オンライン版BuildカンファレンスでMicrosoft Teamsの強化を発表、ブロード/プライベートキャストがさらに容易に

Mircrosoft(マイクロソフト)のデベロッパー・カンファレンスであるBuildが米国時間5月19日にオンラインで開幕。ここでリモートワークのプラットフォームとして人気を集めているMicrosoft Teamsにも多数のアップデートが予定されていることが発表された。

同社は現在Teams、を通話、チャット、音声ないしビデオ会議によるチームワークと共同作業の中心と考えいている。当然ながら本日のTeamsに関する発表でもコラボレーションを支援する側面が強調された。同社がTeamsに搭載予定の新機能は大部分が順当なものだと言える。

多くのユーザーに直接影響があるアップデートは、おおむねオンラインミーティングに関するものだった。例えば、オンラインミーティングのスケジューリングや実施を、予約機能(Bookingsアプリ)から手軽に管理できるようになる。スケジューリングの面では、チームはシフトアプリの新機能も提供している。スケジューリングについては、Shiftsアプリにトリガー条件の設定機能などが加わる。ミーティングの日時変更にはいちいち管理省の承認が不要な場合も多い。どのような場合にスケジュール変更が自動的に承認されるか設定ができるようになる。また新しいミーティングのテンプレートも用意される。

これよりは搭載時期は遅くなるが、Teamsの新ユーザー向けに自由にカスタマイズできるテンプレートも近々リリースされるという。ここには各種のイベントの管理や突発的事態への対応などの標準的なビジネスシナリオのほか、医療関係者やミュージシャン向けなど業界別のテンプレートが含まえる。同社は「テンプレートにはチャンネル、アプリ、利用方法など事前に設定されている」と述べた。

さらに同社は、はプログラミングなしでチャットボットを作成できるPower Virtual AgentsをTeamsアプリストアで近日公開する。質問に答えを返してくるボットの内容を書いて管理することが誰でも簡単にできるようになる。

また同じくノンプログラミングの業務アプリ作成ツールのPower Appsやワークフローの自動化ツール、Power AutomateをTeamsに簡単に統合できる機能も準備されている。ビジネス・インテリジェンスを提供するPower BIのユーザーはアイコンをクリックするだけでレポートをTeamsで公開できるようになる。

こうしたメジャーアップデートに比べるとやや地味だが、NDI(Network Device Interface)のサポートも重要だ。これはイーサーネットを介して動画を作成、配信するためにNewTekが開発した無料のプロトコルだ。これが採用されたことは大いに歓迎されるだろう。たとえば現在、Skypeにはこれに似た機能がある。SkypeビデオをOBS、Wirecastなどのポピュラーなソフトウェアに流し、Skypeの映像や音声を多数の視聴者向けにストリーミングすることができる。ただし、理由は不明だが、ビデオとオーディオのストリーミングが分離しているあめ、画面と音のズレに対処することは非常に難しい。

この機能が導入されれば、リモートワークにTeamsを利用している会社はTeams上のチャットを一般公開(ブロードキャスト)できるほか、社内向けに限定配信(プライベートキャスト)することが簡単になる。TeamsはさらにSkype TXとも統合される。これはリモートインタビューを実行するために多くのテレビ局が使っているハードウェアを含んだ放送用Skypeソリューション」だ。なおTeamsは来月にもNDIのサポートを開始する予定だ。

画像: Akio Kon/Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Microsoft Teamsのビデオ通話の利用は3月に1000%増加

COVID-19のパンデミックで在宅勤務が一部の企業ではデフォルトになり、そして当然のことく、Zoom、Google Meet、Teamsなどのビデオチャットツールの利用が急増している。ZoomとGoogleからはすでにアップデートがあったが、今日(米国時間4/9)はMicrosoft(マイクロソフト)からの報告が、在宅勤務が増えたことへのTeamsのユーザーの適応ぶりを伝えている。

さかのぼって3月16日に同社は、Teamsを使う会議が9億分に達した、と報告した。そして今度は、それから1か月足らずで、3月31日のたった一日で27億のミーティングを記録した。それらのミーティングでは、ビデオカメラを使うユーザーもこれまでより多かった。全体として、カメラを使ったユーザーは今回の危機が始まる前に比べて倍増し、Teamsのビデオ通話の数は3月に1000%以上増加した。

