テスラCybertruckのラジコンカーがHot Wheelsから、割れた窓を再現するスタッカー付き

Tesla(テスラ)がレトロ的で未来的な台形デザインの電動トラックを実際にどこかへ納車するよりもずっと早く、おもちゃメーカーのHot WheelsがCybertruck(サイバートラック)を発売する。ラジコンカー版Cybertruckには、1/64モデルと1/10モデルの2種類があり、それぞれ20ドル(約2200円)と400(約4万4600円)ドルとなっている。

すでに予約販売をしているが、本物のTesla車と同じく、発表された商品がすぐ買えるわけではない。Hot WheelsのWebサイトによると、発売予定日は2020年12月15日、すなわち今年のホリデーシーズンだ。

これのラジコンカーはTeslaが2019年11月のイベントで披露したCybertruckを、きわめて忠実に表現しているようだ。大きな1/10モデルには、発表会のステージで起きた失敗を再現できる「割れた窓を表現する再利用可能なステッカー」が付属する。ただし、金属製のメディシンボールは自分で用意しなければならない。

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またCybertruckの1/10モデルは、点灯するヘッドライトとテールライトが搭載されており、「リラックスモード」(Chill)と「スポーツモード」(Sport)に対応。四輪駆動にもできる。さらに取り外し可能な後部座席のトノーカバーや、入れ子式で実際に動くテレスコピックテールゲートなどもある。

小さくて買いやすい1/64スケールモデルは全長わずか3インチ(7.5cm)で、Hot Wheelsのミニモデルとなる。数学が得意な友人に言わせると、その最大速度は時速800kmに相当するそうだ。

発売はアメリカとカナダのみだが、Cybertruckの人気から考えると、爆発的に人気を博しそうだ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

マテル、実際の昆虫から発想した折り紙風昆虫ロボットをリリース

人気ブランドを抱えるマテル(Mattel)も、ネットワーク時代の子供たちに向けた新製品を生み出すのには苦労している。先月にはOsmoと組んで、人気があるホットウィール(Hot Wheel)のiPad版をリリースした。そしてこの度は、Dash Robotsとのコラボレーションによるプロダクトを生み出した。自分で組み立てた「ロボット昆虫」で遊ぶためのもので、名前を「Kamigami」という。

Targetでの販売が開始されたこの6本足ロボットは、キットの状態で得られており、1時間程度で組み立てられるようになっている。身体は、折り曲げて使うプラスチックシートでできている。プラスチックシートはカマキリ、てんとう虫、およびサソリなどの種類が用意されている。

DashおよびDash開発のロボットプロダクトは、U.C. BerkeleyのBiomimetic Millisystems Labから生まれたものだ。自然から学んだ効率性の高いロボットを実現しようとしている。

「私たちのロボットを、学校や各種イベントでデモ展示しました。ロボティクスとは何かを示すために行ったものでした」と、Dashの共同ファウンダーであるNick Kohutは述べる。「子供たちは夢中になり、保護者たちは製品の購入法を尋ねてくるのでした。それで販売を開始したのですが、なかなかの売れ行きを示すことになりました」。

研究室から生まれたロボットを販売するためにDashが生まれ(価格は65ドル)、そしてこのたびマテルと組んで販路拡大を目指すこととなったわけだ。より低価格でキッドフレンドリーなプロダクトとするため、KamigamiはDashのオリジナルロボットほどには複雑な作りになっていない。しかし実際の昆虫を元にしたものとはなっている。移動する様子などをみれば、バイオロジーの観点をDashから受け継いでいることがわかる。

Kamigamiの単価は50ドルで、加速度計、ジャイロスコープ、IR受発信装置などを備えている。これにより外部環境を認識し、他のKamigamiロボットとのバトルゲームを行ったりすることができるようになっているのだ。Kamigamiロボットはモバイルアプリケーションからコントロールしたり、あるいは簡単なコーディングツールを使って作成したプログラムで動かすこともできる。

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(翻訳:Maeda, H

Mattelが300ドルの子供向け3Dプリンターを発表―カスタマイズしたバービーも出力へ

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ニューヨークで開催されている玩具のトレードショー、Toy Fair 2016で、Mattelが“ThingMaker”という300ドルの3Dプリンターを発表した。このデバイスを使えば子どもたちが家で自分だけの玩具をプリントすることができるようになる。3Dプリンターのソフトウェア開発にはAutodeskが協力しており、操作が非常にシンプルになっている。玩具はThingMakerだけでなく、標準的なインターフェイスを備えた他社の3Dプリンターでも出力できる。

ハードウェアに付属してくるこのソフトウェアがMattelの3Dプリンターを使いやすくし、広い層にとって価値の高いものとしている。

市場にはもっと低価格の3D1プリンターも多数登場しているが、付属のソフトウェアが使いにくかったり能力が不足していたりする場合がある。ThingMakerのデザイン・アプリはすでにiOS版、Android版が公開されている。小さな子どもたちでも簡単に使いこなせることがデザインの目標だ。

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実際のソフト開発を行ったのはAutodeskで、Toylandその他のベータ・テスターは「速い」、「機能がわかりやすい」、「ばかばかしいほど簡単」などの高評価を与えていいる。

アプリはThingMaker Designと呼ばれ、すぐに使えるキャラクター・テンプレートが多数含まれている。チュートリアルもわかりやすく、初心者でも簡単に使いはじめることができそうだ。少し慣れれば子どもたちが自分でゼロからキャラクターをデザインすることも難しくない。キャラクターの色や生地は自由にカスタマイズでき、アプリの中で折り曲げたりひねったりできるので、出力後の玩具がどんなふうであるかつかみやすい。デザインの成果はファイルとしてスマートフォンなどのモバイル・デバイスのカメラロールに保存することできるしGoogle
DriveやDropboxに送ることもできる。

