソフトウェアに置き換えるためのAPIを提供してきたTwilioが今日(米国時間6/24)、GoogleおよびLiveOpsと提携して、コールセンターのための新しいサービスを立ち上げた。

今日から、LiveOpsは同社のユーザに、ChromebookまたはChromeboxに高品質なヘッドセットとTwilioのVoIPを組み合わせた会員制サービスを提供する。企業向けVoIPサービスTwilio CXがこのシステムの軸となり、コールセンターの日常運用はレガシーのハードウェアをほとんど完全にバイパスすることになる。代わりにユーザはこのサービスの会員になり、そうするとChromebookなどを収めた箱が宅配便で届くから、わずか数分で新入社員のためのセットアップは終わる。そして即、運用を開始できる。

LiveOpsのパッケージによりユーザは、TwilioのWebRTCのクライアントとして7500分/月の電話(VoIP電話)に応答する。これはChrome OSベースのサービスでもあるので、ユーザは社内のChromeデバイスの展開と管理のためにGoogleのサービスにもアクセスする。

TwilioのCEOで協同ファウンダのJeff Lawsonによると、同社はコールセンターが同社の顧客にとっても特別の価値のある分野であることに、気づいている。すでにTwilioのAPIを使って独自のソリューションを構築している大企業の顧客もいるが、社内にそんな技術や知識のない企業顧客にも今後はそんなサービスを提供していきたい。“Twilio CXを使えば、完全なソリューションを新たな資本支出なしでご提供できる”、と彼は語る。

今のところ、上記のようなバンドルを提供しているのはLiveOpsだけだが、そのほかのTwilioパートナーたちも将来は同種のサービスを提供していくことだろう。

 

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))