歓喜の声を聞かせたAI日本酒はほのかな甘口!? HHKやScanSnapのPFUが音響識別AI活用の新プロジェクト

PFU 音響識別AI技術 数馬酒造 リカー・イノベーション 日本酒 継音 emopair エモペア KURAND クランド

小型キーボード「Happy Hacking Keyboard」やドキュメントスキャナー「ScanSnap」などを手がけるPFUは7月30日、「Makuake」(マクアケ)を利用した「PFUの音響識別AI技術を活用した新たな日本酒が体験できるプロジェクト」の開始を発表した。数馬酒造リカー・イノベーションとの協業によるもので、同プロジェクトで作られた日本酒「継音」(ツギネ)はMakuakeで限定販売される。

同プロジェクトでは、数馬酒造が、PFUの音響識別AI技術を活用して日本酒「継音」(ツギネ)を醸造。またPFUは、オンライン飲み会専用日本酒レコメンドアプリ「emopair」(エモペア)を10月1日に提供開始予定。リカー・イノベーションは、emopairを介して、同社酒類ECサイト「KURAND」(クランド)において様々な日本酒の販売を担当する。3社のコラボレーションにより新しい日本酒の楽しみ方を提案するという。

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350年前から毎年7月に開催されている石川県の伝統的な神事「あばれ祭」が2020年度は中止となった。日本遺産、また石川県無形民俗文化財となっている勇壮な祭りという。これを受け、創業60周年を迎える石川県拠点のPFUは、石川県能登町で1869年創業の数馬酒造、KURAND運営のリカー・イノベーションとともに、「疫病払い『あばれ祭』の歓声で醸したAI日本酒『継音』をオンライン飲みで楽しもう!」プロジェクトをMakuakeにおいて開始した。

  • プロジェクト名: 疫病払い「あばれ祭」の歓声で醸したAI日本酒「継音」をオンライン飲みで楽しもう!
  • URL: https://www.makuake.com/project/tsugine/
  • 期間: 9月29日まで

継音は、地元酒蔵である数馬酒造が、疫病払いの神事「あばれ祭」の中から「歓びの声」だけをPFUの音響識別AI技術で抽出し、「疫病払い、皆の幸せを願う」という想いを込めて聞かせ醸造した日本酒。リカー・イノベーションによると、甘くふくよかな米の香りが楽しめ、滋味深くやわらかい口当たりが特徴という。原料米:能登産酒米「五百万石」100%。アルコール分:15〜16%。精米歩合:60%。

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emopairは、オンライン飲み会専用アプリ。音響識別AI技術により、オンライン飲み会での盛り上がりや喜びの度合いを計測し、KURANDのラインナップからその状態に合った日本酒をレコメンドする。音声を聞かせ続けられる時間は1回あたり最大2時間。サービスの利用期間は2020年10月1日から2020年12月31日まで。ユーザーの声を元にサービスの継続とアップデートを判断する。

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emopairは、プライバシーを確保しつつ、声色や声の大きさ、会話の単語を検知・解析し酒宴の盛り上がり具合を識別。独自のアルゴリズムで、KURANDのお酒ラインナップの中からオススメのお酒をセレクト。その場にあった日本酒のペアリングを行う。様々な日本酒のラベルや飲み口の情報、製造の背景なども知ることができる。

PFUの音響識別AI技術は、様々な音が混ざりあった音のデータから、いつ、どの種類の音がしたかを検出。工場設備の異音検知やお年寄り向けに家庭内の生活音の識別など、様々なシーンで活用可能という。CPUやメモリーなどハードウェア資源の少ないエッジ環境でも利用できるほか、精度の面では、環境音識別に関する国際コンペティション「DCASE2018 Challenge Task4」で1位を獲得している。また、この音響識別AI技術を応用し、人の会話から感情を数値化する技術も確立した。

360度の視界を確保するバイク用ヘルメットがMakuakeで資金調達中、what3wordsとも連携

クロスヘルメットは5月20日、360度の視野を確保できるバイク用ヘルメット「クロスヘルメットX1」の日本国内でのクラウドファンディングを開始した。クラウドファンディングや近年ではテストマーケーティングのサイトとして知られる「Makuake」で募集中だ。

