Sennheiser/MassdropのHD6XXヘッドフォン(名作HD640の限定版)は発売と同時に売り切れ、再発売を予定

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ええと、もし今朝他のものに気を取られていたなら、おそらくHD6XXの発売には気が付かなかったことだろう。残念なニュースだが、このSennheiser/Massdrop共同開発の超限定版は既に完売してしまったようだ。同社の担当者はTechCrunchに対して「今朝の注文の殺到で、もう少しでインターネットを麻痺させるとことでした」と語った。

サイトにおけるその200ドルのヘッドフォンの販売は停止しているが、前例のない需要を集計し、重複した注文を取り除いている最中のようだ。みんな、突然おかしくなったのか?

馴染みのない人へ。HD6XXは本質的にはSennheiserの名作HD640ヘッドフォンのリブランドされた限定版だ、有名なオープンバックモデルを新しいダークブルースキームに変えて、コネクタを少し変えている。

そしてこのヘッドフォンの最初のバッチは5000個に限定されていたという事実がある。しかし、おそらく最も重要なのは価格だ。1000ドル以下のヘッドフォンのなかでトップの1つという地位を、500ドルという価格で占めていたものが、200ドルで提供されているからだ。

良いニュースは、ヘッドフォンは現時点では時期は不明だが、再び戻ってくるという話である。ということで、今回のチャンスを逃した私たちは、世界で今日起きる何かへの集中に戻ることにしよう。

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(翻訳:Sako)

グループ購入サイトMassdropではユーザが“理想の製品”を設計してメーカーがそれを作る

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Massdropの投資家たちは、グループeコマースのサイトは単なるマーケットプレースであるだけでなく、むしろコミュニティであるべきだ、と主張してきた。そのMassdropが最近始めたMassdrop Collabsと呼ばれる企画は、そんなコミュニティ化努力の一環だ。

同社はこれまで、いくつかの専門的なコミュニティを築いてきた。オーディオ愛好家や機械式キーボードのファンなどがそれぞれ作ったコミュニティに、グループ購入の特典などを与えてきた。しかしMassdrop Collabsは、協同ファウンダでCEOのSteve El-Hageによると、コミュニティが実際に製品を創造する機会を提供する。

これまでMassdropは、Infinity Keyboard Kitなどでそんな共同設計による製品を作ってきたが、しかしMassdrop Collabsはそれを、もっと定常化し一般化する。

たとえば同社はオーディオ愛好家のコミュニティから選んだ人たちにヘッドフォーンを設計ししてもらい、それを電子製品のメーカー企業Fostexに持ち込んで、Fostex x Massdrop TH-X00を完成させた。コミュニティが指定した要素は、音質の特徴やマホガニー製のイヤーカップなど、15項目に上(のぼ)る。El-Hageはこの過程を、“とても多くの人びとの共同作業”と呼んでいる。

“誰もが、何か一つは貢献している。個々のコンポーネントを投票で決めるのではなく、すべてのアイデアを容れたデザインを完成させ、製品化した”、と彼は言っている。

El-Hageはこのやり方を、今はなき共同発明サイトQuirkyと比較する。そこはユーザが新製品の発明過程に参加するのだが、Massdropは発明家のサイトではない。El-Hageによると、“1840年以降、合衆国にプロの発明家はいない”そうだ。むしろMassdropは、スペシャリストたちが集まって設計に参加し、“こんなのだったら自分も買う”というプロダクトを構想する。

上記のヘッドフォーンの場合は定価399ドルで、発売直後の48時間で100万ドル売れた。これまでに3167名のMassdropユーザに売れている。

Massdrop Collabsの対象は、ヘッドフォーンだけではない。来年は、メンズファッションや日用携帯品(everyday carry, EDC)などを予定している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。