サーバーレスアプリケーションのリアルタイムモニタリングを視覚化するLumigoがシードで$8Mを調達

イスラエルのLumigoが今日(米国時間1/22)、800万ドルという大きなシードラウンドを発表し、ステルスを脱して企業によるサーバーレスアーキテクチャのモニタリングを助けていくことになった。投資家はPitango Venture Capital、Grove Ventures、そしてMeron Capitalである。

同社は、Checkpointの役員だったErez BerknerとAviad Morが創業した。彼らは、デベロッパーたちがサーバーレス環境への移行に際して、とくにモニタリングの部分で経験している問題を、自分たちのスタートアップで解決してやろう、と決意した。

サーバーレスコンピューティングではデベロッパーが、下層のインフラストラクチャのことを気にせずにコードを書ける。AWS LambdaやAzure Function、Google Cloud Functionなどのサービスは、アプリケーションをいかなるときでも動かせるだけの十分なインフラストラクチャを提供している。それはデベロッパーにとって、迅速な開発のできる、きわめて便利な仕組みだが、そのアプリケーションを管理しモニタしようとするオペレーションのチームにとっては難題が降りかかる。

そこで、そんなOpsたちを助けるために、Lumigoはビジュアルなマップ(下図)を使って、アプリケーションの中で起きていることをオペレーションの連中に見せる。オペレーションのチームはそのマップの上で、すべてのリクエストを見て理解し、問題の原因を突き止める。トレースはサーバーレスのインフラストラクチャからだけではなく、データベースやストレージなど関連のサービスからも行なう。

Lumigoのサーバーレスモニタリングマップ

同社がサポートしているのは今のところAWSだけだが、今後はそのほかのクラウドプラットホームもサポートする予定だ。またモニタリングの対象を、サーバーレス以外にも広げたい。今計画しているのは、コンテナと、TwilioやStripeのようなAPIサービスのモニタリングだ。

同社はまだ、きわめて初期の段階だが、すでに社員は8名、顧客は10数社いる。今回得た資金でエンジニアを増員し、製品開発により力を入れたい、と考えている。

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サーバーレスのインフラをモニタするEpsagonがステルスを脱して正式ローンチ

イスラエルのEpsagonが今日(米国時間10/17)ローンチしたサーバーレス開発のためのツールは、そのインフラストラクチャのモニタリングを支援する。それが、どこにある何かをデベロッパーが知らなくても。

デベロッパーがインフラのことを知らないのは、サーバーレスの本質でもある。サーバーのリソースは短時日で変わることもある。デベロッパーは一連のイベントトリガーを作り、クラウドのベンダーが必要なサーバーのリソースを動かす。このやり方の美点は、プログラマーがインフラストラクチャのことを気にせずにコードを書けることだ。でも欠点は、オペレーションにとってインフラストラクチャをコントロールしたり理解する方法がないことだ。

Epsagonはこの問題を、サーバーレスのアーキテクチャを見える化することによって解決する。CEOで協同ファウンダーのNitzan Shapiraはこう語る:“うちがやることを一言で言えば、サーバーレスのための分散トレーシングと観察性とコストのモニタリングだ。これまではこそこそとやってきたけど、今日からは会社を正式にローンチする”。

サーバーレスではエージェントを使えない。それをどこへ置けばよいか、分からないからだ。それを置くための固定的なサーバーはない。だから、従来的なログツールも使えない。Epsagonはこの問題を、ライブラリを使うエージェントレスの方式で迂回する。Shapriaによると、同社はそのライブラリをオープンソース化して、それらをデベロッパーにとってより魅力的にしたいと考えている。

同社が最初にサポートするのはAWS Lambdaだが、来年はそのほかのクラウドプラットホームもサポートする予定だ。EpsagonにサインアップしたらAWSの認証情報を入力する。するとただちに、パフォーマンスに関する情報をEpsagonのダッシュボードに表示し始める。ただしShapiraによると、本当の価値はライブラリにある。“このライブラリこそが、うちの道具箱だ。つまり、エージェントと同じ働きをする”、と彼は言う。

スクリーンショット提供: Epsagon

提供するものは、従来的なモニタリングデータだけではない。顧客が費消している費用も分かる。サーバーレスでは、クラウド企業が必要に応じてリソースを提供するが、それゆえにユーザー側のコスト管理が難しい。Epsagonは、今実際にどれだけ使っているかを見せてくれる。