本日14時に公開されたプロジェクトページは同日19時30分現在で37人のサポーターが支援し、目標金額の50万円を757%上回る378万8200円が集まっている。募集期間は7月20日までの約2カ月間。販売予定価格は18万9800円で、2020年11月中旬以降の出荷を予定しており、Makuakeでは20%割引の15万8000円の応援購入プランが用意されている。

クロスヘルメットX1の特徴は、HUD(ヘッドアップディスプレイ)とカメラを内蔵することで、後方の映像を内蔵モニターの上部に映し出すことによる360度の視界確保、ノイズキャンセリング、ワイヤレス接続によるコミュニケーションなど。USBタイプC経由による充電が可能で、フル充電時の連続稼働時間は4〜6時間となっている。

 

スマートフォンとは、Wi-Fi2.4GHz)で接続することにより、iPhoneではSiri、Android端末ではGoogleアシスタントの各音声アシスタントを呼び出せる。音楽プレーヤーなどの外部デバイスも利用可能だ。

専用アプリをスマートフォンにインストールすることで、クロスヘルメット X1を装着しているほかのライダーとのVoIPによる通話もできる。

さらに注目なのは、what3wordsと連携していること。What3Wordsは英国を拠点するスタートアップで、昨年TechCrunch Japanが開催した「TechCrunch Tokyo 2019」にも登壇。地球上のすべての地面を3平方m四方の面積で57兆個に区切り、その位置情報を3つのワードで表現できるサービスを開発しており、すでにメルセデスやフォードなどの自動車メーカーが採用している。国内では、ソニーのコーポレートベンチャーキャピタルのSony Innovation Fundが出資していることでも話題になった。クロスヘルメットX1は、このwhat3wordsのサービスを内蔵する。なお、位置情報サービスとしてはGPSとGLONASSに対応している。

クロスヘルメット X1の詳細はMakuakeの募集ページを参照してほしい。

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傘レンタル1日70円のアイカサがサービス刷新、Bluetoothによるロック解除を搭載し傘の番号ロック方式廃止へ

1日70円、1カ月最大420円で傘をレンタルできる「アイカサ」のサービスを展開するNature Innovation Groupは5月11日、傘、傘立て、アプリのアップデートを発表した。スマートフォンと連動する新しい傘立ての導入でレンタル時の手間が少なくなったほか、傘を開くときに毎回必要だったダイヤルロックの解除が不要になり、より借りやすく、使いやすくなった。

これまでのアイカサでは、傘立て(アイカサスポット)に設置されている傘を手に取って、傘に備わっているQRコードを読み取ることで、傘のダイヤルロックの番号がLINEで通知されるという流れで利用できた。しかこの方式では、誰でも自由に傘を取り出せるほか、アイカサ以外の傘をアイカサスポットに放置されるという問題があった。取り出しても傘のダイヤルロック解除が必要なので実際には使えないのだが、間違えて持ち去られるというケースも考えられた。

同社ではこれらの問題点を解決すべく、ロック機能を搭載した新しい傘立てを開発。専用の「アイカサ」アプリを傘立てにかざすことでBluetoothによるロック解除が可能になるほか、QRコードの読み取りでの解除にも対応する。あとは傘を取り出して使うだけ。傘自体にはロック機構はないので、これまでネックだった傘を開く度にロック解除という煩わしさがなくなる。


傘自体は、傘やレインウェアの製造を手掛けるサエラと協業。傘の骨が折れても交換して再利用可能な「リペアブル」な傘を開発した。破損しても修理して再利用できることで、資源の有効活用、環境負荷の軽減が可能になる。

今回の新しい傘立てと傘の導入に併せて、前述のように専用アプリが新たに登場する。従来はアイカサの公式LINEアカウントを友達登録することで、LINEのミニアプリ上で傘のレンタルや決済が可能だった。新しくリリースされる「アイカサ」アプリでもLINEのミニアプリと同様に、雨の通知や最寄りスポットのルート案内が可能なほか、複数の決済方法を選べる。新しい傘立てとはBluetooth通信によるロック解除機能が使える。今後はアプリの多言語対応なども進めていくという。