会議以外にも生産的な仕事はあるはずだが、とにかくTeamsによる会議の数としては膨大な数だ。

ビデオの利用率を国別に分類すると、ノルウェーとオランダがトップで、60%の通話がビデオを使っている。アメリカでは、38%だ。その差は高速ブロードバンドの普及率の差だ、と同社は言っている。

またこの報告によると、ユーザーが一日にTeamsを使う時間も増えている。3月には、人びとが初めてTeamsを使った時間と最後に使った時間の間には平均で1時間あまりの増加が見られるが、でも同社によると、それは必ずしも仕事をする時間がそれだけ増えたのではない、という。仕事以外の個人的用途や、コンピューターを点けたままほかのことをしている、と報告は主張している。

企業がリモートワークに使っているサービスが何であれ、興味深いのはこの危機が終わった後にそれがどれだけ定着するかだ。中国では一部の従業員が仕事に復帰しつつあるが、Microsoftのこの報告では、それでもTeamsのDAUは増加が続いている。しかし一方では、正常に戻ったら利用がたちまち落ちる国や地域もきっとあるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

一般ユーザー向けMicrosoft Teamsが登場するが用途がカブるSkypeは継続

Microsoft(マイクロソフト)は米国時間3月30日、2020年の後半にMicrosoft Teams(以下、Teams)の一般ユーザー向けともいえるバージョンをリリースすると発表した。Slackなどと同様にテキスト、オーディオ、ビデオによるチャットが可能なアプリとなる。マイクロソフトは、これを個人の生活に密着したTeamsと位置付けようとしている。家族や小グループがイベントを調整し、情報を共有し、ビデオ通話も可能にするなど、多くのツールを備えている。

画像クレジット:Jeenah Moon / Getty Images / Getty Images

Google(グーグル)が長い間実証してきたように、メッセージングアプリが、これでもう十分だという状態になることはない。それでも、マイクロソフトがTeamsをこの方向に発展させようとしているのは興味深いことだ。というのも同社は、ずっとSkypeを、個人ユーザー向けのチャット、および音声、ビデオ通話用として推奨してきたからだ。マイクロソフトのモダンライフ、検索、デバイス担当副社長のYusuf Mehdi(ユスフ・メディ)氏は、Skypeがなくなるわけではない、と私に語っている。同氏によれば、現在では実際に5億人以上が、Skypeのようなツールを使っているという。

Skypeの将来について尋ねると「Skypeは続けます」と、同氏は答えた。「私たちは、Skypeに注力し続けます。今日Skypeは、月間ベースで1億人が利用しています。私としては、Skypeは今日の個人向けのソリューションとして、非常に優れていると考えています。多くの放送局も利用しています。一方のTeamsはより堅牢なサービスです。チャットやビデオ通話機能だけでなく、リッチなコミュニケーション機能やテンプレートも用意しています。ダッシュボードのようなものもあるので、さらに豊富なツールを導入することも可能です」。

つまり、より個人向けのTeamsが2020年後半にリリースされるというだけで、Skypeは当面の間、マイクロソフトとしてメインの一般ユーザー向けチャットサービスであり続ける。実際、現在毎日約4000万人がSkypeを使っている。その背景には、新型コロナウイルスのパンデミックもある。Skype間の通話時間は、220%ほど増加していると同社は見ている。

マイクロソフトでは、この新しい個人向けのTeamsを、別のブランドにすることも考えていた。しかし同社は、Teamsがすでにかなり幅広いブランド認知度を獲得していると判断した。また今回のアップデートは、仕事と家庭生活のギャップを埋めることにかなりの重点が置かれたものとなっている。というわけで、企業向けと個人向けの両機能を、同じアプリケーションに統合するというのは理にかなったことだといえる。

関連記事:Microsoft brings Teams to consumers and launches Microsoft 365 personal and family plans