Epsagonの利用料金はまだ確定していないが、最初はセルフサービス方式を採用している。同社のWebサイトにサインアップすると、無料から始まっていろんな料金オプションが並んでいる。いずれも、最初の2週間は無料の試用期間だ。

テルアビブに拠を置くEpsagonは、現在の社員数が11名、営業とマーケティングとサポートの体制ができたら、アメリカにオフィスを持ちたい。同社は1月に、Lightspeed Venture Partnersがリードするラウンドで400万ドルを調達した。

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Datadogが立ち上げたWatchdogは機械学習でクラウドアプリケーションの健康をチェックし続ける

あなたが今使っている典型的なクラウドモニタリングサービスは、数ダースのサービスを統合し、きれいなダッシュボードを表示し、何らかの自動化により、アプリケーションの現況を監視する手助けをするだろう。Datadogも長年そんなことをやっていたがしかし今日(米国時間7/12)、Watchdogという新しいサービスを導入した。それは、機械学習を使って自動的に異状を見つけるのだ。

同社によると従来のモニタリングのセットアップでは、アプリケーションの動きをチェックするためのパラメータをユーザーが定義して、それらをモニタするためのダッシュボードやアラートをセットアップしていた。しかし今日の複雑なクラウドアプリケーションでは、そのやり方には限界がある。そこで、オートメーションの層がもうひとつ必要になる。

そしてそれが、Watchdogの役目だ。このサービスは、捉えられるかぎりのパフォーマンスデータをすべて観察し、それらの正常値を学習し、そして何か異状が起きたらアラートを発して、できるかぎり、何が起きたのかのインサイトをユーザーに与える。

Datadogのデータサイエンスの長、Homin Leeが、Watchdogの発表声明で述べている: “私たちの顧客の長年にわたるデータセットを使って、アルゴリズムの研究と訓練を行った。プログラムが問題を見つける点ではこの技術はユニークだが、それだけではなく、ユーザーが調査を始めるために必要な、おおよそのルートコーズ(根本原因)を指摘できる”。

このサービスは、DatadogのEnterprise APMプランの顧客が今日から利用できる。

関連記事: デベロッパーとオペレーションの文化を融合するDatadog(未訳)

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いつでも、どこからでもペットと一緒に遊べるPebby登場

かわいいペットたちは、愉しみをみつけるのがとても上手だ。人間もこうだったら世の中はもっと平和になるのになどと考えてしまう人も多いだろう。Kickstarterに登場したばかり(訳注:そしてあっという間に目標額を達成した)のPebbyで遊ぶ犬をみると、あらためてペットたちの平和な世界をうらやんでしまう人もいるに違いない。

単純に紹介すれば、Pebbyはスマートフォンでコントロールすることのできる「ボール」だ。ペットは動きまわるボールと楽しく遊びまわるし、また飼い主はボールをうまく動かしてペットの場所を移動させることなどもできる。ボールはWiFiでネットワークに繋がっていて、1度の充電で90分動作させることができる(スタンバイ時間は15時間)。

このPebbyには2つのモードが備わっている。ひとつは、先に述べたようにリモードでコントロールするモードだ。またペットにとりつけるスマート首輪と連携させることもできるようになっている。こちらのモードでは、首輪をつけたペットを追いかけたり、あるいは逆に遠ざかったりという動きを自動で行わせることができる。

また、ペットがPebbyで遊びはじめたら飼い主に通知するような機能も備わっている。また首輪連動モードでペットの動きを記録しておき、フィットネストラッカーのように使うこともできる。首輪に内蔵されている電池は8日ないし12日間動作するのだそうだ。

さらに双方向のマイクや、720pの広角カメラも搭載されている。世界中のどこにいても、ペットの様子をチェックしたり絆を深めたりすることができるようになるわけだ。レーザーやLED、およびスピーカーも内蔵されていて、外装も交換可能となっている。

遊び終えたら、アプリケーションからワイヤレス充電器まで運ぶこともできるようになっている。市場価格は248ドルの予定だが、Kickstarterでは早期割引で124ドルから入手することができるようになっている。

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NGINXのアプリケーションパフォーマンスモニタリングツールAmplifyが公開ベータとして一般供用へ

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NGINXが今日(米国時間6/22)、アプリケーションをモニタするツールAmplifyの非公開ベータを終えて、NGINXの全ユーザーが利用できる公開ベータでローンチした。有料のNGINX Plusのユーザーだけでなく、無料のオープンソースバージョンのユーザーも利用できる。