なお5月24日まで、これらの新プロダクトとアプリの導入のため首都圏でのアイカササービスを停止している。現在アイカサの傘を借りているユーザーは、5月25日以降に新しい傘立てに返却すればいい。もちろん休止期間中はレンタル料がかからない。

同社では今回の新プロダクトとサービスのローンチに併せて、Makuakeにてクラウドファンディングを実施している。2300円の出資(応援購入)の場合は「アイカサ年間利用パス」を受け取れる。そのほか年間利用パスと傘がセットになったプランもある。

アイカサは4月15日現在で、登録者数が9万人を超えており、アイカサスポットの数は850カ所に拡がっている。利用可能エリアは関東、福岡、岡山で、6月以降は関西エリアにも拡大する。現在は、新型コロナウイルスの完成拡大防止を受けた外出自粛要請で利用頻度は下がっているものの、梅雨のシーズンを迎える前に新プロダクトとサービスを導入して、使い捨て傘に終止符を打つ狙いだ。

新プロダクトとサービスについて同社代表の丸川照司氏による紹介ムービーも公開されている。

傘レンタル1日70円のアイカサがサービス刷新、Bluetoothによるロック解除を搭載し傘の番号ロック方式廃止へ

1日70円、1カ月最大420円で傘をレンタルできる「アイカサ」のサービスを展開するNature Innovation Groupは5月11日、傘、傘立て、アプリのアップデートを発表した。スマートフォンと連動する新しい傘立ての導入でレンタル時の手間が少なくなったほか、傘を開くときに毎回必要だったダイヤルロックの解除が不要になり、より借りやすく、使いやすくなった。

これまでのアイカサでは、傘立て(アイカサスポット)に設置されている傘を手に取って、傘に備わっているQRコードを読み取ることで、傘のダイヤルロックの番号がLINEで通知されるという流れで利用できた。しかこの方式では、誰でも自由に傘を取り出せるほか、アイカサ以外の傘をアイカサスポットに放置されるという問題があった。取り出しても傘のダイヤルロック解除が必要なので実際には使えないのだが、間違えて持ち去られるというケースも考えられた。

同社ではこれらの問題点を解決すべく、ロック機能を搭載した新しい傘立てを開発。専用の「アイカサ」アプリを傘立てにかざすことでBluetoothによるロック解除が可能になるほか、QRコードの読み取りでの解除にも対応する。あとは傘を取り出して使うだけ。傘自体にはロック機構はないので、これまでネックだった傘を開く度にロック解除という煩わしさがなくなる。


傘自体は、傘やレインウェアの製造を手掛けるサエラと協業。傘の骨が折れても交換して再利用可能な「リペアブル」な傘を開発した。破損しても修理して再利用できることで、資源の有効活用、環境負荷の軽減が可能になる。

今回の新しい傘立てと傘の導入に併せて、前述のように専用アプリが新たに登場する。従来はアイカサの公式LINEアカウントを友達登録することで、LINEのミニアプリ上で傘のレンタルや決済が可能だった。新しくリリースされる「アイカサ」アプリでもLINEのミニアプリと同様に、雨の通知や最寄りスポットのルート案内が可能なほか、複数の決済方法を選べる。新しい傘立てとはBluetooth通信によるロック解除機能が使える。今後はアプリの多言語対応なども進めていくという。

なお5月24日まで、これらの新プロダクトとアプリの導入のため首都圏でのアイカササービスを停止している。現在アイカサの傘を借りているユーザーは、5月25日以降に新しい傘立てに返却すればいい。もちろん休止期間中はレンタル料がかからない。

同社では今回の新プロダクトとサービスのローンチに併せて、Makuakeにてクラウドファンディングを実施している。2300円の出資(応援購入)の場合は「アイカサ年間利用パス」を受け取れる。そのほか年間利用パスと傘がセットになったプランもある。