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

ビデオ会議アプリのダウンロードが新型コロナ需要で過去最多の週6200万回

在宅勤務の推奨やソーシャルディスタンス(社会的距離)の励行、政府によるロックダウンなどにより、ビデオ会議アプリの需要が業務使用、個人使用のどちらでも増えている。その結果、30日に発表されたApp Annieの最新レポートによると、ビジネス会議アプリは3月に過去最多の伸びをみせている。3月14〜21日の週にはダウンロード数は6200万回を記録した。また、ソーシャルネットワーキングのビデオアプリHousepartyは、ロックダウンや自宅隔離が広がる欧州で空前の伸びとなった。

そうした成長は予想されていたが、App Annieのレポートではこうしたアプリがどれほど多くの新規顧客を新型コロナウイルスの影響を受けている期間に獲得しているのかを具体的に示している。

たとえば、iOS、Google Playでのビジネスアプリの3月上旬のダウンロード数は6200万回だったが、この数字は前週から45%増だった。また、アプリストア全体の中でその週に最も成長したカテゴリーだった、とレポートにはある。2019年のビジネスアプリダウンロード数の週平均からは90%増だった。

こうした成長の大半は、GoogleのHangouts Meet、Microsoft TeamsそしてZoom Cloud Meetingsなどによるものだ。

2月と3月に世界で最もダウンロードされたのはZoomで、特に米国、英国、欧州では引き続きかなりダウンロードされている。

記録的なダウンロード数となった週の数字は、米国における2019年第4四半期の週平均の14倍だった。英国においては第4四半期の週平均の20倍超がダウンロードされ、フランスでは22倍、ドイツでは17倍、スペインでは27倍そしてイタリアではさらに多い55倍だった。

アプリストア調査会社のSensor Towerのレポートでは、米国でのZoomのダウンロード回数は3月中旬に増えているが、3月9日の週以前に米国App Storeでの検索ワードトップ100の中に「Zoom」は入っていないと指摘している。つまり多くの新規ユーザーに、おそらく仕事メールでのリンクシェアやカレンダーでの招待、イントラネットサイトなどっでアプリのインストールページが直接送られたことを示している。

また3月には、GoogleのHangouts Meetも特に英国や米国、スペイン、イタリアで多くダウンロードされ、Q4の週平均ダウンロード数との比較ではそれぞれ24倍、30倍、64倍、140倍だった。

Microsoft Teamsもそこまでではないもののダウンロード数は増加し、Q4の週平均との比較ではスペイン15倍、フランス16倍、イタリア30倍だった。

消費者アプリをみると、 Z世代の間で人気のソーシャルビデオ会議アプリのHousepartyが欧州などで急成長した。これにはネットワーク効果が貢献したようだ。友達や家族がHousepartyを利用するようになるほど、このアプリはより役に立つ。そうして使用の輪はさらに広がる。イタリアでは3月21日までの1週間で、Housepartyのダウンロード数は2019年第4四半期週平均ダウンロード数の423倍にものぼった。

スペインではHousepartyの成長はより顕著で、3月21日までの1週間のダウロード数は2019年Q4の2360倍だった。それまではスペインではHousepartyはさほど浸透していなかったことも記すに値するだろう。COVID-19流行がなければ足掛かりを築くことはなかったはずだ。

ビジネス会議アプリと異なり、Housepartyはビッデオチャットをより個人的でソーシャルな体験にすることを目的としている。アプリを立ち上げると、あなたが話せる状態であること、誰がオンラインなのかが表示される。これは他のメッセージアプリと似ている。しかし参加できるライブのパーティや遊べるアプリ内ゲームが用意されていて、つまりこのアプリはバーチャルオフィス会議のためのものではない。

もちろんこの時期、ビジネスアプリだけがブームになっているわけではない。

Google ClassroomやABCmouseといった教育アプリ、それからInstacartのようなグローサリー配達アプリの使用も3月に急増している。

「社会的隔離の期間がどれくらいになるのか見通せない状況に直面し、ビデオ会議アプリは我々の毎日の習慣にかなりの影響力を及ぼす可能性を持っている。地理的バリアをなくし、かなりシームレスに働いたり社会的つながりを維持したりできる能力を持つ」とはApp Annieはレポートに記している。そして「世界にとって前代未聞の状況であり、モバイルにとってかなりダイナミックな時だ。我々は文字通り全部門で消費者行動の変化を目の当たりにしている」と結んでいる。