NGINXのCEO Gus RobertsonとCMOのPeter Guagentiによると、同社のユーザーはかねてからチームに、自分たちのアプリケーションについてもっとよく知りたい、という要望を寄せていた。それらのアプリケーションを動かすサーバーであるNGINXは、アプリケーションとそれがその上で動くインフラストラクチャに目配りのできる特権的な立場にいるので、一般的なアプリケーションパフォーマンスモニタリング(APM)ツールには提供できないような、興味深い観測測定数値もユーザーに提供できる。

Guagentiは、NGINXはそのほかのAPMをリプレースするつもりはない、と強調する。彼は曰く、“インフラストラクチャを自前で動かしているユーザーなら、誰もがすでにそんなツールを使っている。彼らはうちに対して、それらと同じサービスなら要らない、と言っている”。そこでNGINXは、各種の生(なま)データ、原始データの提供に力を入れている。ただしもちろん、このようなツールの定石として、アラートの設定はできる。

Robertsonによれば、全体的なビジョンはもっと大きくて、ユーザーの構成ファイルに基づいて各種のパフォーマンス数値を提供するだけではなく、そのアプリケーションのどこにボトルネックがあるか、といったアドバイスも今後は提供していきたい。今でも一般的なベストプラクティスに基づく推奨は行っているが、長期的には、類似アプリケーションのセットアップ情報や構成を見比べながら、より立ち入ったアドバイスもしていきたい、という。

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ユーザーは自分が得たい情報を細かくコントロールできるが、仮に“全部”を指定した場合には、多様な測定データと、そのほかに、ユーザーのログファイルから得た気になるデータも報告できる。そのほかのツールと同様、Amplifyは小さなエージェントをNGINXやNGINX Plusが動くマシンにインストールして、情報を集める。

NGINXは数百万のユーザーがいるオープンソースの企業なので、個々のユーザーの詳しい情報は持っていない。しかしこのツールをより良い形で提供していくためには、ユーザーについてもっとよく知り、ユーザー情報のデータベースを持つべきかもしれない。その副産物として、一部のユーザーと商用の関係も築けるだろう。

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GoogleがクラウドモニタリングツールStackdriverを改造してAWSとGoogle Cloudの統一的なビューを提供

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今日(米国時間3/23)サンフランシスコで行われたGCPNext16で、GoogleがGoogle StackDriverのローンチを発表した。それはIT部門が全システムを統一的にモニタし、アラートを受け取り、異常事を管理し、ログを取り、これら各カテゴリーをダッシュボード上に視覚化して点検できる、という総合管理ツールだ。

Googleがマサチューセッツ州ケンブリッジのStackdriverを買収したのは2014年で、当時の同社は主にAWS上のクラウドのモニタリングをメインの業務としていた。Googleは同社のチームを支援して、AWSのサポートを続けながらGoogle Cloud Platform(GCP)もモニタリングの対象にできるようにした。

しかも今のStackdriver(“Google StackDriver”)は、単一のツールによるAWSとGCPの一体的管理とモニタリングが売りであるだけでなく、その高度なカスタム化を可能にしている。たとえば、CPUスパイクよりもむしろメモリスパイクがあるとアプリケーションが問題を起こす、という場合は、アプリケーションにメモリの問題が生じたときのアラートを報告させるようにできる。そうすれば、少なくとも理論的には、問題が制御不能の状態に陥る前に対策を講じられるだろう。

Stackdriverが記録するログを検索すると、GCPとAWSのクラスタを単一のインタフェイスで調べることができる。インスタンスが容量ぎりぎりになっていたらアラートするので、担当SVPのDiane Greeneは今日のキーノートで、クラウドのベンダが顧客の成功を確実化できる、という言い方をした。彼女によると、ベンダ(Google)は顧客の容量(インスタンスのサイズ)計画を助けられるし、リソースの追加が必要になれば早めにお知らせできる。これらのことで顧客は、頭を悩ます必要がなくなる。このツールは、そういったインサイトをユーザーに提供する。

そのためにこのツールは、エラー報告も出力する。これもまた高度なカスタム化が可能で、クラウド上で動いているアプリケーションの問題点を、ユーザーに警告する。

Greeneによると、このツールの主なねらいは、クラウドのインスタンスに今何が起きているかを視覚化して、簡単に分かるようにすることだ。それがGCPであっても、AWSであっても、同じように、そしてまた、柔軟性に富みカスタマイズの幅の大きいモニタリング環境であること。

