スマート自転車ロックのLock8が、Kickstarterで目標金額達成

見知らぬ人に家や車を貸すことに抵抗がないなら、自転車はどうだろうか?

それが、Lock8のファウンダーたちが自問した疑問であり、必然的に世界初ともいえる自転車用スマートロックを作るにいたった。さらに、Lock8はそのスマートロックをモバイルアプリと組合わせることによって、ピアツーピアのマーケットプレイスを作ろうとしている。

本日(米国時間11/26)Lock8は、Kickstarterの目標金額を、6日間を残して達成した。

ちなみにLock8は、TechCrunch Disrupt Europeで初のバトルフィールド優勝者になった。
同社は先月、本誌イベントの壇上でKickstarterキャンペーンを開始し、数日を残して8万ドル以上を集めた。

Lock8のしくみは住居用スマートロックと同じく、スマートフォン・アプリを使いキーレスで解錠する。Lock8を自転車に取付けると、センサーを内蔵しているため、誰かが自転車を盗もうとすると持ち主に警報が送られる。

もし泥棒が解錠に成功しても、持ち主は自転車の位置を追跡でき、リモートでアラームを鳴らすこともできる。

アイデアは、いずれ自転車泥棒たちはLock8を認識して注意するようになり、信用あるサイクリストたちの道を拓こうというものだ。自分の自転車を友達やサービスに登録している人たちに貸し出して、お小遣いを稼ぐこともできる。

Lock8は通常価格200ドルのところ、今日から6日間のキャンペーン期間中は149ドルで入手できる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


TechCrunch Disruptヨーロッパの最優秀賞はスマート自転車ロックのLock8に決定!

今日(米国時間10/29)、2日にわたって開催された最初のTechCrunch Disruptヨーロッパが無事閉幕した。ハッカソン、数々の著名人による講演、スタートアップの劇的なプレゼンの後、最優勝賞の最終候補が4チーム残った(Import.ioLock8VoicesphereAsap54)。

今回のDisruptでは数百もの応募チームから厳正な審査の結果14チームが選定された。さらに聴衆の投票と編集部の推薦により、2日目に幸運な1チーム、Integreightが選ばれ、合わせて15チームとなった。最終候補の4チームはTechCrunchのファウンダー、元編集長のMichael Arrington、Index VenturesのNeil Rimer、Lakestarのファウンダー、Klaus Hommels、 500 StartupsのDave McClure、Silicon Valley BankのBindi Kariaによって審査された。

長い真剣な討議の末、審査の結果は以下のとおりとなった。

最優勝賞: Lock8

ロンドンとベルリンに本拠を置くLock8は自転車のスマート盗難防止デバイスを開発している。アメリカでもヨーロッパでも自転車の盗難は大問題だ。このデバイスには各種のセンサーが内蔵され、ワイヤを切断しようとしたりするとアラームを鳴らす。振動センサーだけでなく、温度センサーも内蔵されており、冷却スプレーやトーチによる攻撃も感知する。それでも自転車が盗まれた場合、GPSによって所有者に位置を通報する機能もある。

開発チームはクラウド資金調達を開始して市場投入の準備を進めている。 CTOのDaniel Zajarlas-Fainsodによれば、アメリカ市場での予定価格は199ドル、ヨーロッパでは69ポンドだという。Lock8では、自転車シェアリングを進めようとする自治体にも売り込みを図る計画だ。盗難を防止することによって大幅なコスト削減が可能になるという。


最優秀賞次点: Asap54

Asap54はファッション・テクノロジーのスタートアップだ。これは最近の急成長分野だ。このチームは画像認識技術と人工知能による推薦アルゴリズムを利用してユーザーのファション選びを助ける。ユーザーが自分が関心をもったファッション・アイテムを写真に撮ってAsap8に送ると、システムはそのアイテム、ないしそれとよく似たアイテムへのリンクを送り返してくれる。

Asap54はある面でPinterestとInstagramに似ているが、即座に購入行動につなげることができるのが大きなセールスポイントだ。現在200人のベータテスターに限定公開中で、ユーザーからのフィードバックをベースにさらに改良を加えていくという。現在、2万件のファッション・アイテムがこのシステムで識別可能だ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+