MarkForgedで3Dプリントした工具や部品は巨人にも壊せないほど丈夫

ちょっと見ると、MarkForged Mark Oneで3Dプリントしたものは、そんなに強そうには見えない。わりと粗い感じの白とベージュのフィラメントでプリントされたレンチなどの工具は、ファウンダのGreg Markが今年のCESでデモして見せてくれたときには、仕上げがまだ行われていない、壊れやすそうな、普通の3Dプリントオブジェクトに見えた。

 

でもその、3Dプリントでできた工具を壊そうとすると、驚きが訪れる。彼が作ったレンチの3Dモデルは、国際宇宙ステーションに送られたのと同じだが、折ろうとしても折れないし、とてもしっかりしている。カーボンファイバとナイロンを使っているので軽いが、強さはスチール並だ。ぼくは何度か壊そうとしたが、カーボンファイバが一筋入っているだけなのに、ものすごく強い。

CESのステージでMarkの話を聞き、プリントされた製品を見たのは先週だ。次回はもっと本格的なレビューを書こうと思っている。

今のところ、カーボンファイバで強化された物をプリントできる3DプリンタはMark Oneだけだ。ベーシックモデルで5499ドルと高いが、設計家やメーカーがアイデアを素早くテストするための備品としても最適だ。これでYodaの頭部をプリントしたい人はあまりいないと思うが、出来上がった物の強度の点で、3Dプリントは使えないな、と思っていた人は、きっと考えを変えるだろう。

このプリンタは、本物の金属を使う3Dプリントの一歩手前まで来ている。もちろん、十分な力を加えれば壊れるが、人の手で壊すことは無理だろう。プリンセス・ブライドに登場するあの巨人フィージックですら。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


肥満の犯人である飲み物をチェックする電脳コップVessyl

あなたは、痩せる努力をしたけど効果がなかった、という経験をしたことある? 言われたとおり、お肉もチーズもパンも減らして、とっても健康的になったけど、体重は1ポンドも減らなかった、なんて。そうなる犯人は、飲み物であることが多い。そもそも、飲み物がカロリー源であることを自覚しない人が多いし、だから毎日飲み物から何カロリー摂っているかなんて、誰も考えない。

というわけで、Vessylが登場する。CEOで協同ファウンダのJustin Leeは、7年間の研究開発の成果として、飲み物用の電脳コップを作った。それは、あなたが消費した飲み物の量だけでなく、その飲み物に含まれていたカロリーも計測する。

この、センサをたくさん搭載したコップは、その中身を分子レベルで測定し、マックフルーリーと水とコーヒーとワイン、などなどの違いを教えてくれる。私はシロップも試してみたけど、まあはんぱじゃなかったわね。

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Vessylにはカロリーの測定のほかに、Prymeと呼ばれるユニークな機能がある。これはユーザの一日の水分摂取量(補水量)とエネルギーレベルを測る。コップの側面のLEDが、水の摂取量が足りないとか、ちょっと冷たいものを飲んでもよい、などと教えてくれる。

VessylのデザインにはYves Beharも関わった。彼のことは、聞いたことがあるだろう。Jawbone UpやJamBoxのデザインにも加わり、現代を代表するデザイナーの一人だ。

Vessylを作っている会社Mark Oneの今後のプランは、コップだけでなく、お皿、お椀、ワイングラスなどなど、食器一式をすべて電脳化することだ。 そして家族全員を測定する。今のところは、Vessylの売り込みで手一杯だが。

Vessylの予約価格は99ドル、発売後には199ドルになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))