基本的にGoogleはここで、二つのことをやろうとしている。ひとつは、GCPとAWSを一体的にモニタすることによって、AWSとは違う姿勢を見せつけること。そしてまた、自分たちもクラウドの技術者でありユーザーだから、技術者の仕事をやりやすくするためのツールならお手の物、という自分たちの強みの訴求だ。

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Googleのクラウドモニタリングサービスをすべてのデベロッパが利用可能に

昨年Googleは、クラウドをモニタするサービスStackdriver買収し、その数週間後にはStackDriverの技術によるGoogle自身のクラウドモニタリングサービスの非公開ベータを立ち上げた。それから8か月後の今日(米国時間1/13)、GoogleのCloud Platformのユーザなら誰もが、そのサービスを利用できることになった

Google Cloud Monitoringと呼ばれるそのサービスは、名前が示すとおり、Google App EngineやCompute Engine、Cloud Pub/Sub、Cloud SQLなどを使っているアプリケーションのパフォーマンスデータや、容量や能力とアップタイムに関するデータを、デベロッパに提供する。またそれらのユーザアプリケーションが利用しているGoogle Cloud上のオープンソースのアプリケーション…MySQL、Nginx、Apache、MongoDB、RabbitMQなどなど…をモニタすることもできる。アプリケーションの動作がおかしくなったり、何らかの既定の閾値を超えそうになったら、Cloud MonitoringはメールやSMSやPagerDutyでアラートを送る。SlackやCampfire、HipChatのチャットルームにも送れる。またデベロッパが独自に取得しているモニタリングデータとCloud Monitoringからのデータを組み合わせて発表するためのAPIも提供している。

Googleによると、StackdriverのサービスをCloud Monitoringに取り入れる作業はまだ継続中なので、今後はもっと多くのGoogleのクラウドコンピューティング製品をモニタできるようになる。現在このサービスはベータなので、SLAや減価償却のポリシーは伴っていない。同様のモニタリングサービスをAmazon(CloudWatch)やMicrosoft(Azure内蔵)も提供しているから、Googleの参戦とともに、数多いサードパーティのクラウドモニタリングサービスはかなりやりにくくなるだろう。

なお、Googleに買収されるまではAWS上のクライアントを主にサポートしていたStackdriverは今もそのまま健在で、GoogleはそれをGoogle Platformに統合するだけでなく、独立のエンティティとしても今後投資を続ける、と言っている。

今日のこのニュースの一週間前にGoogleは、デベロッパが自分の本番稼働中のアプリケーションにパフォーマンスの問題を見つけるための、Cloud Traceと呼ばれる関連サービスのベータを発表した。

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StackdriverのAWSモニタリングは異常時対応を自動化し, エンドポイントのチェックも行う

Amazon Web Services(AWS)をモニタするサービスStackdriverに、ユーザが処理方針(ポリシー)を設定できる自動化ツールがいくつか加わる。それらは、問題が起きたときアラートするだけでなく、ユーザがあらかじめ指定した対応処理を行う。ユーザがサーバをいちいち手作業で停止/始動しなくてもよい。今日(米国時間11/11)Stackdriverはさらに、WebサイトやサードパーティのAPIなど、エンドポイントをモニタする機能をローンチした

これらの新しいサービスはStackdriver Proの現ユーザと年内に登録したユーザに提供される。その後は、これらの機能は同社が近く発表する”Elite”プランの一部になる。今年の12月31日までにProのユーザになった者は、この新しいプランに自動的にアップグレードされる。

自動化機能

どのモニタサービスにも、異状をアラートしてくれる機能はある。アプリケーションがメモリ不足になったとか、おかしなプロセスがサーバのパフォーマンスの足をひっぱっている、など。関係データベースのインスタンスがメモリ不足になっているので、容量を増やしてやる必要があるかもしれない。これらはいずれも重要な通知だが、担当が午前2時に起こされて対応しなければならないのは、たいへんだ。そこでStackdriverの自動化機能は、ユーザが対応方法をあらかじめ設定しておき、システムのステータスが一定の閾値を超えたらそれらを自動的に実行する。AWSの必要なAPIを呼び出すことも、Stackdriverがユーザに代わってやる。