画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:Mizoguchi

新型コロナによるリモートワークブームでSlack絶好調、47日間に7000有料ユーザーを獲得

米国時間3月19日、人気の企業内チャットサービス、Slackは2月1日から3月18日までの47日間に7000件の有料ユーザーを獲得したと発表した。Slackが 前四半期に獲得した有料ユーザーは5000件だったからこれは驚きだ。

新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により人々が自宅で仕事をすることを余儀なくされたため、リモートワークへの移行に役立つプロダクトはすべて需要が増加しているが、Slackも例外ではない。 TechCrunchではこの傾向に対し、ビジネスとしての成功は新規ユーザーのうちどれほどが有料契約を結んだかにかかっていると分析した

SEC(証券取引委員会)に提出された書類によれば、Slackはこの点でも成功している。Slackの株価は現時点で19%もアップしており、上げ相場の中でも突出している(今日の取引終了後に終値をチェックして必要ならこの記事をアップデートする)。Slackは前回の四半期決算のガイダンスが控えめだったため株価は出遅れぎみだった。

直近の四半期(会計年度としては2020年度の第4四半期)に、Slackは5000件の有料契約を追加し、契約数は第3四半期末の10万5000から11万に増加した。その後の47日で、Slackは有料ユーザーを6.4%増加させた。つまり毎週1%弱増加したわけだ。

Microsoft(マイクロソフト)は今日、SlackのライバルとなるMicrosoft Teamsの1日あたりアクティブユーザー(DAU)が4400万あったことを発表している。これはもちろんSlackよりはるかに大きな数だ。SECへの新しい文書の提出はSlackが投資家に対して最近の利益をアピールするばかりでなく、MicrosoftのPR攻勢に反撃する意図も含まれていたかもしれない。

Teamsは3月11日から3月18日までに1200万をDAUを得ており、Slackと並んでこれのプロダクトに対して極めて大きな需要があることこが見てとれる。

Slackの努力

Slackのトラフィックは急増しており、今日判明したように、ビジネス利用も増えているが、同時に同社ではサービスそのものに対しても有用な追加を数多く実施している。

例えば、ユーザー体験をさらにスムーズにするため、シンプルなインターフェイスを発表している。同社はこれまで以上にサービスの価値が高まっていると感じているだろう。実際、世界のどこでも自宅から仕事をするというトレンドが拡大する中、Slackはユーザーはこのプラットフォームを常に重視していきたとしている。

リモートワークのブームにシステムが対応できるかどうかについては、Slackは自信を持っているようだ。 先週、接続障害が発生したが1日で解決できた(Microsoft Teamsも最近何回かダウンしている)。

Slackはリモートワークによる影響ついてメモを発表し、「社員がオフィスから離れて働くようになっても、コミュニケーションのインフラ対する要求は変わらない。ユーザーがオフィス、携帯ネットワーク、または自宅の固定改選から接続しているかどうかばシステムの負荷にまったく影響しない」と述べた。

しかしSlackのユースケースはオフィス以外にも拡大しつつある。Slackは企業コミュニケーションに理想的と考えられれてきたが、社会的隔離の強制により利用の仕方は多様化するだろう。起業家を支援する人々、大学の同窓グループ、オンラインでの講義の受講をさらに有効活用したい学生など、さまざまなグループがSlackを利用することになる。

今後予想されるトレンドを考えれば、Slackは単なる仕事の生産性向上ツールではなく、むしろバーチャルなコミュニティとして位置づけられることになりそうだ。.

画像:Drew Angerer / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

レノボがオフィス向けMicrosoft Teams連携スマートディスプレイを発表

Lenovo(レノボ)は高価なオンライン会議用デバイスのThinkSmart Hubを販売している。同時にはるかに安価なスマートディスプレイも販売している。来週のCESでは、これら2つの異なる製品ラインの流れを横断するプロダクトとしてThinkSmart Viewが発表される予定だ。このデバイスは、基本的にはGoogleアシスタントスタイルのスマートディスプレイかつ、オフィス環境向けに再設計されたものだ。