アイカサは4月15日現在で、登録者数が9万人を超えており、アイカサスポットの数は850カ所に拡がっている。利用可能エリアは関東、福岡、岡山で、6月以降は関西エリアにも拡大する。現在は、新型コロナウイルスの完成拡大防止を受けた外出自粛要請で利用頻度は下がっているものの、梅雨のシーズンを迎える前に新プロダクトとサービスを導入して、使い捨て傘に終止符を打つ狙いだ。

新プロダクトとサービスについて同社代表の丸川照司氏による紹介ムービーも公開されている。

クラウドファンディングのMakuakeがアリババ傘下の「造点新貨」と連携、中国でのテストマーケや越境ECが容易に

クラウドファンディングやテストマーケティングのプラットフォーム「Makuake」を運営するマクアケは12月18日、中国の大手ネット企業のアリババグループに属するAlifishとの提携を発表した。AlifishはMakuakeと同様のプラットフォーム「造点新貨」を運営しており、マクアケとの連動で、日本と中国の事業者の相互紹介を進め、各国へ進出する際のサポートを行う。マクアケの今回の取り組みは、韓国の大手のクラウドファンディングサービス「Wadiz」との業務連携に続くもの。

具体的には、中国でのビジネス展開を希望するMakuakeのプロジェクト実行者に対して造点新貨を紹介する。プロジェクト実行者は造点新貨を利用した製品やサービスのテストマーケティングが可能になるわけだ。テストマーケティングが成功すれば、アリババグループの巨大ショッピングサイトサイトである「淘宝網」(タオバオワン)での出店も可能になるとのこと。その逆の、造点新貨のプロジェクト実行者をMakuakeに紹介する作業も担う。

マクアケは12月11日に東証マザーズに上場し、公開価格1550円のところ初日終値は2980円と順調に株価が上昇。その後も順調に推移し、12月18日14時48分に値幅制限の上限である4690円に達して本日はストップ高となっている。

関連記事:クラウドファンディングサイトのMakuakeが東証マザーズ上場、公開価格1550円で初日終値2980円

クラウドファンディングサイトのMakuakeが東証マザーズ上場、公開価格1550円で初値2710円

クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」を運営するマクアケは12月11日、東証マザーズ市場に上場した。同社は、2013年5月にサイバーエージェント内の新規事業を担う子会社としてサイバーエージェント・クラウドファンディングという社名で設立され、2017年10月に社名を現在のマクアケに変更して現在に至る。

マザーズ上場時には98万株を公募し、156万5000株を売り出す。主幹事証券会社は大和証券。公募・売り出し価格は1550円で12月11日の初値は2710円、最高値は2750円で、11日11時15分現在2710円前後で推移している。ちなみに上場前の同社の株式は、親会社のサイバーエージェントが71.36%、プロサッカー選手である本田圭佑氏が設立したKSK ANGEL FUNDが13.71%、同社社長の中山 亮太郎氏5.05%を保有している。いずれの株主も90日間のロックアップ、つまり株式を売買できない期間が設けられている。

Makuakeは、国内有数のクラウドファンディングプラットフォームであり、現在では海外製品やハードウェアスタートアップ企業のテストマーケティングの場としても活用されること多い。最近では、海外企業の進出を支援するMakuake Global Planや、大企業のオープンイノベーション戦略に参画したりと活躍の場を広げてきた。

直近の業績としては、2018年9月を決算月とする2018年度(2017年10月〜2018年9月)は、売上高が9億5800万円、経常利益が1億5600万円。当期純利益は1億1300万円だった。2019年度(2018年10月〜2019年9月)は売上高が13億4400万円、経常利益が1億2700万円。当期純利益は8900万円。2017年9月期の決算以降は黒字経営を続けている。

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海外企業の日本進出を強力サポートする、Makuake Global Plan始動

クラウドファンディングサイトとしておなじみのMakuakeは7月29日、Makuake Global Planの提供を開始した。具体的には、日本進出を考えている海外企業に、技適(技術基準適合証明、技術基準適合認定)取得のサポートや日本語でのカスタマーサポート体制の構築などを支援する。

