ロボットを3Dプリントで作るための多機能教習所Makerclub、子どもも学べる

3Dプリントで蜘蛛型ロボットを作りたいかな? それとも人型ロボットの伴侶(つれあい)は? 触ると感電するしっぽをつけたサソリのロボットはどうかな?

Makerclubが、たぶんあなたを助けてくれるだろう。そこは、メーカー日本語Wikipedia)たちが集まってロボットの3Dプリントを議論する場だが、eコマースの場でもあり、リポジトリ(情報保管庫)でもあり、教材でもある。 ロボットクリエイターを助けるためのハードウェア支援を、Indiegogoでやってるのもおもしろい。

“3Dプリントしたロボットのパーツのライブラリなんて、まだうちにしかないと思うし、技術普及のための教育プラットホームがあるのもうちだけだ”、とファウンダのSimon Rileyは言っている。

このサイト上でのロボットの制作をやりやすくするために、MakerConnectと名づけたボード(基板)も作っている。MakerConnectはその名のとおり、ArduinoのボードをオンボードのBluetoothに接続して、サイト上での制作過程をワイヤレスでコントロールできる。必ずしもそれを使う必要はないが、50ドルのこのボードを使うと、このサイト上でのロボットの制作が相当容易になる。

“ロボットを3Dプリントすることによって、発明やプロダクトデザインを教えられる。どのプロジェクトでもArduinoのチップを使い、スマートフォンで制御する”、とRiellyは言う。ユーザは設計図とプログラムをダウンロードして、ロボットに必要なすべてのパーツをプリントできる。レッスンプランもあるから、子どもがロボットの作り方を簡単に学べる。

“ニューサウスウェールズ大学の三学年のときに、ノッチンガム大学で電子工学とコンピューティングを勉強した”、とRiellyは言う。“その後、大小さまざまな企業で働いた。eBayやBrandwatchにもいた。そして、かなりベテランのプログラマになった。でも、大学での勉強が中途半端だったことを、いつも、くよくよ悩んでいた。コンピューティングなどの本当の理解とそれへの情熱が、自分にはなかった。仕事をやめて、5年ぐらいは勉強をやり直さなければだめだ、と思った”。

“そして2年前に車のリモートコントロールを考えたことから、今のロボットのプロジェクトが派生的に生まれた。ぼくはプログラムは書けるけど、立体物を造形する才能はほとんどない。だから最初のうちは、へたくそな物しか作れなかった。ロボットは、すぐに倒れたり、動かなくなったりした。運良く、ある年のクリスマスパーティーで昔のボスに会い、相談できた。その2週間後に彼は、ぼくのためのクリスマスプレゼント兼誕生祝いとして、3Dプリンタを送って(贈って)きた”。

Reillyはこのプロジェクトのことを、“ぼくが15歳のガキのときに、欲しかったもののすべて”、と表現する。そこにStephen Kingの本が数冊と、 Victoria’s Secretのカタログがあれば、さらに完璧に15歳だな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))