すなわちユーザが手作業でインスタンスの始動や停止を行うのではなく、パフォーマンスが劣化したらユーザがあらかじめ設定した対策プロセスが自動的に動きだす。また、そのプロセスが終了したら通知を受け取ることもできる(メール、SMS、PagerDutyなどで)。また、放っておけば直る/元に戻るを期待して、対応プロセスの始動時間を遅らせる、という設定もできる。

今このStackdriver Automation機能にできることは、インスタンスのリブート、Elastic Block Store-backedのインスタンスを移動する〔参考〕、RDSのインスタンスの容量を増やす、などだ。同社の協同ファウンダIzzy Azeriによると、そのほかのプロセスも今対応を準備中だ。

エンドポイントモニタリング

Stackdriverのアラート機能はすべて、新たにできたエンドポイントモニタリングシステムと連係している。同社によればこのシステムは、“アプリケーションモニタリングの最後に残った一切れであるエンドポイントのチェックを、世界中のユーザ環境や場所に対して行う”、というものだ。これによりたとえば、アプリケーションが依存している何らかのAPIの正常動作をチェックすることができる。Stackdriverのモニタリングシステムの詳細はここにある。

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AWSのパフォーマンスモニタリングで好調なStackdriverがシリーズBで$10Mを調達

Stackdriverは、クラウドから提供されるアプリケーションをモニタするサービスだが、今日(米国時間9/18)はシリーズBとなる1000万ドルの資金調達を発表した。このラウンドはFlybridge Capital Partnersが仕切り、既存の投資家Bain Capital Venturesと数名のエンジェル投資家が参加した。ボストンに本社を置く同社は、昨年シリーズAで500万ドルを調達したが、協同ファウンダのIzzy AzeriとDan Belcherが今月初めに語ったところによると、今回の資金は営業およびマーケティング努力の拡大と、分析サービスのタイプを増やすことに充てられる。

彼らによると、同社は新たな資金調達にそれほど熱心ではなかったが、昨年のシリーズAの完了以降に数社のVCからアプローチされた。すでに同社のサービスの顧客は相当増えていたから…約400社、有料顧客はSmugmug、99designsなど数十社…、今回のラウンドもやることに決めた。FlybridgeはMongoDBの初期の投資家でもあるので、今回のラウンドのリーダーとしてふさわしいと思われた。

Stackdriver自身は今のところAmazonのクラウドサービスのパフォーマンスの測定が主だが、起業時の目標は一般的なmonitoring-as-a-service、何でもモニタするMaaSだった。でも実際には、デベロッパはもっぱらパフォーマンスを気にする生き物であった。同社のファウンダたちによると、大きなチームが大量のリソースをパフォーマンスモニタリングに投じているところも多く、そういうところはモニタリングをStackdriverに任せて楽になるべきである、と。

Stackdriverはリソース単価8ドルで、パフォーマンスの測定結果を視覚化するダッシュボードを顧客に提供する。リソースとは、ひとつのデータベース、ひとつのEC2インスタンス、ひとつのDynamoテーブル、などなどのことだ。また同社のモニタリングアルゴリズムは、サーバの異状をデベロッパに警告する。サービスの利用料金は、10名未満の開発環境なら無料だ。

Smugmugのオペレーション部長Andrew Shiehが今日の声明文の中で、“Stackdriverが登場するまでは、ダイナミックな…動的にたえず変化していく…クラウド環境をモニタできるソリューションがなかなか見つからなかった”、と言っている。“今日ではStackdriverを利用することによって、弊社のシステムとインフラストラクチャのパフォーマンスを数百万のユーザが期待するレベルに維持できる。クラウドモニタリングのためのプロダクトを弊社で作るとしたら、まさにStackdriverと同じものになるだろう”。

既存の同種サービスに比べてとくに優れていると自負しているのが、アラートだ。これまでのデベロッパは4種類か5種類のモニタリングシステムを使っていたから、アラートが多すぎてアラート疲れになっていた、と同社は言う。

Stackdriverは目下AWSとパフォーマンスに絞っているが、今後は新しいツールも加えたい、と考えている。たとえばユーザは、コストのモニタリングもしたい、と望んでいる。また、外部リソースについてもモニタしたい。ただし同社のチームが前から考えていたスレッド検出ツールは、当面棚上げとなっている。

AWSのほかに、Rackspaceのクラウドのモニタリングも提供しているが、利用者は同社の全顧客の中でごく少数であり、だから、こんな記事など向けにあまり強く謳うべきではないと考えている。

〔参考: 関連記事。〕

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