Makuake Global Planは、主に同社の海外専門チームが対応する。同社には現在、台湾、香港、中国、韓国などのアジアや米国を中心に、現地企業と現地言語で直接やり取りできるキュレーターが在籍している。日本特有の商習慣や文化、価値観などを現地言語で共有することで、言語や文化と言った障壁を低くするのが狙いだ。

具体的には、日本市場および日本のユーザーに合わせた進め方や訴求方法、コミュニケーションの取り方などを共有し、必要に応じて翻訳者や制作会社を紹介。もちろん、希望する海外事業者については代理店との契約も仲介する。国内のMakuake製品と同様に、広報やマーケティングの担当者も付けてPR活動などをサポートしていくという。

Makuake初の海外企業プロジェクトは、2016年11月に開始したスマートフォンに装着可能な360度カメラ「Pi SOLO」。この製品は、台湾パソコン受託生産大手であるQuanta Computer(クアンタ・コンピュータ)によるプロジェクトだ。同社初の自社ブランド製品となることもあり、日本市場に参入するためまずはクラウドファンディングを活用した。Makuakeが前述のようなサポートを実施した結果、日本での一般販売も実現したという。
Makuakeではこの成功をきっかけに海外専門チームの拡充を図り、台湾Minfort(ミンフォート)の木製スピーカー「MIN7」や、同じく台湾XROUND(エックスラウンド)の小型サラウンドプロセッサー「XPUMP」、韓国welle(ウェレ)の360度スピーカー内蔵サイドテーブル「Mellow」、香港Vinpok(ヴィンポック)のワイヤレスメカニカルキーボード「Taptek」、米国MOFT(モフト)の薄型ノート PCスタンド「MOFT」などを手がけた。

Makuakeで代表取締役を務める中山亮太郎氏よると「Makuakeでは、韓国や台湾、中国・深センなどで定期的にセミナーや商談会を開催し、現地企業と関係を深めてきた」とのこと。その結果、韓国のクラウドファンディングサービス「Wadiz」、台湾を拠点とするECプラットフォーム「citiesocial」や「uDesign」との業務提携を締結。「今回Makuake Global Planを公にしたことにより、海外企業が日本に進出する際のサポートをより積極的に進めていきたい」と中山氏。これらの提携により、逆に日本企業が海外へ進出する際に、Makuakeを窓口として提携先の海外パートナーへ紹介するといった支援も進めていくそうだ。

最近のMakuakeは、資金調達のためのクラウドファンディングサイトというよりも、海外企業のテストマーケティングの場となっていることについて中山氏は「どういった目的にせよ商流を円滑にすることを目指しており、Makuakeが海外企業が日本に参入する際の足がかりになるように支援したい」と語る。

有力な海外企業についてはすでに日本の代理店が付いているのでは?という問いに中山氏は「直輸入で入ってきている製品はありますが、日本のユーザーが知らない企業やプロダクトはまだまだある」とのこと。前述のように、言語や商習慣の壁によってそもそも日本にアプローチできない企業のほうが多いそうで、そういった企業を現地言語を話せるMakuakeのキュレーターがピックアップしていくそうだ。

ちなみに海外企業からの問い合わせについてはハードウェア関連が多いとのこと。「中国や韓国の企業は米国進出よりも、世界第3位の市場である日本への進出を真っ先に考えているところもある」と中山氏。アジアに中国を中心にはさまざまなガジェットを開発・販売している企業があるが、個人で掘り出し物を見つけるのはなかなか難しい。Makuake Global Planが言語と商習慣の壁を取り除くことで、さまざまな企業のアイデア満載のプロダクトが国内で手に手軽に入る未来に期待しよう。

一人じゃないVR、クリエーター感涙のホログラムディスプレイ「Looking Glass」

クラウドファンディングサイトの「Makuake」は2月26日、ホログラムディスプレイ「Looking Glass」の支援者募集を開始した。8.7インチモデルのスタンダードタイプは支援額が6万4000円から、15.6インチのラージタイプは30万5000円からとなる。募集期間は60日のAll or Nothing(達成後支援型)。つまり、目標額を達成しなかった場合は支援金は返金され、製品は受け取れない。なお、募集期間中の送料は無料となる(通常は8800〜1万3800円)。