しかし、このシステムはGoogle(グーグル)のホームAIを中心としたものではなく、基本的にMicrosoft Teamsで動作する。これは他のエンタープライズ向けソリューションの数分の1のコストで、オフィスでの専用音声/ビデオ会議デバイスを提供するものだ。価格は349ドル(約3万8000円)、オープンオフィス向けのBluetoothヘッドフォンが付属するモデルは449ドル(約4万9000円)から。なお、昨年登場したThinkSmart Hub 500の価格は1800ドル(約19万円)だ。

ThinkSmart Viewは、小規模な会議室や予算に余裕のある中小企業に最適だ。個人のデスク上やリモートワーカーが使うこともできるが、個人のPCにMicrosoft Teamsをインストールする代わりに(Teamsが組み込まれた)ThinkSmart Viewの購入を正当化するため、このデバイスを頻繁に使うようになるだろう。メーカーがキッチンや寝室以外でのスマートディスプレイの用途を模索していることを考えると、これは同分野における興味深い取り組みといえる。

製品のメリットとしては、Teamsを使ってすぐにミーティングができる点や、プライバシー保護のための物理的なシャッターを備えている点だ。もちろんレノボは、オフィス向けGoogle HangoutsでもThinkSmart Viewと同様のことを実現できるだろう。とはいえ今回の製品が、Microsoft(マイクロソフト)やグーグルのスマートホワイトボードに法外な値段を払う理由をなくしたことは明らかだ。ThinkSmart Viewは今月発表される。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Microsoft TeamsのLinux版が公開プレビューがダウンロード可能に

米国時間12月10日、Microsoft(マイクロソフト)は、Microsoft Teams for Linuxの公開プレビューを発表した。このオープンソースのオペレーティングシステム上で可利用になる初めてのOffice 365ツールだ。

プレビューの目的は言うまでもなく、一般公開の前にフィードバックをもらって製品を改良すること。リリースを発表する同社のブログ記事には「本日よりMicrosoft TeamsをLinuxユーザーは公開プレビューで利用できる。オープンソースコミュニティの職場や教育機関などで、高品質なコラボレーション体験が可能になる」と記載されている。

目標は実働プラットホームを増やして顧客を増やすことだ。ブログ記事には「顧客の多くがWindows 10とLinuxなど、複数種類のプラットホームの上で動く複数のデバイスを使っている。マイクロソフトは、同社のクラウドにおいても、生産性ソフトウェアにおいても、混成環境をサポートすることにコミットしており、今回の発表によりTeamsの使用体験をLinuxユーザーに広げられることは、とても喜ばしい」とコメントしている。

この発表は、2つの点で重要だ。まずMicrosoftは、CEOがSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏になってからオープンソースを受け入れるようになったとはいえ、その前までの長年はオープンソースとの仲が単純ではなかった。しかしこれからは、必要とするユーザーがいる限り、プラットホームやオペレーティングシステムの違いを超えてそのツールを積極的に提供する姿勢に変わったのだ。

第2に、これがLinux上の最初のOffice 365アプリケーションだから、フィードバックが良好なら今後ほかのアプリケーションにも門戸を開くかもしれない。

この発表の背景にはまた、エンタープライズ向けのコラボレーションプラットホームのユーザーをSlackと取り合いしているという事情がある。7月にマイクロソフトはTeamsの1日のアクティブユーザー数(DAU)を1300万人と発表したが、SlackのDAUは1200万人だ。Linux上ではすでに2年近く前からSlackを利用できる

関連記事:Slack comes to Linux as a snap(SlackがLinuxのアプリストアSnapに登場、未訳)

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

MicrosoftはOffice 365のチャットでTeamsに全力――Skype for Businessはやがて消え行く

Microsoftは今日(米国時間9/25)、エンタープライズ向けコミュニケーション・サービスのプラットフォームとしてMicrosoft Teamsを選択し、全面的に普及を推進していく方針を明らかにした。

Microsoft TeamsはOffice 365アプリと深いレベルで統合されていることがSlackなどのライバルに対する大きな強みとなっている。このチャットサービスは最近数箇月、アップデートを繰り返して多くの機能を追加し、12万5000社がなんらかの形でTeamsを利用するまでに成長した。

実はこれまでMicrosoftのエンタープライズ向けコミュニケーション・プラットフォームはSkype for Businessだった。この数年、MicrosoftはSkypeのインフラを大幅に強化し、テキストによるチャットの改善、音声・ビデオ通話での会議サポートなどを実現している(もっとも一部のSkypeユーザーは機能の改善に品質の改善が追いついていないと不満を漏らしている)。

