ナイアンティックがゲーム内ソーシャル体験向上でゲームプレイ撮影アプリLowkeyを買収

Niantic(ナイアンティック)は、同社のAR(拡張現実)プラットフォームを構築するために、また1つ企業を買収した。同社は、ゲームプレイの瞬間を簡単に撮影して共有できるアプリLowkey(ローキー)の開発チームを獲得すると発表した。ゲームを録画するには、スクリーンキャプチャアプリや携帯電話に搭載されている機能を使うことができるが、Lowkeyはカジュアルゲーマーや動画の編集に時間をかけたくない人のために設計されている。

例えば、パソコンでビデオを撮影し、それを携帯電話と同期させ、簡単な編集ツールを使って、携帯電話での視聴に最適化された短いクリップを作成することができる。また、そうしたクリップをSnapchatのようなスタイルでアプリ内で友達と共有したり、TikTokのように公開したりすることもできる。LowkeyのチームがNianticのARゲームやエクスペリエンスでどのような役割を果たすのかについてNianticは明らかにしなかったが、同チームの「この分野でのリーダーシップは、(Nianticが)製品で構築しているソーシャル体験を加速させるでしょう」と述べている。そして「我々は、共有されたエクスペリエンスを中心にコミュニティを構築し、好奇心あふれる人のために新しいつながり方や遊び方を可能にするという共通のビジョンを持っています」と付け加えた。

Pokémon Goの生みの親であるNianticはこれまで、拡張現実プロダクトのためにより多くのツールや機能を構築すべく、数社を買収してきた。2017年には、ゲーム用のソーシャルネットワークを構築するために、ソーシャルアニメーションのスタートアップEvertoonを買収した。2020年は「プラネットスケール」の拡張現実を開発すべく3Dマッピングのスタートアップ6D.aiを、2021年8月には世界の3D地図を作成するためにLiDARスキャンアプリScaniverseを買収した。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者のMariella MoonはEngadgetの共同編集者。

画像クレジット:Lowkey

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(文:Mariella Moon、翻訳:Nariko Mizoguchi

Lowkeyがa16zから7.8億円調達、ゲームストリーマーが短編動画を利用できるよう支援

ゲームストリーミングの視聴者数は、デスクトッププラットフォームでは増え続けているが、ストリーミングの分野では、特にモバイルの要素が欠けていることと、新興の競合企業が少ないことから、驚くほど停滞していると感じられることがある。

ゲームストリーマー用のソフトウェアを開発するゲームスタートアップのLowkeyは、モバイル上のビットサイズのビデオクリップで自らの商機を作ろうとしている。このスタートアップは、短いゲームクリップを作ったり見たりするためのハブになりたいと考えているが、同時に、InstagramやTikTokのようなプラットフォーム上で配信する既存のコンテンツをカットし、短いゲームコンテンツのエンゲージメントを高めることにも大きなチャンスを見出している。

Lowkeyは米国時間3月31日、Andreessen HorowitzがリードするシリーズAで700万ドル(約7億8000万円)の資金調達を完了したことを発表した。これにはFigmaのDylan Field(ディラン・フィールド)氏やLoomのJoe Thomas(ジョー・トーマス)氏、PlaidのZach Perret(ザック・ペレット)氏とWilliam Hockey(ウィリアム・ホッケー)氏といった多くのエンジェル投資家が参加した。

TechCrunchは2020年の初めにLowkeyを取り上げたが取り上げたが、そのときの同社は、大人のためのゲームトーナメントのプラットフォームを作ろうとしていた。当時のLowkeyはCamelotという名前でYCを卒業したあとすでにピボットし、TwitchやYouTubeのオーディエンスがお金を払ってクリエイターに挑戦をできるようにしていた。今回の最新の変更でLowkeyは、ストリーミングの世界に戻り、ストリーマーのツールにさらに専念し、視聴者にはモバイルのハブを提供する。

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TwitchとYouTube Gamingは短編のコンテンツには関心を示さず、クリエイターがブロードキャストで長いストリームをアップロードできる長編のストリームを好んでいることがわかった。Lowkeyのユーザーは、Lowkeyのデスクトップアプリケーションから記録したコンテンツや、リンク先のストリームから直接にインポートしたストリームを簡単にアップロードできる。コンテンツの製作者は自分の作品にコメントをつけてアップロードしたり、リミックスをしたり、他のストリーマーのコンテンツに応答したりできる。

ストリーマーにとって。横長画面用のコンテンツを縦長にすることが難題だが、CEOのJesse Zhang(ジェシー・チャン)氏によると、それは今のゲームでは実は問題ではないという。「ゲームは見る人の注意を画面の中心に向けるようにできているため、ほとんどすべてのクリップが最初からモバイルだったかのように拡張できる。私はほとんどそうしている」と彼はいう。

LowkeyにはWindows用のデスクトップアプリケーションがあり、また最新のモバイルアプリはiOS用がある。

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Lowkey資金調達

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)