このホログラムディスプレイは、2018年にクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で9300万円の資金を集めたハードウェア。日本からの申し込みがかなりの数を占めたことから、このたび日本語マニュアルがついたモデルがMakuakeに登場することになった。

Looking Glassは、3Dシーンを45の異なる角度で映し出しており、複数人が同時に異なる方向から見ても立体的に見えるのが特徴だ。もちろん、特許は出願中だ。

具体的には、3D統合開発環境のUnityなどで作成したキャラクターを立体的に映し出せる。具体的には、Unityに「HoloPlay Unity SDK」を組み込んで3Dモデルを作成することでホログラム投影が可能になる。OBJ、FBX、STL、gLTFなどの3Dフォーマットのデータは「3D Model and Animation Importer App」でLooking Glass用データに変換可能だ。3Dモデルだけでなく、Looking Glass用に撮影した実写映像を取り込んでホログラム投影することもできる。

キャラクターを出力するにはPCが別途必要で、Looking GlassとはHDMI、USB Cで接続する。スタンダードタイプはバスパワー駆動、ラージタイプは別途ACアダプターが必要になる。対応するOSは、Windows(64ビット)で、推奨GPUはNVIDIA GTX 1060以上。GPUパワーをかなり使うため、WindowsのゲーミングPCを利用するのが望ましいとのこと。開発者によると「Macでも頑張れば使えるが、GPU性能が低いため表現の幅は狭まる」そうだ。

さらに、赤外線で動きを感知する「Leap Motionコントローラー」を併用することで、ポログラム投影された3Dモデルの視線を誘導したり、バーチャルな手で3Dモデルを掴んだりすることが可能になる。

キングジムのタマゴ型リモコン「Egg」は小さくてコンセント不要、どこにでも置けるカワイイやつだった

文具メーカーのキングジムは、2月18日よりクラウドファンディングの「Makuake」で自社製スマートリモコンの支援募集を開始する。TechCrunch Japanは一足先にその実機を手にすることができたので、紹介しておこう。

キングジム製のスマートリモコン「Egg」は、家にあるテレビやエアコンなど、赤外線リモコンに対応した家電をスマートフォンで操作できるようにするためのデバイスだ。デバイスとスマホはBluetooth接続で、事前のWi-Fi設定などは不要。1タップで複数の家電の操作ができる「シーン設定」や、毎日同じ日に家電を起動させる「タイマー設定」などが搭載されている。スマホがEggに近づくと自動で家電が起動する「オートメーション機能」もある。また、IFTTアプリと連携すれば、Amazon Echoなどのスマートスピーカーにも対応させることも可能だ。

 

ただ、Eggの最大の特徴は、デザイン的にも機能的にも「どこにでも置ける」という点だ。Eggはこの手のスマートリモコンにはめずらしく、USBケーブルなどで充電するタイプではなく、電池駆動のデバイス。だから、Eggは置く場所を選ばない。サイズも缶ジュースの半分ほどと小さく、見た目も名前の通り、タマゴ型のシンプルなデザインなのでどんな場所にも馴染む。

たぶん実際にはこんなところに置くことはないが、ヘルシオの上にもちょこんと乗せてみた。

電池を本体に入れるためには、Eggの下側にある蓋を開ければいい。ただ、この蓋を開けるためには小さな溝にコインを差して回す必要があって、そのあとに蓋をパカっと開けるのも、ちょっと固くて一苦労だった。

ちょっと蓋が開けにくいEggだが、スマートホームを気軽に体験するためにはお手頃なデバイスだ。電池を入れ、専用アプリをダウンロードしていくつか設定をするだけで快適なスマートホームが手に入る。Eggは本日からこちらのページで支援の募集を開始。支援価格は7500円からだ。