しかしOffice 365担当のコーポレーション・バイス・プレジデントのRon Markezichは今日の声明で「Office 365を通じてクラウド・サービスを利用するMicrosoftのユーザーに対し、Microsoft Teamsはコミュニケーションのコアとなるプロダクトへと成長するだろう」と述べた。Teamsは音声、ビデオを利用した通話、会議のいずれにおいてもそのヒーローであり中心的体験となるだろう」という。将来、Teamsは現在のSkype for Businessを置き換えるクライアントになるようだ。

もちろんMicrosoftはエンタープライズはなにかにつけて動きが遅いことを熟知している。既存のPBX機器やクラウド接続を簡単に置き換えられない企業のために2018年にもSkype for Businessサーバーのアップデートは続けられる。

ただしTeamsとSkype for Businessは同一のインフラを用いるので相互に排除関係にはなく、併存することが可能だ。もちろん通話などにおける相互運用性にも問題はない。

しかしTeamsに移行するならチャット、通話、会議において多数の新機能がサポートされるとMicrosoftは約束している。外線との発信、着信においてボイスメール、保留、転送、その他エンタープライズ向け電話システムに標準的に備わる機能はすべて用意されているという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Microsoft Teamsの開発者たちが、自分たちのアプリを公開できるようになった

Microsoftは、本日(米国時間5月10日)Build 2017カンファレンスにおいて、すべての開発者がOffice Storeを通じてMicrosoft Teamsアプリケーションを公開できるようになったことを発表した。公開されたアプリは、新しいアプリ発見機能によって、Teamsの中で紹介されるようになる予定だ、と同社は言っている。

今回のイベントでは、MicrosoftはTeamsの機能の一部に関するデモを行ったが、その中にはボットや他のコネクターを利用できることだけでなく、タブ、モバイルアプリ、Cortanaとの統合なども含まれていた。

Teamsで同社が目指すのは、Microsoft独自のSlack対抗製品を提供することでもあるが、それ以外にもExcel、Word、PowerPoint、OneNote、SharePoint、Power BIなどのMicrosoftの他のアプリケーションとの連携はもちろん、Asana、Hootsuite、Zendeskなどの企業環境で頻繁に使用されている約150のサードパーティサービスとの統合も実現できるようにデザインすることも目標だ。

Buildにおけるデモでは、これらのアプリケーションたち同士とCortanaがどのように連携して動作するかを示すことに、Microsoftの力点は置かれていた。たとえば、あるミーティングデモの後、モバイルユーザーが彼女自身のラップトップに戻って、Cortanaを通してアクションアイテムを見つけたりするデモだ。CortanaはOutlookに送られてきた彼女宛のミーティングサマリーからその情報を見つけている。ミーティングサマリーには、出席者リスト、ビデオリンク、使用されたタブ、Teamsからのボットインタラクション、などと一緒にユーザーのアクションアイテムが含まれている。このアクションアイテムは、電子メールそのものの中で完了マークを付けられるようになっている。

Teamsのデモに加えて、同社はDeveloper Previewに2つの新機能が追加されたことを発表した。これは来月すべてのユーザーに提供されるものだが、統合拡張機能と、アクティビティフィード内でのサードパーティ通知機能である。

統合拡張機能によって、ユーザーたちは他の画面を切り替えることなく、他のアプリやサービスからの情報を、Teamチャットに持ち込むためのコマンドを発行することができるようになる。

一方、開発者たちは、新しい通知のサポートによって、アクティビティフィード内で自分たちのサービスから重要なお知らせや更新に関する情報を流すことができるようになる。これを可能にするために、開発者には新しいTeams APIが提供される。またチームとチャネルの情報にアクセスするためのAPIもプレビュー中だ。

これらの追加によって、開発者たちは、タブ、ボット、コネクター、統合拡張機能、そしてアクティビティフィード通知などを、1つのTeamsアプリの中にパッケージできるようになる。

MicrosoftはBuildにおいて、Wrike、Sapho、Adobeなどのパートナーからのものを含む、いくつかのアプリの実演を行ってみせた。

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(翻訳:Sako)