デザインがSTLファイルとして完成したらいよいよアプリから3Dプリンターにワイヤレスで送信するわけだが、Mattelだけでなく他社のプリンターにも送れる。

またMattelのシステムの場合、キャラクターをプリントしたら終わりではない。子どもたちは大きな玩具のパーツをひとつずつプリントして後で組み立てることができる。人形、ロボット、恐竜、サソリ、ドクロ、ブレスレット、ネックレス等々お望みのままだ。

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この方式ならMatteは既存のすでにライセンスが確立している人気の玩具と3Dプリンティングを通じてタイアップできる。Mattelはこの点を真剣に考えており、ロードマップの中で「今後、他社ブランドのアイテムのプリントも行われるだろう」と
述べている。特定のブランド目名は名指されていないが、バービー人形やミニカー玩具のホットウィールなどについてはすでに計画中だということが示唆されている。

キャラクターの部品は連続して出力され、その後ソケットにボール部分をはめ込む方式で組み立てることができる。小さなキャラクターなら30分、大きなものでは一晩(つまり6時間から8時間)かかるという。

Mattelによれば、ThingMaker 3Dは硬質PLAフィラメントを使うという。ただしどんな色が利用可能かはまだ発表されていない。Toy
Fairの資料によれば、デモでは24色が使用されているという。Mattelの広報担当者の一人は「プリント素材は将来他のオプションが利用できるようになるかもしれない」と述べている。

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3D出力が始まると、安全上の理由からプリンターのドアは自動的にロックされる。子どもたちは正面の透明な窓からプリントの様子を観察することができる。プリンターが動いていないとき、プリンターヘッドは安全な位置に格納される。これは子どもたちが熱いプリンターヘッドや出力されたばかりのアイテムにうっかり触れて火傷しないための配慮だ。

玩具が3Dでプリントされるというのは小さな子どもたちの興味を惹きそうだが、USA Todaytの記事によると、製造物責任の観点からであろうが、Mattelでは「13歳以上向け」だとしている。しかし出力されるフィギュアの種類は3Dプリンターのシンプルなdデザインなどからみて、ThingMakerは小さな子どもが大人に付き添われて家に持っていくことになりそうだ。

実は“ThingMaker”という商品名にも由緒がある。これはMattelが1960年代に初めて発売した子どもたちが家でものづくりができる玩具の名前だった。l熱した型にPlastigoopと名付けられた液体プラスチックを流し込んで冷やすことで花やクリーピークローラーが作れた。当時Matteはこうした方法で子どもたちの創造性を伸ばそうと試みていたようだ。

それが21世紀のテクノロジーで蘇ったわけだ。

3Dプリンターが実際に発売されるのは秋も深まった頃になるようだが、MattelはすでにAmazonで予約の受付を始めている。

玩具メーカーとしてはMattelはアイテムへのデジタル・テクノロジーの採用に意欲的な方だ。Toy FairトレードショーでMattelはGoogleの段ボール製VRヘッドセットを利用した立体写真眼鏡、ビューマスターのリバイバル版を発表している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleとおもちゃのMattelがパートナーして懐かしい立体写真眼鏡をデジタル化

玩具のMattel社の、あの懐かしいView-Masterは、子どもたちが大好きな立体写真眼鏡だった。それが今回は、GoogleのVR(仮想現実)デバイスCardboardを利用して、古い3D画像に新しい命を吹き込もうとしている。

昔のView-Masterは、見事な製品だった。映画の短いフィルム(“リール”)や、遠くの風景、あるいは自分のスナップ写真など、何でも見ることができた。これまでに、View-Master用のリールは15億本売れ、View-Master本体は1億以上売れたそうだ。

今度のニューバージョンのView-Masterは、ニューヨークで行われたWorld Toy Fairで発表されたばかりだが、GoogleとMattelの提携により、昔のように写真やリールではなく、Androidスマートフォンを挿入してその画面を見る。そのためのView-Masterアプリには、映像に関するオプションがたくさんある。“リール”も、デジタルコンテンツとしてアプリ内購入で買える。

さらにしかも、子どもたちが(または今の大人が子ども時代に)これまでコレクションしてきたフィジカルなリールも、見ることができる。そういう、昔のView-Masterのコレクターは世の中にとても多いはずだから、ニューバージョンがそれらにも対応しているのは賢明だ。

Google Cardboardというプラットホームにフィジカルなリールも加えることの意味について、MattelのDoug Wadleighは、“フィジカルは家族や子ども向けのサービス”、と言っている。

Wadleighによると、この製品はMattelの今後のVR路線の“始まりにすぎない”、という。今後のいろんなVR製品も、Googleとのパートナーシップが開発の基盤になるのか、彼はそれについては何も言わなかった。

“今は、この製品に全力を注ぎたい”、と彼は言う。“これはすばらしいパートナーシップだ。彼らの能力と弊社の能力はとても相性が良いし、テクノロジの利用の今後の方向性も、その相性の良さが強力なてこになる”、のだそうだ。

Google Cardboardで駆動される新しいView-Masterの発売は秋(Wadleighによれば10月)だ。USA Todayの記事は、お値段が29ドル99セント、と言っている。また、“体験版”のリールを3本セット14ドル99セントで買える。

 

取材協力: Anthony Ha

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))