社名変更で「加速するタイミング」、クラウドファンディングのMakuakeは地方と世界を目指す

左からマクアケ取締役の木内文昭氏、代表取締役社長の中山亮太郎氏、取締役の坊垣佳奈氏

「もともとクラウドファンディングは『募金サイト』のイメージが強かったり、一部のアーティストやクリエーターの認知はあるが使われる領域が狭かったりした。だが、アイデアの善し悪しに絞って、腹をくくってやってきた結果で伸びてきたのがこの数年。ここでブランドを加速するタイミングだと判断した」

そう語るのは、クラウドファンディングサービス「Makuake」を運営するマクアケ代表取締役社長の中山亮太郎氏。同社は10月1日に社名をサイバーエージェント・クラウドファンディングからマクアケに変更したばかり。10月6日にはiOSアプリもリリースした。プッシュ通知や検索機能を提供することで、購入者の利便性を高める。

2013年8月にスタートしたMakuakeは、これまで約3000件のプロジェクトを掲載。1000万円を超える大型の資金調達の事例は60件以上、中には1億円を越えるプロジェクトも存在している。同社がサービスを開始する以前から、「CAMPFIRE」や「Readyfor」といったクラウドファンディングサービスはあるが、今では各社がそれぞれ特徴のあるプロジェクトを掲載している。

その中でMakuakeが得意とするのは、ガジェットや文具、職人の作り上げた小物、新型飲食店の会員権など、今までになかった「モノ」が中心だ。プロジェクトにお金を払うのは、6割が既存ユーザー。そのプロジェクトだけのファンではなく、珍しい商品を買う場として利用しているユーザーが増えてきているのだと同社は見ている。「企画をして、クラウドファンディングをして、(量産で)生み出して、事業が回っていくというプロセスは大体3年ほどかかる。それがMakuake上で一周した」(中山氏)

ソニーの事例を契機に大企業との連携も加速

大手メーカーとの連携も積極的に進めている。そのきっかけともなったのは、ソニーの新規事業創出プログラムから生まれた電子ペーパーウォッチ「FES Watch」。2014年に発表されたFES Watchのプロジェクトは、追加販売も合わせると2000万円以上を集めた。現在は「Makuake Incubation Studio」を立ち上げ、大手企業のR&D部門などが持つ技術をプロダクトに落とし込み、Makuakeでの販売まで行うというコンサルティング事業も展開している。

「FES Watch」のプロジェクト

このMakuake Incubation Studioからは、シャープや東芝、JVCケンウッドなどとのプロジェクトが生まれている。「企業の人は今、新しいモノを生み出すときに悶々とした気持ちを抱えている。例えば20代、30代向けのガジェットを出すのに、60代の役員では分からないことだってある。以前は寄付の印象も強かったので『大企業のくせにクラウドファンディングを使うのはけしからん』とも言われたが、ここ1年はなくなってきた」(マクアケ取締役の木内文昭氏)。Makuake Incubation Studioは事業面でも手数料以外のビジネスとして同社の成長を担っているという。

ビジネスの話をもう少しすると、同社は2016年度の同社の決算は当期純利益が5900万円の赤字。今期の見通しについては非公開としたものの「銀行からの借入も可能。健全な状況」とのことだった。8月にはプロサッカー選手本田圭佑氏率いるKSK Angel Fundからの投資も受けている。「(本田氏に)会った瞬間に『1兆円規模になると思う』と言われた。(今後の子会社上場について)可能性は閉ざしたくない。さまざまな調達方法を考えている。親会社もいるし、事業は回っているので銀行借入も可能だ」(中山氏)

今後は地方のプロジェクト立ち上げ、海外展開も

そしてMakuakeは現在、地方のプロジェクト立ち上げにも力を入れているという。全国75行を超える金融機関と連携・提携して、地域の製造業者や飲食業者などのプロジェクト発掘、支援を行っているという。1億円以上を集めた折りたたみ式電動ハイブリッドバイク「glafit」のプロジェクトを手がけたのも、和歌山県発のバイク関連用品メーカーだったりする。「技術を持っていて、BtoBだけではなくBtoCでもプロダクトを作りたいという話や、いいモノだけど売れないのでリブランディングしたいという話など、マーケティングやプロモーションがうまくいってないけれどもいいモノというのはすごくある」(マクアケ取締役の坊垣佳奈氏)