マイクロソフト、Slack対抗の “Teams” をOffice 365ユーザーに開放

Microsoftは、昨年限定プレビュー版を公開したSlackのライバルとなるコラボレーション&コミュニケーション・プラットフォームのTeamsを、Office 365の月間アクティブユーザー8500万人に向けて公開した。Office 365はMicrosoftのクラウドサービス群で、ウェブアプリおよびWindows、iOS、Androidのネイティブアプリとして提供されている。

今回の公開に合わせてMicrosoftはAsana、Zendesk、Hootsuiteを始めとするサードパーティーサービス150種との統合、およびチャット(人間あるいはロボット相手)、セキュリティサービス、カスタマイズオプションなどの新機能を発表した。

(TeamsがOffice 365エコシステム以外にも拡大されるのかどうかについて言及はない。「それについては検討したが、現時点ではわれわれの巨大ユーザー基盤に集中している」とMicrosoft TeamsのUX責任者、Mira Laneは言った)

公開範囲の拡大は、これまでのテストでそれなりの成功を収めてきた結果だ。Microsoftによると、Teamsプレビュー版には約5万社が登録してサービスを試用した。

プレビューのユーザーのうち、使い続けている会社がどれだけいるかについて、Microsoftは「多くの会社が」としか言っていない(同社は、Accenture、Alaska Airlines、Conoco Phillips、Deloitte、Expedia、J.B. Hunt、J.Walter Thompson、Hendrick Motorsports、Trek Bicycle、Three UKの名前を挙げた)

華々しく成長を続けるSlackをはじめ、FacebookのWorkplace、AtlassianのHipchatなどのライバルがひしめくこの分野で、Teamsの出遅れを指摘する向きもある。

Microsoftにとって有利なのはスムーズな導入だ。対象のユーザーはすでにExcel、Word、PowerPoint、OneNote、SharePoint、Power BI などのMicrosoftアプリを使っているので親しみやすく利便性も高い。しかも無料で試すことができる。

昨年11月にMicrosoftがこのサービスを披露した時にも指摘したが、Teamsは初めから非常に多くの機能をユーザーに提供している。WordかExcelを使ったことのある人なら、これを非常にMicrosoftらしいアプローチだと感じるだろう。

基本的インターフェースは、既存のコラボレーションツールから想像できる通りで、左カラムにディスカッショングループが並び、右に会話が表示されている。

Microsoftはこの中に実に様々なオプションを追加している。ダイレクトチャット、音声およびビデオ通話、スプレッドシートその他の文書の呼び出し、アナリティクスの実行などに加え、”evergreen”(常時表示)コンテンツのための場所も用意されている。

さらに、Microsoftはチャットボットのフレームワークを作っており、当初これはTeamsを使いやすくするためのものだと言っていたが、いずれはSlackやMessengerなどのチャットサービスと同じく、サードパーティーの様々なサービスを統合していくことになるだろう。

「オープンで透明であることが前提の近代的ワーキングスタイルへの移行は、ワンサイズでは足りない、という当社の基本的哲学の一環だ」とLaneはインタビューで語った。「ビジネスや協業のやり方は組織ごとに違う。例えば、CEOが全社に向かって話すときはYammer、もっと密なコラボレーションではMicrosoft Teamsという風に複数のツールを使う会社もある。流動的であるのは悪くないことだと考えている」

Microsoftはあまりに多くのオプションを提供しすぎているという懸念があると同時に、ユーザーを乗り換えさせるためにこれで十分なのかという疑問もある。

これはMicrosoft Teamsを他社製品と比較した場合の問題に限らない。Microsoft自身を見ても、Yammer、Skype などコミュニケーションとコラボレーションのためのツールはいくつもある。

すでにリードしているサービスもあるが(現在Slackのデイリーアクティブ・ユーザーは500万人、有料アカウントは150万件)世界にはまだ何百万という企業があることを考えれば、戦う場所も勝つチャンスもいくらでも残っている。「今はみんながあらゆるサービスを試していて、企業で使えるグレードのものを探しているところだ」とLaneは語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Microsoft、Teamsを発表―Slackの強力なライバルはスレッド化できる企業向けチャット・ツール