「glafit」のプロジェクト

米大手クラウドファンディングサービスの「Kickstarter」も日本でサービスを開始したが、「そんなに意識はしないが、海外のサービスが日本にやってくるというのは市場があると判断されているということ、よいニュースだ。そこは歓迎している。だが(クラウドファンディングは)日本にとってとても重要なインフラ。これをしっかり国産でやっていかないと、国にとってもよくないなと思っている」(中山氏)。そう語る一方で、Makuakeの海外展開についても進めていくという。「日本のメーカーの研究開発技術は高いが、まだまだ生かし切れていない。Makuakeでやっているのは、日本のすごい技術をマーケットに出していくこと」「プラットフォームが自分の都合で海外に出ていっても受け入れられにくい。世界の人が(日本語のMakuakeを)翻訳してでも欲しいモノが必要。そんなモノとセットでグローバル展開をしていく」(中山氏)

クラウドファンディングの「Makuake」、Indiegogoライクな大企業向け支援施策

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サイバーエージェントグループでクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」を運営するサイバーエージェント・クラウドファンディング。同社は1月25日、企業向けの新製品サポートプログラム「Makuake Enterprise」の提供を開始した。

Makuakeでは、これまでソニーの電子ペーパーウォッチである「FES Watch」やデンソーの「KKP(くるくるピッ)」大手企業が手がけるプロジェクトから、個人のプロジェクトまで合計1000件以上のプロジェクトを手がけて来た。1000万円を超える規模のプロジェクトも10件以上あるのだそうだ。

それぞれのプロジェクトに対しては、単にMakuakeのプラットフォームを提供するだけでなく、マーケティングなどの面で支援を行ってきたという。例えば実機に触れる場所を作りたいというプロジェクト立案者向けに、伊勢丹 新宿店の一部に展示スペースを用意する、なんてこともあるそうだ。今回開始するMakuake Enterpriseでは、そういった支援施策をパッケージ化。戦略立案からプロジェクトページの作成、プロジェクト支援者へのインタビューを含むマーケティングレポートの作成までを一括に請け負う。料金は300万円程度となる。

前述の大企業の事例もそうなのだが、Makuakeでは、クラウドファンディングサービスを利用する1つの目的として、「新製品のテストマーケティング」があると考えているそうだ。実際に製品を正式販売する前に、アーリーアダプターであるプロジェクト支援者の反応を直接知ることで、より顧客に向き合った製品を実現できると同社は語る。今回の取り組みは、クラウドファンディングのマーケティング利用を促進するための施策の1つだ。

また同時に運営元にとっては、手数料(支援総額の20%)以外での収益を上げるための施策とも言える。海外でもクラウドファンディングサービスを手がける「Indiegogo」が同様の大企業向け施策を2016年1月から開始している。

クラウドファンディング「Makuake」で3000万円のプロジェクトが成功–BULK HOMMEのメンズエステ

「国内のクラウドファンディングでは大きな金額が集まらない」と言われていた時代もそろそろ終わりを告げるのかもしれない。サイバーエージェント・クラウドファンディングが提供するクラウドファンディングサービス「Makuake」に掲載されていた「世界一のメンズフェイシャルエステを造り、「日本の男はカッコいい!」未来を創る」が、3000万円の目標金額を超えてプロジェクトの成功を迎えた。掲載期間終了となる4月21日午後6時直前の出来事だった。

このプロジェクトは、メンズコスメメーカー「BULK HOMME(バルクオム)」が手がけるメンズエステサロン「SALON by BULK HOMME」に関するもの。今回集めた資金は、内装や設備の購入に充てられる予定。エステサロンは10月に東京・青山エリアにオープンする予定だ。

最終的に集まったのは、目標金額の3000万円を上回る3132万6500円。サポーターは236人だった。実はこれまでのクラウドファンディングでの国内最高額は「ミータップ」の「映画『神様はバリにいる』映画製作プロジェクト」の1688万8500円と言われていた。海外の状況から考えれば、まだ桁1つ小さい状況ではあるものの、今回のプロジェクトはこの結果を大きく引き離すものとなった。