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今年はMicrosoftにとって忙しい秋だった。1週間前に大掛かりなWindows Surfaceのお披露目イベントを実施したばかりだが、今日(米国時間11/2)はニューヨークでまた大きなニュースを発表した。MicrosoftはOffice 365への新メンバー追加がひどく自慢だったらしく、公式のイベントの開始に先立って紹介ビデオを公開していた。

今日のイベントもまずはこのビデオからはじまった。「われわれは先週も何かやったような気がするが」といったジョークの後、CEOのサティア・ナデラはステージで新しい共同作業ツールについて紹介を始めた。同社によればこれは「チーム・アート」だという。つまり異なるやり方をする異なるグループがオーケストラのように共同して優れたチームワークを発揮するプラットフォームになるということらしい。

ナデラはTeamsを「チャットをベースにしたワークスペースであり…リアルタイムの共同作業を助けつつ、知識を共有するチームが組織されるようデザインされたツール」と説明した。Teamsアプリは会議、打ち合わせ、記録、計画、そしてもちろんチャットといったさまざまな組織的活動をひとつのプラットフォーム上から実行できるよう工夫されている。

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予想どおり、Microsoftのアプリはチャットのスレッド化をサポートしていた。これによりチャットは話題ごとに自動的にグループ化される。またSkypeと密接に統合されており、Teamsアプリ内から音声、ビデオによる通話が可能になっている。.当然ながら、Microsoftの多数の生産性ツール、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteがTeansと連携する。Office 365 Groupsがアプリ利用のベースとなり、ユーザーはMicrosoftのすべてのアプリの情報を共有できる。

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また高度なカスタマイズができることも大きなセールスポイントだ。ユーザーは自分の使い方に従ってタブ上のクラウド・サービスをデザインできる。またMicrosoft
Botを連携させることができる。もちろんTeamsはMicrosoftの生産性ツールの一環だが、ミレニアル世代といわれるような若いユーザーにうけるような機能を盛り込まなければSlackのような先行ライベルと競争はできない。当然、絵文字、スタンプ、GIF、独自のミームなどによる賑やかなカスタマイズが可能だ。

チャット関連以外の機能は画面上部のダッシュボードの一連のタブに集約されている。OneNoteで書かれたメモだろうとウェブサイトにあったグラフだろうと、ユーザーは簡単に異なる種類の情報を引き出すことができる。多種多様な情報を一箇所に集約し、しかも画面をごたつかせユーザーを混乱に陥れないために優れたデザインだろう。

Microsoftは新しいボット・サービスも導入している。その中にはT-Botと呼ばれる集中ヘルプシステムがある。ボットは情報をクロールしてインデックス化し、さまざまな質問に答えるべく準備している。同様にWhoBotは登録メンバーの情報を管理しており、現実の文脈中で生じた疑問について誰に質問したらいいかユーザーに教えてくれる。

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Teamsは広い範囲のモバイル・デバイスをサポートする。MicrosoftはiOS、Android、それにWindows Phoneのアプリを発表した。デモで見た限りではモバイル版やデスクトップ版を小型化したもののように思えた。

デスクトップ版、モバイル版ともにセキュリティーは重視されている。データの暗号化をサポートし、 EUモデル条項、ISO 27001、SOC 2、HIPAAなどの条項に準拠している。「Microsoftの他の商用サービスと同様、われわれは透明性の高い運用モデルを構築しており、われわれが顧客データに継続的にアクセスすることはまったくない」と発表イベントでMicrosoftは述べた。

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現在Teamsアプリはプレビュー版という位置づけで181ヶ国で利用可能になる。正式な一般公開は来年の第1四半期を予定している。また今日からMicrosoftはサードパーティーのデベロッパーに対してこのアプリを公開した。

製品のローンチと同時にAsana、 Hootsuite、Zendeskなど多数の有名企業がユーザーに名を連ねている。またTeamsはTwitterやGitHubといったポピュラーなサービスからの通知を受け取るように設定できる。

〔日本版〕Teamsはプレビュー版。日本のMicrosoftのページには紹介がまだ見当たらないが、Microsoftブログにプレビュー版を利用可能なユーザー、ダウンロード方法などの紹介がある。 

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+